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2010.05.10.MON
W杯南アフリカ大会の日本代表メンバー23名発表!!本日の超最新情報

INDEX

発表
W杯南アフリカ大会の日本代表メンバー23名
日本代表
GK:
楢崎正剛(名古屋)
川島永嗣(川崎)
川口能活(磐田)
DF:
中澤佑二(横浜M)
田中マルクス闘莉王(名古屋)
駒野友一(磐田)
今野泰幸(FC東京)
岩政大樹(鹿島)
内田篤人(鹿島)
長友佑都(FC東京)
MF:
中村俊輔(横浜M)
稲本潤一(川崎)
長谷部誠(ボルフスブルク)
遠藤保仁(G大阪)
中村憲剛(川崎)
阿部勇樹(浦和)
本田圭佑(CSKAモスクワ)
松井大輔(グルノーブル)
FW:
玉田圭司(名古屋)
岡崎慎司(清水)
大久保嘉人(神戸)
矢野貴章(新潟)
森本貴幸(カターニャ)
W杯南アフリカ大会の日本代表メンバー23名発表!12日には予備登録メンバー7名も発表!

出番なし
イタリアセリエA第37節
ボローニャ1−1カターニャ
インテル4−3キエーボ
ローマ2−1カリアリ
ジェノア1−0ミラン
パレルモ1−1サンプドリア
ユベントス2−3パルマ
フィオレンティーナ1−1シエナ
森本貴幸はベンチ入りも出番なし!カターニャは1部残留が決定!首位インテルが勝利、2位ローマもトッティの土壇場2ゴールで逆転勝ちし、優勝争いは最終節へ持ち越し!

ベンチ外
スコティッシュプレミアリーグ第38節
ハーツ1−2セルティック
レンジャーズ3−3マザーウェル
水野晃樹はベンチ外!優勝したレンジャーズ、2位セルティックが来季のCLに出場!

優勝
イングランドプレミアリーグ第38節(最終節)
チェルシー8−0ウィガン
マンチェスター・ユナイテッド4−0ストーク・シティー
アーセナル4−0フルハム
バーンリー4−2トッテナム
ウェストハム1−1マンチェスター・シティー
ハル・シティー0−0リバプール
チェルシーはドログバのハットトリックなどで爆勝し、4シーズンぶり4度目の優勝が決定!ドログバは29点で3シーズンぶりの得点王!

決勝進出
オランダエールディビジ欧州リーグ出場プレーオフ第2戦
ヘラクレス1−2(TOTAL2−3)ローダ
フローニンゲン0−2ユトレヒト
ともにアウェーで勝ったローダとユトレヒトが決勝進出!

出席
2018年W杯開催を目指すイングランドの招致ブック提出セレモニーに同国代表MFベッカム(34)が出席!

練習再開
3月末に右足を骨折したアーセナルのスペイン代表MFセスク・ファブレガス(23)が練習再開!

10戦無敗
JFL前期第10節
佐川印刷SC0−0ガイナーレ鳥取
ジェフリザーブズ1−3ツエーゲン金沢
Honda FC2−1町田ゼルビア
MIOびわこ草津1−2SAGAWA SHIGA FC
ブラウブリッツ秋田1−0ソニー仙台
V・ファーレン長崎0−1横河武蔵野
ホンダロック1−2栃木ウーヴァ
アルテ高崎2−2松本山雅
流通経済大学FC0−3FC琉球
首位鳥取は引き分け、無敗記録を10に伸ばして首位キープ!2位町田は2連敗!

本日の超サカFLASH
ポルトガルスーペルリーガはベンフィカが5シーズンぶり32回目の優勝ほか


本文
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発表
W杯南アフリカ大会の日本代表メンバー23名

日本代表
GK:
楢崎正剛(名古屋)
川島永嗣(川崎)
川口能活(磐田)
DF:
中澤佑二(横浜M)
田中マルクス闘莉王(名古屋)
駒野友一(磐田)
今野泰幸(FC東京)
岩政大樹(鹿島)
内田篤人(鹿島)
長友佑都(FC東京)
MF:
中村俊輔(横浜M)
稲本潤一(川崎)
長谷部誠(ボルフスブルク)
遠藤保仁(G大阪)
中村憲剛(川崎)
阿部勇樹(浦和)
本田圭佑(CSKAモスクワ)
松井大輔(グルノーブル)
FW:
玉田圭司(名古屋)
岡崎慎司(清水)
大久保嘉人(神戸)
矢野貴章(新潟)
森本貴幸(カターニャ)

 日本サッカー協会は本日10日、東京都内のホテルで記者会見し、日本代表の岡田武史監督(53)が6月11日に開幕するワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の登録23選手を発表、中村俊輔(31)=横浜M=が2大会連続で代表入りしたほか、岡崎慎司(24)=清水=が初選出された。
 ポジション別ではGK3、DF7、MF8、FW5名。欧州のクラブでプレーする選手は4名、W杯初出場は15名。
 楢崎正剛(34)=名古屋=と故障明けの川口能活(34)=磐田=のGK2人が、日本が初出場した1998年フランス大会から4大会連続で代表入り。成長著しい本田圭佑(23)=CSKAモスクワ=も初めて名を連ねた。12日には予備登録選手7名も発表される。
 日本は21日に国内合宿を開始。同26日にチャーター機で直前合宿地のスイスに出発し、6月6日に南ア入りする予定。W杯ではグループリーグ・グループEに属し、同14日にカメルーン、同19日にオランダ、同24日にはデンマークと対戦する。
 日本は初出場した1998年大会はグループリーグ3戦全敗で敗退。2002年日韓大会は2勝1分けでベスト16に進出したが、2006年ドイツ大会は1分け2敗で敗退した。日本は国外の大会で初のグループリーグ突破が現実的な目標となる。

【岡田監督Q&A】
 ワールドカップ(W杯)の日本代表メンバー発表後、岡田監督が記者会見に応じた。

Q.23名を決めた今の率直な気持ちは?

「あとは本大会へ向けて、最高の準備をして、戦いに行くんだというスッキリした気持ち」

Q.選考の基準は?

「目標に向かって勝つために、いろんなシチュエーションを想定して、どういうタイミングでどういう状況だったら、どういう選手がいるかで決めた」

Q.川口を選んだ理由は?

「第3GKという難しいポジションの中で、彼のリーダーシップ、一目置かれる存在が大会を戦う中で、どうしても必要だった」

Q.DFの基準は?

