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本日の超最新情報
2006.08.09.WED

☆快勝★
国際親善試合結果

19:21〜
日本代表2−0トリニダード・トバゴ代表
(国立霞ヶ丘競技場・47482人)

主審:孫葆潔(中国)
天気:曇りのち雨
気温:27.5℃
湿度:76%
ピッチ状態:全面良芝
マン・オブ・ザ・マッチ:三都主アレサンドロ(日本)

≪得点者≫
日本:三都主17、22

≪出場メンバー≫
【日本代表】
GK:
1.川口能活(磐田)(cap)
DF:
7.田中隼磨(横浜M)
2.坪井慶介(浦和)
(61分16.栗原勇蔵(横浜M))
4.田中マルクス闘莉王(浦和)
5.駒野友一(広島)
MF:
13.長谷部誠(浦和)
(74分18.中村直志(名古屋))
15.鈴木啓太(浦和)
3.三都主アレサンドロ(浦和)
(86分17.坂田大輔(横浜M))
14.山瀬功治(横浜M)
(56分8.小林大悟(大宮))
FW:
9.我那覇和樹(川崎)
(66分11.佐藤寿人(広島))
10.田中達也(浦和)

フォーメーション
(4-4-2)

  10  9
3   14   13
   15
5  4  2  7
    1

【トリニダード・トバゴ代表】
GK:
1.ウィリアムズ
DF:
8.C・グレー(cap)
5.トーマス
17.チャールズ
3.ジョン
MF:
6.レオン
7.ノエル
16.ワイズ
11.デイヴィッド
(62分9.バプティステ)
FW:
23.A・ウルフ
(76分18.ジャグデオシン
12.グラスゴー

フォーメーション
(4-4-2)

  12  23
16       11
   7  6
3  17  5  8
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
日本…52%
トリニダード・トバゴ…48%
シュート数:
日本…11
トリニダード・トバゴ…8
PK数:
日本…0
トリニダード・トバゴ…0
CK数:
日本…6
トリニダード・トバゴ…2
直接FK数:
日本…24
トリニダード・トバゴ…22
間接FK数:
日本…3
トリニダード・トバゴ…1
OS数:
日本…3
トリニダード・トバゴ…1

 オシム新監督を迎えた日本代表は9日、東京・国立霞ヶ丘競技場での国際親善試合、キリンチャレンジカップ2006でトリニダード・トバゴと対戦し、2−0で快勝した。「オシム・ジャパン」は初戦を飾り、2010年W杯南アフリカ大会に向けて好スタートを切った。
 グループリーグで敗退したW杯ドイツ大会から約1ヶ月。クラブの事情で一部の選手を招集できない中、日本は代表初選出の5選手を先発起用するなどフレッシュな布陣で臨んだ。前半に三都主が2得点してリードを奪うと、後半は相手の反撃をしのいで逃げ切った。

【オシム流浸透はこれから】
 生まれ変わった日本代表の旗印となる「走るサッカー」の一端がうかがえたシーンだった。前半22分、鈴木が左サイドの駒野へパス。田中達と我那覇はそれぞれの動きでDFを引きつけ、三都主が長い距離をダッシュ。タイミングよく飛び出し、フリーで2点目を奪った。「相手をどう困らせようか考えている」と話していたオシム監督の言葉を実践できた攻撃だった。
 後半33分は左からつなぎ、中村のミドルシュートに佐藤寿が詰めに行った。得点にはならなかったが、攻撃の枚数が多く、可能性を感じさせた。トリニダード・トバゴの運動量が少なく低調だったこともあるが、走り勝っていたのは確かだった。
 幸先の良い快勝。しかし「オシム・サッカー」の浸透は、当然これからだ。この日が代表デビューとなったのは9人。特に前半は、ピッチ上で選手が話し合う姿が目立った。闘莉王が「理解度という面では難しいところがある」と話していた通り、手探り状態だった。
 16日のイエメン戦には今回招集できなかった千葉やG大阪の選手が加わり、また顔触れも変わりそうだ。「オシム・ジャパン」は産声をあげたばかり。歴戦の知将の下で練習と経験を積み、成熟してゆけるか。4年後へ、長い道のりへの一歩を踏み出した。

