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2008.05.22.THU
トゥーロン国際大会、U-23日本代表は2連勝で準決勝進出が決定!!本日の超最新情報

INDEX

準決勝進出
トゥーロン国際大会グループリーグ第2戦
グループA
U-23フランス代表1−2U-23日本代表
U-23オランダ代表0−2U-23チリ代表
日本は2連勝で準決勝進出が決定!

ドロー
キリンカップ2008第1戦
コートジボワール代表1−1パラグアイ代表
キリンカップ開幕戦はドロー!

紅白戦
日本代表は24日のキリンカップ第2戦のコートジボワール戦に向けて紅白戦を実施!

発表
サウジアラビア遠征(5月26日〜6月4日)のU-19日本代表メンバー21名発表!

最終調整
トゥーロン国際大会グループリーグ第1戦
グループB
U-23トルコ代表3−2U-23アメリカ代表
U-23コートジボワール代表0−2U-23イタリア代表
U-23日本代表が本日のU-23フランス代表戦に向けて最終調整!

ビッグイヤー
欧州チャンピオンズリーグ決勝
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)1−1(PK6−5)チェルシー(イングランド)
マンUがPK戦の末に9シーズンぶり3度目の優勝!マンUは欧州王者として12月に日本で開催されるクラブW杯に出場!

レアル移籍?
マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがレアル・マドリードに移籍する動きが近日中にある?

辞任
ラシン・サンタンデールのマルセリーノ監督(42)が辞任!

解任
レバークーゼンが成績不振でスキッベ監督(42)を解任!

原状回復を要求
イラクサッカー協会がイラク政府により解散された問題でAFCのハマム会長が解散命令を撤回し、協会を正常な状態に戻すよう要求!

本日の超サカFLASH
セルティックMF中村俊輔は本日行われる今季最終節のダンディー・ユナイテッド戦でもスタメン出場ほか


本文
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準決勝進出
トゥーロン国際大会グループリーグ第2戦結果

グループA:

U-23フランス代表1−2U-23日本代表
(フランス・イエール)
≪得点者≫
フランス:クルシア71
日本:梅崎17、森本60
≪出場メンバー≫
U-23日本代表
GK:
1.西川周作(大分)(cap)
DF:
14.中村北斗(福岡)
3.青山直晃(清水)
19.吉田麻也(名古屋)
5.伊野波雅彦(鹿島)
MF:
6.青山敏弘(広島)
(84分2.細貝萌(浦和))
16.本田拓也(清水)
15.上田康太(磐田)
17.梅崎司(浦和)
(72分8.本田圭佑(VVV))
FW:
11.岡崎慎司(清水)
(44分23.エスクデロ・セルヒオ(浦和))
22.森本貴幸(カターニャ)

U-23オランダ代表0−2U-23チリ代表

 23歳以下で争われるサッカーのトゥーロン国際大会は22日、フランスのイエールでグループリーグ・グループAの2試合が行われ、北京五輪を控える日本は梅崎(浦和)、森本(カターニャ)の得点でフランスを2−1で破った。2連勝の勝ち点6で同グループ2位以内を確定し、準決勝進出が決まった。
 日本は前半16分に梅崎のヘディングで先制し、後半にもゴール前のこぼれ球を森本が押し込んだ。攻め込まれる場面は多かったが、フランスの反撃を1点に抑えた。
 チリはオランダに2−0で勝ち、同じく2連勝で準決勝進出。日本は24日にチリと同グループ1位を懸けて対戦する。

U-23日本代表・反町康治監督
「やりがいのある試合だった。今までFWが決定機を生かせなかったが、いい方向に向かっている。あと3試合できるので、実りのある大会にしたい」

U-23フランス代表・ガリス監督
「前半の内容が悪過ぎた。後半は良くなったが、点を入れない限りサッカーは勝てない。日本は少ないチャンスで2点を決め、堅実な試合をした」

