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本日の超最新情報
2007.12.04.TUE

日程変更
 日本サッカー協会は本日4日、日本が出場する来年の2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会アジア3次予選の日程変更と各日の対戦カードを発表した。このほど国際サッカー連盟(FIFA)から日本協会に通達があった。
 日本がホームでタイと対戦する2月6日の第1戦、3月26日の第2戦以外は全体的に前倒しになり、6月に4試合を消化する日程となった。この変更に伴い、最終予選は当初予定の10月15日から9月6日に早まった。2009年11月に予定されているアジアとオセアニアの大陸間プレーオフの日程も繰り上げられる。
 W杯アジア3次予選の日程と日本の対戦相手は以下の通り。

2月6日:
vsタイ
(埼玉)

3月26日:
vsバーレーン
(アウェー)

6月2日:
vsオマーン
(ホーム)

6月7日:
vsオマーン
(アウェー)

6月14日:
vsタイ
(アウェー)

6月22日:
vsバーレーン
(ホーム)

【岡田ジャパンに逆風】
 ワールドカップ(W杯)アジア3次予選の日程変更で、来年2月から6月までの短期決戦で最終予選進出が争われることになった。9月までの当初予定からすれば、チームづくり、調整のペースも急がれるわけで岡田監督が率いる日本代表には逆風といっていい。
 3次予選の組み合わせには恵まれており、上位2チームが可能な最終予選進出のハードルはそれほど高くない。
 しかし日程の前倒しで、長丁場の予選を戦いながら、チームをじっくりと熟成させるというプランは成立しなくなる。来年6月には実に4試合が組まれた。1ヶ月間でオマーン、タイとのアウェー戦2試合を消化するため、長距離移動の負担も大きくなる。

第一声は『試合は?』
 日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事は本日4日、脳梗塞で入院している前日本代表監督のオシム氏が最初に言葉を発した時の様子などを家族の了解を得て紹介した。
 サッカーに情熱を燃やす指揮官らしく、第一声は「試合は?」と問い掛ける質問だった。アイスクリームを食べさせたアシマ夫人が「冷たい?」と尋ねると「冷たくなければアイスクリームではない」と、オシム氏らしい言い回しもあったという。
 オシム監督は先月末ごろから家族と会話が少しずつできるようになり、2010年ワールドカップ(W杯)アジア3次予選の日本の組み合わせや、Jリーグの結果にも興味を示している。ただし田嶋専務理事によると現在は「覚醒と睡眠を繰り返している」状態で完全に意識を取り戻しているわけではないという。

来日
 サッカーのクラブ世界一を決めるクラブワールドカップ(W杯)に初出場するアジアチャンピオンズリーグ(ACL)2位のセパハン(イラン)が本日4日、東京都内のホテルで記者会見し、ボナチッチ監督は「今大会はイランのチームの強さを見せる大きなチャンス」と意気込みを口にした。
 7日の開幕戦でワイタケレ(ニュージーランド)に勝てば、10日にアジア代表の浦和レッズと再戦する。同監督は「ワイタケレとの試合は楽ではないと思う。ACL決勝のような気持ちで初戦を戦いたい」と、初戦突破に全力で挑む姿勢を強調した。

J展望
J1・J2入れ替え戦第1戦日程

5日(水)
19:00〜
京都サンガvsサンフレッチェ広島
(西京極)

