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本日の超最新情報
2006.10.04.WED

☆敗れる★
国際親善試合結果

19:21〜
日本代表0−1ガーナ代表
(日産スタジアム・52437人)

主審:リ・ジョングク(韓国)
天気:曇り
気温:23℃
湿度:68%

≪得点者≫
ガーナ:ハミヌ73

≪出場メンバー≫
【日本代表】
GK:
1.川口能活(磐田)(cap)
DF:
4.水本裕貴(千葉)
6.阿部勇樹(千葉)
20.今野泰幸(FC東京)
MF:
5.駒野友一(広島)
7.遠藤保仁(G大阪)
(75分14.中村憲剛(川崎))
13.鈴木啓太(浦和)
(79分17.長谷部誠(浦和))
8.三都主アレサンドロ(浦和)
(86分10.二川孝広(G大阪))
FW:
11.佐藤寿人(広島)
(63分22.羽生直剛(千葉))
18.巻誠一郎(千葉)
(72分9.我那覇和樹(川崎))
16.山岸智(千葉)
(68分21.播戸竜二(G大阪))

フォーメーション
(3-4-3)

   18
  16  11
8  13  4  5
 20  6  4
    1

【ガーナ代表】
GK:
22.R・キングストン
DF:
2.サルペイ
5.ジョン・メンサー
4.イリアス
13.モハメド
MF:
7.L・キングストン
10.アッピアー(cap)
8.エッシェン
11.ムンタリ
(67分23.ドラマニ・ハミヌ)
FW:
3.ギャン
(67分19.ピンポン)
9.アゴゴ

フォーメーション
(4-4-2)

   9  3
       7
11    8  10
13  4  5  2
    22

≪各種データ≫
ボール支配率:
日本…50.5%
ガーナ…49.5%
シュート数:
日本…8
ガーナ…13
PK数:
日本…0
ガーナ…0
CK数:
日本…6
ガーナ…5
直接FK数:
日本…23
ガーナ…11
間接FK数:
日本…4
ガーナ…7
OS数:
日本…4
ガーナ…7

 国際親善試合、キリンチャレンジカップは4日、横浜・日産スタジアムで行われ、日本代表はガーナ代表に0−1で敗れた。
 日本はW杯ドイツ大会16強のガーナに組織的な守備とGK川口の好守などで対抗。だが、後半28分に途中交代のハミヌに得点を許した。終盤はチャンスをつくったが、ゴールを決められなかった。
 オシム監督就任後の通算成績は3勝2敗で、9月のアジアカップ予選のサウジアラビア戦以来の敗戦。
 日本は11日にアジアカップ予選でインドと対戦する。

【収穫の多い一戦】
 先発にW杯メンバー9人が揃うアフリカの強豪を相手に、若い日本にとっては収穫の多い一戦となった。
 ほぼ互角に試合を運びながら後半28分に右クロスをハミヌに押し込まれた。主力の闘莉王、坪井の負傷で、今野、阿部、水本の急造DF陣が、堅実な守備で身体能力の高い相手の攻めをうまく寸断していただけに、一瞬の隙を突かれた悔やまれる失点だった。
 予想に反しオシム監督がガーナとの一戦にぶつけてきたのは、練習でも1度も試したことのない初招集の山岸智を左に張らせ、前線に3人の選手を配した3−4−3の布陣。その狙いは明確。強豪との対戦で日本の潜在能力を引き出せるかだ。オシム監督が「負けても恥ずかしくない。現在の日本代表の力を測ることのできる相手」と熱望した強豪との対戦で可能性を試した。
 8月の就任後、負けられないアジアカップ予選が続き、手堅い選手起用が続いたオシム監督だったが、その意外性のある狙いの一部は出せた。今後はどんな「実験」が行われ、チームにどんな「化学反応」が起こるのか、注目したい。

≪各選手コメント≫

水本裕貴(ジェフユナイテッド市原・千葉)
「特別緊張することはなかった。阿部さんもいたので、助けてもらった。 出だしのヘディングのミスは目測を誤ってしまった。でも後ろに阿部さんが余っているので思い切っていこうと思った。試合前、監督からは『3番(アサモア・ジャン)のマークは僕で9番のマークは今野さん』ということを言われた。3番はワールドカップにも出ていて、五輪にも出ていて、情報もある選手だったみたいだから、そういう方を僕につかせたかなと思う。失点のシーンはクロスを挙げた19番(ラザク・ピンポン)が足の速い選手ということは聞いていた。が、キックフェイントに引っかかってしまった。その後センタリングも中で誰かに当たるかなと思ったけど当たらなかった。90分間もっともっとやれるよう上手くなりたいと思った。今日の試合は手応えよりも、負けたのでとにかく悔しい。それだけです。先発であることに驚きはないけれど、かといって他のメンバーに遜色がないとは思わない。そう思ってしまったら落ちてしまう、(日本代表は)そういう場所だと思っている」

