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本日の超最新情報
G大阪の日本代表FW宇佐美貴史がバイエルンに移籍!!2011.06.02.THU

INDEX

軽めの調整
日本代表は7日のチェコ戦に向け、午前は軽めの調整、午後は新潟から横浜へ移動!

20.4%
昨夜テレビ朝日系で生中継されたキリンカップの日本代表vsペルー代表戦の平均視聴率が20.4%の高視聴率を記録!瞬間最高視聴率は27.5%!

発表
キリンカップに出場するチェコ代表の来日メンバー20名発表!チェルシーGKツェフらが選出!

大敗
国際親善試合
ナイジェリア4−1アルゼンチン
ウクライナ2−0ウズベキスタン
カナダ2−2エクアドル
グアテマラ0−2ベネズエラ
メキシコ3−0ニュージーランド
メッシら主力不在のアルゼンチンはアウェーで4失点の大敗!

移籍
G大阪の日本代表FW宇佐美貴史(19)がドイツブンデスリーガの強豪、バイエルンに移籍!

新監督
GK川島永嗣が所属するリールセの新監督に元ベルギー代表のヤンセンス氏(41)が就任!

退任
DF吉田麻也とMFカレン・ロバートが所属するVVVのブーセン監督(47)が退任!

決定方式変更
FIFAがW杯開催地の決定方法を全ての加盟協会(現在208)による投票方式に変更!

4選
FIFAが総会でただ1人の次期会長候補だったスイス人のブラッター会長(75)の4選を決定!

全治2〜3ヶ月
バルセロナ主将のスペイン代表DFプジョル(33)が左膝の手術を受けて全治2〜3ヶ月!

逮捕
イタリアセリエB(2部)や下部リーグの試合における八百長に関与したとして元イタリア代表FWシニョーリ氏(43)が逮捕!

DRAW
キリンカップ第1戦
日本代表0−0ペルー代表
日本は初めて3−4−3を採用もスコアレスドロー!GK川島永嗣が終盤に好セーブを連発!

本日の超サカFLASH
札幌GK高原寿康が右アキレス腱炎で全治4ヶ月ほか


本文
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軽めの調整
 1日に新潟・東北電力ビッグスワンスタジアムで行われた国際親善試合のキリンカップでペルー代表と0−0で引き分けたサッカーの日本代表は本日2日午前、新潟市陸上競技場で調整し、午後には7日に日産スタジアムで行うチェコ戦に向け横浜市へ移動した。
 約1時間半の練習ではペルー戦の先発メンバーと長友(インテル)、本田(CSKAモスクワ)の13人が軽いジョギングで体をほぐし、残りの選手はハンドボールやシュート練習などで汗を流した。
 内田(シャルケ)は左太もも痛のため別メニューで調整した。
 初選出の宇佐美(G大阪)は「昨日は自分のプレーをイメージしながら(試合を)見ていた。もっともっと頑張っていきたい」と、代表デビューへの意欲を示した。

【本田「システムに固執しすぎ」】
 昨年10月の韓国戦以来、7試合ぶりの無得点に終わったペルー戦から一夜。チームのシュートが5本にとどまったフラストレーションを爆発させるかのように、本田はランニングの列から1人抜け出して先頭を走った。後半から出場し、直接FKで見せ場を作った大黒柱は「サッカーですから、人がいるところにボールがいかないと」と連動性を欠いた攻撃に不満げだ。その理由として「システムに固執しすぎること」を挙げた。
 ザッケローニ監督が導入した3−4−3の狙いは攻撃的に戦うことにある。だが新布陣の「運用」そのものに意識が強く傾いたため、結果的に従来の4−5−1に戻ってからの方が攻めに転じた。「みんな考えながらプレーしていたので、プレーが遅くなった」。この日のミーティングで、指揮官は苦言を呈すことを忘れなかった。
 まずは攻め勝つ意識の回復が求められるチェコ戦。「常に攻撃はオレが仕切る、ってくらいの気持ちでやっている」と訴える本田は「うまくいかないと思えたことが収穫」と立て直しを誓った。

【大事取ったウッチー「大丈夫」】
 左太ももを痛めて1日のペルー戦に出場しなかった日本代表DF内田は、全体練習に加わらなかった。大事を取ったそうで「大丈夫です」と語る表情は明るかった。
 ペルー戦は慣れない3−4−3で苦戦するチームメートをベンチで見守った。内田は「やっている人はそれぞれ難しさがあると思うけど、回す時と(前へ)速く行く時がはっきりした方がいい」と話した。

日本代表25名
GK:
1.川島永嗣(リールセ)
23.東口順昭(新潟)
12.西川周作(広島)
DF:
15.今野泰幸(FC東京)
4.栗原勇蔵(横浜M)
2.伊野波雅彦(鹿島)
5.長友佑都(インテル)
3.槙野智章(ケルン)
21.安田理大(フィテッセ)
6.内田篤人(シャルケ)
22.吉田麻也(VVV)
MF:
7.遠藤保仁(G大阪)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
14.柴崎晃誠(川崎)
8.森脇良太(広島)
13.細貝萌(アウクスブルク)
10.家長昭博(マジョルカ)
20.西大伍(鹿島)
FW:
11.前田遼一(磐田)
19.李忠成(広島)
16.関口訓充(仙台)
9.岡崎慎司(シュツットガルト)
18.本田圭佑(CSKAモスクワ)
24.興梠慎三(鹿島)
25.宇佐美貴史(G大阪)


20.4%
 サッカー日本代表がペルー代表と0−0で引き分けた1日のキリンカップの平均視聴率(テレビ朝日系・午後7時19分〜)が、関東地区で20.4%、関西地区で16.6%だったと、ビデオリサーチが本日2日、発表した。
 瞬間最高視聴率は関東地区で午後9時9分、後半42分にGKの川島永嗣がファインセーブをした瞬間と、試合終了直前、MF遠藤保仁かFW本田圭佑のどちらが蹴るかというフリーキックの瞬間で関東が27.5%、関西が25.3%だった。


