本日の超最新情報
W杯決勝、スペインが延長戦の末にオランダを下して初優勝!!2010.07.11.SUN

INDEX

初優勝
W杯決勝
オランダ0−1スペイン
スペインが延長戦の末、イニエスタの決勝弾で初優勝!史上8カ国目のW杯王者が誕生!

最終調整
本日11日のW杯決勝で対戦するオランダとスペインが最終調整!どちらが勝ってもW杯で8カ国目の優勝国が誕生!

2大会連続3位
W杯3位決定戦
ウルグアイ2−3ドイツ
ドイツが激闘の末の再逆転勝利で2大会連続4度目の3位!

欠場
ロシアプレミアリーグ第12節
CSKAモスクワ1−1サターン
アラニア・ウラジカフカス1−3ゼニト・サンクトペテルブルク
ルビン・カザン3−0クリリア・ソベトフ
日本代表MF本田圭佑は11日にCSKAモスクワに合流!

出発
CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(24)がロシアに向けて出発!

全試合的中
W杯3位決定戦でドイツがウルグアイに勝利し、ドイツ西部オーバーハウゼン水族館のタコ「パウル君」の予言が7試合全てで的中!

本日の超サカFLASH
大宮がフランス2部のアンジェからDF鈴木規郎(26)を獲得ほか


本文
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初優勝
W杯決勝結果

11日()
日本時間27:30〜
オランダ0−1スペイン

会場:サッカーシティー・スタジアム
観衆:84490人
主審:ハワード・ウェブ(英国)
天気:曇り
気温:14℃
湿度:34%
ピッチ:全面良芝

≪得点者≫
スペイン:イニエスタ116

≪出場メンバー≫
オランダ
GK:
1.ステケレンブルフ
DF:
2.ファン・デル・ビール=111分
3.ハイティンガ=57分、=109分=
4.マタイセン=117分
5.ファン・ブロンクホルスト=54分
(105分15.ブラーフハイト)
MF:
11.ロッベン=84分
6.ファン・ボメル=22分
8.デ・ヨング=28分
(99分23.ファン・デルファールト)
7.カイト
(71分17.エリア)
10.スナイデル
FW:
9.ファン・ペルシ=15分

フォーメーション
(4-5-1)

    9
7   10   11
   8  6
5  4  3   2
    1

スペイン
GK:
1.カシージャス
DF:
15.セルヒオ・ラモス=23分
3.ピケ
5.プジョル=16分
11.カプデビラ=67分
MF:
8.シャビ・エルナンデス=120+1分
16.ブスケッツ
14.シャビ・アロンソ
(87分10.セスク・ファブレガス)
FW:
6.イニエスタ=118分
7.ビジャ
(106分9.トーレス)
18.ペドロ
(60分22.ヘスス・ナバス)

フォーメーション
(4-3-3)

 18  7  6
  14  8
    16
11  5  3  15
    1

≪各種データ≫
オランダスペイン
ボール支配率:
43%:57%
シュート数:
13:19
直接FK数:
19:28
間接FK数:
6:7
CK数:
6:8
GK数:
13:14
PK数:
0:0
オフサイド:
6:7

 サッカーの第19回ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会最終日は11日(日本時間12日未明)、ヨハネスブルクのサッカーシティー・スタジアムで決勝が行われ、スペインがオランダを延長戦の末1−0で破り、初優勝を果たした。W杯で8カ国目の優勝国となった。オランダは1974年西ドイツ大会、1978年アルゼンチン大会に続く3度目の決勝だったが、またしても涙をのんだ。
 ともに初優勝を懸けた一戦は90分で決着がつかず、決勝では6度目となる延長に入り、その後半11分にスペインのイニエスタが決勝点を挙げた。
 スペインはグループリーグ最初のスイス戦で敗れたが、そこから6連勝して頂点に立った。スペインはユーロ2008(2008年欧州選手権)を制しており、ユーロ(欧州選手権)、W杯で続けて優勝するのは1974年の西ドイツ以来。また、欧州勢は前回ドイツ大会のイタリアに続いて通算10度目の優勝で、優勝9回の南米勢を一歩リードした。
 日本はグループリーグ・グループEを2勝1敗の2位で通過。海外開催のW杯で初めて決勝トーナメントに進んだ。同1回戦でパラグアイにPK戦の末屈したが、その健闘ぶりは光った。
 アフリカ大陸で初めて行われた今大会は、開幕前は治安や輸送手段に不安もあったが、大きな混乱はなく成功裏に幕を閉じた。第20回大会は2014年にブラジルで開催される。

スペイン代表・デルボスケ監督
「難しい試合だったが、素晴らしい選手達のおかげで優勝できた。勝ったことだけでなく、素晴らしい試合をできたこともスペインにとって重要だ」

イニエスタ
「W杯で優勝できるなんて信じられない。感激して言葉がない」

ブスケツ
「この瞬間をずっと待っていた。最後に何とか優勝を勝ち取ることができた。まだ自分でも信じられない」

オランダ代表・ファン・マルウェイク監督
「負けたことには失望したし、辛い。終盤にCKがもらえたと思ったが、審判だけは見てくれていなかった。ただスポーツだから仕方がない」

ファン・ブロンクホルスト
「あと少しだっただけに、失望も大きい。何度もあった好機で決められなかったことが響いた。負けたとはいえ、チームには誇りを持っている」

カイト
「フラストレーションで一杯。優勝まで本当にあとわずかだったんだから。スペインは素晴らしいチームだった」

デ・ヨング
「本当に残念。持てるだけの力は発揮したが、優勝は叶わなかった」

【史上8チーム目の王者誕生】
 2大会連続8度目の欧州勢による決勝はユーロ2008(2008年欧州選手権)王者のスペインが延長の末、1−0でオランダを下して初の頂点に立ち、史上8チーム目のW杯王座に就いた。3度目の決勝に臨んだオランダは1974、1978年大会に続いて準優勝に終わった。
 W杯初対戦の両チームは1歩も譲らず、0−0で決勝史上2大会連続6度目の延長入り。延長後半11分、イニエスタが右足で決勝点を決めた。
 4チームによる決勝リーグに進んだ1950年大会を除き、初の決勝進出のスペインは、グループリーグ初戦でスイスに敗れてから巻き返した。初戦黒星のチームがW杯を制したのは初めて。欧州外の開催大会で欧州勢が優勝するのも初となった。
 ユーロ(欧州選手権)と2年後のW杯を続けて制覇したのは1974年W杯優勝の西ドイツ(当時)以来、2チーム目。

