☆全勝★
2006年W杯ドイツ大会アジア1次予選グループ3最終節結果
日本代表1−0シンガポール代表
(埼玉スタジアム)
≪得点者≫
日本:玉田13
≪出場メンバー≫
日本代表
GK:
12.土肥洋一
DF:
21.加地亮
3.松田直樹
5.宮本恒靖
17.三浦淳宏
MF:
4.遠藤保仁
6.中田浩二
8.小笠原満男
(80分14.三都主アレサンドロ)
16.藤田俊哉
(59分27.大久保嘉人)
FW:
19.本山雅志
28.玉田圭司
(72分11.鈴木隆行)
フォーメーション
(4-4-2)
19 28
16 8
6 4
17 4 3 21
12
2006年W杯アジア1次予選グループ3最終戦で、既に来年の最終予選進出を決めている日本は本日、埼玉スタジアムでシンガポールと対戦、1―0で勝ち、6戦全勝で1次予選を終えた!1次予選での控え選手主体の先発メンバーで臨んだ日本は前半13分、玉田(柏)が先制。その後は引いて守る相手を崩しきれず、後半には大久保(C大阪)らも投入したが追加できなかった。ジーコ監督就任以来の通算成績は23勝8分け8敗。来年2月から8月までのアジア最終予選は1次予選を突破した8チームが2グループに分かれてリーグ戦を行い、各グループ上位2位までがW杯切符を獲得。3位同士の勝者は北中米カリブ海予選4位とのプレーオフで出場権を争う。アジア最終予選の組み合わせは12月9日に決まる。
【4バックは手応え】
守備では4バックが機能した。日本が90分通して4バックで戦ったのは3月31日のシンガポール戦以来231日ぶり。中盤との連係もよく、後半20分に松田が最前線まで攻撃参加した場面では、ボランチの中田浩が下がって高い位置でDFラインを保った。後半ロスタイムに三浦が転んでカウンターを許したが、決定機を与えたのは1回のみ。ラインを統率した宮本主将は「バランスは問題なかった」と振り返った。リスクを冒さなかったため、両サイドがほとんど攻撃参加できなかったのは今後の課題。相手のカウンターを警戒し、守備のバランスを優先させた。後半に中盤が詰る原因にもなったが、三浦は「4枚だと上がるのは難しい」。3バックで実績を残しているジーコジャパンだけに、4バックでサイド攻撃に磨きをかければ新たな武器になる。
【KAZUの方が…】
格下のシンガポールに1点しか奪えず、日本サッカー協会の川淵会長にとってもストレスのたまる試合となったようだ。ジーコ監督が三浦知良(神戸)ら代表に功績のあった現役選手の招集も提案した試合だけに「これだったらカズが出た方が、気合が入ってよかったかな?」と苦笑した。控え組の起用を決断したジーコ監督も「(功労者招集と、どちらが良かったか)回答はできない。ただ、彼らへの感謝の意は全く変わっていない」と微妙な質問をかわした。
≪各選手コメント≫
土肥洋一(FC東京)
「(最後のピンチの時)あれはやられなくてよかった。引き分けと勝ちではぜんぜん違うから。自分が出てる日に負けるのは嫌だったので、90分間集中した。次がある(1次予選を勝ち抜いている)というのはあったけれども、スタメンで使ってもらえて自分としてはすごくモチベーションがあった。試合には、普通どおりに入っていけた。シンガポールはとても引き気味だったので、崩すのが難しい相手だった。前半でもっと点が入っていれば、違う展開になっていたと思う。シンガポールは引いてカウンターという戦術を徹底していて、自分たちのリズムを作っていた。それでペースをつかまれてしまった。もう1点入れていれば、相手を引き出すことができたんだけれども。それでも、失点をゼロに抑えることができたのは、これまでの積み重ねでできたことだと思う」
三浦淳宏(東京ヴェルディ1969)
「なかなか2点目が取れなかった。早い時間に入っていたら展開は変わっていた。引かれた相手に対して、課題ができた。誰かにボールを預けて、回り込むことも考えていたけれども、ボールが預けづらかった。(後半足をつったのは?)気持ちが入りすぎてつったんじゃないかな。試合自体が久しぶりだったので、筋肉が固まっていたのかも…」
中田浩二(鹿島アントラーズ)
「(遠藤とのコンビは)前半2人とも残りすぎていた。どちらかが上がって、もっと相手を引き出せればよかった。いつも一緒にやっているわけではないので、すぐに完璧というのは難しい。それなりにできたとは思うけれど。システムについては、3バックの方がしっかり相手につける。4バックのときは、ディフェンスとの間に入られてしまうことがある。マツ(松田)もツネ(宮本)もクラブでは3バックだし、それは仕方がない部分もある。これで課題もはっきりしたので、後は積み重ねだと思う。急には難しい」
