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2005.03.30.WED

☆辛勝★
2006年W杯ドイツ大会アジア地区最終予選・グループB・第3戦結果

北朝鮮代表0−2イラン代表
(金日成競技場)
≪得点者≫
イラン:マハダビキア33、ネクナム80

日本代表1−0バーレーン代表
(埼玉スタジアム・61549人・晴れ)
≪得点者≫
日本代表:オウンゴール72

≪出場メンバー≫
【日本代表】
GK:
1.楢崎正剛(名古屋)
DF:
2.田中誠(磐田)
5.宮本恒靖(G大阪)(Cap)
22.中沢佑二(横浜M)
MF:
21.加地亮(FC東京)
7.中田英寿(フィオレンティーナ)
15.福西崇史(磐田)
14.三都主アレサンドロ(浦和)
10.中村俊輔(レッジーナ)
(94分29.稲本潤一(カーディフ))
FW:
11.鈴木隆行(鹿島)
(69分28.玉田圭司(柏))
20.高原直泰(ハンブルガーSV)

フォーメーション
(3-5-2)

  20  11
14  10   21
  15   7
 22  5  2
    1

【バーレーン代表】
GK:
1.アリハサン
DF:
2.フセイン
3.マルズーキ
14.サルマン・イサ
16.サイド・モハメド
17.ババ
MF:
8.ラシド(Cap)
10.サルミーン
18.フセイン・サルマン
(60分20.アハメド・タレブ)
29.M・フバイル
(65分23.ナセル)
FW:
9.フセイン・アリ

フォーメーション
(5-4-1)

    9
  18  10
  8  17
14 2 16 3 29
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
日本…59%
バーレーン…41%
シュート本数:
日本…9
バーレーン…8
PK数
日本…0
バーレーン…0
CK数
日本…10
バーレーン…1
直接FK数
日本…20
バーレーン…17
間接FK数
日本…7
バーレーン…3
OS数
日本…6
バーレーン…2

グループB順位表

1位.イラン
勝ち点7(得点4失点1得失点差+3・2勝1分)

2位.日本
勝ち点6(得点4失点3得失点差+1・2勝1敗)

3位.バーレーン
勝ち点4(得点2失点2得失点差±0・1勝1分1敗)

4位.北朝鮮
勝ち点0(得点2失点6得失点差-4・3敗)

日本代表は30日、埼玉スタジアムでW杯アジア最終予選グループBの第3戦でバーレーンと対戦、なかなか得点できずに苦しんだ末、1―0の辛勝を収めた!日本は勝ち点を6に伸ばし、グループBの2位で前半戦を折り返した。日本は25日のイラン戦で試みた4バックから、戦い慣れた3バックに守備を戻し、中田英(フィオレンティーナ)は守備的MF(ボランチ)に入った。前半は拙攻が目立ったが、後半は攻めでいい形ができ、26分、中村(レッジーナ)の右FKから相手オウンゴールを誘って先制した。その後はバーレーン得意の速攻を封じて逃げ切った。

【執念のオウンゴール】
後半27分、攻め続けた日本がついに1点をもぎ取った!オウンゴールではあったが「みんなの気持ちが乗り移って生まれた得点。立派な1点だ」とジーコ監督は満足そうだった。決勝点は、セットプレーからだった。右からの中村のFKを中沢が頭で中央に戻す。さらに宮本が頭で折り返したボールを、コーナーに逃れようとしたのか、サルミーンが自陣のゴールに蹴り込んでしまった。前半は20分過ぎから再三、CKとFKで攻め立てたが、高さのあるバーレーンの「赤い壁」に跳ね返された。ジリジリと時間が過ぎる中、鋭いボールを送り続けた中村のキックがついにゴールに結びついた。宮本は「とにかく忍耐強くやろうと思っていた」と言う。苦しみながらも勝ち点3を積み上げ、W杯出場に大きく前進した。

≪各選手コメント≫

楢崎正剛(名古屋グランパスエイト)
「この間のイラン戦に負けたので、今日は勝利以外考えられなかった。攻めている時間帯も、注意しなければならないし、相手のゴールキックもよく飛んでくるし、何が起こるか分からなかったというのはあったけれど、今日はディフェンスラインみんなが落ち着いていた。結果に一喜一憂せず、最後に結果を出せるように信じてやっていく。(相手のオウンゴールについては)あれだけセットプレーで点が入らなかったけれども、相手にプレッシャーを与えることができたから、それが結果につながったのだと思う」

田中誠(ジュビロ磐田)
「勝ち点3を取ったという結果がまず大きい。今日は負けても引き分けても、非常に痛かった。自分が入ったことで、負けたくはなかった。今日のディフェンスラインの約束事は、とにかく1人余る、みんなで声を掛け合ってそうした。とにかく慌てず、自分達のつなぐサッカーをやろうと思った。みんなの勝ちたいという気持ちが、相手のオウンゴールにつながったのだと思う」

宮本恒靖(ガンバ大阪)
「勝つことが第一。どんな展開であれ勝てたことは良かった。90分を通して、自分達が攻めている時にカウンターを受けないように集中してできた。今日のキーワードは忍耐、我慢強くだった。みんなが勝ちたい気持ちを前面に出して、1対1やルーズボールに対処した。今日は勝てたけど、これからの3試合はもっと難しい状況になる。しっかり準備をしていきたい」

