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2007.01.06.SAT
☆盛岡商vs作陽★
第８５回全国高校選手権大会準決勝結果
八千代(千葉)０−１盛岡商(岩手)
(国立)
≪得点者≫
盛岡商：オウンゴール(後半39分)
作陽(岡山)１−０神村学園(鹿児島)
(国立)
≪得点者≫
作陽：石崎(前半24分)
サッカーの第８５回全国高校選手権大会第６日は本日6日、東京・国立競技場で準決勝を行い、盛岡商（岩手）、作陽（岡山）が、ともに初の決勝進出を果たした。
盛岡商は１−０で八千代（千葉）に競り勝った。試合終了間際のオウンゴールが決勝点となった。岩手勢の決勝進出は第３９回大会で準優勝した遠野以来４６大会ぶり。
作陽は前半２４分、ＦＫからのこぼれ球を主将のＤＦ石崎が押し込み、１−０で初出場の神村学園（鹿児島）に勝ち、岡山勢で初めて決勝に進んだ。
決勝は8日に同競技場で午後2時5分にキックオフ。
【冷たい雨味方にした盛岡商】
試合終了間際のオウンゴールで、盛岡商が初の決勝進出を決めた。幸運に映る試合展開だったが、実は狙い通りとも言えた。斎藤監督は「苦しいゲームだったが、天が味方をしてくれた」と控えめな笑みを浮かべた。
降り続いた冷たい雨が味方になった。高い技術を誇る八千代にはマイナスとなるコンディションでも、斎藤監督は「相手が力を出せない状態はラッキー」と考えていた。岩手で積雪による寒さとぬかるんだピッチに慣れた盛岡商は、豊富な運動量で次第にゲームの主導権を握っていった。
そして後半３９分。林が右ＣＫを蹴ると、相手ＧＫがパンチングしたボールはゴールへ。林は「狙いはＧＫ目がけての強いボールだった」と、悪天候の中で相手守備をかく乱させる狙いだったことを明かした。
３０年以上も岩手県内各地でサッカーを教えてきた斎藤監督には、還暦を前にして初の快進撃。数年前にのどのガンを患い、声帯の一部を切除。昨秋は心臓のバイパス手術を受けて大会直前に復帰するなど、身を削っての指導を続けてきた。
そんな監督に報いるべく、チームは団結してきた。藤村主将は「監督のために勝ちたかった」と選手の思いを代弁した。
【雨で八千代らしさ出せず】
オウンゴールで八千代は初の決勝進出を逃した。０−０で迎えた後半ロスタイムに、ＧＫ植田がＣＫを脚に当てて自陣のゴールに入れてしまった。試合終了と同時に地面に突っ伏した植田は「今思うと集中してなかった」と悔やんだ。
雨と盛岡商の堅守に苦しみ、八千代らしさを十分には発揮できなかった。センターサークル付近にできた水たまりでパスが減速し、リズミカルな攻撃が影を潜めた。
前半は攻勢をかけ、山崎が得意のドリブルからシュートに持ち込んだが、決められなかった。砂金監督は「いい時間帯があった時に点が取れなかった」と残念がった。
主将の米倉はＪ１千葉、山崎はＪ１磐田への入団が内定。今後はプロに活躍の場を求める。米倉は「今度はプロで国立に立って優勝したい」と前を見据えた。
【作陽、初の決勝進出】
激しい雨の中で、冷静沈着な作陽の試合運びが光った。前半に挙げたセットプレーからの１点を守り抜き、岡山県勢として初の決勝進出。野村監督は「守備がそれぞれの場所で対応できた。もう１試合できることがうれしい」と、喜びを口にした。
前半２４分、立川の右ＦＫを宮沢が頭で合わせる。ＧＫが弾いた球を、石崎が右足で押し込んだ。「たまたまボールが目の前に来た。周りには、いいとこ取りって言われた」と主将のＤＦは白い歯を見せた。結局はこの１点が決勝点となった。
１対１のボールの奪い合い、こぼれ球への反応、さらに組織的な守備力。目立たないが、こうした要素で神村学園を圧倒した。後半、相手が３トップの布陣に変更しても柔軟に対応。危ない場面は少なかった。
ここまで４得点の小室を先発から外した。「育成という意味ではいろいろな選手に大会の経験を積んでほしい」と野村監督は言う。これだけの大舞台でも勝負一辺倒ではないゆとりがある。決勝に向けても「相手の良さを消して、自分達の良さを表現したい」と、気負いはなかった。
第８５回全国高校選手権大会決勝組み合わせ
8日：
14:05〜
盛岡商(岩手)vs作陽(岡山)
(国立)
第８５回全国高校選手権大会トーナメント表
野 洲─┐