【W杯での無冠を返上】
 スペインのデルボスケ監督は、決戦前夜に「台本は用意してある。このチームが描いているシナリオは1つだ」と宣言していた。歴史的な初優勝。旗印とするパスサッカーが至極の域に達した愛称「ロハ(スペイン語で赤色の意味)」は、同様にパスをつなぐ美学を追求したオランダに競り勝った。
 スペインのトップリーグは、常に欧州主要リーグの中でも屈指のレベルを維持してきた。リーグを代表する強豪クラブは欧州の大舞台でも数々の栄冠を手にしたが、代表チームだけは期待を裏切り続けてきた。
 シャビ・エルナンデスやカシージャス、イニエスタらの主軸が所属クラブと代表の両方で欧州の頂点に立ったことで、今大会は絶対の自信を持っていた。心技ともに極めた世界屈指の強国が、W杯での無冠を返上した。

【イニエスタが警告覚悟のゴールパフォーマンス】
 決勝ゴールを決めたスペインMFイニエスタが亡き友へメッセージを届けた。
 延長後半11分に華麗なボレーシュートをゴール左に突き刺すと、ユニホームを脱ぎ去ってインナーシャツ姿に。ホイッスルが鳴り、規定により主審からイエローカードを出されると、素直に従った。シャツには「ダニ・ハルケはいつも我々とともに」と記されていた。
 「ダニ・ハルケ」ことダニエル・ハルケはエスパニョール時代の昨年8月に26歳の若さで急死した選手。チームでは主将を務め、21歳以下のスペイン代表としても活躍した。バルセロナに所属するイニエスタにとっては同じ土地でしのぎを削り、同世代のライバルであり親友だった。ハルケの訃報を聞いた時は「言葉が出ない。非常にショックを受けている」とコメントを寄せた。
 ピッチに立てなかった友の分までW杯にかける思いは強かった。「僕とチームメート全員が強くここにいてほしいと思っている」。イニエスタはあらためてハルケに向けてメッセージを送った。

【ビジャがダブルタイトル】
 決勝はゴールなしに終わったが、スペインのビジャはユーロ2008(2008年欧州選手権)に続き、優勝と得点王の両タイトルを手にした。「本当にうれしい。とても、とても苦しんだから」。同国選手で初のW杯得点王に輝いた背番号7は、晴れやかな表情で歓喜に浸った。
 この日も再三ゴールに迫った。前半12分、右クロスをゴール左サイドから豪快にボレーシュート。後半にもゴール左でフリーとなりシュートを放ったが、好守に阻まれた。絶好機を生かせなかったが、延長前半を終えて退くまでチーム最多6本のシュートを放った。
 今大会はフェルナンド・トーレスが不調に苦しむ中、グループリーグ第2戦のホンジュラス戦から準々決勝のパラグアイ戦まで、4試合連続ゴール。ここ一番で勝てなかったスペインを、175センチの小柄なストライカーが高い決定力で引っ張った。

【アフリカで2度目の世界一】
 スペインのGKカシージャス、DFマルチェナ、MFシャビ・エルナンデスはアフリカで2度目の世界一となった。3人は11年前にナイジェリアで開催されたワールドユース選手権(現U-20W杯)で優勝したメンバーだった。
 この大会の決勝でスペインが4−0と大勝した相手は日本。MF遠藤(G大阪)、稲本(川崎)らがいた。
 当時、シャビ、マルチェナはレギュラー。カシージャスは第2GKだが、2試合に出場した。

【8得点の優勝はW杯最少記録】
 スペインは今大会計8得点で制し、過去のW杯で最少の記録となった。これまでは1938年大会のイタリア、1966年大会のイングランド、1994年大会のブラジルの11得点が最少で、一ケタ得点で優勝にたどり着いたのも初めてだった。
 スペインはグループリーグ3試合で4ゴール。決勝トーナメント4試合は全て1−0だった。

【号泣するオレンジの大観衆】
 延長戦の末に初優勝を逃したオランダ。3度目の正直を果たせず、延長戦後半でスペインに得点を許した敗北に、アムステルダムの広場で勝利を信じて応援していた市民らは泣きじゃくった。
 「一生に一度あるかどうか。これほど興奮したことはない」(市民)。スペインの支配を受けた歴史があるだけに、スペインとの「大決戦」(オランダのメディア)はスポーツを超えた国家的な一大イベントとなった。
 拮抗状態を破ったスペインのイニエスタのシュートが決まると、試合運びに一喜一憂しながら巨大スクリーンで観戦していたサポーターの悲鳴が広場を覆い、天を仰ぐ人の姿も。
 敗北が決まると大学生のヘンリー・ドールンさん(22)は「悔しい。PK戦になっていれば」と大泣き。爆竹を鳴らしたり、大声でわめきたてたりするサポーターもおり、広場には不穏な空気も漂った。

【オランダメディア「仕方ない」】
 オランダが初優勝を逃したことに、同国メディアでは11日、「スペインが有利で、試合を支配していた。仕方がない」(オランダ国営テレビ)といった論調が目立った。
 同テレビは「チームワークとパス回しはスペインが勝っていた。(延長戦での決勝点の)シュートも予期せぬ速さだった」と解説。
 オランダ紙のアルヘメン・ダフブラット(電子版)は「スペインは特に前半ではオランダより優れており、オランダにプレッシャーをかけた。プレッシャーは延長戦で一層強まった」と振り返った。

