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2008.11.19.WED
W杯アジア最終予選、日本代表はドーハでカタール代表に完勝!!本日の超最新情報

INDEX

ドーハで完勝
2010年W杯南アフリカ大会アジア最終予選第4戦
グループA
カタール代表0−3日本代表
バーレーン0−1オーストラリア
グループB
UAE1−1イラン
サウジアラビア0−2韓国
日本代表はアウェーのドーハで完勝!グループBは韓国がサウジに快勝して首位堅守!

最終調整
日本代表がW杯アジア最終予選のカタール代表戦に向けて最終調整!

会場決定
12月20日に開催される天皇杯準々決勝の試合会場と開始時間が決定!

不快感
日本サッカー協会・犬飼基昭会長のナビスコカップ改革案にJリーグの鬼武健二チェアマンが反対したことに対し、犬飼会長が強い不快感!

獲得
ボローニャが昨季までインテルに所属していたブラジル人MFセーザル(34)を獲得!

3試合出場停止
チェルシーのコートジボワール代表FWドログバが観客から投げられたコインを投げ返して3試合の出場停止処分!

ベンチ入り禁止
主審を激しく非難したマンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督に2試合のベンチ入り禁止と約150万円の罰金処分!

ボーナス
ドイツ代表が2010年W杯の出場を決めた場合、各選手に約2400万円のボーナスを支給!

移行は「無理」
Jリーグ将来構想委員会で秋春制開催移行の議論を行うも、鬼武健二チェアマンは「移行は無理」!

昇格で融資
J2山形が来年J1に昇格した場合、県からチーム側に増額融資!

本日の超サカFLASH
左膝前十字靭帯再建手術を受けた鹿島の元日本代表MF小笠原満男が屋外でのリハビリを開始ほか


本文
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ドーハで完勝
2010年W杯南アフリカ大会アジア最終予選第4戦結果

グループA:

カタール代表0−3日本代表

会場:アルサッド・クラブ・スタジアム
観衆:13000人
主審:ソン・ボウジェ(中国)
天気:晴れ
気温:21℃
湿度:62%
ピッチ:全面良芝

≪得点者≫
日本:田中達19、玉田47、闘莉王68

≪出場メンバー≫
カタール代表
GK:
1.M・サクル
DF:
2.メサド・アフメド
16.ラジャブ=89分
4.アブドゥル・マジェド=89分
6.アブダウード(cap)
MF:
17.イスマイール
(59分9.アリベシル)
15.タラル
5.マジディ
(80分12.マジド・ハサン=89分)
14.ハルファン
11.モンテシン
(68分10.アブドゥルラーブ)
FW:
18.セバスティアン
ベンチ:
3.アブドゥルアジズ
7.ユセフ
8.アルシャマリ
13.ムスタファ

フォーメーション
(4-5-1)

   18
14  11   17
   5  15
6  4  16  2
    1

日本代表
GK:
1.川口能活(磐田)(cap)
DF:
3.内田篤人(鹿島)
2.寺田周平(川崎)
4.田中マルクス闘莉王(浦和)
15.長友佑都(FC東京)
MF:
10.中村俊輔(セルティック)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
7.遠藤保仁(G大阪)
16.大久保嘉人(神戸)
(86分13.岡崎慎司(清水))
FW:
11.玉田圭司(名古屋)
(89分12.佐藤寿人(広島))
8.田中達也(浦和)
(71分9.松井大輔(サンテティエンヌ))
ベンチ:
GK:
18.都築龍太(浦和)
DF:
6.阿部勇樹(浦和)
MF:
14.中村憲剛(川崎)
5.今野泰幸(FC東京)

フォーメーション
(4-4-2)

   8  11
16      10
   7  17
15  4  2  3
    1

≪各種データ≫
カタール:日本
ボール支配率:
46%:54%
シュート数:
5:12
直接FK数:
17:25
間接FK数:
2:4
CK数:
2:9
GK数:
5:6
PK数:
0:0
オフサイド:
1:4

バーレーン0−1オーストラリア
(マナマ)
≪得点者≫
豪州:ブレシアーノ89

グループB:

UAE1−1イラン
(アブダビ)
≪得点者≫
UAE:ジュマー20
イラン:バゲリ81

サウジアラビア0−2韓国
(リヤド)
≪得点者≫
韓国:イ・グンホ77、パク・チュヨン89

 サッカーの2010年W杯南アフリカ大会アジア地区最終予選で、グループAの日本代表は19日、ドーハ(カタール)のアルサッド・クラブ・スタジアムで第4戦のカタール戦を行い、3−0で完勝した。
 中東独特の雰囲気に気押されたか、序盤はやや動きの固い日本だったが、前半19分、田中達がエリア右から右足でシュートを放ちGKの股間を抜きゴール。日本が1−0と先制。右太もも負傷で欠場していた田中達は13日に行われたキリンチャレンジカップのシリア戦から代表復帰し、大事な一戦で大きな仕事をやってのけた。
 後半2分には長谷部のパスを玉田が左足で豪快に突き刺して2−0。完全に主導権を握った日本はさらに後半23分、左膝を痛めている中村俊からのクロスを闘莉王が頭で合わせ3−0。その後、カタールの反撃を凌いだ日本は3−0で勝利し貴重な勝ち点3を手に入れた。日本はカタール戦初勝利。対戦成績は日本の1勝3分け2敗。日本代表のドーハでの試合は「ドーハの悲劇」として知られる1993年のW杯米国大会アジア最終予選以来。因縁の地でW杯4大会連続出場への手応えを得た。
 グループAでは2勝の勝ち点6で首位に立つオーストラリアが敵地で、1分け1敗のバーレーンと対戦。後半ロスタイム、ブレシアーノのゴールで1−0とオーストラリアが競り勝った。
 順位はバーレーンに勝利したオーストラリアが3試合を終え勝ち点を9に伸ばし首位。日本は3試合を終え2勝1分けの勝ち点7の2位。カタールは4試合を終え1勝1分け2敗の同4点で3位となっている。
 最終予選は10チームが2グループに分かれてホーム・アンド・アウェー方式で争われ、各グループ2位以上が本大会出場権を獲得。3位同士で行う5位決定戦の勝者は、オセアニア1位のニュージーランドとの大陸間プレーオフに回る。
 日本の次戦は来年2月11日、ホームでのオーストラリア戦となる。

川口能活
「年内最後の試合を勝って終われて良かった。これで来年も前向きにスタートすることができる。無失点は僕にも自信になるし、チームにも自信になる」

田中マルクス闘莉王
「(中村俊からボールが)来ると思っていたし、いいボールだった。完封は難しいことだけどできて良かった」

寺田周平
「1点与えると勢いを与えてしまうと思っていた。3点目が大きかった。試合前から緊張はなかったが、あり得ないミスがあった。こういう場でできる幸せを感じながらやった」

中村俊輔
「(試合の)空気や流れが読めるようになってきた。チームとして何が必要なのか分かってきた。予選ではなくW杯(本大会)みたいにやらないと。次(オーストラリア戦)はもっと何かが見えてくる」

長谷部誠
「自分が出したパスを玉田さんが決めてくれ、点につながる仕事ができて良かった。今まではいい試合をしていても勝てなかったが、今日はパーフェクト」

田中達也
「日本らしいサッカーができた。アウェーで勝ち点3をとれたことが大きい。前線から追ってコンパクトにできた。(先制のシュートは)枠に蹴ることだけを考えた」

玉田圭司
「(得点は)入る予感がしていたし、迷いはなかった。気持ちで相手を上回った。勝つことしか考えてなかった。予選突破の自信はある」

岡崎慎司
「試合に出られて良かった。チームの攻撃がすごく良かった」

日本代表・岡田武史監督
「選手はひるまず良さを出してくれた。感謝している。少しずつチームは良くなっている。(最終予選の)先は長いので、さらに精度を上げたい」

カタール代表・メツ監督
「今回の試合で日本の強さを痛感した。個人個人の技術でカタールに勝っていた。うちのチームが初歩的なミスをしてしまったのも敗因の1つだ」

日本サッカー協会・犬飼基昭会長
「勝とうという気持ちが出ていた。逃げることなく向かっていった良いサッカー。最終予選は気持ちが強い方が勝つ。(チームとして)一皮むけた」