発表
 日本サッカー協会は本日2日、キリンカップに出場するチェコ代表の来日メンバー20名を発表し、世界屈指の好GKツェフ(チェルシー)らが名前を連ねた。
 1日に来日したチェコは、4日に長野県松本平広域公園総合球技場でペルー代表、7日に横浜・日産スタジアムで日本代表と対戦する。
 チェコ代表メンバー20名は以下の通り。

チェコ代表20名
GK:
1.ペトル・ツェフ(チェルシー/イングランドグ)
16.トマーシュ・グリガル(テプリツェ)
23.アレシュ・フルシュカ(プジブラム)
DF:
2.セオドル・ゲブレ・セラシエ(スロバン・リベレツ)
3.ミハル・カドレツ(レバークーゼン/ドイツ)
4.ヤン・ライノフ(アンカラギュジュ/トルコ)
5.ロマン・フブニク(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
6.トマーシュ・シボク(ベシクタシュ/トルコ)
13.オンジェイ・クシュニール(スパルタ・プラハ)
MF:
10.ダニエル・コラージ(ビクトリア・プルゼニュ)
11.ミラン・ペトルジェラ(ビクトリア・プルゼニュ)
12.ペトル・ヤンダ(スラビア・プラハ)
14.バツラフ・ピラジ(フラデツ・クラロベ)
18.ペトル・トラップ(ビクトリア・プルゼニュ)
20.カミル・バチェク(スパルタ・プラハ)
FW:
7.トマーシュ・ネチド(CSKAモスクワ/ロシア)
9.マルティン・フェニン(フランクフルト/ドイツ)
15.ミハル・フブニク(レギア・ワルシャワ/ポーランド)
19.ヤン・レゼク(ビクトリア・プルゼニュ)
21.ダビド・ラファタ(バウミト・ヤブロネツ)


大敗
国際親善試合結果

ナイジェリア4−1アルゼンチン
≪得点者≫
ナイジェリア:ウチェ10、40、オビンナ27=PK、エメニケ52
アルゼンチン:ボセッリ90+8=PK


ウクライナ2−0ウズベキスタン
≪得点者≫
ウクライナ:ティモシチュク55、ボロニン60

カナダ2−2エクアドル
≪得点者≫
カナダ:ダンフィールド23、ハッチンソン90
エクアドル:C・ベニテス62、アロヨ64

グアテマラ0−2ベネズエラ
≪得点者≫
ベネズエラ:ミク26、ペロソ67

メキシコ3−0ニュージーランド
≪得点者≫
メキシコ:G・ドス・サントス22、30、デ・ニグリス43

 国際親善試合は1日、各地で行われ、アルゼンチンはナイジェリアと敵地で対戦し、1−4で大敗を喫した。
 アルゼンチンのメッシがメンバーから外れ、会場周辺に厳戒態勢が敷かれていたこともあってか、6万人収容のスタジアムの半分近くが空席となって行なわれたこの日の一戦。アルゼンチンのバティスタ監督は、前日発表したコパ・アメリカ(南米選手権)の候補メンバー26名のうち、2名だけをこの日のメンバーに入れ、主力不在で試合に臨んだ。
 試合は序盤からホームのナイジェリアがペースを握り、前半10分のウチェのゴールを皮切りに、前半だけでアルゼンチンは3失点。後半に入っても追加点を奪われ、大量リードを許してしまう。結局アルゼンチンは、後半ロスタイムでPKから1点を返すにとどまり、1−で大敗した。


移籍
 サッカーの日本代表FWでJ1のガンバ大阪の宇佐美貴史(19)がドイツブンデスリーガ(ドイツ1部)の強豪、バイエルン・ミュンヘンに移籍することが確実になった。関係者の話で本日2日、明らかになった。
 宇佐美はドリブル突破が武器で、高い攻撃力を誇る。2009年にG大阪ユースからトップチームに登録され、17歳でJ1に初出場。昨季は7得点でベストヤングプレーヤー賞を獲得した。キリンカップでフル代表に初めて入った。関係者は「まだ最終決定ではない。海外の移籍を希望する場合、(G大阪は)止めることができない条件が付いている」と話した。
 バイエルンは国内リーグで22度優勝し、欧州制覇は4度。宇佐美には今年初めに練習参加のオファーを出していた。
 この日、日本代表の練習に参加した宇佐美は移籍について「何も話せません。(海外は)チャンスがあれば早く行きたい」と語った。
 バイエルンは今年1月、カタール合宿の練習参加を要請したが、実現せず。それでも2月のU-22(22歳以下)日本代表の中東遠征にはドレムラー・チーフスカウトがクウェートに足を運び、同A代表戦などを視察していた。
 ドイツブンデスリーガは8月5日に開幕。プレーオフからの出場となる来季の欧州チャンピオンズリーグの決勝はバイエルンの本拠地、フースバル(アリアンツ)・アレナでの開催。そのため、CL制覇には並々ならぬ意欲を見せている。

宇佐美貴史(うさみ・たかし)
 1992年5月6日生まれの19歳。京都・長岡京市出身。身長178センチ、体重68キロ。長岡京サッカースポーツ少年団、G大阪ジュニアユースから、同ユース在籍中の2008年に飛び級でトップ昇格。2009年にクラブ史上最年少となる17歳14日でプロデビュー。キャスターの田井中蘭(19)と年内に結婚予定。血液型はB型、家族は両親と兄2人。

バイエルン・ミュンヘン
 ブンデスリーガ22回の優勝を誇るドイツの名門。1900年創立で欧州CL4回、UEFA杯(現欧州リーグ)1回、カップウイナーズ杯1回、インターコンチネンタル杯(現クラブW杯)2回の優勝を誇る。今季リーグ戦は19勝8分け7敗の勝ち点65で3位。FWマリオ・ゴメスは28得点で得点王に輝いた。本拠地はアリアンツ・アレナ(6万9000人収容)。来季からは今季レバークーゼンの指揮を執ったユップ・ハインケス監督(65)が就任する。

