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本日の超最新情報
2007.06.01.FRI

☆快勝★
キリンカップサッカー2007第1戦結果

19:15〜
日本代表2−0モンテネグロ代表
(静岡エコパスタジアム・28635人)

主審:ミカエル・スベルセン(デンマーク)
天気:曇り
気温:18℃
湿度:87%
風:無し
ピッチ状態:全面良芝

≪得点者≫
日本:中澤23、高原38

≪出場メンバー≫
【日本代表】
GK:
18.楢崎正剛(名古屋)
DF:
3.駒野友一(広島)
22.中澤佑二(横浜M)
2.坪井慶介(浦和)
6.阿部勇樹(浦和)
MF:
13.鈴木啓太(浦和)
(89分5.橋本英郎(G大阪))
7.遠藤保仁(G大阪)(cap)
(79分15.今野泰幸(FC東京))
14.中村憲剛(川崎)
(89分17.藤本淳吾(清水))
16.山岸智(千葉)
(63分11.佐藤寿人(広島))
FW:
19.高原直泰(フランクフルト)
(69分21.水野晃樹(千葉))
20.矢野貴章(新潟)
(81分9.巻誠一郎(千葉))
ベンチメンバー:
GK:
23.川島永嗣(川崎)
DF:
4.中田浩二(バーゼル)
MF:
8.羽生直剛(千葉)
25.家長昭博(G大阪)
28.稲本潤一(フランクフルト)
FW:
12.播戸竜二(G大阪)

NEW!
キリンカップの
日本代表メンバー28名


フォーメーション
(4-4-2)

  20  19
 16     14
   7  13
6  2  22  3
   18

【モンテネグロ代表】
GK:
1.ポレクシッチ
DF:
4.パビチェビッチ
(71分2.ラキッチ)
6.タナシエビッチ
(87分19.イェクニッチ)
5.バタク
3.ヨバノビッチ
(85分16.ペヨビッチ)
MF:
15.V・ブヨビッチ
(46分18.ライチェビッチ)
14.トゥンバセビッチ
11.チェトコビッチ
(46分7.N・ブヨビッチ)
10.ブルザノビッチ(cap)
8.V・ボージョビッチ
(63分9.ラドニッチ)
FW:
20.プロビッチ
ベンチメンバー:
GK:
12.M・ボージョビッチ
FW:
17.ペトロビッチ

フォーメーション
(4-5-1)

   20
 8  10  11
  14  15
3  5  6  4
    1

≪各種データ≫
ボール支配率:
日本…58.8%
モンテネグロ…41.2%
シュート数:
日本…12
モンテネグロ…7
PK数:
日本…0
モンテネグロ…1
CK数:
日本…3
モンテネグロ…3
直接FK数:
日本…11
モンテネグロ…8
間接FK数:
日本…1
モンテネグロ…2
OS数:
日本…1
モンテネグロ…2

 国際親善試合、キリンカップサッカー2007は1日、2万8635人の観客を集めて静岡エコパ・スタジアムで開幕し、日本代表は2−0でモンテネグロ代表を下した。オシム・ジャパンは3月のペルー戦に続き今年2連勝で、通算成績は7勝2敗。
 初の欧州勢との対戦となった日本は、前半23分に中澤(横浜M)が先制点を挙げ、同38分にはペルー戦でも得点している高原(フランクフルト)が鮮やかなヘディングシュートを決めた。ワールドカップ(W杯)ドイツ大会以来の代表復帰を果たしたGK楢崎(名古屋)はフル出場し、無得点に抑えた。
 日本にとって3連覇を狙うアジアカップ(東南アジア4カ国共催)に向けた強化試合となる今大会は、コロンビアを含めた3チームが参加して総当たりで争う。日本は5日にコロンビアと対戦する。

【日本、2ゴールに進化凝縮】
 美しい2ゴールには、日本の進化が凝縮していた。オシム監督が掲げる「考えて走るサッカー」に、前半は緩急と連動の妙が加わった。
 相手のプレスが弱い中盤は、ゆっくりと横にボールを回す。敵陣の穴を見つけると縦に素早いパス。一気に加速してゴールに迫った。前半38分は圧巻だった。中村憲が前方の遠藤へパス。これに連動した高原らが素早くつなぎ、再び受けた中村憲が大きく右へサイドチェンジした。
 右の駒野は近いサイドに鋭いクロス。猛然と走り込んだ高原がヘディングでゴールへ突き刺した。遠藤が遠いサイドに柔らかなクロスを上げ、中澤が頭で決めた先制点と対照的だ。
 遠藤は「状況に応じてプレーできたのは良かった。3人目の動きも出来ていた」と手応えを口にした。高さと体の強さで勝る相手を、プレーの緩急と状況判断できれいに崩してみせた。
 ただ、オシム監督は「良かった面より、悪かった面を話す方が将来のためになる。満足はできない」と笑みはない。個人プレーに頼りがちになったり、後半にもたついた点に不満を漏らした。前半のプレーの質を90分貫徹できるか。アジアカップ前最後の試合となるコロンビア戦は、そこがポイントになる。

