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本日の超最新情報
2008.01.20.SUN
★軽めの調整★
日本代表候補は本日20日、鹿児島県指宿市内での合宿6日目を迎え、前日に鹿屋体大と練習試合を実施したこともあって、軽めの調整だった。
全員が参加した午前は約45分間、ゆっくりとジョギングしただけ。午後は参加自由の自主練習で、高原(浦和)、中澤、山瀬功(ともに横浜M)、播戸(G大阪)、中村憲(川崎)ら8人だけが雨の中、ダッシュやシュート練習、パス回しなど思い思いのメニューで体を動かした。
【日程考慮してメニュー軽減】
合宿6日目は午前がランニング、午後が自主練習と軽めのメニューに切り替えられた。前日に練習試合を行った選手の疲労はピーク。雨の降る午後の練習場に姿を現したのは高原(浦和)ら8人だけだった。
26日に初采配となる国際親善試合のチリ戦を控え、岡田監督は「日程をトータルで考えて自主練習にした」と負荷を軽くした理由を説明した。
昨年12月に就任し、時間はいくらあっても足りないはずだが「追い込めと言われればいくらでもできるが、チームづくりはそういうものではない」と、おうように構えている。「休みから学ぶことはない」が口癖のオシム前監督とは対照的に映る。
合宿のテーマの1つに掲げていた「選手の見極め」は最終段階。22日の九州学生選抜との練習試合を経て、合宿最終日の23日にはメンバーを24人前後に絞り込む。
チリは元アルゼンチン代表監督のビエルサ監督が率いる強敵。ワールドカップ(W杯)予選初戦の相手タイとはタイプが違うが、「自分達のサッカーがどこまで通用するかを試すにはいい相手」と岡田監督。ここで出た課題を30日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で修正し、2月6日のタイ戦に臨む青写真を描いている。
【高原が居残りで調整】
調整が遅れていた高原が自主練習で約2時間、汗を流した。午後を休養に充てた選手が大半で、練習したメンバーもほとんどが早めに切り上げたが、1人だけ最後まで残って体をいじめた。
練習場でダッシュを繰り返し、筋力トレーニングも行った。高原は「せっかく合宿しているのだから体を動かさないと。今のうちに体力を鍛えておかないと、後々きつくなる」とさらり。岡田監督は「試合にはきちんと合わせてくると思う」とエースを信頼している様子だった。
【播戸が意気込みアピール?】
播戸は午後の練習で大木コーチ、矢野(新潟)とともにシュート練習に時間を割いた。ややカーブをかけたキックでゴールのサイドネットを狙う形を繰り返した。
ワールドカップ(W杯)予選に向け、FW陣の生き残り競争が激しいことは自覚している。参加自由の午後練習を休まなかったことも意気込みの表れのようで「僕個人はやれることをやるだけ」と話した。
★カップ戦出場なら未招集★
日本代表の岡田武史監督は本日20日、ワールドカップ(W杯)アジア3次予選初戦のタイ戦(2月6日・埼玉スタジアム)へのMF中村俊輔(セルティック)の招集について、2月2日または3日のスコティッシュカップ5回戦に出場した場合は見送る考えを示した。
日本サッカー協会はセルティック側に、中村をカップ戦に出場させずに日本代表へ合流させることを要望しているが、正式な回答は届いていない。岡田監督は「カップ戦に出た場合は無理。ケガをしたりコンディションを崩したら最悪のパターン」と直前合流は避ける意向だ。
★入団会見★
オランダエールディビジ、VVVフェンロに移籍した日本代表候補のMF本田圭佑(21)が本日21日、オランダ・フェンロ市内で入団会見を行い「北京五輪もワールドカップ(W杯)予選にも出られるように、ここで良い結果を出したい」と意気込みを語った。本田は同日、ホームでのPSVアイントホーフェン戦に早速ベンチ入りした。背番号は『29』。
