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本日の超最新情報
2006.06.19.MON

☆DRAW★
2006年ワールドカップドイツ大会・グループリーグ第2戦結果

グループF:

日本0−0クロアチア
(ニュルンベルク・41000人)

主審:フランク・デ・ブリークケレ(ベルギー)
天気:晴れ
気温:25℃
マン・オブ・ザ・マッチ:中田英寿(日本)

≪出場メンバー≫
【日本】
GK:
23.川口能活(磐田)
DF:
21.加地亮(G大阪)
5.宮本恒靖(G大阪)(cap)=累積2枚次戦出場停止
22.中澤佑二(横浜M)
14.三都主アレサンドロ(浦和)
MF:
7.中田英寿(ボルトン)
15.福西崇史(磐田)
(46分17.稲本潤一(ウェスト・ブロムウィッチ))
10.中村俊輔(セルティック)
8.小笠原満男(鹿島)
FW:
9.高原直泰(フランクフルト)
(85分16.大黒将志(グルノーブル))
13.柳沢敦(鹿島)
(61分20.玉田圭司(名古屋))

フォーメーション
(4-4-2)

  13  9
 10    8
  7  15
14 22  5  21
   23

【クロアチア】
GK:
1.プレティコサ
DF:
7.シミッチ
4.ロベルト・コバッチ
3.シムニッチ
MF:
2.スルナ
(87分22.ボシュニャク)
10.ニコ・コバッチ(cap)
5.トゥドル
(70分18.オリッチ)
8.バビッチ
19.ニコ・クラニチャル
(78分14.モドリッチ)
FW:
17.クラスニッチ
9.プルソ

フォーメーション
(3-5-2)

  9   17
8   19    2
  10  5
 3  4  7
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
日本…56%
クロアチア…44%
シュート数:
日本…12
クロアチア…16
枠内シュート数:
日本…5
クロアチア…6
PK数:
日本…0
クロアチア…1
CK数:
日本…5
クロアチア…11
FK数:
日本…24
クロアチア…19
OS数:
日本…1
クロアチア…6

ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第10日は18日、グループリーグ・グループFの日本はニュルンベルクのフランケンスタジアムでクロアチアと0−0で引き分けた!日本は今大会初となる勝ち点1を挙げ、2大会連続の決勝トーナメント進出へわずかに望みをつないだ。日本は22日のグループリーグ最終戦のブラジル戦に勝つことが絶対条件で、クロアチアvsオーストラリア戦の結果次第でグループリーグ突破の可能性もある。ブラジル戦で敗れると1998年大会と同じくグループリーグ敗退。12日の初戦でオーストラリアに1−3と逆転負けした日本は、より攻撃的な4バックの布陣で、DF加地亮(G大阪)とMF小笠原満男(鹿島)がともに先発で初出場。日本は前半20分すぎ、相手のPKをGK川口能活(磐田)が阻止するなど、ピンチを何度もしのいだ。攻撃では後半6分に柳沢敦(鹿島)が決定的なチャンスを逃し、中田英寿(ボルトン)のミドルシュートもゴールに結び付かなかった。グループFのもう1試合は、前回覇者のブラジルがオーストラリアに2−0で快勝し、2連勝で10大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。

【2点差以上の勝利が最低条件】
日本が2大会連続の決勝トーナメントに進出するには、グループリーグ最終戦のブラジル戦で2点差以上の勝利を挙げることが最低条件となった。順位は勝ち点、得失点差、総得点、当該成績の順で決まり、勝ち点1の日本は得失点差がマイナス2、総得点は1。勝ち点1のクロアチアは同マイナス1、同0。クロアチアがオーストラリアに勝った場合は、日本はその点差を上回る点差で勝たなければならない。オーストラリアがクロアチアに勝った場合は勝ち点6となり、日本の敗退が決定。引き分けた場合でもオーストラリアは現時点で得失点差0、総得点3で優位にあり、直接対決でオーストラリアに敗れている日本が上回るためにはブラジルに2点差以上で勝った上で、総得点も上回らなければならない。

