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本日の超最新情報
なでしこジャパンがW杯初優勝!!
2011.07.18.MON

INDEX

世界一
女子W杯決勝
女子日本代表2−2(PK3−1)女子アメリカ代表
なでしこジャパンは2度追い付き、延長&PK戦の末に初優勝!FIFA主催大会での日本の優勝は男女を通じて史上初!澤穂希は得点王&MVPをW受賞!

夢叶った
女子W杯での初優勝から一夜明け、女子日本代表主将MF澤穂希(32)は「夢が叶って良かった。30分しか眠れず、携帯の電源を入れたら100件以上のお祝いメールが来ていた」

9位後退
J1第5節最終日
広島0−0福岡
広島はスコアレスドローで9位後退!
J2第21節最終日
草津0−5鳥取
愛媛0−2京都
鳥取は美尾敦のハットトリックなどで5ゴール圧勝!

敗退
コパ・アメリカ準々決勝
ブラジル0−0(PK0−2)パラグアイ
チリ1−2ベネズエラ
3連覇を狙ったブラジルが延長&PK戦の末に敗退!ブラジルは4人全員がPK失敗!

途中出場
ロシアカップ2回戦果
ボルガル・ガズプロム(2部)1−0CSKAモスクワ
FKヒムキ(2部)2−3ゼニト・サンクトペテルブルク
FCウラル(2部)0−0(PK5−6)ルビン・カザン
ボルガ・ウリャノフスク(2部)0−3アンジ・マハチカラ
本田圭佑は後半32分から途中出場!前回王者のCSKAはまさかの初戦敗退!

移籍
マンチェスター・シティーのアルゼンチン代表FWテベス(27)がコリンチャンス(ブラジル)に移籍!

獲得
アーセナルがサプリサ(コスタリカ)からコスタリカ代表FWジョエル・キャンベル(19)を獲得!5年契約で移籍金は約1億2700万円!

本日の超サカFLASH
栃木MF本橋卓巳が左下腿ひらめ筋肉離れで全治4〜6週間ほか


本文
=
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世界一
女子W杯決勝結果

女子日本代表2−2(PK3−1)女子アメリカ代表

会場:ヴァルトシュタディオン(フランクフルト)
観衆:48817人
主審:STEINHAUS(ドイツ)
天気:曇り
風:弱風
気温:16℃
湿度:77%
ピッチ表面:乾燥
ピッチ状態:全面良芝

≪得点者≫
女子日本代表:宮間あや80、澤穂希117
女子アメリカ代表:モーガン69、ワンバック104

≪PK戦≫
アメリカ:ボックス×、ロイド×、ヒース×、ワンバック○
日本:宮間○、永里×、阪口○、熊谷○

≪出場メンバー≫
女子日本代表
GK:
21.海堀あゆみ
DF:
2.近賀ゆかり
3.岩清水梓
=120+1分
4.熊谷紗希
15.鮫島彩
MF:
11.大野忍
(66分18.丸山桂里奈)
(119分20.岩渕真奈)
10.澤穂希(cap)
6.阪口夢穂
8.宮間あや
=97分
FW:
7.安藤梢
(66分17.永里優季)
9.川澄奈穂美
ベンチ:
GK:
1.山郷のぞみ
12.福元美穂
DF:
5.矢野喬子
14.上尾野辺めぐみ
16.田中明日菜
MF:
13.宇津木瑠美
FW:
19.高瀬愛実

フォーメーション
(4-2-2-2)

   9  7
8       11
   6  10
15  4  3  2
    1

≪各種データ≫
日本アメリカ
ボール支配率:
53%:47%
シュート数:
17:27
直接FK数:
11:10
間接FK数:
3:2
CK数:
4:8
GK数:
22:16
PK数:
0:0

 サッカーの第6回女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は17日(日本時間18日)、フランクフルトで決勝が行われ、日本代表「なでしこジャパン」は2−2の激闘からのPK戦を3−1で制し、3大会ぶり3度目の優勝を狙ったアメリカを破って、初優勝した。欧米勢以外での初制覇で、国際サッカー連盟(FIFA)主催大会での日本の優勝は男女を通じて史上初めての快挙となった。
 後半24分に先制された日本は、36分にMF宮間あや(岡山湯郷)のゴールで追い付いた。延長前半14分に再び先行を許したが、同後半12分に主将のMF澤穂希(INAC)が同点ゴールを決め、PK戦に持ち込んだ。PK戦ではGK海堀あゆみ(INAC)が2人のキックを止めた。
 澤は大会の最優秀選手(MVP)に選出され、通算5ゴールで大会得点王にもなった。
 FIFAランキングはアメリカが1位で、日本が4位。これまで日本女子のW杯、五輪での最高成績だった北京五輪の4位を大きく塗り替えた。

海堀あゆみ
「あんまり実感が沸かないんですが、すごいことやったんですね。W杯トロフィーをテレビの中の世界だと思っていたので、本当に信じられません。PK戦は試合で失点してしまったので、絶対止めてやるという気持ちだけで臨みました。アメリカはうまかったけど、それ以上にみんな頑張ったから優勝できたと思う」

熊谷紗希
「(優勝の瞬間は)うれしいのとビックリしたのと半分ずつくらいの気持ちでした。(試合を決めるPKを任され)自分の足で決めたいと、思い切って蹴るだけでした。決まって良かったです。最高でした。たくさんの人の応援があってここまで勝ち上がることができました。これからまたみんなで次のステップへ力を合わせていきたいです」

鮫島彩
「まだ実感が沸きませんけど、素直にうれしいです。アメリカ戦は1人に1人から1.5人をつけて全員で守り切った勝利だと思います。試合前から細かい部分を確認して、コミニケーションの部分がうまくいきました。朝から日本でたくさんの一緒に戦ったくれたことに感謝します。私に関わってくれた全ての人に感謝します」

澤穂希
「信じられません。自分自身、最後まで走り続け、全力を出し切りました。ずっと世界一を目指して頑張ってきたので、本当にうれしいです。5回目のワールドカップで、しっかり結果を出せました。日本の皆さんの応援が励みとなりました。金メダル持って日本に帰ります」
 