本田は会見の冒頭にオランダ語で自己紹介し「自動車のホンダとは違います」と周囲を笑わせた。「小さい頃からの夢だった。いつか掴み取ろうと思っていた」と欧州挑戦の理由を挙げた。
ウェッツェル監督は「2週間の練習でボールの扱いがうまいと分かった。将来的にとても期待している」と話した。
★入団会見★ J1復帰の京都サンガに移籍した元日本代表FW柳沢敦(30)が本日20日、京都市内で記者会見し「新人のつもりで貪欲にやりたい。このチームで成長したいと思う」と意気込みを語った。背番号は鹿島アントラーズ時代と同じ『13』。
昨季は鹿島でJ1優勝、天皇杯制覇に貢献したものの、ケガや若手の台頭でリーグ戦出場が19試合と低迷。「何かを変えなくてはという欲があった」と移籍を決断した理由を明かした。
かつてイタリアセリエAでプレーし、日本代表も経験した柳沢には攻撃の核として活躍が期待される。「個人よりもチームとして何点挙げるかが重要。それをみんなで取り組んでいきたい」と話した。
また、京都は同日、ジェフユナイテッド市原・千葉から元日本代表MF佐藤勇人(25)を完全移籍で獲得したことも正式に発表した。佐藤はジュニアユース時代から千葉の生え抜きで、リーグ戦通算158試合に出場、26得点を挙げている。
★新体制発表★
J1のFC東京は本日20日、東京都小平市内で新体制を発表し、U-17(17歳以下)日本代表監督などを歴任し、今季から指揮を執る城福浩監督は「目指すのは球や頭、体を常に動かすムービングフットボール。主導権を握るサッカーで、優勝争いに絡みたい」と力強く語った。
2005年はC大阪のJ1上位進出に貢献し、昨年は札幌のJ1昇格を経験したブラジル人DFブルーノクアドロスは「神の力でFC東京に入れたことをうれしく思う。タイトルを狙いたい」と話した。J1千葉から加入した日本代表候補のMF羽生直剛は欠席したが、チームはこの日から始動した。
★新体制発表★
J1に6季ぶりに復帰したコンサドーレ札幌は本日20日、札幌ドームで今季の新体制を発表し、児玉芳明社長は新入団選手を前に「J1で戦うにふさわしい選手が揃った」と述べた。
J1残留が当面の目標で、U-22(22歳以下)日本代表候補の経歴がある平岡康裕、坪内秀介の両DFら守備の補強が目立った。平岡は「チームが1つでも順位を上げられるよう全力で頑張りたい」と話した。
北海道・室蘭大谷高から新加入したU-19(19歳以下)日本代表FW宮沢裕樹は、カタール遠征のため記者会見を欠席した。
★新体制発表★
J2のサガン鳥栖は本日20日、ベストアメニティスタジアム(略称ベアスタ=鳥栖スタジアムから改称)で新体制発表を行った。
新入団選手の紹介の後、松本育夫GM(66)が今季のスローガン「夢結蹴」を披露。「J1を求めるサガンの夢の実現のために、クラブ、チーム、サポーターの情熱を結集して戦い続けます」と、J1昇格への決意を語った。会見後、雨の中、集まったサポーターの前で全体練習をスタートした。
★フル出場★フランスリーグ1第21節結果
マルセイユ3−1バランシエンヌ
≪得点者≫
マルセイユ:シセ27、74、ロドリゲス50
バランシエンヌ:オーデル81
ルマン1−2ボルドー
≪得点者≫
ルマン:ドゥーラール35
ボルドー:カベナギ13、フェルナンド32
ロリアン1−0パリ・サンジェルマン
オセール1−1ストラスブール
ー
メス1−4モナコ
サンテティエンヌ2−0レンヌ
ソショー1−1リール
トゥールーズ1−1カーン
