PS4版ウイイレ2018に神データ降臨★
PS4版ウイイレ2018完全修正データ
本日の超最新情報
2018年6月28日(木)
INDEX(目次)
★16強入り★ W杯ロシア大会グループリーグ第3戦結果
グループH:
日本代表0―1
ポーランド代表
セネガル0―1
コロンビア
日本は敗れるも、フェアプレーポイントでセネガルを警告2枚差で上回って2位となり、2010年南アフリカ大会以来、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出!アジア勢で唯一の16強入りした日本は、7月2日にロストフナドヌーで、ベルギー(グループG・1位)と初のベスト8を懸けて激突!コロンビアはジェリー・ミナの決勝点で競り勝ち、2連勝の首位通過で16強入り!
★王者敗退★W杯ロシア大会グループリーグ第3戦結果
グループE:
セルビア0―2ブラジル
スイス2―2コスタリカ
グループF:
韓国2―0ドイツ
メキシコ0―3スウェーデン
グループFで前回王者のドイツは韓国に敗れて最下位となり、西ドイツ時代を含めてW杯史上初のグループリーグ敗退!前回大会王者がグループリーグで敗退したのは3大会連続!スウェーデンはメキシコに完勝して首位通過、敗れたメキシコはドイツが敗れたおかげで2位で決勝トーナメント進出!グループEのブラジルはパウリーニョの先制点などで快勝して首位通過で16強入り、スイスは2位で勝ち抜け!
★出場権剥奪★欧州サッカー連盟(UEFA)はイタリアセリエAのミランが財政的な規律違反を犯したとして、今後2シーズンを対象に、UEFA主催の大会1つへの参加を禁止すると発表!ミランは来シーズンに出場する予定だった欧州リーグ(EL)の出場権が剥奪され、これにより今シーズンのセリエAで7位のアタランタがELグループリーグに、8位のフィオレンティーナがEL予選に出場することが決定!
★3回戦進出★第98回天皇杯全日本選手権大会2回戦結果
※PK戦から再開
名古屋グランパス(J1)1―1(延長0―0・PK7―6)奈良クラブ(奈良)
審判による競技規則の適用ミスがあったため、特例措置で前代未聞のPK戦やり直しとなった一戦は名古屋に軍配!名古屋は7月11日の3回戦で広島(J1)と対戦!
本日の超サカFLASH
大阪北部地震の影響で中止となったJ3のG大阪U23−群馬(23日・万博記念競技場)の代替試合は8月18日にパナソニックスタジアム吹田で開催ほか
本文
★16強入り★
W杯ロシア大会グループリーグ第3戦結果
グループH:
日本代表0―1
ポーランド代表
(ヴォルゴグラード・アリーナ/42,189人)
≪得点者≫
ポーランド代表:
ヤン・ベドナレク(後半14分)
≪出場メンバー≫
【
日本代表】
GK:
1.川島永嗣(メス)(cap)
DF:
19.酒井宏樹(マルセイユ)
22.吉田麻也(サウサンプトン)
20.槙野智章(浦和レッズ)
■=66分
5.長友佑都(インテル)
MF:
16.山口蛍(セレッソ大阪)
7.柴崎岳(ヘタフェ)
21.酒井高徳(ハンブルガーSV)
11.宇佐美貴史(デュッセルドルフ)
(65分14.乾貴士(ベティス))
FW:
9.岡崎慎司(レスター・シティ)
(47分15.大迫勇也(ブレーメン))
13.武藤嘉紀(マインツ)
(82分17.長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト))
ベンチ:
GK:
12.東口順昭(ガンバ大阪)
23.中村航輔(柏レイソル)
DF:
3.昌子源(鹿島アントラーズ)
6.遠藤航(浦和レッズ)
2.植田直通(鹿島アントラーズ)
MF:
4.本田圭佑(パチューカ)
10.香川真司(ドルトムント)
8.原口元気(ハノーファー)
18.大島僚太(川崎フロンターレ)
【
ポーランド代表】
GK:
22.ウカシュ・ファビアンスキ(スウォンジー/イングランド)
DF:
3.アルトゥル・イェンドジェイチク(レギア・ワルシャワ)
5.ヤン・ベドナレク(サウサンプトン/イングランド)
15.カミル・グリク(モナコ/フランス)
18.バルトシュ・ベレシンスキ(サンプドリア/イタリア)
MF:
6.ヤツェク・ゴラルスキ(ルドゴレツ・ラズグラド/ブルガリア)
10.グジェゴシュ・クリホビアク(ウェスト・ブロムウィッチ/イングランド)
11.カミル・グロシツキ(ハル・シティ/イングランド)
19.ピオトル・ジエリンスキ(ナポリ/イタリア)
(79分17.スラヴォミル・ペシュコ(レヒア・グダニスク))
21.ラファウ・クルザワ(グルニク・ザブジェ)
(79分14.ウカシュ・テオドルチュク(アンデルレヒト/ベルギー))
FW:
9.ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)(cap)
ベンチ:
GK:
1.ヴォイチェフ・シュチェスニー(ユヴェントス/イタリア)
12.バルトシュ・ビャウコフスキ(イプスウィッチ/イングランド)
DF:
2.ミハウ・パズダン(レギア・ワルシャワ)
4.チアゴ・チョネク(SPAL/イタリア)
20.ウカシュ・ピシュチェク(ドルトムント/ドイツ)
MF:
8.カロル・リネッティ(サンプドリア/イタリア)
13.マチェイ・リブス(ロコモティフ・モスクワ/ロシア)
16.ヤクブ・ブワシュチコフスキ(ヴォルフスブルク/ドイツ)
FW:
7.アルカディウシュ・ミリク(ナポリ/イタリア)
23.ダヴィド・コフナツキ(サンプドリア/イタリア)
