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本日の超最新情報
2007.09.12.WED

☆劇的優勝★
3大陸トーナメント第2戦結果

スイス代表3−4日本代表
(オーストリア・ヒポグループ・アレナ・20000人)

主審:メスナー(オーストリア)
天気:晴れ
気温:18℃
湿度:25%
ピッチ状態:全面良芝

≪得点者≫
スイス:マニャン11、エンクフォー13=PK、ジュールー80
日本:中村52=PK、78=PK、巻67、矢野89

≪出場メンバー≫
【スイス代表】
GK:
12.ベナグリオ
DF:
19.ベーラミ
25.フォン・ベルゲン
(88分34.エッギマン)
4.センデロス
3.マニャン(cap)
(46分16.バルネッタ)
MF:
24.フッゲル
(69分35.セレスティーニ)
27.インレル
(79分2.ジュールー)
28.フォンランテン
(72分29.リヒトシュタイナー)
5.マルガイラツ
(46分22.ハカン・ヤキン)
17.スパイヒャー
FW:
31.エンクフォー
ベンチ:
1.ズベルブエラー
36.レオニ

フォーメーション
(4-5-1)

   31
17      28
    5
  27  24
3  4  25  19
   12

【日本代表】
GK:
1.川口能活(磐田)(cap)
DF:
21.加地亮(G大阪)
22.中澤佑二(横浜M)
4.田中マルクス闘莉王(浦和)
3.駒野友一(広島)
MF:
7.遠藤保仁(G大阪)
(87分11.佐藤寿人(広島))
13.鈴木啓太(浦和)
17.稲本潤一(フランクフルト)
10.中村俊輔(セルティック)
(89分14.中村憲剛(川崎))
16.松井大輔(ルマン)
(71分9.山岸智(千葉))
FW:
12.巻誠一郎(千葉)
(80分20.矢野貴章(新潟))
ベンチ:
GK:
18.楢崎正剛(名古屋)
23.川島永嗣(川崎)
DF:
5.坪井慶介(浦和)
MF:
24.橋本英郎(G大阪)
8.羽生直剛(千葉)
25.山瀬功治(横浜M)
2.今野泰幸(FC東京)
FW:
15.田中達也(浦和)

フォーメーション
(4-5-1)

     12
  16
 10    7
  17  13
3  4  22  21
    1

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オーストリア遠征の
日本代表メンバー23名


≪各種データ≫
ボール支配率:
スイス…44%
日本…56%
シュート数:
スイス…10
日本…11
PK数:
スイス…1
日本…2
CK数:
スイス…5
日本…1
直接FK数:
スイス…16
日本…12
間接FK数:
スイス…6
日本…4
OS数:
スイス…7
日本…4

オーストリア代表0−2チリ代表

 3大陸トーナメントは11日、クラーゲンフルト(オーストリア)などで行われ、日本代表は昨年のワールドカップ(W杯)16強のスイス代表に4−3で逆転勝ちし、通算1勝1分け(PK負け)の勝ち点4で優勝した。オシム監督就任以来、初めて海外でタイトルを獲得。オシム監督就任後の通算成績は11勝5分け(PK戦は引き分け)3敗となった。
 日本は0−2の後半に中村俊(セルティック)の2PKと巻(千葉)の得点で逆転。同点とされた後の後半ロスタイムに途中出場の矢野(新潟)が決勝点を奪った。
 ウィーンでのもう1試合でチリがオーストリアを2−0で破って勝ち点3でスイスと並んだ。オーストリアは同2で最下位。大会は4カ国が参加し、各2試合を実施。勝ち点は勝利が3でPK勝ち2、PK負け1のルールで争われた。

【矢野がミス帳消しの決勝点】
 後半途中に出場した矢野が、劇的な決勝点をもぎ取った。中村憲のシュートの跳ね返りを、滑り込むようにして右足で蹴り込んだ。「前の試合にこぼれ球を拾えなかったので、うまくいって良かった」と代表初ゴールを喜んだ。7日のオーストリア戦は先発したが精彩を欠いた。この日も自身のマークが甘くフリーにした選手に決められた場面もあった。それだけに「得点できて、うれしかったというよりホッとした」と話した。

