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本日の超最新情報
アジアカップ準決勝の日韓戦が35.1%の超高視聴率を記録!!2011.01.26.WED

INDEX

劇勝
アジアカップ準決勝
日本代表2−2(PK3−0)韓国代表
ウズベキスタン0−6オーストラリア
日本が延長&PK戦の末、韓国を撃破して2大会ぶり4度目のアジア制覇に王手!決勝では初優勝を目指すオーストラリアと激突!

軽めの調整
日本代表が29日のアジアカップ決勝のオーストラリア戦に向けて軽めの調整!香川真司は骨折で決勝出場は絶望!

35.1%
テレビ朝日系列で25日夜に生中継されたアジアカップ準決勝の日本代表vs韓国代表戦の平均視聴率(延長含む175分間)が35.1%の超高視聴率を記録!瞬間最高視聴率は40.6%!

決勝出場OK
21日のカタール戦で退場処分を受けた日本代表DF吉田麻也の出場停止が1試合で確定!29日の決勝は出場可能!

レンタル?
マジョルカに移籍した元日本代表MF家長昭博(24)が今季終了まで2部のバジャドリードに期限付きで移籍する可能性が浮上!

レンタル
レアル・マドリードがマンチェスター・シティーから元トーゴ代表FWアデバヨール(26)を今季終了までの期限付き移籍で獲得!

獲得
ミランがバイエルンからオランダ代表MFファン・ボメル(33)を今季終了までの短期契約で獲得!

欠場
DFBカップ準々決勝
シャルケ3−2ニュルンベルク
≪得点者≫
シャルケ:ガブラノビッチ15、ラキティッチ58、ドレクスラー119
内田篤人はアジアカップで欠場!シャルケは延長戦の末に競り勝って準決勝進出!

大逆転勝利
イングランドプレミアリーグ第16節延期分
ブラックプール2−3マンチェスター・ユナイテッド
首位マンUは0−2の残り18分からの3ゴールで大逆転勝利!

優勝王手
カーリングカップ準決勝第2戦
アーセナル3−0(TOTAL3−1)イプスウィッチ(2部)
アーセナルが快勝し、6シーズンぶりのタイトル獲得に王手!

発表
ブラジル代表メンバー23名発表!インテルGKジュリオ・セーザルが2010年W杯以来の復帰!

発表
アルゼンチン代表メンバー24名発表!バルセロナFWメッシらが順当に選出!

本日の超サカFLASH
KNVBカップ準々決勝、RKCが大勝して準決勝進出ほか


本文
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劇勝
アジアカップ準決勝結果

日本代表2−2(PK3−0)韓国代表

会場:アルガラファ・スタジアム
観衆:16171人
主審:ハリル・ガムディ(サウジアラビア)
天気:晴れ
風:弱風
気温:20℃
湿度:60%
ピッチ表面:乾燥
ピッチ状態:全面良芝

≪得点者≫
日本:前田遼一36、細貝萌97
韓国:キ・ソンヨン23=PK、ファン・ジェウォン120

≪PK戦≫
日本:○本田圭佑
韓国:×ク・ジャチョル
日本:○岡崎慎司
韓国:×イ・ヨンレ
日本:×長友佑都
韓国:×ホン・ジョンホ
日本:○今野泰幸

≪出場メンバー≫
日本代表
GK:
1.川島永嗣(リールセ)
DF:
6.内田篤人(シャルケ)=53分
3.岩政大樹(鹿島)=85分
4.今野泰幸(FC東京)
5.長友佑都(チェゼーナ)=84分
MF:
9.岡崎慎司(シュツットガルト)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)(cap)
(117分15.本田拓也(鹿島))
7.遠藤保仁(G大阪)
10.香川真司(ドルトムント)
(87分13.細貝萌(アウクスブルク))
18.本田圭佑(CSKAモスクワ)
FW:
11.前田遼一(磐田)
(105+1分2.伊野波雅彦(鹿島))
ベンチ:
GK:
21.西川周作(広島)
23.権田修一(FC東京)
DF:
20.永田充(浦和)
12.森脇良太(広島)
MF:
14.藤本淳吾(名古屋)
16.柏木陽介(浦和)
FW:
19.李忠成(広島)

フォーメーション
(4-2-3-1)

    11
10   18   9
   7  17
5  4  3  6
    1

韓国代表
GK:
1.チョン・ソンリョン
DF:
22.チャ・ドゥリ=102分
3.ファン・ジェウォン
4.チョ・ヨンヒョン=64分
(103分20.キム・シンウク)
12.イ・ヨンピョ
MF:
17.イ・チョンヨン
(82分11.ソン・フンミン)
16.キ・ソンヨン
6.イ・ヨンレ
7.パク・チソン(cap)=13分
13.ク・ジャチョル
FW:
10.チ・ドンウォン
(66分15.ホン・ジョンホ)
ベンチ:
GK:
21.キム・ヨンデ
23.キム・ジンヒョン
DF:
2.チェ・ヒョジン
5.カク・テヒ
MF:
8.ユン・ビッカラム
18.キム・ボギョン
19.ヨム・ギフン
FW:
9.ユ・ビョンス

フォーメーション
(4-2-3-1)

    10
7   13   17
   6  16
12  4  3  22
    1

≪各種データ≫
日本韓国
ボール支配率:
53%:47%
シュート数:
16:23
直接FK数:
24:37
間接FK数:
1:1
CK数:
9:6
GK数:
12:8
PK数:
1:1
オフサイド:
1:1

ウズベキスタン0−6オーストラリア
(カリファ・スタジアム・24826人)
≪得点者≫
オーストラリア:キューウェル5、オグネノブスキ35、カーニー65、エマートン73、バレーリ82、クルーズ83

アジアカップ日程

3位決定戦:

28日(金)
日本時間24:00〜
ウズベキスタン代表vs韓国代表
(アルサッド・スタジアム)

決勝:

29日()
日本時間24:00〜
オーストラリア代表vs日本代表
(カリファ・スタジアム)

 サッカーのアジアカップ第16日は25日、ドーハ(カタール)で準決勝が行われ、2大会ぶり4度目の優勝を目指す日本は、51年ぶりのアジア王者を狙う韓国と対戦し、延長、PK戦の末に下し、2大会ぶり4度目の決勝進出を果たした。29日午後6時(日本時間30日午前0時)の決勝で、初優勝を目指すオーストラリアと対戦する。また、次回大会のアジアカップ予選免除も決まった。
 先制された日本は前半36分に長友(チェゼーナ)の突破から前田(磐田)が決めて同点。延長前半7分、細貝(アウクスブルク)が勝ち越し点を奪ったが、終了間際に2−2とされて追い付かれた。
 PK戦ではGK川島(リールセ)が2本をセーブする好守を見せ、韓国は3人続けて失敗。日本は長友が外したが、4人目の今野(FC東京)が決め、3−0で制した。2007年の前回大会の3位決定戦でPK負けした雪辱を果たした。
 日本が韓国に勝ったのは2005年東アジア選手権の1−0の勝利以来。両チームの対戦成績は、日本の11勝22分け(PK勝ち3、PK負け1を含む)38敗となった。
 一方、オーストラリアは6−0でウズベキスタンに大勝し、2度目の出場で初めて決勝に進んだ。
 オーストラリアは前半5分にFWキューウェルが左足で先制するなど2−0で折り返すと、後半も退場者を出して10人となった相手を攻め続け、次々と得点を重ねた。

川島永嗣
「失点をしないことを心がけた。(今野泰幸が与えたPKで)ああいう形で失点して慌ててしまうとリズムを崩すだけだし、その後もリズムを崩さずに得点につなげることができたのは良かった。最後の最後のところでもう1回自分達のミスからピンチを招くこともあったけど、DFが体を張るだけじゃなく、チームとして守備をすることができていた。(PK戦は)フィールドの選手が体を張って最後まで戦ってくれて、最後はああいう形で失点したけど、あとは自分の番かなと思った。(止める自信は)自信とか考える前に止めることしか頭になかった。(1本目の場面では)1本目を止められれば流れは変わる。最後の失点で流れが良くなかった分、そこで止められればと思っていた。こっちが先行したところで自分が止めればいいと思った」