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フルマッチ動画(前半)
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フルマッチ動画(後半)
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セネガル0―1コロンビア
(サマーラ・アリーナ/41,970人)
≪得点者≫
コロンビア:
ジェリー・ミナ(後半29分)
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W杯グループリーグ順位表
W杯得点ランキング
W杯アシストランキング
W杯セーブランキング
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、グループリーグ・グループHの日本は28日、ヴォルゴグラードでの最終戦でポーランドに0―1で敗れたが、通算1勝1分け1敗の勝ち点4で同グループ2位となり、2010年南アフリカ大会以来、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を決めた。
アジア勢で唯一の16強入り。7月2日(日本時間同3日未明)にロストフナドヌーで、ベルギー(グループG・1位)と初のベスト8を懸けて対戦する。
日本は引き分け以上なら自力でグループリーグ突破が決まったが、第2戦までから先発6人を入れ替えて臨み、後半14分にセットプレーから失点した。
グループHのもう1試合はコロンビアがセネガルを1―0で下した。この結果、日本とセネガルが勝ち点、総得失点差、総得点で並んだ。直接対決も引き分けていたが、警告と一発退場の数を数値化したフェアプレーポイントで、日本がセネガルを警告2枚差で上回った。同グループはコロンビアが勝ち点6で1位通過した。
グループGは16強を決めていた同士の対戦でベルギーがイングランドを1―0で下し、ベルギーが1位、イングランドが2位。チュニジアはパナマに2―1で逆転勝ちし、W杯で40年ぶりの白星を挙げた。
グループリーグは全日程が終了し、30日に始まる決勝トーナメントを争う16チームが出揃った。
【西野監督Q&A】
ポーランド戦で敗れながらも、日本を2大会ぶりの決勝トーナメントに導いた西野監督の一問一答は次の通り。
ボールを回した終盤の采配。セネガルが引き分ける可能性もあったが?
「非常に厳しい選択。他力を選んだ。W杯というステージを突破する中で、究極の選択かもしれない。後悔はしているが」
どのタイミングで決断した?
「長谷部の投入メッセージは、このまま0―2にはなってはいけない。ポーランドもアグレッシブに追加点という形でもなかった。長谷部の投入が全てであったことは間違いない」
先発6人を入れ替えたのは先を見据えて?
「勝ち上がるということを自分の中では前提として考えていた。出ていない選手を起用したいという気持ちだけで起用したのではない」
次戦へ向けて発表?
「勝ち上がったという喜びで満足せず、今までと違う状態で臨むんだというのを、この3日で自信に持っていかせて、今日の分まで強気でゲームを迎えたいなと思う」
【リスク覚悟の大勝負、やり遂げた西野ジャパン】
危ない橋を渡っているように見えた。終盤、日本は0―1と負けている状況で、自陣でボールを回し続けた。もう得点は望まないという意思表示は、最終戦で初勝利をと願ったポーランドにも都合が良かった。
後半37分、温存されていた長谷部の投入が、西野監督のメッセージ代わりだった。他会場でコロンビアがセネガルを1―0でリードし、そのままなら16強入りできる。最後は警告数の勝負になることも踏んで、意思伝達能力にたけた主将を通じ、危険なファウルを避けるよう徹底させる、念の入れようだった。
万が一、セネガルが1点返せば、一転敗退に追い込まれるところだった。「リスクはあった」と長谷部。疑心暗鬼の選手もいた。それでも大観衆のブーイングを浴びながら、空虚な時間をやり過ごし、目的を遂げた。
指揮官はもう一つ、大一番で大胆な策に出ていた。固定した先発メンバーを6人入れ替えた。案の定、不慣れな組み合わせでプレーは噛み合わない。1、2戦目で見せた躍動感は消え、生命線のボールすら持てない時間帯もあった。後半、課題のセットプレーから失点。一度は窮地だった。
終盤の策といい、もし失敗していたら壮絶な批判が待ち受けていた。「他力に頼った。自分の信条でも納得いかない」と監督は弁明しつつ、「W杯のグループリーグを突破するための究極の選択。そういう戦いもある」。アトランタ五輪で2勝しながらグループリーグ敗退の憂き目を味わった22年前の経験も、指揮官を勝負師たらしめた。
リスクには報いもある。8強を懸けたベルギー戦は、再び疲労が抜けたベスト布陣で挑める。「勝ち上がることを前提として考えていた」。低評価を覆した西野ジャパンの「下克上」は、さらに熱を帯びる。
【22年前の教訓、勝負の鬼になった西野監督】
0―1の状況で日本はポーランド戦の終盤、自陣でボールを回して時間を消費した。敗戦を受け入れるに等しい行為で、「自分の信条としては納得できなかった」と西野監督が言うのも当然。他会場のセネガルの動向次第で、その苦渋の決断すら水泡に帰す恐れもあったが、断行して願った通りになった。
勝負の鬼になった。22年前のアトランタ五輪は初戦でブラジルを破る「マイアミの奇跡」を起こし、グループリーグを2勝1敗で終えたが、得失点差で及ばす敗退した。たとえ他力であっても、先に進めるのなら、可能性の高い戦略を選ぶのも指揮官の采配。「グループリーグを勝ち抜く難しさは五輪の経験だが感じた。今回、是が非でも突破というところでは、自分の中ではリベンジできた」