日本サッカー協会・小野剛技術委員長
「選手は落ち着いてプレーし、内容的にも良かった。新たな選手も出てきて反町監督はうれしい悲鳴ではないか」

【日本、北京へ多い収穫】
 オランダに続きフランスも撃破し、日本が2連勝で準決勝進出を決めた。複数の選手が絡んだ素早い連係から奪った2ゴール。反町監督は「得点場面は日本らしい、いい形だった」と手応えを口にした。北京五輪へ向けた収穫は多かった。
 前半16分、青山直から上田、岡崎とつないで右サイドを崩し、クロスを梅崎が頭で決めた。後半15分は梅崎のパスを受けた上田が左から折り返しエスクデロがシュート。GKが弾くと、すかさず森本が左足で詰めた。
 決定力不足が嘆かれたFW陣が2試合連続で勝負を決めるゴール。初招集で大きな期待を背負う森本は「90分やれば1点は取れる自信がある。このチームはチャンスをつくってくれる。僕はゴールに入れるだけ」。イタリアで成長を遂げた新戦力FWは発言も心強い。
 第1戦と先発9人を入れ替えても遜色はなく、選手層への自信も深まった。伊野波は「誰が出ても問題はない」と話す。苛立つフランスに一触即発の荒れた空気も漂ったが、冷静に対処。5連覇を狙った強国のホームで反撃を1点に抑えた。
 これで真剣勝負の国際試合をあと3戦経験できる。どこか非力な印象があった日本の若い世代が、この遠征で一皮むけようとしている。

【梅崎、鮮やかな先制点】
 梅崎が右クロスをヘディングで鮮やかに決め、日本に先制点をもたらした。「岡ちゃん(岡崎)がドンピシャのクロスをくれた。合わせるだけだった」と喜んだ。
 相手のラフプレーに対する報復行為で警告を受けたのは反省点だが、持ち味を存分に発揮。「相手は本気だった。こういう激しい試合に勝てたことは大きい」と価値ある1勝をかみしめた。

【西川、正GKの力発揮】
 西川が好セーブで正GKの力を見せつけた。最大のピンチは後半4分。スルーパスに抜け出したケルシアと1対1となったが、鋭い反応でシュートを弾いた。「先に動かないように最後まで我慢した。何とか防げた」と、相手の同点機を食い止めた会心のプレーを振り返った。
 敵地で挙げた大きな1勝。「完全アウェーの状況は北京でもあるかもしれない。いい経験ができた」と、キャプテンマークを巻いた守護神は満足げだった。


ドロー
キリンカップ2008第1戦結果

コートジボワール代表1−1パラグアイ代表
(ニッパツ三ツ沢球技場・5197人)
≪得点者≫
コートジボワール:トラオレ73
パラグアイ:ボガド77

 サッカーの国際親善試合、キリンカップ2008は本日22日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で開幕し、コートジボワールvsパラグアイは1−1で引き分けた。ともに勝ち点1を得た。
 身体能力を生かして迫力ある攻撃を展開したコートジボワールは後半28分、FWトラオレがクロスを合わせて先制すると、4分後にパラグアイがFWボガドの強烈なシュートで同点。一進一退の攻防をみせ90分間を終えた。20日に来日した両チームはともに軽快な動きで5197人を集めたスタジアムを沸かせた。
 24日には愛知県豊田市の豊田スタジアムで日本vsコートジボワール、27日にはさいたま市の埼玉スタジアムで日本vsパラグアイが行われる。

【W杯予選前に格好の相手】
 コートジボワールは2日前に来日したばかりで体調が万全ではなく、欧州チャンピオンズリーグ決勝に出場したエースFWドログバ(チェルシー)ら主力を欠いた。マイナス要素が重なった中でも、各選手が高い身体能力を披露した。
 強いタッチのパス交換を次々と決め、広いスペースがあれば迫力ある突進を繰り返した。ワールドカップ(W杯)アジア3次予選を前に24日に対戦する日本にとっては、格好の腕試しの相手といえそうだ。
 コートジボワールもW杯アフリカ予選を間近に控えており、チームづくりの途上。ボスニア・ヘルツェゴビナ出身で、オシム前日本代表監督と旧知の仲というハリルホジッチ監督は「主力が5、6人来ていない中でも、これだけできた」と満足げに話した。

