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本日の超最新情報
2006.07.06.THU

☆決勝進出★
2006年ワールドカップドイツ大会・準決勝結果

ポルトガル0−1フランス
(ミュンヘン・66000人)

主審:ホルヘ・ラリオンダ(ウルグアイ)
天気:晴れ
気温:28℃
マン・オブ・ザ・マッチ:リリアン・テュラム(フランス)

≪得点者≫
フランス:ジダン33=PK

≪出場メンバー≫
【ポルトガル】
GK:
1.リカルド
DF:
13.ミゲル
(62分2.パウロ・フェレイラ)
16.リカルド・カルバーリョ
5.フェルナンド・メイラ
14.ヌーノ・バレンテ
MF:
6.コスティーニャ
(75分23.ポスティガ)
18.マニシェ
7.フィーゴ
20.デコ
17.クリスティアーノ・ロナウド
FW:
9.パウレタ
(68分11.シモン)

フォーメーション
(4-5-1)

    9
17  20   7
  18  6
14 16  5 13
    1

【フランス】
GK:
16.バルテズ
DF:
19.サニョル
15.テュラム
5.ギャラス
3.アビダル
MF:
4.ビエラ
6.マケレレ
22.リベリー
(72分9.ゴブ)
7.マルダ
(69分11.ヴィルトール)
10.ジダン
FW:
12.アンリ
(85分14.サハ

フォーメーション
(4-5-1)

  12
7     10  22
  6   4
3  5   15  19
   16

≪各種データ≫
ボール支配率:
ポルトガル…59%
フランス…41%
シュート数:
ポルトガル…12
フランス…5
枠内シュート数:
ポルトガル…5
フランス…4
PK数:
ポルトガル…0
フランス…1
CK数:
ポルトガル…8
フランス…3
FK数:
ポルトガル…11
フランス…22
OS数:
ポルトガル…4
フランス…0

 ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第23日は5日、ミュンヘンで準決勝1試合を行い、フランスがポルトガルを1−0で破り、2大会ぶり2度目の決勝進出を決めた。9日午後8時(日本時間10日午前3時)からベルリンで行われる決勝ではイタリアと対戦する。
 フランスは自国開催の1998年大会以来2度目、イタリアは1982年スペイン大会以来4度目の優勝を目指す。過去のW杯での対戦成績は、イタリアの2勝1分け(PK負け)1敗。欧州勢同士の決勝はイタリアが西ドイツを下した1982年大会以来となる。
 フランスは攻守に決め手となる働きが出た。前半33分、アンリの巧みな切り返しがカルバーリョの反則を誘ってPK。これをジダンが確実に決めた。守備ではビエラ、マケレレのMF陣、DFテュラムらが集中して本領発揮。後半のポルトガルの猛攻をしのぎ、1点を守り切った。
 攻撃の幅ではポルトガルに分があり、シュート数も12−5と優勢。デコのパスやサイドからのロナウドの再三の切り崩しなどから、何度も相手ゴール前まで迫った。しかし、FWパウレタが抑え込まれるなど、相手守備を崩し切れず、ゴールが奪えなかった。
 初の決勝進出を阻まれたポルトガルは、8日(日本時間9日)にシュツットガルトでドイツとの3位決定戦に臨む。

【ジダン最後のひのき舞台】
 フランスが準決勝でポルトガルを破り、2大会ぶりの決勝進出。今大会を最後に現役引退するMFジダンは、栄光に彩られたサッカー人生の幕をW杯決勝という最高の舞台で下ろすことになった。
 アンリがカルバーリョに倒されて得たPKだった。前半33分、ペナルティースポットに進み出たジダンが右足で蹴ったボールは、GKリカルドの手をかすめながら左サイドネットを揺らした。午後9時のキックオフにも関わらず、気温は28度。汗のしぶきを散らし、大きな口を開けて叫んだ。
 スタジアムを埋めた6万6000人の大観衆の多くは、芸術家になぞらえ「マエストロ(巨匠)」と称される不世出の司令塔の残り少ないプレーの一つ一つを、いとおしむように見守った。
 1日の準々決勝、ブラジル戦では全盛期をしのぐような、すごみのあるプレーを90分間持続した。その疲労が残っていたのか、この日の運動量はいまひとつ。しかし、随所で卓越した技術を駆使し、試合をコントロールした。
 長年にわたり後方から司令塔のプレーを見続けてきたビエラは「今でもファンタスティックな選手。決勝が彼の最後の舞台となってうれしい」。主将に有終の美を飾らせてやろう、という思いはチームの大きな求心力を生んでいる。
 アルジェリア移民2世で、マルセイユの貧困街の路地裏から始まった“伝説”の最終章。舞台は歴史あるベルリンの五輪スタジアムである。

