☆逆転勝利★
国際親善試合結果
アイスランド代表2−3日本代表
(マンチェスター・シティスタジアム)
≪得点者≫
アイスランド:ヘルグソン5、50
日本:久保21、36、三都主58=PK
≪出場メンバー≫
日本代表
GK:
1.楢崎正剛
DF:
22.中沢佑二
5.宮本恒靖
3.坪井慶介
(46分8.小笠原満男)
MF:
21.加地亮
18.小野伸二
(60分4.遠藤保仁)
6.稲本潤一
(46分15.福西崇史)
14.三都主アレサンドロ
10.中村俊輔
(46分19.本山雅志)
FW:
9.久保竜彦
(46分11.鈴木隆行)
20.玉田圭司
(46分13.柳沢敦)
フォーメーション
(3-5-2)
9 20
14 10 21
18 6
22 5 3
1
英国遠征中の日本代表は本日、マンチェスターで世界ランキング56位のアイスランド代表と国際親善試合を行い、3−2(前半2−1)の逆転勝利で遠征初戦を飾った!アイスランドとの対戦は33年ぶりで、日本の通算2勝。ジーコ監督就任以降の通算成績は12勝7敗6分けとなった。前半早々にFKから先制点を奪われた日本は、21分と36分にいずれも小野(フェイエノールト)のパスから久保(横浜M)が得点して逆転。同点とされた後半には13分に三都主(浦和)がPKを決めて勝ち越した。日本は6月1日(日本時間6月2日早朝)、マンチェスターで強豪イングランド代表と遠征最終戦を行う。
≪各選手コメント≫
楢崎正剛(名古屋グランパスエイト)
「(口が腫れているが?)足も打ったし、もう満身創痍。いきなりやられたから。立ち上がりはセットプレーのポジションとか守り方とか注意してたけど、やられたんでね。まずセットプレーにならないような対応が必要。そういう機会を与えないようにしないといけない。あとは自分がもっとリーダーシップをとってゴール前を守らないといけない。どんな失点もしたくない。1点目の失点は、なるべくラインを高く保って自分が出るスペースをケアしたかったけど、限りがある。ラインを下げると守備の選手が後ろ向きになるし、下がり気味のところで我慢してやっていた。もっときちんとクリアしないと」
宮本恒靖(ガンバ大阪)
「1点目の失点はボールがすごく良かった。アンラッキーな面もあった。その前に相手にファウルを与えないことが大事。セットプレーの失点には注意しないと。意識を高くする必要がある。失敗を繰り返してはいけない。(守備と守備の間に入られる?)僕のポジションをツボ(坪井)にもう少しカバーしてもらうとかね。高さはそこまで怖いとは思わなかった。こぼれ球を拾うとかもっとやっていかないといけない。2点目の失点のシーンは高さの問題じゃなくて、マークを外された。タイミングの問題だと思う。ファーサイドにいかれたわけでもなかったし。今日の試合は動き出しの速さとか、いい経験になった部分も多かった」
小野伸二(フェイエノールト)
「まあ、結果的に勝ってよかった。後半はチャンスがあったけど、ゴールできなかったんで、そういう時に相手に差をつけることが大事。前半は中盤にスペースがあったから、(いい攻撃が)できたし。でも、それより最初の失点が問題。そこをしっかり修正してやっていかないといけない。攻撃のコンビは別に問題はなかった。イナ(稲本)とのコンビもいい感じだったし、イナが前に行く時は自分が後ろとか、いい感じでやれたと思う。イングランド戦は、今日のようにうまくはいかないと思う。しっかり調整して、いい試合ができるようにしたい。中1日だけど、今日は半分しかやってないんで大丈夫」
稲本潤一(フルハム)
「結果的に勝てたことはすごく良かったと思う。でももっとチャンスがあったし、決めるべきところで決めないといけない。セットプレーでやられたことを修正しないといけない。失点については立ち上がりに少し集中力を欠いた。向こうはセットプレーの強さを発揮してきた。もう少し人をマークするとか、集中力を高めていく必要がある。攻撃面はFWがしっかり取るべきところを取ったし、ゴールまでの形もできていた。でも守備が問題。相手がロングボールに強かったんで、セカンドボールを拾うとか必要だった。イングランド戦はもっと収集力を保つことが大事。キックオフが20時だし、時間もあるので、いい準備ができる。いい準備をして臨みたい」
三都主アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
「(足の状態は?)練習の時、痛かったので、1回休んで、治療もした。治療は1日中冷やしたりとか。膝の腱がどうなっているのか、自分でも分からない。薬も飲んでいるし、痛みも抑えているから、そのせいでいいのかな。でも監督はイングランド戦もあるし、無理するなと言っている。大事なのは9日(W杯予選の対インド戦)だって。(今日の試合の満足度は?)うーん、個人的にはまだまだ。今日は前が空いていたけど、左でつなぐチャンスが少なかったし、ボールを持った時、周りと遠かった。もうちょっと。3−5−2の時は右からの攻撃の方が多かったし。4−4−2になって、後ろに下がるなとは言われていたけど。ボランチのバランスを取って満男(小笠原)のカウンターを狙えという指示だった。後半はもっと前でやりたかったけど、こういう試合もある。4−4−2になったのは、いろんな選手を使ってみたかったし、試したかったんじゃないかな。両方のシステムを使い分ける練習としては良かったと思う」