グループリーグはいわば、3試合の総合で優劣が決まる。日本が決勝トーナメント進出を果たした前提として第1戦のコロンビア戦の勝利があり、2度のリードを追い付いて引き分けに持ち込んだセネガル戦がある。「今までのアグレッシブな戦い方に何か運がほほ笑んでくれたかもしれない」
褒められた戦い方ではないのかもしれないし、あくまで結果論。だが日本が大舞台で感情に流されずに、老練にプレーして目的を果たした。その意外性は、成長と受け止めてもいいのかもしれない。
【日本、余力残して16強へ】
大事な試合で落ち着きを与えた。フル出場のGK川島、長友に加え、岡崎、長谷部のベテラン4人が中田英寿に並ぶ日本人最多のW杯通算10試合出場をマーク。2大会ぶりの16強進出となり、川島は「1人1人の力を一つにできた」と相好を崩した。
起伏の少ない展開の中、川島は前半32分に右手1本で好セーブ。長友の豊富な上下動は攻守の活力となる。ところが後半14分にFKから先制点を献上。またもやセットプレーからの失点だった。
このままなら敗退という憂き目。ところが他会場が動き、西野監督は0―1のスコアを維持する決断をした。後半37分に送り出された主将の長谷部は「自分が投入される意味を理解しないといけなかった。それを中の選手たちに伝えた」。パスを回して時間を稼ぐ姿にブーイングを浴びようと結果にこだわり抜いた。
初戦と第2戦で同じだった先発メンバーを6人も入れ替えた。2010年南アフリカ大会はグループリーグの3試合で死力を尽くし、16強では余力が残っていなかった。長友は「休めた選手もいる。次にいい状態で全てをぶつけたい」と言う。
日本の初出場から20年が経ち、通算20試合という区切り。初めての8強へ向け、長友は「夢はつながっている。歴史に名を刻めるように頑張りたい」。賛否はあるが、価値もある黒星だった。
【日本救ったフェアプレー、反則数は最少】
グループリーグ・グループHで勝ち点、総得失点差、総得点で並んだ2位日本と3位セネガルを分けたのが、警告や一発退場を数値化したフェアプレーポイントだった。W杯ではこのロシア大会から採用され、グループHの明暗を分けた今回が初適用となった。
日本は28日のポーランド戦で、0―1とリードされていながら、試合終了までの約10分間は攻めずにひたすらボールを保持した。同時進行だったグループHのもう1試合は、コロンビアが1―0でセネガルをリード。この状況のままなら勝ち点、得失点差などで並ぶため、警告数が重要となっていた。
第2戦までのフェアプレーポイントは日本のマイナス3に対してセネガルはマイナス5。日本はこの警告2枚の差を守り、反則の少ないプレーが大きく生きた。
日本の反則数はグループリーグ終了時で出場32チーム中最少の28。過去5大会を含めて、レッドカードはない。ポーランド戦の終盤は物議を醸す格好になったものの、クリーンな戦いを続けてきたことが報われた形ともいえる。
今回同様に勝ち点や総得失点差などが並んだ1990年イタリア大会のグループリーグで、アイルランドとオランダの運命を分けたのは抽選だった。
【主将GK川島、期待応える好守】
左腕に巻かれた主将マーク。3大会連続で日本のゴールマウスを守る川島は、意気に感じたことだろう。ミスが続いていたにもかかわらず、西野監督の信頼は変わっていないという証しだ。「いろんな意味があったと思う。思いをくみ取り、応えなければならなかった」と背筋を伸ばした。
決意通りのプレーを見せた。前半32分、クロスから相手が頭で合わせたシュートを、ゴール方向に戻りながら右手1本でかき出した。後半に1点は失ったが、川島の好守も日本の薄氷の決勝トーナメント進出に一役買ったと言えよう。
第2戦のセネガル戦。正面のシュートを安易にパンチングし、相手に当たって先制を許すという大きなミスがあった。「批判されて当たり前。信頼に応えたい気持ちが本当に強かった」。チーム最年長の35歳の言葉は重い。
中田英寿に並ぶ日本人最多の10試合出場も達成。初出場した2010年大会以来となる2度目の8強への挑戦権を手にし、「選手1人1人の力を一つにした結果」と誇った。
【宇佐美、好機演出も反省】
左サイドハーフで先発した宇佐美は、得意のドリブルでチャンスに絡んだ。ただ、決定的な仕事はできずに「前半で1点、2点リードするくらいの結果を出していないといけなかった」と反省の言葉を口にした。
第2戦のセネガル戦の後半終盤に出場してW杯初出場を果たし、この日は後半20分までプレー。同時進行のセネガル−コロンビア戦の試合経過を受けて、西野監督が「0―1」で終える決断を下し、終盤の戦いをベンチで見守った。「このまま終わってくれと祈るような気持ち。なかなか今まで経験したことのない最後の15分、10分だった。W杯ならではだと思う」と複雑な胸中を語った。
【武藤、緊張の初舞台】
緊張の初舞台だった。武藤が2トップの一角でW杯デビュー。試合前から緊張の色が濃く、ボールを持ち過ぎる場面もあったが、前半13分には思い切りのいいシュートも。後半終盤に退き、0―1の敗戦。「チャンスを物にできなかったので、こういう結果につながったと思う」と反省を込めて話した。
マインツ(ドイツ)で成長してきた25歳だが、第1戦、第2戦は出番なし。「今日は仕留められず、これを次に生かさないといけない。チャンスが回ってきた時に決め切れるように準備し直したい」。重なる悔しさを次にぶつける決意だ。
【槙野「忘れられない一戦」】