フランスリーグ1は19日、第21節の8試合が行われ、ルマンに所属するMF松井大輔は、ホームで行われた3位ボルドー戦でフランスリーグカップに続き2試合連続のフル出場を果たした。松井は前半、GKの頭上を越えるループシュートを放つなど積極的にゴールを狙ったが、得点に絡むことはできなかった。チームは1−2で敗れ、リーグ戦3連敗を喫した。
前節でも2ゴールを挙げて存在感をアピールしたボルドーFWカベナギが前半13分に先制のゴールを破ると、8分後にはフェルナンドが続き、2−0と好スタートを切る。これに対し、なんとか上位に食らい付きたいルマンも、34分のドゥーラールのゴールで1点差と追いすがる。43分にはボルドーDFジュリエッティが暴力行為(相手選手に蹴りと平手打ち)で一発退場となり、数的優位に立ったルマンだが、後半29分にはこちらもDFセルダンがレッドカードを受けて勢いを失う。結局、試合はこのまま2−1でボルドーに軍配が上がった。
勝ったボルドーは勝ち点を39に伸ばし、翌日に試合を控える首位リヨンに3ポイント差となる暫定2位へ浮上。一方、7位ルマンは勝ち点30に留まり、9位まで順位を落としている。
★スタメン★
スコティッシュプレミアリーグ第23節結果
セルティック1−0キルマーノック
≪得点者≫
セルティック:オウンゴール63
ダンディー・ユナイテッド3−0アバディーン
セントミレン3−1マザーウェル
ハーツ1−0ハイバーニアン
グレトナ2−0フォルカーク
スコティッシュプレミアリーグは19日、第23節の5試合が行われ、セルティックの中村俊輔は、ホームでのキルマーノック戦に右MFで先発出場し、試合終了直前の後半44分までプレーした。チームは後半19分にオウンゴールで先制し、1−0で競り勝った。
中村のリーグ戦出場は昨年10月27日のマザーウェル戦以来、約3ヶ月ぶり。
★途中出場★イタリアセリエA第19節結果
ジェノア2−1アタランタ
≪得点者≫
ジェノア:ボッリエッロ73、フィゲロア82
アタランタ:ドーニ67=PK
フィオレンティーナ2−1トリノ
≪得点者≫
フィオレンティーナ:ビエリ44=PK、ムトゥ76
トリノ:グレッラ57
イタリアセリエAは19日に第19節の2試合が行われ、FW大黒将志は、アウェーのフィオレンティーナ戦で後半ロスタイムから公式戦3戦連続で途中出場した。得点に絡むことはできず、チームは1−2で敗れた。
5位フィオレンティーナは前半ロスタイムにムトゥが獲得したPKをビエリが沈めて先制。一度は16位トリノに同点に追い付かれながらも、後半31分にまたもムトゥがPKを獲得し、今度はムトゥ自身が冷静に決めて試合を決めた。
★プレミア★
イングランドプレミアリーグ第23節結果
レディング0−2マンチェスター・ユナイテッド
≪得点者≫
マンU:ルーニー77、C・ロナウド89
バーミンガム0−1チェルシー
≪得点者≫
チェルシー:ピサロ79
フルハム0−3アーセナル
≪得点者≫
アーセナル:アデバヨール19、38、ロシツキー81
ブラックバーン1−1ミドルスブラ
≪得点者≫
ブラックバーン:ダービーシャー75
ミドルスブラ:ウィーター13
ニューカッスル0−0ボルトン
ポーツマス3−1ダービー
≪得点者≫
ポーツマス:ムワリュワリ38、42、55
ダービー:ニャタンガ4
トッテナム2−0サンダーランド
≪得点者≫
トッテナム:レノン2、キーン89
イングランドプレミアリーグは19日、第23節の7試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッドは、ルーニーとクリスティアーノ・ロナウドのゴールで2−0とレディングを下し、首位を守った。また、2位アーセナルは3−0と19位フルハムを退け、キーガン監督復帰で注目された11位ニューカッスルは15位ボルトンと0−0のスコアレスドローに終わった。