中澤佑二(横浜F・マリノス)
「セットプレーについては、相手に研究されていたと思うが、後半に少し修正をした。(高原と鈴木の2トップについては)お互いの得意なプレーが、うまくかみ合わなかったと思う。でも、いつかは点が取れると信じてプレーした。これだけ攻めても入らないというのは、仕方がない。1点勝負になると思った。勝つために自分が何をすべきか考えてプレーした。イラン戦での反省が、今日の結果につながったと思う。6月にまたアウェーが続くが、この2連戦を忘れないようにしたい」

加地亮(FC東京)
「非常に忍耐のいる試合だったが、最後までしっかり戦えたのは良かった。前半はサイドが薄かったので、後半にサイドの攻撃を厚くしようと思った。前半は引いてボールをもらう場面が多かったが、後半はヒデ(中田英)さんを絡めて、高めでもらうように意識した。自分ではいい流れを作れたと思う。この2試合での課題は、フィニッシュの精度。収穫は、システムを変更したこと。次のバーレーン戦は、アウェーでも勝てれば、先が見えてくると思う」

中田英寿(フィオレンティーナ)
「どういういう形にせよ、今日は勝てて良かった。後半は相手もバテてくると予想していた。1対1に特に負けているとは思わなかった。終盤、危ない場面があったが、集中力がちょっと続かなかった。攻撃に関しては、イラン戦もそうだったが、フィニッシュにつながらなかった。それが今後の課題。今はまだ全チームに(予選突破の)可能性がある。1試合1試合勝っていくしかない」

福西崇史(ジュビロ磐田)
「最低限の結果は出せたと思う。勝ててホッとした。前半は相手のカウンターをケアして、前に残っている選手を見て、後半はスペースを意識しながら前へ出る、という感じでプレーした。(収穫は)色々なシステムを試したことで意見交換ができたこと。その中で、ズレているところを直していければいい。(課題は)押している展開で(シュートを)決め切ること」

三都主アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
「前半はチャンスがあったものの、シュートまでもっていけなかったが、後半はそれなりにいい感じで試合運びができた。内容は良かった。とにかく勝ち点3を取れたのが一番大事だと思う。もちろん修正すべき点もあるが、引いた相手に対して攻撃的にできた。シュートはそれほど多くなかったが、全体的には良かったと思う。後半はスペースが使えるようになったので、攻撃のリズムができた。最後の最後でラストパスが出なかったが、後半には良くなっていたと思う。次の試合に向けて、この3ポイントを無駄にしないようにしたい。次も難しい試合になるが、少なくとも勝ち点1は取れるようにしたい」

中村俊輔(レッジーナ)
「とにかく自分の仕事に集中した。自分の役割というのは周囲の良さを引き出すこと。決定的なパスを出すことが役割だと思っているので、いつかは入ると信じていた。とにかく勝ちたいという想いが勝因だと思う。後半、相手が引き分け狙いになったので、ヒデ(中田英)さんを上げて、自分は左に流れて、起点を作ることを心掛けた。
(この2連戦で1勝1敗という結果について)アウェーでも勝ち点1は取りたかった。自分たちの形を考えながらやって、結果が出なかったのは残念。(次の6月のアウェー2連戦は)1人1人チームに帰って、1対1の局面で負けていたことを認識し、個々の選手がレベルアップすれば、もっと強い日本代表になれる」

高原直泰(ハンブルガーSV)
「イラン戦よりもチーム全体がスムーズに動いていた。勝たないといけない試合だったので、オウンゴールだったけど、勝てたことは良かった。個人的には前線で起点になって、上がってくる選手にパスしてサイドを崩す形を狙っていた。後半はリズムが良くなって、いい形ができた。自分はチャンスで決め切れなかったので、反省して次の試合に臨みたい」

日本代表・ジーコ監督
「すごく拮抗したゲームで難しかった。この勝ち点3がこれから非常に生きる。本当にみんなが頑張った。ハーフタイムには、このまま最後まで行くように声をかけた。相手どうこうではなく、自分たちが1つ1つ、残り試合全てに勝てば、ワールドカップに行ける」

バーレーン代表・ジドカ監督
「残念ながらオウンゴールで負けてしまったが、試合内容は悪くなかった。オウンゴールは不運としか言いようがない。アウェーで厳しい状況の中、慌てずに良く戦ったと思う」

≪採点表≫

【日本代表】
GK:
1.楢崎正剛 6.0
DF:
2.田中誠 6.5
5.宮本恒靖 6.5
22.中沢佑二 7.0
MF:
21.加地亮 6.5
7.中田英寿 6.5
15.福西崇史 6.0
14.三都主アレサンドロ 7.0
10.中村俊輔 7.0
(94分29.稲本潤一 --)
FW:
11.鈴木隆行 6.0
(69分28.玉田圭司 6.0)
20.高原直泰 6.0

【バーレーン代表】
GK:
1.アリハサン 6.0
DF:
2.フセイン 6.0
3.マルズーキ 6.0
14.サルマン・イサ 6.0
16.サイド・モハメド 6.0
17.ババ 6.0
MF:
8.ラシド 6.0
10.サルミーン 4.0
18.フセイン・サルマン 5.0
(60分20.アハメド・タレブ 5.5)
29.M・フバイル 5.0
(65分23.ナセル 5.5)
FW:
9.フセイン・アリ 5.5

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