NEW!
メルマガ3000号突破記念キャンペーン終了間際
全品¥3700☆超最新
オフィシャルレプリカユニホーム♪


2009.10.11.SUN
天皇杯2回戦、J1浦和が北信越リーグの松本山雅に敗れる大波乱!!本日の超最新情報

INDEX

シュート練習
日本代表が14日のトーゴ戦(宮城ス)に向け、クロスからのシュート練習などを実施!10日のスコットランド戦の先発11名は別メニュー調整!

大波乱
第89回天皇杯全日本選手権2回戦
鹿島1−0アルテ高崎(群馬)
愛媛2−2(PK2−4)福岡
神戸5−0東海大(神奈川)
0−0(PK4−2)ジェフリザーブズ(JFL)
広島5−0JAPANサッカーカレッジ(新潟)
G大阪5−2流通経済大(茨城)
V・ファーレン長崎(長崎)0−4横浜M
C大阪1−2福島ユナイテッドFC(福島)
川崎6−1レノファ山口(山口)
富山0−0(PK4−1)岡山
FC東京4−0カマタマーレ讃岐(香川)
ソニー仙台(宮城)2−4大宮
松本山雅FC(長野)2−0浦和
岐阜1−0栃木
大分3−3(PK4−3)横河武蔵野(JFL)
東京V0−1ホンダロック(宮崎)
磐田2−0高知大(高知)
徳島1−3鹿屋体育大(鹿児島)
山形2−0日本文理大(大分)
奈良クラブ(奈良)0−3新潟
熊本2−2(PK2−4)横浜FC
清水2−0佐川印刷(京都)
札幌2−1ガイナーレ鳥取(JFL)
甲府3−3(PK4−3)関西大(大阪)
J1の浦和が北信越リーグの松本山雅FCに敗れる!J2勢では首位のC大阪、徳島、東京Vが敗れる大波乱!

優勝
なでしこリーグ1部第18節
FC高槻0−3浦和
浦和レッズレディースが5年ぶり2度目の優勝!

W杯出場決定
W杯欧州予選第9戦
グループ1
デンマーク1−0スウェーデン
ポルトガル3−0ハンガリー
グループ2
ルクセンブルク0−3スイス
ギリシャ5−2ラトビア
グループ3
チェコ2−0ポーランド
スロバキア0−2スロベニア
グループ4
フィンランド2−1ウェールズ
ロシア0−1ドイツ
グループ5
アルメニア1−2スペイン
エストニア0−2ボスニア・ヘルツェゴビナ
グループ6
ベラルーシ4−0カザフスタン
ウクライナ1−0イングランド
グループ7
セルビア5−0ルーマニア
フランス5−0フェロー諸島
グループ8
モンテネグロ2−1グルジア
アイルランド2−2イタリア
W杯連覇を狙うイタリア、前回3位のドイツ、デンマーク、セルビアのW杯出場が決定!ポルトガルは2位浮上!

W杯出場決定
W杯南米予選第17戦
コロンビア2−4チリ
アルゼンチン2−1ペルー
エクアドル1−2ウルグアイ
ベネズエラ1−2パラグアイ
チリの3大会ぶり8度目のW杯出場が決定!アルゼンチンは終了間際に勝ち越して4位に浮上し、14日の最終戦で5位ウルグアイと直接対決!

W杯出場決定
W杯アフリカ最終予選第5戦
グループA
カメルーン3−0トーゴ
ガボン3−1モロッコ
グループC
ザンビア0−1エジプト
グループE
マラウィ1−1コートジボワール
コートジボワールの2大会連続2度目のW杯出場が決定!

W杯出場決定
W杯北中米カリブ海最終予選第9戦
ホンジュラス2−3アメリカ
メキシコ4−1エルサルバドル
コスタリカ4−0トリニダードトバゴ
アメリカが6大会連続9度目、メキシコが5大会連続14度目のW杯出場を決定!

ドロー
W杯プレーオフ第1戦
バーレーン0−0ニュージーランド
バーレーンはホームで痛恨ドロー!

ドロー
国際親善試合
オーストラリア0−0オランダ
ノルウェー1−0南アフリカ
オーストラリアはオランダとスコアレスドロー!

準決勝進出
U-20W杯準々決勝
ブラジル2−1ドイツ
コスタリカ2−1UAE
ブラジル&コスタリカが準決勝進出!

勝利
国際親善試合
日本代表2−0スコットランド代表
日本は終盤の2ゴールで勝利!森本貴幸&岩政大樹がA代表デビュー!

本日の超サカFLASH
ポルトガル遠征中のビーチサッカー日本代表がポルトガル代表に敗れるほか


本文
=INDEXに戻る

シュート練習
 サッカー日本代表は本日11日、横浜市内で練習し、14日のトーゴ代表との国際親善試合(宮城スタジアム)に備えた。MF本田(VVV)ら10日のスコットランド戦の先発11人は軽めの別メニュー。FW森本(カターニャ)ら他の選手は重点的に取り組んでいるクロスからのシュート練習などをこなした。
 トーゴは10日のワールドカップ(W杯)アフリカ最終予選でカメルーンに敗れて本大会出場が消滅。主力が来日しない可能性が浮上している。岡田監督は当初、ベストメンバーで臨む予定だったが「できる限り全員を使いたい。チャンスを与えたい選手もいる」と方針転換する意向を示した。

