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本日の超最新情報
2005.05.27.FRI

☆全敗★
キリンカップサッカー2005・最終戦結果

日本代表0−1UAE代表
(国立競技場・53123人)
≪得点者≫
UAE:アロ・アリ69
≪出場メンバー≫
日本代表
GK:
23.川口能活
DF:
2.田中誠
(77分25.茶野隆行)
5.宮本恒靖
26.坪井慶介
(72分19.本山雅志)
MF:
21.加地亮
15.福西崇史
(82分29.稲本潤一)
18.小野伸二
14.三都主アレサンドロ
8.小笠原満男
FW:
31.大黒将志
11.鈴木隆行
(65分28.玉田圭司)

フォーメーション
(3-5-2)

  31  11
14   8  21
  18   15
 26  5  2
   23

≪各種データ≫
ボール支配率:
日本…60%
UAE…40%
シュート本数:
日本…13
UAE…8
CK数
日本…13
UAE…2
直接FK数
日本…15
UAE…12
間接FK数
日本…1
UAE…1
OS数
日本…1
UAE…1

国際親善試合、キリンカップサッカー2005最終戦は27日、東京・国立競技場で行われ、日本代表はアラブ首長国連邦(UAE)代表に0―1で敗れた!日本は22日のペルー代表戦に続く2戦2敗の2連敗で最下位に終わった。日本にとって6月のW杯アジア最終予選に向けた最後の強化試合。日本は慎重に戦ったが、後半24分に警戒していた速攻から失点した。初めて先発した期待の大黒(G大阪)も不発に終わった。ジーコ監督が就任以来、2試合続けて無得点は初めて。キリンカップは1勝1分けのUAEとペルーの両チーム優勝となった。W杯最終予選のバーレーン戦(6月3日・マナマ)と北朝鮮戦(同8日・バンコク)に臨む日本チームは29日、事前合宿地のアブダビ(UAE)に出発する。

【無念の交代】
DF坪井は後半24分、唯一の失点シーンでマークが遅れた!その3分後、4バック移行に伴ってFW本山と無念の交代。ベンチに下がると、水を叩きつけて大声で叫ぶなど、悔しさをあらわにした。試合後は報道陣の前に姿を見せることもなく、チーム広報を通じて「(バーレーン戦に向け)とにかくやるしかない。しっかり体調を整えてまだ頑張りたい」とだけコメント。失点の無念さをにじませた。

【2戦連続キレなし】
トップ下でフル出場した小笠原は試合後、悔しさを表に出した!2試合連続の無得点に「勝たなきゃいけなかった。ペルー戦よりは良かったけれど」と唇をかむ。サポーターからは2試合連続でキレのない小笠原にブーイングの声も聞かれた。同い年で、この日、ボランチに入った小野と、代表では初めて同時に先発した。「ユースで一緒にやった時みたいに、片方が上がればもう1人が引くというイメージでできた」と内容には一定の手応えも示したが「でも、点を取らないと…」。中村ら残る欧州組の合流前に好結果を残せなかったことで、最終予選でのスタメン出場の座は遠のいた。

【初先発の大黒】
FW大黒は代表初先発でフル出場を果たした!スペースに走り込んだり、相手DFの裏を狙うなど、鋭い動き出しでパスを呼び込み積極的にシュートを放った。ゴールはならなかったが、2連敗した日本選手のなかではキラリと光る動きを披露した。惜しかったのは、失点した直後。後半26分、混戦からこぼれたところをシュートしたが、相手DFに当たったボールは右ポストに当たって外に出た。直後には右クロスに頭で合わせたが、枠をとらえられなかった。「シュートが入れられなくて最悪。チャンスはあったのに。もっと練習するしかない」と悔しそうだったが、その一方で「コンビは徐々に良くなっている。パスのタイミングとかが分かってきた」と、収穫も口にする。6月3日のバーレーン戦で真価が問われる。

≪各選手コメント≫

田中誠(ジュビロ磐田)
「(交代の理由について)多分、相手の肘が入って、一瞬目が見えなくなった。少しボーッとしているけど、だいぶよくなった。失点については、一瞬のスキを突かれてしまったが、これを厳しく受け止めて本番ではないようにしたい。守備ではよく声を出してバランスを保つことができた。両サイドがいっぺんに上がらないとか。ただ、相手のカウンターやセットプレーで、バランスが崩れる危ない場面がいくつかあった。あとは、攻撃の時に戻る意識。カバーに行く、行かないという場面でかぶるところがあった。3バックではそれほど問題なかったが、急に4バックになった時に、ちょっと連係が乱れてしまった」