内田篤人
「長い試合だった。90分だよサッカーは。キツかった。(立ち上がりからサイドの裏を突いていたが)ミーティングでオレとは逆のサイドがちょっとルーズだから、そっちから行こうと話していた。長友(佑都)さんが上がったらバランスを見ながらと思っていた。狙い通りだった。思ったよりもルーズだった。個人的に本田(圭佑)さんと少し話をして、クロスを合わせる場所をちょっと前にした。5本くらいあったけど、その辺りでフラフラしているから合わせてと言われた。前に前田(遼一)さんとオカちゃん(岡崎)が入る分、本田さんがそこでフラフラしているから見ろと言われた。点を取れそうなエリアだったので。(韓国に久しぶりに勝ったが)勝てたのはいいことだけど、今日は今日で終わり。勝ち続けないといけない。1回勝つのはいつかできることだし、勝ち続けること。(次の試合に向けては)コンディションを整えること。ここまできて戦術を変えることもないし、少しずつチームも良くなってきている。ここまできたら勝ちたい。次で負けるのも、ここで負けるのも一緒。韓国が中2日だったのはちょっと可哀想だった。フェアじゃなかった。ちょっと疲れていた。前半はあまりこなくて、崩しやすかった。(朴智星=パク・チソンとのマッチアップは)やっていることは攻めだけじゃないし、チームのことを考えてディフェンスにもついていた。すごい。でも、ブンデス(ドイツブンデスリーガ)ではそういう奴ばっかりだから、あまり驚きはなかった。(PK戦は)(川島)永嗣さんならやるかな、という雰囲気はあった。あとは逆サイドの小さいお兄さんが外しましたね。問い詰めておいてください。最後までベンチのみんなも声を出して、最後の最後にああいうのが出ますから。次が大事。ここまで来て負けたら、ここで負けたのと同じなので」」

今野泰幸
「(4番目のPKキッカーは)勝ちたかったし、僕が決めれば勝ちという状況だったので、気持ちを込めて蹴った。永嗣が止めてくれたので、プレッシャーはあったけど、楽にさせてくれた。永嗣のおかげで勝った。前半は日本のペースだったが、韓国は個々の能力が高かったし、それプラス組織的なボール回し、2人目、3人目の動きがあったし、今までにない攻撃パターンがあったから、集中を切らせてはダメだと思っていた。(PKの厳しい判定は)ファウルしないことで有名なオレなので、あれを取られるとちょっと厳しい。ボールを見ていないと言われたけど、ボールは見ていたし、完全にゴールラインを使って体を入れてボールをキープしようという考えだったので、あれでPKを取られるとちょっと…。やはりアジアのレフェリーはすごく難しい。今大会でもファウルは少なかったと思うけど、それでもPKにしてはまずい。すごい反省材料。チームに申し訳なかった」

長友佑都
「決勝に向けて準備をしないといけないけど、今日の勝利は素直にうれしい。韓国は思った以上に来なかったので、僕らはうまく回して得点にも結び付いた。特に前半はいいサッカーができた。後半はちょっと引きすぎた。向こうが最後に大きい選手を入れた時に、みんなが引きすぎて危ない場面が多かった。あそこは修正していかないといけない。(PKを外したのは)まあ、ね(苦笑)。でも、こういう緊迫した試合で蹴れたことは絶対に財産になる。僕はまだまだ成長できるという確信を持っている。みんなに感謝します。(PKの順番は)監督が決めた。緊張はしなかったけど、力が思い切り入った。まあ、財産になる。みんなに恩返しがしたい。日本のみなさんもヒヤヒヤしたと思うし、また勝利に貢献して、優勝して恩返ししたい。(アジアのレフェリングは)ちょっと体が当たっただけでファウルになったり、DFとしてはすごく怖かった。ペナルティエリア内もそうだし。徐々には慣れてきているので、ファウルしないように気を付けたい。(韓国に勝てたことは)自信になる。去年はチンチンにされて負けて、正直手も足も出ない状況で韓国との差を感じていたけど、W杯が終わって、1人1人が経験を積んで、海外でやっている選手も増えて自信を持ってやれている。今の代表はどんどん良くなっているし、若い選手が伸びているので、このまま努力していけば素晴らしいチームになると思う。(先制ゴールの場面でのオーバーラップは)あれは狙っていた。チャ・ドゥリが(香川)真司に食い付くのは試合前にもミーティングでも言われていたし、タイミングを見ながら出れたのは良かった。(本田圭、香川との連係は)あいつらは前を向いてくれるし、そのチャンスを逃さない。前を向いてくれるから僕らも前に出られる。いい循環になっている。楽しいし、やりやすい」

岡崎慎司
「最後はみんなバテてしまって、前には行けなかったけど、どこかでキープできれば最後の失点はなかったと思うし、僕ら(前線)にも責任はあると思う。(後半からは)相手の戻りも早くなってチャンスも少なくなった。ただ、その中でもチャンスはあって、自分も決められるものが何本かあったので決めたかった。試合全体を見ても、自分にチャンスはあった。(後半の戦い方は)まずは中央をやられないようにやりながら、僕らはどこかで打開できるチームなのでチャンスを虎視眈々と狙いながら相手にペースを握られないようにしっかりとセカンドボールも狙っていた。苦しい時も耐えられるようになったのは収穫だと思う。(5バックに変わり、前は2トップに変わってかなり走っていたが)大変だったけど2トップは元々やっている形だし、あの時間帯ではキツかったけど、あの時間に点が取れていれば勝てていたので取りたかった。(PKをもらった場面は)とりあえず(本田)圭佑に預けて、自分が前に出ればチャンスは生まれる。それは圭佑と常に話しているし、あそこは狙うべきところ。判定に関しては分からないけど、倒されたことは事実」

長谷部誠
「足も全部つった感じなんだけど、ちょっと情けない。(PK戦は)祈るしかなかった。もちろん自分も蹴りたかったですけど、(川島)永嗣もやってくれると思った。あと先行だったんで先行のチームはすごくいいし、試合始まりと延長でコイントス負けてたんで、ヤットさんが勝って良かった。(前半は)韓国はもうちょっと来るかなと思ったけど、疲れかわかんないけど、動きが重いなって感じはあった。前半もうちょっと決めてたら楽な試合になったと思う。(ジャッジは)PKなんか正直、おあいこだし、今日に関してはレフェリングはまあしょうがないかなって感じ。(決勝まで進み)なかなかアジアの大会も楽じゃないなと感じる。ただ、チームも1つになって選手だけじゃなくてスタッフもみんな1つになってやれてきてるんで。そういった意味で最後勝ってまたみんなで喜びたいなというのは思っている。ここまで来たら総力戦だと思うんで、11人だけじゃなくて選手全員でやりたいと思う。パク・チソンは今大会点は取ってないけど、危険な選手ってのはわかってたんで、彼のところを抑えようと。ケアしたけど、何回もチャンスを作られた。まだまだです」

遠藤保仁
「(4−3−3のアンカーで意識したのは)守備ではセカンドボールの対応とバイタルエリアを空けないってことと、攻撃に関しては自分が起点になってしっかりとゲームを落ちつかせていくってこと。大きなところではその2点。5バックになった時点で(韓国の)パワープレーの対応っていうのは感じていたけど、一番大事なのはセカンドボールを拾うことなんで。5バックになるとどうしても中盤が薄くなるんで、そのへんもうちょっとコンパクトにしたいなと思うし、高い位置であまりプレスを掛けられなくなるので、そのへんもちょっと話し合って考えながら次の試合も対応していきたい」

香川真司
「後半はちょっと、今大会を通してなんか止まってしまうのは自分としても感じる。チームとしても後半のサッカーはどうかと思うんで、そこ以外は前半もボール回しに関してはいい形からフィニッシュまでいっていたんで、続けていきたかったが、後半に足が止まったり、ラインが下がったりっていうのは今大会通しての課題か。やっぱり足が止まってしまっているし、ボランチもサイドバックもそうだし。あとは韓国もしっかりリトリート(撤退)してコンパクトに2ライン引いてきた中でやっているから。韓国も慣れてきたってのは多少あったと思うし。でも何より僕らの足が止まっているのは感じるし、サポートの質にしても孤立する場面が多かったりするんで、そういう意味では決勝に向けてそこを修正しないといけない」