 J1で16位のサンフレッチェ広島とJ2で3位の京都サンガによるJリーグ1部、2部入れ替え戦は明日5日午後7時(西京極)と8日午後4時(広島ビ)から、ホームアンドアウェー方式で行われる。京都が昇格すれば2006年以来のJ1復帰、広島の降格が決まれば2003年以来のJ2となる。
 広島は今季、13節で7位につけていたが、その後は波に乗れず、25節の浦和戦からは10試合勝ち星がなく、入れ替え戦に回ることになった。MF柏木は「だんだん勝てなくなったことで、より苦しんだ。しかし、この山場を乗り越えたら成長できる」と意気込む。最終節は3位のG大阪に対し後半ロスタイムで同点に追い付く粘りを見せ、「いい雰囲気を保ちながら、ポジティブに入れ替え戦に行ける」とペトロビッチ監督は前向きだ。
 一方の京都は、今季限りでの引退を表明している元日本代表DF秋田とともにJ1復帰を、とモチベーションは高い。秋田は「何かが懸かった試合というのはそうそう経験はできない。喜びを感じて、みんなで結束して戦いたい」とチームを鼓舞する。加藤監督は「短い準備期間だが、戦略を選手に理解させることは可能」と短期決戦にも自信を見せる。
 広島は今季17得点のウェズレイ、12得点の佐藤ら得点力のある攻撃陣が揃うが、カギはJ1最多となる71失点、1試合平均2失点以上を喫した守備だ。京都はケガで離れていたFWパウリーニョが復帰、得点力アップが見込まれる。ともに積極的に仕掛ける攻撃的な展開が見られそうだ。

【最終調整】
 J1・J2入れ替え戦は、J1で16位のサンフレッチェ広島とJ2で3位の京都サンガが対戦し、明日5日午後7時から西京極陸上競技場で第1戦を行う。
 ホームアンドアウェー方式で、第2戦は8日午後4時から広島広域公園陸上競技場で開催する。2戦の合計スコアで争い、並んだ場合はアウェーでの得点数の多い方が勝者となる。それも同じ場合は、第2戦終了後に延長戦、さらにはPK戦で決着をつける。
 両チームは本日4日、初戦に向けての最終調整を行った。広島は第2戦の会場となる本拠地で約1時間半、京都は非公開で練習した。

獲得
 J1の浦和レッズが、U-22(22歳以下)日本代表で既にフル代表経験もある大分トリニータのMF梅崎司(20)を完全移籍で獲得することが本日4日、明らかになった。
 梅崎は20歳の攻撃的MFで今季はカナダで開催されたU-20ワールドカップ(W杯)でもU-20日本代表として活躍。フランスリーグ2(ドゥー)のグルノーブルでもプレーし、今季途中に大分に復帰していた。
 浦和は昨季、日本代表MF阿部を獲得。今季はJ1新潟で19得点のFWエジミウソン(25)と仮契約を済ませている。
 梅崎は3日、正式オファーを出していた浦和幹部と交渉を持ち、席上、大筋合意に達した。来季へ浦和の日本人移籍第1号が決まり、移籍金は推定1億円で、複数年契約となる見込み。
 梅崎は大分に復帰後、リーグ戦19試合に出場、2得点と奮闘し、大分のJ1残留に大きく貢献した。北京五輪出場権を獲得した反町ジャパンのエース候補生は、赤い悪魔にとっては緊急補強ポイントだった。エースMFポンテが右ひざ前十字じん帯断裂で全治6ヶ月と診断されたため、高速のドリブル突破を武器とする同タイプの梅崎の来季加入は朗報となる。
 すでに浦和は、今季19得点を叩き出した新潟FWエジミウソンと仮契約を済ませている。オーストリアブンデスリーガのザルツブルクに期限付きで移籍していたMF三都主アレサンドロの復帰も決まっており、FC東京の日本代表MF今野泰幸(24)に対しても、近日中に獲得の正式オファーを出す予定。衝撃のV逸から、アジア王者が来季の逆襲に着々と準備を整えている。

梅崎司(うめさき・つかさ)
1987年2月23日、長崎・諫早市生まれ。20歳。大分ユースから大分トップチームに昇格。2005年7月10日に広島戦でプロデビュー。フル代表は2006年9月の中東遠征で初招集、初出場。2007年1月にフランスリーグ2、グルノーブルにレンタル移籍。5試合に出場し、得点は0。6月に大分に復帰。今季はU-22日本代表にも招集された。J通算47試合出場、5得点。167センチ、64キロ。血液型O。