【頼もしい男が先制GOAL】
 日本が3連覇を目指すアジアカップに向けた強化試合で、頼もしい男が日本に先制点をもたらした。3年前のアジア杯(中国)で大活躍した中澤が前半23分に、ヘディングシュートをゴールにねじ込んだ。これが日本代表で歴代DF史上初の10点目となったゴールに「うれしい。タイミングも良かった」と喜んだ。
 長身選手を揃えたモンテネグロとの対戦前に「大きな相手に抑え込まれないように、うまく考えてやりたい」と静かに闘志を燃やしていた。左サイドの遠藤から送られたクロスに合わせてゴール前に走り込んでジャンプ。マークについた相手選手よりも頭一つ抜け出す高い打点でシュートを放った。
 「最初で最後」のつもりで臨んだ昨年のワールドカップ(W杯)ドイツ大会でグループリーグ敗退し、一度は日本代表から引退する決意を固めた。しかし自らの成長のために翻意して3月ペルー戦で代表復帰。2試合目となったこの試合で攻守に存在感を発揮した中澤は「今回は(中田)浩二や稲本らがいて、懐かしい気分になった」と話す。
 前回のアジア杯では全6試合にフル出場。守備の要としてチームを牽引し、準決勝のバーレーン戦で試合終了間際に劇的な同点ゴールを奪うなど活躍した。アジアの戦いを知る中澤が実力を示したことは日本にとって心強い。

【エース高原が2試合連続弾】
 高原がエースにふさわしい働きを見せた。前半38分に日本代表で2試合連続ゴールとなる得点を頭で奪った。
 駒野のクロスを走り込んで頭で完璧に合わせた。「しっかりと、いいタイミングがとれた。ああいうプレーを続けていくことが大事」と充実感を漂わせた。
 代表で46試合目だが、初の地元静岡での試合。これまでに多くのゴールを重ねてきた高原にとっても会心のゴールだったのだろう。サポーターに向け、舌をぺろりと出して右手で胸を差し、アピールした。
 今季はドイツブンデスリーガのフランクフルトで、欧州主要リーグで日本人最多記録となる11ゴールを挙げ、大きな自信を得た。オシム監督就任以来、日本代表での出場はまだ2試合目で連係が心配されるところだが「結果を出せば周りも信頼してくれる。そういうところには自然とボールも集まる」とさらり。主力としての風格が言葉に滲(にじ)み出た。

【初キャプテンがアシスト】
 志願の「主将」就任だった。試合前のウオーミングアップの最中、遠藤は阿部と一緒にオシム監督から声を掛けられた。「2人のどちらかがキャプテンマークを着けなさい」との打診に迷わず遠藤が「やります」と即答した。中学、高校通じても公式戦では初のゲームキャプテン。左腕に巻いたキャプテンマークは、心地良い緊張感を与えてくれた。「ドキドキじゃないけど、良い経験になった」。勝利でゲームキャプテンの大役を果たし、笑みをこぼした。
 中澤の先制点をショートコーナーからアシスト。だが真骨頂はむしろ、中盤での舵取り役だ。後半開始直後からシステム変更してきた相手に対し日本は、DF陣を中心に4−4−2、3−5−2と使い分けMF陣も配置転換。それでも遠藤だけは、中盤で君臨した。「もっと冷静になって、声を掛けてやっていかないとダメ」。オシムジャパンの「主将」は遠藤にとって大きな収穫となった。