日本代表メンバー
GK:
1.川島永嗣(川崎)
23.山本海人(清水)
18.西川周作(大分)
DF:
22.中澤佑二(横浜M)
4.田中マルクス闘莉王(浦和)
3.駒野友一(磐田)
2.阿部勇樹(浦和)
12.岩政大樹(鹿島)
15.今野泰幸(FC東京)
24.徳永悠平(FC東京)
25.長友佑都(FC東京)
26.岩下敬輔(清水)
6.内田篤人(鹿島)
MF:
10.中村俊輔(エスパニョール)
27.橋本英郎(G大阪)
5.稲本潤一(レンヌ)
7.遠藤保仁(G大阪)
14.中村憲剛(川崎)
8.松井大輔(グルノーブル)
21.石川直宏(FC東京)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
20.本田圭佑(VVV)
FW:
19.前田遼一(磐田)
13.佐藤寿人(広島)
16.大久保嘉人(神戸)
9.岡崎慎司(清水)
28.森本貴幸(カターニャ)


大波乱
第89回天皇杯全日本選手権2回戦結果

鹿島1−0アルテ高崎(群馬)
(カシマ)
≪得点者≫
鹿島:マルキーニョス80

愛媛2−2(PK2−4)福岡
(ニンスタ)
≪得点者≫
愛媛:ドド21、内村44
福岡:黒部41、中払72

神戸5−0東海大(神奈川)
(ホムスタ)
≪得点者≫
神戸:茂木10、27、40、石櫃47、ボッティ67

0−0(PK4−2)ジェフリザーブズ(JFL)
(柏の葉)

広島5−0JAPANサッカーカレッジ(新潟)
(コカ広島ス)
≪得点者≫
広島:服部9、高萩25、柏木37、高柳54、平繁80

G大阪5−2流通経済大(茨城)
(万博)
≪得点者≫
G大阪:佐々木28、明神34、ペドロ・ジュニオール37、播戸53、ルーカス81
流経大:細貝竜太19、船山貴之39

V・ファーレン長崎(長崎)0−4横浜M
(長崎県)
≪得点者≫
横浜M:坂田14、渡邉44、51、56

C大阪1−2福島ユナイテッドFC(福島)
(長居)
≪得点者≫
C大阪:乾44
福島U:小田切啓13、時崎塁89

川崎6−1レノファ山口(山口)
(等々力)
≪得点者≫
川崎:チョン・テセ22、47、54、レナチーニョ59、77、井川88
山口:柏原渉23

富山0−0(PK4−1)岡山
(富山)

FC東京4−0カマタマーレ讃岐(香川)
(味スタ)
≪得点者≫
FC東京:梶山10、鈴木16、ブルーノ・クアドロス35、赤嶺42

ソニー仙台(宮城)2−4大宮
(秋田陸)
≪得点者≫
ソニー仙台:町田多聞85 、大久保剛志86
大宮:市川20、72、ドゥドゥ22、マト82

松本山雅FC(長野)2−0浦和
(松本球)
≪得点者≫
松本山雅:柿本倫明12、阿部琢久哉72

岐阜1−0栃木
(長良川)
≪得点者≫
岐阜:佐藤56

大分3−3(PK4−3)横河武蔵野(JFL)
(大分陸)
≪得点者≫
大分:高松77、金崎89、東100
横河武蔵野:池上寿之51、金守貴紀65、小山大樹113

東京V0−1ホンダロック(宮崎)
(西が丘)
≪得点者≫
ホンダロック:前田悠佑85

磐田2−0高知大(高知)
(ヤマハ)
≪得点者≫
磐田:犬塚42、船谷81

徳島1−3鹿屋体育大(鹿児島)
(徳島球)
≪得点者≫
徳島:倉貫3
鹿屋体育大:桃井宏和14、40、89

山形2−0日本文理大(大分)
(NDスタ)
≪得点者≫
山形:赤星29、廣瀬33

奈良クラブ(奈良)0−3新潟
(福井テクノ)
≪得点者≫
新潟:エベルトン・サントス6、15、矢野43

熊本2−2(PK2−4)横浜FC
(熊本)
≪得点者≫
熊本:吉井49、西森115
横浜FC:西田72、難波119

清水2−0佐川印刷(京都)
(アウスタ)
≪得点者≫
清水:原46、マルコス・パウロ82

札幌2−1ガイナーレ鳥取(JFL)
(札幌厚別)
≪得点者≫
札幌:西嶋28、 キリノ87
鳥取:冨山達行7

甲府3−3(PK4−3)関西大(大阪)
(小瀬)
≪得点者≫
甲府:東間39、キム・シンヨン63、マラニョン82
関西大:金園英学21、61、佐藤悠希33

第89回天皇杯全日本選手権2回戦日程

12日()
13:00〜
千葉vsHonda FC(静岡)
(フクアリ)

 サッカーの第89回天皇杯全日本選手権は本日11日、各地でJリーグ勢が登場して2回戦24試合を行い、1部(J1)の浦和が松本山雅FC(長野)に0−2で敗れたほか、2部(J2)勢もリーグ戦首位のC大阪などが初戦で姿を消す大波乱があった。
 松本山雅FCは前回大会でもJ2湘南を破っており、2大会連続の金星を挙げた。
 C大阪は1−2で福島ユナイテッドFC(福島)に競り負け、徳島は1−3で鹿屋体大(鹿児島)に逆転負けを喫し、東京Vはホンダロック(宮崎)に0−1で敗れた。
 柏、大分、甲府はPK戦を制して3回戦に進出した。明日12日には千葉vsホンダFC(静岡)の2回戦の残り1試合を行う。

【川崎、FC東京は11月11日】
 日本サッカー協会は本日11日、J1の川崎フロンターレとFC東京が出場する天皇杯全日本選手権3回戦の試合の日程を、当初予定されていた10月31日から11月11日に変更すると発表した。2チームが11月3日にJリーグ・ヤマザキナビスコカップの決勝で対戦するため。3回戦で、川崎はカターレ富山(J2)と川崎市等々力陸上競技場で、FC東京はザスパ草津(同)と長崎県立総合運動公園競技場でそれぞれ対戦する。