全治4〜6ヶ月
 J1浦和レッズのMFポンテが明日5日、右膝手術のためにブラジルに緊急帰国することになった。J1最終節となった1日の横浜FC戦で痛めた右膝の前十字靱帯が断裂していることが本日4日に判明。全治は4〜6ヶ月とされ、来季のJリーグ開幕にも間に合わない見通し。
 ブラジルで手術とリハビリを行うことになったポンテは「一番、最悪なケガをしてしまった。断裂したと言ってもブラジルで治療すれば早い。5ヶ月でプレーできるかもしれない。来年に帰ってくる時には完全な状態で戻ってきたい」と口にしていた。

契約延長
 J1の鹿島アントラーズは本日4日、オズワルド・オリベイラ監督(56)が来季も指揮を執ることに決まったと発表した。
 オリベイラ監督は就任1年目の今季、若手を積極的に起用してチームの活性化に成功。リーグ戦終盤の9連勝でチームを逆転優勝に導き、天皇杯全日本選手権、ナビスコカップと合わせて10個目のタイトルをチームにもたらした。

解任
 J1のジェフ千葉は本日4日、アマル・オシム監督(40)との契約を解除したと発表した。成績不振を理由に来季以降も残っていた契約を途中で打ち切った。千葉は今季13位。
 また唐井直チーム統括本部長とは来季の契約を更新しない。

辞任
 J2仙台ベガルタは本日4日、望月達也監督(44)が辞任したと発表した。同監督の辞意が固く、クラブが慰留を断念した。仙台は今季4位でJ1復帰を逃した。クラブは手倉森誠ヘッドコーチに後任監督就任を要請している。谷真一郎フィジカルコーチ(39)の辞任も発表した。
 仙台は昨季2006年が5位、2005年も4位と、ここ3シーズンはギリギリのところで昇格を逃し、今季も一時は首位に浮上した時期もあったが、終盤に急失速した。

表敬訪問
 Jリーグへの新規加盟が決まり、来季から2部(J2)に参加するロッソ熊本は本日4日、熊本県の潮谷義子知事を表敬訪問した。
 前日遅くまで祝杯を挙げていたという選手達は、知事が入室すると緊張した表情に。池谷友良監督が「いつか浦和のように、スタジアムが真っ赤に染まる地域に」と決意を述べ、熊谷雅彦主将がチームカラーである赤のサインボールをプレゼントした。
 潮谷知事は「県にJリーグのチームが生まれることは、本当に素晴らしい。これからが大事。県として盛り上がりを支えていく」と、祝いの言葉を送った。

残留
 オーストリアブンデスリーガ、ザルツブルクのDFで、元日本サッカー代表主将の宮本恒靖が、ザルツブルクに残留することが本日4日、明らかになった。
 宮本が公式ホームページで発表したもので、契約期間は2009年6月まで。宮本は「正式に契約の延長が決まりました。延長の話が出てから、けっこう時間がかかってしまったけど、細かいところを詰めるのに時間がかかってただけで、その方向性に変わりはなかった」としている。
 先に残留要請を受けていた宮本は「契約延長のオファー、イコール、自分に対する評価であるから、それを勝ち取れたことを素直に喜びたいと思ってる。これからもっとチームに貢献できるように気持ちを新たにしてます」と決意を表明。また今年残り2試合になった近況を報告し、「雰囲気はまさにヨーロッパって感じで激しい野次があったり、発炎筒が焚かれたり、ロケット花火が飛んできたりする。そういうところでやるのは面白いし、燃える」としている。

CL展望
欧州チャンピオンズリーグ・グループリーグ第6節(最終節)日程

グループD:

日本時間4日28:45〜
ミラン(イタリア)vsセルティック(スコットランド)
(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)

日本時間4日28:45〜
シャフタール・ドネツク(ウクライナ)vsベンフィカ(ポルトガル)
(RSCオリンピスキー)