真 岡─┘┐
尚 志┐ │┐
鵬 翔┘┐┘│
八 千
代┐┘ │
国 見┘ │
丸 岡┐ │┐
立正淞南┘┐ ││
利 府┐┘┐││
初芝橋本┘ │┘│
前橋育英─┐┘ │
那
覇
西─┘ │
帝京第三─┐ │┐
境 ─┘┐ ││
中京中京┐ │┐││
広島皆実┘┐┘│││
高 志┐┘ │││
大 津┘ │┘│
暁 星┐ │ │
滝川第二┘┐ │ │
武 南┐┘┐│ │
四日市中┘ │┘ │
大分鶴崎─┐┘ │
盛
岡 商─┘ │
├
高川学園─┐ │
室蘭大谷─┘┐ │
久 留
米┐ │┐ │
作 陽┘┐┘│ │
東海大三┐┘ │ │
一 条┘ │ │
青森山田┐ │┐│
香 川
西┘┐ │││
羽 黒┐┘┐│││
鳴 門┘ │┘││
静岡学園─┐┘ ││
佐 賀
東─┘ │┘
星 稜─┐ │
済 美─┘┐ │
鹿島学園┐ │┐│
高 知┘┐┘││
帝京可児┐┘ ││
福知山成┘ │┘
富山第一┐ │
九州国大┘┐ │
桐光学園┐┘┐│
大阪朝鮮┘ │┘
秋
田 商─┐┘
神村学園─┘
☆動きの質を評価★
日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事は本日6日、大阪市内での第５回「フットボールカンファレンス」（サッカー会議）で、昨夏のＷ杯ドイツ大会までの日本代表の戦いぶりを報告し、評価点として選手の動きの質、量の向上などを挙げた。
一方、田嶋専務理事は、特に選手間のコミュニケーション不足を課題として指摘。「他の国と差がある部分。自分達で判断して解決する力を養うべきだ」と訴えた。
同カンファレンスは、日本協会が指導者を対象に実施。今回は5日から7日まで行われている。
☆正式発表★
Ｊ１の鹿島アントラーズは本日6日、ブラジル人のオズワルド・オリベイラ氏(56)の新監督就任を正式に発表した。来年1月1日まで１年間の契約で合意に達した。
同氏は母国を中心に豊富な指導者経験を持ち、2000年にはコリンチャンスを率いて世界クラブ選手権（現・クラブＷ杯）を制覇。サンパウロ、サントスなど名門クラブの監督を歴任している。
鹿島は昨年のリーグ戦で６位にとどまり、国内タイトルは４年連続で無冠。ブラジルのベテラン指導者に、Ｊリーグ発足後の１０冠目を託す。
オリベイラ監督
「以前から日本で仕事をしてみたい、できれば鹿島で、という夢を持っていた。この機会を大切にし、思い切りやってみたい」
☆やっぱり移籍★
元ポルトガル代表ＭＦルイス・フィーゴ(34)が、サウジアラビアのアルイテハドと今季終了後の7月から１年契約を結んでいることが5日、明らかになった。
アルイテハドのアルバルウィ会長は、「クラブはフィーゴと7月1日から１年契約を結んでいる。中東サッカー史上でも破格の契約の１つ」と語った。契約額などは明らかにしなかった。その後、フィーゴが背番号「７」のユニホームを手に、同会長と写真に納まった。
フィーゴに関しては1月からアルイテハドに加入すると報じられていたが、現所属のインテル（イタリア）は3日、「一連の報道は事実無根」とし、契約が残っている今季中の移籍は否定していた。
☆７日デビュー★
イングランドプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドにレンタル移籍した元スウェーデン代表ＦＷヘンリク・ラーションが、ＦＡカップ３回戦のアストンビラ戦（7日）でデビューを飾る見込みであることが5日、明らかになった。
後半戦の加速を見据えるマンチェスターＵが期限付き移籍で獲得した35歳のベテランストライカーが、間もなくオールド・トラフォードに初お目見えする。「ラーションの練習でのパフォーマンスは非常にいい。切れがあるし、シュートも正確だ。思い描いていた通りのプレーを見せてくれている」と、ファーガソン監督が記者の質問に答えた。３回戦突破に向けては「彼の得点に期待している」と語っていた。
☆獲得★
イングランドプレミアリーグのウェストハムは5日、同じイングランドのフルハムからポルトガル人ＦＷルイス・ボア・モルチ(29)を獲得したと発表した。契約期間は３年半。移籍金は現地メディアによれば５００万ポンド（約１１億４０００万円）。