【川淵キャプテン&オシム氏が観戦】
 日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンとオシム前日本代表監督が観戦した。ハーフタイムには談笑する姿も見られた。
 オシム前監督は日本サッカー界のアドバイザーとして、日本協会と契約する方向。川淵キャプテンは「オシムさんの一時帰国前に契約の中味を詰めて、6月には会見する」と話した。


紅白戦
 国際親善試合、キリンカップは本日22日、コートジボワール代表vsパラグアイ代表(ニッパツ三ツ沢球技場)で開幕した。日本代表は24日にコートジボワール(豊田スタジアム)、27日にパラグアイ(埼玉スタジアム)と対戦する。
 今大会を6月のワールドカップ(W杯)アジア3次予選4連戦前の重要な強化試合と位置付けている日本代表は本日22日、合宿中の名古屋市内で約1時間半、紅白戦形式での練習を実施した。
 コートジボワール戦での出場が予想される主力組は玉田(名古屋)と大久保(神戸)が2トップを組み、攻撃的MFには遠藤(G大阪)と松井(サンテティエンヌ)が入った。左サイドバックには新鋭の長友(FC東京)が入った。所属チームの試合で合流が遅れた19歳の香川(C大阪)が合流した。
 練習前には宿舎でミーティングを開き、主に守備の共通意識を確認。10対10の最中には岡田監督が頻繁にプレーを止めて細かい指示を出した。岡田監督になって初招集の松井(サンテティエンヌ)は「今日が一番きつかった」と苦笑いしつつ、「守備をしっかりしないといい攻めはできない。その重要性はみんな分かっている」と話した。
 明日23日は試合会場で最終調整となる公式練習を行い、岡田監督が記者会見する。

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キリンカップの
日本代表メンバー27名


【調子上がらない高原】
 エースFWの高原(浦和)の調子が上がらない。先発が予想される主力組から2日連続で外れ、コートジボワール戦は控えに回る可能性が強まった。
 練習前には岡田監督と神妙な表情で話し合いを持った。内容については「特にたいした話じゃない」と歯切れが悪かった。今季、ドイツから鳴り物入りで移籍した浦和でも、2得点と精彩を欠く。キリンカップ後には、正念場のW杯アジア3次予選が控えるだけにやや心配だ。

【最年少の香川が合流】
 前日にJ2の福岡戦に出場していた香川(C大阪)が合宿に合流した。紅白戦では左太もも裏の違和感を訴えて途中で退いた安田(G大阪)に代わり、左サイドバックで出場。日本代表最年少の19歳は「若いですから、アピールしないといけない」と疲れを見せずに走り回った。
 海外で活躍する松井(サンテティエンヌ)に刺激を受けているようで「何かを感じられたらいい」とプレーの向上にも貪欲だった。


発表
 日本サッカー協会は本日22日、5月26日から6月4日に行われるサウジアラビア遠征のU-19日本代表メンバー21名を発表した。日本は遠征中に3試合の練習試合を予定している。
 U-19日本代表メンバー21名は以下の通り。

GK:
松本拓也(順天堂大)
権田修一(FC東京)
大谷幸輝(浦和)
DF:
薗田淳(川崎)
堀田秀平(札幌)
村松大輔(Honda)
鈴木大輔(新潟)
金井貢史(横浜M)
MF:
金崎夢生(大分)
鈴木惇(福岡)
青木拓矢(大宮)
山本康裕(磐田)
柿谷曜一朗(C大阪)
岡本知剛(広島ユース)
水沼宏太(横浜M)
原口元気(浦和ユース)
FW:
永井謙佑(福岡大)
山崎亮平(磐田)
宮澤裕樹(札幌)
押谷祐樹(磐田)
川又堅碁(新潟)


最終調整
トゥーロン国際大会グループリーグ第1戦結果

グループB:

U-23トルコ代表3−2U-23アメリカ代表
U-23コートジボワール代表0−2U-23イタリア代表

 23歳以下で争われるサッカーのトゥーロン国際大会で、グループリーグ・グループAのU-23日本代表は本日22日午後6時10分(日本時間23日午前1時10分)から第2戦で地元のフランスと対戦する。第1戦で日本はオランダに勝ち、5連覇を狙うフランスはチリに敗れた。
 試合前日の21日、日本はトゥーロン近郊で約1時間の最終調整を行った。20日のオランダ戦にスタメン出場したメンバーはクールダウン中心のメニュー。サブ組はパス回しやミニゲームなどで汗を流した。Jリーグの試合で合流が遅れていた清水のGK山本海人、MF本田拓也、FW岡崎慎司、MF中村北斗(福岡)らはこの日から練習に合流した。
 大会第2日はグループリーグ・グループBの2試合が行われ、トルコがアメリカに3−2で勝ち、イタリアはコートジボワールを2−0で下した。

U-23日本代表メンバー23名
GK:
山本海人(清水)
西川周作(大分)
林彰洋(流通経済大)
DF:
中村北斗(福岡)
伊野波雅彦(鹿島)
水本裕貴(G大阪)
田中裕介(横浜M)
青山直晃(清水)
森重真人(大分)
吉田麻也(名古屋)
MF:
本田拓也(清水)
谷口博之(川崎)
水野晃樹(セルティック)
梶山陽平(FC東京)
青山敏弘(広島)
上田康太(磐田)
細貝萌(浦和)
本田圭佑(VVV)
梅崎司(浦和)
FW:
李忠成()
岡崎慎司(清水)
森本貴幸(カターニャ)
エスクデロ・セルヒオ(浦和)

【フランスで情報戦本格化】
 日本を含めて北京五輪に出場する5カ国が参加しているトゥーロン国際大会は、貴重な情報収集の場でもある。21日、日本の反町監督や井原コーチらスタッフは五輪グループリーグ初戦で対戦するアメリカに鋭い視線を送った。
 すでに日本は対戦国の映像やデータを集め、アメリカのノワク監督の采配や戦術も研究済みだ。「確認作業をした。今のところ驚くようなことはない」と、ノートを片手にアメリカvsトルコ戦を観戦した反町監督。もちろんアメリカ側も日本の選手や試合内容をチェックしている。
 日本が五輪準々決勝に進むと当たる可能性があるコートジボワールもワールドカップ(W杯)予選や他の国際大会の影響で主力級の選手が不在だ。真の実力を把握することは難しいが「どういうサッカーをするのかは分かる」と反町監督は言う。今後は集めた情報を分析し、五輪への対策を煮詰める。
 今大会に参加していない韓国の朴成華監督も、21日は五輪グループリーグで同グループのイタリアを視察。五輪本番まで3ヶ月を切り、各国の情報戦がフランス南部の町を舞台に本格化している。


ビッグイヤー
欧州チャンピオンズリーグ決勝結果

マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)1−1(PK6−5)チェルシー(イングランド)
(ルジニキ・スタジアム・67310人)
≪得点者≫
マンU:ロナウド26
チェルシー:ランパード44
≪出場メンバー≫
マンU
GK:
1.ファン・デル・サール
DF:
6.ブラウン
(119分8.アンデルソン)
15.ヴィディッチ
5.ファーディナンド
3.エブラ
MF:
4.ハーグリーヴス
16.キャリック
18.スコールズ
(87分11.ギグス)
7.ロナウド
FW:
10.ルーニー
(101分17.ナニ)
32.テベス
チェルシー
GK:
1.ツェフ
DF:
5.エッシェン
6.カルバーリョ
26.テリー
3.A・コール
MF:
4.マケレレ
(119分35.ベレッチ)
13.バラック
8.ランパード
FW:
10.J・コール
(99分39.アネルカ)
11.ドログバ=116分一発退場
15.マルダ
(92分21.カルー)

 サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は21日、モスクワで決勝が行われ、イングランドプレミアリーグ覇者のマンチェスター・ユナイテッドが同2位のチェルシーと1−1の末にPK戦を6−5で制し、1999年以来3度目の欧州制覇(ビッグイヤー)を遂げた。
 マンチェスターUは前半26分、右からブラウンが上げた浮き球パスをクリスティアーノ・ロナウドが頭で決め先制。チェルシーは同44分、エッシェンのシュートのこぼれ球をランパードが左足で蹴り込み追い付いた。
 延長戦でも決着せず突入したPK戦では、両チームとも5人目までに1人ずつ外した。後蹴りのチェルシーは、7人目のアネルカがGKファンデルサールにシュートを止められた。
 ロナウドは今大会8ゴールで得点王に輝いた。マンチェスターUは12月に日本で開催されるクラブワールドカップ(W杯)に出場する。
 次回の欧州CL決勝はローマ(イタリア)で開催される。