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 欧州チャンピオンズリーグ・グループリーグ最終節のミラン(イタリア)戦を本日4日に控えるセルティック(スコットランド)のゴードン・ストラカン監督が3日、決勝トーナメント進出を目指す強い意気込みを語った。
 セルティックは現在、グループDで3位シャフタール・ドネツク(ウクライナ)に勝ち点3差の同9で2位。同10ですでにグループリーグ突破を決めているミランのホームに乗り込み、決勝トーナメント進出を懸けた最終戦に挑む。
 第2節ホームでのミラン戦では2−1と勝利しているセルティックは、もし最終節で同様の結果を残せば、グループトップでの突破が決定する。しかし、ミランに敗れ、シャフタールがベンフィカ(ポルトガル)戦で勝利した場合のみ、グループリーグ敗退となる。
 記者会見に臨んだストラカン監督は、「もしそれを知っているならそうするが、うまくいくための科学公式などない」とコメント。ミラン相手にアウェーで勝ち点を得る難しさは認識しているとしながらも、「難しかろうと、90分間は他の会場の情報を気にしないように努めるつもり。とにかく我々はいつもの通り、プレーし、楽しみ、勝利のためにトライし続けなければならない」と、意気込みを示した。

【俊輔は欠場】
 スコティッシュプレミアリーグのセルティックは3日、左膝を痛めているMF中村俊輔が本日4日の欧州チャンピオンズリーグのミラン(イタリア)戦を欠場すると明らかにした。
 セルティックはこの試合で引き分け以上なら16チームによる決勝トーナメントに進出する。

プレミア
イングランドプレミアリーグ第15節結果

マンチェスター・ユナイテッド2−0フルハム
≪得点者≫
C・ロナウド10、57

 イングランドプレミアリーグは4日、第15節の1試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッドはクリスティアーノ・ロナウドの2ゴールでフルハムを2−0で下し、2位に浮上した。
 この日の主役は、負傷離脱から約1ヶ月ぶりとなる復帰を果たしたルーニーでも、試合開始早々から幾度も決定機に絡んだテベスでもなく、C・ロナウドだった。前日に発表されたバロンドール(世界年間最優秀選手)で、ミラン(イタリア)に所属するブラジル代表MFカカの前に惜しくも次点に終わった鬱憤を晴らすかのようなプレーで、ホームの観客を大いに沸かせた。
 開始10分に得たCKのチャンス。ギグスのキックに対する相手DFのクリアが十分でなかったところをヴィディッチが頭でつなぐと、最後はC・ロナウドが右足で豪快ボレー。チームに先制点をもたらしたロナウドは、これでさらに加速。後半12分には、左サイドのオシェイからのクロスに飛び込みヘッドで追加点を奪う。
 終盤にも、スルーパスに抜け出し相手GKニエミと1対1になり、ハットトリックのチャンスを迎えたC・ロナウドは、ニエミと交錯したかに見えたこの場面で転倒し、PK獲得かとも思われた。しかし、このプレーをシミュレーションと判定され、反対にイエローカードを受けてしまいハットならず。それでも、チームは堅牢な守備力で相手を完封し、2点のリードを最後まで守り切った。

初優勝
 アルゼンチンリーグのラヌースが3日、ボカ・ジュニアーズとの前期リーグ最終戦を1−1で引き分け、クラブ創設92年目にして初のリーグ優勝を果たした。
 引き分けでも優勝が決まるラヌースは前半37分、ホセ・サンドの今季15得点目となるゴールで先制。
 一方のボカは後半に入って優位に試合を進めるものの再三のチャンスを外すなど、後半12分にマルティン・パレルモのゴールで追いつくのが精一杯だった。
 また優勝のチャンスを残していた2位のティグレは、アルヘンティノス・ジュニアーズに0―1で敗れた。

解任
 スペインリーガエスパニョーラのベティスは3日、成績不振を理由に、エクトル・クーペル監督(52)を解任したと発表した。
 ベティスは2日にホームでアトレチコ・マドリードに敗れ、19位に低迷している。後任には同ユースのパコ・チャパーロ監督が昇格する。
 アルゼンチン人のクーペル監督は今季就任したばかりだった。