【ベテラン陣の鉄壁】
 フランスの鉄壁の守備を支えるベテラン達が観客席に向かい歓喜の歌をうたい上げた。フランスが準々決勝のブラジル戦に続き、無失点の守備で過去3度弾き返されている鬼門の準決勝を突破。1998年フランス大会以来、2度目の世界一の座に王手をかけた。
 フランス陣内に緻密に張り巡らされた守備網を支えたのは、経験と知恵、そして身体能力を兼ね備えたベテラン守備陣だった。33歳のマケレレ、30歳のビエラの守備的MFコンビがまず第1の防波堤。ここを突破されても34歳のDFテュラムとギャラスのセンターバック陣が高さと強さを生かし、ことごとくピンチの芽を摘み取った。そして、最後に控えるGKバルテズは35歳。今大会を最後に引退する34歳の司令塔ジダンが前半33分に挙げたPKによる1点を最後まで守り抜いた。
 ジダン、マケレレ、テュラムはユーロ2004(2004年欧州選手権)を最後に1度は代表を引退。母国の欧州予選敗退の危機に再び「レ・ブルー(フランス代表)」のユニホームを身にまとった。グループリーグでも得点力不足で2試合を終えた段階で2分けと敗退のピンチ。ベテランの奮闘で危機を乗り越え、チームは再び頂点まであと一歩に迫った。「今のフランスには耐える力がある。全員に犠牲精神がある」とドメネク監督も選手を称えた。
 1998年メンバーの1人、ビエラは「我々は年寄りチームと言われたが、一つ一つ勝ち上がってここまできた。サッカーはピッチ上での結果だけが真実だ」と胸を張った。
 1998年の初優勝の際には移民社会のフランスを象徴するような多人種構成のチームの快挙に、人々はフランス建国の理念「自由・平等・博愛」を重ね合わせ、決勝の夜はシャンゼリゼ通りを歓喜の大群衆が埋めた。
 それから8年。フランス社会は昨年、都市郊外の移民社会の暴動が続発するなど、フランス統合の理念が揺らぐ。アルジェリア移民2世のジダンを筆頭にした8年前の英雄が、再び世界一を掴めるか。

【最後まで執念失わず】
 初の決勝進出への執念は最後まで失わなかった。後半ロスタイムの表示は4分。CKのチャンスにはGKリカルドまでが自陣のゴールをがら空きにして、相手ペナルティーエリアに上がった。「1点が欲しかった。とにかく追いついてほしかった」と、途中で退いたパウレタは祈るような気持ちで見守ったという。
 スコラリ監督と築き上げた強い信頼。誰もが「監督のために勝ちたかった」と口を揃えた。
 主将のフィーゴはユーロ2004(2004年欧州選手権)準々決勝のイングランド戦で途中交代に腹を立て、ベンチを素通りしてロッカールームに引き揚げたことがある。しかし同監督は「彼はチームの勝利を願ってマリア像に祈りを捧げていた」と口うるさい報道陣をけむに巻き、かばった。
 スコラリ監督が持ち込んだ結束力は、ブラジル仕込みでも何でもない。指揮官自身のチーム再建への信念からだった。
 パスを細かくつなぎ、両サイドで仕掛けるドリブル突破はお家芸にもなりつつある。フィーゴの後継者といわれるロナウドがフランス戦でみせた軽やかなステップの切れ味、巧みなフェイントは、DFを翻弄する度にスタンドが沸いた。
 間違いなくポルトガルの次代を担うホープ。試合後、フィーゴにロナウドをはじめ全員がねぎらいの言葉をかけた光景も、チームの団結を象徴する光景だった。ブラジルから国籍を変更してW杯に初出場したデコは「将来楽しみなチームでもう一度挑戦したい」と言い切った。

