なでしこジャパンは3戦全勝で決勝トーナメント進出!! プレミアもブンデスもセリエBもJリーグもMLSもハリル・ジャパンも完全収録!!
PS3版ウイイレ2015完全修正データ

本日の超最新情報
2015年6月16日(火)

INDEX(目次)

3戦全勝
女子W杯カナダ大会グループリーグ第3戦(最終戦)
グループC:
女子エクアドル代表0―1女子日本代表
スイス1―2カメルーン
グループD:
ナイジェリア0―1アメリカ
オーストラリア1―1スウェーデン

なでしこジャパンは大儀見優季の決勝弾で勝利し、全て1点差の3戦全勝の首位通過で決勝トーナメント進出!姉の大儀見優季(ボルフスブルク)と妹の永里亜紗乃(ポツダム)は男女を通じて日本サッカー界史上初となる“きょうだい”でのW杯同時出場を達成!カメルーンはスイスに逆転勝ちし、2位通過で16強入り!グループDはアメリカが首位通過、オーストラリアが2位通過で決勝トーナメント進出!

ドロー発進
W杯ロシア大会アジア2次予選第1戦
グループE:
日本代表0―0シンガポール代表
カンボジア0―1アフガニスタン

日本代表は圧倒的に攻め込むも引いた相手を崩せず、まさかのドロー発進で5チーム中4位!日本がW杯予選の初戦で勝てなかったのは1990年イタリア大会予選の香港戦以来で、W杯に初出場した1998年フランス大会以降は初めて!シンガポールは守護神のイズワン・マフブドがスーパーセーブを連発して日本をシャットアウトし、1勝1分けでグループEの首位に浮上!

最終調整
女子W杯カナダ大会グループリーグ第3戦(最終戦)日程
グループC:
17日(水)
日本時間06:00
女子エクアドル代表vs女子日本代表
(ウィニペグ・スタジアム)

女子日本代表『なでしこジャパン』がエクアドル戦に向けて最終調整!勝つか引き分ければ1位通過が決まる一戦で、ここまで出番のなかったGK福元美穂(岡山湯郷)、DF北原佳奈(新潟)ら控え組が先発出場の見込み!

首位通過
女子W杯カナダ大会グループリーグ第3戦(最終戦)
グループA:
オランダ1―1カナダ
中国2―2ニュージーランド
グループB:
タイ0―4ドイツ
コートジボワール1―3ノルウェー

グループAのカナダと中国、グループBのドイツとノルウェーの決勝トーナメント進出が決定!開催国のカナダは終盤に追い付かれて引き分けるも首位通過、FIFAランク1位のドイツもペーテルマンの2ゴールなどで圧勝して首位通過!

ドロー
コパ・アメリカ(南米選手権)チリ大会グループリーグ第2戦
グループA:
エクアドル2―3ボリビア
チリ3―3メキシコ

開催国のチリは激しい打ち合いの末に引き分け、決勝トーナメント進出は最終戦に持ち越し!ハビエル・エルナンデス(レアル・マドリード)ら主力が参加していない招待国のメキシコは殊勲のドロー!ボリビアは前半を3―0のリードから辛くも逃げ切り、自国開催で決勝進出を果たした1997年大会以来、18年ぶりの白星!

復帰
2013年7月からサバデル(スペイン2部)に期限付き移籍していた元U-22日本代表MF田邉草民(25)が2年ぶりにJ1のFC東京に復帰!

新スタジアム
イタリアセリエAのローマが総額約2090億円の新スタジアムを建設!収容人員5万2500人のサッカー専用スタジアムで、今年12月に着工して2年後に完成予定!

覆面捜査に協力
FIFAの汚職事件で捜査当局の協力者であるブレーザー元理事(アメリカ)と検察当局との司法取引の内容が公表され、元理事が少なくとも2011年から覆面捜査に協力していたことが明らかに!ブレーザー元理事は本来は最大で100年の刑期となる計算だが、大幅に軽減される見通し!

本日の超サカFLASH
J2札幌GK阿波加(あわか)俊太(20)がJFLのホンダFCへ育成型期限付き移籍


本文

3戦全勝
女子W杯カナダ大会グループリーグ第3戦(最終戦)結果

グループC:

女子エクアドル代表0―1女子日本代表
(ウィニペグ・スタジアム/14,522人)
≪得点者≫
女子日本代表:大儀見優季5
≪出場メンバー≫
女子日本代表
GK:
1.福元美穂(岡山湯郷)
DF:
19.有吉佐織(日テレ)
23.北原佳奈(新潟)
(46分12.上尾野辺めぐみ(新潟))
20.川村優理(仙台)
5.鮫島彩(INAC神戸)
MF:
11.大野忍(INAC神戸)=17分
(75分22.永里亜紗乃(ポツダム))
10.澤穂希(INAC神戸)
14.田中明日菜(INAC神戸)
8.宮間あや(岡山湯郷)(cap)
FW:
15.菅澤優衣香(千葉)
(80分16.岩渕真奈(バイエルン・ミュンヘン))
17.大儀見優季(ボルフスブルク)
ベンチ:
GK:
18.海堀あゆみ(INAC神戸)
21.山根恵里奈(千葉)
DF:
2.近賀ゆかり(INAC神戸)
3.岩清水梓(日テレ)
4.熊谷紗希リヨン)
MF:
9.川澄奈穂美(INAC神戸)
6.阪口夢穂(日テレ)
13.宇津木瑠美(モンペリエ)