ようやく悲願の舞台にたどり着いた。槙野は、31歳にしてW杯デビュー。「あんまり緊張しないタイプだけど、これまで積み上げたものがあったし、忘れられない一戦になった」。敗れはしたが、決勝トーナメントに進出。感慨に浸った。
第2戦直後に先発出場を伝えられていたという。ポーランドのレヴァンドフスキは世界屈指のFW。セットプレーでもマークし、無得点に抑えた。「彼を自由にさせないことが僕の仕事。手応えはあった」。CKからの攻撃ではオーバーヘッドを放つ場面もあったが、シュートはゴールを捉えられなかった。
2009年から代表に選ばれていたが、W杯は2度落選。「人一倍この大会に懸ける思いは強い」。槙野の明るい笑顔の裏にある苦い過去。ハリルホジッチ前監督に買われ、厳しく鍛えられた。
今大会、昌子にポジションを譲った中で迎えた出番。「23人で結果を出すのがチームのテーマ。とにかくチャンスをもらった中で、次に進めたのがよかった」。悔しさも焦りも今は胸にしまい、チームの勝利に全てを注ぐ。
【山口、精彩欠く】
フル出場した山口は、全体的に精彩を欠く内容だった。持ち前の球際での強さは見せたものの、パス、判断のミスも目立ち、柴崎と互いの良さを引き出せなかった。後半14分に決勝点を奪われるきっかけとなったFKも、山口の反則からだった。
0―1とリードされ、1次リーグ突破へ苦しい状況が続いたが、山口は長谷部の投入で異変に気付いた。「(セネガル−コロンビア戦が)動いたんだなと思った」。自身はイエローカードをもらわないよう長谷部から直接忠告されたそうで、その後は相手と接触を避けるように無難なボール回しを続けた。
【酒井高、念願のピッチ】
酒井高が念願のピッチを踏んだ。W杯初出場にも気後れすることなく、ミドルシュートや体を張った守備を披露。「どこかで自分の力が必要とされると思っていた」と振り返った。
2010年南アフリカ大会はサポートメンバーとして同行し、前回ブラジル大会は3試合とも出番なし。ようやくたどり着いたひのき舞台に「3大会見させてもらった。南アフリカ大会と似た状況がある」。チームは2大会ぶりのグループリーグ突破を果たし、「素直に喜びたい」と声も弾んだ。
【本田「西野さんすごい」】
出場3度のW杯で、初めて本田は試合で出番がなかった。0―1のスコアを保ってグループリーグ突破が決まると、本田は「ほっとした。僕が監督でも、この采配はできなかった。西野さんすごいと、今日に限っては思った」と本音を吐露した。
気にしたのは試合内容。終盤は時間稼ぎでパスを回すチームにブーイングが浴びせられた。本田は「サッカーはエンターテインメント。でも次に進まないと喜ばせることができないという意味で理解してほしい」と独特の表現。8強入りが懸かる大一番が中3日で待つ。「次からは全部が決勝。未知の領域に突入しようとしている」と気合を入れた。
【日本はいきなりベルギー戦】
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は30日から、グループリーグを突破した16チームによる決勝トーナメントが始まる。ブラジルやフランスなどが優勝争いの軸になり、2大会ぶりに駒を進めた日本は、いきなり国際サッカー連盟(FIFA)ランキング3位のベルギーとぶつかる。
最多5度の優勝を誇るブラジルはまず、グループリーグで前回王者ドイツを破って敗退に追い込んだメキシコの挑戦を受ける。ここを突破すれば日本−ベルギーの勝者と対戦。まだ8強に進んだことがない日本にとって、一流選手を多く揃えるベルギーは難関になる。
1回戦の注目カードはフランス−アルゼンチンで、グループリーグの最後に主力を温存できたフランスが優位か。ただ、アルゼンチンも絶対的な存在のメッシを生かしながら、他の選手がチャンスを物にする形が見え始めている。
力を発揮し切れていない印象のスペインは開催国ロシアとの1回戦で勢いをつけたい。会場はモスクワで完全アウェーは必至。ここまで3得点のジエゴ・コスタの決定力がカギを握る。
ポルトガル−ウルグアイは攻守で見応えがある。スアレスとカバ―ニの両エースに率いられ、ここまで無失点と堅守も光るウルグアイに対し、4得点と好調のポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドらが挑む。難関とみられたグループリーグ・グループDで3連勝したクロアチアは、エリクセンを擁するデンマークと当たる。
イングランドは相性が良いコロンビア戦を勝ち上がれば、次にスウェーデン−スイスの勝者と対戦。期待を裏切り続けてきた「サッカーの母国」が久々に存在感を見せられるか。
【ポーランド、最後に意地】
事実上の消化試合だったポーランドだが、最後に意地を見せた。後半14分、FKに飛び込み決勝点を挙げたベドナルクは「最後の試合は誇りを持ってプレーしたいと思った。すごく失望している。16強に残りたかった」。
世界的ストライカーのレヴァンドフスキを擁し、国際連盟(FIFA)ランキング8位で大会を迎えた。自他共に期待は大きかったが、初戦のセネガル戦でつまずき、エースは最後まで沈黙した。日本が終盤、戦略上戦いを止めたことにナバウカ監督は「(自分たちも)1―0で十分だったと思っている」と理解を示した上で、「計画がある。野心がある。前に進む」と再出発を誓った。
【日本に夢語れないと辛口評も】
サッカーワールドカップ(W杯)日本代表は、28日のポーランド戦で敗れながらも決勝トーナメント進出の悲願を果たした。1点を追う展開のまま、ブーイングに包まれながら試合終了までボール回しに徹した西野ジャパン。スタンドで熱戦を期待した日本人サポーターからはさまざまな意見が聞かれた。
