[PR]
NEW!
W杯版ウイイレ10完全
修正メモカ販売開始!


本日の超最新情報
2006.06.27.TUE

☆雪辱PK弾★
2006年ワールドカップドイツ大会・決勝トーナメント1回戦結果

イタリア1−0オーストラリア
(カイザースラウテルン・46000人)

主審:ルイス・メディーナ・カンタレホ(スペイン)
天気:曇り
気温:23℃
マン・オブ・ザ・マッチ:ジャンルイジ・ブッフォン(イタリア)

≪得点者≫
イタリア:トッティ89

≪出場メンバー≫
【イタリア】
GK:
1.ブッフォン
DF:
19.ザンブロッタ
5.カンナバーロ
23.マテラッツィ=50分即退場
3.グロッソ
MF:
8.ガットゥーゾ
21.ピルロ
20.ペロッタ
7.デル・ピエロ
(75分10.トッティ)
FW:
9.トニ
(56分6.バルザリ)
11.ジラルディーノ
(46分15.イアクィンタ)

フォーメーション
(4-4-2)

   9 11
7      20
  8  21
3  23  5  19
    1

【オーストラリア】
GK:
1.シュウォーツァー
DF:
2.ニール
3.ムーア
14.チッパーフィールド
MF:
13.グレッラ
5.チュリーナ
21.ステリョフスキ
(81分15.アロイージ)
23.ブレシアーノ
20.ウィルクシャー
4.ケーヒル
FW:
9.ビドゥカ

フォーメーション
(3-6-1)

    9
23   4   21
20   13   5
14   2   3
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
イタリア…41%
オーストラリア…59%
シュート数:
イタリア…11
オーストラリア…8
枠内シュート数:
イタリア…6
オーストラリア…4
PK数:
イタリア…1
オーストラリア…0
CK数:
イタリア…2
オーストラリア…2
FK数:
イタリア…28
オーストラリア…19
OS数:
イタリア…2
オーストラリア…2

 ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第18日は26日、カイザースラウテルンなどで決勝トーナメント1回戦2試合を行い、1982年大会以来4度目の優勝を狙うイタリアが、日本と同じグループリーグ・グループFで2位となったオーストラリアと対戦し、試合終了間際のPKをトッティがものにして1−0で競り勝った。イタリアは2大会ぶりの準々決勝進出。
 試合は0−0のまま延長戦突入かと思われた後半ロスタイム、イタリアは左サイドから持ち込んだDFグロッソがニールに引っ掛かって倒れ、これがPKに。トッティが冷静に決め、苦しい試合をもぎ取った。
 前半は、組織的に攻めようとするオーストラリアに対し、イタリアは堅い守りで対抗。素早い攻めからジラルディーノ、トニらが何度か好機を迎えた。しかし、イタリアは後半5分にDFマテラッツィが退場となり、以後は10人の戦い。それでも、厳しいマークを続けて相手に効果的な攻めを許さず、最後の好機につなげた。特にGKブッフォンとDFカンナバーロの守りが光った。

【過去精算のPK】
 あまりにも劇的な勝ち方だった。4年前の因縁を引きずる一戦で、その悲劇の主人公だったトッティが決勝点を奪った。
 0−0の後半ロスタイム、左から切れ込んだグロッソが倒されて得たPK。29歳のエースはありったけの思いをぶつけるように、豪快に左上隅に決めた。
 イタリアにとって、オーストラリア戦は「対ヒディンク」だった。3度の優勝を誇るサッカー強国は、4年前にプライドを引き裂かれた敵将への雪辱を期していた。
 ヒディンク監督率いる韓国と対戦した前回大会の決勝トーナメント1回戦は、悪夢だった。1−1の延長戦でトッティが誤審にも見えたシミュレーションの反則を取られ、2度目の警告で退場。そして逆襲からゴールデンゴールを許し、敗退した。
 この日もまた、逆風が吹いた。後半5分にマテラッツィが危険なタックルで一発退場。次第に押され気味になった。
 だがこの日は後半30分からピッチに立ったトッティに、最後の最後にリベンジの舞台が巡ってきた。過去を清算し、イタリアが8強に駒を進めた。