現在プレミアリーグで２０チーム中１８位に低迷するウェストハムは、アラン・カービシュリー新監督のもと、ボア・モルチが第１号の獲得選手となった。
☆再デビュー★
フランスリーグ１、ナントに所属する元フランス代表ＧＫファビアン・バルテズ(35)が、フランスカップ１回戦のギャンガン戦（6日）で再デビューを飾ることが5日、明らかになった。
2006年10月に引退を発表するも、先月ナントに加入し現役復帰を遂げたバルテズにとって、これが昨夏のＷ杯ドイツ大会決勝以来のゲームとなる。
☆世界の分析家が大絶賛★
スコティッシュプレミアリーグ、セルティックＭＦ中村俊輔が世界の分析家から称賛を受けた。ＵＥＦＡ技術委員長のロクスブルク氏が5日、フットボール・カンファレンスで2005年コンフェデカップ時のエピソードを披露。「（日本戦を見た）オジェックから電話をもらい『中村を見たか？』と言われた。私もそれまでに２回ほどプレーを見ていたが彼はパスの先のプレーが見えている。タックルもヘディングもできないが、サッカーの天才だ」と絶賛した。
☆３バック継続★
Ｊ１浦和レッズのホルガー・オジェック新監督(58)が３バックの継続を明言した。5日、ＦＩＦＡ技術委員としてフットボール・カンファレンス（大阪）に出席。講演ではＷ杯ドイツ大会の主流だった４バックの分析など約２時間、熱弁を振るった。
だが、講演後に報道陣に浦和の今季システムについて聞かれると「４バック？ＮＯだ。システムではなく選手が一番力を発揮できることが大事だ。（昨季）成績を収めたのだから、大きく変える必要はない」と言い切った。
世界のトレンドに合わせるのではなく、浦和が２冠を達成した３バックを基本布陣に据える方針を打ち出した。
【超サカＦＬＡＳＨ】
☆視察★
U-20日本代表の吉田靖監督が5日に行われた全国高校選手権・八千代vs丸岡戦を視察した。
☆就任★
U-17日本代表の小倉勉コーチ(40)が日本代表コーチに就任することが5日、明らかになった。
☆７日出発★
オーストリアリーグ、ザルツブルク移籍が決定したDF宮本恒靖が明日7日に日本を出発することが決まった。8日にも入団会見を行う。
☆完全移籍★
Ｊ１浦和は6日、DF南祐三(23)とMF新井翔太(21)がＪ２の愛媛に完全移籍すると発表した。MF大山俊輔(20)とDF近藤徹志(20)は愛媛、FW横山拓也(21)はＪ２山形へ、それぞれ来年1月末までの期限付きで移籍する。
☆レンタル★
Ｊ１名古屋は本日、千葉のGK櫛野亮(27)が2008年1月31日までの期限付き移籍で加入すると発表した。
☆獲得★
Ｊ１のＦＣ東京は本日、新外国人選手としてグレミオ（ブラジル）のDFエバウド(24)の加入を発表した。１９１センチの長身を生かしたセンターバック。
☆完全移籍★
Ｊ１大宮は本日、MFディビッドソン純マーカス(23)が新潟へ完全移籍すると発表した。昨年はリーグ戦２０試合に出場した。
☆契約更改★
Ｊ１新潟は本日、MF鈴木慎吾と2007年度の契約を更新したと発表した。
☆完全移籍★
Ｊ１柏は本日、川崎から期限付きで加入していたDF岡山一成(28)の完全移籍が決まったと発表した。昨年はリーグ戦４５試合に出場した。
☆慰留断念★
Ｊ２のＣ大阪の西村ＧＭは5日、Ｊ１磐田からレンタル移籍しているMF名波浩について「（名波が）東京Ｖでやりたいということ」と話し、慰留を断念したことを明らかにした。なお、名波はＪ２の東京Ｖへの移籍が確実となっている。
☆レンタル★
Ｊ２草津は本日、Ｊ１鹿島のMF山本拓弥が2008年1月末までの期限付きで移籍加入すると発表した。
☆レンタル★
Ｊ２草津は本日、Ｊ１新潟のDF藤井大輔(20)が来年1月末までの期限付きで移籍加入すると発表した。
☆レンタル★
イタリアセリエＡ、リボルノは5日、メッシーナMFカルミネ・コッポラ(27)を期限付き移籍で獲得したと発表した。
☆獲得★
ドイツブンデスリーガ、ハンブルガーＳＶは5日、シャルケの元ドイツ代表GKフランク・ロスト(33)を獲得したと発表した。契約期間は2009年6月30日まで。移籍金は８０万ユーロ（約１億２０００万円）で、ハンブルガーＳＶが１部に残留すればあとから２０万ユーロ（約３０００万円）が加算される。
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