「それぞれの状況に合わせて使い分けていきたい。これまで闘莉王、中澤の4バックでやってきたが、ケガした場合を想定した。パワープレー、セットプレーなど想定して選んだ」

Q.MFは?

「できるだけ役割がダブらないように、いろんな状況に対応できるように、このメンバーを選んだ」

Q.候補の中にあった石川、小野、小笠原の名前がなかったが、外れた理由は?

「候補を発表したことはないんで、私としては今この23名を発表したと…。名前がいなかったJリーガーはたくさんいる。選ばれた選手に対してはコメントできるが、外れた選手に対しては避けたい」

Q.FW矢野が選ばれた理由は?

「彼の豊富な運動量とフィジカルの強さ、ドローの時などのセットプレーの守備、前線での追い回し、カウンターでの飛び出し…粗さはあるが(これらに)期待している」

Q.23名はいつ決めたか?

「最終的には今日の朝。起きてから自分に問いかけて、メンバーを見直して、よし、これでいこうと決めた」

Q.スタッフとはメンバーを共有したのか?

「10時45分くらいにみんなに伝えた」

Q.最も悩んだ部分は?

「全てのポジションで悩んだ。どちらが上か下かは誰にも決められない。感覚で決断した」

Q.この23名でどんなサッカーで表現するか?

「日本人がワールドカップで勝つために、アグレッシブな、攻守にわたり全員でハードワークするサッカーをする」

Q.国民に向けてメッセージは?

「ケガ人等で変更もありえるが、この23名をベースに南アフリカでいい結果、いい内容、日本人らしいサッカーをできるようにベストを尽くす。ぜひ応援よろしくお願いします」

【連係重視の戦術徹底】
 W杯南アフリカ大会に挑む日本代表メンバー23名が決まった。岡田監督が選考基準として連係重視の方針を示していた通り、MF中村俊、遠藤、FW岡崎、DF中澤ら、これまで同監督の下で主力として戦ってきた選手が選ばれた一方、ベテランGK川口や新潟のエース矢野、長身の岩政が代表入りした。
 2007年12月、脳梗塞で倒れたオシム前監督を受け継いだ岡田監督は、限られたメンバーの中で素早い攻守の切り替え、前線からの守備といった戦術を徹底してきた。個々の能力で劣る日本が世界に対抗するためのチーム力アップに注力し、代表経験の少ない選手が入る余地はなかった。
 1998年W杯フランス大会を率いた時に三浦知良(現横浜FC)をメンバーから外して世間を驚かせた岡田監督。今回も故障明けの川口をメンバーに加える「サプライズ」の人選を敢行した。

【岡田監督“2度目の決断”】
 最終決断は発表当日の10日朝だった。サッカー日本代表の岡田武史監督は目覚めると、今一度W杯に臨むメンバー表を見直して心を決めた。ケガなどで昨年1月以降、代表を外れているベテランGK川口能活の名もある。勝つために導き出した23名だ。
 前回のW杯代表が発表された2006年5月15日、J1の横浜F・マリノスを率いていた岡田は、クラブの駐車場で幼い女の子の声を聞いた。「ジーコなんて大嫌い」。当時のジーコ監督が選んだメンバーに、横浜Mの主力で代表入りが濃厚だった選手の名はなかった。怒りの交じった声の主はその選手の愛娘だった。
 あらためて代表監督業の悲哀を思い知らされた気がした。「ああ、オレもまたそうなるんだ…」。23名の選択は、それ以外の選手をふるい落とす作業にほかならない。時に選手だけでなく家族をも傷つける残酷さを伴う。だが、岡田監督は「私心でなく、純粋にチームが勝つために決めたことなら、いつかは伝わるはずだ」と信じている。
 1998年、初のW杯に臨んだ日本を指揮。大会直前にスター選手の「カズ」こと三浦知良を外した。グループリーグ3戦全敗に終わり、その選択は今も物議を醸す。ただ、カズ本人は「あの時は力が落ちていたのは確か。10人監督がいたら5人は僕を連れて行ったかもしれないが、5人は外したかもしれない。それだけの力だった」と恨み節は口にしない。指揮官の信念は届いているのかもしれない。
 12年を経て巡ってきた決断の時。前回の若き指揮官は、カズ落選がチームに与える負の動揺までは読み切れなかった。今回は実力的には下り坂を承知で川口を選んだ。「彼の存在感、若手を引っ張る力を期待している」と、単なる戦力を超えてチームをまとめる存在を求めた。
 熟慮と苦悩の末に選び抜いた23選手。漏れた選手の幼い子が「岡田監督なんて大嫌い」と叫んでいても構わない。「それが嫌なら代表監督なんてできない」。これと信じた精鋭を率い、あと1ヶ月で自身2度目のW杯が幕を開ける。

【バーレーン戦先発が軸】
 W杯に臨む日本代表23名が決まり、焦点はグループリーグ初戦のカメルーン戦に向けた先発争いに移る。ベテランGK川口がメンバー入りするなど予想外の選出もあったが、岡田監督が軸と考える陣容はそう変わらないだろう。
 有力な顔触れは今年唯一、手応えを残した3月のバーレーン戦になりそうだ。4−5−1の布陣でGKは楢崎、DFラインは右から内田、中澤、闘莉王、長友。守備的MFに長谷部、遠藤が入り、2列目は右から中村俊、本田、松井で、1トップに岡崎。日本の強みである中盤を厚くしたメンバー構成だ。
 岡田監督は中村俊、遠藤を中心に据えたチームづくりをしてきた。FWの柱、岡崎はW杯出場を決めたウズベキスタン戦で決勝点を奪うなど岡田体制下で最多の16ゴールを奪い、監督の信頼は厚い。イタリアでたくましさを増したFW森本も、現時点ではスーパーサブ的な存在。数少ない流動的なポジションは左MFで、玉田、大久保らの起用もありそうだ。
 ただ就任以来、一貫して素早いパス回しを基本とした「日本らしいサッカー」を追究してきた岡田監督がここにきて、相手を見た戦い方を選択する可能性も示している。特に第1、2戦は攻撃力の高いカメルーン、オランダ。中盤の底の攻守のつなぎ役としてボール奪取力のある稲本を置くなど、守りを重視した布陣も考えられる。