罰金
 イタリアサッカーリーグは3日、サンプドリア所属の元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノに対し、試合中に暴言を吐いたとして1万ユーロ(約162万円)の罰金処分を科したと発表した。
 1日に行われたセリエAのレッジーナ戦で、カッサーノと敵将レンツォ・ウリビエリ監督がタッチライン沿いで口論となった。これにより、同監督は退席処分。一方のカッサーノは、退場処分を恐れたサンプドリア首脳陣の判断により、途中交代させられた。
 ウリビエリ監督に対しても、カッサーノと同様1万ユーロの罰金処分が下されている。

7日開幕
 サッカーのクラブ世界一決定戦、クラブワールドカップ(W杯)は7日、東京・国立競技場で開幕する。アジア、アフリカ、北中米カリブ海、南米、オセアニア、欧州6大陸のチャンピオンクラブなど7チームが出場し、16日の決勝(横浜国際総合競技場)で世界王者を目指す。
 今年のアジアチャンピオンズリーグを制した浦和レッズは、日本のクラブでは初めてアジア王者として出場する。今大会からJリーグ覇者が参加できる開催国枠が設けられたが、浦和がACLで出場権を獲得したため、ACL準優勝のセパハン(イラン)がアジア第2代表として出場する。
 優勝候補筆頭は、7度目の欧州王者になったミラン(イタリア)。フランスの専門誌が選定する2007年世界最優秀選手賞「バロンドール」に輝いたブラジル代表MFカカ、イタリア代表MFピルロらスター選手が揃う。故障で出場が微妙なブラジル代表FWロナウドも来日する予定。名門クラブによる華麗なサッカーが期待できそうだ。
 浦和は10日の初戦で勝てば、ミランとの夢の対決が実現する。1日のJリーグ戦最終節で2連覇を逃し、失意のどん底に突き落とされたが、アジア王者として意地の見せどころだ。MF鈴木は「悔しい思いをしたことを受け止めて、しっかり戦わないといけない」と汚名返上を誓っている。
 アルゼンチンの名門、ボカ・ジュニアーズは堅守が持ち味。前身の2003年トヨタカップ決勝でミランをPK戦の末破り、今回は南米代表3連覇を懸けて戦う。スペインリーガエスパニョーラのビジャレアルから復帰が決まったアルゼンチン代表MFリケルメは大会登録が間に合わなかった。
 北中米カリブ海代表のパチューカ(メキシコ)は、攻撃力が魅力の古豪。アフリカ代表のエトワール・サヘル(チュニジア)は、前年王者のアルアハリ(エジプト)を破った勢いがある。2004年創設の新鋭、オセアニア代表のワイタケレ(ニュージーランド)は、まずは1勝が目標。セパハンは初戦に勝てば、ACL決勝に続いて浦和と顔を合わせる。

左胸を叩くパフォーマンス
 J1で1日、逆転優勝を決めた鹿島アントラーズ。快進撃の立役者となったFW田代有三(25)がゴールを決めるたびに見せた左胸を叩くパフォーマンスは、故郷の福岡市で心臓病と闘う宇野純平さん(22)=同市西区=と交わした約束だった。
 「今日、田代さんが先発で出てくれますよ。左胸を叩いてくれたらいいのになあ」
 9月22日、新潟戦の朝。病室から知人に電話した宇野さんの声は弾んでいた。サッカー少年だった宇野さんは2年前、心臓移植以外に治療法のない特発性拡張型心筋症を発症。臓器提供者の少ない国内では治療の見通しが立たないため、人工心臓に頼りながらアメリカでの手術を待つ日々だ。
 田代は今年7月、小学校が隣同士だった縁で宇野さんを見舞った。約束したパフォーマンスには、宇野さんの心臓がいつまでも動き続けるようにとの願いを込めた。
 このアルビレックス戦で、ヒーローインタビューに立った田代は「最後まであきらめません」と宣言。そこから破竹の9連勝でリーグ戦を制した。
 「今度は僕が頑張る番」。田代の活躍を見届けた宇野さんは自らに誓っている。

