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2008.06.20.FRI
ユーロ2008、トリコがとんでもない奇跡的勝利で準決勝進出!!本日の超最新情報

INDEX

またまた奇跡
ユーロ2008準々決勝
クロアチア1−1(PK1−3)トルコ
クロアチアは延長後半終了間際に先制するも、トルコが土壇場のラスト1プレーで追い付き、トルコがPK戦を制して準決勝進出!

全体練習合流
日本代表はW杯アジア3次予選最終戦のバーレーン戦(22日・埼玉ス)に向け、サイド攻撃練習を重点的に実施!MF中村俊輔が帰国後初めて全体練習に合流も、DF寺田周平は腰を負傷してチーム離脱!

J2・22クラブ
JリーグがJ2のクラブ数を最大で22とする方針を確認!来季のJ2は最大で19クラブに!

ユーロ展望
ユーロ2008準々決勝第2日、グループB・3戦全勝のクロアチアとグループA大逆転突破のトルコが激突!

ドイツが4強
ユーロ2008準々決勝
ポルトガル2−3ドイツ
ドイツはシュバインシュタイガーの1ゴール2アシストの活躍で準決勝進出!

4位浮上
W杯南米予選第6戦
ベネズエラ2−3チリ
チリがブラジルを抜いて4位浮上!

仰天移籍
マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(23)がレアル・マドリードに仰天移籍!

娘が死去
未熟児として出産したオランダ代表DFブラルーズ(26)の娘のアニッサちゃんが死去。ブラルーズはユーロ2008のオランダ代表に帯同!

ユーロ絶望
イタリア代表DFバルザッリ(27)が左膝内半月板損傷でユーロ2008出場が絶望!

韓国入り
ソウルで22日に行われるW杯アジア3次予選の韓国vs北朝鮮を前に、在日選手のFW鄭大世(川崎)ら北朝鮮代表が韓国に到着!

京都移籍
G大阪のU-23日本代表DF水本裕貴(22)が京都に完全移籍!移籍金は4億円!

本日の超サカFLASH
横浜MのDF田中裕介が左足関節捻挫で全治2週間ほか


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またまた奇跡
ユーロ2008(欧州選手権)準々決勝結果

クロアチア1−1(PK1−3)トルコ
(ウィーン)
≪得点者≫
クロアチア:クラスニッチ119
トルコ:セミフ119
≪出場メンバー≫
クロアチア
GK:
1.プレティコサ
DF:
5.チョルルカ
4.ロベルト・コバッチ
3.シムニッチ
22.プラニッチ
MF:
11.スルナ
10.ニコ・コバッチ
14 モドリッチ
7.ラキティッチ
19.クラニチャール
(65分21.ペトリッチ)
FW:
18.オリッチ
(97分17.クラスニッチ)
トルコ
GK:
1.リュシュトゥ
DF:
22.ハミト・アルトゥントップ
4.ギョクハン・ザン
15.エムレ・アシュク
3.ハカン・バルタ
MF:
18.カズム・カズム
(61分16.ウグル・ボラル
20.サブリ
6.メフメト・トパル
(76分9.セミフ)
17.トゥンジャイ
14.アルダ
FW:
8.ニハト
(117分10.ギョクデニズ)

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超ユーロ2008特集

 ユーロ2008(欧州選手権)は20日、オーストリア・ウィーンで準々決勝第2戦が行われ、2002年日韓ワールドカップ(W杯)3位のトルコがクロアチアと1−1で突入したPK戦を3−1で制し、初のベスト4入りを果たした。
 トルコは0−0で迎えた延長後半14分にFWクラスニッチに先制点を許したが、同ロスタイムにGKリュシュトゥのFKからFWセミフが左足で左上隅に同点ゴールを決めた。PK戦で先蹴りのクロアチアは3人目までに2人が外し、トルコは3人連続で成功。クロアチア4人目のシュートをリュシュトゥが止めた。
 トルコは準決勝でドイツと対戦する。
 試合は膠着(こうちゃく)した状態のまま延長戦に入り、同後半14分に右サイドでこぼれ球を拾ったモドリッチのクロスに途中出場のクラスニッチが頭であわせてクロアチアが先制。そのまま、クロアチアの勝利に終わるかと思われたが、粘るトルコは延長後半ロスタイムのラスト1プレー、相手のオフサイドからGKリュシュトゥのロングフィードを前線で受け取ったセミフが決め、劇的な形で同点に追い付いた。
 PK戦では、トルコはアルダ、セミフ、アルティントップがいずれも落ち着いて決めたのに対し、クロアチアは1人目のモドリッチと3人目のラキティッチがゴール枠を外し、最後は4人目のペトリッチのキックをトルコGKリュシュトゥが好セーブした。