☆マンチェスター・ユナイテッド
 1878年創立。国内リーグは18度優勝のリバプールに次いで、17度の優勝を誇る。欧州チャンピオンズリーグでは、前身の欧州チャンピオンズカップ時代の1968年に初優勝、1999年にはベッカムらを擁して国内リーグとFA(イングランド協会)杯を合わせた3冠を達成した。

【試合展開】
 モスクワのルジニキ・スタジアムで行われた欧州サッカーの頂点を決める戦いは、イングランド勢同士のライバル対決となった。序盤を制したのはマンチェスターU。前半26分、スローインを起点にブラウンのクロスをクリスティアーノ・ロナウドがヘッドで合わせ、先制を果たす。
 対するチェルシーも反撃に転ずると44分、エッシェンのロングシュートがDF2人に当たってこぼれたボールをランパードが押し込んで1−1の同点に追い付く。その後は両チームとも惜しい攻撃を見せながら、ファン・デルサールとツェフ、両GKの活躍で追加点は生まれない。マンUは後半42分、9年前の優勝を唯一経験しているギグスを投入。ギグスにとってはこれが公式戦通算759試合目の出場となり、ボビー・チャールトンの持っていたマンU歴代最多出場記録を更新した。
 試合はお互い譲らず、90分間では決着が付かないまま延長戦へ突入。延長戦でもついにゴールが生まれないまま、勝負の行方はPK戦に委ねられた。PK戦では、先行のマンUの3人目、C・ロナウドのキックがチェルシーGKツェフに防がれる。一方のチェルシーは、勝利のかかった5人目のテリーがキックの際に軸足を滑らせて失敗。そして、チェルシー7人目アネルカのキックをGKファン・デルサールが止め、マンUが1999年以来9シーズンぶりに欧州の頂点に輝いた。

【マンUの黄金時代到来】
 36本のシュートが飛び交い、8人が警告を受け1人が一発退場。プレミア2強の意地が激突した熱闘は、PK戦にもつれ込んだ。マンチェスター・ユナイテッドは2人が決めた後、先制点を奪ったエースのロナルドが止められた。そこからが真骨頂だった。
 バイエルン(ドイツ)で欧州制覇したハーグリーブズ。勢いある若手のナニとアンデルソン。さらに9年前の決勝でプレーしたギグス。それぞれが自信満々に蹴り込んで決めた。
 そしてアヤックス(オランダ)でもCLを制したファン・デルサールがセーブ。「経験が生きた」と胸を張る37歳を、ファーガソン監督は「あのセーブは偶然ではない。うちの堅守を支えてきた男なのだから」と称えた。
 今大会は無敗を守って頂点に立った。新旧の才能がお互いを引き立て、群雄割拠のプレミアリーグも連覇した現在のチーム力は、欧州最高のレベルでも際立った。
 9年前、ベッカムら生え抜きと、キーンら国内の他クラブから同監督が引き抜いた選手達で欧州王者となった。現在のCLは、巨額投資で世界中のスターを集めた強豪がひしめく。マンチェスターUは、世界のクラブ長者番付でトップ。名将の才能を見分ける目と指導力が健在で、資金も潤沢だからこそ最強軍団が築き上げられた。
 「とても誇らしい気分だ。でも勝ち続けるために、明日からは来季のことを考え始める」。66歳の名将が、高らかに黄金時代の到来を告げた。