【適性見抜くオシム監督】
 W杯ドイツ大会で期待外れに終わった日本代表が、オシム新監督の初戦を白星で飾った。トリニダード・トバゴ相手に2−0の快勝を収めた新生日本は、上々のスタートを切った。
 今回のメンバー19人は初代表11人のフレッシュな顔触れで、W杯出場者は4人だけ。その中でも起用法は違っていた。2得点を挙げた三都主(浦和)はジーコ監督時代には、左サイドバックか左サイドMFと守備に気を使うポジションだったが、オシム監督は攻撃的MFとして起用した。
 前半17分の先制点はFKを直接決めたものだったが、2点目は前線に飛び出して決定力を発揮。適性を見抜いた起用の効果が表れた。それでいて、三都主に3日間の練習中に中盤の守備を徹底させたことも見逃せない。代表で初めて右サイドから左サイドに回った駒野(広島)も2点目のアシストだけでなく、好パスを連発した。
 16日に新潟スタジアムで行われるアジアカップ予選のイエメン戦には、A3チャンピオンズカップのため合流できなかったG大阪、千葉などからも選手が加わる。オシム監督は選手選考について「古い井戸に水が残っている」としながらも「新しい井戸を掘らないとは言っていない」と、相変わらず掴みどころがないが、古井戸の選手にも意識改革を求め、新たな可能性を引き出している。

【ファン150人がデモ】
 9日夜、東京・国立競技場で行われた日本代表の試合後、日本サッカー協会の川淵三郎会長(キャプテン)の辞任を求めるファン約150人が競技場の周囲をデモ行進した。デモ隊は試合観戦を終えたファンを吸収しながら約半周し、帰宅する多くの人が見守っていた。
 W杯惨敗の総括がないなどとして有志が結成した「川淵会長にレッドカードを!」実行委員会が主催。「川淵会長にNO」と書かれた横断幕を先頭に「川淵辞めろ」と気勢を上げた。
 実行委の荒巻丈代表(28)は「ジーコジャパンの総括がないまま、あいまいにしたくない」と新生日本代表の初戦に合わせた理由を説明し「このような運動は初めてだが、たくさんの人が集まって満足。次につながればいい」と話していた。

≪各選手コメント≫

川口能活(ジュビロ磐田)
「今日は立ち上がりから集中して入ったし、良かった。スタメンはアップが終わってロッカールームに戻った時に初めて知った。セットプレーなんかの確認をして、個々に相手の特徴とか指示とかをオシムさんから受けた。そして集中して守るようにと言っていた。僕はセットプレーの時にシュートかロングボールか分からないことがあるので、自分と坪井と闘莉王でしっかり見るようにといわれた。キャプテンに関しては先発メンバーを発表された後、大熊さんが僕のところにやってきて、くしゃくしゃのキャプテンマークを渡しながら「今日はお前だ」と。このやり方は初めて。今日は誰もが試合に出る準備をしていたから良かった。でも今日はあまり内容はよくなかった。しっかり反省していくべきだし、改善点も多い。速いダイナミックな躍動感のあるサッカーが見せられていない。まだ未熟なところがある。常に判断を早くして、動き出しも速めて、闘争心を高めてやっていく必要がある。結果は悪くないけど。改善すべきところはまだまだある。オシム監督は今日「日本サッカーの真髄を見せよう」とミーティングで話していた」

田中隼磨(横浜F・マリノス)
「手応えというか、自信がなければこの場所にはいない。クラブに戻ってもまた結果を出して、代表に呼ばれたい。(また新たにメンバーが追加されるが)加地さんに限らず、とにかく競争の中で勝たないと、次の試合には出られない」

坪井慶介(浦和レッズ)
「今日の試合で収穫はあった。試合前、監督からはトレーニングでやったことをピッチで出してこいと言われた。その通り、選手達はトレーニングでやったことを出そうとしていた。今後、トレーニングを重ねていくうちに、もっともっと良くなっていくと思う」

田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
「(オシム監督から)ちょっとマークがルーズだ、ファウルもし過ぎだと言われた。指示されたことについてはちょっとずつできるように頑張りたい。(初代表だったが)まだまだ全然。それでも面白いし、楽しめた。ボールを回していて、この人がこんなところにいるというのが、ハマった時がとても楽しい」

鈴木啓太(浦和レッズ)
「闘莉王も坪井も(浦和で)一緒にやってるし、駒野や山瀬ともアテネ五輪代表でやっていたので、コミュニケーションには特に問題を感じなかった。自分としてはもっとサイドに散らしたかった。縦からのプレーは多かったけれど、サイドチェンジがもっとできていれば良かった。同サイドから(の攻撃)がちょっと多かった」

山瀬功治(横浜F・マリノス)
「1人1人がフォーメーションやマークなどでの連動ができてきたと思う。攻撃に関しては特に指示はなかった。自分達で考えてやった。(中盤の位置関係について)最初はベースがあったけれども、試合中は自由に、周りの位置を確かめながらやっていた。(ダイレクトプレーが多かったが)連動性を意識していて、スペースができたらそこに流れたりして、必然的にダイレクトになった。今日の試合を経験できたことは、自分にとっていろいろな意味でプラスになると思う」

