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2009.05.31.SUN
キリンカップ最終戦、日本は2試合連続の4-0大勝で3連覇!!本日の超最新情報

INDEX

3連覇
キリンカップ第3戦(最終戦)
日本代表4−0ベルギー代表
日本は2試合連続の4−0大勝で3年連続10度目の優勝!

残留決定
フランスリーグ1第38節(最終節)
サンテティエンヌ4−0バランシエンヌ
グルノーブル0−1ソショー
カーン0−1ボルドー
トゥールーズ0−0リヨン
マルセイユ4−0レンヌ
松井大輔はベンチ入りも出番なし!サンテティエンヌは17位に浮上して残留決定!伊藤翔はベンチ外!ボルドーは驚異の11連勝で10シーズンぶり7度目の優勝が決定!

CL出場権獲得
スペインリーガエスパニョーラ第38節(最終節)
デポルティボ1−1バルセロナ
アトレティコ・マドリード3−0アルメリア
マジョルカ2−3ビジャレアル
バレンシア2−0アスレティック・ビルバオ
アトレティコは4位が確定して来季の欧州チャンピオンズリーグの出場権を獲得!

有終の美
FAカップ決勝
チェルシー2−1エバートン
チェルシーは逆転勝ちで2シーズンぶり5度目の優勝!退任するヒディンク監督は有終の美を飾る!

優勝
DFBカップ決勝
ブレーメン1−0レバークーゼン
ブレーメンが5シーズンぶり6度目の優勝!

二冠達成
スコティッシュカップ決勝
レンジャーズ1−0フォールカーク
レンジャーズが2シーズン連続33度目の優勝を決めて二冠を達成!

現役引退
インテルの元ポルトガル代表MFフィーゴ(36)が今季限りでの現役引退を発表!本日のセリエA最終戦のアタランタ戦がラストマッチ!

退団発表
ユベントスの元チェコ代表MFネドベド(36)が今季限りでのユベントス退団を発表!現役続行の可能性も!

本日の超サカFLASH
愛媛が柏GK加藤慎也(28)を期限付き移籍で獲得ほか


本文
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3連覇
キリンカップ第3戦(最終戦)結果

日本代表4−0ベルギー代表

会場:国立霞ヶ丘競技場
観衆:42520人
主審:ロブ・スタイリズ(イングランド)
天気:曇り
気温:19℃
湿度:87%
ピッチ:全面良芝

≪得点者≫
日本:長友21、中村憲23、岡崎60、矢野77

≪出場メンバー≫
日本代表
GK:
1.楢崎正剛(名古屋)
DF:
6.内田篤人(鹿島)
22.中澤佑二(横浜M)(cap)
4.田中マルクス闘莉王(浦和)
(74分5.山口智(G大阪))
15.長友佑都(FC東京)
MF:
10.中村俊輔(セルティック)
(46分19.本田圭佑(VVV))
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
(46分27.橋本英郎(G大阪))
7.遠藤保仁(G大阪)
(62分2.阿部勇樹(浦和))
16.大久保嘉人(ボルフスブルク)
14.中村憲剛(川崎)
(67分13.興梠慎三(鹿島))
FW:
9.岡崎慎司(清水)
(70分12.矢野貴章(新潟))
ベンチ:
GK:
18.都築龍太(浦和)
23.川島永嗣(川崎)
DF:
3.駒野友一(磐田)
20.今野泰幸(FC東京)
21.槙野智章(広島)
MF:
25.香川真司(C大阪)
24.山田直輝(浦和)
FW:
11.玉田圭司(名古屋)

フォーメーション
(4-5-1)

    9
16   14   10
   7  17
15  4  22  6
    1

ベルギー代表
GK:
1.スティーネン
DF:
6.スウェルツ
14.アルデルウェイレルド=73分
4.ベルメーレン=77

17.ドゥラート
MF:
15.ムヤンジ
(62分11.フイセヘムス)
7.ハルン
3.シモン(cap)
5.ポコニョリ
(69分9.ボッセン)
10.マルテンス
FW:
13.ローランツ
(82分18.デンベレ)
ベンチ:
GK:
12.ルナール
21.バンデンブッシェ
DF:
2.ダームズ
FW:
8.ムヌンガ
9.ボッセン
16.キトコ
19.ナインゴラン

