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2006.07.02.SUN

☆8年前再現★
2006年ワールドカップドイツ大会・準々決勝結果

イングランド0−0(PK1−3)ポルトガル
(ゲルゼンキルヘン・52000人)

主審:オラシオ・エリゾンド(アルゼンチン)
天気:晴れ
気温:29℃
マン・オブ・ザ・マッチ:オーウェン・ハーグリーブス(イングランド)

≪出場メンバー≫
【イングランド】
GK:
1.ロビンソン
DF:
2.ネビル
5.ファーディナンド
6.テリー
3.アシュリー・コール
MF:
16.ハーグリーブス
7.ベッカム
(51分19.レノン)
(118分15.キャラガー)
8.ランパード
4.ジェラード
11.ジョー・コール
(65分21.クラウチ)
FW:
9.ルーニー=62分即退場

フォーメーション
(4-5-1)

    9
11       7
 8  16  4
3  6  5  2
    1

【ポルトガル】
GK:
1.リカルド
DF:
13.ミゲル
16.リカルド・カルバーリョ
5.フェルナンド・メイラ
14.ヌーノ・バレンテ
MF:
8.ペティ
18マニシェ
19.ティアゴ
(74分10.ウーゴ・ビアナ)
7.フィーゴ
(86分23.ポスティガ)
17.クリスティアーノ・ロナウド
FW:
9.パウレタ
(63分11.シモン)

フォーメーション
(4-5-1)

    9
17  19   7
  18  8
14 16  5 13
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
イングランド…43%
ポルトガル…57%
シュート数:
イングランド…9
ポルトガル…20
枠内シュート数:
イングランド…4
ポルトガル…9
PK数:
イングランド…0
ポルトガル…0
CK数:
イングランド…6
ポルトガル…4
FK数:
イングランド…13
ポルトガル…21
OS数:
イングランド…0
ポルトガル…3

 ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第21日は1日、ゲルゼンキルヘンなどで準々決勝の残り2試合を行い、1966年の自国開催以来40年ぶりの優勝を狙ったイングランドがポルトガルと対戦し、両チーム無得点のままPK戦となり、ポルトガルが3−1で3位となった1966年大会以来40年ぶりに準決勝へ進んだ。
 無得点のままもつれ込んだPK戦では、ポルトガルのGKリカルドが本領を発揮。相手キック3本を止めてチームを4強に導いた。
 試合の流れを左右したのは後半17分のイングランドFWルーニーの退場。イングランドはその前にベッカムに代えて右ウイングのレノンを投入し、リズムが生まれかけたところで、一転して数的不利に立たされた。その後はポルトガルが左右のスペースを使って攻め、イングランドが速攻を仕掛ける。ともに何度か好機を迎えながら、シュートが決まらず、120分を終了した。必死の攻防は見応えがあっただけに、ルーニーの退場は愚かだった。
 一方、フランスはブラジルに1−0で勝ち、自国開催で優勝した1998年大会以来のベスト4進出を果たした。
 大会は2、3日が休養日。準決勝は4日(日本時間5日)に、ともに4度目の優勝を目指すドイツvsイタリアが対戦。5日(同6日)のカードはポルトガルvsフランス。4強を全て欧州勢が占めたのは1982年大会以来4度目。

【またもPKストップ連発】
 ゴールに立ちはだかった円熟の守護神は、淡々とPK戦を振り返った。「簡単に見えたって?落ち着いて立ち向かえたからね」。GKリカルドの強心臓と冷静さが、ポルトガルを40年ぶりのベスト4に導いた。
 後蹴りのイングランドは負傷退場のベッカムに代わり、最も信頼の厚いランパードが1番手だったが、あっさり弾き出した。2人目には決められたが、右手でボールに触っていた。勘はさえ、3人目のジェラードもコースを読んで防いだ。
 続くキャラガーは早く蹴りすぎてやり直しに。その焦りが手に取るように分かったという。キャラガーの低い一撃を右手で弾き出すと、ポルトガルはロナルドが沈めて決着した。スコラリ監督はリカルドと抱き合って喜びを分かち合った。
 2003年初めに就任した同監督が正GKに抜擢したのが、国内でもあまり目立たなかったリカルドだった。「ミスが多く安定感に欠け、サブに回るような選手をなぜ?」と議論を呼んだが「チャンスを与えれば、必ず花を咲かせる」と一切耳を貸さなかった。
 その期待にこたえたのが、準優勝したユーロ2004(欧州選手権)の準々決勝だ。イングランドと延長を終えて2−2の死闘。PK戦で相手の7番手を阻止すると、自らキックを成功させ、ケリをつけた。
 2年が経ち、冷静さはさらに研ぎ澄まされた。「PK戦は不思議と集中できるんだ。自分の勘を信じて、難しいことは一切考えない」と事もなげに言った30歳は「監督のために勝ちたかった」。その言葉は、監督との強い信頼の証しでもあった。