≪各選手コメント≫

遠藤保仁(ガンバ大阪)
「(相手が後半落ちたのは)ヨーロッパのチームは前半ガツガツ来て、後半パタッと止まるケースも多いので、そうなったんだとと思う。前半は、2点取られたのは余計だったけど、落ち着いてボールを回せればと思っていた。基本的に良くなかったので。あそこでもうちょっとボールを収めて、パスを素早く回せれば、もっといい形でできたんじゃないかと思う。プレスが早かったから1人飛ばしたり、選手の距離感を縮めて1タッチ、2タッチでやろうと思っていたけど、実際には1人1人の距離が遠かったと思う。後半はだいぶ修正できたので、後半のような形を前半からできていればいい。
 (今日の収穫は)4−5−1が初めてうまく機能したので、オプションとしてさらに磨きをかけていければいい。前半は前(FW)でキープできなかったり、まだまだ反省点は多いけど。1人1人の距離感を保てば、うまくボールは回るというのはみんな感じたと思う。サイドバックがいい感じで上がれていたので、そういう形を増やしていきたい。
 (スイスに勝利したことは)0−2から逆転できて勝てたのは自信を持っていいと思う。でも、失点がセットプレー絡みなのでそこは気を付けたい。次につながるいいゲームだったと思う。こんなに点を取ったのは初めてだし、勝ち切れたのはいいこと。自信を持って次の試合もやっていければいい」

鈴木啓太(浦和レッドダイヤモンズ)
「スイスといってもやれるとは思っていた。でも自分自身は活躍できるところまでは行っていない、まだレベルアップしなければいけないと思う。(スイスの強さは)正直、カメルーンの方が強かった気がする。自分はそう思うけど、実際のところはどうなのかよく分からない。ただ、組織だったプレーとか、1人1人の能力は高かった。ベストのメンバーで戦っていたらどうなっていたのか、というのはある。後半、3番と5番が抜けたことが大きかった。ハーフタイムにも3番と5番には注意しようと話していたから、いなくなったのは残念。いいチャレンジをしたかった。(稲本との関係は)特に発見はない。もともと分かっていたところはあるし。
 (ボール回しの課題は出た?)それはそうだと思う。でも誰のせいというのはない。もう少し全員が少しずつ動くことは必要かもしれない。でもつなぐだけがサッカーではない。相手がプレスをかけてきたら1本のパスも有効になる。ボールが回らないというのはどこかにスペースが空いているということ。うまくサイドに展開することもできる。状況に応じて考えることの大切さを改めて感じた。プレッシャー自体はコロンビアの方が激しかった。初めてこういうレベルの高い相手とやったという感じはしない」

稲本潤一(フランクフルト)
「前半は、相手の速いペースに戸惑った。セットプレーの練習もあまりやっていなかったので、そういう部分で失点してしまった。踏ん張れるプレーができていたら、違っていたと思う。それでもボールをつないでいったら、前半と後半が逆になった。後半は自分や(鈴木)啓太が、前を向いてスペースにボールを出せて、押し上げもできた。
 (ハーフタイムに監督からは)「観光に来たわけじゃない。0−2で終わるわけにはいかない。しっかりボールをつないで、人とボールの動くサッカーをしよう」という話だった。
 結果が出たことは良かった。後半、先に点を取ったことが大きかった。松井も勝負してくれて、1対1の勝負ができた。全体のパフォーマンスも良かった。セットプレー以外のチャンスは作らせなかったし、それは自信を持っていいと思う。ただ、不要なファウルとか、セットプレー後のケアとか、課題はまだある。自分にとっては、しっかりゲームに出られたことが収穫」

中村俊輔(セルティック)
「(後半に盛り返した理由は)一番の理由は、やっているサッカーを変えなかったこと。ハーフタイムに、自分達のやっていることを続けようと話した。それから監督は、サイドで2対1を作ることを忘れるなとも言った。1点を返して1−2になった時、もっと点を取りに行く意識を持っていたのが良かった。日本が変わったというよりは、相手が落ちた。ヨーロッパのチームにはよくあるが、前半飛ばしていて、後半に止まったりする。左サイドバック(マニャン)が交代したこともあるが、向こうが少し止まった。
 (スイスの試合の入り方について)日本の理想だと思う。みんなが連動して守備をするから、誰が誰をマークするという形ではなく、5メートルずれるだけでプレッシャーがかかっている。日本は1人に付いて、それからやっとプレッシャーをかけにいく。そこが違う。
 (今回の2試合を通じて)10日間練習できたことは収穫。チームの個人個人のプレーの特徴が、さらに理解できた。例えば(鈴木)啓太なら、前への決定的なパスは出さないで、闘莉王に下げるパスが多い。それなら、闘莉王に下げている間に、誰かがもう走り出さなければいけない。そういうことが分かれば、自分が何をするかも考えられる。
 (優勝という結果については?)え?優勝したの?」