日本代表メンバー25名
GK:
川口能活(磐田)
都築龍太(浦和)
川島永嗣(川崎)
DF:
寺田周平(川崎)
田中マルクス闘莉王(浦和)
高木和道(清水)
阿部勇樹(浦和)
駒野友一(磐田)
長友佑都(FC東京)
安田理大(G大阪)
内田篤人(鹿島)
MF:
中村俊輔(セルティック)
橋本英郎(G大阪)
遠藤保仁(G大阪)
中村憲剛(川崎)
松井大輔(サンテティエンヌ)
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(ボルフスブルク)
香川真司(C大阪)
FW:
玉田圭司(名古屋)
巻誠一郎(千葉)
佐藤寿人(広島)
大久保嘉人(神戸)
田中達也(浦和)
岡崎慎司(清水)

【危機意識が力生む】
 日本がアウェーで迎えた年内最後の試練を見事にはねのけた。ドーハでは険しい表情ばかりだった岡田監督に試合後、ようやく笑みがのぞいた。「一丸となって戦ってくれた選手に感謝したい」
 中澤は負傷離脱し、中村俊は左膝にケガを抱えた。攻守の柱がぐらついた上、欧州組のチーム合流が遅れて連係にも不安があった。そんな状況で生まれた選手の危機意識が本来の力を引き出した。
 前半19分の先制点が象徴的だった。中村俊のパスを右サイドで受けた内田がゴール前にボールを放り込む。この時、長谷場が前方の中村俊を猛然と追い越し、ボールに走り込んだ。それに相手DFがつられ、フリーになった田中達が蹴り込んだ。
 ホームで引き分けたウズベキスタン戦では相手の出足の鋭い守備に臆(おく)し「ボールは動いても人が動かない」と岡田監督はぼやいた。それが、長谷部が「やりたいことと結果が伴った」と言うように、相手のプレッシャーを軽くいなしてパスをつなぎ、人も動き続けた。
 相手がボールを持つと複数の選手が連動して奪い返した。無失点での完勝。最近続いたカウンターからの失点という悪癖も克服した。玉田は「誰が入っても同じ形のサッカーができると思っていた」と自負した。選手はピンチで結束し、15年前に日本が「悲劇」を経験したこの地で「歓喜」を味わった。

【勝負決めたFW陣】
 決定力不足を指摘されてきたFW陣が、アウェーの大一番で気を吐いた。欲しかった先制点と貴重な追加点を奪ったのは、2トップを組んだ田中達と玉田だった。
 前半19分、内田が前方へボールを入れる。長谷部の動きにつられた相手DFの隙を突いて、田中達が抜け出した。「枠に入れることだけ考えた」と放った右足シュートは、GKの股間を抜けてネットを揺らす。前線で献身的に攻守に駆け回り、ゴールという最大の仕事も果たした。
 「FWとして1点を取れたことが良かった。日本らしいサッカーができた」。故障がちでJリーグでは今季わずか2得点で代表でも思うように活躍できていなかった鬱憤を晴らす一撃だ。
 後半開始早々には玉田が目の覚めるようなミドルシュートを突き刺す。「入る予感がしていた。迷いはなかった。チームとしてチャンスがつくれていることが大きい」と、代表3試合連続ゴールに充実感を漂わせた。
 点を取るべきFWがチャンスを生かし、勝負を決定付ける理想的な展開。田中達は「目標はもっと上にある」と話し、玉田は「予選突破の自信はある」と言い切った。日本FW陣が少しずつ頼もしくなってきた。

【田中達、勢いづかせる先制弾】
 「ホッとしている」。田中達は正念場のカタール戦を勝利で飾り、安堵の溜め息をもらした。167センチとチーム一小柄なストライカーが、かさにかかって攻めてきた相手の勢いを止めるだけでなく、日本を勢いづかせたのは間違いなく、この日のヒーローだった。
 前半19分、内田のアーリークロスにタイミング良く飛び出した。「枠に入れることだけ考えて」放ったシュートがGKの股間を抜く。「ドーハの悲劇」に象徴される因縁も、カタールに勝ったことがないという嫌なデータも、田中達が全て吹き飛ばした。
 猛烈な運動量と前線からの守備でかき回す。岡田監督の目指すサッカーが、そのまま彼のプレースタイルだ。それは、出場した3月のバーレーン戦に勝ち、負傷で欠場した先月のウズベキスタン戦で引き分けたチームの結果が物語る。
 この日、スタジアムを訪れていたトルシエ元日本代表監督は「田中はとても重要な選手だ」と高く評価した。岡田監督も改めて、田中達の価値を実感したことだろう。負ければ進退問題に発展しかねない1戦に快勝し、気分良く新年を迎えられるのだから。
 先月11日に次女が生まれた。「2人(の娘)にはサッカーをやってもらって、将来はなでしこ(ジャパン)を目指してほしい」とはにかむ顔は、父でありサッカー小僧そのもの。「今日に限っては岡田さんの目指すサッカーができたが、目標はもっと上にある。まだまだ」。日本を、家族をW杯へ連れて行くため、田中達は全力疾走を続ける。