【オランダ主将、有終の美飾れず】
 今大会を最後に現役引退するオランダの主将ファン・ブロンクホルストは、優勝で有終の美は飾れなかった。試合後は目を充血させ「一度でもチャンスを生かせれば、結果がどうなっているか分からなかった」と悔しがった。
 1996年に代表デビュー。現役最後の試合は途中でベンチに退いたが「このチームを誇りに思う」と仲間をねぎらった。

【延長は2大会連続6度目】
 決勝が延長にもつれるのは2大会連続6度目。0−0からの延長は、1994年大会のブラジルvsイタリア以来2度目で、この時はPK戦でブラジルが優勝を決めた。
 3度目の決勝進出だったオランダは、1978年大会の決勝も90分で決着しなかった。1−1から延長に入り、アルゼンチンに屈した。

【警告は最多の14枚】
 決勝で出た警告の枚数は、スペイン5、オランダ9(警告2回で退場したオランダのハイティンハの2枚を含む)で計14枚。これは、警告のシステムが採用された1970年メキシコ大会以降、決勝戦としては最多。これまでは、1986年メキシコ大会のアルゼンチンvs西ドイツの決勝で出た6枚(アルゼンチン4、西ドイツ2)が最高だった。
 決勝での退場者は、ハイティンハで通算5人目。前回大会ではフランスのジダン、1998年フランス大会ではフランスのデサイーが退場している。

【優勝賞金約27億円を獲得】
 スペイン・サッカー協会は優勝賞金として、国際サッカー連盟(FIFA)から3000万ドル(約27億円)もの大金を受け取る。準優勝したオランダ協会も2400万ドルを獲得。賞金のほか出場準備金として、全チームに一律100万ドルが支給されている。
 ちなみに3、4位は2000万ドルで同額のため、3位決定戦で勝っても獲得賞金額は変わらないことになる。また8強進出の賞金は1800万ドル、決勝トーナメント進出は900万ドルで、グループリーグ敗退でも800万ドルを手にする。

【西村第4審判にも記念メダル】
 「第4の審判員」として決勝の舞台を担った西村雄一氏は、試合前日に「仕事は多いですよ」と話した通り、せわしなく動いていた。警告が入り乱れた一戦で、いきり立つ両チームのベンチをなだめたり、監督と言葉を交わしたり。副審の控えになった相楽亨氏はオランダのベンチの隣で戦況を見守っていた。試合後は2人も表彰台に呼ばれ、記念のメダルをかけられた。

【入場直前、ピッチに乱入】
 両チームの選手がピッチに入場する直前、サポーターがピッチに乱入した。バックスタンドのコーナー付近から飛び込み、警官隊の追走を受けながら芝生の上を疾走。メーンスタンド側のピッチに置かれたW杯のトロフィーを奪おうとしたが、寸前に警官隊が決死のタックル。無事にトロフィーをセーブした。

【ブラジル、早くも準備モード】
 ブラジル・リオデジャネイロの街並みを一望できる標高約700メートルの山頂にある巨大キリスト像の下で11日、2014年に同国で開催される次回のサッカー・ワールドカップ(W杯)を歓迎する巨大な幕が掲げられた。同国は早くも準備モードに入った。
 像の台座部分に掲げられた幕は25メートル四方。英語で「歓迎FIFA(国際サッカー連盟)W杯2014年」と染め抜かれている。
 この日、スペインの初優勝が決まると、リオの街には爆竹が鳴り響いた。ブラジルはオランダに敗れて4強入りを逃しただけに、鬱憤がいくらか晴れたようだ。
 国営ブラジル通信は「2014年はブラジルの主将が優勝トロフィーを掲げる姿を見たい。勝利に向けて(できることは)全てやろう」と呼び掛けた。

【ブラジルメディア「攻撃サッカーの時代」】
 11日のサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会決勝戦でスペインがオランダを下して初優勝したことについて、サッカー大国ブラジルの民放テレビ・グロボは「スペインの勝利は、世界がより攻撃的なサッカーの時代を迎えることの幕開けになるだろう」と報じた。
 同局は「スペインは攻撃も守備も同じぐらい効率的だった」と評価。UOLインターネットニュースは「スペインにはずぬけた選手はいないが、他国との違いはチーム全体のプレー。球出しが速く自在に動いた。その結果、相手チームのペースを崩し、試合をコントロールした」と分析した。

【ウガンダで64人が死亡】
 ウガンダからの報道によると、11日夜、首都カンパラの二つの飲食店で相次いで爆発があり、少なくとも64人が死亡した。飲食店は当時、サッカーW杯の決勝をテレビ観戦する客でごった返していたという。
 在カンパラの米大使館はアメリカ人1人が死亡したことを明らかにした。ウガンダ警察の幹部は、ソマリア南部を支配するイスラム武装勢力シャバブの犯行である可能性が強いとの見方を示した。シャバブ幹部は事件を受けて「幸せなことだ」と語ったが、犯行への関与については明言していない。
 ウガンダ政府は、ソマリアに展開するアフリカ連合の平和維持部隊に兵士を派遣しているほか、ソマリア軍兵士の訓練場所も提供しており、シャバブに敵視されている。また、シャバブはサッカーがイスラムの教えに反しているとの独自解釈に基づき、W杯観戦を禁じてきた。