日韓大会で日本の快進撃を目の当たりにしてサッカーを始めたという神戸市の小島類二さん(21)は「サッカーじゃなかった。ロシアの日本ファンは減るし、子どもにも夢を語れない」と眉をひそめる。ポルトガル・リスボン在住の折田未来さん(28)も「南米だったら物が飛んでる。日本にサッカー文化は根付かない」と辛口。フランス大会から観戦している岡山県倉敷市の犬飼良臣さん(47)は「こんな大ブーイングは初めて」と驚いた。
一方、京都市の大塚悠貴さん(24)は「西野監督の現実主義は、次の試合に勝つことで正当化される」と肯定的だ。埼玉県の横内雅人さん(35)も「2カ月前の監督交代劇があった以上、結果が全て。日本もこんな試合巧者なことができるんだと思った」と評価した。
東京都杉並区の宮嶋一希さん(24)と国立市の日比野聡太さん(24)は「決勝トーナメントは初戦が全て。流れに乗ってベスト4に上ってほしい」と口を揃え、福岡市の大田祥吾さん(26)は「少なくとも1試合できる」と素直に喜んだ。
大阪市の梶田将弘さん(32)も「試合自体はしょっぱいけど」としつつ同意見。「ロシア人には金返せと言われそうだけど、総合的に見て結果はよかった。経験を積んだ選手がいてこその試合運び」と話した。
京都市の田村豪基さん(23)は「主力を温存させ、ベスト8を狙った戦い」と評した。
【安倍首相が日本代表に祝意、菅氏「時間稼ぎは戦略」】
安倍晋三首相は29日、サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表が決勝トーナメント進出を決めたことを受け、ツイッターに「おめでとう!次も、頑張れ、ニッポン!」と投稿した。
菅義偉官房長官は記者会見で、試合終盤で時間稼ぎに徹した日本のプレーが批判を受けていることについて、「ルールの中でさまざまなことを考えた上での戦略だったと思う。陣頭指揮を執る監督の決断だったのではないか」と擁護した。
菅長官は「次のベルギー戦では全てを吹き飛ばすような素晴らしい戦いをするよう期待する」と語った。
【試合後の渋谷で大学生逮捕】
サッカーワールドカップ(W杯)のポーランド戦後に東京・渋谷のスクランブル交差点で警視庁機動隊員の帽子を奪い取ったとして、同庁は29日、公務執行妨害容疑で20代の男子大学生を現行犯逮捕した。同庁渋谷署によると、容疑を認めているという。
逮捕容疑は29日午前1時10分ごろ、JR渋谷駅前のスクランブル交差点の横断歩道を渡る際、交通整理をしていた機動隊員の帽子を取り、放り投げた疑い。
同署によると、サポーターらは横断歩道を渡りながらお互いにハイタッチしたり、車道に飛び出したりしていた。機動隊員はサポーターらが横断歩道の外に飛び出さないよう、両腕を広げて押さえていたところ、帽子を奪われた。大学生は当初、「酒を飲んで酔っていた」「友達と間違えた」などと話していたという。
【半端ないTシャツ、歌わないカラオケ】
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会での日本代表の躍進を受けて、さまざまなアイデア商品が注目されている。コロンビア戦で決勝点を上げた大迫勇也にちなんだ「大迫半端ないって」のロゴ入りTシャツや、個室カラオケで歌わずに観戦を楽しめるサービスが人気だ。
「半端ない」は大迫が高校時代に対戦した相手チームの選手が高校生離れした技量を表現した言葉で、今年の流行語になるのは確実だ。
「半端ないTシャツ」はさまざまなタイプが売られ、全国的な人気を集めている。東京都内の衣料品販売店の男性経営者(50)は「コロンビア戦後に人気が出た。1日7、8枚は売れており、在庫の問い合わせも多い」と話す。
ただ「大迫半端ないって」のローマ字表記は、別人によって4年前に商標登録されている。経営者は「商標の問題は気になるが、商品は日本語なので」と戸惑いつつ、決勝トーナメント進出で「賞味期限が延びた。大迫選手にも一層の活躍を期待したい」と話した。
歌わない個室カラオケも好評だ。「カラオケの鉄人」を運営する鉄人化計画は、首都圏の43店舗で日本代表以外の試合を含めてW杯を観戦できるようにした。2時間飲み放題で3200円(予約制)。日本時間で7月3日午前3時開始の日本代表の対ベルギー戦に備えて「予約が多ければ、手薄な時間帯の従業員を増やしたり、食材の発注を多めにしたりする」(マーケティング部)という。
【
W杯日本代表メンバー23名】
GK:
1.川島永嗣(35=メス/フランス)
12.東口順昭(32=ガンバ大阪)
23.中村航輔(23=柏レイソル)
DF:
5.長友佑都(31=インテル/イタリア)
20.槙野智章(31=浦和レッズ)
22.吉田麻也(29=サウサンプトン/イングランド)
19.酒井宏樹(28=マルセイユ/フランス)
21.酒井高徳(27=ハンブルガーSV/ドイツ)
3.昌子源(25=鹿島アントラーズ)
6.遠藤航(25=浦和レッズ)
2.植田直通(23=鹿島アントラーズ)
MF:
17.長谷部誠(34=アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
4.本田圭佑(32=パチューカ/メキシコ)
14.乾貴士(29=ベティス/スペイン)
10.香川真司(29=ドルトムント/ドイツ)
16.山口蛍(27=セレッソ大阪)
8.原口元気(27=ハノーファー/ドイツ)
11.宇佐美貴史(26=デュッセルドルフ/ドイツ)
7.柴崎岳(26=ヘタフェ/スペイン)
18.大島僚太(25=川崎フロンターレ)
FW:
9.岡崎慎司(32=レスター・シティ/イングランド)