今野泰幸(FC東京)
「スタメンを言われたのは、試合会場に来てから。9番(アゴゴ)をマンマークできるかと言われた。練習でもいろんなことを想定しながら準備をしていたので、(今日のストッパーでの起用については)想定内だった。(マンマークについて)相手のシステムにもよるし、特徴によっても変わってくる。相手の2トップを押さえるために、自分と水本が入った。いろんなことを想像しながら対応はできていた。ただし、自分のミスに慌てた。足にボールが着かない感じだった。チームとしてはミスも多かったし、パスを出せるところも出せず、2トップに任せてしまうところがあった。ディフェンスラインでボールを回せなかったし、FWも追い込みで疲れていた」

遠藤保仁(ガンバ大阪)
「チームとして、まだまだな部分が多い。部分部分で連動して動けたところもあるが、いいチームと試合ができて、課題も見えた。相手はスピードが持ち味なので、ポジショニング1つとっても、もっと気をつけないと。ボール回しもうまく、つないできた。回されるのは仕方がなかった。でも、高い位置でうまくボールを取れるところもあったし、数的優位を作ることもできた。ボールを取る位置や、皆で行くところは行くといったような、そういう部分をもっと高めていきたい。ボールを取ってからの速攻でミスが多かった」

鈴木啓太(浦和レッドダイヤモンズ)
「(攻撃面で)手詰まりの状態もあったが、相手のプレッシャーに対して、動きながらつなげられる時間帯もあった。いい時もあったが、悪い時にどうやってボールを落ち着かせるかが大事。相手のボランチが攻撃的で、仕掛けてきて、周りを使われる場面もあった。直接失点することはなかったけれども、かなり効いていた。
 (守備のブロックについて)できた部分もあったが、90分間通してできなかったし、それができない時にどうごまかすかが大事。(相手のプレッシャーは)狙いどころに入ってきた時に怖さがあった。足も伸びるし、ゴールまで持っていかれることもあった。食いつかせないように、ボール回しができなければならない。今までやってきた相手は引いて守ることが多かったので、サッカーが違っていた。でも、こういう相手とやる楽しさはあった」

佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
「(初スタメンだったが)いつも練習でお互いのサッカー観をぶつけ合っていたので、問題はなかった。試合中も声を掛け合っていたし、自分の飛び出しでいい形を作れたところもあった。フィニッシュの精度を上げていけばチャンスももっと増えたと思う。ガーナについては、個々の力の差を感じた。体1つでキープしたり、うまく手を使ったり、フィジカルよりも技術的な体の使い方がうまかった。足りない部分が見えたので、いかに改善するかが大事」

巻誠一郎(ジェフユナイテッド市原・千葉)
「ある程度はアグレッシブにプレーできたが、こういう試合では内容と共に結果をしっかりと出していかなくてはいけないと思うので、そういう意味では、しっかりとした結果を出せなくて残念。まずは失点しないようにチームとして守ることを考えていて、そこから素早く攻めるということを考えていて、それが出来ていた時間帯もあったが、全体的に徐々に運動量が落ちてきて、それと共に失点という悪い形になったので、その前に先制点がとれていればまた展開は違ったと思う」

山岸智(ジェフユナイテッド市原・千葉)
「シュートチャンスを決められなかったけれど、アピールはできたと思う。ボールが来るまではイメージどおり。でも全力で走っていたので相手の位置が見えなかった。足が長いし速いので、スライディング気味になった。
 (今日のスタメンについては)アップ前に聞いた。皆こっち(試合会場)に来てから聞いた。正直、ないかなと思っていたが、準備はしていた。どの選手が誰につくか、1対1では負けないようにと言われた。向こうは速い選手が多かったので、頭を使いながらマークした。前半の半ばくらいからいい守りもできるようになったし、何本かパス回しもできた。(今日はワイド気味に攻撃する意識だったか?)それはあったが、アレックス(三都主)のサイドの持ち味を生かすようにスペースを空ける動きも心掛けていた」