【西野監督、宇佐美の移籍に理解】
 サッカー日本代表FW宇佐美貴史のドイツブンデスリーガ、バイエルン移籍が確実となったことを受け、所属するG大阪の西野朗監督は本日2日、大阪府吹田市での練習後に取材に応じ「大きな目標設定は素晴らしいし、実現できるなら早い方がいいのでは」と海外挑戦へ理解を示した。
 西野監督は2009年に当時17歳の宇佐美を起用するなど才能を高く評価してきた。移籍した場合の戦力ダウンを認めた上で「生涯G大阪と言っていた時期もあったが、代表に入ったり(リーグで)試合に出て、目標が少しずつ変わってきたのかな?」と語った。


新監督
 日本代表GK川島永嗣が所属するリールセ(ベルギー)は1日、クリス・ヤンセンス氏(41)が新監督になることを発表した。これまで監督を務めていたソリエドはゲントの新監督になることが有力視されている。
 ヤンセンス氏は現役時代、ベルギー代表歴7回を持つDFで、ロケレン、ヴィレムU(オランダ)、ウェステルロー、ズルテ・ワレヘムに所属した後、リールスで3シーズンを過ごして引退。その後はリールセでコーチを務めていた。


退任
 オランダエールディビジでDF吉田麻也とMFカレン・ロバートが在籍するVVVフェンロは31日、ウィル・ブーセン監督(47)の退任を発表した。後任は未定。
 VVVは昨年12月にヤン・ファン・ダイク前監督を解任し、コーチだったブーセンが監督に昇格。その後、チームは何とか17位でリーグ戦を終えて自動降格を逃れ、残留プレーオフを勝ち抜き残留を決めていた。
 今シーズン、吉田はアジアカップでチームを離れる期間があったものの、リーグ戦20試合に出場。残留プレーオフにも4試合にフル出場を果たした。今冬に加入したカレンは15試合2ゴールを記録し、残留プレーオフでも4試合で2ゴールを決めて残留に貢献している。


決定方式変更
 国際サッカー連盟(FIFA)は1日、スイスのチューリヒで開いた総会で、ワールドカップ(W杯)開催地の決定方法を、全ての加盟協会(現在208)による投票方式に変更することを賛成多数で承認した。ブラッター会長が提案。FIFA理事会で1次候補のリストを作成し、総会での投票で決定するとした。
 これまでW杯開催地は24人の理事による投票で決まっていたが、2018、2022年W杯招致を巡って理事2人が票買収の疑惑で資格停止処分を科されるなど、理事による投票方式が不正の原因とされた。同会長は「2018、2022年(W杯招致)については、2大会をまとめて決めたことが不正を生んだ」とし、今後は1大会ずつ決めるのが望ましいとの見解を示した。


4選
 国際サッカー連盟(FIFA)は1日、スイスのチューリヒで総会を開き、ただ1人の次期会長候補だったスイス人のゼップ・ブラッター会長(75)の4選を決めた。信任投票で、有効な203加盟協会の票のうち186票を獲得した。同会長は4年の任期満了後に退任する意向を示している。
 続投が決まった同会長の提案で、ワールドカップ(W杯)開催地決定を24人の理事だけで投票する現行方式から、総会での全加盟協会による投票に改めることが可決された。倫理委員会を強化することと、FIFAを取り巻く現状を改善する「解決委員会」の新設も決定。女性の理事枠1を設ける案も示された。日本サッカー協会会長の小倉純二理事ら4人は任期満了で退任した。
 会長選を巡っては、対立候補だったハマム理事(カタール)が、買収疑惑が浮上したために立候補を辞退。その後の倫理委員会でハマム理事とワーナー副会長(トリニダード・トバゴ)は暫定的に活動停止となった。
 こうした事態を受け、総会ではイングランド協会(FA)が会長選の延期を求める動議を提出したが、否決された。

【小倉純二理事が退任】
 国際サッカー連盟(FIFA)は1日、スイスのチューリヒで開いた総会で役員の改選を行い、アジア連盟(AFC)選出で日本協会会長の小倉純二理事(72)が定年で退任した。小倉氏は2002年から9年間務めた。
 小倉氏は「日本のサッカーが強くなっていく過程で、(世界の)情報を日本に持ってこれたのが大きかった」と振り返った。在任中にクラブ・ワールドカップ(W杯)の新設に尽力し、Jリーグの優勝クラブが世界の舞台で戦える機会が生まれたことなどを思い出として挙げた。
 ベッケンバウアー(ドイツ)とトンプソン(英国)、鄭夢準(韓国)の3理事も退任。人柄の良さで知られる小倉氏はFIFA内での信頼も厚く、ブラッター会長から記念品などを手渡された際に、他の退任理事を上回る盛大な拍手を受けた。

【ハマム理事は反論声明】
 国際サッカー連盟(FIFA)会長選を巡る買収疑惑で、暫定的な活動停止処分を受けたモハメド・ビン・ハマム理事は1日、処分に強く反論する声明を発表した。FIFAにも抗議文書を送付したという。
 アジア連盟(AFC)会長でもある同理事は十分な証拠がないまま処分が下された上、FIFA総会で抗弁の機会を与えられなかったと主張。「私の名誉が汚されたことは受け入れがたい。戦うつもりだ」とのコメントを出した。


全治2〜3ヶ月
 スペインリーガエスパニョーラ、バルセロナの主将で、同国代表DFカルレス・プジョル(33)が1日、痛めていた左膝の手術を受けた。復帰まで2〜3ヶ月要する見込み。プジョルは今年1月に負傷し、4月に戦列に戻ったが万全ではなく、バルセロナが2シーズンぶりに制した5月28日の欧州チャンピオンズリーグ決勝も後半終盤のみのプレーにとどまった。
 執刀したリカルド・プルナ医師は、プジョルは4ヶ月前から左膝の故障を抱えていると語った上で、「プジョルは、CL決勝が終わるのを待って(手術を)決断した。それは正しい選択だった」とコメントした。