フォーメーション
(4-5-1)

    13
5   10   15
   3  7
17  4  14  6
    1

≪各種データ≫
日本ベルギー
ボール支配率:
63%:37%
シュート数:
24:8
直接FK数:
8:8
間接FK数:
3:0
CK数:
13:2
GK数:
7:17
PK数:
0:0
オフサイド:
3:0

 サッカーのワールドカップ(W杯)4大会連続出場を目指す日本代表は本日31日、東京・国立霞ヶ丘競技場で6月のW杯アジア最終予選に向けた最終調整を兼ねて国際親善試合のキリンカップでベルギー代表と対戦し、4−0で大勝した。日本は通算2勝で大会3連覇を達成した。
 27日のチリ代表戦に4−0で完勝した日本は前半、DF長友佑都(FC東京)のゴールで先制。その後もMF中村憲剛(川崎)らが加点した。
 日本は6月2日、W杯アジア最終予選A組のウズベキスタン戦に臨むためタシケントに向けて出発。6日午後7時5分(日本時間同11時5分)開始の試合に勝てば、開催国の南アフリカを除き世界で最初に本大会出場が決まる。

楢崎正剛
「(ウズベキスタン戦に)僕らは勝ちにいく。ホームでは(引き分けで)やられているし、みんな簡単に勝てるとは思っていない」

中澤佑二
「勝ててうれしい。チリ戦を含めて非常にいい内容だった。攻撃がよく、守備も集中してできた。この調子で、次のウズベキスタン戦でW杯出場を決めたい」

長友佑都
「勝てたが、次の試合が大事。切り替えて頑張りたい。(虫垂炎で一時離脱したが)病気に負けていられない」

中村俊輔
「最初の20分は激しくいけた。点が入ってスローダウンしたのが、これからの課題。(W杯最終予選について)次で決まるというか、僕らには3試合ある。いい結果を残したい」

長谷部誠
「チームとしてやりたいことができるようになった。相手がしっかり守備ブロックをつくっていたので、パスだけでなく仕掛けが必要だと思った」

遠藤保仁
「あまり相手のプレッシャーがなかったので、基本的には自由にやれた。いい形で2試合勝てたので、雰囲気良くウズベキスタンに行けると思う」

大久保嘉人
「(左膝を痛め)全然力が入らなくなった。でもあの時間までプレーできたし、アシストもできて良かった」

矢野貴章
「欲しいと思ったところに、長友がいいボールを蹴ってくれた。前を向いてボールを受けることができて、自分の良さを出せた」

日本代表・岡田武史監督
「誰が出ても、ある程度できるというベースのレベルができてきた。ここから一歩ずつ上がっていく、という基準が見えたのが収穫。点を取って悪いことは何もないが、次も取れる保証はない。小さなことを一つずつ尽くしていく」

ベルギー代表・フェルコーテレン監督
「日本の方が休養期間があったとか、言い訳では埋められない大きな差があった。ベストを尽くしたが、日本は我々よりはるかに優れていた」

日本サッカー協会・犬飼基昭会長
「2試合連続無失点は自信になったと思う。底上げができているので、みんな精神的にウカウカしてられないという雰囲気を感じる」

日本代表メンバー26名
GK:
1.楢崎正剛(名古屋)
18.都築龍太(浦和)
23.川島永嗣(川崎)
DF:
22.中澤佑二(横浜M)
5.山口智(G大阪)
4.田中マルクス闘莉王(浦和)
3.駒野友一(磐田)
20.今野泰幸(FC東京)
15.長友佑都(FC東京)
21.槙野智章(広島)
6.内田篤人(鹿島)
MF:
10.中村俊輔(セルティック)
27.橋本英郎(G大阪)
7.遠藤保仁(G大阪)
14.中村憲剛(川崎)
8.松井大輔(サンテティエンヌ)
2.阿部勇樹(浦和)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
25.香川真司(C大阪)
19.本田圭佑(VVV)
24.山田直輝(浦和)
FW:
11.玉田圭司(名古屋)
16.大久保嘉人(ボルフスブルク)
12.矢野貴章(新潟)
9.岡崎慎司(清水)
13.興梠慎三(鹿島)