≪超サカ採点表≫
オランダ
GK:
1 ステケレンブルフ 6.0
再三に渡ってゴールを死守したが、イニエスタの1ゴールに泣いた
DF:
2 ファン・デル・ビール 5.5
攻守で働いたが、最後まで持ち味を活かせなかった
3.ハイティンガ 5.0
ややプレーが荒く、最後は退場してしまった
4.マタイセン 6.0
しっかりとDFラインをコントロールしたが、終盤は決壊
5.ファン・ブロンクホルスト 5.5
位置取りが高く、左サイドの守備の負担を増やす。キャリア最後の試合を勝利で飾れなかった
(105分15.ブラーフハイト --)
MF:
11.ロッベン 5.5
絶好機を2回とも決められず
6.ファン・ボメル 6.0
勝負に徹する信念を貫いてプレーした
10.スナイデル 5.5
1本のパスで局面を打開したが、物足りなさは否めない
8.デ・ヨング 5.5
守備に走ったが、プレーに荒さが目立った
(99分23.ファン・デルファールト 5.0)
途中出場を果たしたものの、失点に繋がるプレーをしてしまう
7.カイト 6.0
黒子に徹し、交代まで走り切った
(71分17.エリア)
スピード豊かなドリブルで可能性を感じさせたが、力負けした印象
FW:
9.ファン・ペルシ 5.0
ボールに触れる場面が少なく、最後まで調子が上がらなかった
監督:
ファン・マルバイク 5.5
勝負に徹した采配を振るったが、3度目の正直は叶わず
スペイン
GK:
1.カシージャス 6.5
2度のピンチを防ぎ、優勝に大きく貢献
DF:
15.セルヒオ・ラモス 6.0
攻守において大きく貢献し、右サイドを支えた
3.ピケ 6.0
落ち着いた守備とカバーリングを見せた
5.プジョル 6.5
力強くチームを鼓舞しながら、ピケとともに堅陣を築いた
11.カプデビラ 6.0
常にバランスを考えながら、チームプレーに徹した
MF:
18.ペドロ 6.0
若さを活かしたダイナミックなプレーを披露
(60分22.ヘスス・ナバス 6.0)
右サイドから精力的にチャンスを作る
8.シャビ・エルナンデス 6.5
いつも通りレベルの高いプレーを見せ、優勝の原動力となった
16.ブスケッツ 6.0
ビルドアップの起点となり、中盤を支える
14.シャビ・アロンソ 6.0
相手の素早いプレスに苦しんだが、高精度のフィードは健在
(87分10.セスク・ファブレガス 6.5)
難なく試合に入り、決勝点をアシスト
6.イニエスタ 7.0
別格のプレーを見せ、世界王者に導くゴールを突き刺す
FW:
7.ビジャ 6.0
前線をかき回し、幾度となくゴールに迫った
(106分9.トーレス --)
監督:
デル・ボスケ 6.5
積極的にカードを切り、母国に史上初のW杯をもたらす

オランダ代表23名
GK:
1.マールテン・ステケレンブルフ(アヤックス)
16.ミシェル・フォルム(ユトレヒト)
22.サンデル・ボスフケル(トゥヴェンテ)
DF:
2.グレゴリー・ファン・デル・ビール(アヤックス)
3.ヨン・ハイティンガ(エバートン/イングランド)
4.ヨリス・マタイセン(ハンブルガーSV/ドイツ)
5.ジオバンニ・ファン・ブロンクホルスト(フェイエノールト)
12.ハリド・ブラルーズ(シュツットガルト/ドイツ)
13.アンドレ・オーイェル(PSV)
15.エドソン・ブラーフハイト(セルティック/スコットランド)
MF:
6.マルク・ファン・ボメル(バイエルン/ドイツ)
8.ニヘル・デ・ヨンク(マンチェスター・シティー/イングランド)
10.ウェスレイ・スナイデル(インテル/イタリア)
14.デミー・デ・ゼーウ(アヤックス)
18.スタイン・スハールス(AZ)
20.イブラヒム・アフェライ(PSV)
23.ラファエル・ファン・デル・ファールト(レアル・マドリード/スペイン)
FW:
7.ディルク・カイト(リバプール/イングランド)
9.ロビン・ファン・ペルシ(アーセナル/イングランド)
11.アリイェン・ロッベン(バイエルン/ドイツ)
17.エルイェロ・エリア(ハンブルガーSV/ドイツ)
19.ライアン・バベル(リバプール/イングランド)
21.クラース・ヤン・フンテラール(ミラン/イタリア)

スペイン代表23名
GK:
1.イケル・カシージャス(レアル・マドリード)
12.ビクトール・バルデス(バルセロナ)
23.ホセ・マヌエル・ぺぺ・レイナ(リバプール/イングランド)
DF:
2.ラウール・アルビオル(レアル・マドリード)
3.ジェラール・ピケ(バルセロナ)
4.カルロス・マルチェナ(バレンシア)
5.カルレス・プジョル(バルセロナ)
11.ホアン・カプデビラ(ビジャレアル)
15.セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)
17.アルバロ・アルベロア(レアル・マドリード)
MF:
6.アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)
8.シャビ・エルナンデス(バルセロナ)
10.セスク・ファブレガス(アーセナル/イングランド)
14.シャビ・アロンソ(レアル・マドリード)
16.セルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)
20.ハビエル・マルティネス(アスレティック・ビルバオ)
21.ダビド・シルバ(バレンシア)
FW:
7.ダビド・ビジャ(バルセロナ)
9.フェルナンド・トーレス(リバプール/イングランド)
13.ファン・マヌエル・マタ(バレンシア)
18.ペドロ・ロドリゲス(バルセロナ)
19.フェルナンド・ジョレンテ(アスレティック・ビルバオ)
22.ヘスス・ナバス(セビージャ)


最終調整
 本日11日のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会決勝でともに初優勝を懸けて対戦するスペインとオランダが試合前日の10日、最終調整を行った。
 練習後は両監督が会場となるヨハネスブルクのサッカーシティースタジアムで記者会見し、スペインのデルボスケ監督は「選手を信頼している。私は落ち着いている」と話せば、オランダのファン・マルウェイク監督は「自分のサッカー人生で一番大事な試合」と気合いを込めた。
 両チームは本番のピッチで公式練習を行い、最終調整。ケガ人もなく、万全の状態で大一番を迎えられそうだ。ボール保持で圧倒しそうなスペインに対しオランダが守備的な戦術を敷いてくるかとの質問が飛ぶと、デルボスケ監督は「オランダがスペイン相手に戦い方を変えてくると思わない」。ファン・マルウェイク監督は「どう戦うかは話さない。我々は自分達のサッカーを勇気を持ってやる」と答えた

