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本日の超最新情報
2005.06.08.WED

☆一番乗り★
2006年W杯ドイツ大会アジア地区最終予選・グループB・第5戦結果

イラン代表1−0バーレーン代表
(テヘラン)
≪得点者≫
イラン:ノスラティ48

北朝鮮代表0−2日本代表
(スパチャラサイ国立競技場)
≪得点者≫
日本代表:柳沢73、大黒89

≪出場メンバー≫

【北朝鮮代表】
GK:
23.キム・ミョンギル
DF:
5.ジャン・ソクチョル
2.リ・ミョンサム(cap)
3.リ・クアンチョン
MF:
15.キム・ヨンジュン
14.ハン・ソンチョル
8.リ・ハンジェ
20.パク・チョルチン
(46分18.キム・ソンチョル)
11.チョン・チョル
(28分9.キム・ヨンス
FW:
10.ホン・ヨンジュ
21.チェ・チョルマン
(61分6.パク・ナムチョル

フォーメーション
(3-5-2)

  10  11
21  15   14
  20   8
  3  5  2
   23

【日本代表】
GK:
23.川口能活
DF:
2.田中誠
5.宮本恒靖
22.中澤佑二
MF:
21.加地亮
29.稲本潤一
15.福西崇史
6.中田浩二
8.小笠原満男
FW:
13.柳沢敦
(85分4.遠藤保仁)
11.鈴木隆行
(46分31.大黒将志)

フォーメーション
(3-5-2)

  13  11
6   8   21
  15  29
 22  5  2
   23

≪各種データ≫
ボール支配率:
北朝鮮…42%
日本…58%
シュート本数:
北朝鮮…5
日本…14
PK数
北朝鮮…0
日本…0
CK数
北朝鮮…2
日本…4
直接FK数
北朝鮮…17
日本…27
間接FK数
北朝鮮…5
日本…1
OS数
北朝鮮…6
日本…0

2006年W杯アジア最終予選グループB順位表

1位.イラン
勝ち点13(得点6失点1得失点差+5・4勝1分)

2位.日本
勝ち点12(得点7失点3得失点差+4・4勝1敗)

3位.バーレーン
勝ち点4(得点2失点4得失点差-2・1勝1分3敗)

4位.北朝鮮
勝ち点0(得点2失点9得失点差-7・5敗)

2006年W杯ドイツ大会アジア地区最終予選・グループB・第5戦は本日8日、バンコクのスパチャラサイ国立競技場で北朝鮮代表vs日本代表が行われ、柳沢(メッシーナ)の先制点などで日本が2―0で快勝し、3大会連続3度目のW杯出場を決めた!前半を押し気味に進めながら得点のなかった日本は、後半開始からFW大黒(G大阪)を投入し、攻撃リズムの変化を図った。同28分、ロングボールを大黒と競り合った相手DFがクリアしきれず、走り込んだ柳沢が滑り込みながら右足でゴール左に蹴り込んで先制。後半ロスタイムには大黒がGKを冷静にかわし、W杯出場を決定付ける追加点を挙げた。日本は1試合を残して勝ち点を12とし、バーレーン、北朝鮮が残り試合に全勝しても日本の勝ち点を上回れないため、日本のグループBでの2位以内が確定した。日本は時差の関係から、開催国ドイツを除いた出場国31ヶ国の中で世界最速でのドイツ行き一番乗りとなった。北朝鮮は敗退が決まった。日本は8月17日にホームでのイランとの最終戦で最終予選全日程が終了する。

【エース復活】
柳沢が決めた!大黒が続いた。日本のW杯出場へ、苦しんだFW陣が祝砲の2発を放った。王手をかけて臨んだ北朝鮮戦の後半28分、FW柳沢敦(28)がDFのクリアを倒れ込みながら直接右足シュートで先制。終了間際に途中出場のFW大黒将志(25)が速攻から追加点。守っては、GK川口や3バックが北朝鮮を完封。2−0の快勝でドイツ行きの一番乗りを決めた。忘れていた快感が体中を突き抜けた。決めた。柳沢が決めた。後半28分、W杯出場をグイッと引き寄せる先制ゴールを思い切り右足で突き刺した。「今まで点が取れていなかったが、W杯出場を決める大事な試合で決められて良かった」。ジーコ監督の期待に最高の結果で応えた。ゴールだけを狙っていた。決めるつもりだった。後半5分、小笠原のスルーから抜け出し、そのまま左足シュートを放つ。これまでのプレースタイルなら、パスも選択肢にあったはず。GKにはじかれたが、真のストライカーの貪欲さが溢れていた。「FWが評価されるのはゴールだけ。それができなきゃいけない。最も重要なこと」。先制弾もDFクリアを、倒れ込みながら果敢にダイレクトで合わせたものだった。結果だけで評価されるセリエAで、2シーズン無得点。鹿島との共同保有でメッシーナ完全移籍が決まったが、日本復帰を促す鹿島関係者に「また勝負したい」と訴えていた。得点へのこだわりを口に出すようになったのも意識の変化の表れ。北朝鮮戦が出場停止となったMF中田英にも「次は点を取ってくれ」と思いを託されていた。恩師ジーコ監督へ、最高の恩返しができた。昨夏のアジアカップ。FW不在の中、わがままを貫いて新天地メッシーナの合宿に参加するため辞退した。その後「ずっと代表に入りたいと思っていた」とジーコ監督の指名を待っていた。イラン戦で追加招集され“アシスト”。今回は高原の故障離脱もあって招集されたが、バーレーン戦の先発抜擢に応えた。当初は親善試合で来日するユベントスの一員に入っていたため、家族にも観戦するかを確認していた。「日本じゃないところのW杯も魅力的。その時、このチームにいられれば」。1年後のドイツへ。エースFWに名乗りを上げる1発で柳沢が復活した。