【俊輔「オシム時代から良い方向」】
 司令塔の中村俊は痛めている左膝をテーピングで固め、90分間を走り回った。「守備に力を入れていた」と言う。攻め込まれた時は故障を抱えているとは思えない闘志でゴール前まで戻ってピンチの芽を摘んだ。
 本調子ではないとはいえ、後半23分に闘莉王に合わせたクロスの精度はさすが。「オシムさんの時代からサッカーが良い方向にきている」と、手応えを感じた様子だった。

【DF陣、6試合ぶりの完封にホッ】
 中澤不在の影響が心配された守備陣。闘莉王と寺田のセンターバックコンビは、最後まで安定していた。予選初出場の寺田は「こういう場でできる幸せを感じながらやっていた。失点ゼロでよかった」と満足げ。
 闘莉王は頭でダメ押しの3点目も叩き込み、「(過去2戦のミスが)これでチャラかな。(中沢)佑二さんもナラさん(楢崎)も安心して見られた試合だと思う」と、6試合ぶりの完封に胸を張った。

【カタール・メツ監督、日本に白旗】
 カタールはオーストラリア戦の4失点に続き、今回も3失点と守備が崩壊。頼みのエースのセバスティアンも完全に封じられ、いいところなく完敗した。
 「強いチームと戦う時はミスを最小限に抑えないといけないのに…。日本の強さを痛感した」と、メツ監督も完全に白旗。「夢は見たいが、これで2位は厳しくなった。現実的な目標は3位狙いだが、それも難しい」と、最後まで元気がなかった。

【2強ともに予断許さず 】
 ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループAで、日本は2勝1分け、勝ち点7の2位で年内の試合を終えた。1位は3戦全勝で勝ち点9のオーストラリアで、2強の様相を呈している。
 3位は1勝1分け2敗で同4のカタール、1分け2敗の同1で並ぶ2国は得失点差でバーレーンが4位、ウズベキスタンが5位。
 2位以内が自動的にW杯出場権を得るため日本は好位置にいる。だが、同予選は来年6月までの長丁場で1試合多いカタール以外の各国は5試合を残しており、今後も予断は許さない。
 日本の次戦はホームのオーストラリア戦(来年2月11日)。勝てば日本は首位に立ち、4大会連続のW杯出場に大きく前進する。ライバルに独走を許さないために負けられない一戦となる。

【グループBは韓国首位】
 ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループBは19日、各地で行われ、韓国はリヤドでサウジアラビアに2−0で勝ち、通算2勝1分けで勝ち点7の首位を守った。サウジは1勝1分け1敗の同4で4位。
 韓国は0−0で折り返した後半、李根鎬、朴主永の得点で突き放した。
 グループBのもう1試合はドバイで行われ、アラブ首長国連邦(UAE)とイランが1−1で引き分けた。先制されたイランだが、後半にバゲリのゴールで追いついた。イランは1勝2分けの勝ち点5で2位、UAEは1分け3敗の同1で最下位。北朝鮮は試合がなかった。