スイス1―2カメルーン
≪得点者≫
スイス:チルノゴルチェビッチ24
カメルーン:オンゲネ47、エンゴノ・マニ62

グループD:

ナイジェリア0―1アメリカ
≪得点者≫
アメリカ:ワンバック45+1

オーストラリア1―1スウェーデン
≪得点者≫
オーストラリア:デヴァナ5
スウェーデン:ヤコブソン15

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会第9日は16日、ウィニペグなどでグループリーグ最終戦の4試合が行われ、グループCの日本はエクアドルを1―0で下し、3連勝の勝ち点9で同グループ1位となって決勝トーナメントに進んだ。グループC・2位のカメルーンとグループDのアメリカ、オーストラリアも16強入りを決めた。
 第2戦から先発7人を入れ替えた日本は前半5分、大儀見(ボルフスブルク)の今大会初得点で先制。その後も優位に進めたが、加点できなかった。決勝トーナメント1回戦は23日(日本時間24日)にバンクーバーで開催され、相手は17日(同18日)に決まる。

【佐々木監督、首位突破も厳しい表情】
 エクアドルを下し、3連勝でグループリーグ・グループCの首位突破を決めたなでしこジャパン。だが、試合後の佐々木則夫監督(57)は、開口一番「すみません」と謝罪した第2戦のカメルーン戦後と同様に厳しい表情だった。
 前回覇者で、FIFAランク4位の日本に対し、エクアドルは格下の同48位。前半から宮間の正確なキックを武器に多彩な攻撃でエクアドルのゴール前に迫ったが、ゴールは前半5分にエースの大儀見が決めた1点だけにとどまった。
 「出来は今ひとつというところ」と正直に振り返った指揮官は、それでも「しっかり勝ち点3を積み上げた中での1位通過ということで、選手はよくやってくれたと思う」と評価した。
 だが、第1戦のスイス戦が2―1、第2戦のカメルーン戦が2―1、そしてこの日のエクアドル戦が1―0とグループリーグ3試合すべてが1点差ゲームの辛勝。エクアドル戦では終盤に永里、岩渕と攻撃的な選手を次々と投入して前線の活性化を図ったが、追加点を挙げることはできなかった。
 大勝が期待されたエクアドル戦でなかなか追加点が入らなかった原因について「しっかりボールを動かすとか、もっとテンポの速い攻撃を仕掛けるがまだまだ課題」と振り返った指揮官は「反省も含めて、次につなげていくしかないと思う」とし、左足骨折のため戦列を離れた安藤も含めて23人のメンバー全員がピッチに立ったことについて「大会の雰囲気にも慣れ、層が厚くなってきたなと思います」と期待を寄せた。

【大儀見&永里が史上初のW杯同時出場】
 W杯連覇の懸かるなでしこジャパンが、3連勝でグループリーグ首位通過を決めた。前半5分に先制&決勝ゴールを決めたエース大儀見優季(27=ボルフスブルク)にとっては、待望の今大会初ゴール。後半30分には、妹の永里亜紗乃(26=ポツダム)がW杯デビューを果たし、男女を通じて日本サッカー界初となる“きょうだい”でのW杯出場を果たした。
 代表MFとして2度のW杯に出場し、昨季限りで現役を引退した小林弥生さん(33=日テレ・ベレーザ育成組織アシスタントコーチ)は、かつて日テレで2人と一緒にプレー。「日本の歴史の中で初めてのこと。2人とも嬉しいと思う」と喜び、「亜紗乃も積極的に前に行ってボールに絡もうとしていたし、試合が停滞していた中で亜紗乃と岩渕が途中出場して積極的にプレーしたのはチームにとっても大きい」と評価した。
 姉妹については「お兄ちゃん(長男・源気=ラチャブリーFC)も含めて普段から“きょうだい愛”を感じる。小さい頃から競い合って、W杯を目標に頑張って来た。その2人が同じ舞台に立って一緒に試合をするのはすごいこと」と小林さん。妹の亜紗乃が2013年1月にポツダムへ移籍した際には、前年になでしこリーグ杯のMVPに輝くなど右肩上がりに調子を上げていたこともあって「まだ早いのでは?」「もう少し日本で一緒にやりたかった」と寂しい気持ちもあったという。
 だが、「あのタイミングで海外に挑戦して、こうしてW杯の舞台に立てた。亜紗乃、良かったね!という気持ち。元チームメートとして嬉しいし、誇らしい」と喜び、姉の大儀見が今大会初ゴールを決めたことについては「グループリーグで1点取って決勝トーナメントに行けるのは大きい。選手にとって、特にFWにとって最初の1点を取ると取らないでは全然気持ちが違う」と精神的にもより落ち着いて決勝トーナメントに臨めることを指摘した。

【大儀見「まだ納得できていない」】
 なでしこジャパンのエース・大儀見が今大会初ゴール。前半5分、MF宮間のクロスに飛び込んだFW菅沢が中央に流して、逆サイドから大儀見が左足で押し込んで自身今大会初ゴールを決めた。
 「外からいいクロスが入って、中で(菅沢)優衣香がつぶれてくれたから後は押し込むだけだった」と振り返り、「早い時間に点を取れたのはよかった」と素直に喜んだ。
 しかし、この日のチームのゴールはこの1点だけ。大儀見も「ゴールを奪ったけれど、どう奪ったかが大事。その点ではまだ納得できていないところがいっぱい」と笑顔はなかった。「グループとしての連動、どこで仕掛けるのか…。なかなかスイッチが入らない状態が多かったので、そういった回数を増やしていかないとチャンスや得点は増えない」。順調に1位通過を果たしたものの、決勝トーナメントへ向けて危機感を募らせていた。