松井大輔(ルマン)
「(中村)俊さんとヤット(遠藤)さんがいるので、自分を見てくれている。裏にボールが出てくると信じて、裏に抜けることだけを考えてプレーしていた。仕掛けるのはもちろんだし、ペナルティーエリアに入ることも大事だと思っている。そこからしかゴールは生まれない。相手が嫌がることをしていかないと、チャンスは生まれない。オシム監督のサッカーは選手としては辛いが、すごく魅力がある」

巻誠一郎(ジェフユナイテッド市原・千葉)
「(1得点を挙げ、PKも獲得するなど奮闘したが)自分は主役になるような選手じゃないし、脇役だと思う。でも、今日はちょっと目立った気がする。セットプレーの時は、闘莉王さんと中澤さんのいないところを狙っていた。その2人に一番強い選手が付くので、そこを外せば穴ができることは分かっていた。結果として自分のところには弱い選手が来て、最終的に振り切ることができた。勝てて良かった」

山岸智(ジェフユナイテッド市原・千葉)
「(決勝ゴールの場面を振り返って)チームの流れが後半すごく良かったので、僕もその流れを崩さないように集中してやろうと思っていたので、それがああいう結果になって良かった。(交代出場する時のオシム監督の指示は)動き回って裏に出て行け、そして縦の動きをしっかり入れていけということを言われた。(この勝利は)監督も試合前に『今まででやってきた中で一番強いチームだから』と、すごい言っていたから。その相手に対して、しっかり挑戦する気持ちを持ってやっていこうと言っていたから、これからのチームはすごくいい方向に向かっていくと思う。いい風に捉えていいと思う」

矢野貴章(アルビレックス新潟)
「(途中出場で)入ってすぐにセットプレーで、自分のマークする選手(ジュールー)にゴールされてしまったので、何とか自分が点を取りたいと思った。うれしいというより、安心した。(ゴールシーンは)体勢も良くて、(中村)憲剛君のシュートがこぼれるのを待っていた。前回のオーストリア戦は、セカンドボールが拾えなかったので、それを意識したのが良かった。(代表初ゴールだが)1点に変わりはない。それに、まだ1点しか取っていない。続けていかないと意味がない」

中村憲剛(川崎フロンターレ)
「(最初のプレーでパスミスした時は)ドキドキどころじゃなかった(笑)。申し訳なくて、どうしようかと思った。その後、点が入ったから良かった。(決勝ゴールのシーンは)あの瞬間はとにかくミートを心掛けて。とにかく枠にいくのがいちばん大事。そうすればGKが弾いてああいう風に入ると思ったし。とにかく枠を外さないように。トラップもうまくできて、コースを狙って打ったんですけど…。貴章(矢野)が決めてくれたので良かった。(オシム監督からの指示は)もう、『行って来い!』みたいな感じ。ロスタイムに入るか入らないかぐらいだったので、あんまり細かいのはなかった。俊さん(中村俊)と代わるからって、それだけ」

スイス代表・クーン監督
「まず日本チームを祝福したい。今日は観客にとって興味深い、非常に面白い試合になったと思う。もちろん監督としては、これほどスリリングな展開は望んではいなかった。
 (選手交代でチームのバランスが崩れたが)我々の最大の目標は、ここでいいプレーすることでなくて、2008年のユーロで素晴らしいチームになること。そのため、全ての(代表候補の)選手にチャンスを与えることで、彼らは自らのパフォーマンスを見せる機会が得られたと思う。それらを持って、スイス代表として最も素晴らしい20人のフィールドプレーヤーを選ぶことが重要である。(失点のきっかけを与えたベーラミについて)私のポリシーとして、このような場で選手を批判はしたくない。冷静に、客観的に今日起きたミスについて分析し、それについて議論して解決方法を見つけていきたい。もちろん選手達のパフォーマンスのレベルの違いもあったが、重要なのは我々がチームとしてまとまることである。
 (前半25分くらいで日本が盛り返した理由について)そこまで時計を見ていないが、前半はこちらが良かった。いくつか選手交代があって、チームバランスの崩れ、パフォーマンスが悪くなったかもしれない。だが何度も言うように、我々の最終目標はユーロ2008だ。このような親善試合は、もちろん勝つことも重要だが、様々な選手を送り出し、それをチェックすることも重要である」

【日本代表・オシム監督Q&A】

なぜ最初からあのような(後半の)プレーができなかった?