本田圭佑
「(試合後、ザッケローニ監督から)今日は良かったよと言われた。監督は僕に自信を与えてくれるので。毎回自信を持って試合に挑めるのは、僕にとって力になっている。(PK戦になったが)自分達の力のなさから招いた失点だと思っている。でも、この苦しいPK戦を制したことは、少し自分達が成長した試合を皆さんに見せることができたんじゃないかと思う。ここまで来れたことは価値のあること。内容は厳しい試合ばかりで、接戦をものにしてきたことは、1試合1試合本当に成長してこれたと思う。ここまで来たら勝たないと意味がない。僕達は優勝して帰りたい。(PKは)誰でも外すことはあるが、次は決めてやろうという思いで蹴ったんで、入って良かった。萌(細貝)にはプレゼントだと冗談で言ったが、結果オーライ。やはり持っているんだと、改めて思った。(失敗したPKは)シリア戦で真ん中で決めたんで、もう一度真ん中に決めてやろうかと。でも外した。最後も真ん中に蹴ろうと思ったけど、そこで真ん中に蹴る勇気はなかった」

前田遼一
「いい時間帯に取れたけど、もう1つチャンスがあったので決めたかった。(後半の監督の指示は?)しっかりキープしろという指示はあった。(得点シーンは)(長友)佑都が相手を完全に引き付けて、中は完全に1対1だったのでタイミングをずらしたらボールが来ると思っていた。いいボールをくれたので決めるだけだった。もう1点取る力がなかったのが悔しい。(優勝に必要なことは)みんなが同じ考えを持って、チーム一丸になることだと思う。いい時間もあったけど、悪い時間もあったので、そこを修正したい」

伊野波雅彦
「まさか(前田)遼一くんと代わるとは思わなかった。(岩政)大樹さんを真ん中に3枚にして、5バックの5−3−2でやる感じだった。(混乱は)最初は伝わらなかった。やったことがない形だったし、聞いていない話だった。僕は(交代時に監督から)聞いていたけど、周りに伝わるまでに時間がかかってしまった。(自分の役割は)(岩政)大樹さんが競った後のこぼれ球を重点的にケアして、あとはシンプルにやるだけだった。(最後に追い付かれた時は)守るために入ったので、その役割を果たせなかったのは狙いから外れたということだけど、勝てたのでそれが全て」

細貝萌
「ヤットさん(遠藤)をアンカーに置いて、長谷部さんが右のボランチ、自分が左のボランチという感じだった。あとは本田(圭)と岡崎の2人(のポジション)をサイドにチェンジするということを伝えた。自分がどうしろということはそんなに言われていない。ポジショニングの指示があっただけ。ゴールシーンは(PKが)そのまま入るのがベストだけど、こぼれ球は狙っていた。自分のところに来て決めたのは良かったけど、最後まで守り切れなかったのは課題。個人の課題が多かった。詰めるのが早かったのはホンディ(本田圭)の助走に合わせてエリアの外から自分の助走を付けて走った。韓国の選手よりも少しでも早く詰めようと思っていたけど、たまたま自分のところにきた。(代表初ゴールは)数字だけ見れば、代表の一員として少しは力になれたのかな。(キャップ数が)5試合目くらいなので素直にうれしい。(本田圭からは)試合が終わった後、『プレゼントしてやった』と言われた」

日本代表・アルベルト・ザッケローニ監督
「非常にタフな試合になった。韓国とはフレンドリーマッチでやっていてもすごい試合になるが、やはり公式戦ということでさらにすごい試合になった。試合を分析すると前半に関しては日本のほうが良かった。サイドから良い形で崩して少なくとも3回のビッグチャンスがあった。先制される形となって、同点、逆転とまた上り坂の試合になって非常に大変だった。だが、後半に関しては韓国のほうが良かった。フィジカルで押してきて韓国の方が走れているという印象を受けた。また、ロングボールを蹴ってセカンドボールを拾ってくる形にかなり押し込まれた。同点ゴールを終了間際に取られてしまい、『簡単にいかないな』という感じだったが、韓国の戦いについても称賛しないといけない。非常にまとまっていて素晴らしいチームだった。しかし、そういった素晴らしいチームに勝ったことで喜びが増したと思っている。細貝の投入のきっかけは、チームが疲れてきて、全体的に間延びしてきたと感じたから。前線でキープすることもできなくなって、スペースを作らせてしまっていた。中盤は非常に大切な部分なので、その穴を埋めるために細貝を投入した。大会を通じて、私は日本がどこよりも良いサッカーをしていると思う。13ゴールを決めていることがそれを示している。私が就任する前からあったのかはわからないが、チームスピリットは日本人の特徴であると思う。(PK判定は)ジャッジについての話は好きでないが、韓国のPKも日本のPKも必要なかったのではないかと思っている」

朴智星=パク・チソン
「とても失望している。この試合に勝って決勝に進みたかった。でも選手は勝つために頑張ったし、献身的にプレーした。PK戦で負けたけど、日本に対してはすごくいいプレーをしたし、どっちが決勝にいっても文句はなかった。両方ともとても良かった。韓国は負けたけど、若い選手達がいい経験を積んだことはとてもいいこと」

韓国代表・趙広来=チョ・グァンレ監督
「延長戦でゴールを奪われ、非常に難しい状態になったが、選手達は最後まで戦ってくれた。最後の最後まで諦めずに戦った結果、終了間際に同点に追い付くことができた。韓国サッカーの未来につながる試合になったと思っている。今日の試合のレフェリーにはいくつかのミスがあった。(日本に与えられた)PKのシーンに関しても、ペナルティエリアの外だった。アジアサッカーのためにもレフェリーのミスを改善していく必要があるだろう。朴智星=パク・チソンや李栄杓=イ・ヨンピョはアジアカップをもって代表から引退するが、私達は立ち止まらずにやっていきたい。最後に日本チームに『おめでとう』という言葉を送りたい」

日本代表22名
GK:
1.川島永嗣(リールセ)
21.西川周作(広島)
23.権田修一(FC東京)
DF:
3.岩政大樹(鹿島)
4.今野泰幸(FC東京)
20.永田充(浦和)
2.伊野波雅彦(鹿島)
12.森脇良太(広島)
5.長友佑都(チェゼーナ)
6.内田篤人(シャルケ)
22.吉田麻也(VVV)
MF:
7.遠藤保仁(G大阪)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
14.藤本淳吾(名古屋)
15.本田拓也(鹿島)
13.細貝萌(アウクスブルク)
18.本田圭佑(CSKAモスクワ)
16.柏木陽介(浦和)
10.香川真司(ドルトムント)
FW:
11.前田遼一(磐田)
19.李忠成(広島)
9.岡崎慎司(シュツットガルト)

【歴代1位タイに「我慢の勝利」】
 ともに昨年6月のW杯で16強入りした宿命のライバルの日本と韓国。イタリア人のザッケローニ監督も、日本協会幹部から両国の歴史と伝統を伝え聞き「ドイツvsイタリア戦と比較が可能な試合」と重みを理解していた。
 戦術よりも意地とプライドを懸けた一戦。日本は21日のカタール戦の2日後の23日を異例の完全オフに充て、精神面の充実を図った。
 過去の対戦成績では11勝21分け38敗。PK戦とはいえ、2005年8月以来の勝利。就任から7戦負けなしは、日本代表監督歴代1位タイ記録となった。
 これで3位以内が確定し、次回2015年オーストラリア大会の予選免除が決まった。いよいよ次は決勝。
 「我慢しながら勝てたのが良かった。フィジカルは韓国に分があったので、日本は技術を駆使したサッカーを展開しないといけなかった。あと1試合だ。決勝では相手よりもいいサッカーをするだけ。」と指揮官。18年前、日本中が涙した因縁のドーハの地で、2大会ぶりのアジアの頂点に王手をかけた。

