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2005.03.26.SAT

☆敗れる★
2006年W杯ドイツ大会アジア地区最終予選・グループB・第2戦結果

北朝鮮代表1−2バーレーン代表
(金日成競技場)
≪得点者≫
北朝鮮:パク・ソンガン62
バーレーン:フセイン・アリ7、58

イラン代表2−1日本代表
(アザディスタジアム・120000人・晴れ)
≪得点者≫
イラン:ハシェミアン25、75
日本:福西66

≪出場メンバー≫
【イラン代表】
GK:
1.ミルザプール
DF:
4.ゴルモハマディ
5.レザエイ
13.カエビ
20.ノスラティ
MF:
6.ネクナム
8.カリミ
(78分22.ニクバハト・バハディ)
12.ザンディ
(65分26.アラビー)
FW:
2.マハダビキア
9.ハシェミアン
10.ダエイ
(43分14.ナビドキア)

フォーメーション
(4-3-3)

 9  10  2
    8
  12  6
20  5  4 13
    1

【日本代表】
GK:
1.楢崎正剛(名古屋)
DF:
21.加地亮(FC東京)
22.中沢佑二(横浜M)
5.宮本恒靖(G大阪)(Cap)
17.三浦淳宏(東京V)
MF:
15.福西崇史(磐田)
18.小野伸二(フェイエノールト)
(79分8.小笠原満男(鹿島))
7.中田英寿(フィオレンティーナ)
10.中村俊輔(レッジーナ)
FW:
20.高原直泰(ハンブルガーSV)
(82分31.大黒将志(G大阪))
28.玉田圭司(柏)
(62分13.柳沢敦(メッシーナ))

フォーメーション
(4-4-2)

 28    20
  10  7
  18  15
17  5  22 21
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
イラン…42%
日本…58%
シュート本数:
イラン…13
日本…8
PK数
イラン…0
日本…0
CK数
イラン…2
日本…8
直接FK数
イラン…23
日本…8
間接FK数
イラン…2
日本…4
OS数
イラン…0
日本…3

W杯アジア最終予選は現地時間の25日、テヘランでグループB第2戦のイランvs日本を行い、日本はバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)所属のハシェミアンに2ゴールを決められ、1―2で敗れた!日本がW杯アジア予選で負けたのは1997年9月、東京・国立競技場で行われたフランス大会予選で韓国に1―2で負けて以来、8年ぶりでW杯予選では14試合ぶり。これで、日本は勝ち点3のままにとどまり、イランが勝ち点を4に伸ばして日本を上回った。日本は前半25分、マハダビキアのFKからハシェミアンに先制された。後半21分には中田英(フィオレンティーナ)のクロスから、こぼれ球を福西(磐田)が蹴り込んで追いついたが、同30分にハシェミアンに頭で決勝点を決められた。グループBもう1試合は平壌で行われ、30日に日本と対戦するバーレーンがアリの2得点で北朝鮮を2―1で下し、勝ち点を4としてイランとともにトップに立った。北朝鮮は2連敗。

≪各選手コメント≫

中澤佑二(横浜F・マリノス)
「(同点に追いついて、気持ちの)統一はされていたし、みんなで声をかけていたので、特に気持ちに油断があったというわけではないと思う。ただ、それでも点を取られたということは、ちょっとしたことだと思う。こぼれ球が相手にこぼれるところとか、2点目のセンタリングにしても、普段だったらコーナーキックになるのに、とか。そういうところで、結果が出なかったことにつながったと思う。今まで日本は、ちょっとしたことで勝ってきたということがあるので、それがたまたまイランで(裏目に)出ただけ。まあ、ここで負けたからといって、落ち込んでる場合じゃない。すぐに試合があるし、次はホームだから、今日みたいな負けは絶対にしない!という気持ちを全面に打ち出すくらいでないと。気持ちを切り替えて。1敗しても、それでもまだ先はあるから、次に必ず勝つという気持ちで練習をしていきたいと思う」

宮本恒靖(ガンバ大阪)
「こっちのリズムになっている時間帯があったけれど、そこで攻め疲れてしまっていたというか。もう少しうまくボールを回せれば良かった。(4−4−2のシステムについて)最初はうまくいかないだろうと思っていたけれど。うまく個人の能力を生かして、例えば右サイドに張らせるといったプラスの部分もあると思う。でも、だからすぐにしっくり来るシステムというわけでもない」

三浦淳宏(ヴィッセル神戸)
「気持ちは入っていたけど、結果が出なかったので悔しい。イランは技術があるので予想はしていたけど、失点したシーンがちょっと残念。失点のポイントは、チーム全員のせいだと思っている。次の試合に向けては、もう少し連係を良くしていくべきだと思う。試合前から僕のサイドは、相手がどんどん攻めてくるのは予想していたので、それは予想の範囲内だった。(ハーフタイムでジーコ監督からは?)まず落ち着くことと、バランスとか細かい指示があった。攻撃では、左の方はスペースがなく、逆に右はいっぱいあったのでそれを使っていこうと話していた。チーム全体の出来としては、やっぱり結果も出ていないし、まだまだだと思う。気持ちを切り替えて、次の試合に向けていい準備をする。ただそれだけ」