【またも沈黙の日本FW陣】
1点さえ奪えれば…。0−0の引き分けに終わった18日のクロアチア戦は、そんな思いが募る試合だった。第1戦に続いて日本のFW陣は沈黙。ジーコ監督は「ゴール前までは正しいことをやっていながら、最後まで行けない。それが悲しい」と、浮かない表情で話す。試合のたびに同じような言葉を口にしなければならない指揮官からは、悲哀が漂う。後半6分、最大のチャンスが訪れた。高原に縦パスを入れた加地が、ワンツーで抜け出す。シュート性の鋭い折り返しが、フリーの柳沢へと渡った。押し込むだけで1点の場面だったが、柳沢は右足甲外側にあてた。シュートはゴール右にそれ、ジーコ監督も思わず両手で顔を覆った。「インサイドで蹴れば違っていたかもしれない。うまくいかなかった」と柳沢。走り込むまでの動きは完璧でも、シュートが決まらなくては役割は果たせない。「勝てない難しさを感じた」と柳沢はうなだれた。全体のシュート数は12本で、そのうちゴールの枠をとらえたのは5本。オーストラリア戦は計6本で枠内2本だったことを考えれば、格段に向上した。しかし、先発2トップの高原と柳沢は1本ずつと相変わらずシュートが少なく、途中出場の玉田と大黒もシュートを打てずに終わっている。高原は「持てる力全てをブラジルにぶつけたい」と意気込む。柳沢は「もちろん得点も狙うが、ゴールでも反則を受けることでも、チームのためなら何でもやる」。勝つことが絶対条件のブラジル戦。日本のFWが意地を見せない限り、勝利へは近づけない。

【黄金コンビの中村と中田英】
日本が誇るMFの黄金コンビ、中村と中田英が体格ではるかに上回るクロアチアと中盤で互角に渡り合った。右太ももの打撲を負い、微熱も出た中村は、右サイドの攻撃的MFとして日本の10番らしい創造力を発揮した。後半には左サイドを走る玉田に絶好のパスを送ったが、センタリングはDFに阻まれた。「うちはシュートまでの形はできている。そこからの意識を高めたい」と話していたが、多くの得点機を生み出しただけに惜しまれる0−0となった。中田英は守備的MFとして攻守に高い能力を示した。当たりの強さでは相手にも負けず、素早い危機察知能力でピンチの芽を摘んだ。イタリアやイングランドで培われた豊富な経験をいかんなく発揮、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。2人による連係もあった。前半36分、中村が右からドリブルで持ち込み、最後は中田英が強烈なミドルシュートを右隅へ放った場面。これは相手GKプレティコサの好守に阻止された。日本が0−1でクロアチアに負けた1998年のW杯も経験した歴戦のMFは「8年前は関係ない。要は勝てばいい。点を取って失点しなければいい」と勝利あるのみの心境で臨んだだけに、残念な結末。左足での華麗なプレーを売り物にする中村とオールラウンドなMFに成長した中田英。力は存分に発揮したが、肝心のゴールをこじ開けられなかったことだけが惜しまれる。

【稲本の勝負強さに期待】
出番は突然だった。クロアチア戦の後半開始から、稲本は福西に代わって守備的MFに入った。「ああいう場面で入ったのは久しぶりだったので、難しい部分もあった」と振り返る。0−0の手詰まり状態で、ジーコ監督は動いた。「福西はマークが甘かったので」と交代理由を説明。稲本の高い守備能力に期待した。中田英は前に出て、稲本は後ろで攻守のバランスを保った。宮本は「後半、イナ(稲本)を真ん中に置いて、いいバランスができた」と話す。終盤は体力の消耗からボールの蹴り合いとなってしまったが、要所を締める動きは効いていた。時には果敢にドリブルでも攻めた。後半30分にはミドルシュートも放つ。1点が取れない状況を何とか打開しようとプレーしたが、「もう少しオーバーラップとか2列目の飛び出しがあれば良かった」と反省が残った。今大会初出場の機会で大きな手応えは得られなかったようだ。前回大会は2得点で日本の決勝トーナメント進出の原動力となった。だが、一昨年6月のイングランド戦で左足を骨折。この重傷を機に、日本代表での定位置も失う。4年前の日韓大会でも達成できなかった「全試合フル出場する」というW杯での目標は、今回も実現されなかった。それでも「自分のプレーができれば、ポジションを奪える自信はある」と話していた。イングランドプレミアリーグで5年間を戦ってきた自負もある。2点差以上の勝利が求められる最終ブラジル戦で、前回大会のヒーローは再び輝くか。大舞台での稲本の勝負強さに、かかる期待は大きい。