【中村憲剛を名指し批判】
 会見の席で口をつく言葉は不満ばかり。名指しで批判したのがMF中村憲だった。後半9分、右の駒野から中央でパスを受け、ペナルティーエリアのやや外側からシュートを放ったが、ボールは大きく枠外にそれた。指揮官はその直後にペットボトルを投げ捨て、タッチライン沿いまで飛び出して声を荒らげた。
 「脇にフリーの選手(山岸)がいるのに、ゴールのはるか上のシュートだった。新聞の1面やテレビで取り上げられるのが頭にあったのかもしれない」。合宿では直接、中村憲に指示を飛ばすなど、期待しているからこそ“個人プレー”が許せなかった。中村憲はサイドチェンジで2点目を演出し「駒野がいい上がりをしてくれた。クロスと(高原の)入り方は質が高かった」と手応えを口にしたが、指揮官はプラスよりもマイナスの方が気がかりだった。
 不満はチーム全体にも及んだ。「パスミスも多かった。パスのスキルの低さ、タイミングの悪さ。手数をかけすぎるし、私物のようにボールを長くキープしている。もっと直さないと、いいチームにはならない」と苛立ちを隠さなかった。
 1ヶ月後には3連覇が懸かるアジアカップが待ち受ける。「今日は2ボランチだったが、1人で任せられる選手がいない。そこからクリエイティブなプレーができる選手を探している」。指揮官の求めるサッカーは限りなくハードルが高い。

【楢崎に及第点】
 オシム監督就任後初の代表招集となったGK楢崎は、先発出場し無失点に終えた。
 「スタメン発表が直前だったので、興奮する間もなかった」と楢崎。ほとんど攻め込まれることのない展開だったとは言え、危なげのないセービングを見せた。オシム監督も「今日のゲームだけで判断するのはどうかと思うが、もう1人信頼できるGKが加わった」と及第点を与えた。

【コロンビア戦は川口スタメン】
 オシム監督はこの日登録から外したGK川口について「川口は既にレギュラー。もう1人守れるGKがいないか試したかった」と、その意図を説明。次戦のコロンビア戦での川口の先発起用を明言した。
 一方、右足首を痛めている中村俊に対しては「医者ではないので分からない」とし「ピッチに立っているだけで観客が1万5000人ほど増えるのなら出す価値はある」と皮肉っぽく話した。

【スタジアムは閑古鳥】
 モンテネグロ戦が行われた静岡・エコパスタジアムのスタンドはかなりの空席が目立ち、観客数は2万8635人にとどまった。平日開催ではあったものの、1997年以降に国内で開催された国際Aマッチ、全97試合でワースト3位、トルシエ監督時代の1998年以降の日本代表戦としては過去最低の客入りとなった。
 当日券も発売されたが、国内では4番目に多い、5万1349人を収容できるスタジアムはわずか56%しか埋まらなかったため、サポーターの応援も音量が小さく、盛り上がりに欠けた。
 日本サッカー協会の田嶋専務理事は「サッカーの魅力を増すことと、チケットの売り方を考えないといけない」と溜息をついた。

≪各選手コメント≫

駒野友一(サンフレッチェ広島)
「得点シーンはタカ(高原)さんがニアに入ってくるところで(クロスを)上げて、触ればゴールというボールを狙った。その通りの形だったので良かった。(低くて速いボールが多かったのは)相手の高さを意識したのもあるし、グラウンドが濡れていたというのもある。前半は(矢野)貴章が相手の裏を狙う動きをしていたので、早めにそこへ合わせようというのもあった。
 監督のやろうとしているサッカーが、少しずつできるようになってきた。自分は右サイドが本職だと思っているので、そういった意味で今日の試合は個人的にやりやすさはあった。
 システム変更については、監督から言われたのではなく、自分達でやれたことが収穫。相手の攻撃の枚数によって形を変えることもできた。自分は忙しかったけれど(笑)。システムやポジションの変更は、阿部が言って変えるという形だった」

中澤佑二(横浜F・マリノス)
「ヤット(遠藤)からいいボールが来たので、あとは枠に飛ばすだけだった。非常にいい時間帯に点を取れて、良かったと思う。これが完成形じゃないと思うし、やらないといけないことはたくさんあるので、満足することなく、次の試合までにしっかりとコンディションを整えてやっていきたい」

坪井慶介(浦和レッドダイヤモンズ)
「アジアカップに向けての強化ということではあるが、勝つことも大事。個人的にも代表では久しぶりに出たので、勝負にこだわりたかった。(後半は最終ラインが3枚から4枚、4枚から3枚へと変わる場面があったが?)向こうが選手を代えてきたというのがあったので、ベンチからの指示というよりも、相手の出方を見て、選手同士の判断となった。コンビネーションを確立するには時間も必要だが、得点シーンなどはうまくいっていたと思う」