宮本恒靖(ガンバ大阪)
「(失点シーンについて)後でビデオでよく見てみないといけないんだけど、印象としてはポストの相手に2人で行ってしまい、そのスペースをやられてしまった。相手の10番(イスマイル・マタル)と11番(ファイサル・ハリル)のコンビネーションが良かった。前回(ペルー戦)は綺麗にカウンターでやられたが、今回はボールのとられ方がまずかった。やっていることは悪くないと思う。だが、結果が出ないのは選手として非常に悩む。選手間でのミーティングについては、もっぱらフリートーク。具体的にこういう場面でどうしたらいいかという話や、精神面の話なんかもする。とにかく勝って次の試合に臨みたかった、まあ引きずっていても仕方がない。(流れを切るためには?)良い時のイメージを思い出すしかない」

福西崇史(ジュビロ磐田)
「ペルー戦よりも後ろの安定感ができていた。決定的な場面もあまりなかったと思う。失点シーンについては、スペースが空いていた。もっとこぼれ球について意識しないと…。攻撃では、枚数が増えていたと思う。だけど、結果だけが足りなかった。とにかく落ち込まず、切り替えていこうと思う」

小野伸二(フェイエノールト)
「何度かいい形はあったけど、結果にはつながらなかった。下を向いてばかりもいられない。自分が前に出ることで(相手に)スペースを作られることがあった。自分としては、トップにくさびを入れて、もっと小笠原を使いたかった。相手も必死で、いい守りをしていた。攻撃パターンについては、サイドからの攻撃の精度がいまいち。意識してやっていきたい。後半は、本山が入ってから形が作りやすくなった。失点については、うまく裏をやられてしまったが、とにかくバーレーン(W杯予選)に勝って皆を安心させたい」

大黒将志(ガンバ大阪)
「とにかくシュートが入らなかったことが問題。特に後半でのチャンス。あれを入れないと、やっぱり負けちゃう。フィニッシュの精度が課題。スタメンを言われたのは昨日。今日も改めて言われた。前半は少し体が硬かったけど、その後はガンバ(大阪)でやっているような感じでほぐれた。後半、ちょっと下がり目の位置でボールを受けていたのは、1回ボールをはたいて、相手のボランチとDFの間で裏を取ることを意識した。特に相手が強かったとは思わない。それが非常に悔しい。90分やって、どういうタイミングでボールが来るかは分かってきた。あとはもう、点を決めるだけ。(バーレーン戦でスタメンに選ばれたら?)今日の教訓を生かすこと。具体的には、(シュートチャンスで)もっと冷静になること。シュートの時に少し力み過ぎた。ヘディングシュートの時でも、シュートが決まる時は、いつも考える余裕がある」

日本代表・ジーコ監督
「攻めの形はつくれたが、カウンターを食って失点した。バーレーン戦では勝ち点3を取り、確実にW杯本大会にいけるよう一つ一つのプレーを確認したい。(13本ものコーナーキックがゴールに結びつかず、バーレーン戦に向けて戦術を隠したのか?)隠していることは全くない。今日はいろいろな(攻撃の)バリエーションをトライした。真ん中から、後ろから、あるいはファーから、いろいろと試したが、(シュートを)打っても打っても相手に当たったり、バーに当たったり、あるいは味方に当たったり、これがサッカーなのかなとも思う。ただ、今まで我々が相当にリスタートから点を取っていたということは、相手も相当に研究していたのだと思う。その対応策としては、やはり練習の反復によって精度を上げるしかない。それは選手たちも理解している。武器であり、点を取ってきたのだから、その精度が上がればもっといけるという期待や自信も選手たちにはあるし、伸ばすことで1つの武器として保持していきたい。2試合連続無得点だったが、絶対に次の試合ではゴールを決められると確信している。(中田英寿については)今のところ、中田英のベンチスタートは考えていない。結局は柳沢、中田英、中田浩、中村を呼ぶが、アブダビで合流して、まずは彼らのコンディションを見る。その上で、どの選手をどう配置するかということをアブダビに集まってから考えたい。ただ、今のところは中田英をどのポジションで起用するかは決めかねている」

UAE代表・ラビー監督
「日本はたくさんの好機を逃した。チームのプレーには満足していない。バーレーンは守備も強く日本には難しい試合になるだろう。ただ、日本のファン、日本のサポーター、日本サッカー協会に感謝したい。これからもW杯出場を目指してベストを尽くしてほしいと思う」

日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン
「とにかくチーム全体から気迫が感じられない。気持ちを立て直して、積極的にやってくれるように望む。中盤でリズムもできてきているが、ゴール前に詰める時の迫力が足りない。相手をしっかりと捕まえることもできていない。大黒についてはボールをもらうときの動きが良かった」

≪採点表≫
日本代表
GK:
23.川口能活 5.5
DF:
2.田中誠 5.5
(77分25.茶野隆行 5.5)
5.宮本恒靖 5.0
26.坪井慶介 4.5
(72分19.本山雅志 5.5)
MF:
21.加地亮 5.5
15.福西崇史 6.0
(82分29.稲本潤一 --)
18.小野伸二 6.0
14.三都主アレサンドロ 5.5
8.小笠原満男 5.0
FW:
31.大黒将志 5.5
11.鈴木隆行 5.5
(65分28.玉田圭司 5.5)

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