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本日の超最新情報
2006.05.31.WED
☆惜分★
国際親善試合結果
ドイツ代表2−2日本代表
(レバークーゼン・バイアレナ・20000人)
主審:バサラス
天気:曇り
≪得点者≫
ドイツ:クローゼ76、シュバインシュタイガー80
日本:高原57、65
≪出場メンバー≫
【ドイツ代表】
GK:
1.レーマン
DF:
19.シュナイダー
2.ヤンセン
17.メルテザッカー
21.メッツェルダー
(55分6.ノボトニー)
MF:
18.ボロウスキ
■
(63分22.オドンコール
■)
8.フリンクス
7.シュバインシュタイガー
■
13.バラック(cap)
■
FW:
11.クローゼ
20.ポドルスキ
(70分10.ノイビル)
フォーメーション
(4-4-2)
9 11
7 13 18
8
2 21 17 19
1
【日本代表】
GK:
23.川口能活(磐田)
DF:
19.坪井慶介(浦和)
5.宮本恒靖(G大阪))(cap)
22.中澤佑二(横浜M)
MF:
21.加地亮(G大阪)
(39分3.駒野友一(広島))
7.中田英寿(ボルトン)
15.福西崇史(磐田)
14.三都主アレサンドロ(浦和)
10.中村俊輔(セルティック)
FW:
9.高原直泰(フランクフルト)
(78分16.大黒将志(グルノーブル))
13.柳沢敦
■(鹿島)
(81分20.玉田圭司(名古屋))
フォーメーション
(3-5-2)
13 9
14 10 21
15 7
22 5
19
23
≪各種データ≫
ボール支配率:
ドイツ…55%
日本…45%
シュート数:
ドイツ…18
日本…8
枠内シュート数:
ドイツ…8
日本…7
PK数
ドイツ…0
日本…0
CK数
ドイツ…14
日本…2
直接FK数
ドイツ…23
日本…18
間接FK数
ドイツ…1
日本…6
OS数
ドイツ…1
日本…6
W杯ドイツ大会に臨む日本代表は30日、ドイツのレバークーゼンでW杯開催国ドイツと国際親善試合を行い、高原直泰(フランクフルト)が2ゴールを決めて2−2で引き分けた!日本はW杯代表23人決定後初の強化試合で、W杯優勝を目指す強豪とほぼ互角の健闘だった。高原は後半12分、柳沢敦(鹿島)のパスを受けて先制。同20分にも2点目を奪い、一時は日本が2−0とリード。懸念される得点力不足も解消の兆しを見せた。しかし、ドイツも終盤にセットプレーから連続得点して追いついた。日本はW杯本番前に前回準優勝チームと引き分けて収穫も得たが、逃げ切れない課題も残した。ボンで合宿中の日本は6月4日にデュッセルドルフでマルタ代表とW杯前最後の国際親善試合を行い、12日のW杯グループリーグ・グループFの初戦でオーストラリアと対戦する。W杯は9日に開幕する。
【FW陣引っ張る高原】
ドイツへの痛烈な恩返しだった。同国ブンデスリーガでプレーし、今季わずか1得点にとどまった高原が2ゴールと気を吐いた。「W杯に向けて、ここで点を取れたことはポジティブになれるし、気持ちがいい」。出場機会の少なかったリーグでのうっぷんを晴らし、得点力に不安を残す日本にも光明をもたらした。後半12分、中盤で中村のパスを中田英がスルー。柳沢が受けると、呼応するように高原がDFの裏を突く。「狙い通り」にスルーパスをもらい、GKと1対1に。豪快に右足で決めた。さらに同20分、右の駒野のパスを受けると左足で鋭い切り返し。相手2人を巧みにかわし、狙い澄まして左サイドネットを揺らした。いずれもストライカーらしい会心のゴールだ。「(2点目は)迷いなく切り返せた。シュートを打てるところに持っていけた。体がよく動いた」と振り返る口ぶりも滑らか。この地での4年間の経験から「ドイツは体は強いけれど、横の動きやボールのないところの動きに反応できない」と読んでいたともいう。肺の病気で前回W杯もアテネ五輪も棒に振った。期する思いがある。「日本が十分にやれることを証明したい。欧州の目を日本に向けることができれば、これからの選手も欧州に来るチャンスが広がる」。日本の将来にも思いをはせ、W杯はエースとしてFW陣を引っ張るつもりでいる。
【存在感が際立つヒデ】
相手が強ければ強いほどその存在感は際立つ。中盤の底で中田英が攻守に大車輪の活躍。「ゴール前に持っていく意思疎通ができていた。パス回しができれば強い相手でもいいサッカーができるという自信になった」と、攻撃面での手応えが大きかったようだ。攻撃に移るボールは、ことごとく中田英を経由した。同点に追いつかれた後も、勝ち越そうとする強い意欲を見せる。後半38分、ゴール前に走り込む大黒へ鋭いスルーパス。得点には至らなかったが、相手守備陣を一気に切り裂く鮮やかなプレーだった。3度目のW杯は目前に迫った。「いくつかいい形がつくれて、本番に向けていい準備ができ始めている」と話す。前半終了時に宮本と激しくやりとりするなど、気を使っているDF陣との連係も結果的にはまずまずだった。そのパフォーマンスを見ていると、グループリーグ突破への期待が膨んでくる。