【10人で組織的な守備】
 劇的な勝利で2大会ぶりの8強入りを遂げた。勢いのあったオーストラリアを退けたイタリアのリッピ監督は「気迫を最後まで持ち続け、勝利をもぎ取ることができた。すごく充実感がある」と声を上ずらせた。
 同監督は、エースのトッティを今大会初めて先発から外した。オーストラリアの試合をビデオで分析した結果、体力勝負になると踏んだからだ。「トッティは疲れていて、最初から激戦に放り込むのは避けたかった」
 前半は優勢だったが、後半5分にDFマテラッツィが危険なタックルで一発退場。10人のイタリアは、指揮官が予見した通りに消耗戦を強いられた。だがここからが真骨頂。FWだけを残して全員が引いて守り、見事な連係で相手攻撃をしのぎきった。
 そして後半ロスタイム、左からゴールへ切れ込んだグロッソが、エリア内で倒されてPKを得る。同30分から出場のトッティが、力強いシュートで決勝点を奪った。
 リッピ監督は熱っぽく語った。「10人での組織的な守備は完璧だった。90分が過ぎてもDFが相手ゴールへ果敢な突破を仕掛け、トッティは重圧のかかるPKを見事に決めた。これがこのチームの底力だ」

【伊に今大会も名GKあり】
 1982年W杯スペイン大会で名GKゾフを擁して3度目の優勝を飾ったイタリアは、今大会も「世界最高のGK」と呼ばれるブッフォンがチームを引っ張っている。オーストラリアを1−0で下した26日の決勝トーナメント1回戦では、退場者が出た苦境を何度も好守で救った。
 前半24分にビドゥカのヘディングシュートを止め、同30分にチッパーフィールドのシュートを防いだ。後半14分には、チッパーフィールドの強烈な左足シュートをパンチングで跳ね返した。「絶対に点を取られないという確信があった」という。
 国際サッカー連盟(FIFA)のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたが、評価されたのは美技だけではない。後半5分に退場者が出て10人での戦いを強いられたチームを的確な指示で統率した。「ものすごい緊迫感が続いた。試合が終わったらどっと疲れが出た」。一切のミスを許されない最後の砦としての責任感がみなぎる。
 190センチ、83キロと大型だが抜群に俊敏だ。母が円盤投げと砲丸投げでイタリア選手権を制するなど、スポーツ一家に生まれた。親戚のロレンツォ・ブッフォンはかつてミランと代表のGKだった。
 高い運動能力は早くから認められ、17歳でイタリアセリエAに初出場。わずか19歳で代表デビューも飾った。ユーロ2000(2000年欧州選手権)は直前の親善試合でゴールポストに手をぶつけて骨折し、棒に振った。これまではW杯、ユーロ(欧州選手権)ともチームの不振に泣き、今大会が自身初の8強入りだ。
 違法賭博疑惑で大会前に騒動を起こしたが、その影響をうかがわせずプレーに集中。「このチームなら(決勝会場の)ベルリンまで行ける」と自信に溢れている。

【快進撃に終止符】
 まさかの幕切れだった。相手DFの退場で1人多くなった優位を生かし、攻め続けたオーストラリアが最後まで反撃の機会をうかがっていたイタリアの仕掛けた罠に沈んだ。
 後半ロスタイム。自陣にこもって大部分の時間をオーストラリアの攻勢に耐えていたイタリアの突然の反撃に一瞬、対応が遅れた。
 グロッソのドリブル突破に、ブレシアーノが振り切られ、カバーしたニールの深いタックルが痛恨のPK判定を呼んだ。グロッソのシミュレーションにも見える微妙なプレーだったが、この代償として32年ぶりに出場した南半球の雄の快進撃は終わった。
 「最後はあるべきでないPKで敗れたというだけ。誇りに思っている」。オランダ、韓国に続き3大会連続で別のチームでベスト4という快挙に挑戦したヒディンク監督は動けない選手にねぎらいの言葉を掛けた。
 試合はヒディンク監督の思惑通り。前半から当たりの強さと、運動量を生かして主導権を奪った。退場者が出て守備を固めたイタリアを、徹底したサイド攻撃で攻めまくった強気の采配も、韓国を率いた4年前を彷彿とさせた。
 快挙は逃したが、世界最高の舞台で強烈な印象を残した。この試合を最後にロシア代表監督に転身するヒディンク監督は「後悔はない。彼らとやってきた仕事に誇りを持っている」と胸を張った。