【スペインは理想を追求】
 決戦に向け、控えめな性格で知られるMFイニエスタが力強く誓った。
 「W杯を制してスペインの国民全てに幸せをもたらしたい。7月11日が準決勝でドイツを破った以上の日になれば…」
 狙いを定めたのは初のW杯制覇。それもただ勝つだけではない。攻撃的スタイルを貫いた上での王座奪取。イニエスタとともにスペインの中盤を、そしてチームを支えるMFシャビ・エルナンデスも「持ち味をしっかり表現すれば、おのずと主導権は舞い込んでくる」と強調した。
 ともに下部組織時代からバルセロナを支えてきた。スペインのクラブ王者からはW杯メンバー23人のうち7人が選ばれており、決勝でも控えGKバルデスを除く6人が先発する見通し。来季からFWビジャの加入も決まり、代表のスタイルもパスワークとポゼッションを生かしたバルサ型だ。
 1988〜1996年にチームを率いたオランダ人のクライフ監督に影響され、内容を伴った勝利を追求。2009年にはサッカー史上初の年間6冠を達成した。そのバルサをベースにした代表が影響されないはずがない。スペインの前線が見せる完成度の高さはバレンシア所属のDFマルチェナも「バルサの選手は互いを完璧に知り尽くしている」と認める相互理解がカギ。その様式美は現在のクライフ氏に「オランダよりスペインが理想」と言わしめ、リバプール所属のFWフェルナンド・トーレスは「スタイルを忠実に貫くべき。死ぬ(負ける)のなら理念に従って死ぬつもり」とまで言い切った。
 選手、監督としてバルサ繁栄の礎を築いたクライフはオランダを引っ張った1976年W杯決勝で美しく敗れたが「我々は優勝杯を掲げることで名を残したい。サッカーにとってはその方がいい」とシャビ。美しいスタイルを広めるため、使命を背負った戦いにもなる。

【スナイデル「経験をチームに伝える」】
 W杯得点ランク1位タイのオランダMFスナイデルは今季インテルで欧州チャンピオンズリーグを制覇。準決勝でスペインと同様に華麗なパスサッカーを展開するバルセロナを堅守速攻で破っており「クラブでの経験をチームに伝える。我々はスペインを倒す」と自信をのぞかせた。ロッベンも「(守備)組織が機能すれば、1点を取れば十分」とインテルと同様に、速攻やセットプレーで先制点を挙げ、守って逃げ切る展開を見据えた。

【優勝パレード100万人超は確実?】
 スペインの優勝パレードは12日夜に首都マドリードでの開催を予定。首相官邸から選手が2階建てのオープンバスに乗り込み、シベレス広場など市内中心部を2時間かけてパレード。最終的には王宮近くにある広場で優勝セレモニーが行われる予定だ。ユーロ2008(2008年欧州選手権)で優勝した際には約100万人が沿道から声援を送ったが、今回はそれ以上の人出が予想されている。

【西村氏ら、自然体で決勝の大舞台へ】
 W杯決勝の舞台に、日本人として初めて第4審判員、第5審判員として参加する西村雄一氏(38)と相楽亨氏(34)。国際サッカー連盟(FIFA)は10日、プレトリアで審判団の練習を公開し、2人ともリラックスした表情でランニングやストレッチなどで体をほぐした。
 軽めのメニューだったが、「試合前日はいつもこんなもの。腹8分目ぐらいにして、当日思い切りやれる」と西村氏。晴れの舞台で役割を与えられたことに「とても光栄なこと。審判界だけでなく、日本のサッカーが頑張った結果だと思う。FIFAが与えてくれた機会を噛みしめながら、両チームの良さが出る試合になれば」と意気込みを語った。
 第4審判の役割は意外に知られていない。両チームのベンチコントロールや選手交代、ロスタイム表示はもちろん、「主審が見えないところをカバーするのも仕事。気が抜けない」と西村氏。「僕の目はウェブの目」と、今回の主審を務めるイングランドのハワード・ウェブ氏(38)とも積極的にコミュニケーションをとり、本番に備えているという。
 西村氏らは今大会で4試合を担当。準々決勝のオランダvsブラジル戦ではブラジル選手の暴力行為を見逃さず毅然とレッドカードを出すなど高い評価を受けた。これらのレフェリングが認められ、大舞台の審判団に名を連ねた。実際に笛を吹くのはウェブ氏に負傷などアクシデントがあった時に限られるが「いつ変更になっても大丈夫」と準備万端だ。

【FIFA審判部長「96%以上正しい判定」】
 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会での審判員のパフォーマンスについて、国際サッカー連盟(FIFA)のガルシアアランダ審判部長は「大きな成功と言える。これは私見ではなく、事実だ」と評価した。
 今大会はゴールやオフサイドを巡る誤審が話題となっているが、準決勝までの62試合を分析した結果、判定の96%以上が正しかったという。また、同審判部長は「我々はミスを隠したりしない」と、誤審があったことも認めた。
 11日の決勝で笛を吹く英国人のウェブ主審は「全てが完ぺきだと言うつもりはない。ただ、ほとんどの判定は適切で正しい」と話した。

【やらせ疑惑の記者、罰金支払い騒動終結】
 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、イングランド代表のロッカールームにサポーターが侵入するのを手助けしたとして逮捕、起訴された英大衆紙の記者は10日、一部の罪を認めて750ランド(約8700円)の罰金を支払い、事件が終結した。ロイター通信などが伝えた。
 記者は英大衆紙サンデー・ミラーのサイモン・ライト氏。同日からケープタウンで本格的な法廷審理が始まることになっていたが、検察側と弁護側が協議した結果、ライト氏が偽名でサポーターのホテルの宿泊予約を取ったことを認めて罰金を支払い、検察側はほかの罪を取り下げた。
 捜査当局は、競技場の警備の甘さを指摘しようとしたライト氏の「やらせ」との見方を示し、大衆紙側は不正はないとしていた。