阪口夢穂
「W杯に優勝したよりも、アメリカに勝ったことがメッチャうれしいです。ピッチの中で『あきらめんな!』という声が飛び交っているし、ベンチからも大きな声で励ましてもらいました。アメリカ戦は最初守備の時間が多くて疲れたけど、アメリカが疲れて来たので、澤さんをドンドン前出すようにできました」

宮間あや
「ホッとしています。みんなが頑張った結果。みんなが最優秀選手賞だと思っています」

安藤梢
「なでしこジャパンをドイツでアピールするつもりでやって来たので良かったです。とにかく1人1人が最後まであきらめずに戦っているので、チームのためにしっかりと戦おうと思っていました。先輩達が築き上げてきたものがあったからだと思います」

川澄奈穂美
「うれしいけれど、まだ夢を見ているようで。出来過ぎです。漫画か映画しかないです。こんな勝ち方。日本の選手の方が楽しそうにサッカーをしていた。負ける気がしなかった。(アメリカは)PKの時とかも顔つきが違っていた」

丸山桂里奈
「(表彰台からは)今まで生きてきた中で一番いい景色でした。信じられない気持ち、夢みたいな気持ちでした。みんなで1つになって勝ち取った大会。震災以来、日本が苦しい状態が続いている中で、立ち上がる人の姿を見て力になったし、その力が優勝を導いてくれた。日本が1つになって勝ち取った優勝です」

女子日本代表・佐々木則夫監督
「本当に粘り強く、よくやってくれました。日本でテレビを見てくれてた方が一杯いたんでしょう。その思いが伝わったんじゃないですか。選手は本当に最後まで戦ってくれて、本当にありがとう。PK戦になっても意外と冷静でしたよ。ここまでくればいいじゃないですか。ちっちゃな娘達が、よく戦ってくれた」

女子アメリカ代表・スンダーゲ監督
「前半は試合を支配し、チャンスもたくさんあったが、それをものにできなかった。日本はいいサッカーをした。PK戦で敗れるのは本当に悔しい」

日本サッカー協会・小倉純二会長
「W杯で優勝できるなんてこんな幸せな会長はいない。日本の女性の素晴らしさが証明された。将来、日本で女子W杯を開催した際は、澤に大会委員長をやってもらいたい」

日本サッカー協会・川淵三郎名誉会長
「大きな夢を持って、一生懸命練習して最後まであきらめずにフェアプレーでひたむきに頑張ったからこそ、勝利の女神が微笑んでくれた」

女子日本代表21名
GK:
1.山郷のぞみ(浦和レッズレディース)
12.福元美穂(岡山湯郷Belle)
21.海堀あゆみ(INAC神戸レオネッサ)
DF:
2.近賀ゆかり(INAC神戸レオネッサ)
5.矢野喬子(浦和レッズレディース)
14.上尾野辺めぐみ(アルビレックス新潟レディース)
3.岩清水梓(日テレ・ベレーザ)
15.鮫島彩(未所属)
16.田中明日菜(INAC神戸レオネッサ)
4.熊谷紗希(浦和レッズレディース)
MF:
10.澤穂希(INAC神戸レオネッサ)
8.宮間あや(岡山湯郷Belle)
9.川澄奈穂美(INAC神戸レオネッサ)
6.阪口夢穂(アルビレックス新潟レディース)
13.宇津木瑠美(モンペリエ/フランス)
FW:
7.安藤梢(デュイスブルク/ドイツ)
18.丸山桂里奈(ジェフユナイテッド市原・千葉)
11.大野忍(INAC神戸レオネッサ)
17.永里優季(ポツダム/ドイツ)
19.高瀬愛実(INAC神戸レオネッサ)
20.岩渕真奈(日テレ・ベレーザ)

【「なでしこスタイル」貫き頂点】
 日本女子代表が編成されてから30年。節目の年に、世界の頂点を極めた。2011年7月17日、フランクフルト。日本のサッカー史に金字塔が打ち立てられた。
 過去24戦して一度も勝てなかったFIFAランキング1位のアメリカが相手でも恐れず「なでしこスタイル」を貫いた。個々の身体能力で劣る分は、運動量と足元の技術、判断の速さと連動性で補う。2度先行されても、宮間(岡山湯郷)と澤(INAC)のゴールで追い付いた。PK戦ではGK海堀(INAC)が2人を止めた。4位に終わった北京五輪後に「世界の頂点を狙う」と心を合わせた選手達の誓いが、現実になった。
 東日本大震災が起き、特別な思いも抱えて臨んだ大会だった。なでしこたちは決勝の舞台で気持ちでも負けず、大きな花を咲かせた。

【澤がMVPと得点王】
 サッカー女子ワールドカップ(W杯)最終日の17日、日本の澤穂希(32)=INAC=が最優秀選手(MVP)に選ばれ、得点王も獲得した。ともに初めて。
 澤はグループリーグのメキシコ戦でハットトリックを達成し、準決勝のスウェーデン戦で1得点。決勝のアメリカ戦で5点目を挙げ、4得点のマルタ(ブラジル)、ワンバック(アメリカ)を抑えた。
 澤はこれで国際Aマッチ173試合で80得点とし、日本代表の最多記録を更新した。男子の最多は釜本邦茂の75得点(76試合)。澤は今大会を含めて日本が出場したW杯6度のうち5度、五輪は3度とも代表に選ばれている。

【澤は優勝&MVP&得点王の3冠】
 女子W杯ドイツ大会で優勝した日本主将のMF澤は、優勝に加えドイツ大会の最優秀選手、そしてこの日も延長に同点ゴールを決め今大会5ゴールで得点王にも輝いた。
 試合後、澤は「最後まであきらめずに戦った結果。120分間、自分を信じて走り続けた。全力を出し切った」と喜びを表した。今大会で5度目の世界一挑戦で、初の栄冠。「まだ現実を受け止められないが、本当にうれしい」と語った澤は「金メダルを持って帰ります!」と、とびきりの笑顔を見せた。

【澤穂希Q%A】
優勝の感想は?

「まだ実感はないです。得点王もMVPも、みんながいたから取れた。本当にみんなに感謝している。最高の舞台で最高の仲間と、一緒にメダルを取れたことはうれしい。北京五輪の時もすごくいいチームだったが、北京の時に若手だった選手が中堅になって、成長して頼もしくなったことが今回のポイントだった」

同点ゴールは?

