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2006.07.05.WED

☆劇的2弾★
2006年ワールドカップドイツ大会・準決勝結果

ドイツ0−2イタリア
(ドルトムント・65000人)

主審:ベニト・アルチュンディア(メキシコ)
天気:晴れ
気温:30℃
マン・オブ・ザ・マッチ:アンドレア・ピルロ(イタリア)

≪得点者≫
イタリア:グロッソ119、デル・ピエロ119

≪出場メンバー≫
【ドイツ】
GK:
1.レーマン
DF:
3.フリードリヒ
17.メルテザッカー
21.メッツェルダー
16.ラーム
MF:
5.ケール
19.シュナイダー
(83分22.オドンコール)
18.ボロウスキ
(73分7.シュバインシュタイガー)
13.バラック
FW:
11.クローゼ
(111分10.ノイビル)
20.ポドルスキ

フォーメーション
(4-4-2)

  20  11
18  13   19
    5
16 21  17  3
    1

【イタリア】
GK:
1.ブッフォン
DF:
19.ザンブロッタ
5.カンナバーロ
23.マテラッツィ
3.グロッソ
MF:
21.ピルロ
8.ガットゥーゾ
16.カモラネージ=累積2枚決勝出場停止
(91分15.イアクィンタ)
20.ペッロッタ
(104分7.デル・ピエロ)
10.トッティ
FW:
9.トニ
(74分11.ジラルディーノ)

フォーメーション
(4-5-1)

    9
 20 10 16
   8 21
3  23  5  19
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
ドイツ…43%
イタリア…57%
シュート数:
ドイツ…13
イタリア…15
枠内シュート数:
ドイツ…2
イタリア…10
PK数:
ドイツ…0
イタリア…0
CK数:
ドイツ…4
イタリア…12
FK数:
ドイツ…30
イタリア…23
OS数:
ドイツ…2
イタリア…11

 ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第22日は4日、ドルトムントで準決勝を行い、イタリアが開催国のドイツを延長戦の末に2−0で下し、3大会ぶり6度目の決勝進出を決めた。
 イタリアは1982年以来4度目の優勝を懸けて、9日にベルリンで行われる決勝でポルトガルvsフランス(5日・ミュンヘン)の勝者と顔を合わせる。ドイツはこの敗者と8日にシュツットガルトでの3位決定戦に臨む。
 互いに好機をつくりながらも決められず、0−0で突入した延長後半終了間際、イタリアがPK戦目前に均衡を破った。延長後半14分、右CKのこぼれ球を拾ったピルロがドイツDFを引き付けて絶妙なパスを出し、ゴール右のグロッソが左足を振り抜き、左ポストを巻くゴール。さらにロスタイムにカウンターからジラルディーノのラストパスをデル・ピエロが決めた。カンナバーロを軸とした堅い守り(カテナチオ)だけでなく、攻めの姿勢を最後まで貫いた。
 ドイツはバラックを軸にチャンスを掴んだが、ポドルスキ、途中出場のシュバインシュタイガーらの攻めに精度を欠いた。

【ドイツ相手に5戦無敗】
 イタリアがドイツとの相性の良さを示した。準決勝の勝利で、W杯でのドイツ(西ドイツを含む)との対戦成績は3勝2分けとなった。今年3月の親善試合でも、トッティ、トニ、ジラルディーノら主力を欠きながら4−1と圧勝していた。リッピ監督は「とてもハッピーだ。チャンスを何度もつくり、シュートはゴールのポストやバーに2度も当たっていた。試合のほとんどを支配し、勝利に値する内容だった」と優位に試合を運んだことを強調していた。
 W杯での両国の初顔合わせは1962年チリ大会1次リーグで、無得点で引き分けた。1970年メキシコ大会では延長戦の末4−3でイタリアに軍配。1978年アルゼンチン大会は2次リーグで対戦し、0−0の引き分け。1982年スペイン大会では決勝で対戦、FWロッシの先制点など後半に3点を奪ったイタリアが3度目の優勝を果たした。