逮捕
 イタリア当局は1日、イタリアセリエB(2部相当)や下部リーグの試合における八百長に関与したと疑われる16名を逮捕したことを明らかにした。逮捕者の中には、元イタリア代表FWジュゼッペ・シニョーリ氏(43)が含まれており、同氏は現在自宅で拘束されている。
 FIGC(イタリアサッカー連盟)は今回の賭博・八百長疑惑の捜査では、来季セリエAへの昇格が決まっているアタランタとシエナの試合も対象となっていると話し、これらについて調査を行うことを明らかにした。
 またイタリア当局は、八百長に関与したとされる16名を逮捕したことを発表した上で、これが「セリエBやレガ・プロ(下部リーグ)の試合に大きな影響を及ぼした八百長に関する捜査」につながったとしている。匿名の関係者によれば、「逮捕者以外に、現役選手を含めた28名が捜査の対象となっている」とのこと。
 さらに同国当局は、「捜査によって、現役選手や元代表選手、ブックメーカーらによる犯罪グループの存在を示す重要かつ明確な証拠を集めることができた」と発表。「事前に決められた特殊な役割がそれぞれにあり、彼らは口頭合意や金銭の支払いで八百長をしていた」と続け、組織的な犯罪が行なわれていたことを明かしている。
 逮捕者の1人であるシニョーリ氏は現役時代、セリエAで通算188ゴールをマーク。イタリア代表としても28キャップを記録するなど、輝かしいキャリアを誇っている。


DRAW
キリンカップ第1戦結果

日本代表0−0ペルー代表

会場:東北電力ビッグスワンスタジアム
観衆:39048人
主審:ハワード・ウェブ(イングランド)
天気:雨
風:弱風
気温:16℃
湿度:71%
ピッチ表面:水含み
ピッチ状態:全面良芝

日本代表
GK:
1.川島永嗣(リールセ)
DF:
4.栗原勇蔵(横浜M)
15.今野泰幸(FC東京)
2.伊野波雅彦(鹿島)
(75分8.森脇良太(広島))
MF:
20.西大伍(鹿島)
(46分18.本田圭佑(CSKAモスクワ)=74分)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
(90+1分13.細貝萌(アウクスブルク))
7.遠藤保仁(G大阪)
21.安田理大(フィテッセ)
(71分24.興梠慎三(鹿島))
FW:
16.関口訓充(仙台)
(67分5.長友佑都(インテル))
11.前田遼一(磐田)
(67分19.李忠成(広島))
9.岡崎慎司(シュツットガルト)
ベンチ:
GK:
23.東口順昭(新潟)
12.西川周作(広島)
DF:
3.槙野智章(ケルン)
6.内田篤人(シャルケ)
22.吉田麻也(VVV)
MF:
14.柴崎晃誠(川崎)
10.家長昭博(マジョルカ)
FW:
25.宇佐美貴史(G大阪)

フォーメーション
(3-2-2-3)

 9  11  16
21      20
   7  17
 2  15  4
    1

ペルー代表
GK:
12.サロモン・リブマン(アリアンサ・リマ)
DF:
13.レンソ・レボレド(ウニベルシタリオ)
3.サンティアゴ・アカシエテ(アルメリア/スペイン)=39分
4.ワルテル・ビルチェス(クリスタル)(cap)
19.ヘスス・ラバナル(ウニベルシタリオ)=55分
(63分25.ジョシマル・ジョトゥン(クリスタル))
MF:
16.ルイス・アドビンクラ(クリスタル)
20.ルイス・ラミレス(コリンチャンス/ブラジル)
23.アダン・バルビン(ウニベルシダード)
(62分7.ホセプミル・バジョン(リバープレート/アルゼンチン))
18.リナルド・クルサード(フアン・アウリチ)
(73分27.カルロス・ロバトン(クリスタル))
24.クリスティアン・クエバ(ウニベルシダード)
(61分22.ウィリアム・チロケ(クリスタル))
FW:
10.ジェフェルソン・ファルファン(シャルケドイツ)
(67分9.ラウル・ルイディアス(ウニベルシタリオ))
ベンチ:
GK:
1.ラウール・フェルナンデス(ウニベルシタリオ)
DF:
15.クリスティアン・ラモス(アリアンサ・リマ)
17.ジャンカルロ・カルモナ(サン・ロレンソ/アルゼンチン)
MF:
8.マイケル・ゲバラ(スポーツボーイズ)

フォーメーション
(4-1-4-1)

   10
24 18  20 16
   23
19  4  3 13
   12

≪各種データ≫
日本ペルー
ボール支配率:
51%:49%
シュート数:
5:8
直接FK数:
15:18
間接FK数:
2:13
CK数:
1:11
GK数:
8:8
PK数:
0:0
オフサイド:
2:3

 サッカーの国際親善試合、キリンカップ第1戦は1日、新潟・東北電力ビッグスワンスタジアムに約3万9千人の観衆を集めて行われ、日本代表はペルー代表と0−0で引き分けた。ザッケローニ監督は昨夏の就任以来、5勝4分け(PK勝ち1を含む)で無敗。
 優勝した1月のアジアカップ以来の国際試合には、初招集の西(鹿島)や同監督下では初選出の安田(フィテッセ)らが先発。だが、連係に難があり、何度か積極的に狙った長谷部(ボルフスブルク)のシュートも枠を外れた。
 後半に本田(CSKAモスクワ)や長友(インテル)を投入したが手詰まりで、本田はFKも不発。終盤は相手の猛攻にさらされた。
 日本は最終戦の7日に横浜・日産スタジアムでチェコ代表と対戦する。

川島永嗣
「(後半からの4−2−3−1は)やり慣れているフォーメーションなんで問題なかった。アジアカップから成長するためにチャレンジしないといけない。こういう試合の中ではもっとチャレンジすることが大事。自分達が主導権を握る中で、最後に相手のペースになってしまったが、時間帯によっては仕方ないところもある。自分達がどう盛り返すかが大事だし、意識してやらないといけない。チームとしての共通意識がすごく大切。ワールドカップ予選まで時間がない中、1人1人の役割をしっかりと見直さないといけない。それプラス個人の良さを出さないといけない。(チェコ戦に向けて)自分達がさらに成長するためにもっとチャレンジしないと。結果は毎試合残すことが大切だけど、成長するためのチャレンジが必要」