【交代カード1枚で敗退】
 次々と交代カードを切る強気の采配で劇的勝利を引き寄せてきたオーストラリアのヒディンク監督だが、イタリア戦では後半36分にFWアロイージを投入しただけに終わり、0−1で敗れた。動かなかったのか、動けなかったのか。
 グループリーグの日本戦では後半に大型FWケネディ、アロイージを投入。パワープレーに出て、体格の劣る日本から3点を奪う逆転勝ちを演じた。クロアチア戦もパワー勝負で2−2に追いつき、16強の座をもぎ取った。
 だが、イタリア戦は退場者が出て守備を固めた相手に対し、あえて中央をこじ開ける戦術には固執しなかった。「ウイングからいい攻撃のパスが出ていた。よりゴールの可能性が高かった」がヒディンク監督の説明だ。
 消極的に見えた交代策だが、イタリアはGKブッフォン、ストッパーのカンナバーロという世界屈指の選手がゴール前を固めている。同監督は、もう1人FWを投入することに慎重になったと認めた。切り札キューウェルが負傷して使えないという事情もあった。
 10人の相手がさらに消耗する延長で交代策を使う戦略も描いていたが、まさかのPK。そのシナリオが日の目を見ることはなかった。

【日本の強敵、豪州】
 32年ぶりでW杯に出場したオーストラリアが、大きな自信を胸にアジア連盟(AFC)に戦いの場を移す。強化環境やマーケティング面での利益を狙った異例の転籍だが、これまでアジアをリードしてきた日本、韓国、サウジアラビアなどにとっては、次回W杯予選での強敵の誕生を意味する。
 今大会、アジアの4カ国がいずれも不振でグループリーグ敗退に終わる中、日本と同じグループFで勝ち点4を稼ぎ2位で初の決勝トーナメントに進出。同1回戦では強豪イタリアをあと一歩まで追い込んだ。後半ロスタイムのPKに涙をのんだが、ヒディンク監督が確立した体格、体力の強みをフルに生かした独特のサッカースタイルを世界に印象づけた。
 これまでもビドゥカ、キューウェルら欧州の有力クラブ所属の選手を輩出しながら、国内ではマイナー競技ゆえの悲哀で代表チームに求心力がなかった。しかし、国内プロリーグの本格的な始動と、今回のW杯での躍進で状況は一変することが予想される。W杯を最後にロシア代表監督に転身するヒディンク監督も「注目という点では国内でもトップスポーツになった。この勢いを利用してサッカーをオーストラリアに根付かせることが大事」と今後のアドバイスを送る。
 来年のアジアカップ、2008年北京五輪をステップに、2010年W杯出場が今後の最大の目標となる。「この勢いを保って前進していければいい」とベテランDFチッパーフィールドはいう。グループリーグ初戦でショッキングな逆転負けを喫した日本代表にとっては、苦手なタイプのライバルが加わることになる。

≪採点表≫
【イタリア】
GK:
1.ブッフォン 7.0
DF:
19.ザンブロッタ 6.0
5.カンナバーロ 7.0
23.マテラッツィ 4.5
3.グロッソ 6.0
MF:
8.ガットゥーゾ 6.0
21.ピルロ 6.0
20.ペロッタ 6.5
7.デル・ピエロ 6.0
(75分10.トッティ 7.0)
FW:
9.トニ 5.5
(56分6.バルザリ 5.5)
11.ジラルディーノ 5.5
(46分15.イアクィンタ 5.0)
【オーストラリア】
GK:
1.シュウォーツァー 6.0
DF:
2.ニール 5.0
3.ムーア 5.5
14.チッパーフィールド 6.5
MF:
13.グレッラ 6.0
5.チュリーナ 6.0
21.ステリョフスキ 5.5
(81分15.アロイージ --)
23.ブレシアーノ 6.5
20.ウィルクシャー 5.5
4.ケーヒル 6.0
FW:
9.ビドゥカ 5.5

日本の超サッカー情報
TOP PAGE


[PR]
365日随時更新
サッカーニュース