15.大迫勇也(27=ブレーメン/ドイツ)
13.武藤嘉紀(25=マインツ/ドイツ)
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★王者敗退★
W杯ロシア大会グループリーグ第3戦結果
グループE:
セルビア0―2ブラジル
(スパルタク・スタジアム/44,190人)
≪得点者≫
ブラジル:
パウリーニョ(前半36分)
チアゴ・シウヴァ(後半23分)
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スイス2―2コスタリカ
(ニジニ・ノヴゴロド・スタジアム/43,319人)
≪得点者≫
スイス:
ブレリム・ジェマイリ(前半31分)
ヨシプ・ドルミッチ(後半43分)
コスタリカ:
ケンドール・ワストン(後半11分)
ブライアン・ルイス(後半45+3分)
ハイライト動画
(You Tube)
ハイライト動画
(OK.RU)
ハイライト動画
(dailymotion.com)
グループF:
韓国2―0ドイツ
(カザン・アリーナ/41,385人)
≪得点者≫
韓国:
キム・ヨングォン(後半45+2分)
ソン・フンミン(後半45+7分)
ハイライト動画
(You Tube)
ハイライト動画
(OK.RU)
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(dailymotion.com)
メキシコ0―3スウェーデン
(エカテリンブルク・アリーナ/33,061人)
≪得点者≫
スウェーデン:
ルドビク・アウグスティンソン(後半5分)
アンドレアス・グランクヴィスト(後半17分)
オウンゴール(後半29分)
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W杯ロシア大会グループリーグ第3戦日程
28日(木)
グループG:
日本時間27:00
イングランドvsベルギー
(カリーニングラード・スタジアム)
日本時間27:00
パナマvsチュニジア
(モルドヴィア・アリーナ)
W杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦日程
30日(
土)
日本時間23:00
フランスvsアルゼンチン
(カザン・アリーナ)
日本時間27:00
ウルグアイvsポルトガル
(フィシュト・スタジアム)
7月1日(
日)
日本時間23:00
スペインvsロシア
(ルジニキ・スタジアム)
日本時間27:00
クロアチアvsデンマーク
(ニジニ・ノヴゴロド・スタジアム)
7月2日(月)
日本時間23:00
ブラジルvsメキシコ
(サマーラ・アリーナ)
7月3日(火)
日本時間23:00
スウェーデンvsスイス
(サンクトペテルブルク・スタジアム)
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サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会第14日は27日、各地でグループリーグ最終戦が行われ、グループEでブラジルがセルビアを2―0で破り、勝ち点7の首位で決勝トーナメントに進んだ。スイスはコスタリカと2―2で引き分け、同5の2位で勝ち抜いた。
グループFでは連覇を狙ったドイツが韓国に0―2で敗れ、決勝トーナメント進出を逃す波乱があった。スウェーデンがメキシコを3―0で破り、勝ち点6で1位通過。メキシコが得失点差で2位となった。勝ち点3のドイツは得失点差で韓国を下回り、最下位で敗退。前回大会王者がグループリーグで敗退したのは3大会連続となった。
決勝トーナメント1回戦は、ブラジル−メキシコ、スウェーデン−スイスの顔合わせ。
【王者ドイツ=過信が招いた焦り】
センターサークルで喜びを分かち合う韓国チーム。そのすぐ横で、司令塔クロースがしばらく動けないでいた。グループリーグ敗退の不覚を取ったドイツには、空回りという言葉がふさわしかった。
連敗して最終戦を迎えるに当たり、韓国の監督も選手も開き直ってこう言っていた。「勝つ可能性は1%」。そんな先入観こそが、ドイツの焦りを誘った。7割もボールを支配しながら前半は攻めが遅く、ラストパスやクロスの精度が低い。放ったシュートは6本。後半はミスを減らして20本ものシュートを打ち込んだが、ネットを揺らすことができなかった。前掛かりになったロスタイムで連続失点。レーウ監督は「敗退に値する」と現実を受け入れた。前回ブラジル大会を含む優勝4度のドイツが、大会序盤で姿を消すのは史上初めてと言っていい。
トップレベルのチームが2つつくれるほどの人材を揃え、優勝候補として臨んだ。事前の親善試合は低調だったが、誰もが本番に間に合うことを信じていた。指揮官ですらそうだった。
しかし、初戦のメキシコ戦でミスを重ね、0―1で黒星発進。第2戦のスウェーデン戦は終了間際に勝ち越す辛勝だった。「W杯が始まれば物事はうまくいくと思った。でも、そうではなかった」。4年前はGKノイアー、ミュラー、クロースら今回も主力を形成するメンバーに囲まれて輝くトロフィーを掲げたレーウ監督。その表情から、自信は完全に消えていた。
【王者ドイツ、早々に敗退】
ワールドカップ(W杯)連覇を狙ったドイツがグループリーグ・グループFで最下位に終わり、あっけなく姿を消した。必勝を期した27日の韓国戦は攻撃が空回りした揚げ句、終盤で失点を重ねて足をすくわれた。現行制度とは異なる1938年フランス大会で1回戦敗退があるものの、西ドイツ時代を含めてグループリーグ敗退は初めて。サッカー大国の歴史的汚点となった。