【鬼の形相の守護神・川島】
 鬼の形相が韓国選手をたじろがせたのか。日本はGK川島がPK戦で2本を止め、決勝への道を切り開いた。
 120分間の激戦に身を投じた仲間達の背中を見続けた。「あそこまで来たら自分が仕事をする番だと思っていた」。まずは具滋哲=ク・ジャチョルのキックを右へ跳んでセーブし、続く李容来=イ・ヨンレの強烈なシュートも弾き返した。相手のPKの情報は「何もなかった」と言うが、気迫で圧倒し、1本も決めさせなかった。
 グループリーグのシリア戦で味方との連係不足からピンチを招き、相手選手を倒して一発退場に。1試合の出場停止を経てピッチに戻ったカタールとの準々決勝は精彩を欠き、ほぼ正面に飛んできた2本のシュートを止め切れなかった。
 ザッケローニ監督は準々決勝の後、何度も川島を呼び寄せて声を掛けたという。「気にするな。君への信頼は揺るがないから」。イタリア語を多少理解するだけに、監督の言葉は胸に響いたのだろう。
 「ここまで乗り越えて、次(決勝)を勝たなければ意味がない」。信頼に応えた27歳の守護神は力強く言った。

【内田「みんながガクッときてた」】
 突き放しても、韓国は簡単に諦めてくれなかった。延長前半に1点をリードし、迎えた後半終了間際。5バック気味に固めた守備陣が耐え切れなかった。「あの時だけはみんなが引き過ぎた」と今野。相手FKからのこぼれ球をことごとく拾われ、黄載元に痛恨の同点ゴールを決められた。
 岩政はガックリとうなだれた。だが、ベンチに下がったばかりの長谷部が必死に声を出し、チームメートを鼓舞した。
 内田は「みんながガクッときてた。顔を上げていこうと声を掛けた」と言う。気持ちを切り替え、奮い立たせて臨んだPK戦。GK川島が好守を連発し、日本は長友以外の3人が確実に蹴り込んだ。昨年のワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、PK戦の末にパラグアイに敗れた苦い経験を繰り返すことはなかった。

【今野は最高の誕生日】
 28歳の誕生日を劇的な勝利で飾った今野は「最高です。28年間で一番」と笑顔が弾けた。PK戦は自らのキックで締めくくっただけに、喜びもひとしおだ。
 前半23分、朴智星=パク・チソンとの接触プレーがPKと判定され、先制点を許した。「あれで取られるのはキツい。落ち込んだ」と振り返ったが、気持ちを立て直して勝利に貢献した。
 ワールドカップ(W杯)で活躍した中澤(横浜M)と闘莉王(名古屋)を故障で欠く今大会は守備の要。「やっぱりチームとして勝ちたかった」とホッとした様子だった。

【長友「どんどん良くなっている」】
 PK戦では日本でただ1人、失敗した。だが、試合後の言葉が前向きな長友らしい。「力は入ったけど、緊張はしなかった。こういう緊迫した中で蹴ったのは財産になる」とサラリと言った。
 左サイドで上下動を繰り返し、大会公式サイトのデータで走行距離はチーム随一の14キロ以上。ただ走るのではなく、ミーティングでザッケローニ監督から指示を受けた通り、韓国の右サイドバック、チャ・ドゥリの背後を狙い続けた。
 1点を追う前半36分、左サイドを駆け上がり、本田圭のパスを引き出すと、そのまま切れ込んで前田にラストパス。同点ゴールを演出し「狙い通り」と笑顔が弾けた。
 「このチームはどんどん良くなっている。まだまだ成長すると思う」。目標とする世界一のサイドバックへ、24歳の左SBは前しか見ていない。

【長谷部「自分も蹴りたかった」】
 脚がつって試合終盤にベンチに下がった主将の長谷部は「情けない」と自嘲気味。PK戦は「自分も蹴りたかった」と言い「(川島)永嗣さんがやってくれると思ったし、みんな冷静だった」とチームメートに感謝した。
 ピッチに立っている時は攻守に奮闘し、韓国のエース、朴智星=パク・チソンに決定的な仕事をさせた場面はなかった。「彼は点は取っていなかったが、危険な選手。そこは注意していた」と話した。

【細貝が貴重な代表初ゴール】
 途中出場の細貝が代表初ゴールを決めた。延長前半7分、本田圭のPKがGKに弾かれたところを競艇のスタートシーンのような猛ダッシュでなだれ込んできて蹴り込み、ボールがゴールネットを揺らすのを見届けると、左手を何度も突き上げて喜びを爆発させた。
 「(本田圭のPKの)こぼれ球はしっかり狙っていた。運良く自分のところにこぼれてきてくれた。与えられた時間で、与えられた役割を果たそうと思っていた。あと1戦、必ず勝って終わりたい」細貝。
 後半42分に香川と交代し、左の守備的MFに入った。体当たりのタックルで火消し役となった。
 昨年9月のパラグアイ戦で代表デビューした24歳。今冬にドイツ移籍し、今大会後は新天地での挑戦が始まる。

【岡崎「決めたかった」 】
 グループリーグ最終戦でハットトリックをマークするなど今大会好調の岡崎が、この日も貴重な得点を呼び込んだ。
 延長前半、本田圭からの縦パスを引き出すと、ペナルティーエリア内で相手DFに倒され、PKを獲得。細貝のゴールにつなげ「(本田)圭佑に預けて自分が前に出ればチャンスになると思った」と振り返った。
 ただ、自らは得点できず「チャンスは少なかったけど、決めるところは決めたかった」と反省も忘れなかった。

【香川「こういう舞台で結果残したい」】
 準々決勝のカタール戦で2ゴールした21歳の香川は不発に終わった。柔らかいボールタッチと巧みな体の使い方で何度か見せ場はつくったが、シュートの絶好機でも打ち切れなかった。
 運動量が落ちた後半終了間際にベンチに退き「こういう舞台で結果を残したいし、存在感を出せる選手になりたい」と悔しさを隠せなかった。それだけに「最後に結果を出したい」と決勝の舞台をにらんだ。

【本田圭「自信を持たせてくれる」】
 延長前半のPKは決め切れずに今大会2点目は逃したが、チームの両得点に絡んだ上、PK戦では1人目にしっかり蹴り込んだ。本田圭はザッケローニ監督から「良かったぞ」とねぎらいの声を掛けられ「自信を持たせてくれるので力になる」と充実感を口にした。
 前半36分、先制点の起点となった場面が出色だった。左サイドで相手2人に迫られ、その後ろからもう1人が寄ってきた。だが本田圭はこれを待ち受けていたのだろう。引きつけるとタイミングを計り、3人の間に強いグラウンダーのパスを通して長友をゴールエリアへと突進させた。延長前半にはスルーパスがPKを誘った。
 昨年のワールドカップ(W杯)で輝きを放ったエースは、今大会も進化を続ける。「厳しい試合ばかりで、接戦をものにしてきた。1試合、1試合成長してきた」。優勝を決定付けるゴールで有終の美を飾れるか。

【前田「いい時間帯に取れた」】
 1トップの前田は1点を追う前半36分に今大会3ゴール目を決め「いい時間帯に取れた」と話した。長友の左サイドの突破に合わせて、ゴールの近いサイドに詰め、長友のパスを相手DFと競って倒れ込みながら決めた。
 グループリーグ初戦では前半だけでベンチに退く屈辱も味わったが、徐々に周囲との連係が深まり、Jリーグ2年連続得点王の力を発揮してきた。決勝に向けては「みんなが同じ考えで一丸になることが大事」と決意を込めた。

