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本日の超最新情報
2006.06.28.WED
☆新記録★
2006年ワールドカップドイツ大会・決勝トーナメント1回戦結果
ブラジル3−0ガーナ
(ドルトムント・65000人)
主審:ルボス・ミッシェル(スロバキア)
天気:曇り
気温:18℃
マン・オブ・ザ・マッチ:ゼ・ロベルト(ブラジル)
≪得点者≫
ブラジル:ロナウド5、アドリアーノ44、ゼ・ロベルト84
≪出場メンバー≫
【ブラジル】
GK:
1.ジーダ
DF:
2.カフー
3.ルシオ
4.ジュアン
■
6.ロベルト・カルロス
MF:
5.エメルソン
(46分17.ジウベウト・シウバ)
11.ゼ・ロベルト
8.カカ
(83分20.リカルジーニョ)
10.ロナウジーニョ
FW:
9.ロナウド
7.アドリアーノ
■
(61分19.ジュニーニョ・ペルナンブカーノ)
フォーメーション
(4-4-2)
9 7
10 8
11 5
6 4 3 2
1
【ガーナ】
GK:
22.キングストン
DF:
15.ペイントシル
5.メンザー
7.イリアス
6.パプ
MF:
10.アッピア
■
18.エリック・アッド
■
(60分9.ボアテング)
11.ムンタリ
■
23.ドラマニ
FW:
14.アモア
(69分12.タシエ・メンザー)
3.ギヤン
■■=
■=81分警告2枚
フォーメーション
(4-4-2)
3 14
11 23
10 18
6 7 5 15
22
≪各種データ≫
ボール支配率:
ブラジル…48%
ガーナ…52%
シュート数:
ブラジル…11
ガーナ…18
枠内シュート数:
ブラジル…10
ガーナ…7
PK数:
ブラジル…0
ガーナ…0
CK数:
ブラジル…3
ガーナ…4
FK数:
ブラジル…28
ガーナ…23
OS数:
ブラジル…5
ガーナ…4
ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第19日は27日、ドルトムントなどで決勝トーナメント1回戦の2試合を行い、史上3度目の連覇と最多6度目の優勝を狙うブラジルが初出場のガーナに3−0と快勝し、4大会連続で準々決勝へ進んだ。
日本戦で2点を奪い、W杯通算得点でミュラー(当時西ドイツ)と並んでいたロナウドは、前半5分に先制点を挙げて新記録の15ゴール。ブラジルは更新中のW杯連勝記録を11に伸ばし、W杯通算ゴール数も200点を超えて201点となった。
1998年大会覇者のフランスはスペインに逆転勝ちし、ベスト8が出揃った。ブラジルとフランスが対戦する7月1日の準々決勝は1998年W杯フランス大会決勝の再現となる。
【貫禄勝利】
波乱の予感すら漂わせることなく、ブラジルが貫録の勝利を収めた。かつてパレイラ監督が指揮を執ったガーナの挑戦を退け、準々決勝に進出。「世界一になるしかない」と話す指揮官の目標に一歩ずつ近づいている。
前半5分に、ロナウドが早々と先制。前半ロスタイムにはアドリアーノが追加点を挙げた。いずれもDFラインの裏を突いた素早いスルーパスから、一気に片を付けた。「チームは1試合ごとに進歩が見られる」と話すのは、1点目をアシストしたカカ。大会当初は調子が上がらなくても、試合を通して尻上がりに強くなっていく。これが王国の強さを証明している。
後半にもゼ・ロベルトが加点し、3−0の完勝。ブラジルがW杯でアフリカ勢と対戦したのはこれが5度目だが、1点たりとも許さずに全勝した。勢いは増すばかり。この強さを超えるチームはあるのか。優勝候補大本命のエンジンは全開だ。
【現実路線で手応え】
カウンター攻撃からの3点で、ブラジルはガーナを粉砕した。守備意識が高く、相手のDFラインの裏に空いたスペースを巧みに突く。ロナウドとアドリアーノ、ゼ・ロベルトは、ことごとく同じパターンでゴールネットを揺すった。「結果は期待通りだ。難しい試合になることは分かっていたが、我々はそれを解決できた」とパレイラ監督は胸を張った。
22日の日本戦で見せたような華麗で魅力的なサッカーは影を潜めた。むしろガーナの方が、高い個人技と中盤のパス回しで優勢に見える時間があった。後半にはブラジルの試合展開に業を煮やした観客からブーイングの連続。慎重な試合運びに「退屈」を感じ取ったのか、スタジアム全体がガーナの得点を望むような雰囲気に包まれた。
勝利に加えて内容を求められるのは、ブラジルの宿命でもある。しかしパレイラ監督は「歴史の本には美しいサッカーをした記録は載らない。トロフィーを勝ち取った記録だけが残される」と強気に語った。1994年W杯で頂点に上り詰めながら、采配が守備的だと批判を浴びた経験がある。それでも、現実的に勝利を追求する哲学は揺らいでいない。
選手達も手応えを感じている。カカは「中盤でボールを良く回せている。これからもっと良くなるだろう」と話す。試合ごとに調子を上げている実感があるようだ。