【最少失点記録更新なるか】
 イタリアは6試合でわずか1失点という堅守が光る。過去の最少失点は7試合2失点だった1998年のフランスで、記録更新の可能性を残している。連続無失点は4試合に伸び、イタリア自身が1990年大会でマークした5試合連続のW杯記録に迫る。
 グロッソが挙げた決勝点は0―0の延長後半14分で、試合開始から119分目。1990年大会の決勝トーナメント1回戦でイングランドのプラットがベルギーから奪ったゴールと並ぶ、W杯史上最も遅い先制点だった。
 ドイツは延長戦で決着したケースはこれで1分け3敗。PK戦にもつれ込んだ4度はいずれも勝ち進んでおり、あと数分、イタリアの攻撃をしのげば、勝利の女神はドイツにほほ笑んだかもしれない。
 1990年大会で優勝した経験を持つドイツのクリンスマン監督は選手、監督双方の立場で頂点に立つ夢はこの大会で果たせなかった。過去この快挙を達成したのはブラジルのザガロ、西ドイツのベッケンバウアーの2人しかいない。

【グロッソが土壇場弾】
 延長後半も14分、土壇場でイタリアを決勝に導くゴールを奪ったのは、28歳の左サイドバック、グロッソだった。デル・ピエロの右CK。相手の短いクリアをゴール正面で拾ったピルロが右へドリブルする。190センチの長身で空中戦に強いグロッソは、ヘディングシュートを狙って近いサイドにいた。その位置でピルロの縦パスを受け、左足のダイレクトシュートを左隅へ決めた。
 ボールがゴールネットを揺らすと「信じられない」とでも言うように、首を何度も振りながら走りだした。「あの瞬間の感情は、今まで経験したことがないものだった」
 そのシュートは、今季まで所属したセリエAのパレルモで活躍したFKのスペシャリストらしく、鋭く曲がった。その正確なキックを買われ、新シーズンは強豪インテルでのプレーも決まっている。
 オーストラリアとの決勝トーナメント1回戦では、やはり終了間際にドリブル突破でPKを獲得し、勝利を引き寄せた。微妙な判定で、試合後はシミュレーションだと非難する声が相次いだ。
 しかしリッピ監督には「あの時間帯にあそこまでドリブル突破できるDFはいない」と褒められ、「信頼されている」と自信を深めた。今大会の“ラッキーボーイ”が、チームを一気に優勝へ導くか。

【雑音封じる値千金弾】
 延長から投入されたデル・ピエロが、周囲からの雑音を封じる値千金のゴールで存在をアピールした。延長後半の終了直前、逆襲から走り込んでジラルディーノのパスを受け、右足でネットを揺らした。円熟の31歳は今大会初ゴールに「最近は批判もあったが、素晴らしい仕事ができた」と喜びを表現した。
 今大会は先発から外れ、ベンチを温める時間が多い。だが「ハードワークをする準備はできていた」と言う。そして「延長に入って中盤のスペースが広がり、チャンスだった」と狙っていた通り、カウンターからお家芸の得点。「今までの代表人生で最高の経験になった」と感慨に浸った。
 リッピ監督の起用に応えたベテランは批判を力に変え、信頼を取り戻した。「まだ決勝がある。僕らの仕事は終わっていない」と前を向いた。

【開催国ドイツ、決勝逃す】
 計120分間の激闘を終えると、ドイツのセンターバックの2人、メッツェルダーとメルテザッカーはがっくりと膝に手をついた。試合終了を知らせる主審の笛は、開催国の快進撃の終わりをも告げた。
 この日は52年前のスイス大会で当時の西ドイツがW杯初優勝を果たした日だった。さらにドルトムントのスタジアムでの代表の試合はこれまで、1923年から14戦で13勝1分けと負けていなかった。主将のバラックが「人々が後押ししてくれる」と話していた通りの大声援に乗り、立ち上がりから積極的に出た。
 速く、そして激しくイタリアに対抗した。21歳のポドルスキは前線で駆け回り、22歳のラームは左サイドを攻め上がった。最終ラインでは21歳のメルテザッカーが相手FWトニを抑え込んだ。だが、相手の堅守に遭い、思ったように攻めさせてはもらえなかった。
 それでもクリンスマン監督は「PK戦は頭になく、点を取ることだけを考えていた」と言う。後半28分に21歳のシュバインシュタイガー、同38分には22歳のオドンコールを投入。だが得点できず、延長に突入した。
 相手DFが疲労から体を折って膝に手を置く場面が多くなったのに対し、ドイツの運動量は落ちない。その後半7分にはポドルスキが左からフリーでシュートを狙ったがGKブッフォンの好守に阻まれた。そして最後の最後、同14分に均衡を破られた。
 若さと勢いだけでは、決勝に進むには何かが足りなかった。ラームは「ああいう時間にゴールされるとショックは大きい」。その目は真っ赤だった。