我那覇和樹(川崎フロンターレ)
「(シュートを押さえられたシーンについて)考えるスペースと時間がなかった。シュートをブロックされた時、相手の速さはさすがだと思った。(通用した部分は?)いや、厳しい。まだまだだと思う。ただ、周りとのコミュニケーションはできていたと思う。(同じポジションの代表経験者を見ていて感じることは)必死さが伝わってくる。練習でも結果を出しているし、見習わないといけないと思った。達也(田中)とは、できるだけポジションチェンジをしながら声を掛け合っていた」

田中達也(浦和レッズ)
「勝ったので良かったが、もう少しシュートを打てればよかった。シンプルにプレーすることを言われていたので、それを心掛けた。修正する部分はたくさんあるし、次のJリーグもあるので、またそれに向けても頑張りたい」

栗原勇蔵(横浜F・マリノス)
「いつも通り、落ち着いてやればいいと思っていた。途中から入った割にはうまくやれた。2−0で勝っていたことも大きかったと思う。ディフェンスの途中出場は結構難しいけど、相手がガンガン来なかった。初代表はとりあえずうれしい。自分はどこでもやるし、システムも問題ない。個人的には4バックの方が好きだから。この試合で出られて自信がついた」

小林大悟(大宮アルディージャ)
「もっといいプレーができれば、信頼されてボールも集まってくる。だけど今日は何もできませんでしたから。(途中出場で)とにかくボールに触って、散らして、落ち着いてやってくれと(オシム監督から)言われた。ベンチで前半を見ていて、立ち上がりは相手陣内でプレーしている時間帯が多かった。自分が入る頃には相手も疲れているだろうと思った。全然満足していない。(満足しているのは)代表として試合に出られたことくらい。あとは課題が見つかったこと」

佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
「今日は周りとコミュニケーションを取りながら、考えて動くことができた。これまではベンチにいる監督の指示に頼ることが多かったけれど、自分達で判断し、それをベースとすればどんな状況にも対応できるようになる。ピッチに立つのは選手だし、オシム監督も『サッカーにはタイムアウトはない』と言っている。自分達から動いてコミュニケーションをとることが大事。選手個々が頭を使って判断しないといけない。(途中交代で入って)我那覇さんは中央でターゲットになるような感じだったけれど、自分が同じようなプレーをしていては相手にやられてしまうので、2人のセンターバックから外れたところで、達也(田中)と連動しながら動いて何度かいい形を作ることができた。得失点差を争うような試合ではないので、何が何でも1点というわけではなく、2−0で勝てて良かったと思う。(成果としては)1タッチでつなぐ意識というものが高くなった。これをうまく利用できれば相手もついてこられないし、敏捷性を生かした動きというものがもっとチーム全体に出てくればいいと思う」

トリニダード・トバゴ代表・ビム・レイズベルヘン監督
「まずオシム監督と日本代表選手におめでとうといいたい。日本にとって良い結果が出たと思う。私達にとっても今日の試合は高いレベルの試合を経験することができて良かった。試合開始直後は日本のペースについていくのが非常に難しかったが、後半は自分達のサッカーを少しすることができた。高いレベルの国際試合で経験を積むというのは貴重な経験で、国内のリーグに持ち帰ることができると思う。国内リーグの選手がほとんどなので良い経験だった。素晴らしいゴールも見たし、日本代表にはイエメン戦でも幸運を祈りますといいたい。(日本代表の印象および印象に残った選手は?)一番はオシムだ。経験ある監督に質問すべきだろう。MFもFWとも予想以上に早くて優れていた。後半は選手交代が頻繁でそれほどではなくなったが、前半25分までが特に素晴らしかった。日本の将来はご心配なく。強くなっていくに違いない」

日本サッカー協会・田嶋幸三専務理事
「今日は(オシム監督の)最初のゲームということで、まずは勝てて良かった。オシムさんの考えるサッカーの何割くらいできたか、分からないけれど、時間を掛けて、しっかり勝てるチームになればいいと思う。選手もやろうという意識を見せていた。2−0になってから、運動量が落ちてしまったけれども、これが90分間続くチームになって、なおかつ、それができる選手になっていかないと、このチームには残れないと思う。(次のイエメン戦に向けた合宿について)13〜14日くらいから始まるだろう。追加招集の発表は、12日のJリーグの試合の後。プラスアルファの追加はあるが、それほど多くはならないと思う」