小野伸二(フェイエノールト)
「ここには勝ちに来たので、1−2という敗戦はすごく残念。自分たちが想像していた以上にいい攻撃をしてきたので、そのぶん守る方は大変だったけど、裏をうまく使えなかったので残念。後ろからもっとコントロールしていきたかったと思うけど、それがうまくできなかった。ロングボールが多くなって、自分たちのサッカーが見せられなくて前半からすごく残念だったなと思う。気持ちがちょっと高ぶりすぎたのかな。後半は改善されたというか、なるべく僕らボランチがもらいに行って展開するという形ができてきたんじゃないかと思う。遠目からのシュートは、決まっていれば最高だったけど。ああいうのが有効だと思っていたので。イエローについては、最後さわっていないので、下らないイエローだった。すごく残念。累積警告でバーレーン戦は出られないけど、みんなの勝利を願ってしっかり応援したいなと思う」

中村俊輔(レッジーナ)
「前半は守備する時間が多かったが、アウェーだし、右サイドにいい選手がいたので。その分、ヒデ(中田英)さんのところで前半は基点になったと思うので、それはそれでよかったと思うけれど、1−1になった時間帯で、アウェーなので守るのか、もう1点を取りに行くのか、自分たちのサッカーをするのかが、あやふやになっていた。そこが悔しい。後半は負けていたので、前へ前へ行こうとして、自分のプレーを出そうとしている間に1−1になった。その後の時間帯は、個人的にジーコに聞いたら「攻めろ」ということで攻めたけれど。『守った方がいいのか?』と聞いたところ、『攻めろ』と。行った結果、点を取られてしまったけれど、そういうところの選手1人1人の考え、チームとしてもそうだけれど、もう少しはっきりしたらどうなるかなと。試合に負けた後でのロッカールームでも、気持ちを切り替えようとか、ポジション近い人同士でここはこうした方がいいとか、時間がないけどコミュニケーションを取っている。次のバーレーン戦はホームなので絶対勝つことを、気持ちを切り替えようとみんなで言っていた。ヒデさんとも終わった後に話していたが、いろいろなポジションの話と、あとは監督を交えて話そうかと。修正です。みんな気持ち切り替えてやろうということを話していた」

高原直泰(ハンブルガーSV)
「自分自身、今日はどうやったらうまく蹴れるのか、どのタイミングで動いたらパスをもらえるのか、分からなかった。(ボールが収まらなかったのは)芝の影響とかではない。とにかくボールを中盤で回して行くことで、他のスペースが空いてきて、そこからチャンスが生まれるということがあったので、それを繰り返して行くしかないんじゃないかと思っていた。(結果に結びつかなかったのは)向こうの守備というよりもうちの連係ではないか。お互いの動きやパスのタイミングだとかが、やっぱり良くなかったと思う」

玉田圭司(柏レイソル)
「イランは、いいチームだと思った。勝ち点を取れなかったのは、しょうがない。次(のバーレーン戦に)に切り替える。イメージ通りには動けていない。(いいボールが来なかった?)それもあるし、自分もタカさん(高原直泰)も前線で孤立していたというか、もらってもあまりいいプレーができていなかった」

日本代表・ジーコ監督
「イランの勢いがいったん衰えたところで再び息を吹き返された。この結果を引きずらないこと。次のバーレーン戦に勝てば、どんどん可能性は広がる。選手達はよくやった。(キャプテンが中田英から宮本に代わったのは)中田英は1年間の代表チームのブランクがあったが、3日前に彼の方から「今までの流れどおり、宮本がキャプテンのほうがチームとしてもよいのではないか」ということで、私もそれに同意してこういう形になった。キャプテンが変わったということが、今日の試合結果に影響したわけではないだろう」

イラン代表・イバンコビッチ監督
「この試合はアジアチャンピオンが相手であり、勝つことができたのは非常に重要なこと。選手たちは相手を恐れずに自分たちの力を出し切って、国民が期待する結果を出すことができた。また、私の指示にもきちんと応えてくれた。まずは、自分の選手におめでとうと言いたい。そしてイランの国民には(この勝利が)いいお年玉になったのではないか(注:現在イランは太陽ヒジュラ暦で正月にあたる)」

日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン
「今日の試合に関してはもう仕方がない。イランは、今日負けるともう後がないので、必死だった。次の8月のホームでは、絶対に負けない戦いをしてくれると思う。選手たちは善戦していた。次のバーレーン戦に向けて高い意識を持って臨んでほしい」

≪採点表≫

【イラン代表】
GK:
1.ミルザプール 6.0
DF:
4.ゴルモハマディ 6.0
5.レザエイ 6.0
13.カエビ 6.5
20.ノスラティ 6.0
MF:
6.ネクナム 6.0
8.カリミ 7.0
(78分22.ニクバハト・バハディ --)
12.ザンディ 5.0
(65分26.アラビー --)
FW:
2.マハダビキア 7.0
9.ハシェミアン 7.0
10.ダエイ 5.5
(43分14.ナビドキア 6.0)

【日本代表】
GK:
1.楢崎正剛 5.5
DF:
21.加地亮 5.5
22.中沢佑二 5.5
5.宮本恒靖 5.5
17.三浦淳宏 6.0
MF:
15.福西崇史 6.5
18.小野伸二 6.5
(79分8.小笠原満男 --)
7.中田英寿 5.0
10.中村俊輔 5.5
FW:
20.高原直泰5.0
(82分31.大黒将志 --)
28.玉田圭司 5.0
(62分13.柳沢敦 6.0)

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