栗原勇蔵
「3バックは練習でもそんなにやる時間がない中、ぶっつけ本番的なところもあったけど、やれたところもあったかもしれないし、なかなかできないところもあったなという感じです。(ボランチが下がる形は)なかなかでかいグラウンドでやると距離があるから、うちらも練習の時みたいに動かしながらやれば右サイドバックの方へ行けたりする。でも、相手もいるから、そうなると難しいところもあるけど、慣れればもっと良くなると思う」

今野泰幸
「(3−4−3は)すごく機能したとは思わないけど、もう少し時間が経てば連携も良くなると思うし、タイミングさえ掴めればもっと良くなると思う。守備でもそこまでやられなかった。前に運ばれたけど、最後のところでやられなかった。これからという感じ。でも、高い位置でボールを奪えてなかったし、持ち込まれてバイタルエリアで結構パスを回された。あそこでサイドチェンジさせるんじゃなくて、同サイドで数的優位を作ってボールを奪いたかったけど。相手のブロックもしっかりしていたし、サイドチェンジも少なかったから、手詰まり感は出ていた。ちょっと押し込まれた感じがあった。もうちょっと1人1人がコースを切る感じでやって、もうちょっと前で奪いたかった。声は出しているつもりだし、コースも切っているつもりだったけど、相手の技術も高かった。もっとスライドを意識して、早くしてパッと切り替えれば、もっとプレスがハマったと思う」

伊野波雅彦
「新しいシステムは改善するところはある。前でタメが作れる状況があまりなかったし、行ったり来たりすることが多かった。それは選手で考えながらやらないといけない。3バックの1人が攻撃参加してもいいかなと思った」

西大伍
「3−4−3のワイドはやったことがないし、時間がないなかで難しいとは思っていたけど、試合に入るのに時間がかかった。(5バックになることが多かったが)本当は5バックにならないようにやるというのが監督の考えだけど、もう少しどちらかのサイドが押し上げることができれば良かった。(栗原とのマークの受け渡しがあまりなかったが)そこのコンビネーションをもっとやっていかないといけない。なかなか後ろに任せられなくて、ポジションが後ろになったところはあった。でも、外していたら裏をやられていたと思うので、もっと考えていかないといけない。(代表でのデビュー戦は)ウッチー(内田)がケガをしたので。出番は来るかなと考えていた」

遠藤保仁
「うまくサイドを使えなかったのは間違いない。ただ、今日初めて3−4−3をやったわけだし、あまり下を向く必要はないと思う。5バックになることが一番よくないけど、どうしてもサイドが引っ張られてしまうところがあった。3−4−3の型にはまり過ぎず、フィールドでやっている自分達の感覚も大事になってくると思う。相手のフォーメーションによって機能するしないもあるし、まずはやってみて課題が出てきたら、それはそれでいいと思う」

安田理大
「落ち着いてできたと思うけど、もう少し前で仕事ができればもっと良かったと思う。スムーズに試合に入れていたと自分でも思うし、監督がすごくミーティングで話してくれるし、一緒にやっていたメンバーが多いので分かっている。久しぶりに来て積極的にやろうという気持ちはあった。本当はもっとサイドで起点になれれば、もっといい攻撃ができたと思う。ただ、相手のディフェンスラインがすごく低かったから難しかった。(3−4−3の)可能性はすごく感じた。監督もサイドでもっと起点になれと言っていたし、時々オレらがフリーになっていた時は数的優位で崩せそうな場面もあったので、そういう場面を増やしたい。相手はマークにつけないのでチャンスは生まれると思う。(ケガでの交代は)蹴られて電気が走った。こんなの初めてだった。打撲だと思う」

関口訓充
「アルゼンチン戦よりは(出場)時間が長かったし、自分のリズムでやろうとしていたと思う。できた部分と多少のズレが生じた部分があった。コミュニケーションをもっと取れば修正できると思う。ミスもあったけど、自分のリズムでできたと思うし、良さも出せた。ある程度の手応えを感じている。アルゼンチン戦よりは良かった。(遠藤からの縦パスに飛び出した場面は)悔しかった。代表チームは走ることでボールが生きてくる。信じて走ることが大事。触っていれば点も取れていただろうし、位置取りや走るところをしっかりやっていきたい。オフサイドにならないタイミングでヤットさん(遠藤)が出してくれた。試合前からヤットさんに『自分がやりたいようにやっていい』と言われていた。自分とか初出場の選手を気にかけてくれたし、緊張しやすいんで、やりたいことをやってもらっていいと。自分は2回目だったし、ある程度、落ち着いてボールを持てたと思う」

岡崎慎司
「やりたいことが周りから見ても分かるような試合にできたらいいが、終始そういう試合ではなかった。初めて(3−4−3を)やったというのもあるし、いろいろと時間もなかったから。やりたいことが何なのかも、もうちょっと突き詰めていかないといけない。行き当たりばったりでアジアカップは優勝できたけど、自分達が本当にどういう攻めが理想なのかっていうところを今日は見せられなかった。(ワールドカップ予選まで残りは)大事な2試合になってくると思うんで、より明確にしていかないといけないし、より個人が何をすべきかをやっていかないとダメかなと思うような試合だった。自分達はカウンターで(点を)取るのか、ボールを回して崩して取るのか、崩すにしてもクロスなのか、中から行くのかという明確な自分達のストロングポイントを持ってやらないといけない。今日は裏もなかったし、裏を取るタイミングもなかったんで、自分達も迷いながらサッカーをしてしまったのかなと思う」

長友佑都
「もうちょっと自分達のボールで落ち着いて回せれば良かった。自分達のボールでミスが多かった。そこは課題かなと思う。求められていたのは、どんどん仕掛けてチャンスを作るところだったと思う。ミチ(安田)ともうちょっとやりたかったというのはある。あいつとどういうコンビネーションができるか試したかった」

本田圭佑
「(途中出場で流れを)変えるのは当たり前で、その度合いが物足りなかった。1人でどれだけ変えられるかを考えてやろうとしたが、若干サイドとの関係が難しかったし、少しずつメンバーが替わって共通理解が少なかった。いつもやっているメンバーだったら、もっとやりやすいなと思ったりして。でも、本来なら前半で(相手を)バテさせて後半勝負だったから。後半からそれをやろうとしても前半からうまくいってなかったから、後半向こうをイケイケにさせてしまった」

