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本日の超最新情報
2006.07.01.SAT
☆PK戦全勝★
2006年ワールドカップドイツ大会・準々決勝結果
ドイツ1−1(PK4−2)
アルゼンチン
(ベルリン・72000人)
主審:ルボス・ミッシェル(スロバキア)
天気:曇り
気温:20℃
マン・オブ・ザ・マッチ:ミハエル・バラック(ドイツ)
≪得点者≫
ドイツ:クローゼ80
アルゼンチン:アジャラ49
≪出場メンバー≫
【ドイツ】
GK:
1.レーマン
DF:
3.フリードリヒ
■
21.メッツェルダー
17.メルテザッカー
16.ラーム
MF:
19.シュナイダー
(62分22.オドンコール
■)
8.フリンクス
7.シュバインシュタイガー
(74分18.ボロフスキ)
13.バラック
FW:
11.クローゼ
(85分10.ノイビル)
20.ポドルスキ
■
フォーメーション
(4-4-2)
20 11
7 13 19
8
16 21 17
3
1
【アルゼンチン】
GK:
1.アボンダンジエリ
(71分12.フランコ)
DF:
4.コロッチーニ
2.アジャラ
6.エインセ
3.ソリン
■
MF:
18.マキシ・ロドリゲス
■
22.ルイス・ゴンサレス
8.マスチェラーノ
■
10.リケルメ
(72分5.カンビアッソ)
FW:
9.クレスポ
(78分20.フリオ・クルス
■)
11.テベス
ベンチメンバー
17.クフレ
■=120分即退場
フォーメーション
(4-4-2)
11 9
10 18
8 22
3 6 2 4
1
≪各種データ≫
ボール支配率:
ドイツ…42%
アルゼンチン…58%
シュート数:
ドイツ…10
アルゼンチン…12
枠内シュート数:
ドイツ…5
アルゼンチン…5
PK数:
ドイツ…0
アルゼンチン…0
CK数:
ドイツ…4
アルゼンチン…6
FK数:
ドイツ…35
アルゼンチン…26
OS数:
ドイツ…3
アルゼンチン…3
ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第20日は30日、ベルリンなどで準々決勝2試合を行い、ドイツとイタリアがベスト4に進んだ。ドイツは2大会連続11度目、イタリアは3大会ぶり8度目の4強入りで、両チームは7月4日午後9時(日本時間5日午前4時)からの準決勝で顔を合わせる。
ドイツは1986、1990年と2大会連続で決勝で対戦したアルゼンチンと接戦を演じ、1−1からもつれ込んだPK戦を4−2で制した。
ドイツは1点を追う後半35分、スローインからバラック−ボロウスキとつなぎ、ゴール前に飛び込んだクローゼが頭で同点ゴールを奪った。先制点を献上後も粘り強く守り、前線の運動量を増やした選手交代も効果的だった。PK戦ではレーマンが鋭い読みから4本中2本を止め、勝利の立役者となった。
アルゼンチンはボール支配で上回りながら、ラストパスの精度を欠いた。GKアボンダンジエリの負傷交代も最後に響いた。
【PK戦全勝】
ドイツは30日のアルゼンチンとの準々決勝をPK戦の末に制し、W杯のPK戦では4戦無敗となった。一方、PK戦で負けていなかったアルゼンチンは、4度目で初めて敗れた。
ドイツは1982年大会準決勝のフランス戦、1986年大会準々決勝のメキシコ戦、1990年大会準決勝のイングランド戦をいずれもPK戦で制していた。これでW杯で複数回PK戦を行い、まだ負けていないのはドイツだけとなった。
【クローゼが土壇場同点ヘッド】
PK戦の直前、正GK争いを演じてきたライバル、カーンの激励を受けたレーマンがアルゼンチン2人目のアジャラと4人目カンビアッソのキックをストップ。ドイツが4強一番乗りを決めた。
W杯でも苦境に陥るほど底力を発揮してきたドイツらしさは、この試合も生きていた。後半早々に0−1とリードされたが、必死の反撃を繰り出し、土壇場で同点に追いついた。
後半35分、左スローインからリターンパスを受けたバラックがクロスを上げる。途中出場のボロウスキが頭で流し、クローゼが頭で突き刺した。ボロウスキとクローゼはドイツブンデスリーガ、ブレーメンの同僚。息の合った連係だった。大会通算5ゴール目を挙げたFWは、十字を切って神に感謝した。
クローゼは後半4分、相手CKでアジャラに競り負け、先取点を許していた。試合前に「我々の目標は、4年前に決勝で逃した世界一の夢を掴むこと。どんな相手でも必ず勝つ」と話した通りの精神力を発揮。守りでの失敗を自慢のヘッドで挽回した。
4度目の世界一へ、ドイツがまた一歩前進した。
【アルゼンチン悲しい幕切れ】
悲しいアルゼンチンの幕切れだった。PK戦。4人目でキックを止められたカンビアッソが片手で頭を抱え、その場から離れようとあてもなく走る。20年ぶり優勝の夢はついえた。