【日本代表・オシム監督Q&A】
「6日間のトレーニング期間があったなら6−0で勝てたと思うか?それはやはり難しいだろう。そんなに簡単なことではない。ただし、うれしい誤算があった。日本の皆さんが本当にサッカーが好きなんだなということを、スタジアムが満員になったのを見て実感した。今日の試合は私にとって大変重要だった。しかし同時に、協会に対しても選手に対してもJリーグに対しても、非常に責任は大きいと思っている。そうした責任の大きさは感じてはいたが、今日の満員のスタンドを見て、この人達を失望させてはいけないと改めて感じた。
 試合内容は、最初にしては全体的によいテンポで進んだが、よくない点もあった。選手達が十分に走る力を持っている間は十分な試合ができた。トレーニング期間が限られていたにも関わらず、3日間ではできるとは思えないようなコンビネーションもとれた。それでも私にとって気掛かりなことはあった。それは、サッカーは90分の試合だということ。今日出場した選手の中には90分間、走ることができない選手がいた。それは代表選手だけではなく、Jリーグ全体に言えることだと感じている。ある意味、この問題の解決は簡単かも知れないが、きちんと考えなければいけない。特に日本人のサッカーというものを考えた場合、筋肉隆々ではないし長身でもない。それゆえに非常に大事だと思う。1対1の勝負では不利が出てくる。相手より、どれだけ多く走れるかで勝負しなければならない。残念ながらJリーグはそういう習慣ではない。今日の試合の教訓は、走ることだ」

ピッチコンディションがよくなかったが、試合のプランに狂いはあった?

「大変いい質問だが、最初の質問と関連していると思う。この試合には条件上の制約があった。私は魔法使いではないので、これほど短い時間でチームのコンビネーションを練り上げることはできない。そのほかにも、グラウンドのコンディションが悪いとか、選ぶ選手が限られていたこと、ほかにも大会が平行して行われていたわけだが、そういった条件があって、グラウンドコンディションもそのうちのひとつだった。コンビネーションの問題で言えば、短期間でそれを解消する最も簡単な方法ということで、同じJリーグのチームからグループで選手を選んだということだ」

今日2ゴールした三都主はMFに適正がある?

「今日は彼だけがヒーローではない。英雄とは、すでに墓の中にいる偉大な人物のことを指す。三都主はまだ生きているではないか。この英雄の定義というのは私なりのものだが、ある試合で得点を挙げてヒーローになり、ある試合で失敗をしてけなされるのは、選手にとって気持ちのいいものではないだろう。私にとって重要なのは、代表に選ばれていることを(選手に)自覚してほしいということ。その一員であることに誇りを持つことが大事だ」

自分に与えられた日本代表のミッションに希望は持てたか、難しいと感じたか?

「私の未来にどれだけ時間が残されているかによる。つまり、いつまで代表監督を任せてもらえるのか、あるいは誰がそれを決めるのかが大事だということ。まあ、今日明日に代表監督でなくなることはないと思うが…」

親善試合でこれだけ多くのファンが来たということに責任を感じたと言ったが、あなたの責任は心地よいものか、重荷なのか。また、うれしい誤算とは具体的に何か?

「今日の試合に限らず、全ての試合は私にとって重みがある。来日した時から私は監督として責任を自覚していた。他の日本人監督も責任感が強い方ばかりだ。責任感がなければ日本社会ではやっていけないことを私は知っている。
 うれしい誤算とは、さっきも言ったとおりスタジアムが満員だったこと。満員だったということの重要性をご理解いただけない方が、もしこの中にいらっしゃるなら(この仕事を)お辞めになった方がいいと思う」

≪採点表≫

【日本代表】
GK:
1.川口能活 6.0
DF:
7.田中隼磨 6.5
2.坪井慶介 5.0
(61分16.栗原勇蔵 5.5)
4.田中マルクス闘莉王 6.0
5.駒野友一 6.0
MF:
13.長谷部誠 5.5
(74分18.中村直志 5.5)
15.鈴木啓太 6.0
3.三都主アレサンドロ 7.5
(86分17.坂田大輔 --)
14.山瀬功治 5.5
(56分8.小林大悟 6.0)
FW:
9.我那覇和樹 5.0
(66分11.佐藤寿人 6.0)
10.田中達也 6.0

【トリニダード・トバゴ代表】
GK:
1.ウィリアムズ 5.5
DF:
8.C・グレー 5.5
5.トーマス 5.0
17.チャールズ 5.0
3.ジョン 5.0
MF:
6.レオン 5.5
7.ノエル 5.5
16.ワイズ 5.5
11.デイヴィッド 5.5
(62分9.バプティステ 5.0)
FW:
23.A・ウルフ 5.5
(76分18.ジャグデオシン --)
12.グラスゴー 5.0

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