「宮間がニア(サイド)に蹴ると言ったので、じゃあ私がいくねって言った。本当にうれしかった。みんなが最後まであきらめずに走り続けた結果が、あの点だった」

今後は?

「18年間、代表でプレーしてきて、厳しい時代も見てきた。本当にここに来るまでの道のりは長かった。今後は女の子がもっとサッカーをやってくれたらいいと思う」

ロンドン五輪は?

「人間、欲が出ちゃうんで。今度は五輪のメダルもほしい」

【海堀がスーパーセーブ】
 2−2で迎えたPK戦で2人を止め、W杯初優勝に貢献したGKの海堀は「試合で2失点したんで、ここは絶対に止めたいと思っていた」と語った。
 延長を終え、PK戦に突入する時には佐々木監督から「自分を信じて、皆を信じて思い切りやって来い」と声を掛けられた。その通り1人目のボックスを足で止め、2人目のロイドが大きく枠を外した後、3人目のヒースも止め、勝利に大きく貢献。「頑張り続けることで、夢見ていたところに来られた」と笑顔を見せた。

【宮間「人生ここしかない」】
 値千金の同点ゴールを決めたMF宮間は「みんなが最優秀選手」と優勝の喜びを爆発させた。
 こぼれ球を拾って、慌てることなく決めたゴールだったが「最終的には勝ったが、アメリカに試合をされた時間が長かった。これをステップにしていきたい」と反省の言葉も忘れなかったが、勝利の味はやはり格別。「人生のうちで盛り上がるのはここしかない!」と最高の笑顔をみせた。

【佐々木監督「ちっちゃな娘達がやってくれた」】
 これまで3分け21敗と1度も勝てなかったアメリカに雪辱。しかも2度のビハインドを跳ね返して、PKに持ち込んでの死闘を制したなでしこジャパンの佐々木監督は「PKの場面は意外に冷静に見ることができた。ここまでくれば十分だから」と満足そうに語った。
 FIFAランキングはアメリカが1位で、日本が4位。これまで日本女子のW杯、五輪での最高成績だった北京五輪の4位を大きく塗り替えての世界一には「僕もびっくり」と言いながらも「ちっちゃな娘達が粘り強くやってくれました!」と讃えた。

【記憶に残る名勝負】
 「記憶に残る名勝負だ」。ドイツ・フランクフルトで17日(日本時間18日早朝)行われたサッカーの女子ワールドカップ(W杯)決勝。日本代表「なでしこジャパン」がPK戦の末にアメリカを破ると、会場の日本人サポーターらは抱き合い、大歓声を上げて喜びを爆発させた。
 曇り空の下、競技場には満員の約4万9千人が詰め掛けた。激しい攻防が続く日米の“死闘”。「頑張れ日本」と声援を送り続けたフランクフルト在住の会社員加藤吉彦さん(39)は「ドキドキする試合。日本の女子サッカーの新たな歴史が今、つくられている」と興奮気味に語った。
 日米双方ともゴール前で好プレーが続出。場内では「ニッポン」「USA」の大きな掛け声が交互に湧き上がった。

【女子代表今後の日程】
 女子W杯を制した「なでしこジャパン」は明日19日朝、成田空港に凱旋する予定だ。次の目標は来年のロンドン五輪となる。
 9月1日からは中国山東省の済南で五輪アジア最終予選が行われる。3大会連続出場を狙う日本は北朝鮮、中国、韓国、オーストラリア、タイと総当たりで対戦し、出場権獲得条件の2位以内を目指す。
 国内リーグの「プレナスなでしこリーグ」は24日に再開され、MF澤、GK海堀ら7人が所属するINACはFW丸山を擁する千葉と対戦する。DF鮫島がいる米女子プロリーグのWPS、ブレーカーズも24日にフラッシュ戦を控える。

【ワンバック「深い悲しみの結果になった」】
 格下のはずの日本の驚異的な粘りに、最後はPK戦で屈したアメリカ。スンダーゲ米監督は「前半は試合を支配し、チャンスもたくさんあったが、それをものにできなかった。日本はいいサッカーをした。PK戦で敗れるのは本当に悔しい」と静かに語った。
 延長戦で一度は勝利を確信するゴールを決めたワンバックは「たくさんあったチャンスを掴めなかった。互いを信じ合って戦ったが、深い悲しみの結果になった。最後まで諦めなかった日本チームを祝福したい」となでしこジャパンの初優勝に敬意を表した。

【オバマ大統領もテレビ観戦】
 米ホワイトハウスは17日、日米が対戦したサッカーの女子ワールドカップ(W杯)決勝をテレビ観戦するオバマ大統領一家の写真を公表した。
 オバマ氏は白いシャツにノーネクタイ姿。ホワイトハウス内の書斎で軽食を前にミシェル夫人、2人の娘とリラックスした様子。
 オバマ氏は来年の大統領選用の公式ホームページで、対戦前に支持者2人と電話でサッカー談議に花を咲かせたことも紹介した。
 オバマ米大統領は試合後、短文投稿サイト「ツイッター」を通じ、「おめでとう、日本」と、日本チームの勝利に祝意を表明した。米チームに対しても「誇りに思う」と称えた。

【外国通信社、なでしこ優勝を速報】
 サッカー女子のワールドカップ(W杯)で初優勝した日本の快挙を、外国通信社はフランクフルト発の速報で伝えた。ロイター通信は「日本チームは母国に劇的な勝利と喜びをもたらした」との見出しを掲げ、東日本大震災に遭った日本に朗報をもたらしたと紹介。敗れたアメリカのオバマ大統領が、ホワイトハウスでテレビ観戦したことにも触れた。
 AFP通信は「日本は2度勝ち越されて追い付き、PK戦を制した」とし、アメリカから初勝利を挙げたことなどを詳報。アメリカのスンダーゲ監督が「勝敗に大きな違いはない」などと語った敗戦コメントも記した。