中村憲剛(川崎フロンターレ)
「初めて代表に呼ばれ、そして出場できたことが嬉しかった。前線のFWにボールを供給することと、自分がオーバーラップして前線へ飛び出すことを意識した。そしてミスをしないことを心掛けて、自分のプレーをイメージして試合に入った。試合に出られたことで自信になったが、チームが負けてしまったことが残念。(失点直後の投入だったが)自分が一番動ける状態だったので、フリーの選手にボールをあずけて攻撃のリズムをつくっていこうと意識した。前半、後半で何度か得点のチャンスがあったものの取れる時に取らないとこういう結果になってしまうので、点を取れる時に取ることが課題だと思う」

播戸竜二(ガンバ大阪)
「ああいうアフリカのチームと対戦するのは、ワールドユースのカメルーン戦以来。メンタル面の強さ、身体能力の高さを感じた。(今日の自分のプレーは)動き出しはできていた。相手のディフェンスの裏に入ることもできたが、もっとコンビネーションというか、パスが出てくるようになれば自分も生きるようになると思う。(FWとして生き残るために)今日が最後かもしれないし、チャンスをもらえたらとにかく自分にできることを。それはJリーグも一緒だし、今日もそういうプレーはできたとは思うが、結果だけが足りなかった。(頭のケガは)6針縫った。次のJの試合にも出られるようにしっかり縫ってもらった。痛かったけれど、試合に出られない方が、もっと痛い」

我那覇和樹(川崎フロンターレ)
「前半(ベンチから試合を)見ていて、自分としては攻撃が速すぎると感じた。自分が出た時は、自分のところでスピードを落として組み立てるイメージだった。ガーナに関してはスピードやパワーがすごいと思ったが、やれない感じではなかった。ただ、シュートを打てなかった」

ガーナ代表・クロード・ルロワ監督
「最高のコンディションで試合ができた。このような環境を用意していただくことは珍しい。今日の試合は双方ともバランスが取れていた。もう少し得点があってもよかったとは思うが、いい試合だった。日本はスピードがあり、トライアングルを形成してプレーした。特に我々は(日本の)左サイドにてこずったので、ハーフタイムに修正した。観客としても面白い試合だったと思う。
(日本のやり方は予想通りだった?)
 試合は予想通りの形だった。日本はいい形で試合に入った。大変いい組織だった。日本は常に中盤を5人で固め、その後ろに3人を配置し、アレックス(三都主)は幅広く動いた。アレックス側を押さえ込むようにミーティングで指示した。
(試合を予想していたということだが、日本は以前の(ジーコ監督時代の)チームと違ったか?)
 監督は全てを予想できるものではない。私が予想していたのは、オシム監督は緻密なサッカーをするだろうし、トライアングルを形成するだろうということ。そういうサッカーでは3人目の動きが重要なので、それを抑え込むよう対処しようとした。全てが予想できると、サッカーの試合はつまらないものになってしまうだろう」

【日本代表・オシム監督Q&A】

チャンスはワンタッチプレーからが多かった。それに対する評価は?

「大事なのはチャレンジすること。今日のガーナのような強豪相手に、こういう内容の試合をすることこそが簡単ではなかった。ある程度チャレンジは成功したが、しかしフィニッシュまでの成功につなげることはなかった。フィニッシュ、これが一番の問題だ」

後方からのビルドアップが課題だったが、ガーナ戦はいいレッスンになった。これを打開するには何が必要?

「今日の試合は教訓とも言えるが、そうでないとも言える。チャレンジは途中までだが、何度か成功した。こういう強豪とは初めての対戦。こういう試合でもできるかどうか。ディフェンスラインは4つの異なるチームから選手を選んだ。だから彼らがミスしたかどうかが問題ではなく、チャレンジしたかどうかを評価したい。ただ、いくつか気になった点があったことは、彼らも分かっていると思う。例えば私は選手達に、家を作るときは土台が大切だと言ったばかりだ」

フィニッシュが問題なら今後、欧州組の選手を入れるべきではないか。監督はそう望んでいるか。そうだとしたら協会に要望している?

「どのような選手を想定しているのか」

例えば中村俊輔選手がいれば、FKから得点できる可能性は高まると思うが?