【日本、両サイド崩しベルギー翻弄】
 ベルギーはウズベキスタンと似たところがある。ゴール前を固める高くて屈強な守備陣。そこをどうやって崩すかが問われたW杯最終予選前の最終テストで、日本は合格点の好結果を残した。
 やみくもに正面から攻めても、高い壁に跳ね返される。日本は両サイドを有効に使い、持ち味の速いパス回しでベルギーを翻弄した。
 前半21分、左サイドを攻め上がったDF長友が左足で先制ゴール。その2分後には、最後尾のDF闘莉王から前線のFW大久保にパス。ゴール前に飛び出したMF中村憲がすぐさまボールを受け取ると、相手をかわして右足で叩き込んだ。
 後半には大久保の右クロスを岡崎が頭で2戦連発のゴール。長友の左クロスを途中出場のFW矢野が押し込んだ。体格で上回る相手に対し、素早くパスをつないでサイドから揺さぶり、ペナルティーエリア内での俊敏な動きで優位に立った。岡田監督は「非常にいい形の得点が生まれた」と満足感を漂わせた。
 中村俊、闘莉王、長友と体調面に不安を抱える主力組にも戦えるめどが立ち、2戦連続で4−0の大勝。指揮官は「ウズベキスタン戦には何の保証もない」と慢心をいさめたが、敵地での決戦に向けて大きな弾みをつけたことには間違いない。

【俊輔、充実感「感触つかめた」】
 出場は前半45分間だけだった。それでも、大事なウズベキスタン戦を前に、中村俊には貴重な時間だった。「いろいろな感触を掴めた。今日は周囲との感覚を合わせるのが一番大事だった」と話す表情には充実感がにじんでいた。
 2列目で中村憲と組んでの先発。頻繁にポジションを入れ替え、相手守備を幻惑した。ボールをキープして相手を引きつけ、機を見て自陣からのロングパスで一気に局面を打開した。「僕も(中村)憲剛を見ながらプレーしたし、憲剛もそうだった。ウズベキスタン戦での攻め方を想定しながらプレーしていた」。背番号10が日本の攻撃の中心にいた。
 もちろん、この日の勝利で満足することは全くない。中村俊は「強い相手になったらどうなるか分からない。ウズベキスタンでの初日の練習はガツガツいく。ちょっとしたミスでも笑いが起こらないように」と気を引き締めた。数々の経験を経たその言葉には重みがあった。

【憲剛「手応え」1ゴール1アシスト】
 我慢が続いたMFがようやく自分のポジションを確立しつつある。1トップのすぐ下、中盤前列の真ん中で中村憲が1ゴール1アシストと出色のプレーを披露。「試合ごとに手応えは深まっている」と試合後の口調には自信が漂った。
 チリ戦と同じポジションで先発。岡田監督は「彼を生かすにはあそこが一番」と話し、得点力にも優れるリバプール(イングランド)のMFジェラードをイメージに挙げる。その指揮官の期待に応えたのは前半23分、大久保のパスを受けて鋭く切り返し、右足でゴールを射抜いた。「イメージ通り。でも、もっと決めたかった」と貪欲だ。
 層の厚い中盤で、なかなか“居場所”を見つけられなかった。センスは誰もが認める一級品だが、2月のオーストラリア戦はベンチから外される屈辱も味わった。「どんな状況でも使ってもらえるのが良い選手」と自らを奮い立たせた日々に、ようやく出口が見えてきた。
 Jリーグでも本職のボランチだけでなく、中盤のあらゆる位置を高いレベルでこなす。先制の場面は広い視野で素早くパスを通して長友の得点を演出。「これをやり続けることが大事だね」。勝負の6月に向け、背番号「14」が代表でも輝きを増してきた。

【虫垂炎から復帰の長友が先制弾】
 虫垂炎の初期症状のため一時離脱していた長友が、1ゴール1アシストと存在感を見せた。
 本人によると、薬で散らしているそうで「大丈夫。いい方向に向かっている」とキッパリ。左サイドを何度も駆け上がり、持ち前の豊富な運動量を披露した。
 代表で自身2得点目となった先制点には「(中村)憲剛さんのパスが良くて、考える時間があった。ニア(近いサイド)を狙いました」と笑顔だった。