【土壇場で川口を選出】
 「サプライズ」は34歳の川口だけだった。2002年日韓大会でもトルシエ監督が秋田と中山(現札幌)の両ベテランをチームの精神的支柱として土壇場で加えており、その時と同じ手法だ。
 今回の23人中15人がW杯の舞台を知らない初選出の選手。岡田監督は第3GKとして23歳の西川(広島)の将来性ではなく、W杯を3度経験しているGKの「若い選手、経験のない選手を引っ張る力」を評価した。
 岡田監督は合宿を含めて90人以上を招集したが、1度も呼んだことのない選手は入らなかった。中村俊、遠藤といったチームの中心的存在の選手は順当にメンバー入り。実績や経験に加え、各ポジションでの選手の役割、特長を重視した。
 課題の中澤、闘莉王に続く「第3のセンターバック」には岩政を選んだ。中盤が本職の今野、阿部を代役にするケースも考えられたが、両選手とも身長は170センチ台。海外勢にも負けない187センチの岩政の高さを買った。高さに定評があった栗原(横浜M)は代表での経験不足が響いた。
 岡崎と玉田以外に確定的な選手がいなかったFWは5人。残り3人は岡田監督の下で経験豊富な大久保を選出。途中出場の「切り札」には、イタリアで実績を積んだ森本を選択し、国内組の佐藤(広島)、興梠(鹿島)は外れた。長身の矢野は体の強さと献身的な守備を評価された。

【最後に高さを選んだ岡田監督】
 FWは岡崎、玉田、大久保、森本、矢野の5選手が招集された。昨年、代表で15得点を記録し、岡田ジャパンのエースに成長した岡崎、ドリブルが武器のレフティー玉田、セリエAの舞台で今季5得点の森本、負傷明けながら左MFでもプレーできるアタッカーの大久保に加え、1メートル85の長身FW矢野がメンバー入り。矢野は今季リーグ戦で11ノーゴールだが、岡田監督は「荒さはあるが、運動量、フィジカルの強さ、セットプレー、前線での追いまわし、スピードに期待」と説明した。
 故障明けの田中達、昨季Jリーグ得点王の前田、世界に通用する高さが武器の平山、抜群の得点センスを誇る興梠、ゴール前で裏へ抜ける抜群の嗅覚を持つ佐藤は涙を飲んだ。

楢崎正剛
「選ばれて光栄。名前が出るまで緊張した。ベスト4が目標という心構えは常にあり、目の前の敵を1つ1つ倒すだけ。まずは初戦に全力を尽くす」

川島永嗣
「自分の名前が呼ばれた時は安心感もあったが、それ以上に自分が戦いに行くのだと高まるものがあった。国の代表として恥じない挑戦をしていく」

川口能活
「正直、驚いている。99.9パーセント無理だと思っていた。また、いつか代表選手として戦いたいという思いはあった」

内田篤人
「これからが大変だと正直、思う。自分のできることを精一杯やって、自分のプレーができればいい。楽しかったと思えるW杯にしたい」

田中マルクス闘莉王
「選ばれた人しか経験できない夢の舞台。代表への批判はあって当然。それを跳ね返す心構えが一番大事で、常に持っているつもり。ひと暴れしてきたい」

長友佑都
「率直にうれしいが、日本を背負って戦う覚悟も強く持っている。(北京)五輪の悔しさは世界の舞台でしか晴らせないと思って、日々を無駄にせずにやってきた」

今野泰幸
「瞬間は夢みたいで、ものすごくうれしかった。同時にすごいプレッシャーが襲ってきた。世界のスターと言われる選手を倒したい」

中村憲剛
「23人の中に入ったのは光栄。ただ、ここからが大事。日本のために自分が川崎で積み上げてきたものを全て出したい」

稲本潤一
「過去2大会でいろんな経験をして、何ができるかを考えてきた。自分が出る出ないに関係なくチームが勝つことが大事。そのために全力を尽くす」

岡崎慎司
「目標は3ゴール。自分がどれだけできるのか楽しみ。期待されている中でゴールを取ることをイメージしている。年齢に関係なく、自分が前から引っ張っていけたら」

玉田圭司
「ケガが続き、焦りもあったのでホッとした。これからの1日1日を大事にしたい。日本の力を世界に見せ、後悔のない大会にしたい」

【川口がサプライズ選出】
 「川口」。岡田監督の声に会場はどよめいた。
 34歳のベテランGKが最後に日本代表入りしたのは、2009年1月のアジアカップ最終予選のバーレーン戦。1年半近く招集されていない上、昨年9月に負った右脛骨(けいこつ)骨折の影響で今季のJリーグの試合にすら出場できていない。
 この間、岡田監督はスタッフを通じて情報をずっと集めていた。「決してふてくされることなく、投げ出すことなく(磐田で)練習をやっている」。そんな話を聞いた。
 岡田監督がW杯の指揮を初めて執った1998年フランス大会のゴールを守ったのも川口。性格も十分把握している。精神的支柱としてチームをまとめるベテランを探しており、経験豊富なGKに狙いを絞った。
 順調に回復しているとはいえ、発表前日の9日の練習試合を太ももの張りで欠場した。岡田監督は同日夜、川口の状態を確かめようと本人に電話し、「代表候補として考えていいのか」と尋ねた。返ってきた言葉は「力になれるなら」。指揮官は代表リストに入れることを決断した。

【闘莉王興奮、玉田は安堵】
 名古屋からは川崎と並んで最多の3人が選出され、楢崎、闘莉王、玉田が揃って名古屋市内で記者会見した。
 W杯代表初選出の闘莉王は「一生に一度あるかないかで、選ばれた人しか味わえない大会。期待に応えられるよう、ひと暴れしたい」と興奮した面持ちだった。楢崎は1998年フランス大会から4大会連続の代表入り。前回ドイツ大会では出場機会がなく、悔しい思いをしたが「その気持ちをぶつけたいと思うけれど、チームとして戦うことの方が大事。先頭に立っていきたい」と、ベテランらしく落ち着いた口調で意気込みを表した。
 左脚を痛めている玉田は順当な選出にも「(発表の)2時までソワソワしていた。ホッとした」と安堵の表情を浮かべた。前回大会グループリーグのブラジル戦では鮮やかなゴールを挙げており「FWで(W杯を)経験したのは僕だけ。ブラジル戦の印象があると思うけど、新しい印象を残せるようにしたい」と静かに闘志を燃やしていた。