【トルコ、3戦連続の奇跡】
 セミフの一発がネットを揺らした次の瞬間に延長後半が終わった。PK戦を制したトルコのテリム監督は夢心地の表情で「我々は、何か特別なものを持っている」。2試合連続の逆転勝ちでたどり着いた準々決勝で、また奇跡を起こした。
 劣勢だったが、意外な救世主がいた。出場停止のGKボルカンに代わってゴールを守った35歳のリュシュトゥ。後半39分、左隅に蹴り込まれたFKに横っ跳びして右手を伸ばし、間一髪セーブ。PK戦では、4人目のシュートを見事に止めた。
 トルコが初めて本大会に出場した1996年大会でプレーし、3位に入ったW杯でも活躍。だがその後のユーロとW杯の出場を続けて逃し、ポジションも奪われた。チームの浮沈を象徴するベテランは「これで他人が私のことを成功者と思ってくれるなら幸せだ」と留飲を下げた。
 グループリーグでは、新鋭アルダが2得点で引っ張った。この日は今大会初出場のリュシュトゥと、代表8試合目のセミフが殊勲者となった。準決勝は主力4人が出場停止だが、また新たなヒーローが生まれそうだ。

【ジーコの秘蔵っ子が活躍】
 トルコの同点ゴールを決めたセミフは、トルコスーパーリーグの強豪フェネルバフチェでジーコ前監督に指導されて才能が開花した選手だ。
 昨季はわずか1得点だったが、今季は17ゴールでリーグ得点王に輝いた。この日は後半31分に投入され、奇跡の主人公に。「今までの選手生活で最も重要なゴールだよ」と感無量の様子だった。

【20万人がくぎ付け】
 トルコ、クロアチアともに、過去最高の成績はベスト8だった。母国初の快挙達成を見ようと驚異的な数のサポーターがウィーンに押し寄せ、欧州屈指の大都市もパニックになった。
 空港は史上最多の離着陸数を記録したという。試合には超満員の5万1428人が詰め掛け、市街地にある複数のファンゾーンでは合計20万人ほどの大観衆が巨大スクリーンにくぎ付けになった。

【終了間際の悲劇で呆然】
 モドリッチのクロスに合わせてゴール前で跳び上がったクラスニッチの左肩に当たったボールが、ゆっくりゴールに吸い込まれる。終了直前に先制点をもぎ取ったクロアチアは、勝利を確信しただろう。瞬く間に追い付かれ、延長戦終了の笛を聞いた選手達は呆然と立ち尽くした。
 ビリッチ監督は疲れ果てた表情で「何が起こったのか振り返るのが難しい。選手はとてもPK戦に臨める精神状態ではなかった」と言葉を絞り出した。「負けた気がしない」は実感だろう。
 1トップのオリッチが前半19分にクロスバーを叩き、後半28分には頭で合わせてわずかに外した。その2分前にはラキティッチが至近距離からバーの上へ蹴り上げた。逸機の連続で、グループリーグ3連勝の勢いが止まってしまった。