【宮間「あと4つ勝って一番上へ行きたい」】
 3連勝でグループリーグ首位通過も、3試合とも1点差の辛勝。この日も序盤にFW大儀見の今大会初得点で先制したが、その後はゴールが遠かった。主将の宮間も試合後、「できればもう少し多くの得点を取って次につなげたかった」と反省の言葉を口にした。
 相手のエクアドルは初戦のカメルーンに6失点、スイスには実に10失点を喫した。なでしこも大量得点が期待されたが、わずか1ゴール。宮間は「ボールが横には動くけど、縦に動かないので、そこを改善しないと得点するのは難しい」「3試合で1失点。悪くはないが得点が取れていないのでそこを改善しないと」と繰り返して決定力を課題に挙げた。
 それでも決勝トーナメントへの意気込みを問われると「どこが来ても、あと4つ全部勝って一番上へ行きたい」とキッパリ。連覇への強い思いを口にしていた。

【澤「もっと周り見ないと」】
 第1戦のスイス戦から先発復帰したMF澤。積極的に攻撃に参加したが得点はならず、チームも前半5分のFW大儀見のゴールによる1点のみ。引いた相手に対してゴールをこじ開けられず「もっと得点が欲しかったので残念」と素直な心境を口にした。
 ゴール前の守備の枚数が多く「サイド攻撃から、中にタイミングよく入ることができればいいかな?」と得点機をうかがっていたが、結局、ゴール前で重なり味方同士でぶつかり合ってしまったという。「周りを見て、タイミングよく入っていかないといけない」。反省の言葉を口にした澤だが、「決勝トーナメントでは相手がどこであろうと、次に向けてしっかり準備するだけ」と前だけを向いていた。

【北原「緊張した」】
 日本は急造守備陣が無失点でしのいだ。GK福元とセンターバックの川村、北原はいずれも今大会初先発。後半は北原が退き、この大会で初めて出場した田中が守備的MFから1列下がった。福元は「初めて組むメンバー。無失点で良かった」と安堵した。
 序盤は相手のカウンターに対して危ない場面もあったが、徐々に改善。女子W杯デビューとなった北原は「緊張したが、周りのサポートがあったのでプレーできた」と味方に感謝した。

【右膝痛めた岩渕が初出場】
 後半35分に投入された岩渕が、持ち味の機敏な動きでゴールに迫った。直前の合宿で右膝を痛め、これが今大会初出場。膝にはまだテーピングが施されていたが、40分には大儀見のパスから思い切り良くシュート。GKにはじかれたが、停滞したムードでアクセントとなった。
 岩渕は「10分間はあっという間だった。短い時間だったが、チャンスをつくれた」と振り返る。もどかしいリハビリ期間も黙々と練習してきただけに「一歩、踏み出せて良かった」と話した。

【エクアドル指揮官、1失点に手応え】
 カメルーンに6点、スイスには10点を奪われたエクアドルが、前回覇者の日本を相手に1失点でしのいだ。アラウス監督は「周囲は王者・日本が15点ぐらい取ると思っていたのでは?我々がこの舞台に参加するに値するチームであることを示せた」とうなずいた。
 初の女子W杯は3連敗で幕を閉じた。監督は「たくさんのことを学んだ。進歩を継続していきたい」と飛躍を誓った。

女子日本代表メンバー22名
GK:
1.福元美穂(31=岡山湯郷)
18.海堀あゆみ(28=INAC神戸)
21.山根恵里奈(24=千葉)
DF:
2.近賀ゆかり(30=INAC神戸)
12.上尾野辺めぐみ(29=新潟)
3.岩清水梓(28=日テレ)
5.鮫島彩(28=INAC神戸)
19.有吉佐織(27=日テレ)
23.北原佳奈(26=新潟)
20.川村優理(25=仙台)
4.熊谷紗希(24=リヨン)
MF:
10.澤穂希(36=INAC神戸)
8.宮間あや(30=岡山湯郷)
9.川澄奈穂美(29=INAC神戸)
6.阪口夢穂(27=日テレ)
14.田中明日菜(26=INAC神戸)
13.宇津木瑠美(26=モンペリエ)
22.永里亜紗乃(26=ポツダム)
FW:
11.大野忍(31=INAC神戸)
17.大儀見優季(27=ボルフスブルク)
15.菅澤優衣香(24=千葉)
16.岩渕真奈(22=バイエルン・ミュンヘン)
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ドロー発進
W杯ロシア大会アジア2次予選第1戦結果

グループE:

日本代表0―0シンガポール代表

会場:埼玉スタジアム2002(埼玉県)
観衆:57,533人
主審:モハナド・サライ(イラク)
天気:曇
風:弱
気温:24.6℃
湿度:68%
ピッチ表面:乾燥
ピッチ状態:全面良芝