「説明するのは難しい。はっきり言えるのは、我々はオーストリアに遠征して、欧州のチームと戦ったということ。皆さんもご存じだろうが、特にスイスに関しては、それほど知られていないチームではない。最近ではオランダやアルゼンチンと対戦して非常にいい成績を残しているし、チームとしては欧州でもかなりレベルが高い。我々の選手達も、スイスのチームや選手についての情報は持っていたと思うし、試合前にそれほど細かいことを言わずとも、それなりに情報はあったと思う。
 試合序盤については、もしかしたら我々は相手のことをリスペクトし過ぎていたのかもしれない。もちろんスイスは最近、いい結果残している。ただ、相手を恐れていたというわけではないが、もしかしたらリスペクトし過ぎていたのかもしれない。最初、選手には戸惑いがあった。コンビネーションするのか、キープするのか、守るだけなのか。守るだけというのは非常に難しい。相手のFWも非常に背が高いわけだし、守るだけではやられていたと思う。残念ながら最初の2失点は、非常に安っぽいものだった。これは、相手に簡単に機会を与えて、こちらがミスをしてしまったということだが、0−2からこのような結果を残せたことについては満足している。
 正直、ここまでいい結果を残せるとは思っていなかった。2失点した後に、ある程度チームプレーが向上して、チームとしてのまとまりを証明することができたのは良かったと思う。はっきり言えることは、我々は1対1での状況なら(勝つことは)難しいが、だからこそ数的有利な状況を作り出してプレーしないといけない。自分達の武器として、これから磨いていかないといけない組織力、それからコンビネーションプレー、そして相手チームよりも多く動くこと、それらを見せることができたと思う。(オシムの携帯電話が鳴る)私の妻が、今どこにいるのか、と聞いている(笑)。」

ハーフタイムでの指示は? 特に相手にリスペクトし過ぎたことについては?

「もちろん、論理的に指示を出せれば一番いいのだが、実際には選手達にそうは言わなかった。怒って指示をした。欧州であればダイレクトで指示を出すことができるが、日本では怒りながら、感情を出しながらメッセージを与えるのは難しい。後半、改善されたいくつかの点はあったが、実際には前半の25分からチーム状態は向上したと思う。
 スイスにとっては、危険な状況だったと思う。比較的早い時間帯に2点を取って、ある意味安心してしまった。そこで1点を返されてから、心理的に難しい状況になったのかもしれない。日本としては、もちろん後半が良かったというのは正しいが、前半25分くらいから、ゲームをコントロールするということにおいて、スイスと日本の立場は逆転したのだと思う。このように前半と後半があまりにも違うゲームというのは、10年に1回くらいのことだと思うが、正直なところ自分としては2−4で負けていても許していたと思う。
 重要なのは、どのような試合をするか、どのような勝ち方をするか、どのような負け方するか。最終的なスコアというのは、そこまで重要ではない。ただし、最後に思っていたのは、軽々しいプレーは、できる限りしないこと。もちろん、攻撃に関しても、守備に関しても、できる限り効率的なプレーをすること。それが重要だと思う」

スイスという強いチームと対戦したことで、チームに新しい力は見えた?

「確かに、相手のレベルもあることなので、信じられなかった選手達の一面が見えることがある。それはいい面でも、悪い面でもある。例えば、中村俊輔を前半で交代させようかと考えることがあった。しかし、ロッカールームで選手達の様子を見ていて、それでまた判断が変わることがある。松井についても、前半にいいシーンがあったが、それ以外のプレーについてはどうだったか。ハーフタイムの様子を見て、そこで選手を代えるのか。監督としては、後半の3分、4分、5分くらいはトライさせてみたい。このまま前半と同じように、いいプレーが見られないかもしれない。そうすれば交代しよう。そう考えて選手をピッチに送り出すと、突然、人が変わったようにいいプレーをする。サッカーとは難しいもので、どのような状況になるのか、全く読めない。後半、自分達にとっては、非常に良かったと思う。全体的にスペースが多めにあったこともあるし、比較的簡単にボールを回すことができて、ボールがないところでの動きも良かった。最終的に自分達が勝つことができたわけだが、得点というのはあくまで全てのプロセスの結果であって、運が良かったこともあるし、場合によってはとてもクレバーなシーンもあったかもしれない」

オーストリア、スイスと対戦して、いい内容で試合を終えることができた。この結果によって、日本の評価も良くなり、今後もマッチメークもしやすくなる?