【岩政「必死に、泥臭くやりたい」】
 岩政(鹿島)は緊張した面持ちで会見に臨んだ。
 自ら「当落線上の選手」と言っていたように、代表入りが確実視されていたわけではなかった。発表の瞬間は部屋のカーテンを閉めて1人でテレビ中継を見ていたといい、「年齢順に(名前が)呼ばれると思っていた。コンちゃん(今野)が先に出て、自分はないと思った。ビックリした」と顔を紅潮させた。
 センターバックの中澤、闘莉王の控えという位置付けだが「チームが一体となれるようできることは必死に、泥臭くやりたい」。ここ数年、W杯を見据えて取り組んできた長身DFは、大舞台へ思いをはせた。

【中澤は発表直後にブログで報告】
 2大会連続の代表入りを果たしたDF中澤(横浜)が自らのブログで喜びを語った。午後2時から始まった日本代表・岡田監督の会見を受けて、同17分にエントリーを更新。「なんとか無事ワールドカップのメンバーに選ばれました。今日からもう一度気持ちを引き締めてワールドカップベスト4目指して頑張りたいと思います」とつづり、本大会での健闘を誓っていた。

【内田「これからが大変」】
 初めてW杯の舞台に立つDF内田(鹿島)は「これからが大変だと正直、思う。自分のできることを精いっぱいやって、自分のプレーができればいい」と、待ちに待った吉報にも気を引き締めた。2008年1月にA代表デビューを果たし、岡田ジャパンでは不動の右サイドバックに君臨。しかし、代表、チームでフル回転したことがたたり、昨季からは原因不明の嘔吐や右膝痛に悩まされた。6月の本番までに本来の調子を取り戻せるか。22歳のイケメンDFは「鹿島の先輩から勝ち方や厳しさをいろいろ学んできた。その全てを南アフリカで出したい。終わってから楽しかったと思えるW杯にしたい」と勝利を誓っていた。

【FC東京・今野、宮城から初選出】
 FC東京のDF今野は宮城県出身で、初のW杯メンバー入り。東北高卒まで県内で育ち「宮城は好きだし、人間的にも成長させてもらいました」。前日9日のアウェー山形戦を終えると仙台の実家に帰省したが、「僕は当落線上だったし、両親も気を使ってW杯の話はしなかった」と緊張の一夜を明かした。
 ボール奪取力は日本でも随一で「世界のスターと呼ばれる選手を倒したい」と“エースキラー”を宣言。「目標は最低でもベスト4」と力強く語った。

【雪辱の舞台に臨む俊輔】
 自宅のテレビで家族と一緒にメンバー入りを告げる岡田武史監督の姿を見つめた。中村俊輔は「うれしいというよりも、これからに向けて気が引き締まった」。6月24日に32歳となる日本代表の大黒柱は、今回が最後のワールドカップ(W杯)と覚悟を決めて南アフリカへ乗り込む。
 2002年大会の悲劇的な落選を経て、4年前に念願だったW杯のピッチを初めて踏みしめた。オーストラリアとの初戦で幸運な形の先制ゴールも決めたが、結果的には大会を通じて何もできず、チームは1分け2敗で惨敗。発熱による体調不良も重なり、ここ一番で頼りない姿をさらした。
 今季開幕直前、約8年間に及ぶ欧州での挑戦を終え、古巣の横浜Mに復帰。エスパニョール(スペイン)で出番を失い、W杯を見据えて出場機会を求めた移籍だった。だが、左足負傷などで本調子と遠く、一部に力の衰えを指摘する声もある。決して順風といえない中で迎える雪辱の大舞台だ。
 前回の反省を踏まえ「短期決戦で、いかに闘う集団になれるかが大事。そうなれるように自分からやっていきたい」と決意を述べた。チームの先頭に立ち、W杯での勝利を味わえるか。エスパニョールの用具係を務めるデヘスス氏は、不遇の時でも常に全力を尽くす中村の姿を見続け、こうエールを送る。「あと1年、スペインにいれば相当やってくれたはずだ。今はナカのW杯を楽しみにしている。ゴールを狙いまくれ」

【遠藤「サプライズはなかった」】
 遠藤保仁はアジアチャンピオンズリーグの遠征で滞在中の韓国からチームの公式サイトへコメントを寄せた。
 遠藤は2大会連続の選出を「非常に嬉しい」と素直に気持ちを表しつつ、「前回、選ばれながら出場できなかった悔しさもある」と明かした。発表の瞬間は自身の部屋で残りのメンバーを気にしながら静かに見ていたという。23人については想像通りだったようで、「残念ながらサプライズはなかった」と明かした。
 また、発表後に電話やメールがあったが「着信の名前が出ないので取っていない」と海外ならではのエピソードも。
 遠藤は、「全部勝つことしか考えてない」と大舞台での全力プレーを誓った。

【中村憲ら川崎勢、サポーターと喜びを共有】
 川崎は日本代表となった中村憲ら3選手と北朝鮮代表の鄭大世の記者会見を川崎市内で行い、サポーターにも公開した。800人以上のファンに祝福され、GK川島は「サポーターとうれしいニュースを共有できて良かった」と喜んだ。
 2月の下あご骨折を乗り越えて代表入りした中村憲は「身が引き締まる。国を代表して戦う気持ちが強くなった」と意気込んだ。3大会連続代表の稲本は「初戦が一番大事。そこでいい結果が出せるように、いい準備をしたい」と経験を踏まえて抱負を述べた。

【松井「責任感じる」】
 欧州でプレーする中盤の2人、松井(グルノーブル)と長谷部(ボルフスブルク)はそれぞれが所属するクラブの施設で取材に応じ、喜びを口にした。
 集まったサポーターと報道陣を前に、松井は「この4年は長かったようで短かった」と惜しくも漏れた前回大会を思いしみじみ。「選ばれた責任を感じる。使命は大きい」と気を引き締めた。
 長谷部は「小さい頃からの夢の舞台。非常にうれしい」と笑顔。ドイツはリーグ戦が終わったばかりとあって、帰国した後に「日本食で力をつけ、しっかり休んでから臨みたい」と話した。