【独タコの“予言”日本優勝多数派に軍配】
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)決勝を巡り、開催国のドイツ各地で飼育されているタコ7匹が行った勝敗の“予言”は17日夜(日本時間18日早朝)、日本がアメリカに勝ったことで、多数派の4匹が占った通りとなった。
 強敵のアメリカを破っての初優勝だけに、ベルリンに住む日本人主婦(50)は「ドイツのタコ君の助けも大きかった。占いのように、大接戦で勝利できた」と、満面の笑みで語った。
 15日に公開で行われた“予言”では、ミュンヘンの水族館のタコなど4匹が日本に、3匹はアメリカに軍配を上げ「日本が勝つものの接戦」と受け止められていた。
 昨年のW杯南アフリカ大会で、ドイツ戦と決勝の計8試合の結果を全て的中させたタコ「パウル君」の後継を決めようと、今回の女子W杯に合わせ、パウル君を飼育していた水族館の運営会社がコンテストを実施していた。

【経済効果は1兆円超】
 なでしこの活躍は、金メダルを超えた。CM総合研究所の関根建男代表は、なでしこジャパンの経済効果が「1兆円を超える」と予想した。最大の理由は準々決勝でドイツに勝ったことという。「開催国で優勝候補のドイツに勝ち、彼女達の価値が世界に発信されたことで、商品価値がグンと上がった。世界を相手にしたマーケットだから1兆円を超える効果は期待できる」。その上で「彼女達の活躍が、女性だけではなく、国内の内向きだった10〜20代の草食系男子にも刺激を与え、やる気にさせた可能性もある。日本全体の生産力アップにつながるのではないか」と指摘した。
 時期も影響している。「日本にとっては、震災後、初めての明るいニュース。日本経済は大きな打撃を受けて、現在復興に向けて立ち上がろうとしているが、具体的な方策が見つかっていない。この時期に頑張る象徴として、なでしこジャパンは各企業から注目されているはず」。
 今後、なでしこジャパンのCM起用に動く企業の候補としては「トヨタ、日産など自動車業界や、パナソニック、東芝など家電メーカーは何としてもCM起用したいでしょうね。ソフトバンクの犬との共演も考えられる」と予想。起用法については「練習風景をドキュメント風に撮影して、最後に企業名だけを入れる。コメントも明るくてしっかりしているので、ユニホーム姿だけではなく、私服もいいですね」と話した。

【澤は商店街の“星”?】
 なでしこクイーン澤穂希(32)は商店街の“星”でもあった?
 今年1月に神戸に本拠地を置くINACに移籍。「ほとんど毎日自炊」という澤の胃袋を支えているのは、地元でも庶民的な市場で知られる神戸・春日野道の商店街、大安亭市場(おおやすていいちば)だった。「今の環境なら1ヶ月3万円の食費で抑えられます」と胸を張っていた澤のパワーの根源は、高級スーパーでも百貨店でもない、昭和の薫りが漂う市場だった。
 神戸の繁華街、三宮から各駅停車でわずか1駅。「ほぼ毎日自炊する」という澤が好んで買い物するのは、地元でも庶民的なことで知られる大安亭市場だった。
 その名の通り、特に野菜が安いことで知られる同市場は200メートルほどのアーケードに八百屋や鮮魚店、肉店に豆腐店が軒を連ねる昔ながらの商店街。どこもが活気溢れる市場に澤は自宅から自転車で通う。「あそこの方が30円安いって分かるとキャベツ1つでも、そっちの店で買う」と胸を張っていた澤は、商店街でも知られた存在だった。
 「ミートのマエダ」の奥藤英和さん(61)は「初めて来た時から“あっ澤ちゃんや”と思ったよ。でも、自分から名乗るわけじゃないしね。ホントにおとなしい、普通の人」と控えめな印象を明かす。「買っていくのはほとんど豚肉。ミンチとかね」とその庶民的な一端を明かした。
 近くの八百屋の店主は「ワシはサッカーあんまり知らんからな。あれが澤さんって知ったんは最近。ユニホーム着たまま、この前の道を5、6人で自転車でシャーッと通って行くんや」と笑った。「お姉ちゃんら、何やっとんの?」と声を掛けると「サッカーです。また応援してくださいね」と気軽に答えたという。
 「私、1個も好き嫌いがない」と言い切る澤はパスタはもちろん、カレーも様々な種類を作る。後輩で日テレからINACに一緒に移籍してきたMF大野忍(27)も「澤さんの作るものは何でもおいしい」とうなるほどの腕前だ。自信の逸品は、レンコンやゴボウ、ジャガイモを入れた「根菜ドライカレー」。父が調理師の免許を持ち、料理好きの母の影響で自然に料理の腕を磨いたという澤は「今なら私、1ヶ月食費3万円で抑えられますよ」と言い切る。決して金銭的に恵まれているとは言えない女子サッカー界。しかし、エース澤は地元の安い商店街で食品を調達し、パワーに変えていた。

【熱血FW永里は男子をバッサリ】
 グループリーグ初戦のニュージーランド戦で先制ゴールを決めた永里は、1987年7月15日、神奈川県厚木市出身の24歳。日テレ・ベレーザで9シーズンを過ごした後、2009年にドイツブンデスリーガのポツダムに移籍。定位置を獲得し、欧州CL制覇と2度のリーグVに貢献した。
 なでしこでは2004年に初招集されて以来、68試合で32得点。昨年末、日本プロサッカー選手会が勝利給などを巡って日本サッカー協会と対立した際には「おまえら何のためにサッカーやってんだ?と思った。女子は世界一になりたい、うまくなりたいという純粋な思いでやっている」と男子をバッサリ斬った熱い一面も。兄はJ1甲府のMF源気、妹は日テレ・ベレーザの亜紗乃。

【鮫島は“女の子走り”で人気急上昇】
 W杯では全6試合に先発フル出場。攻撃の起点として活躍した不動の左サイドバック、鮫島は1987年6月16日、栃木県宇都宮市出身。名門・常盤木学園から2006年に東京電力に加入し、1年目から主力として活躍した。なでしこジャパンには2008年に初選出。昨年は女子アジア杯3位、広州アジア大会金メダルに貢献した。
 今年6月には、福島第1原発事故の影響で活動を自粛した東京電力から米女子プロリーグ、WPSのボストン・ブレーカーズに移籍した。国内の他チームへの移籍は「心情的に難しく踏み出せなかった」という24歳。ドルトムントの日本代表MF香川も「凄くうまい」と注目し、ネット上ではキュートなルックスと左サイドを駆け上がる“女の子走り”で人気が集まっている。1メートル62、53キロ。