【岡崎が2戦連続ゴール】
 岡崎が2戦連発ゴール。後半15分、右サイドの大久保からのクロスに頭から飛び込んだ得点に「自分にとって自信になるし、チームへのアピールにもなる」と胸を張った。
 27日のチリ戦で2得点。代表では11試合で6ゴールと決定力が高い。「今日が本番じゃない。まだ準備期間」と早くもウズベキスタン戦をにらんでいた。

【復帰の大久保、2点を演出】
 体調不良だった大久保は先発で復帰し、中村憲と岡崎のゴールを導くなど攻撃を支えた。「体力が戻っていなかったから最初はキツかったけど、あそこまでやれた。安心した」と安堵した。
 試合終盤に左膝を痛めてピッチを離れ、試合後はアイシングの処置を受けた。「GKの蹴ったボールが当たった。力が入らなくなった。痛みは明日になってみないと分からない」と言葉を濁したが、表情に暗さはなかった。

【闘莉王、完封に貢献】
 左太ももを痛めていた闘莉王は、中澤とセンターバックを組んでベルギーを無得点に封じ込めた。しかし、前半には自らのミスで相手に得点機を許すシーンがあり「次はやらないようにしたい。感覚を良くしていきたい」と口元を引き締めた。
 後半29分までプレーし、体の状態は問題なさそう。W杯出場が懸かるウズベキスタン戦について「次が一番大事。そこでいい結果を残さないと」と気合を入れた。

【ベルギー監督「日本は現実的になれ」】
 日本のW杯の目標が4強と聞いたベルギーのフェルコーテレン監督は「野心を持つことはいいことだ」と話す一方で「やることは言うことより難しい。現実的にならないといけないとも思う」と付け加えた。
 欧州で戦い続けているだけに、同監督は強豪国に勝つ難しさを痛感している様子だが、岡田監督は「そんな生易しいことではないと分かっている。信じて本気で目指す」と意に介さなかった。

≪超サカ採点表≫
日本代表
GK:
1.楢崎正剛 6.0
安定したパフォーマンス
6.内田篤人 6.5
何度もサイドをえぐった
22.中澤佑二 6.5
積極的に攻撃参加
4.田中マルクス闘莉王 6.0
前半に致命的なミスあった
(74分5.山口智 6.0)
落ち着いた対応
15.長友佑都 6.5
積極的上がりで先制点GET
MF:
10.中村俊輔 6.5
内田とのコンビ良く右サイドを攻略
(46分19.本田圭佑 6.5)
キープ力とシュート意識の高さは圧巻
17.長谷部誠 6.5
積極的上がりからミドルシュートも披露
(46分27.橋本英郎 5.5)
無難にディフェンスこなす
7.遠藤保仁 6.0
中盤でバランス保つ
(62分2.阿部勇樹 5.5)
もう少しアピールしても良かった
16.大久保嘉人 6.0
好クロスで3点目をアシスト
14.中村憲剛 7.0
1ゴール1アシストの活躍
(67分13.興梠慎三 5.5)
スピードを生かしたドリブル見せた
FW:
9.岡崎慎司 6.5
恐れずに頭から飛び込んで3点目GET
(70分12.矢野貴章 6.0)
1ゴールを決めてアピールした
ベルギー代表
GK:
1.スティーネン 5.5
4失点のうち、1点は抑えたかった
DF:
6.スウェルツ 5.0
守備で後手を踏む
14.アルデルウェイレルド 5.0
日本のスピードについて行けず
4.ベルメーレン 5.5
相手へのチェックが甘かった

17.ドゥラート 5.0
サイドを何度も突破された
MF:
15.ムヤンジ 5.0
存在感ほとんどなし
(62分11.フイセヘムス 5.5)
チャンス作れず沈黙
7.ハルン 5.0
攻撃に絡めなかった
3.シモン 5.0
中盤のマークがルーズだった
5.ポコニョリ 5.5
ポジション低くて攻撃参加できず
(69分9.ボッセン 5.5)
流れは変えられず
10.マルテンス 5.5
攻撃面で貢献できず
FW:
13.ローランツ 5.0
唯一の絶好機でシュートミス
(82分18.デンベレ --)