【本田「出られないこともあり得る」】
 日本でW杯メンバーが発表された10日、本田(CSKAモスクワ)はモスクワでロシアプレミアリーグのテレク戦に出場。得点こそなかったが、鋭いスルーパスで好機を演出し、チームの大勝に貢献した。
 初のW杯メンバー入りにも笑顔はなく「次戦でケガをしたらW杯に出られないこともあり得る」と、中断前最後の試合となる14日のルビン戦に向けて気持ちを高めた。
 オランダからロシアに新天地を求め、欧州チャンピオンズリーグの舞台も経験したが、本人はまだまだ満足していない。「前半戦はふがいないことが多かった。W杯で流れを変えたい」と南アフリカでのさらなる飛躍を心に期しているようだ。

【森本「やってやろう」】
 森本は所属するカターニャのクラブハウスで記者会見。代表入りは、両親からの電話で知ったそうで「両親も喜んでいる。しっかり結果を出す姿を見せたい。日本のために、やってやろうという気持ちが出てきた」と闘志をみなぎらせた。
 W杯については「テレビで日本を応援していたが、自分が出ることになって不思議な感じ」と言い「日本のために全力を尽くす。ゴール前の動きには自信がある。残り5分で入っても得点したい」と誓った。

【岡崎「目標は3ゴール」】
 岡崎(清水)は静岡市内のホテルで記者会見し「やらないといけないという思いが強い」と自覚十分。引き締まった表情で、初のW杯への意気込みを口にした。
 メンバーが発表されると、所属クラブの同僚や知人から「点を取ってくれ」という激励や祝福のメールがたくさん届いたという。昨年の代表戦で15得点するなど、岡田監督の下でエースFWに急成長。昨年6月のアジア最終予選のウズベキスタン戦でも、日本をW杯本大会出場に導くゴールを挙げている。
 「体を張ったプレー、そこは譲れない。ひるまず、恐れず、自分のすべてを出す」と全力を尽くす覚悟だ。
 2008年10月にA代表デビューを果たして以来、24試合で16得点を記録。15ゴールを量産した昨年はコートジボワール代表FWドログバ(チェルシー)らを押さえ、国際サッカー歴史統計連盟が選ぶ「世界得点王」となった。「年齢に関係なく、自分が前から引っ張っていけたら」と岡崎。W杯の舞台で得意のダイビングヘッドを狙う。

【大久保「得点に絡むプレーを」】
 FW大久保(神戸)は度重なる負傷を乗り越えて、初のW杯代表入り。「選ばれてホッとしている。治るのかなという不安はあった」とコメントした。
 神戸では左MFに入り、プレーの幅を広げた。スピードには自信を持っている。初のW杯でレギュラーを勝ち取れるかは流動的だが「今からアピールしても仕方ない。今まで通りやるだけ」と短い言葉に力を込めた。
 2月の東アジア選手権・韓国戦で左膝内側側副靭帯を損傷し、復帰戦となった4月17日のJ1仙台戦では鼻骨を骨折するアクシデント。それでも27歳のストライカーはフェースガードを装着して試合に出場し、8日の磐田戦では豪快なミドルシュートを決めて決定力をアピールした。不屈の精神力で「小さい頃からの目標」という南アフリカ行きの切符を手にした大久保だが、今後は厳しいスタメン争いが待つ。「前の選手なので、得点に絡むプレーを期待されていると思う」と話し、世界の舞台でのゴールを誓った。

【矢野「信念持って戦う」】
 FW矢野(新潟)は代表発表のテレビ中継を自宅で兄と一緒に見ていたという。「呼ばれないかな、と思ったところだったのでビックリした」。最後の23番目に名前を呼ばれた瞬間を振り返り、終始硬かった表情を一瞬緩ませた。
 下馬評では選出の可能性が低かったが、豊富な運動量や当たり負けしない体の強さが評価された。「岡田監督は信念の強い人。自分も信念を持って戦いたい。ここからが勝負」と決意を語った。
 W杯に出場する機会を得たことについて「夢を掴めた」と素直に喜びを口にした矢野は、「誰に伝えたいか」との質問に「病気で亡くなった父に伝えたい」と、感慨に浸っていた。

【長友、石川落選に衝撃】
 FC東京からは今野、長友の守備陣2人が選ばれ、東京都内のラジオ局で記者会見。左サイドバックの長友は「最後まで落ちない運動量、目の前の相手に負けない強さを見てほしい」と意欲満々で、控えが多い今野は「どこでも、監督に言われたポジションで勝負したい」と万能ぶりをアピールし「世界のスターと言われる選手を倒したい」と」と力強く語った。
 チームメートの石川、平山は漏れた。「(石川)直さんは入ると思っていたし、入ってほしかった」と長友。今野は「すごい狭い枠。責任やプレッシャーを感じる」と神妙だった。

【佐藤ら広島勢は全員落選】
 日本代表メンバーから落選した広島のFW佐藤寿人、GK西川周作、DF槙野智章の3選手が、チームを通してコメントを発表した。
 2大会連続で代表から漏れた佐藤は「これからも引き続き、チームの勝利のために全力を尽くします。今後も応援をよろしくお願いいたします」と短くコメント。
 第3GKとしてメンバー入りが有力視されていた西川は「今回、選ばれなかったのは『4年後にNo.1になれ』というメッセージだと思っています。その目標をモチベーションとして、チームで頑張っていきたいです」と前向きに発言。
 W杯アジア予選にも招集されていた槙野は「今回、南アフリカに行くことはできませんでしたが、これからもっと成長して、4年後の大会にはメンバーに選んでもらえるように、引き続きチームで頑張っていきます。応援をよろしくお願いします」と、早くもブラジル大会を見据えた。

【落選の興梠「大ショックではない」】
 大激戦だったFW陣の中で、最後まで代表候補に名前が挙がっていた鹿島の興梠は、惜しくも涙をのんだ。10日は、2日後に控えたアジアチャンピオンズリーグに向けて、午前中から実践形式を交えた全体練習に参加。切れ味のいい動きをみせ、好調さをアピールし、約2時間汗を流した。
 代表発表前に、練習場を後にした興梠は、笑顔で記者団の前に現れ、「(選ばれることは)ないから。名前がなくても大ショックというわけではない」と開き直ったように笑顔で語った。
 一方で、中澤、闘莉王の控えとなる第3のDFについて、同僚の岩政を指名。そちらも予想が的中する形となった。

【落選・田中「期待を裏切ってしまった」】
 田中(浦和)は自宅でテレビを見て代表落ちを知った。さいたま市内で行われたチームの練習後に「自分の実力だと、しっかり受け止めたい。もう終わったことであり、切り替えたい」と気丈に話した。
 練習場ではサポーターから「タツヤ、頑張れ」「オレ達がついているぞ」と励ます声も飛んだ。田中は「ふがいない。(サポーターの)期待を裏切ってしまった」と唇を噛んだ。