オープン
 ドイツブンデスリーガでFW高原直泰とMF稲本潤一が所属するフランクフルトのホームスタジアム内に11月29日、史料館「アイントラハト・ミュージアム」がオープンした。
 スタジアムの正面1階の420平方メートルをあてた。1899年にチームが正式発足する以前の1861年から現在までのフランクフルトの歴史を、様々な展示品から振り返ることができる。1920年代に使用されていたユニホームや1930年に南ドイツ王者になった時の選手達の写真、1930年代の年間チケットなども展示されている。
 残念ながら解説は現在、ドイツ語のみだが、館長のトーマ氏は「2人の日本人選手がいることで日本人も多く訪れるかもしれない。今後は英語のパンフレットを置くつもり」と話し、「高原の漫画が日本では発行されているらしいですね?今後はそういうものも展示していく」と続けた。
 入場料は大人5ユーロ(約800円)。開館は午前10時から午後6時(水曜は同8時)まで。月曜休館。

【超サカFLASH】

新ボール
 Jリーグは3日、2008年Jリーグ公式試合球として、アディダス社の「チームガイスト2」の使用を発表した。7日開幕のクラブW杯でも使用される。

名古屋で販売
 サッカーくじを運営する日本スポーツ振興センターは本日、6億円1口が出た第316回の「BIG」の1等当選くじは名古屋市の「名古屋ラッキーセンター」で販売されたと発表した。次回への繰越金は16億5242万2800円となり、次回も当選金6億円が複数出る可能性がある。

退団
 J1川崎は本日、MFマギヌン(25)、MFフランシスマール(23)の2選手が期限付き移籍期間満了に伴い退団すると発表した。

戦力外通告
 J1のFC東京は本日、FW川口信男(32)と来季の契約を更新しないと発表した。

3人が負傷
 J1神戸は本日、GK榎本達也が左手薬指の骨折で全治約4週間、DF河本裕之が右膝内側側副靱帯の損傷で全治約6週間とそれぞれ診断されたと発表した。2人とも先月24日のG大阪戦で負傷した。またDF柳川雅樹は左足甲の疲労骨折で全治2ヶ月。

戦力外通告
 来季J1に復帰する札幌は本日、MFカウエ(21)、DFブルーノ・クアドロス(30)、FWイタカレ(20)の3選手と来季の契約を更新しないと発表した。

戦力外通告
 来季J1に復帰する東京Vは3日、DF藤田泰成、川崎に期限付き移籍中のMF大橋正博ら4選手と来季の契約を結ばないと発表した。

戦力外通告
 J2湘南は本日、DFジャーン(30)と来季の契約を更新したと発表した。

現役続行
 原因不明の首痛で離脱しているJ2のC大阪MF森島寛晃が3日、来季の現役続行を明言した。

戦力外通告
 J2水戸は3日、FWエジナウド(20)、鈴木孝明(26)、岩舘侑哉(22)、MF篠福太郎(25)、DF初田真也(23)、金基洙(25)、GK武田博行(24)の7選手と来季の契約を更新しないと発表した。

獲得断念
 来季のJ2昇格が決定したロッソ熊本が、予算の都合で外国人選手の獲得は断念することが3日、明らかになった。日本人選手の大量補強も難しく、来季はほぼ現有戦力で臨む方針。

全治6週間
 イタリアセリエAのインテルは3日、MFオリビエ・ダクールが2日のフィオレンティーナ戦で膝の靱帯を損傷し、全治6週間と診断されたと発表した。後日、膝の手術を受ける。

全治6ヶ月
 フランスリーグ1、リヨンに所属するスイス代表DFパトリック・ミュラーが練習中に膝の十字靱帯を断裂し、復帰まで約6ヶ月かかる見通しとなった。

[提携サイト]
日本代表ニュース

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