「試合前に10個のFKが約束されているわけではない。FKを得るまでのプロセスが大事なのだ。昨日の練習で、遠藤とアレックス(三都主)がFKの練習をしていた時に、遠藤に注意していたのを気がつかなかっただろうか。「おい、練習でそんなにシュートを決めるなよ」と。アレックスにも同じ注意をした。実際の試合は練習とははるかに異なる。プレッシャーもある、観客も騒ぐ、ガーナの壁も日本の選手よりも高い。そうした中で、どういうFKをするか。だからFKに関しては、あまり心配することではないのではないか。
 それよりも心配事がある。夜眠れないほどの心配だ。というのも彼ら(欧州組)の出る試合が夜中に放送されるだからだ(笑)。今はまだ、日本のいろんな選手をテストしているところだ。欧州の選手は、毎週ガーナのような選手と試合している。だから、そういうチャンスのないJリーグの選手達を集めて、どこまで力を出せるかという機会を与えるべきだ。それで、ある程度の自分の力も分かるだろう。(FIFA)ランキングにふさわしい力があるかどうかは分からないが、もっとできる、伸びる可能性は確認できた。ガーナというチーム、あるいは各選手と比べて、日本はどういうところなら優れているのか、伸びるのか、確認することができた。戦術面は全く問題ない。個人スキルの点で少し問題がある。オプションのクオリティーの高さ、アイデアの豊富さ、そのアイデアを試合のプレッシャーの中で出せるか。日本の選手はプレッシャーのないところなら、アイデアもあって、それを実現できる。ところが大事なのは、プレッシャーの中でそれを実現できるかどうかということ。そこに勝敗を分ける大きな違いがある。日本の選手が、相手にパスミスをする。それを受けて、ガーナがチャンスを作る。そういう場面が何度かあった。しかし良い面もあった。小さいが前進の可能性を見ることができた」

ガーナの浅い4人のラインを破るための指示は出した?

「いちいち細かい指示はしなかった。なぜなら日本語ができないからだ(笑)。だから細かいことは言っていない。彼らから顧問料をもらえるなら話は別だが。試合開始直後、相手の4バックの第2DFがオフサイドトラップをかけてくるのが分かった。だからもう少し、それに対して慎重であるべきだったかもしれない。実質的に、我々は3トップで試合に臨んだ。少し勇気を出し過ぎたのかもしれない。大変強い相手に、日本は立ち上がりから非常に積極的にオフェンシブに試合を始めたと言える。そこで結果が出たかどうかというのは、それはまた別の問題だが。しかし今後もこういうやり方で積極的にやりたい。昨日の会見で皆さんに「もしかしたら4トップかも」と言ったのを覚えていらっしゃるだろう。
 いずれにせよ、チャレンジしなければ力を試せない。遠藤は今日、走るチャレンジをしていた。私はそれを見て、もっとやれと言えば、もっと走れたと思う。中村憲剛もそうだ。常々言っているように、試合中に走って死ぬことはない。もっといいプレーをするためには、もっと走らなければならない」

ワイドにピッチを使うことにチャレンジしたと思う。オートマティズムをどう評価する?

「結婚して40年になるのだが、まだ家内との間にオートマティズムがない(笑)。それなのに、選手との間にわずか数回だけ練習をしているだけで、どうしてオートマティズムができると思うのか。3日間で数回の練習だけで、オートマティズムが生まれるだろうか。しかし、オートマティズムなしでいい試合ができるわけでもない。そのためには、選手達がもっと頻繁に集まって、同じトレーニングをしなければならないだろう。今日のように、5人の選手がみんなクラブが違うという場合、すぐにオートマティズムが生まれるのなら、今ごろはJリーグでプレーしていないだろう」

頻繁に集まる予定はある?

「私が知っているスケジュールには書き込んでいない。だから可能性があるとは言えない。各クラブの日程、Jリーグの日程、様々な日程ばかりだ。とりあえずJ1が大詰めで、1つ1つの試合が白熱がしてきた。そういう中で、優勝争いをしている浦和やG大阪から選手を預かっているので、彼ら自身が持っている目標というものは尊重しなければならない。ライバルチーム同士から同じ代表に集まって試合しているのだ。日本はガーナのように、選手が皆海外から集まっているチームではないのだ」

3トップで攻撃的だと言ったが、私には相手のDFに対処するマンツーマンのような守備的に見えた。ホームでもっと攻撃的にやろうという考えはなかった?