残留決定
フランスリーグ1第38節(最終節)結果

サンテティエンヌ4−0バランシエンヌ
≪得点者≫
サンテティエンヌ:イラン14、ゴミ53、56、ミララス66

グルノーブル0−1ソショー
≪得点者≫
ソショー:エルディング43

カーン0−1ボルドー
≪得点者≫
ボルドー:グフラン48

トゥールーズ0−0リヨン

マルセイユ4−0レンヌ
≪得点者≫
マルセイユ:コネ51、オウンゴール58、ニアン55、71

パリ・サンジェルマン0−0モナコ

リール3−2ナンシー
≪得点者≫
リール:ヴィッテク12、ラミ15、プレスタン72
ナンシー:ウアドゥ42、ハッジ19

ロリアン1−1ルマン
≪得点者≫
ロリアン:シアニ33
ルマン:ヘルスタ15

ニース0−0ルアーブル

ナント2−1オセール
≪得点者≫
ナント:クラスニッチ13、バガヨコ53
オセール:ベルト48

 フランスリーグ1は30日、今季最終戦となる第38節の全10試合が行われ、MF松井大輔の所属するサンテティエンヌは、ホームでバランシエンヌと対戦し、4−0で大勝し、1部残留を決めた。松井はベンチ入りしたが、出番はなかった。
 ここまで18位のサンテティエンヌは2部降格の窮地に立たされていたが、序盤から気迫に満ちた攻撃を見せて相手を圧倒。最終順位で17位となって、ギリギリで1部に残留した。
 一方、首位ボルドーはアウェーで17位カーンに1−0と勝利し、10シーズンぶり7度目の優勝を果たした。
 1999年以来、優勝から遠ざかっていたボルドーは、後半4分にグフランが先制ゴールを挙げると、この虎の子の1点を守り切って見事タイトルを獲得することとなった。敗れたカーンは18位に順位を落とし、来季のリーグ2(2部相当)降格が決定。決勝点を挙げたグフランにとっては、カーンは昨季までプレーした古巣とあって、試合後のインタビューでは「複雑な気分だよ」とコメント。「今、彼らはみんなで泣いているだろうし、優勝を祝うような気持ちではない」と、喜びを表すことはなかった。
 一方、リーグ戦11連勝で優勝まで辿り着いたボルドーのブラン監督は、試合後に「選手達にとっては大満足の夜だよ。我々はやるべきことをやって、ここに辿り着いた」とコメント。集中を切らすことなく勝利を求め続けたチームに称賛を送っていた。
 2位マルセイユはホームで6位レンヌを4−0と一蹴したものの、ボルドーにはあと一歩及ばず。開幕前には8連覇の呼び声も高かったリヨンは敵地で4位トゥールーズと0−0のスコアレスドローを演じ、3位でシーズンを終えることとなった。
 FW伊藤翔が所属する13位グルノーブルは15位ソショーに0−1で敗れた。伊藤はベンチ入りしなかった。
 この結果、来季の欧州チャンピオンズリーグにはボルドー、マルセイユが本戦から、リヨンが予備予選から出場。欧州リーグ(現UEFAカップに代わり来季から開催)には4位トゥールーズと、リーグカップを制したボルドーの代わりに5位リールが出場する。熾烈を極めた残留争いでは最終的にカーン、ナント、ルアーブルが降格する結果となった。リーグ2からは、ランス、モンペリエ、ブローニュの昇格が決まっている。
 このほか、今季リーグ1の得点王には24得点を挙げたトゥールーズのジニャクが輝いている。

【松井、サンテティエンヌ残留の意向】
 出場機会がなく、ベンチでチームの残留を見届けた松井は「残留が決まって安心しました」と胸をなで下ろした。
 今季は出場機会に恵まれず、辛い思いもしたが「来季もサンテティエンヌに残るか」との質問には「今のところはそのつもりです」と残留の意向を示した。
 ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のウズベキスタン戦のため、1日にフランスを出発して日本代表に合流する。「出た時は自分らしいプレーをして、日本のために力を尽くしたい」と、本大会出場を誓った。