【奇跡を信じるジーコ監督】
日本代表は第2戦のクロアチア戦を終え、勝ち点1。自力でのグループリーグ突破は消滅した。最終第3戦の相手はW杯6度目の制覇を狙う「王国」ブラジル。ジーコ監督は「我々はまだ呼吸もしているし、生きている。ブラジル戦までの4日間で何ができるかだ」と、決して白旗を上げるつもりはない。グループリーグ突破のためには、得失点差を勘案するとブラジル戦に2点差以上の勝利が絶対条件。その上でクロアチアvsオーストラリアの結果次第と極めて厳しい状況だ。2試合で中村の幸運な1ゴール以外に、得点のない日本に奇跡を期待する要素は少ない。ブラジルは2連勝で既に突破を決めた。日本戦は消化試合。先を考えれば、控えメンバーも数人入れてくる可能性は高い。サブも世界最高レベルにあるのは間違いないが、そこに微かな望みがある。ブラジルは1998年フランス大会ではグループリーグ2連勝で突破を決めた後、第3戦でノルウェーに1−2で敗れた例もある。加えて選手の間には昨年のコンフェデ杯でブラジルをあと一歩まで追い込み、2−2で引き分けた自信が残る。GK川口は「首の皮一枚つながった。持てる力を全て出して倒れるぐらいやりたい」と前向きだ。ジーコ監督は今もブラジルでは英雄的存在。母国相手が日本代表監督として最後の試合となる可能性が高いが、感傷が入り込む余地はない。「希望を持っている。最後の試合に顔を上げて戦いたい」。ジーコ監督は奇跡を信じている。

【意思統一されたクロアチア】
クロアチアは、敗れたブラジルとの第1戦と全く同じ先発布陣。ただしZ・クラニチャル監督が「攻撃的に行く」と公言していた通りに終始仕掛けた。得点こそならなかったが、今大会初の勝ち点1を挙げた。初戦と違って立ち上がりからスルナ、バビッチの両サイドのMFが高い位置を保ち、日本にプレッシャーをかけた。前半22分、プルソが倒されてPKを得たが、蹴ったスルナが止められた。だがいい形で攻め続ける。後半の交代選手もオリッチ、モドリッチと攻撃が得意な選手を投入。攻めの姿勢を貫いた。そして何より帰陣が速く、日本に速い攻めを許さない守りがうまかった。8年前の6月20日、フランス大会でも第2戦で日本と対戦。同じような暑さの中の消耗戦となった。プロシネチキら今回の代表以上に名が知れていた選手達が持ち前の個人技を封印し、じっと耐えて好機を待った。後半32分に大会得点王になったシュケルのゴールで逃げ切っている。今回のメンバーの力量は、その当時に比べると落ちる。しかし、しっかりと意思統一されている特長は変わらない。集中力が切れず、最後までプレーに気迫がこもっていた。

≪各選手コメント≫

川口能活(ジュビロ磐田)
「(PKは)前の日にビデオで見ていたんだけど、全く忘れていて、最初は右に飛ぼうと思っていた。だけど、「ちょっと待て、ここは逆かな」という読みがあった。気がついたら無意識に(左に)飛んでいた。あそこで取られていたら厳しい状況になっていたと思う。何とか持ちこたえて流れを引き寄せたと思ったが、点が入らなかった。次に望みがあるので、可能性がある限り全力でやるしかない。(加地からのバックパスが跳ねた時は)あれはあり得ない。完全に普通のバックパス。前線を見て「動け」と指示を出して、トラップしようとした瞬間に跳ねた。あの後、同じようなボールがきたときは、きちんとボールを見てトラップした。後半は両方とも疲れていたし、こっちにもチャンスがあったのに決められなかったのは残念」

宮本恒靖(ガンバ大阪)
「ピッチ上の体感温度は、オーストラリア戦の方が暑かった。(守備については)真ん中に人をかけることを、徹底してやれていたと思う。
(前半ミスが多かったが)つなぐところと簡単にすればいいところの判断ミスだったと思う。(PKのシーンは)芝生でちょっと止まったような感じで、前にアレックス(三都主)がいて、そこの間でワンバウンドしてしまって……。でもそこでPKになって能活(川口)が止めてくれたので、助かった。前半はパスが回っていたし、後半もクロアチアの足が止まっていたので、勝てるかなという思いもあった。(引き分けという結果は)次のオーストラリアの試合(ブラジル戦)にもよるが、サッカーは何があるか分からない。自分達はブラジルに勝つための準備をするだけ。(次の試合は出場停止だが)仕方のないことなので、自分にできることをやりたい」