≪出場メンバー≫
日本代表
GK:
1.川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
DF:
19.酒井宏樹(ハノーバー)
22.吉田麻也(サウサンプトン)
20.槙野智章(浦和)
3.太田宏介(FC東京)
MF:
17.長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)(cap)
7.柴崎岳(鹿島)
(71分8.原口元気(ヘルタ・ベルリン))
10.香川真司(ドルトムント)
(61分18.大迫勇也(ケルン))
FW:
4.本田圭佑(ミラン)
9.岡崎慎司(マインツ)
11.宇佐美貴史(G大阪)
(78分14.武藤嘉紀(FC東京))
ベンチ
GK:
24.東口順昭(G大阪)
12.西川周作(浦和)
DF:
15.丹羽大輝(G大阪)
5.長友佑都(インテル)
6.森重真人(FC東京)
21.酒井高徳(シュトゥットガルト)
MF:
16.山口蛍(C大阪)
2.谷口彰悟(川崎)
FW:
26.永井謙佑(名古屋)

フォーメーション
(4-2-1-3)

11   9    4
   10
   7  17
3  20  22  19
    1

≪各種データ≫
日本シンガポール
ボール支配率:
65.7%:34.3%
シュート数:
23:3
直接FK数:
7:12
間接FK数:
1:4
CK数:
14:0
GK数:
3:21
PK数:
0:0
オフサイド数:
1:4

カンボジア0―1アフガニスタン
≪得点者≫
アフガニスタン:ザザイ87

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア2次予選グループEの日本代表vsシンガポール代表は16日、埼玉スタジアム2002で行われ、6大会連続の本大会出場を狙う日本は0―0で引き分け、勝ち点1に終わった。日本が予選の初戦で勝てなかったのは1990年イタリア大会予選の香港戦以来で、W杯に初出場した1998年フランス大会以降は初めて。
 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング52位の日本は本田(ミラン)、予選初出場の宇佐美(G大阪)らを中心に一方的に攻めたが、ゴールを奪えなかった。同154位のシンガポールは勝ち点4。対戦成績は日本の20勝2分け3敗となった。

日本サッカー協会・大仁邦弥会長
「シンガポール相手にホームで勝てなかったのは痛い。あれだけ守りを固められると難しい。いかにあれを崩していくか。先が長いので、締め直してやってほしい」

【アジアの厳しさ痛感】
 ハリルホジッチ監督は落胆した表情で口にした。「これだけチャンスがあって点が取れなかったのは人生で初めて見た。ちょっと飲み込めない」
 指揮官の言葉通り、ゴールが生まれる気配がなかったわけではない。シュート数は相手の3本に対し、23本打った。シンガポールのシュタンゲ監督は「我々を少し過小評価していたかもしれない」と話したが、日本に気の緩みはなかったはずだ。
 格下の相手に深く引かれ、その守備を崩すのは日本に常に付きまとうテーマ。開始から縦に速くボールを動かしたが、ゴール前の厚い守備網に入ると、最後の精度が低くなった。
 指揮官は後半、ピッチを斜めに横切るパスとクロスボールの多用を指示。サイドの攻撃は活性化し、2トップに変えて、さらに押し込んだが、相手GKの好セーブに遭い、本田のFKはバーを叩いた。
 長谷部は「こういう試合は初めてではない。何かが足りない」。親善試合で新たな攻撃は形になりかけていたが、真剣勝負は甘くなかった。
 日本がW杯予選の初戦で勝てなかったのは、1990年イタリア大会の予選以来。アジアの難しさを初めて味わった監督は「フットボールにマジックはない。練習で向上するしかない」。ロシアへとつながる「再生」の道は、予想外の厳しさで幕を開けた。

【ハリルもシンガポールGKを称賛】
 日本代表のハリルホジッチ監督(63)は試合後、ピッチ上で選手を集め円陣を組んだ。その後、「私のサッカー人生でこのようなシチュエーションに陥ったことはない、説明するのは難しい。こんなにチャンスを作って、選手は全て出してくれた。得点が入らなかっただけ。下を向く必要はない。次はシンガポールで絶対勝ちます」と話した。
 引いてくる相手に得点できず、課題が浮き彫りとなったが「今日は、ゴール前で慌てたこと。あとは少しの運。向こうのGKも褒めないといけない。6、7点は彼が止めた」と好セーブを連発した、シンガポールのGKイズワンの健闘を称えた。

【香川「これが自分の現状、実力」】
 香川真司(ドルトムント)は勝利をもたらす存在となることができなかった。最も早い後半16分に大迫勇也(ケルン)との交代を余儀なくされ「悔しい」と一言発した後、「それ以上の言葉は見つからない」と心境を吐露した。
 当然、背番号10とトップ下として大きな責任を伴う存在でもあるため、チームが苦しい時にこそ活躍が期待される。その意味でも、指揮官が最初の交代選手として選択したことを重く受け止めなければならない。
 「これが自分の現状。これが自分の実力。点を取れないこと、結果を残せてないことが実力。練習するしかない」
 自らの“個の力”を高める意思を示した香川だが、もちろんそれだけで解決できるものではない。そのため、「もっとボールを引き出したいし、もっとボールを受けたいというのをこれから要求していきたい」とチームの中心として機能するためにより一層の努力をする意欲を語った。
 ただ、勝利を得られなかったとはいえW杯に向けた戦いは始まったばかり。グループ2位までが通過できるアジア2次予選、最終予選では1つの失敗が幸か不幸か大きなものとならないのも事実。
 それを熟知している香川も「結果に関しては悔しいけど負けてはない。ホームでこういった戦いをしてしまったことはファンに申し訳ないけど、前を向いてやっていきたい」と顔を上げた。