「この大会の鍵になる試合」と話していたペケルマン監督は、今大会好調のサビオラではなく、テベスをクレスポの相方として2トップの一角で先発起用。テベスの突破力に懸けた。
立ち上がりから中盤で指導権を握る。前半のボール保持率は実に65%を占めた。しかしゴール前までは行けても、そこからドイツの堅守に阻まれた。テベスも抜けない。シュートはリケルメのわずか1本に終わった。それでも後半4分、リケルメの右CKをアジャラが頭で合わせて先制した。ここまでは狙い通りだったろう。
だが誤算が起きた。GKアボンダンジエリが負傷して退く。直後に疲れていた司令塔のリケルメを下げて、カンビアッソを投入。あっという間に2人の交代枠を使った。そして34分にクレスポも代えた1分後に同点ゴールを許した。サビオラやメッシといった新鮮な選手を入れられなかった。攻撃にはこれまでのような切れがないまま延長を含めた120分間が過ぎた。
試合後の記者会見では交代選手を疑問視する質問が続いた。「どんな選手も自分が選んだ選手。素晴らしく誇れる選手達だし、素晴らしい試合をしてくれた」。ペケルマン監督の口からは反論しか出てこなかった。
【ヒーロー一転、非運のアジャラ】
ヒーローになり損ね、一転して非運の選手となった。先制点を決めたアルゼンチンのアジャラがPK戦では最初に失敗。「今は悲しい」と力なく話した。
センターバックとしては、177センチと決して大柄ではない。それでいて自分より長身相手でも負けない。動きの読みや体の寄せ方のうまさが並ではない。代表歴も100試合を超える。2000年から所属するバレンシア(スペイン)でも2度のリーグ制覇に貢献した。
後半4分の先制ゴールには強さとバランスのよさがよく出ていた。ドイツのクローゼに肩で押されながらも、空中で姿勢を維持。そのままリケルメの蹴った右CKを頭で合わせた。得点が決まった時には弾き飛ばされていた。
本職でもクローゼ、ポドルスキを抑え続けていた。だが後半35分に失点。PK戦は後蹴りの2人目で右を狙った。だが「不運だった」というキックが弱くGKレーマンに捕られた。悪い流れをつくってしまった。
33歳。前回大会はケガで出場できなかったが、今回は膝の故障が回復してなんとか間に合った。最後は「このチームは大きな成長を続けている」と言い、次回大会への出場にも意欲を示した。
【メッシの夢かなわず】
大会前、若手選手の中で最も注目されたアルゼンチンのFWメッシだが、準々決勝のドイツ戦では出場機会が巡ってこなかった。試合後は何も話さず、スタジアムを後にした。所属するバルセロナ(スペイン)で兄のように慕うロナウジーニョ(ブラジル)と「決勝で戦いたい」という夢は叶わなかった。
ブラジルと並ぶ南米の強豪アルゼンチンだが、優勝は1986年メキシコ大会までさかのぼる。この大会で活躍したマラドーナ以来、スーパースターも生まれていない。スター待望論が巻き起こる中で登場したのがメッシだった。
17歳10カ月の昨年5月、バルセロナでクラブ史上最年少のリーグ得点をマーク。翌月開幕のワールドユース選手権(20歳以下)では大会の得点王とMVPに輝いた。「マラドーナの後継者」としてみられるようになった。
ロナウジーニョの影響を強く感じさせる。代表の練習では最後までボールに触っている。いとおしそうに戯れるのも似ている。「結果がよくても悪くても、プレーを楽しみたい」との言葉を実践している。
今大会ではグループリーグのセルビア・モンテネグロ戦でW杯デビューし、いきなり1得点1アシスト。この後は輝けなかったが、テクニシャン揃いのチームでも技術は際立ち、加わるだけでプレーがスピードアップした。才能の片りんは見せた。本物の「後継者」かどうかは4年後の次回に分かる。
≪採点表≫
【ドイツ】
GK:
1.レーマン 6.5
DF:
3.フリードリヒ 5.0
21.メッツェルダー 5.0
17.メルテザッカー 5.0
16.ラーム 6.0
MF:
19.シュナイダー 6.0
(62分22.オドンコール 6.5)
8.フリンクス 6.5
7.シュバインシュタイガー 5.5
(74分18.ボロフスキ 6.0)
13.バラック 6.5
FW:
11.クローゼ 6.0
(85分10.ノイビル 5.5)
20.ポドルスキ 5.5
【アルゼンチン】
GK:
1.アボンダンジエリ 5.5
(71分12.フランコ 5.5)
DF:
4.コロッチーニ 6.0
2.アジャラ 6.5
6.エインセ 6.0
3.ソリン 5.5
MF:
18.マキシ・ロドリゲス 6.0
22.ルイス・ゴンサレス 5.5
8.マスチェラーノ 6.0
10.リケルメ 5.5
(72分5.カンビアッソ 5.5)
FW:
9.クレスポ 5.5
(78分20.フリオ・クルス 5.5)
11.テベス 6.0
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