李忠成
「(出場時間が)25分間でもゴールという結果をしっかり出さないといけない。(胸で落とした場面について)岡崎に試合後に『オレをイメージしたんでしょ?』と聞くと、『そうなんだけど足が上がらなかった』と言っていた。(興梠とポジションが被った点は)慎三もやはり真ん中の選手なので、ああいう位置に入ってきてしまって。自分は、自分の役割は真ん中というのを言われてやっていた」

日本代表・ザッケローニ監督
「試合の一番の目的は、新しいシステムがどこまで機能するかというところと、新しい選手がどこまでやれるかをチェックすることだった。3バックの練習を2日間しかできず、3人(本田、長友、吉田)の選手が1日しか練習していない中で、3−4−3のシステムを試してみたいと思っていたが、この試合で私が求めていた情報は収集することができた。(次の試合も3−4−3?)チーム状況、コンディションを把握して決める。現時点で3バックをやるのはリスクが大き過ぎると思われるかもしれないが、私の仕事はこのチームの引き出しを増やすことなので考えようと思う。今日の試合では、多くの交代がケガでやむを得ずしたものだった。チェコ戦までまだ数日あるので考えるが、欲しかった情報はそれ相応に手に入れることができた。(西に怒っているシーンが何度か見られたが?)西に特に怒っていたわけでなく、自分のサイドにいたからそのように見えたのかもしれない。他の選手への指示も西に伝えていたので、そう見えたのかもしれない。西は今日が代表デビューとなったが、少し緊張していたと思う。それは当たり前だと思うし、彼の魅力は走力。今日も前にスペースがあって、もっと走り込むことができたと思うが、まだ代表に慣れていない。トレーニングも重ねていないので、できないのも理解できる。ペルーの5枚の中盤を越すことができれば、最初は関口、その後に岡崎と西で相手のサイドバックに対して数的優位の状況ができるはずだったが、今日はうまくいかなかった。私はこのシステムが機能するようにしていきたいし、代表にはこのシステムに対応できる選手を呼んでいる。いわゆる慣れの問題だったと思う。(前半は5バックになることが多かったが?)5枚になるのは良い傾向ではない。ペナルティエリアのところまで来れば5枚になるのはいいが、基本的にはそうなってはいけない。しかし、あまり練習をやっていないし、ある程度は想定内だった。後ろが5枚になると、前線に3人残しているので、中盤は2人になってしまう。すると中盤で勝負が決まるので負けてしまう。もしくはFWを下げる選択肢があるが、そういうことはあまりしたくない。違ったところでバランスを取らないといけない。(宇佐美を数日間見た感想は?)彼を呼んだのは手元において観察し、会話もしたかったから。認識してほしいのは、彼は五輪の選手であり、A代表の選手ではない。彼には期待しているが、良くなるか悪くなるかは彼次第だと思う」

ペルー代表・マルカリアン監督
「過去の日本代表の試合をいくつも(映像で)見てきた。特に日本がチャンピオンになったアジアカップでの試合は全部見ている。その印象としては、対戦チームと同じ、もしくはそれ以上のレベルだったということ。中でもフィジカルな部分で、日本は対戦相手を上回っているという印象を受けた。遺伝子的な体つきの部分は、選手の力量を測る意味で非常に重要な要素だ。私の印象では、日本人はサッカーに適したフィジカルの遺伝子を持っていると思う。試合前は本田に注目していた。後半に投入されたが、技術的に非常にうまい。ボール保持ができるし、深いパスもできる。ただ今日に限って言えば、我々の守備陣が非常に頑張ってくれたと思う。コパ・アメリカ(南米選手権)に向け、選手に関しては変更ではなく、もともとあるリストに今回のメンバーをプラスするという形になる。今回、残念ながら来れなかった選手と、今回来日した選手を使おうと思っている。それからあえて申し上げるが、ペルーは1982年以降、ワールドカップ(W杯)に出場していない。我々の一番の目標は、W杯の本大会に出場することであり、コパ・アメリカはその準備のための通過点。10月に始まるW杯の予選を勝ち進むことが、我々の本当の目標」

日本代表25名
GK:
1.川島永嗣(リールセ)
23.東口順昭(新潟)
12.西川周作(広島)
DF:
15.今野泰幸(FC東京)
4.栗原勇蔵(横浜M)
2.伊野波雅彦(鹿島)
5.長友佑都(インテル)
3.槙野智章(ケルン)
21.安田理大(フィテッセ)
6.内田篤人(シャルケ)
22.吉田麻也(VVV)
MF:
7.遠藤保仁(G大阪)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
14.柴崎晃誠(川崎)
8.森脇良太(広島)
13.細貝萌(アウクスブルク)
10.家長昭博(マジョルカ)
20.西大伍(鹿島)
FW:
11.前田遼一(磐田)
19.李忠成(広島)
16.関口訓充(仙台)
9.岡崎慎司(シュツットガルト)
18.本田圭佑(CSKAモスクワ)
24.興梠慎三(鹿島)
25.宇佐美貴史(G大阪)

ペルー代表20名
GK:
1.ラウール・フェルナンデス(ウニベルシタリオ)
12.サロモン・リブマン(アリアンサ・リマ)
DF:
3.サンティアゴ・アカシエテ(アルメリア/スペイン)
4.ワルテル・ビルチェス(クリスタル)
19.ヘスス・ラバナル(ウニベルシタリオ)
13.レンソ・レボレド(ウニベルシタリオ)
15.クリスティアン・ラモス(アリアンサ・リマ)
17.ジャンカルロ・カルモナ(サン・ロレンソ/アルゼンチン)
MF:
7.ホセプミル・バジョン(リバープレート/アルゼンチン)
8.マイケル・ゲバラ(スポーツボーイズ)
18.リナルド・クルサード(フアン・アウリチ)
20.ルイス・ラミレス(コリンチャンス/ブラジル)
23.アダン・バルビン(ウニベルシダード)
24.クリスティアン・クエバ(ウニベルシダード)
25.ジョシマル・ジョトゥン(クリスタル)
27.カルロス・ロバトン(クリスタル)
FW:
9.ラウル・ルイディアス(ウニベルシタリオ)
10.ジェフェルソン・ファルファン(シャルケドイツ)
16.ルイス・アドビンクラ(クリスタル)
22.ウィリアム・チロケ(クリスタル)