【落選・香川はショックを隠せず】
 メンバー入りを逃した香川(C大阪)はショックを隠せなかった。「悔しい。代表でのインパクトが足りなかった」と目に涙を浮かべた。
 昨季はJ2で得点王。今季もJ1で6得点を挙げるなどアピールを続けたが、報われなかった。「次は中心になってできるように頑張りたい」。21歳は4年後の大会の主役になることを誓っていた。

【落選・小笠原はテレビ中継見ず】
 鹿島のMF小笠原は3大会連続のW杯出場はならなかった。今年1月の合宿から一時は代表に復帰したが、アピールはなかなかできなかった。
 本人も期待はあまりしていなかった様子で、テレビ中継は見ていなかったという。「残念ですけど(選ばれた人に)頑張ってほしいです」と淡々と話した。

【ゴンは予備登録に希望捨てず】
 J2札幌のFW中山は札幌市で開かれた映画のPRイベントで、W杯代表に「熱く戦ってほしい。国の誇りを持ってピッチに立ってもらいたい」とエールを送った。1998年大会で日本のW杯初ゴールをマークした中山。「2日後にバックアップ(予備登録選手)が発表される。そこまでは希望を持っていきたい」と語り、元代表の意地ものぞかせた。

【犬飼会長、川口選出を評価】
 日本サッカー協会の犬飼基昭会長は10日、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に臨む日本代表23名について、「何の違和感も感じない。悔いなく戦ってほしい」と話した。代表メンバーの顔触れについては、「少しディフェンシブな(守備的な)W杯になるという想定があるのかなと想像した」と印象を語った。
 GKで過去3大会の経験を持つ川口能活(磐田)が、昨年1月以来となる代表復帰でメンバー入りした。この人選について犬飼会長は、「W杯代表メンバーはオールスターじゃない。長丁場を全員で戦っていくことが大事。チームとして戦おうとしている岡田監督の意志がはっきり出た」と評価した。

【TV各局が生中継】
 代表発表の会場となった都内のホテルには約500人の報道陣が詰め掛け、熱気に包まれた。40台に及ぶテレビカメラが発表の瞬間を追い、NHKやテレビ朝日は生中継した。
 記者会見場が最も沸いたのはGK川口(磐田)の名が呼ばれた時。23人目にFW矢野(新潟)が入ると再びどよめきが起きた。


出番なし
イタリアセリエA第37節結果

ボローニャ1−1カターニャ
≪得点者≫
ボローニャ:ディ・バイオ15
カターニャ:マキシ・ロペス52

インテル4−3キエーボ
≪得点者≫
インテル:オウンゴール13、カンビアッソ34、ディエゴ・ミリート39、バロテッリ52
キエーボ:オウンゴール12、グラノーチュ60、ペリッシエル74

ローマ2−1カリアリ
≪得点者≫
ローマ:トッティ79、83=PK
カリアリ:ラッツァーリ73

ジェノア1−0ミラン
≪得点者≫
ジェノア:スクッリ57

パレルモ1−1サンプドリア
≪得点者≫
パレルモ:ミッコリ68=PK
サンプドリア:パッツィーニ54=PK

ユベントス2−3パルマ
≪得点者≫
ユベントス:デル・ピエロ16、イアクィンタ90+3
パルマ:ランザファーメ20、40、ビアビアニ85

フィオレンティーナ1−1シエナ
≪得点者≫
フィオレンティーナ:マルキオンニ15
シエナ:バルガッソラ3

リボルノ1−2ラツィオ
≪得点者≫
リボルノ:ルカレッリ33
ラツィオ:ロッキ13、ブロッキ44

ナポリ2−0アタランタ
≪得点者≫
ナポリ:クアリアレッラ43、83

ウディネーゼ3−3バーリ
≪得点者≫
ウディネーゼ:ディ・ナターレ21、63、ペペ26
バーリ:バレット18、コマン39、アルミロン90

NEW!
イタリアセリエA
順位表&得点ランキング


 イタリアセリエAは9日、第37節の全10試合が行われ、FW森本貴幸が所属するカターニャは9日、アウェーでボローニャと対戦し、1−1で引き分けた。森本はベンチ入りしたが出場機会はなかった。カターニャは勝ち点42として来季の1部残留を決めた。
 一方、首位インテルは12位キエーボに4−3で勝利を収めた。だが、2位ローマも13位カリアリに苦しみながら2−1と逆転勝利し、勝ち点2差の両チームの優勝争いは最終節へ持ち込まれることになった。
 イタリア勢として初となる3冠を目指すインテルは、前半13分にチアゴ・モッタのオウンゴールで先制を許してしまう。だが、直後に相手オウンゴールで同点とすると、34分にはマイコンのクロスからカンビアッソが逆転弾。さらにミリートの今季21点目でリードを広げると、後半序盤にもバロテッリが加点した。その後、インテルは2点を返されて緊迫した展開となるが、逃げ切りに成功して首位をキープした。
 インテルは最終節で降格が決まっているシエナと対戦する。MFスタンコビッチは試合後、「偉大なチームのように、僕らは感情とプレッシャーをコントロールすることができる。(シエナ戦は)タフな試合になるだろう。タイトル獲得が簡単だったことはない」と、5連覇に向けて意気込みを示した。
 一方、ローマはホームでカリアリと対戦。コパ・イタリア(イタリアカップ)決勝でインテルFWバロテッリを蹴って退場となり、大きな批判を浴びたトッティのシュートが2度もゴールマウスに嫌われるなど、運に恵まれない。さらに、インテルリードの報を受け、サポーターが落胆し始める中、ラッツァーリのFKで先制を許してしまう。だがその直後、トッティが同点ゴールで反撃ののろしを上げると、その4分後には相手選手のハンドで獲得したPKをトッティが沈め、逆転に成功。最終節キエーボとの一戦に逆転優勝への望みをつないだ。
 3位ミランは8位ジェノアに敵地で0−1と敗戦。サポーターの暴力事件を危惧して無観客試合となった一戦を落としたが、3位の座を確保して来季の欧州チャンピオンズリーグにグループリーグから出場することが決まった。CL出場最後の一枠を争う4位サンプドリアと5位パレルモは、パレルモのホームで直接対決を迎えたが、両チームがそれぞれPKで1点ずつを挙げ、こちらも最終節に勝負は持ち越しとなった。
 そのほか、7位ユベントスは9位パルマに2−3と敗戦。18位アタランタが6位ナポリに0−2と敗れ、リボルノとシエナに続き、セリエB降格が決定した。
 なお、イタリアセリエBではレッチェが8日のアスコリ戦(アウェー)に2−1で競り勝ち、1年でのセリエA復帰を決めた。


