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2005.08.03.WED

☆ドロー★
東アジア選手権2005・第2戦結果

日本代表2−2中国代表
(大田・1827人)
≪得点者≫
日本:茂庭58、田中達87
中国:リー・ジンユ37、ジャン・ヨンハイ43

≪出場メンバー≫
日本代表
GK:
1.楢崎正剛(cap)
DF:
20.坪井慶介
3.茶野隆行
29.茂庭照幸
MF:
17.駒野友一
30.阿部勇樹
26.今野泰幸
25.村井慎二
(74分14.三都主アレサンドロ
19.本山雅志
(66分28.玉田圭司)
FW:
27.田中達也
9.巻誠一郎
(66分16.大黒将志)

フォーメーション
(3-5-2)

  9  27
25  19   17
  26  30
 29  3  20
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
日本…59%
中国…41%
シュート数:
日本…11
中国…12
枠内シュート数:
日本…6
中国…5
PK数
日本…0
中国…0
CK数
日本…8
中国…5
直接FK数
日本…19
中国…17
間接FK数
日本…4
中国…6
OS数
日本…4
中国…6

東アジア選手権第2日は本日3日、大田(韓国)で行われ、日本代表は終了間際の田中達(浦和)の同点ゴールで中国と2−2で引き分けた!日本は1分け1敗。初戦で北朝鮮に敗れた日本は先発11人全員を入れ替え、本山(鹿島)を軸に積極的に攻めた。前半に2失点したが、後半は13分に阿部(千葉)の直接FKのこぼれ球を茂庭(FC東京)が押し込み、42分に田中達が豪快に左足で蹴り込んで追いついた。

【連係不足露呈】
ハードな日程で消耗した主力組の疲労を考慮し、先発全員を入れ替えたジーコ監督。送り出された「控え組」の選手達は、元気なく敗れた北朝鮮戦とは見違える動きを見せたが、守備の甘さという課題も残した。初先発したFW巻が「チャンスをもらえたら、生かして自分のものにする」と言ったように、先発の11人は来年のW杯代表の座を目指し、必死にアピールした。特に初招集組の動きが目立ち、村井と駒野は正確なクロス、今野は守備でアピールした。また、攻撃陣も0−2とリードされた後半13分には阿部のFKのこぼれ球を茂庭が頭でゴール。同42分には田中達が巧みなドリブルから豪快に左足でミドルシュートを決めた。しかし、守備面でもろさも露呈した。2失点は、いずれもヘディングシュート。高さのある中澤がいる主力DF陣に比べ、競り合いの弱さと連係不足が出た形となった」

≪各選手コメント≫

茂庭照幸(FC東京)
「自分のゴールは2−2の同点になったきっかけになったのは間違いないが、(代表でのメンバー争いの)アピールになったとは思わない。俺の持ち味がはっきり出る場面がないのが残念。(ぶっつけ本番はDFの選手には難しいのでは?)個々で止められることは今日の3人ならできるし、結局最後は1対1なので。失点シーンはコミュニケーション不足というか、話す時間がない(苦笑)。自分はこういうプレーができるんだというのを見せられなかった。茶野さん、坪井さんなんかは1対1でガツガツ行っていたんだけど。18番(ガオ・リン)とか坪井さんの方に結構行っていて、もっと俺の方に来てほしかった。来なかったですよね、ホント。(茂庭選手を警戒していたのでは?)それはないです(笑)」

駒野友一(サンフレッチェ広島)
「A代表ということは全然考えていなかった。出た試合は全部同じなので、思い切りできたと思う。ただ、初めて一緒にやる選手もいたし、自分にパスミスもあった。アテネの世代が多かったことは良かったと思う。お互いの特徴も分かるし、やりやすかった。自分はクロスを得意としているので、その前の1対1の場面で積極的に仕掛けられたことは良かった」

阿部勇樹(ジェフユナイテッド市原・千葉)
「もっと前に行かないといけない。パス回しとか今日の倍ぐらいやらないと。そういうのをやっていかないと上に行かないと思う。緊張はなかった。もやもや感はある。(前半の惜しいFKは)巻いて狙った。(ゴールにつながったFKは)距離が近くなったのでギリギリコールを狙って蹴った。試合前に、どんなに時間をかけてもいいと言われていたんで、自信を持って蹴った」

今野泰幸(FC東京)
「自分の持ち味である玉際とかボール奪うことは前半はできたけど、後半は崩すのが難しかった。前半と後半で別のサッカーをしてしまった。前半やっている感じでは、こっちが「先取点、まだかなあ」と思ってやっている中で得点を取られたので、がっかりして下を向いてしまった。後半はボールをもらったときにトップに当てようとしたら、トップの前に中国のDFがごちゃごちゃいるんで(パスのボールを)差し込めなかった。前半は相手も攻めてきてくれて、自分も守りもできていい感じでしたけど、後半は(中国が)守っちゃうんで、後半の方が緊張してしまった」