【J1浦和が初戦敗退】
 浦和は前半12分、湘南などでプレーをしていたFW柿本に先制ゴールを許すと、後半27分、DF阿部にも得点された。対する浦和攻撃陣は山雅DF陣を崩すことが出来ず無得点に終わった。
 J2勢も敗戦が続き、徳島は前半3分に倉貫のゴールで幸先良く先制したが、鹿屋体育大学の桃井に前半のうちに2ゴールを決められ逆転を許すと、後半44分には前田ダメ押しゴールを決められて1−3で敗れた。
 J2で首位に立つC大阪は東北社会人1部リーグの福島ユナイテッドFCに1−2で敗れた。C大阪は前半13分、福島ユナイテッドの小田切に先制点を決められる苦しい展開に。前半終了間際に乾のゴールで同点に追い付いた。しかし1−1で迎えた後半44分に福島ユナイテッドの時崎に決勝ゴールを決められ姿を消した。
 東京VはJFLのホンダロックからゴールを奪うことができず、後半39分にホンダロックの前田に決勝ゴールを決められ敗退となった。

【松本山雅が昨年に続く金星】
 北信越リーグに所属する社会人チームの松本山雅FCが、J1浦和を2−0で破る大金星を挙げた。2回戦では異例の1万4494人が詰めかけたスタンドでは、試合終了と同時に地元サポーターが総立ちで奮闘を称えた。
 「先に点を取られると力の差が歴然とし、厳しい試合になる」。そんな吉沢監督の懸念は前半12分に吹き飛んだ。キャプテンの柿本自らが先制ゴールし、その後は自陣ゴール前の守りを固めながら、カウンター攻撃の機会を狙い続けた。
 選手個々の運動量でもJリーガーには負けていなかった。後半27分の追加点も今井が背後に食らい付く浦和の原口を振り切ったことから生まれた。吉沢監督は「サポーターの前で勝ちたいという部分で相手より強い気持ちがあったのかもしれない」と勝因を分析した。
 松本山雅FCは前回大会でも3回戦でJ2湘南を破る番狂わせを演じながら、「ガス欠状態になった」(吉沢監督)という4回戦ではJ1神戸に0−8で大敗する屈辱も味わった。格上と対戦することでしか得られない経験こそ、天皇杯最大の魅力でもある。
 「精神的にも体力的にも訓練してきた結果が出た」。選手が誇らしそうな指揮官は「潜在能力はもっとある」と、3回戦でのJ2岐阜撃破にも自信をみせた。

【浦和シュート20本も格下に不覚】
 浦和はリーグのカテゴリーが3つも下に相当する北信越リーグ1部の松本山雅FCに不覚を取った。相手の倍以上となる20本のシュートが実を結ばず無得点。フィンケ監督は「ペナルティーエリアに生きた壁があるようだね」と嘆いた。
 試合後は一部サポーターが居残って強化責任者の信藤チームダイレクターに今後の強化方針の説明を求める一幕も。夏場からの停滞に有効な対策を打ち出せないフィンケ監督は「ゴールを奪うには強い意志が必要。現時点ではとても大きな悲しみ、怒りを感じている」と、苛立ちを隠せなかった。

【鹿島、苦しみながらも初戦突破】
 内田、岩政の日本代表勢以外はベストの布陣で臨んだ鹿島は、苦しみながら初戦突破。FW1人を残してゴール前を固めたアルテ高崎の守備を終盤まで崩せなかったが、後半34分、青木がマルキーニョスの頭にどんぴしゃで合わせ、何とか決勝点をもぎ取った。
 リーグ戦は5連敗中で、この勝利が公式戦6試合ぶりの勝利。マルキーニョスは「久しぶりの結果がチームの雰囲気を良くしてくれると思う」とホッとした様子だった。

【G大阪・西野監督、相手を称える】
 G大阪は遠藤、橋本の日本代表組を除くベストメンバーで臨んだ。西野監督は「前半は守備が対応できなかった。最後は力の差が出たが、いいチームだった」と流通経大を称えた。
 流通経大出身で、23歳の武井が守備的MFでフル出場。直接知っている後輩との対戦に「勝てて良かった。やる前は意識しすぎていた。公式戦でやれて、すがすがしい」と喜んでいた。

【川崎、後半に5得点】
 川崎が後半のゴールラッシュでレノファ山口に格の違いを見せつけた。
 前半はゴール前を固める相手を崩しきれず1得点に終わったが、川崎の関塚監督はハーフタイムで「やっていることに間違いはない。落ち着いて、同じことをやれば大丈夫」と指示。後半9分に鄭大世がこの試合3本目のヘディングシュートを決め、レナチーニョや井川も追加点を奪った。
 CKから3失点したレノファ山口の宮成監督は「川崎はセットプレーでの選手の動きが瞬間移動のように速かった」とお手上げの様子だった。

【広島、5点快勝に上機嫌の監督】
 5得点の快勝に、広島のペトロビッチ監督は上機嫌だった。「素晴らしいコンビネーションを見せてくれた」と手放しで選手を褒めた。
 流れるような攻撃で、広島らしさが発揮されたのは前半37分の3点目。右サイドの李漢宰からのクロスを服部がワンタッチで折り返し、柏木が頭で合わせた。柏木は「プロ初ヘッド。折り返しが良かったので当てるだけだった」と胸を張った。