ベンチ外
スコティッシュプレミアリーグ第38節結果

ハーツ1−2セルティック
≪得点者≫
ハーツ:ザリウカス36
セルティック:ロビー・キーン23、チェン・ジ61

レンジャーズ3−3マザーウェル
≪得点者≫
レンジャーズ:ボイド17、ラフェルティ40、70
マザーウェル:マーフィー51、ユキエビッチ90、ジェニングス90+2

ダンディー・ユナイテッド0−2ハイバーニアン
≪得点者≫
ハイバーニアン:ニッシュ12、32

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スコティッシュプレミアリーグ
最終順位表&得点ランキング


 スコティッシュプレミアリーグは9日、最終節となる第38節の残り3試合が行われ、MF水野晃樹が所属する2位セルティックはアウェーで6位ハーツと対戦し、2−1で競り勝った。水野はベンチ入りしなかった。
 優勝を決めている首位レンジャーズは4位マザーウェルと3−3で引き分けた。
 スコティッシュプレミアリーグはこれで全日程が終了し、優勝レンジャーズ(勝ち点87)、2位セルティック(勝ち点81)が来季の欧州チャンピオンズリーグに出場。
 3位ダンディー・ユナイテッド(勝ち点63)と4位に浮上したハイバーニアン(勝ち点54)が来季の欧州リーグに出場する。


優勝
イングランドプレミアリーグ第38節(最終節)結果

チェルシー8−0ウィガン
≪得点者≫
チェルシー:アネルカ6、56、ランパード32=PK、カルー54、ドログバ63、68=PK、80、A・コール90

マンチェスター・ユナイテッド4−0ストーク・シティー
≪得点者≫
マンU:フレッチャー31、ギグス38、オウンゴール54、パク・チソン84

アーセナル4−0フルハム
≪得点者≫
アーセナル:アルシャビン20、ファンペルシ26、オウンゴール37、ベラ84

バーンリー4−2トッテナム
≪得点者≫
バーンリー:エリオット42、コーク54、パターソン71、トンプソン88
トッテナム:ベイル3、モドリッチ32

ウェストハム1−1マンチェスター・シティー
≪得点者≫
ウェストハム:ボア・モルテ17
マンC:S・ライト・フィリップス21

ハル・シティー0−0リバプール

アストンビラ0−1ブラックバーン
≪得点者≫
ブラックバーン:オウンゴール84

ボルトン2−1バーミンガム
≪得点者≫
ボルトン:K・デイビス33、クラスニッチ60
バーミンガム:マクファッデン77

エバートン1−0ポーツマス
≪得点者≫
エバートン:ビジャレトディノフ90+4

ウォルバーハンプトン2−1サンダーランド
≪得点者≫
ウォルバーハンプトン:ドイル10=PK、グェディウラ78
サンダーランド:ジョーンズ8

NEW!
イングランドプレミアリーグ
最終順位表&得点ランキング


 イングランドプレミアリーグは9日、最終節の全10試合が行われ、首位チェルシーがホームでウィガンに8−0で大勝し、勝ち点を86として4シーズンぶり4度目の優勝を果たした。4連覇を狙ったマンチェスター・ユナイテッドもストーク・シティーに4−0で大勝したが、勝ち点85で2位に終わった。
 チェルシーは前半6分、FWアネルカのゴールで先制。同32分にはMFランパードがPKを決め、PKにつながったプレーで退場者が出たウィガンをその後は圧倒した。ハットトリックをマークしたFWドログバが通算29点で3シーズンぶりに得点王に輝き、昨年のアネルカに続き、チェルシーから2年連続で得点王が生まれた。
 チェルシーは、15日のFA(イングランド協会)カップ決勝でポーツマスと対戦し、2冠を目指す。
 モウリーニョ政権下の2006年以来のプレミア制覇となったチェルシーの主将テリーは、「この3年間、マンUが次々とタイトルを獲得するのを見ていて辛かった」とコメント。「今日は彼ら(マンU)が僕らを見る立場。僕らは念願叶って彼らからタイトルを取り戻すことができた。浮き沈みが激しい年だったけど、このためにやってきた」と優勝の喜びを噛み締めていた。
 一方、3位アーセナルは12日に欧州リーグ決勝を控える12位フルハムに4−0と大勝。4位トッテナムは19位バーンリーに2−4で敗れ、来季の欧州チャンピオンズリーグは予選からの出場となった。

【チェルシー、今季を象徴するゴールラッシュ 】
 王座奪回を、今季の躍進を象徴するゴールラッシュで飾った。優勝へ勝ち点3が必要だったチェルシーは、勝利を確信した4万人以上の大観衆がお祭り騒ぎする中、今季1試合最多となる8点の豪快な白星を挙げて勝利の美酒に酔った。
 「素晴らしい選手とともに素晴らしいシーズンを送れた」。就任1季目のアンチェロッティ監督は満足そうに話した。序盤に先制したが、重圧で動きが鈍い。重い雰囲気を打破したのはランパードが得たPKだった。相手DFが一発退場となり、前半32分にランパードがPKを決めて2−0。後半は伸び伸びと攻めて6得点した。
 2度優勝に導いたモウリーニョ元監督が2007年に辞任して以来、昨季途中にスコラーリ元監督が解任されるなど、チームの体制が固まらなかった。今季はイタリア人新監督の選手操縦術が光り、チーム総得点は昨季の68から103と飛躍的に伸びた。
 富豪オーナー、アブラモビッチ氏が揃えた精鋭達が能力の高さを発揮した。「マンチェスター・ユナイテッドの優勝を見てきた3年間は辛かった。やっと王座を取り戻した」。主将のテリーは感激の面持ちで大観衆に手を振った