【みんなの勝利】
日本代表のW杯出場決定を受け、練習中に右足甲を骨折して日本に帰国中のMF小野伸二(フェイエノールト)は8日、「ケガなどで出場機会が少なかったのは悔しいが、選手、スタッフ、サポーターみんなの力で勝ち取った勝利だと思う」と、自身の公式ホームページに喜びのコメントを寄せた!6日に手術をしたばかりで、入院生活が続くが、本大会に向け「まずは体を百パーセントの状態に戻して、元気なプレーを見せられるよう頑張る」と意気込んだ。

【速報】
W杯ドイツ大会の出場権を日本が開催国以外で最初に決めたニュースは、ロイター通信も試合直後の速報で全世界に配信された!中国の新華社通信も同じような試合結果の速報と記事を流した。ロイターはその後の記事で、第三国のバンコクで無観客試合として行われた背景を説明し、イタリアセリエAの中田英、中村が出場停止だったが、日本は試合を支配して3大会連続出場につなげたことなども伝えた。

≪各選手コメント≫

宮本恒靖(ガンバ大阪)
「まず勝ったことでホッとした。出場権をしっかり勝って取りたいというのもあったし、今までいろんな厳しい状況があって、2連勝して取れて純粋にうれしかった。相手が引いてしまった中で、グラウンド状態が悪く、自分達のサッカーがなかなかできなかった。しかし我慢して相手にチャンスを与えず、自分たちで支配してやっていこうと思った。機会を見つけてみんなで話し合いをしてきて、みんなが応えてくれたのもうれしいし、試合に出られない人達のサポートも大きく感謝したい。イラン戦では、負けることにあまり慣れていないチームなので非常に難しい局面だったが、そこから全員がいい反応を見せてくれた。苦しい状況になっても力を発揮できる、ここ一番で精神面の強さが出るのがこのチームの特徴。これからもさらにチームとして成長していきたい」

柳沢敦(メッシーナ)
「今までなかなか点も取れていなかったし、今日ワールドカップ出場を決められる試合で、ゴールを決められて本当に良かった。いつもこの(代表)チームでやりたいという気持ちでいたし、続けてこういう状態で出られてうれしく思う。また次にもつなげたい。みんなで勝ち取った勝利だと思う、残り1試合、コンフェデレーションズカップもあるので、しっかりやりたいと思う。本当ならスタジアムの中で皆さんに見てもらいたかったが、試合前に外から大きな声も聞こえたし、それを励みに頑張った。点を決めたときは少し寂しい感じはしたが、後でニュース(で日本での観客の反応)を見て鳥肌を立てると思うし、本当にに良かった。一歩一歩しっかりやっていくだけ」

日本代表・ジーコ監督
「今までいろんな困難があったが、チームで、グループで乗り越えてきて、絶対にこの日(W杯出場決定の日)が来ることは分かっていた。このチームは技術以上に、気持ちが入っているから、集大成としてこの結果が出ると信じていた。特にここ一番での強さを今日は見せた。ミスも緊張も確かにあったが、それを失点につなげなかったし、逆に先手を取って攻めていく、そういう気持ちがなくならなかったのが勝因。皆さんからイランに負けたときはいろいろ言われたが、ここまで落ち着き払って1つ1つ戦ってきた。まだ1敗しかしていない。(最終戦で)イランを叩いて1位通過するモチベーションも高まっている。平常心を失わずに戦ってきたこのチームの強さを見せることができ、みんなで出場権を勝ち取った。あとはコンフェデレーションズカップに向かって頭を切り替えて頑張りたい」

日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン
「いろいろ皆さんに心配をかけたが、勝ってワールドカップ出場が決まって良かった。試合中ずっと外で応援歌を歌ってくれていたサポーターの皆さんや、国内でも多くの皆さんが応援してくれた。勝て!という気持ちが勝利に気持ちが結びついているのでサポーターには心から感謝したい。今の日本代表は、しぶといというか、相手にとってはなかなか嫌なチーム。(点を)決めるべきところで、もうちょっと決めてほしいというのはあるが、それはこれからの課題。コンフェデレーションズカップがあるから、強い相手に点を取っていけるか、試金石となる。選手としては疲れが取れないうちにドイツに行かなければならないので、大変だけれど、今日の喜びをそのままドイツに持っていければいい」

≪採点表≫
日本代表
GK:
23.川口能活 6.0
DF:
2.田中誠 6.5
5.宮本恒靖 6.0
22.中澤佑二 6.5
MF:
21.加地亮 5.0
29.稲本潤一 6.0
15.福西崇史 6.0
6.中田浩二 5.5
8.小笠原満男 6.5
FW:
13.柳沢敦 7.0
(85分4.遠藤保仁 --)
11.鈴木隆行 5.0
(46分31.大黒将志 7.0)

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