【日本、新布陣不発】
 手探りが続いた90分間だった。9月に始まるワールドカップ(W杯)予選に向けて底上げを狙うザッケローニ監督は、初招集の西、就任後初めて呼んだ安田を先発起用。浸透を図る3−4−3の布陣を採用した。だが、「迷いながらやってしまった」とは岡崎。テストという意味合いでは収穫はあったが、好結果を得ることはできなかった。
 3−4−3が機能したとは言い難かった。両サイドMFが下がって5バック気味になる時間が多く、ボールを保持してからも中盤の人数が足りず、攻撃を組み立てられない。後半は本田をトップ下に投入。慣れ親しんだ4−5−1に戻してからは攻撃にやや勢いが生まれたが、最後までゴールは奪えなかった。 7日のチェコ戦までには海外組のコンディションも上向き、ベストメンバーで臨めるはず。長谷部は「しっかり修正して、いい試合をしたい」と次戦を見据えた。

【歴代最高13戦連続不敗】
 日本代表(FIFAランク14位)はペルー代表(同54位)と0−0で引き分けた。ゴールこそ奪えなかったが、日本代表の無敗記録を最長となる13に更新。東日本大震災後初の国際試合で“不敗神話”を守り、日本に勇気を与えた。
 苦境の中でも屈しなかった男たちに、新潟の夜が大きな拍手と歓声に包まれた。
 「熱い声援の中で勝ちたかったけど、引き分けで残念」。DF長友が悔しがれば、主将のMF長谷部も「うまくいかなくて申し訳ない」とスタンドに頭を下げた。
 しかし、昨夏の南アW杯・デンマーク戦から続く国際Aマッチの連続無敗記録を最長となる「13」に更新。ザッケローニ監督の就任からの無敗も「9」に伸ばした。3・11東日本大震災後初の国際試合で、『負けない日本』を示した。
 試合前日に帰国したDF長友と吉田、MF本田が先発外となった。震災の影響で7月のコパ・アメリカ(南米選手権出場)を辞退したため、9月開幕のブラジルW杯予選まで3試合。若手と「3−4−3」の新布陣のテストを両立せざるを得ない状況でもあった。
 逆風が吹く中、後半開始から本田が登場すると、同10分に惜しい高速FKもみせた。同22分には長友も強行出場した。ロシアカップ、コパ・イタリアを制した2人が、過酷な日程の中で奮闘し続けた。
 試合終了間際には、GK川島が相手の決定的なシュート4連打にスーパーセーブを連発。「あれを止めるのが普通でありたい」と“どや顔”を炸裂させた。日本復興を目指す人々に感動と勇気をもたらしたはずだ。
 それでも本田は、「自分が出て流れを変えるのが当たり前の中で、その度合いが物足りなかった」と自身にダメ出しし、長谷部は「次は絶対にいい試合をするので、もう1回見てください」と訴えた。長友も「次は先発?もちろん。もっとやれる」と誓った。
 共通するのは、次は勝利を届けるという思い。暗く沈みがちな日本を支えるのは、常に前を向くサムライたちの姿だ。

【長友、風格漂わせ抜群の存在感】
 後半22分、背番号5が交代でピッチへ駆けだすと、約3万9千人で埋まったスタジアムが、この日一番ともいえる大歓声に包まれた。昨年のワールドカップ(W杯)後にイタリアで急成長を遂げた24歳の長友の存在感は抜群だった。
 まずは攻撃的なMFの位置に入り、左サイドバックの安田と縦の連係で迫力ある攻撃に期待を抱かせた。ただ、4分後に安田が負傷交代。長友は「ミチ(安田)も攻撃的だし、もっとやりたかった。残念」と苦笑いした。ただ、自身がサイドバックに位置を下げてからも、試合前日に帰国したばかりとは思えない動きを披露。40分には李にクロスを送り、岡崎のシュートチャンスへとつなげた。
 世界的強豪のインテルの一員としての風格を漂わせ「誰が出ても同じようなプレーができないと」と意欲十分に話した。

【川島、好セーブ連発で無失点】
 川島が好セーブを連発し、無失点で切り抜けた。ゴールポストに救われた場面もあったが、試合終盤には至近距離からの一撃を止め、強烈なロングシュートも防いだ。守護神は「あれを止めることが普通でありたい」と冷静に振り返った。
 前半には新布陣の3バックを組んだDF陣をまとめたGKは「DFはまだ慣れていなかった。回数をこなせば良くなっていくと思う」と手応えを口にした。

【本田、独特の言い回しで不満】
 後半から出場した本田は、システムを変更した4−5−1のトップ下の位置でプレー。攻撃面は前半より活性化されたが、無得点に終わり「(試合の流れを)変えるのは当たり前。(変える)度合いが足りなかった」と独特の言い回しで不満を口にした。
 後半39分には長友の横パスを受けた瞬間に相手に倒されたが、すぐに立ち上がって放ったミドルシュートが左に外れた。試合前日にロシアから帰国したばかりの司令塔は「1人でどれくらい(流れを)変えられるかなと思ったけど…」と納得していない様子だった。

【関口、代表初先発も守備を打開できず】
 関口が日本代表で初先発。3トップの一角に入って持ち前のスピードを生かしたドリブルで仕掛ける場面もあったが、相手の組織的な守備をなかなか打開することはできなかった。
 東日本大震災で被災したJ1仙台で、今季のリーグ戦で無敗を続けるクラブを支える。「(連係の)ズレは多少あるが、修正できる」と今後への意欲を口にした。

【渋い表情の3バック】
 前半に3バックの最終ラインを組んだ今野、伊野波、栗原は揃って渋い表情だった。
 「3−4−3の特長は高い位置でボールを奪えることだが、それができなかった」と今野。栗原も「探り探りになってしまった」と反省の言葉を並べた。