首位のマンUが対戦したのは13位レディング。なかなか点が取れないまま時間が過ぎ、ホームでスコアレスドローに終わった今季開幕戦の悪い記憶が呼び覚まされる。それでも後半30分、テベスのラストパスからルーニーが右足アウトサイドに当てて軽やかに先制すると、ロスタイムには得点ランキングトップを走るC・ロナウドが今季17得点目を挙げて2−0。粘るレディングを土壇場で退けた。
一方、得失点差の2位で続くアーセナルは、前半にアデバヨールのヘッド2発で先手を取る。終盤にもロシツキーがボレーでダメ押し弾を突き刺して3−0の快勝。首位マンチェスターUに食らい付いた。
また、キーガン監督の復帰を上昇への起爆剤としたいニューカッスルは、ホームにボルトンを迎えた。しかし、ボルトンからゴールを奪えないまま、0−0のスコアレスドロー。11年ぶりに古巣復帰したキーガン監督の初陣を白星で祝うことは叶わなかった。
このほか、3位チェルシーは後半34分のピサロの決勝弾で1−0と16位バーミンガムに競り勝ち、9位ポーツマスはムワリュワリのハットトリックで3−1と最下位ダービーを下した。また、8位ブラックバーンは14位ミドルスブラと1−1で引き分け、12位トッテナムは2−0で18位サンダーランドに快勝している。
★リーガ★
スペインリーガエスパニョーラ第20節結果
ヘタフェ3−2セビージャ
≪得点者≫
ヘタフェ:カスケーロ32、アルビン58、コントラ89
セビージャ:ルイス・ファビアーノ16、ドラグティノビッチ89
ビジャレアル3−0バレンシア
≪得点者≫
ビジャレアル:ピレス6、カプデビラ63、ニハト70
スペインリーガエスパニョーラは19日、第20節の2試合が行われ、5位ビジャレアルはピレスの先制ゴールなどで3−0と7位バレンシアに完勝し、暫定3位に浮上した。
3年ぶりの欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得を目指すビジャレアルは、リーグ戦7試合未勝利と元気のないバレンシアをホームに迎えたこの日、前半6分に左サイドを突破したピレスがそのままゴールを撃ち抜いて先手を取る。先日のインタビューでは「今はあまり調子がよくない」と話していたピレスだが、34歳という年齢を感じさせない活躍でビジャレアルを牽引する。
後半に入っても攻撃の手を緩めないビジャレアルは後半18分、CKを起点にカプデビラが押し込んでリードを広げると、7分後にはチーム得点王・ニハトのループシュートで3−0として勝負あり。危なげない展開でバレンシアを退けたビジャレアルは勝ち点を38に伸ばし、翌日に試合を控える2位バルセロナと2ポイント差の3位へと浮上した。
一方、8位セビージャは今季いまだ1勝しか挙げていない苦手のアウェーで15位ヘタフェと対戦し、2−3と痛い黒星を喫した。
★エール★
オランダエールディビジ第20節結果
NAC1−0ヴィレムII
ヘーレンフェーン4−0AZ
ユトレヒト3−1ローダ
フィテッセ2−0ヘラクレス
オランダエールディビジは19日、第20節の4試合が行われ、ヘーレンフェーンは4−0とAZに快勝した。
ホームに9位AZを迎えた7位のヘーレンフェーンは、まず開始3分、プラニッチがPKを決めて幸先良く先制。その後は21分にポウルセン、39分にスレイマニが続いて加点し、前半だけで3ゴールを挙げ勝負を決める。勢い付いたヘーレンフェーンは後半11分にも、ポウルセンのクロスにブラッドリーが合わせて4点目。4−0と圧勝し、暫定5位まで順位を上げた。逆にAZは11位まで後退した。
★大勝★練習試合結果(45分×3本)
日本代表候補9−0鹿屋体育大学
1本目
日本代表1−0鹿屋体育大学