【FC東京、代表組不在でも快勝】
 FC東京は格下の相手を寄せ付けなかった。長友、徳永らの日本代表組が不在で、DF陣を大幅に入れ替えて臨んだ。何度か好機をつくられたが得点は与えず、城福監督は「苦しかったが、姿勢は評価している」と及第点を与えた。
 攻撃面では連係ミスが目立った。それでも羽生主将は「相手がJ1チームを倒してやろうとしている中で4−0というのは悪くない」と納得の表情だった。

【横浜M・渡邉が故郷でハット】
 横浜Mの渡邉はハットトリックを決めても「90分しっかり戦っただけ」と淡々としていた。
 出身地の長崎県で行われた試合には両親や恩師が応援に訪れていた。「モチベーションは上がった」という通り、後半に運動量が落ちて守備が乱れた相手のゴールを脅かし続けた。Jリーグのリーグ戦で新人ながら2桁得点を達成している23歳は「最後まで攻めるつもりで、点を取れればと思っていた」とゴールへの貪欲さを口にした。

【磐田・中山が途中出場】
 磐田の42歳のベテラン、中山が後半40分から交代出場した。
 今季はJ1での出場がなく、ナビスコカップもグループリーグで1試合に途中出場しただけと、苦しい状況に立たされている。それでも「少しでも多くの試合で(ピッチに)立てればいい。やめられないですね」と前向きだ。
 相手の高知大の応援団からも声援を受け、試合後は高知大の選手も中山の周りに集まって握手を求めた。人気者は「まだまだ中山の利用価値があるんじゃないかな」と上機嫌だった。

【神戸・茂木、前半だけで3得点】
 神戸の茂木が前半だけで3得点の活躍。前半10分に先制点を奪うと、27分には追加点。40分にもシュートを決めてハットトリックを達成した。大学生を相手に、プロの実力を見せつけた。
 ただ、プロでは初というハットトリックにも、本人は控えめ。「うれしいのはうれしいが、相手は大学生。コンビネーションが合わないところもあった」と話した。

【柏、シュート32本もゴールならず】
 柏は、引いて守りを固めてカウンター狙いの相手に対して、32本のシュートを放ったが、ゴールは遠かった。中央やサイドに切り込んで攻撃の起点となった杉山は「点を取れないとは情けない」と表情は固かった。
 終始単調な攻撃だったことに対して大谷主将は「複数の選手が絡んだプレーが必要」と課題を挙げた。リーグ戦では16位とJ2降格圏内にいる。「勝ったけど、リーグ戦に向けて考えると(この結果では)厳しい」と反省しきりだった。

【ジェフリザーブズ、大きな自信】
 ジェフリザーブズは「J1に一泡吹かせよう」を合言葉に臨んだが、PK戦で惜敗した。
 柏の猛攻に好セーブを連発し、チームのピンチを何度も救ったGK大河原は「判断や動きの速さ、球際の強さが違う」とJFLとのレベルの違いを痛感した様子。
 だが、32本ものシュートを浴びながら失点しなかったことには「J1相手に0点で抑え、PKに持ち込めたのはすごい自信になる」と満足そうだった。

【福岡、アクシデントにも屈せず勝利】
 福岡がPK戦を制した。10日に小型機の胴体着陸で松山空港が閉鎖され、新幹線で移動。ホテルに着いたのは午後10時ごろだった。試合直前の練習ではFW大久保が負傷するなど災難が重なった。
 森下ヘッドコーチは「攻撃面では不利な点があったが、チームには経験の多い選手が多い。アクシデントにもうまく対応できた」と話した。

【福島ユナイテッドFCがJ2首位破る】
 福島ユナイテッドFCがJ2首位のC大阪を破った。石田監督は「格上の相手だったが、戦術など全てが勝利につながった」と誇らしげに話した。
 サイドへ広く展開し、C大阪の中盤での厳しい圧力を逃れた。シュート数は相手の半分以下の7だった。先制点を挙げた小田切は「チームを勢いづけられた。やりがいのある試合だった」と笑顔だった。

【C大阪はまさかの初戦敗退】
 C大阪は勝負どころで集中力を欠いた。クルピ監督は「J1昇格に向かって焦点を絞ってきたので、モチベーションの維持が本当に難しかった」と落胆の表情を浮かべた。
 J2では現在首位だが、この日は決定力不足や連係の悪さが目立った。唯一得点した乾は「自分達の実力の無さがはっきり出た」と言葉が少なかった。

【ホンダロックがJリーグ勢初撃破】
 ホンダロックは8度目の出場でJリーグ勢から初勝利。終盤にPKで決勝点を挙げた前田は「消極的になると駄目なので、決まって喜ぶところまで想像してから蹴りました」と興奮気味に振り返った。
 広池監督は東京V戦の前に「心技体のうち、勝ちたいという心と走り負けない体の2つがあれば技はカバーできる」と選手に伝えたという。堅守速攻に徹した試合内容は、まさに指揮官の言葉通り。3回戦ではJ1の名古屋に挑むが、広池監督は「戦い方は同じ。あわよくば勝利したい」と貪欲だった。


優勝
なでしこリーグ1部第18節結果

FC高槻0−3浦和

 サッカー女子のなでしこリーグ1部は本日11日、各地で2試合を行い、浦和レッドダイヤモンズレディースが3−0で高槻を下して勝ち点を47に伸ばし、優勝を決めた。2位日テレが引き分けたため、3試合を残して勝ち点差が11に開き、逆転の可能性がなくなった。
 浦和は、運営母体が浦和に移管される前の2004年にさいたまレイナスとして日本女子リーグ(Lリーグ)1部で優勝を果たしており、前身のさいたまレイナスの旧Lリーグ時代での優勝を含めると5年ぶり2度目の優勝。