組織的なパスサッカーを軸に2014年ブラジル大会を制した後、16年欧州選手権で4強。主力を温存した昨年のコンフェデレーションズ杯は優勝と近年の成績は安定していた。ベテランが抜けても才能ある若手が次々と現れ、戦力は他国がうらやむほど充実していた。
だが今大会は3戦でたった2得点。敵陣の深いところで攻撃が連動せず、22歳のFWヴェルナーや23歳のDFキミッヒら期待株の存在感が希薄だった。W杯通算最多16得点のクローゼ、攻守の要だったシュバインシュタイガー、後方からの突破力で鳴らしたラームが抜けた穴は大きかった。
予兆はあった。W杯欧州予選10試合で43点と驚異的な得点力を示した昨年10月以降、6度の親善試合で勝ったのはサウジアラビア戦だけ。ボールを支配しながらパスの精度や決定力が低かった。
外国メディアから「ドイツは暗黒時代か」と厳しい質問が飛ぶと、レーウ監督は「そうは思わない。いい若手もいるし、良くなるために前に進んでいきたい」。代表監督として22年まで契約を延長したばかり。ドイツメディアは大会後も留任すると報じているが、雲行きは怪しくなった。
【メルケル首相、カーン氏も落胆】
グループリーグ敗退が決まった前回覇者ドイツ国内では、落胆が広がった。メルケル首相は人工知能(AI)のイベントに出席し、ロボットとの会話の中で「今夜はみんな悲しんでいるの」。準優勝した2002年日韓大会で正GKを務めたカーン氏は「選手たちは、代表のユニホームが百万トンの重さに感じているに違いない」とプレッシャーを気遣った。
厳しい見方も多い。元代表のバスラー氏はツイッターで「この試合(韓国戦)に勝てないなら、決勝トーナメントに臨む資格はない」と指摘。国内メディアでは、ビルト紙が「悪夢が現実になった」、サッカー専門誌キッカー(電子版)が「歴史的な大失敗」と断じた。
【ドイツに勝って敗退、涙の韓国】
複雑な味のする涙だった。W杯の大舞台で前回王者のドイツを撃破。韓国は歴史的な勝利を挙げた喜びと、決勝トーナメントに進めない悔しさを同時にかみしめた。エースの孫興民(ソン・フンミン)は顔をくしゃくしゃにし、戦い抜いた仲間たちと抱き合った。
押し込まれるのは織り込み済み。ゴール前を固める定石を踏んだ。それでも、孫興民を常に前線に残し、カウンターで相手ゴールを狙う姿勢を持ち続けた。GK趙賢祐(チョ・ヒョヌ)が手を痛めながらも好セーブを連発。守備陣は身を投げ打って相手のシュートを止め続けた。
自己犠牲の精神が実ったのが後半ロスタイム。左CKからのこぼれ球を金英権(キム・ヨングォン)が押し込んだ。一度はオフサイドを取られたがビデオ判定の結果、先制ゴールが認められる。その後は相手GKまで前線に上がって攻めた隙を突き、縦のロングパスが通った。快足を飛ばした孫興民が誰もいないゴールに悠々と流し込んだ。
かつてドイツブンデスリーガでプレーし、この一戦に特別な思いを抱いていた孫興民は言った。「誇りに思う。選手にとっても、国民にとっても非常に大きな勝利」。2大会連続で敗退しても、世界に胸を張れる結果が刻まれた。
【スウェーデン、自ら驚く首位通過】
試合後、スウェーデンの選手は口を揃えた。「何が起こるか分からないね」。いきなりドイツを破るなど乗っていたメキシコに3―0の圧勝。最終戦で首位に躍り出たことに自ら驚いてみせた。
全員で守る意識が共有されていた。前線で積極的にプレスをかけてボールを奪い、自陣に持ち込まれれば引き気味になって数的有利の局面をつくった。後は「カウンターに注意しながら、チャンスに集中するだけ」(アンデション監督)だった。
後半5分、新鋭が均衡を破った。W杯初出場の24歳、アウグスティンソンがこぼれ球に詰めて左足を振り抜き、GKの手をはじいてゴール。「W杯のゴールは夢だった」と満面の笑み。その後はメキシコ守備陣のミスにつけ込み、グランクビストのPK、オウンゴールと一方的な流れになった。
王者ドイツには敗れたものの、最終戦の踏ん張りで大方の予想を覆し、3大会ぶりの16強入りを果たした。「みんなが戦術を理解し、うまく動いてくれた。信じられない成果」と指揮官。8強を懸けたスイスとの欧州対決へ十分な弾みをつけた。
【メキシコ、大敗でも突破】
2連勝で勢いづいたはずのメキシコが、大敗を喫した。好機を生かせないまま時間が過ぎ、体格に勝るスウェーデンにカウンターを封じられて手詰まりに。守備陣はミスを重ね、見違えるほどいいところがなかった。GKオチョアは「仕方ない失点もあるが、流れが良くなかった。何が悪かったのか考えないといけない」と歯がゆそう。
ドイツが韓国に敗れる波乱で、グループリーグを突破できたことが何よりの救い。オソリオ監督は「3点は与え過ぎ。次の試合までに心身を癒やし、戦術を理解させる必要がある」。選手のつまずきにため息を漏らした。
【メキシコ「韓国は我が兄弟」】
韓国のドイツ撃破にメキシコの人々が沸いた。
2連勝でグループF最終戦に臨んだメキシコはスウェーデンに0―3で完敗。同時開始で進行が少し遅れていたもう1試合でドイツが勝てば、メキシコは決勝トーナメントに進めなかった。ところが韓国が終了間際に2点を奪う番狂わせで、前回王者のドイツがグループリーグ敗退。首都メキシコ市の中心部に集まったサポーターは、韓国の勝利を見届けると「コリア! コリア!」と大歓声を上げ、飛び跳ねて抱き合った。
「(韓国は)我が兄弟だ」と叫び、市内の韓国大使館に押し寄せる集団も。ツイッターではKポップや韓国ドラマの視聴を宣言する投稿が続き、ブームが巻き起こった。
【ブラジル、取り戻した王国の貫禄】