中村俊輔(レッジーナ)
「最初は2トップに入ろうとしていたけど、ボランチの位置から攻められていたし、イナ(稲本)がワンボランチみたいになっていて、伸二は左にいたから、自分は引き気味でやった方がいいと思った。伸二は長いボールが得意だし、うまく入っていたからそれを生かした方がいいかなと。長いボールから点を決めた後、相手のバックがズルズル下がると思っていたし。後半は相手の守備の間に顔を出そうと思ったけど、バランスを保ちながらプレーしたつもり。今のチームは個の力があるし、誰かしらバランスを保たないとよくないし。もっとタツさん(久保)の近くとかでやりたかった。玉田にもスルーパスとかを出したかったから、もっと近くにいようと思ったけど。こっちが点を取ってから、相手も引き気味になってきて、ようやく落ち着いた感じはある。(シンガポール戦よりよくなったか?)まだまだ。(きっかけはつかめたか?)うーん、楽しくできたからよかった。でも、次(イングランド戦)が本番だから」
久保竜彦(横浜F・マリノス)
「(先に動き出していたが、パスを呼んでいた?)タイミングだけは図っているけど…。(感覚で?)適当です…。(オマーン戦あたりから当たってますが?)どうかな…?(注目されてるのは気になる?)別に…。次も頑張ります」
小笠原満男(鹿島アントラーズ)
「今日は(シュートを)外したから、よくなかった。シュートを外した記憶しかない。でも後半は鹿島の選手が多かったし、やりやすさはあった。今日は相手が弱かったから、もっとゴールを取れたし、チャンスもあった。後半は相手がロングボールを多くしてきたし、こっちはもっとつないでゆっくりしたペースでサッカーをしたかったけど、攻めが速くなっちゃって。ゴール前までいけてたんだから、シュートを決めたかった」
ジーコ・日本代表監督
「勝利には満足しているが内容には問題がある。後半にあれだけの好機を逃してしまうと、自分たちの首を絞めてしまう。不必要な反則は避けないと。これが日本にとってすごく深刻な問題。(前半3バック、後半4バック。この思惑は?)ゲームの中でいきなり変えることによって、精神的な動揺、マークのズレが出てくるということもある。3バックにしても、4バックにしても、選手が非常にスムーズに移行ができるようになってきた。その辺の狙い、やはりシステムを変え、相手が混乱してきたときに我々がチャンスを作り、いかにそのボールをゴールに押し込むかということが課題。(次のイングランド戦については)あくまでも9日のインド戦に向けてしっかりとした調整をということで、強化を含めてこの2試合を組んでいる。実際に我々ができる、あるいはトライしているものの確立。自分たちがどういうサッカーをしなければならないか、というものを強い相手に対してトライしていきたい。当然スタジアムは本当にいっぱいになるだろう。しかし、今日のように簡単にファウルを取らせてしまうと、当然ベッカムのように非常に鋭いボールを蹴ってくる選手が複数いるので、展開が厳しくなってくる。厳しい、強い相手に対して、必ず相手の長所を消しながら、我々の良さ、速さと技術を生かすために、出来るだけ失点を抑えるためにも不必要なパスをしないで、もう少し落ち着いて対処できるようにならないと、やはり非常に展開がきつくなると思う。この辺のところを明日にでも選手ともう1度話し合って、しっかりとした、我々が今できるベストのサッカーを出せるような精神状態で臨みたい」
シグルビンソン・アイスランド代表監督
「日本はいいチームだ。素早くてテクニックも持っている。久保は対処しにくい選手。(先発した)2人のFWと、欧州でプレーする中盤の選手が印象的だった」
川淵三郎・日本サッカー協会会長
「4点目が入っていればもっと楽になった。守備でFKを与え過ぎている。(W杯予選の)インド戦への改善点になっただろう」
田嶋幸三・日本サッカー協会技術委員長
「今はインド、オマーン戦に照準を合わせてやっているが、一番修正してほしいところができていない。課題は大きい」
≪採点表≫
日本代表
GK:
1.楢崎正剛 5.0
DF:
22.中沢佑二 5.5
5.宮本恒靖 4.5
3.坪井慶介 5.0
(46分8.小笠原満男 5.5)
MF:
21.加地亮 6.0
18.小野伸二 7.0
(60分4.遠藤保仁 5.5)
6.稲本潤一 5.5
(46分15.福西崇史 5.5)
14.三都主アレサンドロ 6.0
10.中村俊輔 4.5
(46分19.本山雅志 5.5)
FW:
9.久保竜彦 7.5
(46分11.鈴木隆行 5.0)
20.玉田圭司 6.0
(46分13.柳沢敦 4.5)
日本の超サッカー情報
TOP PAGE