W杯出場決定
W杯欧州予選第9戦結果

グループ1:
デンマーク1−0スウェーデン
ポルトガル3−0ハンガリー

グループ2:
ルクセンブルク0−3スイス
ギリシャ5−2ラトビア
イスラエル3−1モルドバ

グループ3:
チェコ2−0ポーランド
スロバキア0−2スロベニア

グループ4:
フィンランド2−1ウェールズ
ロシア0−1ドイツ
リヒテンシュタイン0−2アゼルバイジャン

グループ5:
アルメニア1−2スペイン
エストニア0−2ボスニア・ヘルツェゴビナ
ベルギー2−0トルコ

グループ6:
ベラルーシ4−0カザフスタン
ウクライナ1−0イングランド

グループ7:
オーストリア2−1リトアニア
セルビア5−0ルーマニア
フランス5−0フェロー諸島

グループ8:
キプロス4−1ブルガリア
モンテネグロ2−1グルジア
アイルランド2−2イタリア

 サッカーの2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会欧州予選は10日、各地で行われ、連覇を狙うイタリアと前回3位のドイツ、デンマーク、セルビアが本大会出場を決めた。
 グループ8首位のイタリアは2位アイルランドと2−2で引き分け、1試合を残して勝ち点21で同4差を守り、13大会連続17度目のW杯出場を決めた。グループ4首位のドイツは2位ロシアを1−0で下し、勝ち点25で同4差に広げて15大会連続17度目のW杯切符を手にした。アイルランドとロシアは11月14、18日に行われるプレーオフに進出する。
 グループ1のデンマークはスウェーデンを1−0で破り、勝ち点21で1位通過を確定。ポルトガルが勝って同16の2位に浮上した。スウェーデンは3位転落。グループ7のセルビアはルーマニアに5−0で快勝し、勝ち点22で2位フランスと同4差を守って本大会進出。フランスと、グループ5で2位が確定したボスニア・ヘルツェゴビナはプレーオフに回った。

【イタリア“粋な形”で決めた】
 後半42分に勝ち越され、イタリアの予選突破は最終戦に持ち越しかと思われた。だが誰も下を向かない。ロスタイムに入る直前、速攻から劇的な同点ゴール。決めたジラルディーノは「最高に粋な形で目的を果たせた」と顔を紅潮させた。
 8試合3失点と堅かった守備が、大黒柱カンナバーロの出場停止で安定感を欠いた。前半8分にFKでマークが甘くなって先制点を許す。同26分にカモラネージが同点としたが、またセットプレーからゴールを割られた。
 後半途中から司令塔のピルロを軸に巧みなパス回しでボールキープし、終了の笛が鳴るまで相手をいなす態勢に入っていた。イタリアが伝統的に得意なはずのパターン。それが終盤の失点で崩れたが、慌てなかった。
 「逆境で威厳を示せた」とリッピ監督。相手が調子づいて前掛かりになった隙を突いてカウンター攻撃を仕掛け、ジラルディーノの右足ダイレクトシュートにつなげた。
 「1試合を残して予選突破を決めたのは(ともに優勝した)1982年と2006年に続いて史上3度目だ。何かを暗示していると思いたい」。名将の口調は冗談交じりだったが、王者の意地を見せつけた選手達に手応えを感じたはずだ。

【ドイツがロシアとの大一番制す】
 ドイツは昨年のユーロ2008(欧州選手権)4強のロシアとの敵地での大一番を制し、W杯出場を決めた。前半34分に決勝点を奪ったクローゼは「常に大きな重圧を感じていたが、それも強豪なら当然のこと。実力を証明する好試合を披露できた」と胸を張った。
 ロシアを無得点に封じたGKアドラーの好守が光った。アルシャビンのシュートを何度もセーブし「僕の競技人生で最も感慨深い日だった」。レーウ監督は、後半途中に退場者を出しながら10人で戦い抜いた選手達を「よくぞ集中力を保ってくれた」と称えた。


W杯出場決定
W杯南米予選第17戦結果

コロンビア2−4チリ
アルゼンチン2−1ペルー
エクアドル1−2ウルグアイ
ベネズエラ1−2パラグアイ

 サッカーの2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会南米予選は10日、コロンビアのメデジンなどで行われ、アウェーのチリがコロンビアを4−2で下し勝ち点を30とし、4位以内を確保して3大会ぶり8度目の本大会出場を決めた。
 ホームでペルーと対戦したアルゼンチンは、後半ロスタイムに勝ち越し、2−1で辛勝して連敗を3でストップ。勝ち点25として4位に浮上した。
 ウルグアイがエクアドルに2−1で勝って、勝ち点24で5位となり、エクアドルは同23で6位。14日の最終戦ではアルゼンチンとウルグアイが直接対決する。
 既に本大会出場を決めているパラグアイはベネズエラを2−1で退け、1試合少ないブラジルと並んで勝ち点33とした。


W杯出場決定
W杯アフリカ最終予選第5戦結果

グループA:
カメルーン3−0トーゴ
ガボン3−1モロッコ

グループC:
ザンビア0−1エジプト

グループE:
マラウィ1−1コートジボワール

 サッカーのワールドカップ(W杯)アフリカ最終予選は10日、各地で行われ、グループEではコートジボワールがマラウイと1−1で引き分けて勝ち点13とし、2大会連続2度目の本大会出場を決めた。アフリカ最終予選突破はガーナに続く2チーム目。
 コートジボワールは後半に先制を許したが、ドログバが同点ゴールを奪った。
 コートジボワールは2大会連続2度目の出場。前回ドイツ大会ではグループリーグで敗退。イングランドプレミアリーグのチェルシーでプレーするドログバ、カルーら代表の主力選手の多くが欧州でプレーする。日本よりやや小さい国土に人口約2000万人。首都はヤムスクロ。
 グループAではカメルーンがトーゴを3−0で下し、勝ち点10で同グループ首位を守った。トーゴは予選敗退が決定。モロッコに3−1で勝ったガボンが同9の2位。
 グループCではエジプトがザンビアを1−0で退け、1試合消化が少ないアルジェリアと勝ち点10で並んだ。