【ルーニーが負傷交代】
 4連覇を逃したマンチェスター・ユナイテッドのFWルーニーは、ストーク・シティー戦で脚の付け根の負傷を悪化させた。後半途中に、顔をしかめながら退いた。
 無得点に終わり、この試合前までドログバと26点で並んでいた得点王争いでも敗れた。ワールドカップ(W杯)が約1ヶ月後に迫った時期だけに、ケガの程度が心配されるが、ファーガソン監督は「イングランド代表への影響は少ないだろう。重傷ではないと思う」と話した。


決勝進出
オランダエールディビジ欧州リーグ出場プレーオフ第2戦結果

ヘラクレス1−2(TOTAL2−3)ローダ
≪得点者≫
ヘラクレス:ダウフラス62
ローダ:オウンゴール80、ポドル90

フローニンゲン0−2ユトレヒト
≪得点者≫
ユトレヒト:ファン・ボルフスウィンケル38、アサレ81

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オランダエールディビジ
最終順位表&得点ランキング


 オランダエールディビジの欧州リーグ出場を目指すプレーオフの第2戦が9日、2試合が行われ、第1戦を1−1と引き分けたレギュラーリーグ6位のヘラクレスと9位ローダの対戦は、1−2でアウェーのローダが勝利。2試合合計2−3としたローダが決勝に進んだ。
 第1戦で3−1と先勝した7位ユトレヒトはアウェーで8位フローニンゲンと対戦し、2−0で快勝。2試合合計を1−5としてユトレヒトが決勝進出を決めた。


出席
 サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)開催を目指すイングランドが、14日にスイス・チューリヒの国際サッカー連盟(FIFA)本部で行われる開催計画などを盛り込んだ招致ブック提出セレモニーに、同国代表MFデイヴィッド・ベッカム(34)を出席させることが9日、明らかになった。
 アキレス腱断裂で6月開幕のW杯出場が絶望となったベッカムは、昨年12月にケープタウンで開かれたW杯招致プレゼンテーションにも参加し、応援役を務めた。FIFAは12月の理事会で2018年と2022年の両大会の開催国を同時決定するが、2018年大会は欧州開催の可能性が高まっており、当初両大会に立候補を予定していた日本は2022年大会に絞る方針に変えた。


練習再開
 サッカーのスペイン代表で、3月末に右足を骨折したアーセナルのMFセスク・ファブレガス(23)が練習を再開したことが9日、明らかになった。
 前週の検査で順調な回復が確認され、ランニングを始めたという。本人は「回復は予定通り。今は辛抱の時」と話すとともに、6月開幕のワールドカップ(W杯)に向けた24日のスペイン代表集合にも合流できる見通しを明かした。同選手は3月31日の欧州チャンピオンズリーグ、バルセロナ(スペイン)戦で右足腓骨(ひこつ)にひびが入り、全治6週間と診断された。


10戦無敗
JFL前期第10節結果

佐川印刷SC0−0ガイナーレ鳥取

ジェフリザーブズ1−3ツエーゲン金沢
≪得点者≫
ジェフ:鳥養祐矢31
金沢:込山和樹23、久保竜彦29、72

Honda FC2−1町田ゼルビア
≪得点者≫
Honda:新田純也3、26
町田:星大輔48=PK

MIOびわこ草津1−2SAGAWA SHIGA FC
≪得点者≫
びわこ:アラン84
SAGAWA:山根伸泉30、御給匠71

ブラウブリッツ秋田1−0ソニー仙台
≪得点者≫
秋田:松田正俊3

V・ファーレン長崎0−1横河武蔵野
≪得点者≫
横河武蔵野:長沼圭一89

ホンダロック1−2栃木ウーヴァ
≪得点者≫
ホンダ:オウンゴール83
栃木:石川大19、濱岡和久90+2

アルテ高崎2−2松本山雅
≪得点者≫
高崎:山藤健太2、一柳穣57
松本山雅:木島徹也3、石田祐樹78

流通経済大学FC0−3FC琉球
≪得点者≫
FC琉球:鈴木寿毅21、國仲厚助59、84

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JFL
順位表&得点ランキング


 JFL前期第10節は8日、9日、全9が行われ、前節首位に浮上したガイナーレ鳥取は佐川印刷と0−0で引き分け、無敗記録を「10」に伸ばして首位をキープした。
 前節、初黒星を喫して首位から陥落した2位町田ゼルビアは、Honda FCに1−2で敗れ2連敗を喫した。今季無敗の3位SAGAWA SHIGAは、MIOびわこ草津に2−1で競り勝ち、無敗記録を「10」に伸ばした。


超サカFLASH

フル出場
 サッカーのポルトガルスーペルリーガは9日、各地で最終節が行われ、MF相馬崇人が所属するマリティモはギマランエスを2−1で下した。相馬はフル出場した。マリティモは5位となり、来季の欧州リーグ出場権を獲得した。

ゴール
 サッカー女子のドイツ1部リーグは9日、最終節が行われ、既に優勝を決めているポツダムのFW永里優季はアウェーのボルフスブルク戦で1得点1アシストと活躍し、3−1の勝利に貢献した。デュイスブルクのFW安藤梢はアウェーでのバイエルン戦に先発出場したが、得点に絡めず後半途中で退いた。チームは2−1で勝ち、シーズンを2位で終えた。

フル出場
 サッカー女子の米プロリーグ、WPSは8日、セントルイスなどで行われ、MF宮間あやの所属するアスレティカがホームで、FW丸山桂里奈の所属するインディペンデンスを2−1で下した。宮間はフル出場、丸山は前半で退き、ともに得点はなかった。

69億円超
 日本スポーツ振興センターは9日、スポーツ振興くじ(サッカーくじ、愛称toto)のBIG(ビッグ)で、次回への繰越金が69億8868万3843円になったと発表した。

到着
 明日11日に行われるアジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で城南一和と対戦するJ1のG大阪が9日、韓国に到着した。

全治4〜6週間
 J2の横浜FCは9日、FWエデルが右足の靱帯損傷で全治4〜6週間と診断されたと発表した。3日の練習で痛めた。

全治4〜6週間
 J2草津は9日、GK北一真が右肩腱板損傷で全治4〜6週間と診断されたと発表した。

優勝
 ポルトガルスーペルリーガは9日、最終節が行われ、首位ベンフィカがリオ・アベを2−1で下し、5シーズンぶりの優勝を決めた。この結果、ベンフィカが32回目のリーグ優勝を決め、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得した。ポルトは5連覇ならず、3位に終わった。


[提携サイト]
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