鈴木啓太(浦和レッドダイヤモンズ)
「体力的に落ちてきた時間帯になると、プレッシャーも落ちて、マイボールの時間が短くなってしまった。後半は縦パスを入れてカウンターを食らうシーンがあったので、あまり急がずにサイドチェンジする形にした。その修正はうまくいったと思う。こちらはホームのゲームをして、相手はアウェーのゲームをした感じ。
 後半から相手の7番(N・ブヨビッチ)が入ってきて、彼へのマークをはっきりさせるまでに時間がかかってしまった。そこで3バックに変えて修正したが、今度は相手が3トップにしてきた。相手もそこは考えているので、難しかった」

遠藤保仁(ガンバ大阪)
「(1点目では中澤が見えていた?)あの髪型なので、後ろから走ってくるのは見えていた。相手が高い分、ショートコーナーはやろうと決めていた。ユウジ(佑ニ)がよく決めてくれた。(後半について、オシム監督は個人プレーに走る選手もいて、よくなかったと言っていたが、その辺の解決策は?早いパス回しも見られなかったが?)まずは人が動かないといけないし、1人1人の動きの質も明らかに前半の方が良かった。ビルドアップも中盤から、しっかり早く回さないと相手も守りやすいと思う。もう少しパス回しで緩急などを付けないと難しい。そこら辺はビデオを見るなどして話し合いたい」

高原直泰(フランクフルト)
「まだまだだと思うが、チームとして結果を出せて良かった。これを続けてやっていくことが大事だと思う。(矢野とのコンビは)誰と組んでも自分のやるべきことをやるだけだし、お互いの良いところを引き出し合えればと思っていた。自分達の目指すサッカーをしっかりグラウンドの上で表現して、結果を出すことが大事。(他の海外組が出るかどうかは)監督が決めることだから」

矢野貴章(アルビレックス新潟)
「高原さんとはお互いが下がり過ぎないことを意識していた。距離感を持ってやるのはできた。(代表戦を経験するようになって)JリーグでやっているDFとは、うまさというか強さが全然違う。このレベルでやっていくには、もっと自分のフィジカルを上げないといけない。それ以外の点でもやらなければいけないことはたくさんあると感じた。ゴール前の入り方ももっと工夫しないといけない。高原さんはボディコンタクトの強さもあるし、1点目のようなニアへ飛び込むスピードもある。せっかく身近にいるので、いろいろと見習いたい」

橋本英郎(ガンバ大阪)
「自分が出るのは終了間際だったので、ちょうど(藤本)淳吾と一緒に変わる形になって、彼から『短いし、楽しもうか』と声をかけてもらった。自分は守備重視で入れと(オシム監督から)言われて、淳吾は好きにやってこいと言われていた。(モンテネグロ選手との)ユニホームの交換は、ビチョビチョだった(笑)。交換していいものなのか迷ったが、周りが換えているようだったので、自分も換えた」

佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
「最初は(3−5−2の)左ウイングバックの位置に入ったので、とにかくあの時間帯は多少押し込まれていたこともあったし、相手のサイドバックをケアすることを考えていた。ただ、すぐにコウキ(水野)が入ってきたので、2トップのポジションに移って、それからは普段どおり自分の持ち味を出せたと思う。左ウイングバックで試合に出たのは初めて。ただ、ああいう状況で入る以上、守備のことを考えなけければいけない部分はある。練習でやってないからできませんということではよくないと思う」

【日本代表・オシム監督Q&A】

先ほどテレビのインタビューで個人プレーに走っている時間があり不満があると言っていた。個人プレーについて、個人でドリブルで勝負する時は、そうすべきだと思う?

「そうしてもいいのだが、タイミング、時間帯、そして目的が良くなかった。タイミングが選手のプライベートな要因で決められたことがあった。チームとして前進している時間帯に、チームのためでなく個人のためにボールを使う。例えばシュートして得点する、あるいはナイスパスを出す、あるいはスタジアムの大画面に自分がアップで映りたいとか、あるいは試合後に自分のユニホームを振り回しながら競技場を1周するとか。それもサッカーの一部ではあるのだが、そういうことはチームのためにならないと選手には伝えてきた。人気取りの競争では、選手の方が私より勝つだろう。日本はスター選手、個人で目立つ選手が人気を集める国だから。しかし、それではサッカーは前進しない。個人プレーをうまくできるのがスター選手。まあ、私も好きなのだが(笑)。しかし、そこで試合に負けて、私のクビが飛んでしまっては、どうしようもない」

今日のスタメンは望みどおりのものだった?(モンテネグロ人記者)