CL出場権獲得
スペインリーガエスパニョーラ第38節(最終節)結果

デポルティボ1−1バルセロナ
≪得点者≫
デポルティボ:ボディボ31
バルセロナ:エトー89

アトレティコ・マドリード3−0アルメリア
≪得点者≫
A・マドリード:アグエロ19、ラウール・ガルシア27、フォルラン50

マジョルカ2−3ビジャレアル
≪得点者≫
マジョルカ:アドゥリス36、ウェボ89
ビジャレアル:カニ30、ジョレンテ40、53

バレンシア2−0アスレティック・ビルバオ
≪得点者≫
バレンシア:ビジャ7、89

 スペインリーガエスパニョーラは30日、今季最終節となる第38節の4試合が行われ、4位アトレティコ・マドリードが10位アルメリアに3−0で完勝して今季4位の座を確定し、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場の最後の切符を獲得した。
 引き分け以上でCL出場が決まるアトレティコは、ホームでアルメリアと対戦。開始19分にアグエロのゴールで先制すると、27分にはR・ガルシアがこれに続く。好調な滑り出しを見せたアトレティコは後半4分にもフォルランが遠目からのシュートを決めて早々に3得点。相手には1点も奪わせずに6連勝を飾った。
 フォルランはこれで今季32得点をマーク。ここ8試合で12ゴールという偉業を達成し、文句なしでリーグ得点王に輝くとともに、ゴールデンブーツ賞(欧州得点王)の筆頭候補に名乗りを上げた。
 アトレティコとCL出場最後の1枠を争っていた5位ビジャレアルは、ジョレンテの2発などで9位マジョルカに3−2と勝利したものの、最終節を終えてアトレティコの勝ち点67に2ポイント及ばず。来季の欧州リーグ(現UEFAカップに代わり来季から開催)出場に留まった。また、6位バレンシアもビジャの2ゴールで13位アスレティック・ビルバオを2−0と下し、欧州リーグ出場を決めている。
 そのほか、すでに優勝を決めているバルセロナは7位デポルティボと1−1で引き分けた。バルセロナではエトーが今季30得点目を挙げた。
 スペインリーガエスパニョーラは本日31日に最終節の残り6試合が行われ、オサスナ、スポルティング・ヒホン、ベティス、ヘタフェ、バジャドリードが、降格最後の1チームになることを避けるべく、最後の決戦に臨む。なお、19位ヌマンシアと20位レクレアティーボはすでに降格が決まっている。


有終の美
FAカップ決勝結果

チェルシー2−1エバートン
≪得点者≫
チェルシー:ドログバ21、ランパード72
エバートン:サハ1

 サッカーで世界最古のカップ戦、第128回イングランド協会(FA)カップ決勝は30日、ロンドン近郊のウェンブリースタジアムで行われ、チェルシーがエバートンに2−1で逆転勝ちし、2シーズンぶり5度目の優勝を飾った。チェルシーのヒディンク監督は有終の美を飾った。
 ロシア代表との兼務という形で2月から今季終了までの期間限定でチェルシーの指揮を執っているヒディンク監督。同監督にとってチェルシーでの最後の試合は、イングランドの聖地ウェンブリースタジアムでのFAカップ決勝となった。
 まず先手を取ったのはエバートン。FAカップ決勝での最速記録となる開始わずか26秒でサハがゴールを陥れる。しかし、勝ってヒディンク監督を送り出したいチェルシーは、その20分後にマルダのクロスをドログバが難なくヘッドで決めて試合を振り出しに戻す。その後ランパード、エッシェン、ミケル、マルダが中盤を制圧し、リズムを掴んだチェルシーだが、エバートンGKハワードの好守もあり前半のうちにリードを奪うことができず。
 後半に入ると、後半22分に先制点を挙げたサハに再びチャンスが訪れる。しかし、これをバーの上に外し、エバートンがチャンスを逃すとその5分後、ランパードがエリア外から鮮やかな弧を描くゴールでチェルシーが試合を決定付ける。反撃したいエバートンだが、負傷で数名を欠いていたこともあり、この劣勢を跳ね返すことができず、このまま試合終了を迎えることとなった。
 この試合を最後にロシア代表監督専任へと戻るヒディンク監督は、「もし今日のカップ戦を勝っていなかったら、仕事を終えていないなという感情とともに去らねばならなかった。置き土産としては、ほぼ完璧なものじゃないかな?」と語り、有終の美を飾れたことに対し、満足感を示した。


