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2006.06.25.SUN

☆破壊力増大★
2006年ワールドカップドイツ大会・決勝トーナメント1回戦結果

ドイツ2−0スウェーデン
(ミュンヘン・66000人)

主審:カルロス・サイモン(ブラジル)
天気:晴れ
気温:32℃
マン・オブ・ザ・マッチ:ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)

≪得点者≫
ドイツ:ポドルスキ4、12

≪出場メンバー≫
【ドイツ】
GK:
1.レーマン
DF:
3.フリードリヒ
21.メッツェルダー
17.メルテザッカー
16.ラーム
MF:
19.シュナイダー
8.フリンクス
(85分5.ケール)
7.シュバインシュタイガー
(72分18.ボロフスキ)
13.バラック
FW:
11.クローゼ
20.ポドルスキ
(74分10.ノイビル)

フォーメーション
(4-4-2)

  20  11
7   13   19
    8
16  21 17  3
    1

【スウェーデン】
GK:
1.イサクソン
DF:
7.アレクサンデルソン
3.メルベリ
4.ルチッチ■■==35分警告2枚
5.エドマン
MF:
6.リンデロート
18.ヨンソン
(52分21.ウィレムソン)
16.カルストレム
(39分13.ハンソン)
9.リュングベリ
FW:
11.ラーション
10.イブラヒモビッチ
(72分20.アルベック

フォーメーション
(4-4-2)

  11  10
9   16   18
    6
5  4  3  7
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
ドイツ…63%
スウェーデン…37%
シュート数:
ドイツ…26
スウェーデン…5
枠内シュート数:
ドイツ…11
スウェーデン…2
PK数:
ドイツ…0
スウェーデン…1
CK数:
ドイツ…4
スウェーデン…4
FK数:
ドイツ…22
スウェーデン…19
OS数:
ドイツ…3
スウェーデン…2

 ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第16日は24日ミュンヘンで決勝トーナメントが始まり、1回戦で開催国のドイツがスウェーデンに2−0と快勝し、ベスト8一番乗りを決めた。西ドイツ時代から14大会連続の8強進出。
 前回大会準優勝で1990年イタリア大会以来の優勝を狙うドイツは、序盤にポドルスキが2得点し、後半にはスウェーデンのPK失敗にも恵まれ、余裕の試合運びで逃げ切った。
 出足が鋭かったドイツは開始4分、フリンクスが送った長いパスを起点にゴール前の好機に持ち込み、最後はポドルスキが決めて先制。8分後にはドリブルで上がったクローゼからのパスを受けたポドルスキが加点した。立ち上がりから激しい出足で相手に攻める余裕を与えず、開始12分でがっちり主導権を獲得。その後もバラックを起点とした素早いパス回しや強烈なミドルシュートで見せ場をつくった。
 スウェーデンは相手の厳しいチェックにパスが回らず、前線の2人にいい形でボールが渡らない。退場者を出した上、後半8分のPKも失敗して完封負けとなった。

【2トップの連係ピタリ】
 ドイツは、試合ごとに破壊力を増している。北欧の雄スウェーデンに26本のシュートを浴びせ、快勝で準々決勝へ。6万人以上の地元サポーターを狂喜させて8強一番乗りを決めたクリンスマン監督は「このチームは驚異的だ」と笑顔が絶えなかった。
 今大会のドイツは立ち上がりに強い。グループリーグ初戦は開始6分、第3戦は4分、そしてこの日も4分に均衡を破った。
 クローゼがゴール右でバラックのパスをトラップしながらDF2人の間をすり抜け、ゴールへ突進。GKにブロックされたが、ポドルスキがこぼれ球を右足で蹴り込んだ。12分には、左に持ち出したクローゼが中へ戻したパスを、ポドルスキが左足のダイレクトシュートで左隅に沈めた。
 クリンスマン監督は昨年11月から2トップをクローゼとポドルスキに固定し、親善試合6試合で連係を磨かせた。「攻撃をしっかり機能させるために、2人の意思疎通を完璧にしたい」との狙いからだった。
 この策が実った。グループリーグでクローゼは4得点と爆発し、ポドルスキは第3戦に初得点。この日、2人は巧みに絡み2得点を生み出した。ポドルスキは「ミロ(クローゼ)とは以心伝心の間柄になった。今は何でもできる気がする」と手応えを口にした。
 誇らしげに国旗を掲げるサポーターは、後半8分にチームを救った。PKを与えたが、激しいブーイングを浴びたラーションのシュートはバーを大きく越えた。「観客の力はとてつもなく大きい。このまま決勝まで行きたい」とクリンスマン監督。ドイツは、史上7度目の開催国優勝へ邁進(まいしん)している。

【悔し紛れに憎まれ口】
 スウェーデンにとっては、悪夢のような一戦だった。試合開始後わずか12分間でポドルスキに2点を奪われ、前半途中にDFのルチッチが退場処分。ようやく得た後半8分のPKは、大ベテランのラーションが外す痛恨のミス。3大会ぶりの8強入りを逃した。
 試合後のラーゲルベック監督は苦虫を噛み潰したような顔で「最初の15分間は受け身になってしまった」と相手に圧倒された苦しい時間帯を振り返った。
 選手達は、ほぼドイツの応援一色となった6万6000人の大観衆にやや委縮していたようにも映った。嵐のようなブーイングと口笛の中でPKを失敗したラーションは「普段通りプレーしようとしたが難しかった。PKは外れることもあるものだ」と釈明した。
 グループリーグ中に脚の付け根を痛め、2試合ぶりに出場したエースのイブラヒモビッチもわずかシュート1本。今大会無得点に終わった悪童はドイツの強さについて質問されると「アルゼンチンとブラジルの方が強い」と憎まれ口をたたいて去っていった。

≪採点表≫
【ドイツ】
GK:
1.レーマン 5.5
DF:
3.フリードリッヒ 5.5
21.メッツェルダー 5.5
17.メルテザッカー 6.0
16.ラーム 6.0
MF:
19.シュナイダー 6.5
8.フリンクス 6.5
(85分5.ケール --)
7.シュバインシュタイガー 6.0
(72分18.ボロフスキ --)
13.バラック 7.0
FW:
11.クローゼ 7.5
20.ポドルスキ 7.5
(74分10.ノイビル --)
【スウェーデン】
GK:
1.イサクソン 6.5
DF:
7.アレクサンデルソン 5.0
3.メルベリ 5.5
4.ルチッチ 3.5
5.エドマン 5.0
MF:
6.リンデロート 5.0
18.ヨンソン 5.0
(52分21.ウィレムソン 5.0)
16.カルストレム 5.0
(39分13.ハンソン 5.0)
9.リュングベリ 6.0
FW:
11.ラーション 5.5
10.イブラヒモビッチ 5.5
(72分20.アルベック --)

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