【絶対に諦めない韓国魂】
 韓国は延長後半の終了間際に、捨て身で攻め上がったDF黄載元=ファン・ジェウォンが同点ゴール。趙広来=チョ・グァンレ監督が「絶対に諦めない韓国魂」と誇った気骨を見せたが、直後のPK戦は裏腹に鋭さを欠いた。6大会ぶりの決勝を逃し、同監督は「さすがに疲れが出た」と無念そうだった。
 前半23分、朴智星=パク・チソンが今野に体当たりで倒されて得たPKを、奇誠庸=キ・ソンヨンが冷静に決めて先制した。だが守備を崩されて同36分に追い付かれた。中2日の試合ながら、後半は押し込んだものの、決定力不足に泣いた。
 朴智星は代表100試合目を勝利で飾れず「体力が落ちて動けなかった」と悔しがった。今大会限りでの代表引退を示唆している29歳の主将は「若手の成長が良かった」と話し、後輩にバトンタッチする決意を固めた様子だった。

【オーストラリアは6ゴール爆勝】
 オーストラリアは6ゴールを奪い、初めての決勝に進んだ。
 前半5分にキューウェルがパス交換から抜け出して先制すると、同35分にはオグネノブスキが加点。後半も退場者を出した相手のゴールネットを次々と揺らした。かつてJ1浦和を率いたオジェック監督は「勝ちたいと思っていたが、このようなスコアは予想していなかった」と喜んだ。
 この日は新鋭のクルーズを含めて6人が1点ずつを決め、守っては今大会4試合目の無失点。攻守の歯車が噛み合っている。
 前回大会は準々決勝で日本にPK戦の末に敗れた。オジェック監督は「日本戦?まだ決勝の話をするのは早いね」と努めて冷静に話した。

【ウズベクまさかの6失点】
 5度目の出場で初の4強入りを果たしたウズベキスタンは、準決勝でまさかの6失点。アブラモフ監督は「オーストラリアに勝って、優勝できると思っていたが」とショックを隠しきれない様子だった。
 準々決勝で2得点のFWバカエフが後半11分、22分と立て続けに警告を受けて退場。10人になると集中力を欠いたプレーが目立ち、次々と簡単にゴールを許した。
 アブラモフ監督は「ミスはチーム全体にあった。何が起こったのか分からないが、ファンに申し訳ない」と話した。

≪超サカ採点表≫
日本代表
GK:
1.川島永嗣 7.0
DF陣との連係面で不安も見られたが、PK戦では神がかり的な活躍
DF:
6.内田篤人 5.5
前半の動きは悪くなかったが、徐々にパフォーマンスが低下
3.岩政大樹 5.5
初先発ながら、大きなミスなく120分間戦った
4.今野泰幸 6.0
厳しい判定でPKを献上したが、それ以外は冷静な対応が光った
5.長友佑都 7.0
無尽蔵のスタミナで攻守に貢献。アシストも記録
MF:
9.岡崎慎司 7.0
豊富な運動量を武器に相手を掻き回し、延長にはPKを獲得
17.長谷部誠 6.0
前半からパク・チソンに対応し、また鋭い縦パスで相手を翻弄した
(117分15.本田拓也 --)
7.遠藤保仁 5.5
試合のリズムに緩急を付けるなど、黒子に徹する
10.香川真司 5.5
ボールロストは少なくなったが、ボールを持ちすぎでチャンスを潰す場面あった
(87分13.細貝萌 6.0)
貴重な逆転ゴールをGET
18.本田圭佑 6.5
PKは外したが、巧みなパスでチャンスを作り出した他、キープ力で味方を助けた
FW:
11.前田遼一 6.0
同点弾は良かったが、前半終了間際の絶好機を決めていればもっと良かった
(105+1分2.伊野波雅彦 --)
監督:
ザッケローニ 6.0
細貝の起用が当たるも、もっと早く動いても良かった
韓国代表
GK:
1.チョン・ソンリョン 6.5
本田圭のPKを止めるなど、幾度となくファインセーブを見せた
DF:
22.チャ・ドゥリ 5.0
自慢の攻撃力は鳴りを潜め、さらに裏を取られて失点
3.ファン・ジェウォン 6.0
延長前半にPKを献上したが、その後、汚名返上の同点ゴールを記録
4.チョ・ヨンヒョン 5.5
初スタメンだったが、最低限の仕事はした
(103分20.キム・シヌク --)
12.イ・ヨンピョ 5.5
陰ながらサイドの覇権争いに貢献
MF:
17.イ・チョンヨン 5.0
前半は全く試合を作れず。悪質なファウルも何度か見られた
(82分11.ソン・ホンミン 5.5)
惜しいミドルシュートを放つなど日本ゴールを脅かす
16.キ・ソンヨン 6.5
先制点となるPKを確実に決めた他、セットプレーのキッカーとして日本の脅威となる
6.イ・ヨンレ 5.5
後半に放ったFKは決めたかった
7.パク・チソン 6.0
強引なドリブル突破は常に脅威を与え、前半にPKを獲得
13.ク・ジャチョル 5.0
何度か訪れたチャンスを生かすことはできなかった
FW:
10.チ・ドンウォン 5.5
キープ力とドリブル突破は光ったが、結果を残せぬまま後半途中交代
(66分15.ホン・ジョンホ 5.5)
アンカーとして起用され、試合の流れを引き寄せる
監督:
チョ・グァンレ 6.0
後半途中にシステムを変更して試合の主導権を握ったものの、惜しくもPK負け


軽めの調整
 サッカーの日本代表は、アジアカップ準決勝で韓国をPK戦で下した激闘から一夜明けた本日26日、オーストラリアと対戦する29日(日本時間30日未明)の決勝に向け、ドーハ(カタール)で調整した。約1時間の軽い練習で疲労回復を図った。
 MFの本田圭(CSKAモスクワ)、長谷部(ボルフスブルク)、遠藤(G大阪)は練習場横のジムで別に調整。主力組はランニング中心に汗を流した。MF香川(ドルトムント)が右足小指の付け根の骨折で離脱したのは痛手だが、ザッケローニ監督は決勝に向け「疲労の蓄積がある中で、いかに回復できるか」と課題を挙げ「チーム一丸となり、後は勝ちたい」と語った。
 オーストラリアは日本とは別の練習場で調整したが、準決勝に出場したFWキューウェルら主力のほとんどは休養した。
 2大会ぶり4度目のアジア王者を狙う日本に対し、オーストラリアは2度目の出場で初の決勝進出。過去の対戦成績は日本の5勝6分け(PK勝ち1を含む)7敗。

【香川が骨折して決勝出場は絶望】
 サッカーのアジアカップで決勝に進出した日本代表のMF香川真司(21)=ドルトムント=が右第5中足骨(右足小指の付け根)を骨折したことが26日、明らかになった。日本サッカー協会が発表した。29日のオーストラリアとの決勝出場は絶望で、2大会ぶり4度目の優勝を目指す日本には大きな痛手となった。
 香川はPK戦にまでもつれた25日の韓国との準決勝で先発し、後半42分までプレー。試合中に負傷したとみられ、一夜明けたこの日、病院での精密検査で骨折が判明した。
 香川は今季加入したドイツブンデスリーガのドルトムントでゴールを量産するなど活躍し、リーグの前半戦最優秀選手にも輝いた。今大会は背番号『10』を付け、左サイドハーフでここまで5試合全てに先発し、地元カタールとの準々決勝では2ゴールを含む全3得点に絡んだ。今後チームを離れるかなどは、所属クラブと調整して決める。

【本田圭「天と地の差がある」】
 韓国との激闘から一夜明け、選手の気持ちは早くも決勝のオーストラリア戦に向かっている。本田圭佑(CSKAモスクワ)は「惜しいで終わるのと、喜んで終わるのとでは天と地の差がある」と、表情を引き締めた。
 オーストラリアは5試合で日本と同じ13得点で失点はわずか1。ザッケローニ監督は「チームの完成度が高い」と評し、長友(チェゼーナ)も「体が強いし、技術も高い」と警戒する。
 ただ、攻略法が全くないとは考えていない。本田圭は「ボールは保持できると思う。韓国戦よりスピーディーな攻撃ができればいい」と試合を思い描いた上で、「自分達の良さを出すことが大事」と普段通りに戦う重要性を強調した。
 頂点まであと一歩に迫り貪欲さも出てきた。「ここまできたら優勝したい」と長友が言えば、本田圭も「もう戦いは始まっている。いい準備をしたい」と語った。