【クロアチア、あと一歩で勝利逃す】
 ウィーンにある5万人収容のスタジアムはまるでクロアチアのホーム状態だった。首都ザグレブから車で4時間で着けることもあり、多くのサポーターが駆けつけた。本来なら大声援に呼応するプレーを見せるクロアチアがこの日は違った。
 前半19分のオリッチのシュートはクロスバーを叩き、後半39分にはスルナのFKが相手GKに阻まれた。もどかしさが募る。延長終了間際に司令塔のモドリッチが演出した好機をクラスニッチが叩き込み、待望の先制点。誰もがクロアチアの勝利を確信した。だが同ロスタイムに追い付かれ、PK戦に敗れて4強入りを逃した。
 W杯ドイツ大会でグループリーグ敗退後に就任したビリッチ監督は積極的に世代交代を図り、その象徴的な存在であるモドリッチにPKの1番手を任せたが、いきなり失敗。つまずきがあだとなった。
 39歳の青年監督はピッチに座り込んで泣きじゃくる選手達をなだめて回った。「信じられないが、だからこそサッカーは世界で最も美しいスポーツなんだ」。この日の敗戦が若い選手の糧(かて)になると信じているようだった。

【モドリッチ、獅子奮迅の活躍実らず】
 グループリーグで活躍が目を引いたクロアチアの司令塔モドリッチは、正確なパスや果敢なドリブルで獅子奮迅の活躍。PK戦で最初に蹴って失敗したが、ビリッチ監督は「よくやってくれた。何も文句は言えない」とかばった。
 延長後半14分、鋭い縦パスで相手守備陣の裏を突き、そこからのこぼれ球を左足でゴール前に送ってクラスニッチの先制点を引き出した。ほかにも再三の得点機を演出したが、味方の決定力不足に泣いた。
 往年の名選手クライフにあやかって背番号14を選んだという22歳は、来季からトッテナム(イングランド)でプレーする。


全体練習合流
 ワールドカップ(W杯)アジア3次予選グループ2最終戦のバーレーン戦(22日・埼玉スタジアム)を控える日本代表は本日20日、千葉県習志野市内で調整した。サイド攻撃の練習を重点的に繰り返し、クロスからシュートにつなげる形を確認した。
 右足首痛で前日まで別メニューだった中村俊(セルティック)が帰国後初めて全体練習に合流。寺田(川崎)は腰を痛めて早々に練習を切り上げ、チームを離脱した。
 日本は3勝1分け1敗の勝ち点10でグループ2の2位以内を確保し、9月からの最終予選進出を決めている。

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W杯アジア3次予選の
日本代表メンバー25名


【俊輔が元気な姿見せる】
 MF中村俊輔がタイ戦から帰国後、初めて全体練習に参加した。右足首の痛みは、ほぼない様子。クロスからのシュート練習では豪快なボレーを放ち、締めくくりに個人でシュート練習するなど元気な姿を見せた。
 中村俊は「(試合に)出たい。アウェーで負けたし、ホームで勝つことが大事。2位通過は恥ずかしい」とアジア3次予選の最終戦に向けて気合を入れた。

【寺田が腰を痛め戦線離脱】
 DF寺田周平が練習開始早々に腰を痛めて離脱した。軽いランニングとストレッチの後、パス回しの最中に手で腰を押さえてへたり込み、スタッフに抱えられてピッチを後にした。
 代表チームの広報によると、すぐには病院に行かず、所属クラブの川崎に戻って検査するという。

【鈴木、次戦を再起の足掛かりに】
 22日のバーレーン戦で日本の中盤の底にMF鈴木啓太(浦和)が戻ってきそうだ。岡田監督は警告累積を避けるため、既に3次予選でイエローカードを出されている選手を起用しない見込み。長谷部(ボルフスブルク)に代わって先発復帰が濃厚だ。
 3月のアウェーでフル出場し、ふがいない黒星を喫した。鈴木は「バーレーンに特別な意識はないが、負けた悔しさはあるし、同じ相手に2度負けたくないのは当然のこと」と話す。浦和のホームでもある埼玉スタジアムで再起への足掛かりを掴みたいところだ。
 オシム前監督から全幅の信頼を得て、日本代表では常に先発出場を続けてきた。さらに浦和でJリーグやアジアチャンピオンズリーグと獅子奮迅の活躍。だが、過密日程で酷使した体は4月に悲鳴を上げた。体調を崩し、Jリーグ6試合を欠場。オマーンとの2試合とタイ戦に出番はなく、代表での存在感も薄れていた。
 不動の守備的MFという地位は失いつつあるが、本人に焦りはなさそうだ。「一番大事なのは、個人的なことより日本がW杯に出て好結果を残すこと。その中で自分が貢献したい思いはあるけれどね」。あくまで自然体を崩さず、バーレーン戦に備えている。