藤田俊哉(ジュビロ磐田)
「満男(小笠原)とのポジションチェンジは、今日はあまりできなかった。後ろに下がればいくらでもボールはもらえるし、どちらかが前だったら、どちらかが後ろという決め事をしていたけれども、満男はちょっと大変そうだった。初めて予選にスタメンで出られて、雰囲気は分かったけれども、それだけで終わってしまった。みんながどういうサッカーをするのかは、試合に出ないと分からない。ただ、今後の最終予選に向けて、最低限の結果を出したと思う。(4−4−2が機能していないのでは?)それを言うと言い訳になってしまう。11人でやるということは変わらないから」
本山雅志(鹿島アントラーズ)
「1点だけというのはちょっと残念。最終予選に向けて課題は見えたと思う。玉田の動きはよく見えていた。もっと彼のスピードを生かしたかった。最終予選に向けては、自分もシュートの精度を上げたり、周りをうまく使うことについても、もっと精度を上げていきたい。そういったことが分かった。やっぱり試合に出ないと分からない。そういう意味で、今日は出られてよかった。引いた相手を崩すには、サイドチェンジで2対1の状況を作っていけば、サイドを破れるし、アーリークロスとか後ろとか、選択肢も増える。味方と重なっても、追い越していけばいい。1つ1つが勉強になった。シュートミスについては、いろいろ考えてしまった。どっちつかずになって、ミスキックになってしまった。今までああいうシチュエーションのときは走ってもボールが来なかったり、逆にボールが来た時に走らなかったりしていたんだけれど、ああいうこぼれ玉でもチャンスになるというのが分かった」
玉田圭司(柏レイソル)
「もっとゴールを決めるチャンスはあったけれど、決められなかったのが悔しかった。(自分のプレーについては)点が取れたのでよかったけれども、プレー自体はあまりよくなかった。あまり振り返るのは好きじゃないので、Jリーグで頑張るしかない」
大久保嘉人(セレッソ大阪)
「(オフサイドになったシュートは)シュートを打った後にオフサイドと気がついた。笛は聞こえなかった。試合に入っていくときは、自分から声を出していこうと思っていた。とにかく点が取りたかった。(FKに飛び込んだシーンは)ぜんぜんボールが見えなかったです。(試合の満足度は?)あまりサッカーをやっていた気がしなかった」
日本代表・ジーコ監督
「序盤はなかなか良かった。ボールも支配していた。だが、(シンガポールの守りを)なかなかこじ開けて追加点を取ることができなかった。簡単な試合ではなかった。勝ったことは尊い。(代表功労者の招集については)彼らは実際に今日はプレーしてないわけだし、今回の決断でのチームでよかったのか悪かったのか、答えるのは難しい。ただ、彼らもJリーグでプレーしているわけで、このピッチにいたら、これまで培ってきた経験を生かすことで、違った結果になっていたかもしれない。実際、今いるグループで何かをやるというのが大きな目標だったから、今の状況ではなかなか答えられない。ただし私自身、彼らへの感謝や敬意というものは変わっていないし、今でもプロとしてやっているわけで、実際に代表に呼ばれても、きっちりと自分たちのサッカーを見せてくれただろう」
シンガポール代表・アブラモビッチ監督
「今日は我々にとっていい試合だった。日本に対し、守備的にならずに最後まで攻撃的に戦うことができた。日本は強く、プレッシャーもきつかったが、こちらもチャンスを作ることができた。再び、日本と戦えることを楽しみにしている。シンガポールの選手は、1983年、84年、85年生まれが大半の若いチーム。それ対して日本は、ほとんどの選手が25、26歳の脂が乗り切っている年齢。あと2年もしたら、日本のレベルに到達できればいい」
≪採点表≫
日本代表
GK:
12.土肥洋一 5.5
DF:
21.加地亮 5.0
3.松田直樹 6.0
5.宮本恒靖 5.5
17.三浦淳宏 6.0
MF:
4.遠藤保仁 5.5
6.中田浩二 5.5
8.小笠原満男 6.0
(80分14.三都主アレサンドロ --)
16.藤田俊哉 5.0
(59分27.大久保嘉人 5.0)
FW:
19.本山雅志 5.0
28.玉田圭司 6.5
(72分11.鈴木隆行 5.0)
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