【「成長」をピッチで表現】
 サッカーのアジアカップで日本は25日、PK戦にもつれ込んだライバル韓国との準決勝を制し、2大会ぶりの決勝に駒を進めた。「成長」をテーマに掲げる今大会。またも先行される劣勢を乗り越え、苦い記憶が鮮明に残るPK戦をものにした。若いチームはその成長を、目に見える形でピッチに表現している。
 完全休養だった23日も選手を集めて修正点を念入りに説明したザッケローニ監督は「短い大会期間中でも戦術面は進化できる。選手達は飲み込みが早い」と手応えを口にする。その戦術の根幹に据える「素早い球回し」と「縦への意識」が、チームに前への推進力を生み出している。
 長友(チェゼーナ)の攻め上がりと本田圭(CSKAモスクワ)の縦パスから生まれた前半36分の同点ゴールは、それを具現化した場面。延長前半、縦に持ち出した前田(磐田)を起点に、本田圭のスルーパスで抜け出した岡崎(清水)がPKを誘ったプレーにも、縦への意識が強く表れた。
 チームの一体感、精神面の成長も感じられる。前回大会3位決定戦の韓国戦、昨年のワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦と落としたPK戦。苦手意識が出てもおかしくなかったが、動じずに蹴り込んだ。
 いつもは喜びを抑え込む本田圭も「苦しい中でPK戦で競り勝って、少し自分達が成長したことを見せることができた」と満足感に浸った。

【光る堅守、強敵の豪州】
 アジアカップでオーストラリアがアジア連盟に転籍後、2度目の出場で初の決勝に進んだ。前回の2007年大会は準々決勝で日本にPK負けして敗退しており、29日に日本と対戦する決勝で雪辱を期す。
 25日に行われた準決勝はウズベキスタンに6−0で圧勝したが、決定力の高さだけでなく、5試合で1失点と堅守が光る。かつてJ1の浦和をアジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇に導いたホルガー・オジェック監督(62)は「前線から守備を始め、相手に圧力をかける。チーム全体でよく守れている」と戦術を解説する。
 チームの中心は長年欧州で活躍するGKシュウォーツァーや今大会ここまで3得点のFWキューウェル、昨年のアジア最優秀選手に輝いたDFオグネノブスキら30代のベテランが多い。オジェック監督は「キューウェルは今大会を通じて素晴らしいし、他の選手達もよくやっている」と厚い信頼を寄せている。
 前回のアジアカップはベスト8止まりだったが、昨年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会はアジア最終予選グループAで日本を抑えて1位でW杯出場を果たしている。アジアカップ初優勝を狙うGKシュウォーツァーは「アジアに加盟してから代表のレベルが上がった」と言う。今大会で頂点に上り詰めて「アジアの盟主」になれるか。

【韓国MFの猿まねに批判】
 韓国代表のMF奇誠庸=キ・ソンヨンが25日の日本戦でPKを決めた後、カメラに向かって猿のまねをしたことが韓国のインターネット上で論議を呼んでいる。「日本人をバカにした」との批判が出ており、中央日報(電子版)によると、奇は26日、短文投稿サイト「ツイッター」で観客席の旭日旗を見たためなどと釈明した。
 ツイッターによると、旭日旗を見て「私の胸中で涙が流れた」と説明。その後「私は選手である前に大韓民国の国民」と主張した。
 中央日報は、旧日本軍が旭日旗を使用していたため、怒りを抑えられなかったとみられると指摘した。
 奇は25日のアジアカップ準決勝の前半にPKを決め、頬を膨らませながら左手で顔をかくフリをした。
 奇はスコットランドのセルティックに所属。中央日報によると、ネット上では「本人もスコットランドで人種差別を受けながら日本を刺激するのは軽率な行動」と批判する意見が多かったという。

【開催時期見直しを提案】
 日本サッカー協会の小倉純二会長は本日26日、アジアカップの開催年を見直し、ワールドカップ(W杯)の中間年に戻すべきだとの考えを示した。今後、アジアサッカー連盟(AFC)に変更を提案する予定。
 現在の日程ではアジア杯の予選がW杯の準備期間と重なり、W杯出場国が強化試合を組めないなどの影響が出ている。アジア杯は夏季五輪などと開催時期をずらすことで注目度を高めようと、2007年大会からW杯の翌年開催となった。
 今回のアジア杯で決勝に進出した日本は、次回の2015年大会の予選は免除となる。

日本代表22名
GK:
1.川島永嗣(リールセ)
21.西川周作(広島)
23.権田修一(FC東京)
DF:
3.岩政大樹(鹿島)
4.今野泰幸(FC東京)
20.永田充(浦和)
2.伊野波雅彦(鹿島)
12.森脇良太(広島)
5.長友佑都(チェゼーナ)
6.内田篤人(シャルケ)
22.吉田麻也(VVV)
MF:
7.遠藤保仁(G大阪)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
14.藤本淳吾(名古屋)
15.本田拓也(鹿島)
13.細貝萌(アウクスブルク)
18.本田圭佑(CSKAモスクワ)
16.柏木陽介(浦和)
10.香川真司(ドルトムント)
FW:
11.前田遼一(磐田)
19.李忠成(広島)
9.岡崎慎司(シュツットガルト)


35.1%
 日本が韓国にPK戦の末に勝ち、決勝進出を決めた25日のアジアカップで、テレビ朝日系列で生中継された「サッカー・AFCアジアカップ2011・日本代表vs韓国代表」(25日午後10時20分〜26日午前1時15分の延長含む175分間)の平均視聴率が35.1%(関東地区)の高視聴率を記録したことが明らかになった。本日26日、ビデオリサーチが発表した。関西地区は34.2%だった。
 2011年に入って平均視聴率30%を超えた番組はなく、平均視聴率35.1%は箱根駅伝2部の29.5%を超え、今年の最高視聴率を記録した。
 瞬間最高視聴率は後半、1−1で日本の選手が攻撃している時の40.6%(関東地区)。関西地区の最高は前半ロスタイムの時で39.9%を記録した。なお、この試合はNHKのBS−1でも生中継された。
 同じく、日本がカタールに3−2で勝利し、準決勝進出を決めた21日の試合の瞬間最高視聴率は関東地区32.0%、関西地区31.5%。平均視聴率は関東地区25.9%、関西地区25.5%だった。
 決勝の日本vsオーストラリア戦は29日に行われ、この試合もテレビ朝日系列で生中継される。


決勝出場OK
 サッカーのアジアカップで、21日に行われたカタールとの準々決勝で、2度の警告で退場処分を受けた日本のDF吉田麻也(VVV)の出場停止が1試合で確定した。アジア連盟(AFC)から日本協会に25日夜に通知があった。吉田は25日の韓国との準決勝で処分を消化しており、29日のオーストラリアとの決勝出場が可能になった。
 吉田はカタール戦の最初の警告が今大会通算2枚目で、累積警告で自動的に準決勝の出場停止が決定。その後さらに2枚目の警告を受けて退場になったため、規律委員会で審議された。


レンタル?
 スペインリーガエスパニョーラのマジョルカに移籍した元日本代表MF家長昭博(24)が、今季終了まで同2部のバジャドリードに期限付きで移籍する可能性が出てきた。25日付の地元紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」など複数のメディアが一斉に報じた。マジョルカのフェレール副会長とバジャドリードの会長が、マドリードで家長の移籍について話し合っているという。
 マジョルカには現在、欧州圏以外の選手が4人在籍。外国人枠3人が埋まっているものの、MFゴンサロ・カストロをマジョルカ加入前のクラブ、ナシオナル・デ・モンテビデオ(ウルグアイ)に戻し、外国人枠を空ける交渉が難航している。
 バジャドリードには、1999‐2000年シーズンに元日本代表FW城彰二が在籍。チームは2009‐2010シーズンに18位となり、2部に降格した。