W杯出場決定
W杯北中米カリブ海最終予選第9戦結果

ホンジュラス2−3アメリカ
メキシコ4−1エルサルバドル
コスタリカ4−0トリニダードトバゴ

 サッカーのワールドカップ(W杯)北中米カリブ海最終予選は10日、ホンジュラスのサンペドロスラなどで行われ、アメリカが6大会連続9度目、メキシコが5大会連続14度目の本大会出場を決めた。
 アメリカはホンジュラスに3−2と逆転勝ちして勝ち点19で首位、メキシコはエルサルバドルに4−1で大勝して同18の2位とし、ともに1試合を残して自動的に出場権を得る3位以内を確定させた。
 トリニダード・トバゴに4−0で圧勝したコスタリカが同15で3位に上がり、ホンジュラスが同13で4位。4位のチームは南米5位と本大会出場を懸けプレーオフを戦う。


ドロー
W杯プレーオフ第1戦結果

バーレーン0−0ニュージーランド

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会出場権を懸けた大陸間プレーオフは10日、マナマ(バーレーン)でホームアンドアウェー方式の第1戦を行い、アジア予選5位の地元バーレーンはオセアニア代表のニュージーランドと0−0で引き分けた。
 第2戦は11月14日にウェリントンで実施される。


ドロー
国際親善試合結果

オーストラリア0−0オランダ
ノルウェー1−0南アフリカ
UAE1−1パレスチナ
アンゴラ2−1マルタ

 サッカーの国際親善試合は10日、シドニー(オーストラリア)などで行われ、オーストラリアはオランダと0−0で引き分けた。
 W杯開催国の南アフリカはノルウェーに1−0で敗れた。


準決勝進出
U-20W杯準々決勝

ブラジル2−1ドイツ
コスタリカ2−1UAE

 サッカーのU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)は10日、エジプトのカイロで準々決勝2試合が行われ、ブラジルはドイツを、コスタリカはアラブ首長国連邦(UAE)を、それぞれ延長の末に2−1で下し、準決勝へ進んだ。13日の準決勝ではガーナがハンガリーと、ブラジルはコスタリカと対戦する。
 伝統国同士の対戦となったブラジルvsドイツは、1−1の同点で延長戦に突入。延長前半にマイコンがこの日2点目となるゴールをマークし、ドイツを振り切った。
 UAEvsコスタリカも1−1で延長戦にもつれ込む接戦となった。同点のままPK戦突入かと思われた延長後半のロスタイム、マルコス・ウレナが劇的な勝ち越しゴールを決めて、コスタリカがベスト4に駒を進めた。UAEが敗れたため、今大会のアジア勢は全て姿を消した。


勝利
国際親善試合結果

日本代表2−0スコットランド代表

会場:日産スタジアム
観衆:61285人
主審:キム・サンウ(韓国)
天気:晴れ
気温:16℃
湿度:60%
ピッチ:全面良芝

≪得点者≫
日本:オウンゴール82、本田89

≪出場メンバー≫
日本代表
GK:
1.川島永嗣(川崎)
DF:
6.内田篤人(鹿島)
(65分24.徳永悠平(FC東京))
12.岩政大樹(鹿島)
2.阿部勇樹(浦和)
15.今野泰幸(FC東京)
MF:
20.本田圭佑(VVV)
27.橋本英郎(G大阪)
(65分16.大久保嘉人(神戸))
5.稲本潤一(レンヌ)(cap)
(81分3.駒野友一(磐田))
14.中村憲剛(川崎)
21.石川直宏(FC東京)
(65分8.松井大輔(グルノーブル))
FW:
19.前田遼一(磐田)
(56分28.森本貴幸(カターニャ))
ベンチ:
GK:
23.山本海人(清水)
DF:
4.田中マルクス闘莉王(浦和)
26.岩下敬輔(清水)
MF:
7.遠藤保仁(G大阪)
10.中村俊輔(エスパニョール)
FW:
13.佐藤寿人(広島)

フォーメーション
(4-5-1)

    19
14   21   20
   5  27
15  2  12   6
    1

スコットランド代表
GK:
1.ゴードン
DF:
3.ホイッテカー
4.マクマナス(cap)
13.ベラ
15.リー・ウォレス
MF:
18.ロス・ウォレス
(46分19.コウィ)
5.コルドウェル=65分
10.アダム
(67分6.ヒューズ)
11.コンウェイ
(74分16.リオーダン)
8.ドランズ
FW:
17.ミラー
(46分9.スティーブン・フレッチャー)
ベンチ:
21.ラングフィールド
12.マーシャル
14.バー

フォーメーション
(4-5-1)

    17
11   8   18
  10  5
15 13  4   3
    1

≪各種データ≫
日本スコットランド
ボール支配率:
58%:42%
シュート数:
17:1
直接FK数:
12:11
間接FK数:
7:4
CK数:
7:2
GK数:
6:17
PK数:
0:0
オフサイド:
7:4

 サッカーの国際親善試合、キリン・チャレンジカップの日本vsスコットランドは10日、横浜・日産スタジアムに6万1285人の大観衆を集めて行われ、日本が2−0で勝った。両チームの対戦成績は日本の1勝2分け。
 日本は前半、MF石川(FC東京)がスピードを生かして攻撃を仕掛けたが、無得点。後半途中には代表デビュー戦となるFW森本(カターニア)を投入し、37分にオウンゴールで先制。44分には本田(VVV)が追加点を挙げた。
 日本は14日に宮城スタジアムでトーゴと国際親善試合で対戦する。11月は14日にアウェーで親善試合の南アフリカ戦、18日にアジアカップ最終予選の香港戦を行い、年内の試合を終える。