【長谷部「もう少し全員が速いスピードでプレーしないと」】
 日本代表MF長谷部誠(31)が険しい表情で試合を振り返った。
 「ホームで素晴らしいサポートを受けながら、勝てなかったことを重く受け止めないといけない。これだけオーガナイズされた相手に対しては、もう少し全員が速いスピードでプレーしないといけない。そういう意味では課題が出た」と振り返った。
 ハリルホジッチ体制になって3連勝で迎えたW杯アジア予選の初戦。「それは十分、わかっていたつもりだったが、こういう結果になって重く受け止めないといけないし、次に向かってしっかりやっていきたい」と前を向いた。

【岡崎、縦に速い攻め生かせず】
 日本代表FW岡崎慎司(29)はフル出場したが、無得点に終わった。
 「決めるところで決めないとこういう試合になる。自分達のミスもあったが、速い攻撃ができていた時はチャンスもあった。GKどうのよりも自分達の精度が少し悪かった」。自陣に素早く戻ってブロックを築くシンガポールに対して、ハリルジャパンの持ち味でもある縦に速い攻撃が封じられた。横パスでボールを回す場面が多く「中央に当ててサイドに行ったりとかよりバリエーションを増やそうとしたが、アジア杯の時もそうだが、いきなり改善はできない。これから積み上げていかないと。自分達の強みをもっとつくっていかないといけない」と総括した。

【宇佐美はホロ苦W杯予選デビュー】
 これがW杯予選の厳しさかも知れない。日本代表FW宇佐美貴史(23)は初体験の舞台で無得点に終わった。
 「ラストを決め切れればという試合。それが最後までできなかった。ズルズルいってしまった」と唇を噛んだ。
 日本人離れした柔らかいボールタッチの持ち主も、力みからか左足のシュートを空振りし転倒するなどミスが出た。
 W杯予選の重圧を問われ「特に感じてはなかったが、そういう難しさが出たかなと」とも言う。0―0まま後半33分に途中交代。「自分もゴールが取れてればチームに勢いを与えられたし、悔しいです」。そうインタビューに答える宇佐美の背後ではイレブンへのブーイングが響いていた。

【柴崎「独特の緊張感があった」】
 初めてW杯予選のピッチに立った23歳の柴崎と宇佐美は、ともに途中交代した。柴崎は前半12分に香川へ鋭いパスを送るなど存在感を示したが「初戦ということもあり独特の緊張感があった。1点入れば変わると思ったが、その1点が遠かった」と、もどかしそうにつぶやいた。
 左サイドで期待された宇佐美は枠を大きく外すシュートが目立ち、後半28分に放った強烈な一撃もGKの正面をついた。「これがW杯予選なんだなと、少なからず難しさを感じた」と話した。

【槙野は挽回へ前向き】
 所属クラブの浦和のホームでもある埼玉スタジアムでフル出場した日本代表DF槙野智章(28)はシンガポールに得点を許さず、前向きに試合を振り返った。
 「短い期間の中で自分達でやるべきことはやった。後は結果のとこ。下を向くことはない。みんなでしっかり団結して次は勝ち点3を取りたい」。重苦しい試合展開でも持ち味でもある元気印全開で仲間を鼓舞した。「最後の1分1秒まで僕たちは諦めてなかった。今日の結果を受け止めて、いい結果が出るように修正したい」と言葉に力を込めた。

【両サイドバックは不発】
 日本は内田篤人(シャルケ)が不在で長友佑都(インテル)も臀部の張りでベンチとなった両サイドバックでフル出場した太田(FC東京)と酒井宏(ハノーバー)が何度もクロスを入れたが、得点に結びつかなかった。
 後半10分に絶妙なボールで岡崎の決定機を演出した太田は「なかなか簡単に突破できるスペースがなかった。もっと精度を上げて攻撃に絡めるようにしたい」と反省した。
 酒井宏は右サイドでミスも目立ったが、本田との好連係で突破する場面もあった。「これで戦い方をまるっきり変えることはない。最後の質を上げれば(結果は)変わる」と前向きに捉えた。

【シンガポールGK「引き分けは奇跡」】
 シンガポールはGKイズワンがスーパーセーブを連発し、アウェーの日本戦で貴重な勝ち点1をもぎ取った。岡崎や本田のヘディングシュートを防ぎ、最後までゴールを守りきった立役者は「日本相手に引き分けは奇跡のようなもの。今日は僕の日だった」と笑った。
 シュタンゲ監督は「予想もしていなかった結果を手に入れた。(イズワンには)いつか日本のクラブからオファーが来るかもしれない」とご機嫌で、祝杯用に記者会見場からスポンサー提供のビールを持って引き揚げた。

【日本を苦しめたGKは元ストライカー】
 日本を苦しめたシンガポール代表のベルント・シュタンゲ監督は、試合後の会見で「期待されていなかった結果を生み出すことができてセンセーションになった。DFをコンパクトにし、カウンターアタックを仕掛けた。日本は信じられないぐらいプレッシャーを与えてくるので、そこを確認した。サッカーには守りと攻め。攻めはまだまだこれから学ばなければならない」と最後は課題を口にしながらも、勝ち点1獲得を喜んだ。
 日本は20本を超えるシュートを放ったが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も「相手のGKも誉め称えなければならない」と言うようにGKイズワン・マフブドがスーパーセーブを連発。シュタンゲ監督は「彼は24歳と若く、そのうちに大きなクラブからオファーがくると思う。元ストライカーで、リアクションが早くて素晴らしい選手。日本でプレーする日も来るのではないか?」とその能力を絶賛した。