準々決勝は、前々回の決勝で完敗を喫したフランス戦。パレイラ監督は「どんな相手でも準備はできている」と自信満々に言い切った。8年前の雪辱を果たして、頂点まで突き進むつもりだ。
【W杯新の通算15点】
ブラジルのFWロナウド(29)が27日のガーナとの決勝トーナメント1回戦の開始5分に先制ゴールを挙げ、W杯通算15得点としてゲルト・ミュラー(ドイツ)の14得点を抜くW杯新記録を樹立した。母国の先輩ペレと通算12得点で歴代3位に並んで大会を迎えたロナウドはグループリーグの日本戦(22日)で2得点し、ミュラーの記録に追い付いていた。今大会は2試合連続の3点目だった。
ロナウドは1994年に17歳でW杯代表となり、1998年大会で4得点、前回の2002年大会では8得点で得点王に輝いた。ミュラーは1970、1974年大会で計14得点を挙げた。
【個人最多の16勝】
ブラジルのDFカフー(36)が27日のガーナ戦にフル出場して勝利に貢献、W杯での出場試合での勝利を16に伸ばし、大会新記録を樹立した。1974年大会の優勝メンバー、ウォルフガング・オベラート、1990年大会優勝メンバーのローター・マテウス(ともにドイツ)と通算15勝でトップに並んでいた。W杯出場試合数も19となり、ブラジル代表の単独トップに立った。歴代1位はマテウスの25試合。
一方、ブラジルはこの日の3得点でW杯通算201ゴールとし、史上初めて200得点の大台を突破。W杯連勝記録も11に伸ばした。
【王者に真っ向勝負で散る】
ガーナが華々しく散った。アフリカ勢で唯一、ベスト16に残った初出場国は王者ブラジルに真っ向勝負を挑み、0−3で跳ね返された。
前半5分に早々と失点。プレスをかけに行きながら、ボールをつながれた。真ん中がポッカリと空く。フリーとなったカカに決定的なスルーパスを通された。この日は、今大会ピッチの中央で精力的に攻守の軸となっていた23歳のエッシェンが出場停止。その不在がいきなり響いた格好だった。
しかし、その後は積極的に仕掛けた。中盤は25歳のアッピアを中心に、21歳のムンタリ、20歳のドラマニがブラジルに負けない強さで駆ける。前線では20歳のジャン、25歳のアモアがシュートを狙った。若さの勢いで前へ向かった。だが、そのたびにかわされ、決定機でのシュートは雑だった。そして前半ロスタイムに2点目を失った。
後半も同じような展開が続き、ボール保持率では王国を上回った。それでも1点が奪えない。強さ、速さでは引けを取らなかったが、うまさが足りなかった。
初の大舞台は若いチームに大きな経験を残した。ピッチに立てなかったエッシェンは「今後はいいサッカーをするだけじゃなく、もっと洗練された戦術で戦わなければならない」と、4年後の南アフリカ大会を見据えた。
【エッシェン不在響く】
アフリカ勢として唯一、16強入りした初出場のガーナは果敢に挑んだが、王者ブラジルの力の前に散った。
前半5分、カカに最終ラインの裏へスルーパスを通されて、あっさり先制点を許した。この場面、カカに誰も寄せていかず、余裕を持ってボールを持たれた。
「チームにとって大きな痛手」とアッピアが話していたように、警告の累積で出場停止のエッシェンの不在が影響した。これまでは、下がり目のエッシェンと攻め上がるアッピアの関係が絶妙で、強い中盤が特長だった。盛んにプレスをかけ、パスのコースも消した。しかし、異なるメンバーでの戦い方が落ち着かないうちの失点だった。
この後は、ブラジルにも劣らない速いパスと動きで攻撃を仕掛け、チャンスをつくった。しかしシュートが不正確で決まらない。逆に前半ロスタイムに2点目を決められた。アッピアが「誇れるよう、最後までファイトし続ける」と宣言していた通り、アフリカ代表の意地をみせて健闘したが、試合終了の笛まで得点できなかった。
≪採点表≫
【ブラジル】
GK:
1.ジーダ 6.5
DF:
2.カフー 6.5
3.ルシオ 5.5
4.ジュアン 5.5
6.ロベルト・カルロス 5.5
MF:
5.エメルソン 6.0
(46分17.ジウベウト・シウバ 5.5)
11.ゼ・ロベルト 7.0
8.カカ 5.5
(83分20.リカルジーニョ 6.0)
10.ロナウジーニョ 5.5
FW:
9.ロナウド 6.5
7.アドリアーノ 6.5
(61分19.ジュニーニョ・ペルナンブカーノ 5.5)
【ガーナ】
GK:
22.キングストン 6.5
DF:
15.ペイントシル 6.0
5.メンザー 5.5
7.イリアス 5.0
6.パプ 5.0
MF:
10.アッピア 6.0
18.エリック・アッド 5.5
(60分9.ボアテング --)
11.ムンタリ 6.0
23.ドラマニ 5.5
FW:
14.アモア 5.0
(69分12.タシエ・メンザー 5.0)
3.ギヤン 4.0
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