「何人かの重要な選手を使うことができなかった。1人は左利きの選手、もう1人はモンテネグロの3番(ヨバノビッチ)を抑えられるポジションの選手。それからサイドの選手も、ケガのために使うことができなかった。タッチラインを1人でカバーできて、何度も往復できる選手。そういうエネルギーとスピードのある選手が、本来はいるのだが使えなかった。2人の選手を並べなければならなかった。そこでのコンビネーションが、攻撃で良くても守備ではダメ、あるいは逆に守備は良くても攻撃は駄目。また、将来的には2ボランチのところを1人で任せたいのだが、そういう選手がいない。つまり守備もできるが、そこから攻撃の起点となるような、クリエイティブなプレーができるような選手を探しているところだ」

個人プレーについて、今年になって増えたように思うが、それはなぜ?

「それは今年になって始まったことではない。そういうことが今後起こらないように、選手には言わないといけない。つまり症状が起こってから治すよりも、予防した方が良い。まだ治療できる範囲だと思うから、口に出して言っている。例えば中村憲剛、彼のようなレベルのクオリティーの選手であれば、ゴールのはるか上にシュートするはずがない。しかもシュートするタイミングの時に、彼の近くにフリーの選手がいたのに、シュートして外した。状況によって違うプレーができるかどうか。例えばモンテネグロの方が1−0でリードしている状況で、同じプレーをするのか。得点を挙げれば、明日の新聞の一面を飾る、あるいはニュースで大きく取り上げる、そういうことが頭にあったのかもしれない。『彼のプレーが試合を決めた』、そういう見出しだ。そういうことで、サッカー選手をやっているのかもしれない。選手の側にそういう野心があれば、皆さんがそれをかき立てるわけだ。だから、それをうまくチームのためにプレーさせるというのは、簡単なことではない。
 勝った試合ではあるが、良かったことより悪かったことについて、より費やすことが明日のためになると思う。例えばパスミス、スキルの低さ、パスのタイミングが悪いこと、手間を掛けすぎること、ボールが私物であるかのように長い間キープしようとすること、などなど。それらを直さないと、もっと良いチームにはならない。「今日は勝った、おめでとう」というのはお世辞にしか聞こえない。別に対戦相手が、私が昔住んでいた国の一部だったから言うのではない。つまりバルカンの習慣だが、相手を褒めて、実は自分を褒めるという表現なのだ。だから、私とこれ以上話しても時間の無駄だ」

モンテネグロ代表・フィリポビッチ監督
「もっと選手はリスクを冒してもよかった。後半は前半よりいい試合ができた。(失点は)全体の集中力が足りなかった。(試合後、オシム監督と長く話していたが?)日本のチームのプレーに対して、私達は何もできなかった。オシム監督がどういう作戦を立てるのか、我々には分からなかった。日本の選手達は運動量が豊富だし、FWだけでなく、サイドの選手も空いているスペースをうまく使っていた。オシム監督が持っている知識、哲学を見せてくれたと思う。彼のサッカー哲学は昔から変わっていない」

≪超サカ採点表≫
【日本代表】
GK:
18.楢崎正剛 5.5
DF:
3.駒野友一 6.0
22.中澤佑二 6.5
2.坪井慶介 5.5
6.阿部勇樹 5.5
MF:
13.鈴木啓太 6.0
(89分5.橋本英郎 --)
7.遠藤保仁 6.5
(79分15.今野泰幸 --)
14.中村憲剛 6.0
(89分17.藤本淳吾 --)
16.山岸智 5.5
(63分11.佐藤寿人 5.5)
FW:
19.高原直泰 6.5
(69分21.水野晃樹 6.0)
20.矢野貴章 5.5
(81分9.巻誠一郎 --)
【モンテネグロ代表】
GK:
1.ポレクシッチ 5.0
DF:
4.パビチェビッチ 5.0
(71分2.ラキッチ 5.0)
6.タナシエビッチ 5.0
(87分19.イェクニッチ --)
5.バタク 4.5
3.ヨバノビッチ 5.0
(85分16.ペヨビッチ --)
MF:
15.V・ブヨビッチ 5.0
(46分18.ライチェビッチ 5.0)
14.トゥンバセビッチ 5.0
11.チェトコビッチ 4.5
(46分7.N・ブヨビッチ 5.0)
10.ブルザノビッチ 4.5
8.V・ボージョビッチ 5.0
(63分9.ラドニッチ 5.0)
FW:
20.プロビッチ 5.0

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