【安藤はウッチーとも仲良し】
 なでしこジャパンのエースストライカーとして、W杯での躍進に貢献した安藤。全6試合に先発しノーゴールに終わったが、豊富な運動量を武器に前線で起点となり、守備でも積極的にプレスを掛け続けた。
 1982年7月9日、栃木県宇都宮市出身の29歳。なでしこリーグ浦和時代の2009年にはMVPと得点王をダブル受賞し、翌2010年からドイツのデュイスブルクでプレー。現地では男子日本代表のメンバーとも交流があり、DF吉田(VVV)の試合を応援したことも。ともに食事をすることもあるというシャルケのDF内田らからは「コズコズ」と呼ばれている。1メートル64、57キロ。

≪超サカ採点表≫
女子日本代表
GK:
21.海堀あゆみ 8.0
立ち上がりのピンチを好セーブで凌ぐ。その後も、数え切れないほどのファインセーブを連発
DF:
2.近賀ゆかり 7.0
最後まで衰えない豊富な運動量で攻守に貢献。延長戦では、前線への鋭い飛び出しであわやというシーンも作り出した
3.岩清水梓 7.0
体を張った守備と、鋭い縦パスでチームに貢献。試合最終盤には、自らの退場と引き換えにチームを救う
4.熊谷紗希 7.0
ワンバック相手に懸命の戦いを見せる。PKの場面では冷静なキックで大会を締めくくった
15.鮫島彩 7.0
守勢に回る時間が多い中でも、勇気を持って前線に飛び出し、攻撃に参加
MF:
11.大野忍 7.0
得意のドリブルで相手をかく乱し、なでしこの数少ない攻め手となる
(66分18.丸山桂里奈 6.0)
同点ゴールの場面では、ニアサイドでDFを引き付け、影のアシストを見せた
(119分20.岩淵真奈 --)
タイムアップ直前に試合に出場し、ピッチの上で優勝を経験。次回大会では、この経験を糧にチームの中心選手になりたい
10.澤穂希 8.0
守備の嗅覚を発揮し、ピンチの芽を幾度も摘み取る。攻撃面では、鋭いスルーパスでチャンスを演出し、当たり前のようにチームを救うゴールを挙げた
6.阪口夢穂 7.0
澤が高いポジションを取ったこともあり、中盤での守備面の役割が大きくなったが、その任務を見事にこなした
8.宮間あや 7.5
低い位置に引いてボールを受け、得意のロングキックで局面を打開。チームを救う同点ゴールを挙げた
FW:
7 安藤梢 6.5
守備もサボらず、果敢にディフェンスラインの裏を狙い続け、アメリカゴールを脅かす
(66分17.永里優季 6.0)
失点の遠因となってしまったものの、強引なドリブル突破でゴールを演出し、名誉を挽回
9.川澄奈穂美 7.0
FWとサイド、ポジションを幾度も切り替えることになったが、豊富な運動量で前線を掻き回し続ける


夢叶った
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で初優勝の快挙を成し遂げた女子日本代表「なでしこジャパン」の主将、澤穂希(32)=INAC=は本日18日、フランクフルトで「実感は日本に帰らないとなさそう。でも夢が叶って良かった」と決勝の激闘から一夜明けた心境を述べた。
 チームは日本時間19日朝に帰国する。
 澤は17日の決勝のアメリカ戦でPK戦前に円陣を組んだ際、佐々木則夫監督(53)に対し「最後に蹴らせてくれと言った。PKは苦手なので、こんな大舞台では外せない」とお願いした裏話を披露。試合後、18日未明にホテルでの祝勝会に出席し、帰国の準備などで30分ほどしか眠らなかったそうだが「最後まであきらめないで走り続けるという、なでしこのいいところが出せた」とさわやかな表情を見せ、「携帯の電源を入れたら100件以上のお祝いメールが来ていた」と明かした。
 1得点に加え、澤の2点目をアシストした宮間あや(26)=岡山湯郷=は「ほとんど寝ていない」と眠そうな表情。祝福のメールがたくさん届き「感動をありがとう、という内容が多かったのが嬉しかった。自分達には運を引き込む力があった」と振り返った。

【キリンが1人100万円の臨時ボーナス】
 サッカー日本代表のオフィシャルスポンサーを務めるキリングループは本日18日、女子ワールドカップ(W杯)で優勝した「なでしこジャパン」のメンバー21人に、1人当たり100万円の臨時ボーナスを支給することを明らかにした。
 キリンホールディングス、キリンビール、キリンビバレッジのグループ3社で支給する。同グループがサッカーの日本代表に臨時ボーナスを支給するのは男女通じて史上初めて。キリンビールの松沢幸一社長は「ネバーギブアップの戦う姿勢と団結力に敬意を表したい」とコメントした。

【興奮と歓喜、「夢のよう」】
 「夢のようだ」。「なでしこジャパン」の偉業に、西日本でも選手の所属するチームの仲間らが興奮と歓喜に包まれた。
 代表に澤穂希ら7人を送り出した「INAC神戸レオネッサ」。選手15人が神戸市中央区のスポーツバーで観戦した。星川敬監督(35)は澤と中学時代からの付き合い。同点ゴールの瞬間、茫然と画面を見つめたが、すぐ笑顔に。「澤はどんな状況でもあきらめない。あの1点は感動した」「世界一になった人に掛ける言葉もないけど、感想を聞いて、ねぎらいたい」と、得点王の栄誉を称えた。
 好セーブを連発したキーパー海堀あゆみと神戸市のマンションで同居している甲斐潤子(27)は「PKに強いので止めてくれると思っていた」と振り返り「いつも声が小さいけど、あんなに叫んでるのは初めて見た」と目を丸くした。
 1点目を決めた宮間あやが所属するのは「岡山湯郷ベル」。本拠地の岡山県美作市ではサポーターら約80人が観戦し、種田佳織監督(36)は「あきらめない気持ちが得点につながった」と興奮。「厳しい戦いで成長しながら世界の頂点に立った。夢のようだ」と話した。
 阪口夢穂が小学生時代を過ごした堺市の少年サッカースクールの矢野真輔代表(40)は「強敵相手にほんま頑張ってくれた。なでしこ最高」と声を上ずらせ、高校の担任だった升間晶子教諭(58)は、PKを決めて胸に両手を当てた阪口選手のしぐさに「ホッとした感じが、あの子らしい」と目を細めた。
 興奮は街の人々にも。神戸市のJR三ノ宮駅前では、会社員の男性(49)が「PK戦まで持ち込んだ展開に、一睡もせず見てしまった。土壇場になると女性の方が強いのかな」。サッカーの試合に向かう高1の少年(16)は「延長で勝ち越されてもう無理かと思った。自分もPK戦で外したことがある。プレッシャーに打ち勝って決められるのは凄い。精神面の強さを感じた」と話した。