【突然の出番でアピール】
24歳で代表最年少の駒野が前半39分からプレー。右MF加地が負傷退場し「こういう形で出るとは思わなかった」という突然の出番だったが、安定した守備と積極的な攻撃参加でしっかりアピールした。後半20分、右タッチライン際に大きく開き、中村からパスを受けるとすかさず高原へ。エースが2点目を挙げる起点となり「高い位置で球を受けることを意識した。自分なりにいいプレーができた」と笑顔だった。
【またもハイボールから失点】
W杯地元開催を控えた伝統国の威信にかけて、なりふり構わない反撃に出たドイツ。日本はこれをしのげず、2点のリードを守れなかった。不用意な反則でFKを与え、サイドからのハイボールを大型選手に合わされた。後半31分はクローゼの突進に宮本が振り切られた。同35分の失点は走り込んだシュバインシュタイガーに誰もマークにつかず、ヘディングシュートを許した。体格面で世界との差は簡単には埋められない。ジーコ監督は「相手は足元でかなわないとなれば、自分達の強さを生かして放り込んでくるのは目に見えている」と、改めて警戒を強めた。監督が言い続けている通り、対策の1つは自陣ゴール近くで反則をしないこと。「自分がピッチのどこで何をしているのかを確認すること」と、選手にさらに高い意識を求めた。前線から連動した守備は確かに機能し、互角の展開に持ち込んだ。しかし最後の一線で踏ん張れなければ、結果はついてこない。グループリーグ初戦で日本と対戦するオーストラリアのヒディンク監督はスタンドから観戦し、同点となった直後、納得したかのように席を離れた。大型選手揃いのライバル国を率いる名将の目には、日本の攻略法がしっかりと見えたのかもしれない。
【動き鈍いドイツ守備陣】
ドイツの守備陣は、大きな体を持て余すように動きが鈍かった。クリンスマン監督は「相手の速さについて行けず、前の選手を囲み切れない。スルーパスを止めるのも下手。集中力がなさすぎる」と不平不満を並べた。守備陣が弱点と指摘されて久しい。昨年のコンフェデ杯でメルテザッカーとフートの若手コンビが健闘したが、その後の進歩は遅い。クリンスマン監督は不安を隠せず、W杯にベテランのノボトニーを呼び寄せた。だが後半10分に交代で入ったノボトニーは、周囲との連係が悪かった。1対1にもろく、持ち前のカバーリングも影を潜めた。代表復帰したばかりの32歳は「あらゆる状況に対応できるようにみんなと話し合わないと…」と下を向いた。フートが故障中で、この日先発のメツェルダーも足首を負傷。頼みの綱だったノボトニーも振るわない。10日後の開幕戦へ、黄信号が灯った。
≪各選手コメント≫
宮本恒靖(ガンバ大阪)
「(2失点目の時)2−2で終わるのではなく、3点目で突き放すような気持ちを持っていたい。それでも2点リードできたのは良かったと思う。今日はディフェンスラインが下がらないように気をつけていた。やっぱり勝たなければいけなかった。修正できるところだと思う。しっかり練習をしたい」
中田英寿(ボルトン)
「2−0から追いつかれて残念。でも今は結果よりも内容が大事。反省点も分かった。収穫のあるゲームだった。できた部分は、ゴール前で決定的なチャンスを何本も作れたこと。パス回しをきちんとやれば、強い相手であってもいいサッカーができることは自信になったと思う。このチームになって、最高のゲームだったと思う。反省点はやはりセットプレー(での失点)。いくら練習しても、これでいいというものは、見い出せない。パーフェクトは無理だと思う。細かいところを修正していく必要がある」
中村俊輔(セルティック)
「とにかく相手がでかかった。4−4−2の場合は、中盤でパスをつなぎながら攻撃できるが、3−5−2の時はこちらが引いてプレーする時間帯が多くなる。アジアカップの時がそうだった。少ないタッチでゴールに向かう、そのイメージが今日はできて良かった」
高原直泰(フランクフルト)
「2点目はコースが見えていた。相手のディフェンスラインは、ボールの状況を確認せずに、ただ下がるだけだった。タイミングよく抜けられると思った。(柳沢とのコンビネーションは)いい形でできた。前の2人の動き出しで、裏を取れるようにした。いい形を続けられるようにしたい」
駒野友一(サンフレッチェ広島)
「(加地の負傷退場で)こういうタイミングで出場できるとは思わなかった。自分なりにいいプレーはできた。後半立ち上がりから、サイドチェンジを高い位置でもらえるようにした。クロスの精度をもっと上げるようにしたい。今までやってきたことを試合で出せて良かった。パス、守備、アプローチなどもっと早くできるようにしたい」
日本代表・ジーコ監督