優勝
DFBカップ決勝結果

ブレーメン1−0レバークーゼン
≪得点者≫
ブレーメン:エーツィル58

 DFB(ドイツ連盟)カップは30日、決勝が行われ、ブレーメンがレバークーゼンを1−0で下し、5シーズンぶり6度目の優勝を飾った。
 今季UEFAカップ決勝で、延長戦の末にシャフタール・ドネツク(ウクライナ)に敗れ、リーグ戦では不本意な10位という成績に終わったブレーメンだが、欧州リーグ(現UEFAカップに代わり来季から開催)出場の最後の切符を手にするべく、MFジエゴを中心に試合を優勢に進めた。前半こそ得点はなかったものの、後半13分、左サイドを上がったエーツィルにジエゴがピンポイントのクロスを挙げると、エーツィルが放ったボールは相手DFにわずかに当たってゴールイン。今季終了後にユベントス(イタリア)へ移籍するジエゴのアシストで、ブレーメンが貴重な先制点を決める。
 一方のレバークーゼンは今季リーグ得点ランク4位のヘルメスにゴールの期待をかけたが、前半にフリーで好機を迎えるも、ネットを揺らすことはできず。その後はブレーメンDFナウドの堅い守りを破れずに苦しみ、終盤にキースリンクがエリア内で得たチャンスも不発と、完敗を喫した。


二冠達成
スコティッシュカップ決勝結果

レンジャーズ1−0フォールカーク
≪得点者≫
レンジャーズ:ノボ46

 スコティッシュ(SFA)カップ決勝は30日、グラスゴーで行われ、リーグ戦を制したレンジャーズが1−0でフォールカークを下し、2シーズン連続33度目の優勝を決めて二冠を達成した。
 今季すでにリーグ優勝を果たしているレンジャースは、前半こそネットを揺らすことができなかったものの、後半から交代で入ったノボがピッチに立つといきなりチャンスを掴み、30メートルの距離から先制弾。結局これが決勝弾となり、国内二冠を達成した。


現役引退
 サッカーの元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴ(36)は30日、今季限りでの現役引退を、所属のインテル(イタリア)の公式サイトで正式に発表した。31日のホームでのアタランタとのリーグ最終戦が最後の試合になる。フィーゴは「サッカー選手としての最後の日曜日が、インテルの4連覇を祝う日になることをうれしく思う」などとコメントした。
 フィーゴは足元の技術に優れたウイング選手として頭角を現し、母国のスポルティングからバルセロナ、レアル・マドリードのスペインの両名門でプレー。2004年前にインテルに加入していた。個人として2000年バロンドール(当時欧州最優秀選手)、2001年国際サッカー連盟(FIFA)年間最優秀選手を受賞し、ポルトガル代表としても2度のワールドカップなどに出場。代表では127試合出場、32得点をマークした。


退団発表
 サッカーの元チェコ代表MFパヴェル・ネドベド(36)は30日、8年間在籍したイタリアセリエAのユベントスを今季で退団すると発表した。同選手は2月に今季限りの現役引退を表明していたが、プレー続行の可能性もある。
 2003年にバロンドール(当時欧州最優秀選手)を獲得したネドベドは退団は経済的理由からでないと説明。ユベントスは新戦力として、ブラジル代表MFジエゴらの獲得を決めている。


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フル出場
 サッカー女子の米プロリーグ、WPSでMF宮間あやの所属するソルは30日、カリフォルニア州カーソンでアスレティカと対戦し、2−0で勝利した。宮間はフル出場した。

退団
 J2のC大阪は本日、ブラジル人MFネット(18)との契約を解除したと発表した。今季から加入したが、公式戦の出場はなかった。明日6月1日にブラジルへ帰国する。

レンタル
 J2愛媛は本日、J1柏のGK加藤慎也(28)を期限付き移籍で獲得したと発表した。期間は6月1日から来年1月31日まで。


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