2大会連続3位
W杯3位決定戦結果

10日()
日本時間27:30〜
ウルグアイ2−3ドイツ

会場:ネルソン・マンデラ・デイ・スタジアム
観衆:36254人
主審:アルチュンディラ(メキシコ)
天気:雨
気温:14℃
湿度:90%
ピッチ:全面良芝(水含み)

≪得点者≫
ウルグアイ:カバーニ28、フォルラン6
ドイツ:ミュラー19、ヤンセン56、ケディラ82

≪出場メンバー≫
ウルグアイ
GK:
1.ムスレラ
DF:
22.カセレス
2.ルガーノ
3.ゴディン
4.フシレ
MF:
16.M・ペレイラ
15.ペレス=16分
(77分5.ワルテル・ガルガーノ)
17.アレバロ
7.カバーニ
(88分13.アブレウ)
FW:
10.フォルラン
9.スアレス

フォーメーション
(4-4-2)

    9
    10
7  17  15  16
4  3  2  22
    1

ドイツ
GK:
22.ブット
DF:
20.ボアテング
17.メルテザッカー
3.フリードリッヒ=90+2分
2.ヤンセン
(81分18.クロース)
MF:
13.ミュラー
6.ケディラ
4.アオゴ=5分
7.シュバインシュタイガー
8.エジル
(90+1分5.タスチ)
FW:
19.カカウ=7分
(73分9.キースリンク)

フォーメーション
(4-5-1)

    19
7    8   13
   4  6
2  3  17  20
    22

≪各種データ≫
ウルグアイドイツ
ボール支配率:
47%:53%
シュート数:
16:18
直接FK数:
11:13
間接FK数:
3:2
CK数:
6:12
GK数:
8:10
PK数:
0:0
オフサイド:
3:2

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会第24日は10日、ポートエリザベスで3位決定戦が行われ、ドイツがウルグアイに3−2で逆転勝ちし、2大会連続4度目の3位となった。1970年メキシコ大会の3位決定戦でドイツ(当時西ドイツ)に敗れたウルグアイは雪辱を果たせず、4位に終わった。
 ドイツは前半19分にミュラーが先制ゴール。9分後に追い付かれ、後半6分にウルグアイのフォルランに決められてリードを許した。しかし、同11分にヤンセンのゴールで同点とし、同37分にゴール前の混戦からケディラが頭で押し込んで決勝点を奪った。
 ミュラーとフォルランは今大会5ゴール目で、得点ランク首位のスナイデル(オランダ)、ビジャ(スペイン)に並んだ。また、ロナウド(ブラジル)の持つ15得点のW杯通算最多得点記録にあと1ゴールと迫っていたクローゼ(ドイツ)は出場せず、記録更新はならなかった。
 オランダとスペインがともに初優勝を懸けて対戦する決勝は、ヨハネスブルクで11日午後8時半(日本時間12日午前3時半)に開始。

ドイツ代表・レーウ監督
「両チームが勝つためにプレーし、お互いにチャンスが数多くあった。選手達に満足している。勝利に値する試合だった。」

シュバインシュタイガー
「W杯最後の試合で勝ててうれしい。1−2から逆転勝ちしたことで、本当の強さを見せることができた」

ブット
「ドイツ国内を興奮させることができたんじゃないかな。このチームは本当に可能性があって、次は優勝できると思う。今大会は素晴らしい経験になった」

ケディラ
「優勝がなくなったことで、3位決定戦は重要な一戦だった。勝利を目指し、全力を注いで戦った」

ウルグアイ代表・タバレス監督
「世界中に我々の力を証明できた。偉大なドイツという相手に対しても、大きな成果を示せた。ただ、ミスが多かったのが残念だ」

フォルラン
「最後のFKは残念だったが、いい試合ができて良かった。南米予選はだいぶ苦しんだが、南アフリカでは7試合もできて楽しかった」

フシレ
「全員が全力を尽くしたが、運が相手に味方した。かつての強いウルグアイを復活させることはできた」

【3位でも厳しいドイツ国民】
 「よくぞ逆転で3位を確保してくれた」。サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会3位決定戦で10日、ドイツがウルグアイとの接戦を制すると、ベルリンのブランデンブルク門近くに設置された巨大スクリーンの前に集まった数万人の市民から歓声が上がった。「次は優勝だ」。多くのサポーターは早くも2014年ブラジル大会に思いをはせた。
 準決勝でスペインに敗れ、4度目の優勝は逃した。それでも、この日は気を取り直した若者や親子連れが、体に国旗を巻き付けるなどして集結した。会社員のトマス・クラインさん(36)は「絶対に負けられない試合でドイツが勝ってうれしい」とほっとした様子。
 ただ熱狂的なお祭り騒ぎにはならなかった。市内各地で打ち上げられた花火も散発的。「勝ってよかったが、3位ではね」と会社員のシュテファン・シュルツさん(33)。優勝しか念頭になかったため「喜びも半分」という。

【勝負分けたのは「高さ」】
 ドイツは2、3点目をヘディングで決めた。得点を奪い合う展開の中、ドイツの高さが最後に勝負を分けた。
 後半11分、同点に追い付いた2点目にはその持ち味が存分に出た。右から高く浮かせたクロスに190センチのヤンセンが飛び込み、頭でねじ込んだ。ヤンセンと競り合ったのは、177センチのフシレと173センチのM・ペレイラ。ヤンセンはGKムスレラを含めた3人に取り囲まれた状態の中、頭一つ抜け出していた。
 先制したドイツは前半28分に追い付かれた。その後はウルグアイのリズムで試合が進み、後半6分にフォルランに勝ち越しを許す。相手エースが得点し、ウルグアイがさらに勢いづきそうな状況だったが、ヤンセンのゴールはそのわずか5分後だ。高さにものをいわせ、すぐに流れを引き戻した。後半37分の決勝点も高さが生きた。
 ドイツの先発11人の平均身長は約187センチで、190センチ以上が4人いた。ウルグアイは平均約180センチで、190センチのムスレラが最長身。埋めようのない差がそこにはあった。