内田篤人
「サイドバックだから、自分より前にいる人の良さを引き出そうと思った。やっぱり石川さんは面白い。走れるし、周りを生かせるし、シュートもある」

岩政大樹
「相手はロングボールが多かったが、そこで存在を示せればと思った。高さで勝たないと(代表に)呼ばれる意味がない。いつもよりヘディングをし過ぎて首が疲れた」

本田圭佑
「最初はボールを回せなくて、難しい時間が続いた。ゴールを取れて良かった。すごくいいところにこぼれてきて、決めるだけだった」

中村憲剛
「みんなチャレンジしていたと思う。全部うまくいったわけじゃないが、声を掛け合って修正できたところもあった」

石川直宏
「最初はちょっと緊張したが、始まったら自分のプレーをしようと思った。飛び出す動きのタイミングは分かってきた。最後の仕事はまだまだ」

前田遼一
「なかなかうまくいかなかった。連係の問題もあるけど、自分自身の力が足りないのかな…」

駒野友一
「1点目は練習通りのボールが行った。オウンゴールだったけれど、途中から出て積極的に上がって仕事ができた」

松井大輔
「途中から入って流れをこっちに持ってこれたと思う。前半は面白くなかったので、試合に出たら面白くしようと思った」

日本代表・岡田武史監督
「岩政、(石川)ナオ、森本はそれぞれ持ち味を出してくれた。十分、やっていける選手。次の試合は選手の組み合わせを考え、W杯へ向けてレベルアップできる試合にしたい」

スコットランド代表・バーリー監督
「ほとんど日本にボールを支配されてしまった。オウンゴールはガッカリだ。日本はパス回しがうまかった。W杯でもいいところまでいけるだろう」

日本代表メンバー
GK:
1.川島永嗣(川崎)
23.山本海人(清水)
18.西川周作(大分)
DF:
22.中澤佑二(横浜M)
4.田中マルクス闘莉王(浦和)
3.駒野友一(磐田)
2.阿部勇樹(浦和)
12.岩政大樹(鹿島)
15.今野泰幸(FC東京)
24.徳永悠平(FC東京)
25.長友佑都(FC東京)
26.岩下敬輔(清水)
6.内田篤人(鹿島)
MF:
10.中村俊輔(エスパニョール)
27.橋本英郎(G大阪)
5.稲本潤一(レンヌ)
7.遠藤保仁(G大阪)
14.中村憲剛(川崎)
8.松井大輔(グルノーブル)
21.石川直宏(FC東京)
17.長谷部誠(ボルフスブルク)
20.本田圭佑(VVV)
FW:
19.前田遼一(磐田)
13.佐藤寿人(広島)
16.大久保嘉人(神戸)
9.岡崎慎司(清水)
28.森本貴幸(カターニャ)

【新戦力発掘に一定の収穫】
 なかなかテンポの上がらない試合だったが、岡田監督には一定の満足感があった。「新しい選手や出番の少なかった選手が持ち味を出してくれた」。香港戦に出場した多くの主力が不在で、細かな連係不足はやむを得ない面もあった。その中で、テーマの1つだった新戦力のテストには大きな収穫があった。
 間延びしてリズムの悪かった前半、強い印象を残したのは石川だ。「始まったら自分のプレーをしようと思った」と振り返った通り、果敢に攻め込む姿勢と持ち味のスピードを6万人余の観衆に披露した。前半19分にはドリブルで駆け上がり、サイドへのパスは選択せず、強引に右から中へ切れ込んでシュートを狙った。
 さらに同41分、左サイドで縦パスを受け、フリーの中村憲へ絶好の鋭いクロス。岡田監督は「ゲームの流れを変える時に使える」との手応えをしっかりと感じ取った。
 センターバックで高さと強さを発揮した初出場の岩政や、後半途中出場で得点に絡んだ森本を含め、指揮官の目には計算できる戦力と映った。「これから(W杯の)メンバー選考に頭を悩ませなければならない。うれしい悲鳴だ」。新戦力がW杯まで生き残るのは容易でないが、チャンスは残されている。

【森本、鋭い反転シュートで存在感】
 後半11分、21歳の森本がピッチ脇に歩み寄ると6万人を超える大観衆から大歓声がわき起こった。今回の代表で最も注目されたストライカーの待望の代表デビュー。森本は「小さい頃からテレビで見ていた。本当にうれしい」とピッチに飛び出した。
 見せ場は後半44分だった。左サイドの駒野から低いクロスが入る。中央でトラップした森本は鋭く反転して右足シュート。惜しくも相手選手に当たったが、こぼれ球を本田が押し込んで日本に貴重な追加点が生まれた。
 森本は「最初は緊張したけど、点に絡めた。自分の持ち味を出せた」と納得顔だ。昨季、イタリアセリエAで7ゴール。今季も既に3点の決定力はやはり魅力的だ。岡田監督も「ゴール前に入っていく迫力など、期待以上のものがあった」と褒めた。ゴールはなかったが、存在感を十分に示した代表デビューだった。