【バーレーン代表が来日】
 ワールドカップ(W杯)アジア3次予選グループ2最終戦(22日・埼玉スタジアム)で日本代表と対戦するバーレーン代表が本日20日、成田着の航空機で来日した。
 メンバーは17人で、3月の日本戦で得点したFWフバイルや中心的MFサルミーンは外れた。バーレーンは勝ち点11で、同10の日本とともに9月からの最終予選進出を決めている。


J2・22クラブ
 Jリーグは本日20日までに、2部(J2)のクラブ数を最大で22とする方針を確認した。同リーグは1999年から2部制に移行。J2は今季が10シーズン目で、当初の10クラブから15クラブにまで増えている。
 現在、日本フットボールリーグ(JFL)でJリーグ加盟を目指す準加盟クラブは栃木SC、カターレ富山、ガイナーレ鳥取、ファジアーノ岡山、ニューウェーブ北九州の5クラブ。成績面ではJFL4位以内がJ2入りの条件とされており、早ければ来季にはJ2が19クラブとなる可能性もある。チーム数が増えた場合の年間試合数は、今後検討する。
 Jリーグによると、準加盟クラブ以外にも将来的にJ入りを目指すクラブは全国に10から20ある。
 J2のクラブ数については2006年に、日本サッカー協会のJリーグ将来構想委員会が2010年には18クラブ以上と目標を設定。22クラブ以上が理想としていた。


ユーロ展望
ユーロ2008(欧州選手権)準々決勝日程

日本時間27:45〜
クロアチアvsトルコ
(ウィーン)

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超ユーロ2008特集
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最新TVスケジュール

 ユーロ2008(欧州選手権)は本日20日、準々決勝第2試合でクロアチアとトルコが対戦する。グループリーグでドイツを破り、一躍注目を浴びたクロアチアだが、その実力が本物かどうかを示す戦いになる。
 1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会で3位に輝いて脚光を浴びたものの、その後は世代交代などからトップレベルの活躍はできていなかったクロアチア。しかし今回のユーロ2008では、イングランドを叩いて勝ち上がってきた予選に続き、本大会でもグループリーグ3戦全勝と強さを見せ、復活をアピールしている。
 グループリーグ最終戦で、控え主体のクロアチアに敗れたポーランドのレオ・ベーンハッカー監督は、「多くのタレントがいるので、個人プレーに走らずチームとして機能し続ければ、いい結果を残せるだろう。ビリッチ監督は、選手達を真のチームとしてまとめているので、彼らは本当に危険なチームだ」と、クロアチアの実力を評し、個の力と組織力の融合が強さの秘密だと分析した。
 トルコとの準々決勝を控えたクロアチアのスラベン・ビリッチ監督は、選手として出場し、初出場ながらベスト8という躍進を見せた1996年大会と対比して、「我々はもう、自分達の成果を“躍進”だとは思っていないが、まだそう考えている人もいるようだ。我々の物差しでは、ベスト8進出は何も特筆すべき成功ではなく、大会前から設定していた最初の目安にすぎない」とチームの仕上がりに自信を窺わせた。
 クロアチアでは、主力を9人休ませた前の試合から再び大幅にメンバーを入れ替え、レギュラー陣が先発に戻る見込み。ただ、ポーランド戦で決勝ゴールを挙げる活躍を見せたFWクラスニッチは、引き続き先発で起用される可能性が高い。
 一方のトルコは、グループリーグ最終戦・チェコ戦のラスト15分間で3ゴールを決めて大逆転勝利を飾り、土壇場でベスト8の切符を勝ち取った。しかし、この死闘の代償として、退場処分を受けたGKデミレルと累積警告のMFアウレリオが準々決勝で出場停止。守護神には、ベテランGKリュストゥが起用される見込み。
 ファティフ・テリム監督は、「我々の最大のアドバンテージは、絶対にあきらめないこと」と語り、組織とテクニックで優るクロアチアに対し、ハートで対抗することを誓っていた。