村井慎二(ジュビロ磐田)
「勝てなかったのは残念。(代表のサッカーについて)そんなにサッカーに変わりはなかったが、攻撃的にもっとチャンスを作りたかった。センタリングが合わなかったのが残念。(相手の)DFはそんなに問題なかったが、もうちょっと崩したかった。とにかくどんなことがあっても「勝つ」ということなんで、それができず残念。次しっかりとチャンスをもらえるよう、努力したい。メンバーに入れるよう努力したい」

本山雅志(鹿島アントラーズ)
「残念な結果だけど、特徴をつかめていない選手もいたし、そういう中でも一生懸命やった。どういう動きをしたら、仲間がどうなるのかも把握できた部分はある。もし次のチャンスがあれば、頑張っていきたい」

田中達也(浦和レッドダイヤモンズ)
「みんなチャンスをもらってモチベーションが高かった。自分もここに来た時から(モチベーションが)高かったから、先発うんぬんは関係ない。でも今日は刺激になった。勝つということを目標にみんなで戦った。だから引き分けという結果は悔しかった。ゴールを取れたことはうれしいけど、次に切り替えてアピールしたい。2試合に出て、手ごたえも感じたし、代表でやっていく自信はある。でも選ばれたばかりなので、もっと貪欲にやりたい。グラウンドに立ったら緊張はない」

巻誠一郎(ジェフユナイテッド市原・千葉)
「先発でいいところを出そうと必死だったが、なかなか結果に結びつかなかった。田中達也のクロスボールのとき、相手に引っかかって合わなかった。後半もチャンスがあったが、決めたかった。Jリーグだと飛べたところでも、相手が必死で飛べなかった。(交代について)リズムがいい時間帯だったので残念だったが、それは監督の決めること。しようがない。(田中達が点を取って、悔しさとかは)うれしかった。勝たなきゃしょうがないんで、もう1回取ってくれという気持ちだった。結果が出なかったので悔いは残っている。チャンスをもらえたら自分のプレーをして、アピールできればと思う」

玉田圭司(柏レイソル)
「(交代で入った時は)日本が1点入って盛り上がっていたが、決定的な仕事までには至らなかった。(ベンチでは)普通に応援していた。(試合の)初めはいい形だったけど、2点取られて雰囲気が悪くなった。1点を返して盛り上がった。(アジアで1点を先に取られると難しいのでは?)自分は、1点取られたらどうやって崩してやろうか考えるので楽しい」

宮本恒靖(ガンバ大阪)
「FWの選手には、控えの選手もいるのでどんどん飛ばしていっていい。思い切ってやれと言った。立ち上がり、硬かったように見えたが、後半はすごく気持ちが入った試合で持ち味が出たんじゃないかな。(疲れによる休養に関しては)頭の重さ、そういうのは感じてましたけどね。試合をたくさんこなしていることに対する疲労。監督がそういうリフレッシュする機会を作ってくれた」

日本代表・ジーコ監督
「レフェリングに対する不満が今日は非常にあった。今日は(後半は)3分のロスタイムがあったが、両チーム通じて6人交代したわけで、1人1分とすれば6、7分は(ロスタイムが)あったはずだ。3分というのはまずあり得ない。それから茶野に浴びせられた報復的なひじ打ちについても、あれだけ治療に時間を要したのに、それが全く考慮されていない。また、オフサイドの基準がどこに置かれているか、という判定の問題もあった。選手達の動きに関しては、今回初めてこのチームでやったが、最初からチャンスを作り出すサッカー、積極的にゴールを狙いに行った。(前半は)図らずもゴールに至らず、中国に先制されて非常に苦しい部分は多かったが、最後まで自分達でひっくり返そうとする戦う意欲があった。あと「サッカーをした」ということ。我々は足がつったとかそういうことで時間を稼がないし、ピッチの中でも外でも純粋にサッカーをする。サッカーをすることでワールドカップの出場権を得た。サッカーを貫徹した。自分達のサッカーをやり抜いた。確かにチャンスはあったので、もう少し積極的にプレーできればひっくり返せたと思うが、そこには至らなかった。最後の試合(韓国戦)があるが、難しいと思う。レフェリングが変わらない限り、非常に難しいと思う。だが、このサッカーでワールドカップの出場権を得たわけだから、ずっと最後までやっていくという信念で戦う」

中国代表・朱広滬監督
「結果には満足。若手が持てる力を出してくれた。日本は否定できない一流チームだし、2点リードはうれしかった。(中国に欠けているものは?)今日の日本戦は東アジア選手権の試合の1つであると認識しており、それ以上のものではない。今回の大会の経験は、DFの選手がうまくなったと思う。今後、このチームが学ばなければいけないのは、ゴールを奪った後での攻撃の組み合わせ、そしてリードしてからの試合運びだと考える」

≪採点表≫
日本代表
GK:
1.楢崎正剛 5.5
DF:
20.坪井慶介 5.0
3.茶野隆行 5.5
29.茂庭照幸 6.0
MF:
17.駒野友一 6.0
30.阿部勇樹 6.0
26.今野泰幸 6.0
25.村井慎二 5.0
(74分14.三都主アレサンドロ 5.0)
19.本山雅志 5.5
(66分28.玉田圭司 5.0)
FW:
27.田中達也 7.0
9.巻誠一郎 6.0
(66分16.大黒将志 5.0)

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