【石川に「決め手」になりそうな可能性】
 最後に本田のシュートが決まるまで、日本は消化不良の内容に終始した。香港戦に出場した多くの主力が不在では、やむを得ない面もあった。岡田監督は「全体が、ガタガタになることはない」と予想していたが、統率された守備でピンチは少なく、攻撃もパスは回った。ただ、最後の決め手がなかった。
 この日は新戦力のテストが1つのテーマだった。その中で、岡田体制下で初出場となった石川は「決め手」になりそうな可能性を感じさせた。「最初からチャレンジしていきたい」と意欲的だった攻撃的MFは、前半19分にボールを受けるとドリブルを開始。外を走る選手へのパスは選択せず、強引に右から中へと切れ込んでシュートを狙った。
 さらに同41分、左サイドで縦パスを受け、フリーの中村憲へ絶好の鋭いクロス。得点にならなかったが、果敢な姿勢と持ち味の速さは代表でも十分に武器になりうることを印象づけた。
 後半途中出場の森本を含め、ここからW杯メンバーへ生き残ることは容易でない。残された時間は長くないが、岡田監督は「新陳代謝のためにも新しい力は必要」と言う。誰にもチャンスは残されている。

【主将・稲本、反省そして奪還へ】
 守備的MFで先発した稲本はキャプテンマークを巻いて後半36分までプレーした。前半は連係でちぐはぐな面もあり「初めてのメンバーで前半やりにくさはあった。前に前にという気持ちが強すぎた」と反省点を口にした。
 過去2大会のワールドカップ(W杯)に出場しているが、岡田ジャパンでは遠藤(G大阪)と長谷部(ボルフスブルク)にレギュラーの座を譲っている。稲本は「今日出たメンバーがレギュラーに食い込んでいくことでチーム力は底上げされる」と定位置の“奪還”に意欲をみせた。

【本田「ゴールを取れて良かった」】
 試合終了間際、本田は森本のシュートのこぼれ球に詰めていた。「おいしいというか、9割はラッキー」。左足で冷静に押し込んだ。
 体全体から少し焦りのような雰囲気が漂っているように見えた。ミドルシュートを強引に狙うと枠の外へ。直接FKではGKの好セーブに遭った。「自分のイメージでシュートを打てず、納得できない。でも、そういう時でも点に絡む仕事がしたかった」
 自らの存在価値は「ゴールを決めること」と公言する。それがなければ、代表に呼ばれる意味がないと思っている。中村憲と並びチーム最多となる4本目のシュートがようやくネットを揺らし、ホッとした表情を浮かべた。

【岩政が代表デビュー】
 中澤(横浜)、闘莉王(浦和)に続くセンターバック候補として期待の岩政が、代表デビューを果たした。
 187センチ、85キロの体格を生かして空中戦で引けを取らず、相手をシュート1本に封じた。後半には中村憲のFKを頭で合わせて惜しいシュートを放つ場面も。フル出場で対人プレーの強さをアピールした岩政は「いつもよりヘディングし過ぎて首が疲れました」と、充実した表情を浮かべた。

≪超サカ採点表≫
日本代表
GK:
1.川島永嗣 6.5
1対1でビッグセーブ見せた
DF:
6.内田篤人 5.5
決定機を決めれず
(65分24.徳永悠平 5.5)
試合の流れに乗れず
12.岩政大樹 6.0
初キャップも落ち着いて対応
2.阿部勇樹 6.0
岩政とのコンビに問題なし
15.今野泰幸 5.5
SBで持ち味出せず
MF:
20.本田圭佑 6.0
強引な突破やパスでリズム生んだ
27.橋本英郎 6.0
上手くバランス保った
(65分16.大久保嘉人 5.0)
見せ場なかった
5.稲本潤一 5.5
守備面では貢献した
(81分3.駒野友一 --)
14.中村憲剛 6.0
珍しくシュートが枠にいかず
21.石川直宏 6.5
躍動感あるプレー見せた
(65分8.松井大輔 6.0)
得意のドリブルからチャンス作った
FW:
19.前田遼一 5.5
起点としては貢献
(56分28.森本貴幸 6.0)
動き出しの質は秀逸で上々のデビュー
スコットランド代表
GK:
1.ゴードン 6.0
落ち着いた反応見せた
DF:
3.ホイッテカー 5.5
飛び出す相手を捕まえ切れず
4.マクマナス 6.0
強さを見せつけた
13.ベラ 5.5
日本のスピードに苦戦
15.リー・ウォレス 5.5
スペースを突かれた
MF:
18.ロス・ウォレス 5.5
攻撃に絡めなかった
(46分19.コウィ 5.0)
中盤の主導権握れず
5.コルドウェル 6.0
中盤でバランス保った
10.アダム 5.5
中盤での対応が遅かった
(67分6.ヒューズ 5.5)
守備に追われた
11.コンウェイ 6.0
左サイドから何度も仕掛けた
(74分16.リオーダン 5.0)
目立った活躍なし
8.ドランズ 5.0
決定的な仕事できず
FW:
17.ミラー 5.5
ボールが回ってこなかった
(46分9.スティーブン・フレッチャー 5.5)
川島との1対1を決めれず


超サカFLASH

途中出場
 ポルトガルに遠征中のビーチサッカー日本代表は10日、ポルトガル代表との国際親善試合に1−2で敗れ、1勝1敗で遠征を終えた。元サッカー日本代表の前園真聖(ZONO SOCCER SCHOOL)は第1戦に続いて途中出場したが無得点だった。

代表デビュー
 ポルトガルに遠征中のビーチサッカー日本代表は9日、ポルトガル代表と国際親善試合を行い、4−3で逆転勝ちした。元サッカー日本代表の前園真聖(ZONO SOCCER SCHOOL)が途中出場して代表デビューを飾った。前園は無得点。


[提携サイト]
日本代表ニュース

日本の超サッカー情報
TOP PAGE


NEW!
いよいよ販売スタート♪
Jリーグウイニングイレブン20
09完全修正メモリーカード