【ファーガソン監督が66歳で王座奪回】
 イングランドプレミアリーグ覇者のマンチェスター・ユナイテッドが無敗のまま優勝。9年ぶりの栄冠に感無量の名将アレックス・ファーガソン監督は「とても、とても誇らしい」と言葉に実感を込めた。
 プレミアでも最終節まで争ったチェルシーをPK戦の末に下した。「押された時間もあったが、王者になるには忍耐も大事」。監督自身の経歴が、それを実証している。
 出身のスコットランドで指導者の道を歩み始め、アバディーンを欧州カップウイナーズカップ優勝に導いた。その後マンチェスターUに招聘され、しばらくは実績を残せなかったが辛抱した。
 若手を厳しい指導でじっくりと鍛え、勝者の精神を叩き込んだ。怒ると選手の髪が逆立つかと思うほど勢いよく怒鳴るため、ついたあだ名は「ドライヤー」だ。
 1999年のCL優勝は、ベッカムやギグス、スコールズら生え抜きの活躍が光った。その後は世代交代の時期にチーム力が落ちたが、ロナウドやルーニーら若い才能を成長させ、再び欧州の頂点に駆け上がった。
 「赤い悪魔」を率いて29個目のタイトル獲得。66歳での欧州制覇は史上2番目の年長記録だ。これを花道に引退するとの憶測もあったが、試合直後の記者会見で「明日からは来季のことを考える」と表情を引き締めた。

【ロナウド、存在感抜群】
 マンチェスター・ユナイテッドで注目のクリスティアーノ・ロナウドは、やはり存在感抜群だった。
 打点の高いお手本のようなヘディングで先制点を奪い、得意のフェイントで相手DFを翻弄。PK戦ではGKに止められたが「そういうこともあるさ。一緒に勝利を信じて戦ったチームメート達が僕の誇り」。優勝セレモニーでは満面の笑みだった。
 左サイドでプレー。右DFが本職ではないエッシェンを、鋭い切り返しの効いたフェイントで何度も置き去りにした。頭でゴール左隅に決めたゴールで、今季の公式戦通算42得点に。クラブ記録には4及ばなかったが「最高のシーズンだ」と晴れやかだった。

【ギグス「こんな夜をまた味わいたい」】
 9年前の決勝で出場停止だったマンチェスター・ユナイテッドのスコールズと、控えで出番がなかったブラウンがともに先発し、先制点に絡んだ。
 右サイドのスローインをブラウンから受けたスコールズが、右足に引っかける技ありのパスで返した。ブラウンはドリブルで切り返しながらゴール前を見上げ、左足でロナウドに絶妙なパスを送った。
 前回もプレーしたギグスは、これが759試合目の公式戦で、クラブ最多出場記録を塗り替えた。「こんな夜をまた味わいたい」と衰えない意欲を口にした。

【悲劇から50年の優勝】
 マンチェスター・ユナイテッドは、8人の選手が飛行機事故で命を失った「ミュンヘンの悲劇」から50年後の記念すべき年を優勝で飾った。
 事故から生還し、1968年の欧州チャンピオンズカップでチームを初優勝に牽引したボビー・チャールトン氏も、この日スタンドで観戦。「この選手達は優勝にふさわしい。ウォッカとシャンパンで祝いたい」と大喜びだった。

【チェルシーはドログバの退場が響く】
 延長後半11分、今大会チーム最多6得点のドログバが相手DFの顔を指で払い一発退場。PKの得意なエースを失っていなかったら…。チェルシーのグラント監督は「PK戦はPK戦だ」と淡々と話したが、悔やみきれないだろう。
 後半33分にドログバが右ポストを、延長前半4分にはランパードがクロスバーを叩いた。指揮官が「試合内容では勝ったと思う。選手の姿勢とプレーの質が素晴らしかった」という積極的な攻撃で、シュート数24本は相手の倍だった。
 2003年、巨額負債に苦しむクラブをロシア人政商アブラモビッチ氏が買収。900億円以上をつぎ込んで世界中からスターを獲得し、豪華絢爛(けんらん)なチームを築いてここまで来た。同点ゴールを決めたランパードは、決勝がモスクワで行われることを「粋な巡り合わせだ」と表現していた。
 4シーズンぶりに無冠に終わったが、選手は胸を張っていいだろう。

【ロシアで初開催もトラブルなし】
 ロシアで初となった決勝は、1980年夏季五輪のメーン会場だったレーニン・スタジアムを改修したルジニキ・スタジアムが舞台となった。
 スパルタク・モスクワなどの本拠地で、昨年8月の欧州CL最終予選では中村俊輔のセルティックもプレー。普段は人工芝で決勝は特別に天然芝が敷かれたが、雨の影響もあって途中から剥げた部分が目立った。
 6万7310人の大観衆が詰め掛けた。厳戒態勢もあって大きなトラブルはなかった。