ドイツが4強
ユーロ2008(欧州選手権)準々決勝結果

ポルトガル2−3ドイツ
(バーゼル)
≪得点者≫
ポルトガル:ヌーノ・ゴメス40、ポスティガ87
ドイツ:シュバインシュタイガー22、クローゼ26、バラック61
≪出場メンバー≫
ポルトガル
GK:
1.リカルド
DF:
4.ボジングワ
16.リカルド・カルバーリョ
15.ペペ
2.フェレイラ
MF:
11.シモン
10.ジョアン・モウティーニョ
(31分6.ラウール・メイレレス)
8.ペティート
(73分23.ポスティガ
20.デコ
7.クリスティアーノ・ロナウド
FW:
21.ヌーノ・ゴメス
(67分19.ナニ)

フォーメーション
(4-5-1)

   21
7       11
  20  10
    8
2  16  15  4
    1

ドイツ
GK:
1.レーマン
DF:
3.アルネ・フリードリッヒ
17.メルテザッカー
21.メッツェルダー
16.ラーム
MF:
7.シュバインシュタイガー
(83分4.フリッツ)
15.ヒツルスペルガー
(73分18.ボロウスキ)
6.ロルフェス
20.ポドルスキ
13.バラック
FW:
11.クローゼ
(89分2.ヤンセン)

フォーメーション
(4-5-1)

   11
   13
20       7
   6  15
16 21  17  3
   18

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超ユーロ2008特集

 ユーロ2008(欧州選手権)は19日、スイスのバーゼルで準々決勝1試合が行われ、最多4度目の優勝を目指すドイツが前回準優勝のポルトガルを3−2で破り、4強一番乗り。優勝した1996年大会以来の準決勝進出を決めた。
 2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会3位決定戦と同じ顔合わせとなった試合は、前半22分に左サイドを突破したポドルスキからのセンタリングにシュバインシュタイガーが滑り込んでドイツが先制。ドイツは同26分にもシュバインシュタイガーのFKからクローゼが頭であわせて追加点を奪った。
 ポルトガルは同40分にクリスティアーノ・ロナウドのシュートを相手GKがセーブしたこぼれ球をヌーノ・ゴメスが決めて2−1としたが、ドイツは後半16分に再びシュバインシュタイガーのFKをバラックが決めて2点差に。後半42分に途中出場のポスティガのゴールで再び1点差としたポルトガルだったが、及ばなかった。
 ドイツは25日にバーゼルでトルコvsクロアチアの勝者と準決勝を戦う。

【ドイツの“組織”がポルトガルの“個”を制す】
 ドイツの“組織”とポルトガルの“個”の戦いだった。
 ドイツはこれまでの4−4−2の布陣を改め、クローゼの1トップに、2列目の両サイドにポドルスキとシュバインシュタイガーを配し、真ん中の司令塔役にバラックを置く4−2−3−1のシステム。サイドに強力なロナルドらを擁するポルトガル対策だが、これが奏功。守備の負担が減った分、バラックが積極的に攻撃にからみ、両サイドと連動して好機を演出した。
 前半22分の先制点は左サイドのポドルスキがクローゼ、バラックと壁パスをつないで相手マークをかわしながら、ゴール前まで駆け上がったところから生まれた。即興のプレーではなく、よく練れたプランのたまものだった。
 この試合、レーウ監督はグループリーグのオーストリア戦での退席処分を受け、ベンチ入りが禁止されていた。だが、全員が歯車のように正確に動くチームには指揮官の不在はさほど影響を与えなかった。
 代わって指揮を執ったフリック・アシスタントコーチは「我々は試合前に全てを詳細まで計画した。よく準備した結果だ」。出場停止明けで全ての得点にからんだシュバインシュタイガーは「純粋に自分の強さを信じ、チームやコーチを信じた結果」と胸を張った。
 「我々はトーナメントに強いチームだ」とフリック・アシスタントコーチ。強いドイツが復活した。