レンタル
 スペインリーガエスパニョーラのレアル・マドリードは25日、イングランドプレミアリーグのマンチェスター・シティーから元トーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨール(26)を今季終了までの期限付き移籍で獲得したと発表した。その後はレアル側が完全移籍のオプションを持つ。
 昨夏からジョゼ・モウリーニョ監督がセンターフォワードの獲得を求めていたレアルは、FWゴンサロ・イグアインが負傷で4月までの長期離脱となり、FWカリム・ベンゼマが今季リーグ戦2得点と期待に応えられていないことから、補強を望む同監督が1月に入ってクラブに対してプレッシャーを強めていた。
 当初、レアルはハンブルガーSV(ドイツ)に所属する元レアルFWルート・ファン・ニステルローイを代役候補としていたが、ハンブルガーに同選手の放出を拒否され、最終的にアデバヨールが加入することになった。同選手は26日にメディカルチェックを受けるため、マドリードに向かう。期限付き移籍だが、買い取りオプションが付けられており、現地メディアによるとその金額は約1500万ユーロ(約16億9000万円)。また、レアルは同選手の年俸の半額にあたる400万ユーロ(約4億5000万円)を負担することになる。
 2008年にアフリカ年間最優秀選手に輝いているアデバヨールは、フランスのメスとモナコでプレーした後、2006年にアーセナル(イングランド)へ移籍し、同クラブで公式戦142試合出場62ゴールを記録。2009年に約2500万ポンド(約32億4000万円)の移籍金でマンCと5年契約を結び、初年度は36試合に先発出場で19ゴールを挙げたものの、今季は戦力として計算されず。1月にマンCがボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコを獲得してから、移籍は確実視されていた。


獲得
 イタリアセリエAのミランは25日、バイエルン(ドイツ)からオランダ代表MFマルク・ファン・ボメル(33)を、6月までの短期契約で獲得したと発表した。
 バルセロナで欧州チャンピオンズリーグを制した2006年、バイエルンに加入したファン・ボメルは、ドイツでリーグ戦とカップ戦優勝を2度ずつ経験し、昨季はCL決勝進出にも貢献したが、クラブは1月にブラジル人MFルイス・グスタボを獲得したこともあり、ルイス・ファン・ハール監督率いるチーム内でさらなる出場機会減少が予想されていた。
 バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ代表取締役は、「スポーツ面での理由から移籍できるようにと、契約解消を求めたのは彼だ」とコメント。「彼は常に模範的なプロフェッショナルだった。重要で、成功を収めた選手。こうやって成し遂げてきたことを考え、我々は彼の望みを叶えることにした」と、ファン・ボメル自身が移籍を望んだと明かした。
 一方のファン・ボメルは「とても重たい気分。でも堂々と胸を張って、僕はバイエルンを去る」とコメント。「僕は(バイエルンで)幸せで成功に溢れた4年半を過ごした。クラブとサポーターに感謝したい。バイエルンのことはずっと僕の心の中にある」と、バイエルンへの感謝の言葉を述べている。
 一方、アンドレア・ピルロやケビン・プリンス・ボアテング、クラレンス・セードルフ、ジェンナーロ・ガットゥーゾと、中盤の選手が続々と負傷しているミランは先日、アヤックス(オランダ)からオランダ代表DFウルビー・エマヌエルソンを獲得したばかりで、さらにファン・ボメルを獲得したことで、現状の解決につながることを望んでいる。
 ただし、ファン・ボメルはバイエルンで、エマヌエルソンはアヤックスで、すでに今季のCLに出場しているため、ミランはCL決勝トーナメントで両選手を起用することができない。


欠場
DFBカップ準々決勝結果

シャルケ3−2ニュルンベルク
≪得点者≫
シャルケ:ガブラノビッチ15、ラキティッチ58、ドレクスラー119
ニュルンベルク:シーバー4、32

 DFB(ドイツ連盟)カップは25日、準々決勝の1試合が行われ、日本代表DF内田篤人が所属するシャルケが延長戦の末にニュルンベルクを3−2で下し、準決勝進出を決めた。
 一進一退の攻防の末、延長戦に突入したこの一戦。シャルケの準決勝進出を決める値千金のゴールを挙げたのは10代の新鋭だった。17歳のドレクスラーは2−2で迎えた延長後半11分からピッチに登場すると、その3分後に勝負を決める貴重なゴールを決めて見せた。なお、内田は現在開催中のアジアカップの日本代表に招集されており、この試合には出場していない。
 準々決勝の残り3試合は本日26日に行われる。


大逆転勝利
イングランドプレミアリーグ結果

第16節延期分

ブラックプール2−3マンチェスター・ユナイテッド
≪得点者≫
ブラックプール:カスカート15、カンベル43
マンU:ベルバトフ72、88、エルナンデス74

第18節延期分

ウィガン1−2アストンビラ
≪得点者≫
ウィガン:マッカーシー80
アストンビラ:アグボンラホル50、ヤング61=PK

 イングランドプレミアリーグは25日、延期となっていた2試合が行われ、首位マンチェスター・ユナイテッドは敵地でブラックプールに3−2と大逆転勝利を収めた。マンUは前半に2点をリードされながら、後半に3得点を奪って無敗記録を維持した。
 強豪マンUをホームに迎えたブラックプールは、アダムのCKからカスカートのヘディングで先制。さらに、再びアダムのCKから、キャンベルがここ7試合で6点目となるゴールを奪い、ブラックプールがリードを2点に広げる。
 決定機を作ることができず、今季リーグ初黒星を喫するかと思われたマンUだが、ファーガソン監督は後半頭からギグスを投入して流れを変える。さらに、ラファエウのプレーでブラックプールにPKが与えられるかと思われたが、主審の笛が鳴らなかったこともあり、勢いを取り戻したマンUは、ルーニーを下げてエルナンデスを投入すると、一気に流れを変える。
 まずは27分、ベルバトフのボレーで1点を返すと、その直後にはエルナンデスが冷静にシュートを決めて同点。すると、疲労が出てきたブラックプールを尻目に、マンUは43分、ベルバトフがこの日2点目となるゴール。得点ランク首位を独走する同選手の今季19点目で、ついに逆転に成功し、2位アーセナルとの勝ち点差を5ポイントに広げた。
 なお、この試合ではマンUのDFラファエウが頭部を負傷してピッチ上での治療を余儀なくされたため、ロスタイムが10分間も続いた。
 マンUのファーガソン監督は試合後、「後半にブラックプールが疲れるのは分かっていた。我々は自分達のプレーを続け、いくつか突破を見せるようになった。ライアン(・ギグス)が落ち着きを与え、エルナンデスがタイミングの良い走りで脅威となり、ベルバトフはシーズンを通じてやってきたことをやってくれた」とコメント。「結局、どのようにして勝つかは大きな問題じゃない」と、結果を残した選手達に賛辞を送った。


優勝王手
カーリングカップ準決勝第2戦結果

アーセナル3−0(TOTAL3−1)イプスウィッチ(2部)
≪得点者≫
アーセナル:ベントナー61、コシールニー64、セスク・ファブレガス77

 カーリングカップ(イングランドリーグカップ)は25日、準決勝第2戦の1試合が行われ、アーセナルがイプスウィッチ(2部)に3−0で快勝した。この結果、2試合合計スコアを3−1としたアーセナルが決勝への切符を手にした。
 第1戦では0−1とまさかの敗戦を喫したアーセナルは、第2戦でも前半は無得点に終わり、敵地に駆けつけたおよそ9000人のイプスウィッチ・サポーターを勢い付かせてしまう。しかし、後半16分にベントナーが決めてタイスコアとすると、その3分後にはコシールニーの追加点で形勢を逆転する。さらに、32分にセスク・ファブレガスのダメ押し弾で勝負を決定付けたアーセナルが決勝進出を決めた。
 2005年にFA(イングランド協会)カップを制して以降、タイトルから遠ざかっているアーセナルだが、今季はカーリングカップ獲得に王手をかけ、さらにFAカップ、国内リーグ、欧州チャンピオンズリーグと4つのタイトル獲得の可能性を残している。このことについてベンゲル監督は、「どの大会も制したいと思っているし、実現できる状況にある。このチームの素晴らしい姿勢やスピリットはそれに値するものだ」と述べ、6シーズンぶりのタイトル獲得へ意気込みを示した。
 なお、準決勝第2戦の残り1試合、バーミンガムvsウェストハムは本日26日に行われ、決勝は2月にウェンブリー・スタジアムで開催される。