「今日の試合内容については満足している。何度も決定機を作ることができたし、守備でも集中していた。不利な判定や相手の荒いプレーにも屈することなく、気持ちの入ったプレーを見せてくれた。本大会への課題という意味も含めて、次につながる試合だったと思う。(課題とは具体的に何?)チャンスは数多く作ったが、フィニッシュに精度が足りなかった。反復してやっていくしかない。2失点については、高さ、足元、いずれもFKで失った。あそこでファウルを取られないように徹底しないといけない。(選手には)どこで何を自分がやっているのか、もう一度確認しないといけない。(高原は今日の試合で2ゴールを決めた。これは今季のブンデスリーガでのゴール数の2倍だが、何が影響しているのか?)その質問は、高原本人が答えるのが筋だろう。(昨年のコンフェデ杯でのブラジル戦と同じスコアになったが、強豪国と互角に戦えたとポジティブに捉えるべきか、それともまたしても勝ち切れなかったと考えるべきか?)展開としてブラジル戦は常に先制されて追いつくという形だった。今回はドイツという伝統あるチームに2点リードして、最後は同点にされてしまった。自分としては、むしろ7番(シュバインシュタイガー)が加地を悪質に削り、その後も同じようなタックルを繰り返し、2点目を取ってしまうということについて考えるべきだと思う。日本は勝ち損ねてしまったが、それでも十分に勝てる力は持っていると思う。(早いパス回しや速攻が見られたが、本大会に向けて手ごたえは?)この結果よりも内容を評価したい。ポゼッション、パス回し、スペースをうまく突いたり、パスについても出し手と受け手の連係がうまくいった。チャンスも多く作り、2点取れた。いい形で、チームの準備ができた。しっかり確認しながらプレーの精度を上げていかなければならない。それでも手ごたえは感じられた」
ドイツ代表・クリンスマン監督
「今日は自分達の力を測るテストだった。日本は(その前に対戦した)ルクセンブルクとは違い、大きな問題を我々に突きつけた。今のチームについて、もっとシリアスに考えないといけない。2点のビハインドを取り返したことは評価したい。前向きに考えるなら(同点に追いつくことで)本来のドイツ(らしさ)が戻ったと思う。あれで勝ってしまったら、かえって出来過ぎだと思う。日本は速さがある、いいチームだと思う。ジーコ監督にも、日本はいいチームですね、と賛辞を贈らせていただいた。(DFのミスについて)日本にたくさんのチャンスを与えてしまった。ボールを失ったり、決定的なパスを許したりして、守備の集中を欠いていた。今日の試合は、テストマッチ3試合の2試合目ということで、タイミング的に(コンディションは)良くなかった。開幕まで10日あるが、変えていく部分は考えるが、今はまだ100パーセントでなくてもいいと思う。たとえ1−2という結果で終わっていたとしても、大騒ぎするようなことではない。ディフェンスが、日本にあまりにも多くのチャンスを与え過ぎた。前半で0−2というリードを許していたかもしれない。だが90分、速いテンポでプレーできたことには、いい意味で驚いた。ポジティブな点、ネガティブな点、両方が出た試合だった。テストマッチはチームの状態を図るだけでなく、その結果も重要だ。だが1週間に3試合も戦うのだから、全て好結果が出るとは限らないことも分かっていた。ディフェンスへの戻りに問題があったし、攻守の切り替えも遅かった。(攻撃では)ボールを持っても、それをつないで生かすことができず、パスのミスも目立った。相手にチャンスを一度も与えない試合なんて存在しない。日本はワールドカップ参加チームだし、アジアのチャンピオンなのだから、1つのチャンスも与えないなんてことは無理だ」
≪採点表≫
【ドイツ代表】
GK:
1.レーマン 6.0
DF:
19.シュナイダー 6.5
2.ヤンセン 6.5
17.メルテザッカー 5.5
21.メッツェルダー 5.5
(55分6.ノボトニー 5.0)
MF:
18.ボロウスキ 6.0
(63分22.オドンコール 6.5)
8.フリンクス 6.0
7.シュバインシュタイガー 7.0
13.バラック 6.0
FW:
11.クローゼ 6.5
20.ポドルスキ 5.5
(70分10.ノイビル 6.0)
【日本代表】
GK:
23.川口能活 5.5
DF:
19.坪井慶介 6.0
5.宮本恒靖 6.0
22.中澤佑二 6.0
MF:
21.加地亮 6.0
(39分3.駒野友一 6.5)
7.中田英寿 6.5
15.福西崇史 6.5
14.三都主アレサンドロ 5.5
10.中村俊輔 6.0
FW:
9.高原直泰 7.5
(78分16.大黒将志 --)
13.柳沢敦 6.5
(81分20.玉田圭司 --)
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