ロシア大会で次々に起きている波乱に、ブラジルも巻き込まれるのか。スイス戦の引き分けで40年ぶりに白星を逃すスタートを切り、コスタリカ戦は試合終了間際に劇的な勝ち越し。苦戦を強いられた印象があっただけに、そんな見方もできた。
ところがセルビアとの最終戦は貫禄勝ち。グループリーグをきっちり首位で通過した。エースのネイマールには厳しいマークがつく。セルビアの屈強な守備陣が徹底的に注意を払った。だが、このチームは主役に頼り切りではない。背番号10が封じられようとも、脇を固める役者が強力だった。
先制点は、中盤の攻撃的な位置でコンビを組む2人から。コウチーニョの浮き球パスを、パウリーニョがストライカー顔負けの飛び出しで仕留めた。スペインの名門バルセロナで活躍する2人の連係で、味方に落ち着きをもたらした。パウリーニョは「代表チームのために高いパフォーマンスをすることが仕事」とこともなげに言った。
開始10分でマルセロが負傷交代する事態にも見舞われたが、代わったフィリペ・ルイスが出色のプレーを見せるなど、選手層の厚さは評判通りだ。決勝トーナメント初戦はメキシコと当たる。「相手は難敵。注意深く準備しなければ」とコウチーニョ。4大会ぶりの頂点を狙う王国に気の緩みはない。
【最終戦の同時開始、契機は「史上最低試合」】
日本が前回グループリーグを突破した2010年の南アフリカ大会。デンマークとの直接対決となった最終戦では、勝つか引き分ければいい条件で3―1の勝利を手にした。
今回の日本もポーランドと引き分け以上なら自力で決勝トーナメントに進出。さらに敗れても、同時開始のセネガル−コロンビア戦の結果次第で突破の可能性がある。
グループリーグ最終戦の同時キックオフは現在では当たり前だが、かつてはそうではなかった。導入されたきっかけは「W杯史上最低の試合」と言われる1982年スペイン大会1次リーグ・グループBの西ドイツ(現ドイツ)−オーストリアの一戦だ。
この年のグループBは三つどもえの一角アルジェリアが1日前に最終戦を終え、西ドイツが2点差以内で勝てばオーストリアとともに2次リーグ進出の構図だった。実際、西ドイツが開始10分ほどで先制すると両チームが攻撃をやめ、1―0のまま終了。揃って勝ち進んだが、無気力な試合に批判が殺到した。78年アルゼンチン大会でも最終戦が同時刻に開始されなかったため、八百長疑惑が持ち上がったケースがある。
最終戦の同時開始は不正が入り込む余地を排除するのが目的。さらに選手とファンには、グループリーグ突破がなるか否かの緊張感を生んでいる。
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★出場権剥奪★
欧州サッカー連盟(UEFA)は27日、イタリアセリエAのミランが財政的な規律違反を犯したとして、今後2シーズンを対象に、UEFA主催の大会1つへの参加を禁止すると発表した。クラブの債務超過を防ぐために求める収支均衡を果たせていないことなどが理由。来シーズンに出場する予定だった欧州リーグ(EL)の出場権を剥奪した。これにより、今シーズンのセリエAで7位のアタランタが同大会のグループリーグに、8位のフィオレンティーナが予選に参加することが決まった。
ミランは昨年、ベルルスコーニ元イタリア首相の持ち株会社から中国の投資家グループに売却された。その後、2億ユーロ(約256億円)を選手の獲得などに費やし、3億ユーロ(約384億円)の負債を抱えるとされている。
UEFAの決定を受け、ミランはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てる意向を表明した。
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★3回戦進出★
第98回天皇杯全日本選手権大会2回戦結果
※PK戦から再開
名古屋グランパス(J1)1―1(延長0―0・PK7―6)奈良クラブ(奈良)
(パロ瑞穂/4669人)
6日に名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで行われたサッカーの第98回天皇杯全日本選手権2回戦の名古屋(J1)−奈良クラブ(奈良)で、審判による競技規則の適用ミスがあったため、特例措置でやり直しとなったPK戦が28日、同スタジアムで実施され、名古屋が7―6で制した。名古屋は7月11日の3回戦で広島(J1)と対戦する。
試合は延長の末1―1でPK戦となった。主審は奈良クの4人目の動きをフェイントと判断しながら、本来は認められない蹴り直しを指示してキックが成功し、奈良クが5―4で制した。だが、正しく規則を適用すれば、警告が与えられた上でキックは失敗となるため、名古屋が4―2で勝っていた。
奈良クの薩川了洋監督は「ジャイアントキリング(番狂わせ)が幻になってしまったが、いい経験ができたのでは。J3を目指し、JFLで上位に上がっていきたい」と話した。名古屋のFW佐藤寿人は「奈良クの気持ちを考えれば、次もしっかり勝たなければいけない」と、古巣との対戦へ意気込みを示した。
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【超サカFLASH】
★開催日決定★
Jリーグは28日、大阪北部地震の影響で中止となったJ3のG大阪U23−群馬(23日、万博記念競技場)の代替試合を、8月18日にパナソニックスタジアム吹田で行うと発表した。
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日本の超サッカー情報