【南米の勢力図塗り替える4位】
 後半ロスタイム。ゴールほぼ正面で得たFKで、ウルグアイのエース・フォルランが右足を振り抜いた。決まれば延長戦。しかし、ボールは無情にもバーを直撃し、直後に試合は終わった。ウルグアイはあと1歩、3位に届かなかった。
 スアレスは準々決勝のガーナ戦での故意のハンドでアフリカのファンから猛烈なブーイングを受けながらのプレーとなったが、前半28分の同点弾をアシスト。フォルランは後半6分に一時は逆転弾となる豪快なボレーを決めた。過去6試合同様、この日もしっかり守ってからの鋭いカウンターで2人のストライカーに託すという自分達のサッカーを貫いた。
 だからこそ、負けても充実感がある。「いくつかのミスで試合を掴み損ねたが、楽しめた。(大会の)全てが忘れられない」とフォルラン。タバレス監督も「世界のどんなチーム相手にも戦えることを示せた」と胸を張った。
 試合前日、指揮官のもとに見知らぬ女性からメールが届いた。「私達の国のイメージを変えてくれてありがとう」。W杯優勝2度とはいえ、60年も前の栄光にすがるしかなかった国民の自尊心を取り戻し、ブラジルとアルゼンチンの2強だった南米の構図に風穴を開けた意義は大きい。
 「少し改善すれば近い将来、世界一になれる」とタバレス監督。ウルグアイはもはや“古豪”ではない。

【世界にウルグアイ魂見せた】
 10日のサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会3位決定戦で、ドイツに敗れたウルグアイ。1970年メキシコ大会と同じ4位だったが、準決勝のオランダ戦に続く後半ロスタイムでの猛攻に、首都モンテビデオでは「世界にウルグアイ人の魂を見せた」と選手を称える声が上がった。
 フォルラン選手が放ったフリーキックがクロスバーに弾かれた後、試合終了の笛。地元テレビは、勇猛果敢で知られる先住民族チャルアに代表選手をたとえ「23人の“チャルア”達が勇敢に戦った」と絶賛した。大通りには国旗を身にまとった市民が行進し、あちこちで爆竹が鳴った。
 試合中は、人通りは絶え、車の通行もほとんどなく、国中が試合を見守った。首都在住の男性(38)は「欧州の強豪を相手に最後まであきらめず、よくやった」としみじみ話した。

【4人が5ゴールで並ぶ】
 ドイツのミュラーとウルグアイのフォルランがともに今大会5点目を挙げ、得点王争いは混戦に。決勝を残すビジャ(スペイン)、スナイデル(オランダ)の2人を含め、4人が5ゴールでトップに並んだ。
 一方、前回得点王で史上初の2大会にわたるタイトル獲得の可能性があったクローゼ(ドイツ)は出場せずに4ゴールで終了。あと1点に迫っていたロナウド(ブラジル)の15得点のW杯通算記録にも届かなかった。
 得点王が複数は過去に2大会あり、1962年チリ大会は4得点で6人が並び、1994年アメリカ大会は6得点を2人がマークした。

【メキシコ主審、最多タイの8試合目】
 メキシコ人のベニト・アルチュンディア主審(44)が、3位決定戦で最多タイ記録となるW杯通算8試合目の主審を務めた。これまでに2人が達成している。
 前回大会で5試合を裁いたアルチュンディア氏は、3位決定戦が今大会3試合目の割り当てだった。アルチュンディア氏は1996年にはJリーグでも9試合、笛を吹いている。

ウルグアイ代表23名
GK:
1.フェルナンド・ムスレラ(ラツィオ/イタリア)
12.ファン・カスティージョ(デポルティボ・カリ/コロンビア)
23.マルティン・シルバ(ディフェンソール・スポルティング)
DF:
2.ディエゴ・ルガーノ(フェネルバフチェ/トルコ)
3.ディエゴ・ゴディン(ビジャレアル/スペイン)
4.ホルヘ・フシレ(ポルト/ポルトガル)
6.マウリシオ・ビクトリーノ(ウニベルシダ・デ・チリ/チリ)
16.マキシミリアーノ・ペレイラ(ベンフィカ/ポルトガル)
19.アンドレス・スコッティ(コロコロ/チリ)
22.マルティン・カセレス(ユベントス/イタリア)
MF:
5.ワルテル・ガルガーノ(ナポリ/イタリア)
8.セバスチャン・エグレン(AIKソルナ/スウェーデン)
11.アルバロ・ペレイラ(ポルト/ポルトガル)
14.ニコラス・ロデイロ(アヤックス/オランダ)
15.ディエゴ・ペレス(モナコ/フランス)
17.エヒディオ・アレバロ・リオス(ペニャロール)
18.イグナシオ・ゴンサレス(ナシオナル)
20.アルバロ・フェルナンデス(ウニベルシダ・デ・チリ/チリ)
FW:
7.エディンソン・カバーニ(パレルモ/イタリア)
9.ルイス・スアレス(アヤックス/オランダ)
10.ディエゴ・フォルラン(アトレティコ・マドリード/スペイン)
13.セバスチャン・アブレウ(ボタフォゴ/ブラジル)
21.セバスチャン・フェルナンデス(バンフィエルド/アルゼンチン)