≪超サカ採点表≫
カタール代表
GK:
1.M・サクル 5.0
2点目の玉田のシュートは触れた
DF:
2.メサド・アフメド 5.5
無難なプレー内容
16.ラジャブ 5.0
対応を誤って失点に絡む
4.アブドゥル・マジェド 5.0
スピードの遅さが問題
6.アブダウード 5.5
内田の攻め上がりを牽制
MF:
17.イスマイール 6.0
右サイドで起点になる
(59分9.アリベシル 5.5)
効果的な動きできず
15.タラル 5.0
攻守で存在感見せれず
5.マジディ 5.5
キックの精度は高かった
(80分12.マジド・ハサン 5.0)
何もできず
14.ハルファン 5.5
前線に飛び出して攻撃をフォロー
11.モンテシン 5.5
エゴなドリブルでボールを何度も奪われる
(68分10.アブドゥルラーブ 5.5)
いつものキレはなかった
FW:
18.セバスティアン 5.5
狡猾な動きでファウル誘う
日本代表
GK:
1.川口能活 6.0
ブランク見せる素晴らしい判断
DF:
3.内田篤人 6.0
俊輔との連動性良く攻め上がった
2.寺田周平 5.5
高さはさすがも足下の技術にやや難
4.田中マルクス闘莉王 6.0
3点目は俊輔とのお得意ヘッド
15.長友佑都 6.5
気持ち&玉際の強さ発揮
MF:
10.中村俊輔 7.0
ケガを抱えても攻守でチームを牽引
17.長谷部誠 7.0
守備はもちろん、前線への絡みが絶妙
7.遠藤保仁 6.0
後方で試合をコントロール
16.大久保嘉人 6.0
守備面での貢献のほうが光る
(86分13.岡崎慎司 6.0)
前線からの守備で貢献
FW:
11.玉田圭司 7.0
値千金のミドルで追加点GET
(89分12.佐藤寿人 --)
8.田中達也 7.0
多くの好機に絡んで先制弾GET
(71分9.松井大輔 6.0)
抜群のキープ力で試合を落ち着かせた


最終調整
 2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会アジア地区最終予選グループAの第4戦で、日本代表は本日19日午後7時30分(日本時間20日午前1時30分)にドーハでカタール代表と対戦する。日本は試合前日の18日、試合会場のアルサッド・クラブ・スタジアムで公式練習となる最終調整を行った。
 岡田監督は「やることはやったんで、明日の試合でベストを尽くすだけ。(選手は)やってくれるでしょう」と改めて勝利に自信を示した。
 公式練習は冒頭15分のみが公開された。痛めている左膝の状態が心配されるMF中村俊(セルティック)も元気にフルメニューをこなし、岡田監督は「大丈夫じゃないか?」と出場にゴーサイン。中村俊も「テーピングを巻いている以上ベストコンディションではないが、責任というか自信はある。いい準備ができた」と語り、「相手はメチャクチャ前からくる。こっちも行くので(プレスの)掛け合いになるが、失点しないようにしたい」と、アウェー戦ながらあくまで攻撃的に臨む方針を示した。
 また、練習に先立って岡田監督が記者会見を開き、「涼しいし、いい準備ができた。勝ち点3を取りたい」と勝利を誓った。17日に合流したばかりで左膝のケガを抱える中村俊(セルティック)については「ドーハに来てくれたからにはできると思う」と出場を示唆した。
 グループAで日本は1勝1分けの勝ち点4、3試合を消化しているカタールは1勝1分け1敗の同4。対戦成績は日本の3分け2敗。日本は負けるようなことがあれば、自動的にW杯出場権を獲得できる2位以内から転落する。勝ち点6で首位に立つオーストラリアはアウェーでバーレーンと対戦する。

日本代表・岡田武史監督
「重要な試合で勝ち点3を取って帰りたい。準備には満足。カタールは個人能力が高い。1対1の争いやプレスに対してボールを回せるかがポイント」

カタール代表・メツ監督
「タフで難しい試合になるが、準備はできている。日本は個々の選手が優れており、世界的にも認められた強いチーム。だが、弱点がないとは言えない」

【海外メディアが厳しい質問】
 前日会見では海外メディアから岡田監督に厳しい質問が飛んだ。「日本の状態は悪そうだ。負けたら監督として最後だとも言われているが?」と解任の可能性を問われ、「初めて聞いた。これから考えます」と苦笑いを浮かべて受け流した。
 岡田監督の前に会見したカタールのメツ監督が日本の強さを強調すると、ある海外記者は「日本は昔ほど強くない」と鋭く質問。メツ監督は「私はそうは思わない」と話したが「弱点もある」と指摘した。