【英雄も涙目のポルトガル】
 「歴史を塗り替えたい」。ポルトガルの選手が喜々として引き揚げてきた。初の決勝進出への意気込みが現実味を帯びてくる。40年前の準決勝でイングランドの前に涙をのんだ国民的英雄エウゼビオさんはスタンドで観戦。試合後は涙目でヒーロー達を迎えた。
 PK戦で1番手の大役をこなしたシモンは「緊張したけれど、決める自信があったからね。2年前にユーロ2004(欧州選手権で)同じように勝ったから」と言葉を弾ませた。
 右サイドで奮闘したミゲルは、PK戦を祈るような気持ちで見ていた。「イングランドと2度も同じような戦いになるなんて思わなかった。心身ともにぐったり」とこぼしたが「この勝利でポルトガルは間違いなく精神的にも体力的にも強くなった。決勝まで行ける自信がついた」と付け加えた。
 これで5試合1失点。この試合も粘り勝ちと言っていい。パスを細かくつなぐ伝統は健在だが、20本のシュートを放ちながらネットを揺らすことはできなかった。「耐える試合ばかりだから、次はゴールを狙いたい」。若武者クリスティアーノ・ロナウドにも強気の言葉が戻ってきた。

【8年前再現の愚か者】
 まさに8年前の悪夢の再現だった。ポルトガルの5人目、クリスティアーノ・ロナウドのキックが決まると、崩れ落ちた。膝をついたファーディナンドが手で顔を覆う。イングランドはW杯で3度目のPK戦も勝ち抜けず、16年ぶりの4強入りを逃した。
 後半17分の場面が全てだった。20歳のルーニーがつんのめるようにカルバリョともつれ、体を起こす際、相手の股間を踏んだ。これを故意と判定されて一発退場。立ち上がりから動きはよかったが、この直前の数プレーは相手守備にいらついていた。報復と取られてもおかしくなかった。
 1998年フランス大会のアルゼンチンとの決勝トーナメント1回戦とあまりに似ている。当時23歳のベッカムが後半開始早々、報復行為でレッドカードを受けて試合を壊した。今回も同点の場面でホープが愚行を繰り返した。
 1人少なくなると守備を固めたのも同じ。自陣ゴール前で密集して“白い壁”となり、ポルトガルの猛攻に耐えた。延長も10人で必死に守り抜いた。
 PK戦も象徴的。後蹴りの1人目でランパードが止められ、3人目のジェラードも弾き出された。チームの特長の強い中盤を支えてきた2人が運なく失敗した。そして、結果もフランス大会と同様となった。
 退任するエリクソン監督にとっては悲しい幕切れ。チームに手応えを感じていただけに「前回の8強、2年前のユーロ2004(欧州選手権)の8強はそれでいいとして、今回は違う。最低でも準決勝に進まなければいけなかった」と悔しさを噛み殺した。
 「10人の勇敢なライオンと1人の愚か者」。8年前に英紙に躍った見出しをイングランドは再びなぞった。

≪採点表≫
【イングランド】
GK:
1.ロビンソン 6.5
DF:
2.ネビル 5.0
5.ファーディナンド 6.0
6.テリー 5.5
3.アシュリー・コール 6.5
MF:
16.ハーグリーブス 7.0
7.ベッカム 5.0
(51分19.レノン 6.5)
(118分15.キャラガー --)
8.ランパード 5.5
4.ジェラード 5.5
11.ジョー・コール 5.0
(65分21.クラウチ 6.5)
FW:
9.ルーニー 4.0
【ポルトガル】
GK:
1.リカルド 7.0
DF:
13.ミゲル 7.0
16.リカルド・カルバーリョ 6.5
5.フェルナンド・メイラ 6.5
14.ヌーノ・バレンテ 6.5
MF:
8.ペティ 5.5
18マニシェ 6.5
19.ティアゴ 5.5
(74分10.ウーゴ・ビアナ 5.0)
7.フィーゴ 6.5
(86分23.ポスティガ 5.0)
17.クリスティアーノ・ロナウド 6.5
FW:
9.パウレタ 4.5
(63分11.シモン 5.5)

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