≪出場メンバー≫
GK:
楢崎正剛(名古屋)
(35分西川周作(大分))
DF:
徳永悠平(FC東京)
青山直晃(清水)
坪井慶介(浦和)
今野泰幸(FC東京)
MF:
遠藤保仁(G大阪)
阿部勇樹(浦和)
羽生直剛(FC東京)
FW:
前田遼一(磐田)
高原直泰(浦和)
山岸智(川崎)
≪得点者≫
日本:山岸14
2本目
日本代表4−0鹿屋体育大学
≪出場メンバー≫
GK:
西川周作(大分)
(21分川島永嗣(川崎))
DF:
加地亮(G大阪)
岩政大樹(鹿島)
阿部勇樹(浦和)
(24分水本裕貴(G大阪))
駒野友一(磐田)
MF:
山瀬功治(横浜M)
今野泰幸(FC東京)
(24分橋本英郎(G大阪))
遠藤保仁(G大阪)
(24分鈴木啓太(浦和))
FW:
水野晃樹(千葉)
巻誠一郎(千葉)
播戸竜二(G大阪)
≪得点者≫
日本:巻16、20、播戸41、43
3本目
日本代表4−0鹿屋体育大学
≪出場メンバー≫
GK:
川島永嗣(川崎)
(10分川口能活(磐田))
DF:
内田篤人(鹿島)
中澤佑二(横浜M)
水本裕貴(G大阪)
安田理大(G大阪)
MF:
山瀬功治(横浜M)
(21分水野晃樹(千葉))
鈴木啓太(浦和)
橋本英郎(G大阪)
FW:
大久保嘉人(神戸)
田代有三(鹿島)
矢野貴章(新潟)
≪得点者≫
日本:矢野11、大久保18、、矢野19、大久保29
日本代表候補は19日、鹿児島県指宿市内で今回の合宿初の実戦で鹿屋体大と練習試合を行い、巻(千葉)、播戸(G大阪)、矢野(新潟)、大久保(神戸)のFW陣が、それぞれ2得点を挙げるなど活躍し、9−0で勝った。
45分3回の変則形式で実施された試合は、いずれもFW3人を置く4−3−3の布陣。最初の試合は高原(浦和)、前田(磐田)、山岸(川崎)がFWで先発し、山岸が先制点を挙げた。尻上がりに調子を上げた日本代表候補が、守備も無失点で終えた。中村憲剛(川崎)は右膝の違和感のため欠場した。
練習試合は22日にも九州学生選抜戦を予定している。合宿は23日で終了し、岡田監督の初戦となるチリとの国際親善試合は26日に行われる。
【可能性と危険はらむ新布陣】
計135分の練習試合で、岡田ジャパンは大きな可能性と同時にリスクを感じさせた。「できている部分と、できていない部分が分かった」と岡田監督は収穫を挙げた。4−3−3の攻撃的布陣で、今後の最重要テーマは選手間の距離だろう。
最初の45分は内容が乏しかった。高原(浦和)は「選手同士の距離が遠かったり近すぎたり、バランスが良くなかった」。遠藤(G大阪)も「距離感が一番難しい」と話す。素早いパス回しができず、前線でプレスもかからない。こうなると危険だ。
前に人数が多い分、ロングパスを許して一気にピンチになる場面があった。中盤の広いスペースにボランチ1人と前に2人。橋本(G大阪)は「この布陣は中盤の3人に懸かる部分が大きい」と漏らした。
距離感をバランス良く保つと、攻守とも格段に動きがスムーズになる。右サイドで山瀬功(横浜M)らが短いパスをつなぎ、加地(G大阪)のクロスから播戸(G大阪)が得点した場面には、目指す方向性の一端が見えた。多人数がボールに絡んでゴールに向かう迫力が生まれた。
岡田監督は「全体では、まだ50パーセント」と言う。完成型は遠いが、新生日本は少しずつ歩を進めている。
【FW陣が争って得点】
ワールドカップ(W杯)予選に向け、メンバー生き残りが懸かるFW陣が争うようにゴールを重ねた。2回目の3トップ中央で先発し、2点を挙げた巻は「初めにしては体が動いていた」と手応えを口にした。
大久保は3回目の右サイドのFWで先発し、2得点。ドリブルや思い切ったシュートで攻撃を活性化し、オーバーヘッドシュートで豪快にゴールも奪った。大学生相手の試合とあって「チリ戦は本気でいく」と気合を入れ直していた。