【積み残した思い晴らせず】
 喜ぶイタリア選手を、膝を抱え込むように座ったまま呆然と見詰めていた。ドイツの主将バラックは前回大会で積み残した思いを晴らす舞台に立つことはできなかった。
 4年前、韓国との準決勝。最大のピンチを切り抜けるため、あえて身をていして反則を犯し、警告を受けた。この試合で決勝点を挙げながら、ブラジルとの決勝は出場停止で出場できなかった。
 さらに今大会後にはプロになってからプレーを続けてきたドイツを離れ、チェルシー(イングランド)への加入が決まっている。国民の目にその勇姿を残したいという強い気持ちが今大会のプレーには出ていた。
 この日も「背中に追い風を受けている」という若いチームを引っ張った。攻撃でボールに絡むだけでなく、タッチ際では強烈なスライディングタックルも仕掛けた。延長前半のロスタイムに送った絶妙な右クロスは、ポドルスキのヘディングが正確性に欠けた。120分間、グラウンドに居続けたが、決定的な仕事はできなかった。
 近寄ってきたクリンスマン監督に促されるように立ち上がると、仲間とともに手をたたきながらスタンドに向かって感謝した。だがピッチを去るのは一番早かった。「イタリアが勝利に値しないとは言わない。でもほろ苦い気持ちだ」。悔しさを紛らわすように言った。

【クローゼ、シュートゼロ】
 現在5ゴールで得点王に一番近いドイツのクローゼはイタリア戦で1本もシュートを打てずに終わった。決勝進出を逃し「相当、がっかりしている」と落胆ぶりを隠さなかった。
 カンナバーロ、マテラッツィにマークされ、前線で思った動きができなかった。ならばと中盤まで下がり、ボールに絡んでチャンスメーク。後半34分にはポドルスキからのパスをつないで右へ出し、決定的な場面をつくったが、シュナイダーがシュートを浮かせた。
 巧みなドリブルでも打開を図り、守備にも奔走した。だが大きな見せ場はなく、0―0の延長後半6分、ノイビルと代わって退いた。その後、チームは終了間際に2失点した。「両チームとも互角に得点機をつくった。でもイタリアの方がうまくやった」と振り返った。
 2大会連続で決勝のピッチに立ち、雪辱を期す機会はなくなった。それでも、クリンスマン監督が「ドイツのサポーターのために、3位決定戦でもいいプレーをしたい」と話すもう1試合が残っている。またまた大声援を受けての試合になるのは間違いない。クローゼは何ゴールまで伸ばせるか。

≪採点表≫
【ドイツ】
GK:
1.レーマン 6.5
DF:
3.フリードリヒ 6.0
17.メルテザッカー 6.0
21.メッツェルダー 6.0
16.ラーム 6.5
MF:
5.ケール 6.5
19.シュナイダー 6.5
(83分22.オドンコール 6.0)
18.ボロウスキ 6.0
(73分7.シュバインシュタイガー 6.0)
13.バラック 6.0
FW:
11.クローゼ 6.5
(111分10.ノイビル --)
20.ポドルスキ 6.0
【イタリア】
GK:
1.ブッフォン 7.0
DF:
19.ザンブロッタ 6.5
5.カンナバーロ 7.0
23.マテラッツィ 6.5
3.グロッソ 6.5
MF:
21.ピルロ 7.0
8.ガットゥーゾ 6.5
16.カモラネージ 6.0
(91分15.イアクィンタ 6.5)
20.ペッロッタ 7.0
(104分7.デル・ピエロ 6.5)
10.トッティ 6.0
FW:
9.トニ 6.0
(74分11.ジラルディーノ 6.0)

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