レアル移籍?
 スペインのスポーツ紙マルカは21日、イングランドプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがスペインリーガエスパニョーラのレアル・マドリードに移籍する動きが近日中にあると報じた。
 同紙はロナウドの代理人とR・マドリードの幹部が欧州チャンピオンズリーグ決勝が行われるモスクワで交渉する、としている。ロナウドはこのほど、スペインのテレビ局でマンチェスターUを離れる可能性を示唆したと報じられた。
 これに対し、マンチェスターU幹部は「疑う余地なく彼は来季残留する」とニュース番組で否定する発言をした。


辞任
 今季、スペインリーガエスパニョーラのラシン・サンタンデールを率いていたマルセリーノ監督(42)は21日、同クラブの監督を辞任すると発表した。
 ラシンは今シーズンのリーガエスパニョーラを6位で終え、来季UEFAカップ出場権を獲得した。クラブ史上初の快挙に導いたマルセリーノ監督は、記者会見の席上で「2ヶ月前に会長と話して、より大きなクラブでより大きな大会を戦う機会を探したいとする決断を伝えた」とコメント。ステップアップを目指すためのものであり、依然から決めていたことであると明かした。
 なお、同氏にはバレンシア(スペイン)指揮官就任の噂が報じられていたが、来季どのクラブで指揮をとるかについてはまだ分からないと語っている。


解任
 ドイツブンデスリーガの古豪レバークーゼンは21日、ミハエル・スキッベ監督(42)を解任したと発表した。
 ホームで迎えた最終節のブレーメン戦を0−1と落とし、7位に順位を下げて最後の最後で来季UEFAカップ出場権を逃したレバークーゼンは公式HP上で「最近のリーグ戦の結果と、来季のUEFAカップ出場権獲得というゴールに到達できなかったことから、直ちにスキッベ監督との別れを決めた」とするクラブ幹部のコメントを発表している。
 2005年10月にレバークーゼンの指揮官に就任したスキッベ監督は、2009年6月までとなっていた契約の満了を迎えることなく、同職を離れることとなった。


原状回復を要求
 イラクサッカー協会が20日にイラク政府により解散された問題で、アジアサッカー連盟(AFC)のハマム会長は21日、イラク政府に対して解散命令を撤回し、サッカー協会を正常な状態に戻すよう要求したことを明らかにした。AFCの公式ウェブサイトが報じた。
 この中でハマム会長は「国際サッカー連盟(FIFA)憲章に基づいて、民主的な手続きで成立した協会への政府の不当な介入はイラク・サッカー界と若者に悪影響を及ぼす。このような対立は回避しなければならない」と述べた。


超サカFLASH

スタメン
 スコティッシュプレミアリーグ、セルティックMF中村俊輔は本日行われる今季最終節のダンディー・ユナイテッド戦でもスタメン出場予定。

練習参加
 J1浦和ユースFW原口元気が21日、トップチームの練習に参加した。クラブ側は近日中に2種登録の申請を行うが、約1週間はトップチームに帯同する予定。

特別指定選手
 日本サッカー協会は本日、兵庫・県伊丹高のMF米本拓司(17)を高校に所属したままJリーグの試合に出られる特別指定選手として承認したと発表した。受け入れ先はJ1の神戸。

練習参加
 J1大分は本日、DF山崎哲也が左膝内側側副靱帯損傷で全治4週間と診断されたと発表した。20日の練習中に負傷した。

練習参加
 J1札幌は本日、ブラジル人FWアンデルソン・ルイス(30)がトップチームの練習に参加すると発表した。期間は6月9日まで。

レンタル
 J2のC大阪は本日、J1名古屋からMF青山隼(20)を期限付き移籍で獲得したと発表した。期間は来年1月末まで。青山は昨年のU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)に出場した。

新監督
 JFLのアルテ高崎は21日、成績不振のため渡辺克之監督(47)を解任し、幸谷秀巳氏(45)が新監督に就任すると発表した。


[提携サイト]
日本代表ニュース

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