【鈴木が存在感示す】
2回目途中から守備的MFに入った鈴木が、高い戦術理解力を発揮して存在感を示した。
岡田監督が導入した4−3−3の布陣では、中盤の守備的役割を1人で担うポジションが鍵を握る。鈴木が大きな声でボールを奪いにいくタイミングや、パスをつなぐ間合いを指示し始めると、格段にチームの流れが良くなった。
「自分は岡田さんのやろうとしていることは理解しているつもり」と鈴木。岡田監督も個人名こそ挙げなかったが「何人かの選手が入ると非常にうまくいくことが分かった」と評価した。
【サッカーvsハンドボール】
やり直しとなったハンドボールの北京五輪アジア予選の日本―男子の韓国戦が、サッカー日本代表のボスニア・ヘルツェゴビナ戦(東京・国立競技場)と「ガチンコ対決」することになった。日本ハンドボール協会は19日に会見を行い、前日18日の国際連盟(IHF)の通達通り、女子が29日、男子は30日に東京・代々木第1体育館で開催することを発表。試合開始時間が午後7時20分に決まった。NHK衛星での生中継も内定。30日開催の男子はTBS系列で中継されるサッカー日本代表戦と時間帯が重なることになった。
兼子真事務局長は「偶然とはいえ、感慨深い。サッカーに匹敵する熱気の中で試合ができるなんて…」と話した。人気競技のサッカーに対してハンドボールはマイナー競技といわれるが、今回は五輪出場権を懸けた一発勝負。やり直しまでの経緯も話題を呼んで、注目度では負けていない。NHK衛星のほかに地上波の民放2局も生中継に興味を示している。「代々木体育館を1万人のファンで埋めて(韓国に)勝ちたい。視聴率もサッカーに勝てるかも?」とハンドボール協会関係者の鼻息は荒かった。
【超サカFLASH】
★欠場
★
ドイツブンデスリーガ、フランクフルトMF稲本潤一が右くるぶしの打撲のため、19日に行われた練習試合・パーダーボーン(2部)戦を欠場した。
★ベンチ外
★
スペイン2部リーグで、FW福田健二のラスパルマスは19日、ホームでアルバセテを2−1で下した。福田は欠場した。
★移籍
★
J1新潟は19日、MFシルビーニョ(31)がヴィトーリア(ブラジル)に移籍すると発表した。
★開幕戦欠場
★
J1柏の石崎監督は19日、昨年11月に左足第5中足骨を骨折したFWフランサがJ1開幕戦を欠場することを明らかにした。本日20日にブラジルで検査を受け、来日日程などを決める予定。
★新キャプテン
★
J2甲府は本日、DF秋本倫孝が今季の主将に決定したと発表した。
★出発
★
J2の横浜FCが19日、キャンプ地のグアムに向けて出発した。
★始動
★
J2に昇格した岐阜が19日、岐阜市の長良川メモリアルセンターで始動した。
★新監督
★
日本フットボールリーグ(JFL)で、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏が総監督を務めるFC琉球は本日、フランス人のジャン・ポール・ラビエ氏(52)の新監督就任が決まったと発表した。ラビエ氏は、現役時代にフランスリーグ1のレンヌなどで15年間プレー。引退後は同2、3部リーグの監督、2002〜2004年まではブルキナファソ代表監督を務めた。
★新体制発表
★
JFL昇格を目指す九州リーグのV・ファーレン長崎が今季の新体制発表記者会見を本日、長崎県雲仙市内で行った。すでに就任が決まっていた東川昌典監督(46)に加え、中村重和強化部長(49)の就任も発表。J2福岡からMF山形恭平(25)、MF大塚和征(25)が移籍した。
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