【「衝撃の結果」と速報】
 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア2次予選グループ
Eで、日本を相手に0―0の引き分けに持ち込んだシンガポール。有力紙ストレーツ・タイムズ(電子版)は16日、「衝撃の結果だ」とさいたま発の特派員電で速報した。
 記事は「アジアの巨人である日本と引き分け、貴重なアウェーの勝ち点を獲得した」と評価。好セーブを連発し、チームのピンチを何度も救ったGKイズワンの「孤軍奮闘」ぶりを手放しで称えた。

【埼玉でのW杯予選は通算12勝3分け】
 埼玉スタジアムを舞台にしたW杯予選は通算12勝3分けとなった。無敗は守ったが、格下からの勝利を逃す手痛い引き分けだった。
 過去の引き分けは2008年10月のウズベキスタン戦と2013年6月のオーストラリア戦で、スコアはいずれも1―1。同スタジアムのW杯予選で無得点に終わったのは初めてだった。

≪超サカ採点表≫
日本代表
GK:
1.川島永嗣 5.5
1度判断の良い飛び出しを見せてピンチを防ぐ
DF:
19.酒井宏樹 5.0
オーバーラップから1度チャンスを生み出すも、質の高い攻撃参加はほとんど見られず
22.吉田麻也 6.0
集中を切らさず最後までプレーした
20.槙野智章 6.0
ポスト直撃のヘディングシュートが決まっていれば…。守備は危なげなかった
3.太田宏介 6.0
精度の高いクロスボールでチャンスメイク
MF:
17.長谷部誠 5.5
前半は効果的な攻撃参加を見せたが、後半はミスパスが目立った
7.柴崎岳 6.0
縦パスを入れて攻撃のスイッチを入れる。彼が交代してより攻撃が停滞した
(71分8.原口元気 5.0)
前線と中盤をつなぐようなポジションを取っていたが機能せず
10.香川真司 5.0
1本鋭いターンから決定的なシュートを放ったが、消えている時間が多かった
(61分18.大大迫勇也 5.0)
停滞した流れを打開するようなプレーは見られず
FW:
4.本田圭佑 6.0
キープ力を生かして攻撃を構築。相手GKの好守とバーにゴールを阻まれた
9.岡崎慎司 5.0
スペースがなく前線で起点になれず。2つの決定機を決め切れなかった
11.宇佐美貴史 5.0
果敢に仕掛けていたが、空回りしていた
(78分14.武藤嘉紀 5.0)
見せ場はなかった
監督:
ハリルホジッチ 5.0
相手GKの好守に阻まれた不運もあったが、交代選手達がほぼ機能しなかった

日本代表メンバー24名
GK:
1.川島永嗣(32=スタンダール・リエージュ/ベルギー)
24.東口順昭(29=G大阪)
12.西川周作(28=浦和)
23.権田修一(26=FC東京)
DF:
15.丹羽大輝(29=G大阪)
5.長友佑都(28=インテル/イタリア)
20.槙野智章(28=浦和)
6.森重真人(28=FC東京)
3.太田宏介(27=FC東京)
22.吉田麻也(26=サウサンプトン/イングランド)
19.酒井宏樹(25=ハノーバー/ドイツ)
21.酒井高徳(24=シュトゥットガルト/ドイツ)
MF:
17.長谷部誠(31=アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
10.香川真司(26=ドルトムント/ドイツ)
16.山口蛍(24=C大阪)
2.谷口彰悟(23=川崎)
7.柴崎岳(23=鹿島)
FW:
9.岡崎慎司(29=マインツ/ドイツ)
4.本田圭佑(29=ミラン/イタリア)
26.永井謙佑(26=名古屋)
18.大迫勇也(25=ケルン/ドイツ)
8.原口元気(24=ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
11.宇佐美貴史(23=G大阪)
14.武藤嘉紀(22=FC東京)
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最終調整
女子W杯カナダ大会グループリーグ第3戦(最終戦)日程

グループC:

17日(水)
日本時間06:00
女子エクアドル代表vs女子日本代表
(ウィニペグ・スタジアム)
≪予想スタメン≫
女子日本代表
GK:
1.福元美穂(岡山湯郷)
DF:
19.有吉佐織(日テレ)
23.北原佳奈(新潟)
14.田中明日菜(INAC神戸)
5.鮫島彩(INAC神戸)
MF:
11.大野忍(INAC神戸)
10.澤穂希(INAC神戸)
20.川村優理(仙台)
8.宮間あや(岡山湯郷)(cap)
FW:
15.菅澤優衣香(千葉)
17.大儀見優季(ボルフスブルク)

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 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会でグループリーグ・グループCの女子日本代表「なでしこジャパン」は16日午後4時(日本時間17日午前6時)にウィニペグでの第3戦でエクアドルと対戦する。2連勝で既に決勝トーナメント進出を決めた日本は、勝つか引き分ければ1位通過する。
 15日は現地で大半を非公開として練習し、公開された冒頭では宮間(岡山湯郷)や大儀見(ボルフスブルク)らがワンタッチでのパスやシュート練習に取り組んだ。国際サッカー連盟(FIFA)世界ランキングで日本は4位、エクアドルは48位。エクアドルは初戦から2連敗した。