【なでしこ地元に歓喜】
 サッカー女子ワールドカップ(W杯)で、驚異的な粘りを発揮して世界一の座を勝ち取った「なでしこジャパン」。本日18日朝、選手の地元では家族が「娘は誇り」「最高の親孝行」と快挙を喜び、恩師は「被災地を勇気づける勝利」と称えた。
 宮間あや(26)の出身地、千葉県大網白里町ではパブリックビューイングが行われた。優勝が決まると、最前列にいた父文夫さん(56)は町民らから胴上げされ、涙を流した。「何度もアメリカの猛攻に耐えたメンバー全員で取った金メダル。みんなに『ありがとう』と言いたい」
 横浜市の知人宅で約50人と観戦したのは近賀ゆかり(27)の両親。父雅志さん(58)には数日前、ドイツで戦う娘から「父の日に何もあげられなくてゴメン。メダルをプレゼントするから待っててね!」と絵はがきが届いた。「世界一になるなんて最高の親孝行です」と雅志さんは笑い、母みどりさん(56)は「娘を誇りに思う」と目頭を押さえた。
 東京都府中市では澤穂希(32)が小学校時代に所属した「府ロクサッカークラブ」の関係者らがテレビで観戦。澤を指導した元コーチ田中宏明さん(71)は「素晴らしかった」と目を潤ませた。
 「大会で見せた粘りは世界一を目指す気持ちの表れ。子供の思いを信じていた」と神奈川県大和市で興奮気味に話したのは川澄奈穂美(25)の父守弘さん(56)。
 鮫島彩(24))、熊谷紗希(20)ら卒業生3人が代表に名を連ねる常盤木学園高校(仙台市)は、津波で自宅を失った生徒もいた。松良千広校長は「被災地を勇気づける勝利。復興に向け、彼女達のように前を向いて立ち上がらなければ」と話した。

【長谷部、長友も快挙喜ぶ】
 なでしこジャパンの快挙に、男子代表のザッケローニ監督をはじめ、選手も自らのことのように喜んだ。
 ザッケローニ監督は日本サッカー協会を通じ「歴史的快挙に最大限の称賛を贈りたい」とコメント。「決勝でも日本の方が最初から確固たる決意を持って試合にアプローチしていたのが見受けられた」と、闘争心を持ってFIFAランキング1位のアメリカに挑んだなでしこに賛辞を並べた。
 主将の長谷部(ボルフスブルク)は「今言えるのは、なでしこジャパンの皆さんに対する感謝の言葉だけ。言葉で表すことができない感情が心の中から湧いてきます」と自身の公式ブログで感激を表現した。
 男子は昨年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で16強入り。1月のアジアカップを制し、9月からW杯ブラジル大会アジア3次予選という新たな戦いが始まる。
 新シーズンに備えて合宿中の長友(インテル)はクラブを通して「同じサッカーをやる者として、優勝は素晴らしいことだと思う。今は(大震災で被災した日本が)難しい状況で、パワーを与えられる。僕もうれしいし、誇りに思う」と刺激をもらったようだ。

【ベストイレブンに澤ら選出】
 ドイツのサッカー専門誌キッカーは本日18日、日本が初優勝した女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会のベストイレブンを発表、日本からはMVPの澤とGK海堀、DF岩清水の3選手が選出された。
 ドイツの各メディアは17日の決勝について、「アメリカが2度、勝利を手中にしたかに見えたが、日本は闘志をむき出しにして追い付いた」(ビルト紙)と日本の粘りを絶賛。フランクフルター・アルゲマイネ紙は「これほど情熱的で劇的な試合はない」と伝えた。
 また、南ドイツ新聞は日本のパスサッカーを支えた澤について、「流れるようにパスを出す。(スペイン代表の)シャビ・エルナンデスを想起させる」とサッカー界を代表するパスの名手と比較して称えた。

【米「国民を勇気づけた」】
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)日本代表「なでしこジャパン」に惜敗したアメリカのメディアは17日、日本の初優勝を東日本大震災からの復興と関連づけ、電子版のトップページなどで大きく報じた。
 CNNテレビは優勝を速報するとともに、日本代表チームの「力強いプレーと意表を突く走りが、大震災からの復興を図る日本の国民を(大会を通じて)勇気づけた」と説明。
 ニューヨーク・タイムズ紙は日本の優勝について「復興への希望の上に築かれた勝利で、(大震災で)打撃を受けた国を盛り上げた」とした。
 ウォールストリート・ジャーナル紙は「なお大震災からの回復を図る国民にとっては、特に感動的な優勝」とした。
 ジョージア州アトランタの地元紙は「W杯決勝戦、ファンがテレビにくぎ付け」という見出しの記事で「アメリカは敗れたが、女子サッカーがこれまで以上のファンを勝ち取ったことは確かだ」と報じた。

【苦難克服へのメッセージ】
 韓国の聯合ニュースは本日18日、サッカーの女子ワールドカップ(W杯)日本代表「なでしこジャパン」が初優勝したことを速報。東日本大震災と福島第1原発事故という苦難の克服に向け「『決してあきらめるな』というメッセージを日本人に送った」と伝えた。
 同ニュースは、「力と高さ」で勝るアメリカにリードされながらも、日本が懸命に戦ったことを強調し、特に同点ゴールを入れた澤穂希の活躍を称賛。
 「原発事故で混乱を繰り返す政治に失望し、電力不足の不安に揺れる経済にため息をつき、沈鬱(ちんうつ)な雰囲気だった日本人が、久々に笑いを取り戻した」と伝えた。