【名将スコラリ無敗も止まる】
 異なる国を率いた監督として史上初となる2大会連続制覇は夢と消えた。前回は母国ブラジルを率いて頂点に立ったポルトガルのスコラリ監督は「拮抗した試合でPKだけが決まった。そのことに文句は言いたくない」と潔く敗戦を受け入れたが、言葉の端々に悔しさがにじんだ。外国人監督が優勝したことがないというジンクスも破れず、W杯無敗記録も12試合で止まった。
 ピッチサイドでは両腕を不服そうに広げたり、頭を抱えたりと、いら立ちが募った。時には顔を真っ赤にして大声を出すシーンも。PKで1点を失ったあとの前半37分、ロナウドがペナルティーエリア内で相手選手ともつれて倒れたが、笛は鳴らなかった。「フランスのPKは妥当な判定だったが、あれもPKだった」と思わず判定に不満を漏らした。
 大会中、選手に中国古来の「孫子の兵法」を冊子にして配った。優勝請負人と期待された老練な策士だが、ポルトガルを初の決勝には導けなかった。「この小さい国が決勝まで進むのは難しい。ただ、選手達のことは誇りに思う。40年ぶりにここまでたどり着いたのだ」。1966年大会以来のベスト4に胸を張り、3位決定戦に全力を尽くすと宣言した。
 選手から絶大な信望を集めるが、大会後の続投については「これから考えたい」。ブラジルの監督候補にも名前が挙がっており、名将の動向が注目される。

【フィーゴ、ジダンに賛辞】
 決勝進出を阻まれた悔しさよりも、ゴールをもぎ取れなかった無念さが残った。試合終了と同時に、ポルトガルの主将フィーゴはかがみこんだまま一歩も動かなかった。
 昨季までレアル・マドリード(スペイン)で苦楽をともにしたフランス主将のジダンとは、同じ1972年生まれ。ジダンがこの大会限りで引退するため、これが最後の対戦だった。「1点がずしりとこたえた」とフィーゴは振り返った。
 左足首を痛めながら奮闘し続けた。「先にゴールが欲しかった」の言葉通り、前半16分には得意のドリブルからシュートを放ち、相手の堅守をこじ開けようとの意気込みを見せた。若手を勢いに乗せるために自らを鼓舞し、頻繁にポジションチェンジも繰り返した。それでも、マケレレらが踏ん張るフランスの牙城は崩れなかった。
 焦りがリズムを狂わせた。後半33分、ロナウドの直接FKをGKバルテズが大きくはじいた。フィーゴは宙に浮いた絶好のチャンスボールをすかさず頭で合わせたが、バーの上。珍しく、両手で頭を抱え込んだ。
 「ブラジルを破ったフランスの勢いを、ずっと感じていた」という。ジダンを中心によみがえったフランスの強さ。そのジダンに「やはり偉大だった」と賛辞を贈った。互いにユニホームを交換し、健闘を称えて抱き合った。
 今大会の予選途中で代表に復帰し、通算126キャップ。W杯は恐らく代表最後の勇姿となる。「若い世代に期待をかけたい。決勝は逃したが、将来があるから」と、最後はさわやかな笑みを残して去った。

≪採点表≫
【ポルトガル】
GK:
1.リカルド 5.5
DF:
13.ミゲル 6.5
(62分2.パウロ・フェレイラ 5.5)
16.リカルド・カルバーリョ 5.5
5.フェルナンド・メイラ 5.5
14.ヌーノ・バレンテ 5.5
MF:
6.コスティーニャ 5.5
(75分23.ポスティガ 5.0)
18.マニシェ 6.0
7.フィーゴ 6.0
20.デコ 5.5
17.クリスティアーノ・ロナウド 6.0
FW:
9.パウレタ 4.5
(68分11.シモン 6.0)
【フランス】
GK:
16.バルテズ 5.0
DF:
19.サニョル 6.0
15.テュラム 6.5
5.ギャラス 6.0
3.アビダル 5.5
MF:
4.ビエラ 6.5
6.マケレレ 6.5
22.リベリー 6.0
(72分9.ゴブ 5.5)
7.マルダ 5.5
(69分11.ヴィルトール 5.5)
10.ジダン 6.5
FW:
12.アンリ 6.0
(85分14.サハ --)

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