三都主アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
「今日はとにかく思い切りやるだけだった。点を取られないように、運動量を多くして、マークも集中してやった。もちろん、決めるところを決められなかったのは残念。この試合は勝ちたかったし、勝ってもおかしくなかった。日本はこれ以上失うものはなかった。(守備については)バランスが大事。誰が前に出るかにもよるが、チャンスがあれば(自分が)前に出てFWにいいパスを出そうと思った」

中田英寿(ボルトン)
「(暑い中での試合が2試合続いたが)天候は同じ条件でやるわけで、それについてはあまり話したくはない。試合については、前半は日本のリズムでボールを回せたと思うが、ある程度崩せた中でチャンスにきちんと決めることができなかった。後半は逆に相手のペースになって、日本が回すというより回させられていた。そこから速攻を使われていた。後半、リズムの緩急をつけられず、相手を崩せなかったのは非常に残念だった。正直、勝てるチャンスは十分あったと思う。(結果は)大きなマイナスだと思っている。試合開始からロングシュートを狙っていこうという気持ちがあって、ある程度打っていった。だけど、ロングシュートを打った後に(今度は)真ん中から細かいパスをつないでサイドを使うということがチームとしてできなかったのが残念。個人としては、もう少し前に出た方がいいのか、引いて守った方がいいのか判断が難しく、少し悔いが残っている。(ブラジル戦は)勝つことでしか次のステージ(決勝トーナメント)に進めないので、どう戦うかではなく、勝つことしか考えていない」

福西崇史(ジュビロ磐田)
「中盤で回せるところはどんどん回していきたかった。(向こうがきっちり守っていたので)前はパスの出しどころがなかった。後ろのラインと守備に関しては、バランスを崩さずにできたと思う」

中村俊輔(セルティック)
「クロアチアも勝てた試合だと思っていると思う。打ち合いみたいになって、自分も加地のサイドで(マークを受けずに)宙ぶらりんの位置からボールを受けて、起点になっていた。最後の15分間は打ち合いになるから、自分も満男(小笠原)もそこで決定的なパスを出そうと思っていた。自分が(玉田との)ワンツーをミスしたけれど、玉田が入ってきて良くなった。誰かの一番いいところを出して、それに次の人が連動していけば、絶対に崩せるんだけれど、そこまでいかなかった。ずば抜けた選手がいるわけではないから、そういうプレーをしないといけない。今日は、1つが良くても2つ目(のプレー)がダメとか、2つできても3つ目がダメというのが、すごく多かった。今はもう、次につながったと切り替えて考えるしかない。(次の相手が)ブラジルだからどうこうというのではなく、気持ちで行きたい。(ブラジル戦は)いろいろな意味でやりがいがある」

高原直泰(フランクフルト)
「オーストラリア戦もそうだったけど、ある程度ボールをつないでサイドチェンジをしたりすると(スペースが)できてくるので、そこを突くようなプレーを90分間通してできるようにしないといけない。耐えなければならないところは耐えて、自分たちの時間帯を作り出していくようにしないといけない」

柳沢敦(鹿島アントラーズ)
「(決定機は)今日はあれ1本だけだったが、うまくいかなかった。インサイドで蹴れば、また違ったかもしれない」

稲本潤一(ウェスト・ブロムウィッチ)
「クロアチアの後半の攻撃はカウンター気味で、シュートもそんなに怖くなかったし、センタリングやシュートなどへのプレッシャーもできていた。あとはイージーミスでボールを奪われることが多くてピンチになることがあった。そこの部分は集中力が欠けていたと思う。(前半ベンチで見ていて)向こうは球際が強かったし、組織として縦へのプレッシャーを掛けにきていたので、そこでしっかりボールをキープすることを考えていた。だけど、アレックス(三都主)らがサイドを崩してシュートまでいけていたし、カウンターもケアできていたと思う。最低限、勝ち点1を取れたのは良かったし、最終戦でブラジルに勝つことが条件だが、希望が持てる結果だと思う。自分としてはあまりボールに触るチャンスもなく、走ってばかりだったけれど、ワールドカップの舞台に立てたのは良かったし、コンディション的にも悪くはなかったので、この調子を維持していきたいと思う」

玉田圭司(名古屋グランパスエイト)
「(相手が)でかいから、サイドからボールを放り込んでも難しいし、ドリブルでつっかけていった方がチャンスになると思った。(勝ち点1について)まだ次につながるし、とりあえずブラジルに勝つことだけを考えてやるしかない。(ワールドカップに初出場して)あまり特別なものという感じはなかった」