【中国メディア「奇跡」絶賛】
 中国メディアは本日18日、サッカーの女子ワールドカップ(W杯)日本代表「なでしこジャパン」が初優勝したことを「アジアの歴史をつくった」と大きく伝えた。
 中国国営通信、新華社も日本の初優勝を速報した上で「日本の奇跡が世界を制した」と題する評論を配信。日本チームの強さは「技術だけではなく、強固な信念と意志にある」と解説し、「『なでしこ』の美しいサッカーとそれがもたらした奇跡が、東日本大震災で被災した民族に比類なき自信を与えるだろうと信じる」と絶賛した。
 中国は12年前の第3回大会ではアメリカに敗れたものの、準優勝した。ニュースサイト「網易」の解説記事には、当時のチームがベテラン主体で、その後、選手の育成体制が整わず、中国の女子サッカーは「競技人口も成績も絶えず下り坂」と厳しく指摘。日本のチームについては「ベテランと若手がきれいに組み合わさったチーム」で、今後とも成長し続けるだろうと分析した。

【ベトナムの各紙もなでしこ称賛】
 「真に崇高な勝利だ」。サッカーの女子ワールドカップ(W杯)決勝でアメリカを破り初優勝した日本代表「なでしこジャパン」について、サッカー熱が東南アジア随一とされるベトナムの各紙も本日18日、電子版などに称賛する記事を掲載した。
 各紙はアメリカに先行されながらも2度追い付いた日本の辛抱強さを称え、ドイツ、スウェーデン戦に続き「W杯にさらなる驚き」(トイチェ紙)をもたらしたと指摘。
 グオイラオドン紙は「なでしこジャパン」が他のチームにはあまりみられなかった勝利へのあくなき欲と闘志を持っていたと論じた。
 インターネット新聞ザンチは読者のコメントを掲載。「おめでとう日本。あなたたちはアジアの誇りだ」「地震、原発事故と大災害に見舞われながら、日本女子は運に頼らず奇跡を成し遂げた」などの言葉が寄せられた。

【伊メディア“驚き”伝える】
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)で初優勝した女子日本代表「なでしこジャパン」に対し、本日18日付のイタリアのスポーツ紙に称賛の記事が並んだ。ガゼッタ・デロ・スポルトは「小さなチームがアメリカをノックアウト」の見出しで、平均身長が約163センチの日本が大柄なアメリカを破った驚きを伝えた。
 同紙は大会中、女子日本代表がピッチ上で東日本大震災への支援に感謝する横断幕を掲げた姿についても触れ「大観衆は日本チームの感動的な力に魅了された」と伝えた。コリエレ・デロ・スポルトは「ヒロインは2本のPKを止めたGK海堀あゆみだった。国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長やドイツのメルケル首相から祝福を受けた」とした。

【ブラジル、日本の粘り強さ称賛】
 サッカー王国ブラジルのメディアは17日、サッカーの女子ワールドカップ(W杯)日本代表「なでしこジャパン」の初優勝を「歴史的勝利」「予想外の結末」などと相次いで速報。2度のリードを許しながら勝利を掴み取った日本の粘り強さを称賛した。
 有力紙グロボのスポーツ版(電子版)は「3月の自然災害(東日本大震災)で打ちのめされた国に喜びを与えるのに、スポーツ以上のものはない」との書き出しで詳細に報道。決勝でアメリカにリードされても「2度にわたって追い付いた」などと伝えた。
 長い伝統を持つジョルナル・ド・ブラジル紙は「予想外のチームが大会の主役になった」と指摘。PK戦で好セーブを連発したゴールキーパーの海堀あゆみ選手を評価する記事も目立った。


9位後退
J1第5節最終日結果

広島0−0福岡
(広島ビ・9864人)
≪出場メンバー≫
広島
GK:
西川周作
DF:
森脇良太、森崎和幸、盛田剛平
MF:
ミキッチ、青山敏弘、森崎浩司、服部公太(66分山岸智)、ムジリ(66分山ア雅人
)、李忠成
FW:
佐藤寿人
福岡
GK:
六反勇治
DF:
山形辰徳、丹羽大輝、小原章吾、和田拓三
MF:
末吉隼也、中町公祐、田中佑昌、松浦拓弥(85分高橋泰)、成岡翔
(72分重松健太郎)
FW:
城後寿(64分岡本英也)

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順位表&得点ランキング


 J1第5節最終日は本日18日、広島広域公園陸上競技場などで残りの1試合が行われ、広島と福岡は、ともに得点を奪うことができずに0−0で引き分けた。広島は勝ち点26で9位後退、福岡は同8で最下位のまま。

広島0−0福岡
【広島GK西川、好セーブ連発】
 広島はGK西川が好セーブを連発した。女子ワールドカップ(W杯)決勝のPK戦で大活躍したGK海堀が刺激となったようで「大舞台で地に足を付けて(PKを)止めるのはすごい。なでしこが優勝して、自分としても負けていられないと思った」と語った。

★福岡は森氏偲び喪章でプレー
 福岡は敵地で貴重な勝ち点「1」を獲得した。元サッカー日本代表監督で1998年にチームを指揮した森孝慈氏(享年67)が17日に死去。喪章をつけて臨んだイレブンは最後まで攻めの姿勢を貫き、上位との一戦を0−0に持ち込んだ。
 篠田監督は「選手達は勝ち点3を獲得しようと戦ってくれた。守備も2試合連続のゼロ封で評価したい」と、巻き返しに手応えを掴んでいた。

J2第21節最終日結果

草津0−5鳥取
(正田スタ・1979人)
≪得点者≫
鳥取:美尾敦11、51、63、オウンゴール39、ハメド81

愛媛0−2京都
(ニンスタ・2213人)
≪得点者≫
京都:ドゥトラ5、駒井善成77

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 J2第21節最終日は本日18日、正田醤油スタジアム群馬などで残りの2試合が行われ、鳥取は美尾の3得点などで5−0で草津に大勝し、5試合ぶりに白星を飾った。京都も2−0で愛媛を破り、5試合ぶりの白星。草津と愛媛は、ともに3連敗。