【大久保、代表左MFにも自信】
 日本代表は18日、カタールで本日19日に行われるワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループAの第3戦、カタール戦に備えて、試合会場のアルサッド・クラブ・スタジアムで最後の調整をした。
 「カタールは暑いと思っていたけど、プレーしやすい気候。いい感じで来られた」。やり残しはないといった、すがすがしい顔で引き揚げたのはFW大久保(神戸)だ。
 10月のアラブ首長国連邦(UAE)戦と今月13日のシリア戦で、FWではなくクラブと同じ2列目の左で起用された。シリア戦ではゴールもマーク。豊富な運動量も光り、岡田監督から「徐々に良くなってきている。うれしい収穫だった」と評価された。今回も先発なら、左MFでの出場が有力視されている。
 代表では左MFのレギュラー松井(サンテティエンヌ)の出場停止がきっかけで巡ってきたポジション。それでも、自信はある。「クラブで結果を出して使われていると思っている。それと同じことをやりたい」
 勝ち点4で並ぶ、当面のライバルとのアウェー戦に「絶対に勝ち点3を取らなくてはいけない」と言い切った。26歳のストライカーは、左サイドを駆け回り、貪欲にゴールを狙う。

【俊輔「責任も自信もある」】
 中村俊が代表に合流後、初の全体練習に参加し、ハーフコートのミニゲームなどをこなした。痛めている左膝にテーピングをしていたが「巻いていいプレーができなければ出場しない。自分には責任も自信もある」とカタール戦に闘志を燃やした。
 岡田監督も「大丈夫」と司令塔のコンディションに太鼓判を押した。

【寺田のW杯予選初出場が濃厚】
 中澤(横浜M)不在のセンターバックには、13日のシリア戦と同じく闘莉王(浦和)、寺田(川崎)が入りそうだ。
 カウンター対策や相手エースFWセバスティアンのマークなど守備陣の課題は多い。初のW杯予選出場が濃厚な寺田は「W杯を懸けた真剣勝負に出られる幸せを感じながらチームに貢献したい。相手のことを考えるより、自分の力を出し切る」と意気込んだ。

【JリーグOB会は就活の場?】
 エメルソン(元浦和など)、グラウ(元磐田など)、レオン(元清水監督など)…。現在カタールを職場とする懐かしの顔が、かつての友人に会いに、スタジアムにずらり。決戦前夜にも関わらず、試合会場は一時“JリーグOB会場”と化した。
 岡田監督はピッチ上でエメルソンからお土産を渡され、「エメはエメだ、やっぱり」と札幌時代の教え子に苦笑い。ただエメルソン、日本協会の犬飼会長には「日本で(プレーを)やりたい」と懇願していたそうで、半分は就職活動?


会場決定
 日本サッカー協会は本日19日、天皇杯全日本選手権の準々決勝(12月20日)の試合会場と開始時間を発表した。日程は次の通り。

第88回天皇杯全日本選手権準々決勝日程

12月20日()

13:00〜
横浜Mvs鳥栖
(ベストアメニティスタジアム)

13:00〜
磐田vsG大阪の勝者vs名古屋
(神戸ユニバー記念競技場)

13:00〜
清水vsFC東京
(ユアテックスタジアム仙台)

15:00〜
vs広島
(岡山県陸上競技場)

 クラブワールドカップ(W杯)出場のG大阪が準々決勝進出の場合、試合は12月25日午後7時開始。12月29日の準決勝は静岡スタジアムと東京・国立競技場を使用する。


不快感
 Jリーグのナビスコカップを原則23歳以下の大会に改めるという日本サッカー協会・犬飼基昭会長の改革案にJリーグの鬼武健二チェアマンが18日、反対の立場を鮮明にしたことに対し、犬飼会長は同日(日本時間19日未明)、W杯アジア最終予選視察のため滞在中のドーハで強い不快感を示した。
 犬飼会長は鬼武チェアマンの「JリーグのことはJリーグで決める」との発言に憤慨。「本当にそう言ったのなら常軌を逸している。Jリーグは協会傘下の1組織。どうやったら日本のサッカーがいい方向に行くか、一緒に考えていかないと」と話した。
 鬼武チェアマンは日本協会が求めるJリーグの「秋春制」移行についても「2010年からの実施は困難」と表明している。犬飼会長は帰国後、早急に鬼武チェアマンと会談し、一連の発言の真意を確かめる意向を明らかにした。