ドイツ代表23名
GK:
1.マヌエル・ノイアー(シャルケ)
12.ティム・ヴィーゼ(ブレーメン)
22.ハンス・イェルク・ブット(バイエルン)
DF:
3.アルネ・フリードリッヒ(ヘルタ・ベルリン)
4.デニス・アオゴ(ハンブルガーSV)
5.ゼルダー・タスチ(シュツットガルト)
14.ホルガー・バトシュトゥバー(バイエルン)
16.フィリップ・ラーム(バイエルン)
17.ペア・メルテザッカー(ブレーメン)
20.ジェローム・ボアテング(ハンブルガーSV)
MF:
2.マルセル・ヤンセン(ハンブルガーSV)
6.サミ・ケディラ(シュツットガルト)
7.バスティアン・シュバインシュタイガー(バイエルン)
8.メスト・オジル(ブレーメン)
13.トーマス・ミュラー(バイエルン)
15.ピオトル・トロコウスキ(ハンブルガーSV)
18.トニ・クロース(レバークーゼン)
21.マルコ・マリン(ブレーメン)
FW:
9.シュテファン・キースリング(レバークーゼン)
10.ルーカス・ポドルスキ(ケルン)
11.ミロスラフ・クローゼ(バイエルン)
19.カカウ(シュトゥットガルト)
23.マリオ・ゴメス(バイエルン)


欠場
ロシアプレミアリーグ第12節結果

CSKAモスクワ1−1サターン
アラニア・ウラジカフカス1−3ゼニト・サンクトペテルブルク
ルビン・カザン3−0クリリア・ソベトフ

アムカル・ペルミ2−1トム・トムスク
ロコモティフ・モスクワ2−1アンジ
シビル・ノボシビルスク2−2ディナモ・モスクワ
ロストフ1−0スパルタク・モスクワ

 サッカーのロシアプレミアリーグは10日、第12節が行われ、日本代表の本田圭佑が所属するCSKAモスクワは、ホームでサターンと対戦し、1−1で引き分けた。CSKAモスクワは2位
 ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を終えて日本に帰国した本田は11日にチームに合流する。
 首位のゼニト・サンクトペテルブルクはアラニア・ウラジカフカスに3−1で快勝した。


出発
 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で2得点を挙げ、日本の16強入りに大きく貢献したCSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(24)が本日11日、所属チームに合流するため、日本を出発した。成田空港で報道陣の取材に応じた本田は「4年後(のW杯ブラジル大会)も見据えるが大事なのは今。とりあえず1試合1試合やっていかないと4年後もない」と決意を語った。
 本田はチェック柄の長袖シャツにジーンズとサンダル、さらにはおなじみとなったサングラス姿で空港入り。国内での短い休暇中も母校の石川・星稜高訪問など多忙なスケジュールをこなしたが、「ゆっくりした時間をチームからもらえて感謝している。疲れもほぼとれている」と万全を強調した。
 ミラン(イタリア)など複数の有力クラブが獲得の動きを見せていることには「みなさんの記事を見て知っている。全てのオプションに目を通してゆっくり考えないといけない」とし、守備的MFでの出場が多かった所属先での起用法については「好まないポジションを任されることがあれば監督に言う」と攻撃的な位置にこだわる姿勢を示した。
 W杯後に相次いでいる日本代表選手の海外移籍については「素晴らしいことだと思う。ただ、やっとかって感じはする」と独特の言い回しで歓迎。決勝を残すだけとなったW杯については「オランダにはぜひ優勝してほしい」と、かつてプレーした“第2の故郷”にエールを送った。


全試合的中
 「またまた予言がズバリだった」。10日に行われたサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会3位決定戦で、ドイツがウルグアイに勝利するとしていたドイツ西部オーバーハウゼン水族館のタコ「パウル君」。これで今大会のドイツ代表の7試合全ての結果を的中させたことになり、「奇跡的」などと驚きが広がっている。
 同国代表のサポーター、カトリーヌ・パルムスさん(27)は「(勝敗だけでなく)試合内容まで的中の大当たりだ」と指摘した。確かに、パウル君は9日、ウルグアイとの接戦を予期するかのように、ためらいながらドイツ国旗の付いた容器を選んだ。
 準決勝では、ドイツがスペインに敗れるとした予言が的中したため、一部から「シーフードサラダかパエリアに入れてしまえ」などと批判されたが、ドイツの3位を当てたことで「パウル叩き」も沈静化しそう。「好物の貝をプレゼントしたい」との申し出もあった。
 11日のオランダvsスペインの決勝については、迷わずスペインに軍配を上げている。

【ウルグアイ、予言覆せず】
 ドイツに敗れた南米ウルグアイの有力紙パイス(電子版)は10日、「タコ(の予言)は正しかった。(3位の)表彰台はない」と報じた。
 ドイツ・オーバーハウゼン水族館のタコ「パウル君」が9日、ウルグアイの敗戦を予想。オブセルバドル紙(電子版)によると、ウルグアイのタバレス監督は、試合前「やる気がでてきた。予言を覆してやろう」と意気込んでいたが、かなわなかった。


超サカFLASH

アンバサダー
 2022年W杯日本招致委員会は10日、CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(24)が招致アンバサダーに就任したと発表した。

離脱
 J1のG大阪のDF中沢聡太が左太もも裏痛、FW平井将生がぎっくり腰で離脱した。14日に行われる京都戦の出場は微妙。

渡伊
 J1のFC東京は本日、日本代表DF長友佑都(23)がイタリアセリエAのチェゼーナとの移籍交渉のため、明日12日にイタリアへ出発すると発表した。長友はワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で4試合にフル出場。豊富な運動量とマークの激しさを武器に、日本の決勝トーナメント進出に貢献した。

獲得
 J1大宮は10日、フランス2部リーグのアンジェからDF鈴木規郎(26)を獲得したと発表した。契約期間は来年1月31日まで。昨夏に神戸からアンジェに移籍した鈴木はリーグ戦は8試合に出場して無得点だった。


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