敗退
コパ・アメリカ準々決勝結果

ブラジル0−0(PK0−2)パラグアイ
(ラプラタ)
≪PK戦≫
ブラジル:エラーノ×、チアゴ・シウバ×、アンドレ・サントス×、フレッジ×
パラグアイ:バッレート×、エスティガリビア○、リベロス○
≪出場メンバー≫
【ブラジル】
GK:
ジュリオ・セーザル
DF:
マイコン
、ルシオ、チアゴ・シウバ、アンドレ・サントス
MF:
ルーカス・レイバ
(103分)、ラミレス、ガンソ(100分ルーカス)
FW:
ロビーニョ、パト(111分エラーノ)、ネイマール(80分フレッジ)
【パラグアイ】
GK:
ビジャル
DF:
ベロン、アルカラス
(103分)、ダ・シルバ、A・トーレス(71分マレコス
MF:
ベラ
(63分バッレート)、V・カセレス、リベロス、エスティガリビア
FW:
N・H・バルデス、バリオス(83分H・ペレス)

チリ1−2ベネズエラ
(サンフアン)
≪得点者≫
チリ:スアソ70
ベネズエラ:ビスカロンド35、G・シチェロ81
≪出場メンバー≫
【チリ】
GK:
ブラボ
DF:
W・ポンセ、イスラ
、P・コントレラス、ハラ(61分E・パレデス)
カルモナ(46分バルディビア)、ビダル
、メデル■■=(83分)、ヒメネス
FW:
A・サンチェス、スアソ
【ベネズエラ】
GK:
ベガ
DF:
ビスカロンド、G・シチェロ、R・ロサレス、ペロソ
MF:
リンコン
(94分)、C・ゴンサレス、ルセナ、アランゴ
FW:
ミク(60分ロンドン)、マルドナド(65分セイハス)

コパ・アメリカ準決勝日程

20日(水)
日本時間9:45〜
ペルーvsウルグアイ
(ラプラタ)

21日(木)
日本時間9:45〜
パラグアイvsベネズエラ
(メンドーサ)

 サッカーのコパ・アメリカ(南米選手権)第14日は17日、ブエノスアイレス近郊のラプラタなどで準々決勝の残り2試合が行われ、3連覇を狙ったブラジルが敗退した。パラグアイと0−0のまま延長でも決着せず、PK戦で蹴った4人が1人も決められずに0−2で敗れた。
 ベネズエラは2−1でチリを下し、初の準決勝進出を決めた。ベネズエラは後半追い付かれたが、残り10分にチチェロが決勝ゴールを決めた。
 準決勝は19日にウルグアイvsペルー、20日にパラグアイvsベネズエラが対戦する。


途中出場
ロシアカップ2回戦結果

ボルガル・ガズプロム(2部)1−0CSKAモスクワ
≪得点者≫
ボルガル・ガズプロム:チェチエフ87

FKヒムキ(2部)2−3ゼニト・サンクトペテルブルク
≪得点者≫
ヒムキ:ナバロフスキー39、ボロンキン81=PK
ゼニト:ダニー7、ファイズリン16、ブハロフ68

FCウラル(2部)0−0(PK5−6)ルビン・カザン

ボルガ・ウリャノフスク(2部)0−3アンジ・マハチカラ
≪得点者≫
アンジ:ガジベコフ29、アフメドフ41、ロベルト・カルロス55

 サッカーのロシアカップは17日、2回戦が行われ、MF本田圭佑が所属する前回覇者のCSKAモスクワは、初戦で2部のボルガリガスプロムに0−1で競り負け、敗退した。
 本田は0−0の後半32分から途中出場したが、同42分に失点して2連覇を逃した。


移籍
 イングランドプレミアリーグ、マンチェスター・シティーに所属するアルゼンチン代表FWカルロス・テベス(27)が、ブラジル1部リーグのコリンチャンスに完全移籍することが本日18日、明らかになった。両クラブで合意に達した。マンCを率いるロベルト・マンチーニ監督が同日、明かした。
 かねてから、今夏にコリンチャンスへ移籍するとの噂が伝えられていたテベスの去就に関して、マンチーニ監督は「我々はコリンチャンスと合意に達した。ただ、カルロスの状況(テベスが個人の条件についてクラブと交渉中かどうか)を私は知らない」とコメント。コリンチャンスと合意に達したことを明かした一方で、移籍が完全に成立したわけではないことを強調した。
 家族との生活を望んでいるテベスは、かねてからマンCを退団して隣国の古巣クラブであるコリンチャンスへの移籍を希望。しかし、コリンチャンスがテベス獲得のために提示した4000万ポンド(50億8000万円)の移籍金をマンCが拒否するといった報道が伝えられ、交渉が難航していた。


獲得
 イングランドプレミアリーグのアーセナルが、コスタリカ1部リーグのサプリサでプレーしているコスタリカ代表FWジョエル・キャンベル(19)を獲得することが17日、明らかになった。5年契約で移籍金は100万ポンド(約1億2700万円)。
 同選手の代理人を務める父親は同日、「すでに合意に達している。これは彼にとっても、コスタリカにとっても、歴史的なこと。アーセナルへの移籍にNOと言うことはできなかった」と語り、アーセナルへの移籍で合意したことを明らかにした。
 キャンベルは7日に行われたコパ・アメリカのグループリーグで、ボリビア相手にチーム2点目となるゴールを決め、一躍注目を集めた。


超サカFLASH

欠場
 イタリアセリエAのインテルに所属する日本代表DF長友佑都は17日、合宿中のピンツォーロで左太もも内側に違和感を訴え、地元チームとの練習試合を欠場した。クラブ広報は「軽症のため、検査などの予定はない。大事を取った」と説明。20日の練習試合には出場する予定という。

出席
 イタリアセリエAのカターニャからノバーラに移籍した元日本代表FW森本貴幸が17日、ノバーラで行われたチームの新体制発表会に出席し「(ライバルを)全部やっつけよう」とイタリア語で意気込み、サポーターから歓声を浴びた。背番号は「11」に決まった。森本は18日に入団会見を行う。

後半出場
 FW宮市亮が所属するイングランドプレミアリーグのアーセナルは17日、中国の杭州で杭州緑城と親善試合を行い、1−1で引き分けた。先制を許したアーセナルだったが、カルロス・べラが前半終了間際に同点ゴールを奪った。宮市は後半から出場し、2試合連続の出場を果たした。

全治4〜6週間
 J2栃木は17日、MF本橋卓巳が左下腿ひらめ筋肉離れで全治約4〜6週間と診断されたと発表した。


[提携サイト]
日本代表ニュース

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