【「受付嬢DF」北原が先発濃厚】
 W杯デビュー間近の北原が“受付嬢の星”になる。この日の非公開練習では主力組のビブスを渡され田中とともにセンターバックに入ることが濃厚となった。持ち味は1メートル73の長身を生かした空中戦と的確なロングフィード。「守ってカウンターはいい。前にも速い選手がいるので、常に注意していかないと」とエクアドル封じのイメージを明かし「フィードを出せたら」と最終ラインからの攻撃も狙う。
 新潟市内の産婦人科の受け付け事務で働きながら、大舞台への切符を手にした。病院には北原の応援ブースが設けられ、サッカー選手だと気づかれることも多くなったという。エクアドル戦で無失点なら、引き分け以上で首位通過が決まる。「今は(緊張は)大丈夫です。楽しみの気持ちの方が大きい」。北原のシンデレラストーリーが始まる。

【山岸主審らフランス戦を担当】
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)グループリーグ最終戦で、17日(日本時間18日)に行われる4試合の審判員の割り当てが15日に発表され、日本の山岸佐知子主審と手代木直美副審が中国人の副審と組み、グループFのメキシコvsフランス(オタワ)を担当することが決まった。2人とも12日の米国vsスウェーデンに続き、今大会2度目の出番となる。

女子日本代表メンバー22名
GK:
1.福元美穂(31=岡山湯郷)
18.海堀あゆみ(28=INAC神戸)
21.山根恵里奈(24=千葉)
DF:
2.近賀ゆかり(30=INAC神戸)
12.上尾野辺めぐみ(29=新潟)
3.岩清水梓(28=日テレ)
5.鮫島彩(27=INAC神戸)
19.有吉佐織(27=日テレ)
23.北原佳奈(26=新潟)
20.川村優理(25=仙台)
4.熊谷紗希(24=リヨン)
MF:
10.澤穂希(36=INAC神戸)
8.宮間あや(30=岡山湯郷)
9.川澄奈穂美(29=INAC神戸)
6.阪口夢穂(27=日テレ)
14.田中明日菜(26=INAC神戸)
13.宇津木瑠美(26=モンペリエ)
22.永里亜紗乃(26=ポツダム)
FW:
11.大野忍(31=INAC神戸)
17.大儀見優季(27=ボルフスブルク)
15.菅澤優衣香(24=千葉)
16.岩渕真奈(22=バイエルン・ミュンヘン)
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首位通過
女子W杯カナダ大会グループリーグ第3戦(最終戦)結果

グループA:

オランダ1―1カナダ
中国2―2ニュージーランド

グループB:

タイ0―4ドイツ
コートジボワール1―3ノルウェー

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会第8日は15日、ウィニペグなどでグループリーグ最終戦の4試合が行われ、グループAはカナダと中国、グループBはドイツとノルウェーが通過を決めた。
 グループAは地元カナダがオランダと1―1で引き分け、勝ち点5で1位。中国が2―2でニュージーランドと引き分け、同4で2位に入った。同じ4のオランダは総得点差で3位。グループBはドイツが4―0でタイに大勝し、勝ち点7で1位となった。タイは同3で3位。ノルウェーは3―1でコートジボワールを下し、同7の2位で16強入りした。
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ドロー
コパ・アメリカ(南米選手権)チリ大会グループリーグ第2戦結果

グループA:

エクアドル2―3ボリビア
チリ3―3メキシコ

 コパ・アメリカ(南米選手権)チリ大会は15日、グループリーグ・グループA第2戦の2試合が行われ、開催国のチリはメキシコと3―3で引き分けて、決勝トーナメント進出は最終戦に持ち越しとなった。ボリビアはエクアドルを3―2で下し、同大会18年ぶりの勝利を飾った。
 開幕戦を勝利したチリだったが、前半21分カウンターからFWブオソに決められて先制をされる。しかし、わずか1分後右CKからMFビダルのヘディングシュートで同点。同29分セットプレーからFWヒメネスに頭で決められて、再びリードされるが、同42分ビダルのクロスにFWバルガスが頭で決めて、前半を2―2で折り返す。
 グループリーグ突破を目指すチリは、後半10分FWサンチェスのスルーパスに、反応したビダルがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。このPKをビダルが決めて、チリが勝ち越しに成功。開幕2連勝に近づいたチリだったが、同21分再び追い付かれる。相手のロングボールにDFの裏をつかれると、GKとの1対1を制したブオソにこの試合2点目を決められた。
 チリは再び勝ち越しを目指したが、同35分サンチェスのゴールはオフサイドの判定となるなど、ゴールを奪うことができすに3―3で試合終了。ビダルが2ゴール1アシストの活躍を見せたが、2連勝を逃しグループリーグ突破第1号は逃した。メキシコは勝ち点2で、最終戦エクアドル戦に決勝トーナメント進出の望みをつないだ。
 初戦メキシコと引き分けたボリビアは、黒星スタートを切っているエクアドルとの打ち合いを3―2で制した。76%のボールを支配された試合だったが、前半5分CKからDFラルデスが先制弾を決めると、同18分MFダレンセが加点。前半終盤にはFWモレノがPKを決めて、前半を3点リードで折り返す。
 後半2点を返されて、試合合計で26本のシュートを浴びたが、逃げ切りに成功。自国開催で決勝進出を果たした1997年大会以来、18年ぶりの勝利を挙げたボリビアは、チリと勝ち点4で並び、最終節直接対決で決勝トーナメント進出を目指す。
 コパ・アメリカは16日(日本時間17日)にグループB第2戦の2試合が行われ、初戦を引き分けた優勝候補筆頭のアルゼンチンは初戦勝利のウルグアイと、パラグアイはジャマイカと対戦する。
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復帰
 J1のFC東京は本日16日、スペイン2部リーグのサバデルに期限付き移籍していた元U-22日本代表MF田邉草民(25)がチームに復帰することが決定したと発表した。
 東京都杉並区出身の田辺は国学院久我山高時代に高校選手権で8強入りし、優秀選手に選出。2009年にFC東京入りし、2013年7月からサバデルに期限付き移籍していた。
 スペインでのリーグ戦は2013―2014年シーズンが29試合4得点、2014―2015年シーズンが35試合1得点だった。Jリーグ通算ではJ1で32試合3得点、J2で31試合5得点をマークしている。
 武者修行を終え、2年ぶりにチームへ復帰する田辺はクラブを通じ、「2年間スペインでプレーさせていただき、サバデルとFC東京の関係者のみなさま、そしてファン・サポーターのみなさまに心から感謝しています。FC東京を離れて、改めてFC東京が好きだと感じました。この2年間、自分がスペインで感じたことや得たものを、これからFC東京で発揮して、チームの優勝に貢献できるよう頑張ります。VAMOS TOKYO!一緒に戦いましょう!」とコメントした。
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新スタジアム
 イタリアセリエA、ローマのジェイムズ・パロッタ会長は15日、総額15億ユーロ(約2090億円)の新スタジアムおよび周辺施設計画を発表した。
 ローマは長年にわたり、地元のライバルであるラツィオとともに「スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ」を本拠地として使用してきたが、同スタジアムには陸上トラックがあることに加え、傾斜が緩く見にくいなど、サッカー向きではないとの声も挙がっていた。そのため、新スタジアムはサッカー専用となる。
 2017−2018年シーズンに竣工予定の新スタジアムは、2011年にセリエA初の外国人オーナーとなったパロッタ会長らアメリカの資本グループが、最初に掲げた大きな目標だった。世界遺産コロッセオをモチーフにデザインされ、収容人員5万2500人を予定。ビッグマッチの際は6万人まで拡大が可能だという。
 新スタジアムの建設地は、市内中心部とレオナルド・ダヴィンチ空港の間にある「トール・ディ・ヴァッレ」地区。スタジアムのほかにも、練習場や、3棟の高層オフィスビル、公園、商業施設、娯楽施設も併設される。
 スタジアムの建設に要する費用は3億ユーロ(約416億円)と見積もられているが、周辺インフラや交通整備により、さらになる予算が必要となる見込み。スポンサーの『ナイキ』社が一部負担するとみられるが、そのほかの資金調達先は不明。
 新スタジアム建設は政府から承認され次第、12月に着工する予定で、2年を要するとみられている。パロッタ会長は「世界のトップクラブとして競い続けるためには、ローマが独自で所有する新スタジアムが必要だ。これはこの先何十年にもわたり、イタリアで最も重要な計画の1つ」になると胸を張った。
 また、オリンピコでは暴力事件や人種差別事件が頻発していたが、シーズン中にウルトラスとの対決姿勢を明確にしたパロッタ会長は、「街を歩いて言われるのは、子供や家族連れがスタジアムに行きにくいということだった。そんな現状は受け入れられない」「暴力だろうが、人種差別だろうが、他の問題だろうが、それらがスタジアムでの起きてはいけないと感じている」と、新スタジアムが問題解決につながることへの期待も示した。
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覆面捜査に協力
 国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で捜査当局の協力者であるブレーザー元理事(米国)と検察当局との司法取引の内容が15日に公表され、元理事が少なくとも2011年から覆面捜査に協力していたことが分かった。この公表は報道機関の要請に米連邦地裁が応じたもので、検察当局からの異議は却下した。元理事は見返りとして減刑などが保証されている。
 元理事は1998年W杯フランス大会と2010年W杯南アフリカ大会招致に絡む賄賂があったことを認めている。本来は最大で100年の刑期となる計算だが、大幅に軽減される見通しとなった。

【ノーベル平和センター、FIFAとの提携終了】
 ノーベル平和センターは15日、国際サッカー連盟(FIFA)と手掛ける「平和のための握手」運動の協力を打ち切る方向で協議を始めたと発表した。理由は明らかにしていないが、FIFAの汚職事件が背景にあるとみられる。平和センターは「可能な限り速やかに」協力を終了すると説明した。
 平和センターとFIFAは、試合後にもピッチ上で主審や両チームの主将が握手をする運動で提携。2014年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会でも実施した。
 運動は、FIFAの汚職問題で辞任を表明したブラッター会長が中心となって進められてきた。
 平和センターはノルウェーの首都オスロに拠点を置き、ノーベル平和賞の歴代受賞者に関する展示などを行っている。
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 J2札幌は本日、GK阿波加(あわか)俊太(20)がJFLのホンダFCへ育成型期限付き移籍することが決まったと発表した。移籍期間は2015年6月16日から2016年1月31日まで。
 北海道岩見沢市出身の阿波加は札幌U-18から2013年にトップチームへ昇格。昨年2月にJ3相模原へ期限付き移籍し、6月に復帰していた。J2、J3通じてリーグ戦出場はまだない。
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