【ドイツ、首相の助言で4強入り?】
 ドイツを準決勝進出に導いたのはメルケル首相の助言だった?
 ポルトガルとの準々決勝で全ての得点にからみ、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたシュバインシュタイガーが明かした。
 グループリーグ最終戦のオーストリア戦の際、前の試合でレッドカードを受けて出場停止だったシュバインシュタイガーはメルケル首相と対面。「もう愚かなことはしないようにしないと」と出場停止について諭された後、「(2006年W杯3位決定戦でポルトガルを破った)2年前と同じようにプレーすべき」とアドバイスを受けたという。
 3位決定戦でも2得点を挙げているシュバインシュタイガーは「その言葉通りにした。(首相の言葉には)従わないと…」と助言の“ご利益”を認めていた。

【ポルトガル、監督退任で揺らぎ】
 前回準優勝のポルトガルは8強で散った。「選手のテンションが上がらなかった」とスコラリ監督。動きが鈍く、エンジンがかかったのはあっさり2点を奪われてからだった。
 グループリーグの2戦目でチェコに快勝した直後にスコラリ監督がイングランドプレミアリーグの強豪チェルシーの監督に就くことが発表された。ポルトガルを率いて5年半。「スコラリ・ファミリー」と言われた鉄の結束に何らかの影響を及ぼしたのか。
 チェルシーの監督が決まって2連敗。それを問われたスコラリ監督は「負けたのはプレーの質がよくなかったからだ」。だが試合後、エースFWのC・ロナウドだけが他の選手を残して足早にピッチを後にした姿が、結束の揺らぎを感じさせた。


4位浮上
W杯南米予選第6戦結果

ベネズエラ2−3チリ
≪得点者≫
ベネズエラ:マルドナド59、アランゴ80
チリ:スアソ65=PK、89、ハラ72

 2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会南米予選は19日、ベネズエラのプエルトラクルスで第6戦の1試合が行われ、チリがベネズエラに3−2で競り勝った。
 チリは3勝1分け2敗で勝ち点を10に伸ばし、ブラジルを抜いて4位に浮上した。ベネズエラは2勝1分け3敗の勝ち点7で7位となった。


仰天移籍
 ポルトガル代表で、イングランドプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのFWクリスティアーノ・ロナウド(23)が19日、ユーロ2008(欧州選手権)準々決勝・ドイツ戦後のインタビューに応じ、スペインリーガエスパニョーラのレアル・マドリードへの移籍について、「今はこのことについて話すタイミングじゃない。数日後に話すつもりだ。はっきりしたことが分かるのはもう少し先になるだろうけど、可能性が高いことは間違いない」と話した。
 ロナウドはレアルからの獲得の申し入れがあったかどうかについては「分からないけど、あったと思う」と断言を避け「僕だけで決められることではないが、僕の周りの人間は、僕がどうしたいか知っている。2、3日後に、発表するつもりでいる」と語り、2、3日後にレアル移籍を表明することを明らかにした。
 また、はっきりした回答を避けたロナウドだが、「移籍を望むのは、個人的な思いからか、それとも競技面の理由からなのか?」という質問に対しては、「個人的な理由。自分が求めていることであり、夢見ていることだから」と答えた。さらに「自分にとってこれは絶好の機会。スコラリ(ポルトガル代表監督)が言うように、こういうチャンスは一度しかやってこないんだ」と語るなど、好機を逃したくないとの気持ちは確かなようだ。
 一方のレアルは、ロナウド獲得に向けて前向きな姿勢を示している。スペイン『マルカ』紙によれば、同クラブ幹部のミゲル・アンヘル・アロヨ氏が「可能であれば、マンチェスターUとぜひとも合意に達したい。彼らがロナウドを売るつもりがあり、金額が受け入れられるものであれば、ということだが」と語ったとのこと。
 なお、ロナウドは3ヶ月前から足にケガを抱えており、マンチェスターで手術を受ける予定だと明らかにした。