【ペルー、敏捷性と当たりの強さ見せる】
 1ヶ月後にコパ・アメリカ(南米選手権)を控えるペルーは、日本のザッケローニ監督が「フィジカル面は日本より仕上がっていた」と認める敏捷性と当たりの強さを見せた。シュート数は8−5と上回り、CK数では11−1と圧倒した。
 注目のエースFWファルファンはシュートなしに終わったが、前半27分にMFバルビンが約30メートルの強烈なロングシュートを放ち、試合終盤には何度もゴールを脅かした。マルカリアン監督は「勝てたと思うが満足だ」と納得顔だった。

≪超サカ採点表≫
日本代表
GK:
1.川島永嗣 7.0
終盤の危険な時間帯に好セーブを連発してチームを救う
DF:
4.栗原勇蔵 5.5
立ち上がりに危険な場面があったが、その後は安定
15.今野泰幸 6.0
局面で突破を許す場面もあったが、試合を通して冷静な対応を見せた
2.伊野波雅彦 5.5
後半はサイドバックとして高い位置を取れていた
(75分8.森脇良太 6.0)
積極的なプレーでチームを活性化
MF:
20.西大伍 5.5
序盤はやや固さが見られたが徐々に高い位置をとれるようになった
(46分18.本田圭佑 6.0)
本調子ではなかったが積極的にボールを受けてリズムを作った
17.長谷部誠 6.0
徐々に前への推進力を発揮
(90+1分13 細貝萌 --)
7.遠藤保仁 6.0
攻撃の起点になる。ただ、前半は位置が低く、前線に効果的なパスを送れず
21.安田理大 5.5
もうワンテンポ早い判断を期待したかった
(71分24.興梠慎三 5.5)
あまりボールに絡めず
FW:
16.関口訓充 5.5
序盤は良い連係を見せたが、徐々に消えてしまった
(67分5.長友佑都 6.0)
アグレッシブな動きでチームを活気づける
11.前田遼一 5.5
前半は周囲との距離があり、ボールが入ってこなかった
(67分19.李忠成 5.5)
岡崎のシュートチャンスをお膳立てするも、自身の見せ場はなかった
9.岡崎慎司 6.0
献身的な動きでボールを引き出す
監督:
ザッケローニ 5.5
3−4−3は不発も、システム変更で後半は流れを変えた
ペルー代表
GK:
12.リブマン 6.0
安定したパフォーマンスを披露
DF:
13.レボレド 5.5
手堅いプレーで無失点に貢献
3.アカシエテ 6.0
タイトな守備で存在感を示す
4.ビルチェス 6.0
的確なカバーリングでチャンスの目を摘む
19.ラバナル 5.0
攻守にやや中途半端な内容
(63分25.ジョトゥン 6.5)
積極的な攻め上がりでチャンスを作る
MF:
16.アドビンクラ 5.5
攻守に献身的な動きを見せた
20.ラミレス 5.5
序盤は独特のリズムで違いを作った
23.バルビン 5.5
前半はバイタルエリアをしっかりとケア
(62分7.バジョン 6.0)
バイタルエリアでしっかりと目を光らせる
18.クルサード 6.0
豊富な運動量で攻守に奮闘
(73分27.ロバトン 6.0)
スピードを生かした突破でチャンスを作る
24.クエバ 5.5
初代表とは思えぬ落ち着きを見せた
(61分22.チロケ 5.5)
上手く試合に入れず及第点のプレー内容
FW:
10.ファルファン 5.5
瞬間的な動きでは違いを感じさせるもキレなかった
(67分9.ルイディアス 6.0)
終盤に鋭い振りから決定的なシュートを放つ
監督:
マルカリアン 5.5
選手が入れ替わった後もレベルの落ちない手堅いチームだった


超サカFLASH

義援金
 サッカーくじ(toto)を運営する日本スポーツ振興センターは1日、東日本大震災の被災者支援で、くじ会員から募った5月分の義援金716万8千円を日本赤十字社に寄付したと発表した。寄付は3回目で3月18日から始めた義援金の総額は5958万3221円になる。

義援金
 J1神戸は本日、東日本大震災の義援金受付を当初の予定通り5月31日で終了し、2562万4114円を日本赤十字社へ寄付したと発表した。

全治4ヶ月
 J2札幌は本日、GK高原寿康が右アキレス腱(けん)炎で全治4ヶ月と診断され、1日に手術を受けたと発表した。

退任
 イタリアセリエAのパレルモは1日、デリオ・ロッシ監督(51)の退任を発表した。同監督は今年2月に一度は指揮官の任を解かれた後、4月に再び同クラブ監督に就任していたが、このたび今季二度目の交代劇を演じることとなった。新監督候補については、キエーボ(イタリア)監督を退任したステファノ・ピオリ氏の名前が浮上。ザンパリーニ会長も「ピオリ氏の可能性が濃厚。新監督は明日中に発表する」とコメントした。

契約更新
 イングランドプレミアリーグ覇者、マンチェスター・ユナイテッドの元イングランド代表FWマイケル・オーウェン(31)が1日、クラブとの契約を1年延長した。オーウェンは2009年7月に移籍加入。しかしこの2年は大半の試合で控えとなっている。

退任
 イングランドプレミアリーグのアストンビラは1日、健康問題を理由にフランス人のジェラール・ウリエ監督(63)が退任すると発表した。昨年9月に就任したウリエ氏は今年4月に体調を崩し、シーズン終盤の指揮を執れなかった。過去に受けた心臓手術が原因とされ、前週の検査で健康回復にはさらなる時間が必要と医師から助言されていた。

新監督
 今季イングランドプレミアリーグからの降格が決まったウェストハムは1日、来シーズンの新監督に前ブラックバーン(イングランド)監督のサム・アラダイス氏(56)を迎えると発表した。

正式発表
 ドイツブンデスリーガのバイエルンンは1日、日本代表DF内田篤人が所属するシャルケからドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(25)を獲得したと正式に発表した。5年契約で、移籍金は1800万ユーロ(約21億円)プラス出来高。ノイアーはドイツ代表正GKとして、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の3位に貢献し、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)も獲得の意向を示していた。


[提携サイト]
日本代表ニュース

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