獲得
 今季イタリアセリエAに復帰したものの、第12節を終え18位タイと苦戦が続くボローニャに、昨季まで同じイタリアのインテルでプレーしていたブラジル人MFセーザル(34)が加入したこと18日、明らかになった。
 昨シーズン終了後にインテルを離れて以来、未所属となっていたセーザルは、記者会見の席上で、「私はマンチーニ派だったから、クラブを追い出された」とコメント。インテルを離れることになったのは、ロベルト・マンチーニ監督が解任されたことの余波を受けたためだとし、前所属クラブへの不満を語った。
 なお、ボローニャでは、昨季までインテルでアシスタントコーチを務めたシニシャ・ミハイロビッチ氏が、今月始めに新監督に就任している。


3試合出場停止
 イングランドサッカー協会(FA)は18日、チェルシーのコートジボワール代表FWディディエ・ドログバが12日のリーグカップのバーンリー戦で得点を喜んだ際に観客から投げられたコインを投げ返したことに対し、同選手に3試合の出場停止処分を科した。
 ドログバはプレミアリーグのニューカッスル、アーセナル、ボルトンとの試合に出場できない。


ベンチ入り禁止
 イングランドサッカー協会(FA)の規律委員会は1日のプレミアリーグ、ハル・シティー戦で主審を激しく非難したマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督に対し、2試合のベンチ入り禁止と罰金1万ポンド(約150万円)の処分を18日に科した。
 ベンチ入り禁止は12月2日以降の2試合で適用される。ハル戦は4−3で勝ったものの、同監督は主審に文句を言った。


ボーナス
 サッカーのドイツ代表が2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会出場を決めた場合、各選手が最高20万ユーロ(約2400万円)のボーナスを受け取ることが決まった。主将のバラックら4選手が交渉し、協会側と合意したと18日、ビアホフ・チームマネジャーが明らかにした。
 ボーナスは予選10試合のうちメンバー入りした1試合につき2万ユーロ(約240万円)で、プレーオフに回った場合は1試合当たりの金額が1万6500ユーロ(約200万円)になる。


移行は「無理」
 日本サッカー協会のJリーグ将来構想委員会は18日、「秋開幕、翌春閉幕」(秋春)シーズンへの移行について議論したが、日本協会の犬飼基昭会長が実施の意向を示していた2010年秋開幕の日程はまとめられなかった。今後も実施時期の目標は定めず、慎重に検討する方針。
 この日の同委員会では2010年秋開幕の場合、2011年1月にアジアカップ(カタール)があるため、オフとなる同年7、8月にリーグ戦を行わない日程を組むのは困難とされた。鬼武健二委員長(Jリーグチェアマン、日本協会副会長)は「2010年(からの移行)は無理でしょう。日本代表も重要だが、Jリーグの使命はそれだけではない」と話した。
 鬼武委員長は「シーズンを移すならば、天皇杯全日本選手権の決勝も(現行の1月1日ではなく)シーズン終盤に実施すべきだ」との考えも示した。


昇格で融資
 山形県の斎藤弘知事は18日、J2で2位を保つモンテディオ山形が来年J1に昇格した場合、県からチーム側に融資するために県議会に諮る考えを明らかにした。
 知事はこの日、チームを運営する社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会の海保宣生理事長らと東京都内で会談。チーム側が3億円程度の支援を要望したのに対し「支援をこれまで以上にしっかりしたいし、議会と相談したい。工面できるよう交渉したい」などと話した。
 チームは現在、約7億円の予算規模で運営。海保理事長は過去の昇格クラブの例をにらみ「(昇格した場合は)予算規模としては10億か11億円程度の数字が出てくる」と根拠を説明した。山形は早ければ23日の試合で、J1に自動昇格できる2位が確定する。


超サカFLASH

リハビリ開始
 10月10日に左膝前十字靭帯再建手術を受けたJ1鹿島の元日本代表MF小笠原満男が18日、屋外でのリハビリを開始した。

全治1〜2週間
 15日に行われた天皇杯5回戦・新潟戦で負傷したJ1のFCFC東京のMF石川直宏が18日、左太もも打撲で全治1〜2週間と診断された。

内定
 J2甲府は本日、甲府ユースのMF唐沢大夢(18)とJ1柏ユースのMF畑田真輝(18)の来季加入が内定したと発表した。

内定
 J2熊本は本日、流通経大のDF山下訓広(22)の来季新加入が内定したと発表した。

親善
国際親善試合結果

エストニア1−0モルドバ
アルジェリア1−1マリ


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