娘が死去
 オランダ代表のファン・バステン監督は19日、DFハリド・ブラルーズ(26)が、家族の訃報を受けながらも代表チームに留まる見通しであることを明らかにした。
 妊娠中の妻を残してユーロ2008(欧州選手権)に臨んでいたブラルーズだが、夫人は合併症を起こして病院に搬送され、未熟児として出産された女児のアニッサちゃんが死去したという。
 ファン・バステン監督は、ブラルーズがユーロ2008を戦うチームにこのまま残りたいと願っていることを明らかにし、「彼は今非常に辛いと思う。我々全員で彼をサポートしていきたい」と語った。その上で「彼はいつでも奥さんのもとへ行くことができる。大変な出来事。誰もがそれを重々承知している」と話し、同選手が望むならいつでもチームを離れてよいとしていた。
 明日21日に準々決勝のロシア戦を控えるオランダだが、ブラルーズは3連勝を果たしたグループリーグの全試合に出場している。


ユーロ絶望
 イタリア代表は19日、DFアンドレア・バルザッリ(27)が膝負傷のため、ユーロ2008(欧州選手権)の今後の試合を欠場する見通しだと発表した。22日に行われる準々決勝でスペインと対戦するイタリアだが、バルザッリは19日の練習中に左膝内半月板を損傷。手術を行う可能性が高いという。
 イタリアは、主将でバルザッリと同じセンターバックのファビオ・カンナバーロが足首靱帯の負傷で、同大会を欠場している。


韓国入り
 聯合ニュースによると、ソウルで22日に予定されているワールドカップ(W杯)アジア3次予選グループ3の韓国vs北朝鮮を前に、在日選手のFW鄭大世(川崎)ら北朝鮮代表が19日夜、仁川国際空港から韓国入りした。
 鄭は記者団に対し「頑張ってゴールを入れる」と意気込みを語った。一行は警察の厳重警戒の下、バスに乗り込み、ソウル市内のホテルに移動した。


京都移籍
 J1ガンバ大阪のU-23日本代表DF水本裕貴(22)が京都サンガに完全移籍することが19日、内定した。複数クラブが獲得に動いていたが、水本は京都入りの意思を固めており、この日、退団が正式発表された。クラブ間の交渉がまとまり次第、「京都・水本」が誕生する。移籍金(違約金)は推定4億円で、早ければ28日の清水戦(日本平)でデビューする。
 水本はこの日、G大阪で最後の練習を行った。「今日は僕から言えることは何もない。迷惑をかけて申し訳ない」と言葉少なに立ち去った。G大阪では先発2試合だけ。千葉から移籍後わずか5ヶ月で決断。西野監督は「ガンバにいる自分が考えられないということだったから…」とお手上げだった。


超サカFLASH

4バックをテスト
 北海道・夕張でキャンプを行っているJ1浦和が19日、4バックをテストした。

紅白戦出場
 左足付け根の腱を負傷して長期離脱していたJ1浦和MF三都主アレサンドロが19日に行われた紅白戦に出場した。

全治2週間
 J1の横浜Mは19日、DF田中裕介が左足関節捻挫で全治2週間と診断されたと発表した。18日の国際親善試合、城南(韓国)戦で負傷した。

残留明言
 練習を無断欠席していたJ1の東京VのFWフッキが19日に再来日し、チームの御殿場キャンプに合流した。フッキは「ヴェルディでやることを考えている」と東京Vへの残留を明言した。

移籍
 J2徳島は本日、J1柏からレンタル移籍していたコートジボワール代表FWドゥンビア(20)がスイスのBSCヤングボーイズに完全移籍したと発表した。


[提携サイト]
日本代表ニュース

日本の超サッカー情報
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