日本代表・ジーコ監督
「午後3時開始という、すごく暑い中で2試合を行った。世界が止まるような太陽の下、みんなが注目する中で試合をした。にも関わらず、こんなに素晴らしい試合を見せることができてうれしく思う。サッカーはビジネスになった。選手は犠牲を払う部分もある。2回も3時の試合をしなければならなかった。30度という暑さの中での試合だった。選手は暑さにやられる部分があった。いくら体調を整えていても、やはりこれだけの暑さの中では選手は失敗する部分がある。(ブラジル戦への抱負は?)困難な状況は分かっている。しかし勝利を目指して戦うしかない。サッカーは微妙なバランスだ。クロアチアはブラジルに0−1。今日は引き分けだった。まだ希望は持っている。グループリーグ最後の試合、頭を切り替えて戦いたい。(今日もチャンスはいっぱいあったが?)日本がチャンスを作れていなかったら心配するが、そこは心配ない。日本はチャンスを作れている。ゴール直前まで正しいことを全てやっているのに、最後までいけなかった。それが足りなかった部分。皆がゴールをできるわけではない。我々もボールをゴールネットに入れることができなかった。チャンスは作るが、ゴールを決められない。毎日私は日本のチームで取り組んできた。練習を共にしてきた。しかしこの本番になって、本当の結果が出せなかった。そうすると、やはり平常心でなくなることがある。悲しいことだ。いい選手が育っている。質の高い選手が育っている。やるべきことは分かっている。しかし、本番ではゴールができない。それならそれでやり続けるしかない。正しくなるまでやり続けるしかない。そして個人のためにも、チームのためにも、常によくなろうと努力しなければいけない。しかし、サッカー界にストライカーは一握りしかいない。それだけストライカー(が育つの)は難しいということだ。(PKについては?)PKには理由がある。しかし、川口が素晴らしく、美しいセーブをした。クロアチアが得点しなかったのではなく、川口が好セーブをしたから無得点になった。(交代の3人について。特に大黒は5分しかないところでの投入だったが?)私はずっと選手を見てきた。89分でもゴールを入れる姿を見てきたのだ。選手達はあと何分残っているかなんて心配していない。宮本がイエローカードをもらっていた。中村は2日間熱があったので、肉体的な心配をしていた。福西はクラニチャルへのマークが甘かったので後半交代させた。前半はクラニチャルにチャンスを作られていた。それから玉田を入れ、高原が疲れてきたら大黒を入れた。とにかくボールを前に運ぶために入れた。あと5分で大黒が点を入れられると思ったからではなく、ただチームにとって一番いいから入れた」

クロアチア代表・Z・クラニチャル監督
「非常にハイペースな試合になったが、特にクロアチアがいい試合をし、(ゲームを)支配した。複数のチャンスをゴールにつなげられなかった。運に見放された」

日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン
「相当大きな勝ち点1。まだ(次の)ブラジル戦に負けると決まったわけでない。引き分けはちょっと残念だが、合格点だ。1点が遠いが、このチームは逆境に立ったときの方が強い」

日本サッカー協会・田嶋幸三技術委員長
「勝ちたかった試合だったが、PKを防いだし、チャンスも向こうの方が多かった。勝ち点1を取ったことで、可能性がなくなったわけではない。まだまだ日本のサッカーができているわけではないが、ボールを大事にするプレーは、前の試合よりもできていたと思う。選手たちはよく頑張ってくれた」

≪採点表≫
【日本】
GK:
23.川口能活 7.0
DF:
21.加地亮 6.5
5.宮本恒靖 5.0
22.中澤佑二 5.5
14.三都主アレサンドロ 6.5
MF:
7.中田英寿 5.5
15.福西崇史 5.5
(46分17.稲本潤一 5.0)
10.中村俊輔 5.0
8.小笠原満男 5.5
FW:
9.高原直泰 4.5
(85分16.大黒将志 --)
13.柳沢敦 4.0
(61分20.玉田圭司 5.0)
【クロアチア】
GK:
1.プレティコサ 5.5
DF:
7.シミッチ 6.0
4.ロベルト・コバッチ 5.5
3.シムニッチ 6.0
MF:
2.スルナ 5.5
(87分22.ボシュニャク --)
10.ニコ・コバッチ 5.5
5.トゥドル 5.5
(70分18.オリッチ 5.0)
8.バビッチ 5.5
19.ニコ・クラニチャル 4.5
(78分14.モドリッチ 5.5)
FW:
17.クラスニッチ 5.0
9.プルソ 5.5

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