「おっしゃる通り、このような試合をすることで、欧州でのマッチメークが確かに楽になることはある。ただし、我々にとって最も重要な(ワールドカップの)予選を突破する舞台は、欧州ではなくアジアである。そしてアジアには、ここ欧州とは全く異なるメンタリティー、文化、(サッカーの)プレースタイルがある。もちろんアジアの中でも、様々な違いがある。旧ソ連の国々、アジアの国々、インド、マレーシア、インドネシア、香港、台湾など、いろんな国々と日本は対戦しなければならない。プラスアルファとして、オーストラリアという全くメンタリティーと文化の違う国も追加された。
 日本代表はある意味、アジアで勝つことを義務付けられている。日本という国は、世界的に見てもカリスマを持った国だと思う。だからこそ、いろいろな国のチームがライバル心を持って(試合に)臨んでくる。そのような非常に難しい状況の中、いろいろな要素も含めて、相手が私達との対戦を楽しみにして、モチベーションを上げてくるという、ある意味孤独な中でやっていくということ。その場合、ポジティブになるかもしれないし、ネガティブになるかもしれない。
 確かに、近い将来、私達のチームが一気に力を付けることは難しいかもしれない。なぜなら、私達はアジアにおいて実力を伸ばしている唯一の国ではないことを認識する必要がある。欧州の皆さんはあまりご存じではないかもしれないが、アラブ諸国をはじめ、アジアの国々はどんどん力を伸ばしている。イエメンであったり、ブータンであったり、インドであったり、欧州でほとんど知られていない国であっても、彼らもいいサッカーをしている。特にアラブ諸国は、いい監督を招へいして、非常に速いスピードでレベルアップしている。だからアジアで勝ち抜くということは、欧州とは違った難しさがあるし、そこで私達が勝ち抜いてこそ、本当の価値があると思う」

今回の大会で優勝できたことについては?

「もちろん、勝てばうれしい。残念ながら(受賞式の)写真を撮らなかったので、(メディアの)皆さんの写真を期待している。0−2から追いついて勝てたことについては、チームのモラルが良いという証明にもなるだろうし、それ以外の要素もあったと思う。幸運もあっただろうし、相手の選手がいることを忘れてはならない。相手は2−0でリードしていたわけで、ボールを回して試合をコントロールできたかもしれない。しかし彼らは最終的には違う判断をした。そして失点して、パニックとは言わないが、こちらの方が試合を有利に展開することができた。つまり、スイス人も人間だということだ」

選手は、後半にスイスの足が止まったと言っていたが、その理由をどう考える?

「簡単な答えは「偶然」ということだ。そうすれば長く話す必要はない」

偶然で済むなら、監督はいらないのでは?

「その通りだ。サッカーが全て偶然だけなら、監督は必要はない。だが、サッカーは偶然について、いろいろ哲学的に考えることができる。全ての偶然も、自分達がサポートすることによって、幸運を自分達の方に引っ張ることができる」

昨日の会見で「こういう強い相手と戦うことは、どの程度のリスクを冒すかという判断を磨く機会となるだろう」と言っていたが、リスクの掛け方については今日の試合をどう評価する?

「前半の初めは全くリスクを冒さなかった。そのため、罰を受けた。しかし後半は、カミカゼのようなプレーをしたので、最終的には勝つことができた。簡単にまとめると、こうなる」

≪超サカ採点表≫
【スイス代表】
GK:
12.ベナグリオ 6.0
DF:
19.ベーラミ 5.0
25.フォン・ベルゲン 5.5
(88分34.エッギマン --)
4.センデロス 6.0
3.マニャン 7.0
(46分16.バルネッタ 5.5)
MF:
24.フッゲル 5.5
(69分35.セレスティーニ 5.5)
27.インレル 5.5
(79分2.ジュールー --)
28.フォンランテン 5.5
(72分29.リヒトシュタイナー --)
5.マルガイラツ 6.0
(46分22.ハカン・ヤキン 6.0)
17.スパイヒャー5.5
FW:
31.エンクフォー 6.5
【日本代表】
GK:
1.川口能活 5.5
DF:
21.加地亮 5.5
22.中澤佑二 5.5
4.田中マルクス闘莉王 6.0
3.駒野友一 5.5
MF:
7.遠藤保仁 6.5
(87分11.佐藤寿人 --)
13.鈴木啓太 6.0
17.稲本潤一 6.5
10.中村俊輔 6.5
(89分14.中村憲剛 --)
16.松井大輔 6.5
(71分9.山岸智 5.5)
FW:
12.巻誠一郎 6.5
(80分20.矢野貴章 --)

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