「どういう印象を持たれたかは自由だが、先発メンバーを見れば守備的ではなかったことがお分かりいただけると思う。もし守備的にいくというのなら、佐藤勇人、田中隼磨という選手を起用しただろうし、1トップにすることもできた。サイドについて言えば、現代サッカーでは攻撃も守備も両方できなければならない。
 前線の選手が、相手のサイドバックが上がっていくのにケアしなくても済むというのであれば、ご自由にお考えになっていただいて結構だ。ところが先発のシステムはそうではなかったわけだ。例えば山岸智。彼がスタメンで出たことでたくさんのチャンスが生まれた。もちろん彼はディフェンスもした。佐藤寿人、何回か惜しいチャンスがあった。それから巻にも良いパスを出していたし、巻自身もそれに何度もトライしていた。それをご覧になった上で、それでも「守備的だった」と言うのであれば、それはあなたのお考えなので仕方がない。DFであるアレックスや駒野が何度シュートして、何度チャンスを作ったか数えてみただろうか。もし守備的でいいのなら、彼らはあそこまで出てラストパスを送らなくてもよかったのだ。守備専門であればいいのだから。ちょっと言葉がきつかったかもしれないが、サッカーというものは日々変わっていくのだ。
 これは選手によく伝わるように書いていただきたいのだが、攻撃も守備も両方できる選手でなければ、その選手の未来は短い。それが現代のサッカーのトレンドだ。だから山岸智であろうが、駒野であろうが、佐藤寿人であろうが、誰が、どの名前が重要なのではない。サッカーでは、そこでチャンスがあるか、スペースがあるか、ピンチなのか、相手がどのディスタンス(距離)で迫っているのか、ということに素早く反応して攻撃したり守備をしたり、そういう素早い切り替えができないといけない。そういう点を見ていただきたかったのだ。
 3トップで行く、その3トップが全く守備をしなくていいのであれば攻撃的である、とは言えない。もちろんトップだから、攻撃をするのは当然なのだが。残念ながら、守備も攻撃も両方できる、そのために走り回る準備ができていない選手がいる。ひとつの例だが、ブラジルには5人のオフェンシブな選手がいる。この間のワールドカップのフランス戦の話だ。ブラジルの中でディフェンスをしていたのはルシオで、彼は孤軍奮闘していた。というのも、カフーもロベルト・カルロスも、年齢的なことはあったかもしれないが、攻めたら攻めっぱなしだった。そしてロナウド、ロナウジーニョ、ジュニーニョ、カカ、アドリアーノ、そういった攻撃的な選手が全員集まったとして、今日のエッシェンのようなプレーができただろうか。どう思うか?
 ただし、私は今日の試合に満足はしているわけではない。負けたのだから。しかし前進するヒントがあったかどうか、それを今探しているところだ。もしかしたら欧州の選手を呼ばない期間が長すぎるのかもしれないが、欧州ははるか遠い場所にあるのだ。どうしようもなくなった時に、最後のチャンスをもたらす人々として助けに来てくれる、そのための準備をしようと思っている。もし欧州の選手を呼んで、最初の試合に負けてしまったら、彼らは救世主としての役割を果たせないのだ」

≪採点表≫
GK:
1.川口能活 5.5
DF:
4.水本裕貴 6.0
6.阿部勇樹 5.5
20.今野泰幸 5.5
MF:
5.駒野友一 6.0
7.遠藤保仁 5.5
(75分14.中村憲剛 6.0)
13.鈴木啓太 5.5
(79分17.長谷部誠 --)
8.三都主アレサンドロ 5.5
(86分10.二川孝広 --)
FW:
11.佐藤寿人 6.0
(63分22.羽生直剛 4.5)
18.巻誠一郎 5.0
(72分9.我那覇和樹 4.5)
16.山岸智 5.0
(68分21.播戸竜二 5.5)

【ガーナ代表】
GK:
22.R・キングストン 6.5
DF:
2.サルペイ 5.5
5.ジョン・メンサー 6.0
4.イリアス 6.0
13.モハメド 5.5
MF:
7.L・キングストン 5.0
10.アッピアー 6.5
8.エッシェン 6.0
11.ムンタリ 6.0
(67分23.ドラマニ・ハミヌ 6.5)
FW:
3.ギャン 5.0
(67分19.ピンポン 6.5)
9.アゴゴ 5.5

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