発表
 ブラジル代表のマノ・メネゼス監督は25日、2月に敵地で行われるフランスとの国際親善試合に向けた同国代表メンバー23名を発表し、GKジュリオ・セーザルが2010年W杯以来の代表復帰を果たした一方で、ケガから回復したばかりのMFカカ(レアル・マドリード)は招集されなかった。
 代表監督就任以来、初めてジュリオ・セーザルを招集したメネゼス監督は「これは前からのプランの一環であり、ジュリオ・セーザルを招集できて嬉しく思う」とコメント。その一方で、カカのほか、2010年ワールドカップ(W杯)に出場したインテルDFのルシオとマイコン、ジュアン(ローマ)といった選手らは今回も招集を見送られた。
 メネゼス監督は、試合がフランスで行われることや、コンディション面を考慮し、今回は欧州でプレーする選手のみを招集。その中には、かつてJリーグでプレーしたFWフッキの名もリストに入っている。なお、注目の若手FWネイマール(サントス)は、U-20(20歳以下)代表に参加するため、今回は選外となっている。
 フランスとの親善試合は2月9日に予定されており、2006年W杯での前回の対戦では、フランスが1−0で勝利している。
 ブラジル代表メンバー23名は以下の通り。

GK:
ジュリオ・セーザル(インテル/イタリア)
ゴメス(トッテナム/イングランド)
ネト(フィオレンティーナ/イタリア)
DF:
ダニエウ・アウベス(バルセロナ/スペイン)
ラファエル(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
マルセロ(レアル・マドリード/スペイン)
アンドレ・サントス(フェネルバフチェ/トルコ)
ブレーノ(バイエルン/ドイツ)
ダビド・ルイス(ベンフィカ/ポルトガル)
チアゴ・シウバ(ミラン/イタリア)
ルイゾン(ベンフィカ/ポルトガル)
MF:
ルーカス・レイバ(リバプール/イングランド)
ラミレス(チェルシー/イングランド)
サンドロ(トッテナム/イングランド)
エリアス(アトレティコ・マドリード/スペイン)
エルナネス(ラツィオ/イタリア)
アンデルソン(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
レナト・アウグスト(レバークーゼン/ドイツ)
ジャドソン(シャフタール・ドネツク/ウクライナ)
FW:
ロビーニョ(ミラン/イタリア)
アレシャンドレ・パト(ミラン/イタリア)
アンドレ(ディナモ・キエフ/ウクライナ)
フッキ(ポルト/ポルトガル)


発表
 アルゼンチン代表のセルヒオ・バティスタ監督は25日、2月に行われるポルトガルとの国際親善試合に向けた同国代表メンバー24名を発表し、FWリオネル・メッシやMFエステバン・カンビアッソが順当に選出された一方で、FWカルロス・テベス(マンチェスター・シティー)やセルヒオ・アグエロ(アトレティコ・マドリード)など主力数名が選外となった。
 バティスタ監督はテベスとアグエロのほか、ベテランのDFガブリエル・エインセ(マルセイユ)とマルティン・デミチェリス(マラガ)も招集外。これらの選手を選外とした理由は規律面にあるのかと問われたバティスタ監督は「私は今回の親善試合では多くの選手を見てみたい。誰かを罰するということではない」とコメント。若手を試したかったと語り、テベスら今回招集から漏れた選手が今後招集されないわけではないと説明した。
 ポルトガル戦は7月に行われるコパ・アメリカ(南米選手権)に向けた準備試合として位置付けられているが、バティスタ監督は同時に2014年ワールドカップ(W杯)に向け、世代交代を進める一環として、30歳を越えたエインセやデミチェリスを選外としたとみられている。その一方で、37歳のDFハビエル・サネッティは招集されているが、バティスタ監督は「彼が今と同じレベルを保ってプレーし続けられるのであれば、コパ・アメリカにも出場することになる」と大ベテランへの期待を口にした。
 アルゼンチンは2月9日にイタリアのジェノバでポルトガル戦に臨んだ後、3月26日にはアメリカとの親善試合を予定している。
 アルゼンチン代表メンバー24名は以下の通り。

GK:
セルヒオ・ロメロ(AZ/オランダ)
マリアーノ・アンドゥーハル(カターニャ/イタリア)
DF:
ハビエル・サネッティ(インテル/イタリア)
パブロ・サバレタ(マンチェスター・シティー/イングランド)
ニコラス・ブルディッソ(ローマ/イタリア)
ニコラス・オタメンディ(ポルト/ポルトガル)
ガブリエル・ミリート(バルセロナ/スペイン)
ニコラス・パレハ(スパルタク・モスクワ/ロシア)
マルコス・ロホ(スパルタク・モスクワ/ロシア)
エセキエル・ガライ(レアル・マドリード/スペイン)
MF:
ハビエル・マスチェラーノ(バルセロナ/スペイン)
エステバン・カンビアッソ(インテル/イタリア)
エベル・バネガ(バレンシア/スペイン)
フェルナンド・ガゴ(レアル・マドリード/スペイン)
アンヘル・ディマリア(レアル・マドリード/スペイン)
ハビエル・パストーレ(パレルモ/イタリア)
ルーカス・ビリア(アンデルレヒト/ベルギー)
ホセ・ソサ(ナポリ/イタリア)
エンツォ・ペレス(エストゥディアンテス)
FW:
リオネル・メッシ(バルセロナ/スペイン)
ディエゴ・ミリート(インテル/イタリア)
エセキエル・ラベッシ(ナポリ/イタリア)
フアン・マヌエル・マルティネス(ベレス・サルスフィエルド)
ニコラス・ガイタン(ベンフィカ/ポルトガル)


超サカFLASH

正式発表
 J1甲府は本日、山梨学院大付高のFW加部未蘭(18)が加入すると正式に発表した。加部は前回の全国高校選手権の優勝メンバーで、今回の同選手権で8強入りに貢献。「少しでも早く試合に関われるよう努力し、頑張っていきたい」とコメントした。

全治2ヶ月
 J2札幌は本日、FW三上陽輔が右膝内側半月板の部分断裂で25日に手術を受け、全治2ヶ月と診断されたと発表した。22日の練習で負傷した。

移籍
 J2富山は本日、MF姜鉉守=カン・ヒョンス(26)とFW桜井正人(24)が日本フットボールリーグ(JFL)の佐川印刷に完全移籍すると発表した。

準決勝進出
コパ・イタリア準々決勝結果

パレルモ0−0(PK5−4)パルマ

 コパ・イタリア(イタリアカップ)は25日、準々決勝の1試合が行われ、パレルモが0−0からのPK戦の末にパルマを下して準決勝へ進んだ。

罰金
 スペインサッカー協会は25日、スペインリーガエスパニョーラ、バルセロナのFWリオネル・メッシに罰金を科すと発表した。22日のラシン・サンタンデール戦で、得点後にユニホームをめくり上げ、アンダーシャツに書かれた母親の誕生日を祝うメッセージを見せた行為に対してのもの。罰金額は2千〜3千ユーロ(約22万4千円〜約33万6千円)の間で、警告が追加される見込み。

正式発表
 ドイツブンデスリーガのホッフェンハイムは25日、リバプール(イングランド)からオランダ代表FWライアン・バベル(24)を獲得したと正式に発表した。契約期間は2年半で、オプションとして1年間延長できる契約。バベルは「新たなチャレンジを楽しみにしている。できる限り早く、チームに入ることを望んでいる」と、移籍を喜んだ。

準決勝進出
KNVBカップ準々決勝結果

RKC6−0VVノールトワイク
≪得点者≫
RKC:デ・フロート8、ファン・ハウト14、19、24、ブリフテル39、65

 KNVB(オランダ協会)カップは25日、準々決勝の1試合が行われ、RKCがVVノールトワイクに6−0で大勝して準決勝へ進んだ。


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