アジアカップ日本代表
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本日の超最新情報
2007.07.09.MON
☆ドロー★
アジアカップ・グループリーグ第1戦結果
グループB:
日本時間19:20〜
日本代表1−1カタール代表
(ベトナム・ハノイ・ミーディンスタジアム・3000人)
主審:ブリーズ(オーストラリア)
天気:曇り
気温:33℃
湿度:70%
ピッチ状態:全面良芝(乾燥)
≪得点者≫
日本:高原61
カタール:セバスチャン88
≪出場メンバー≫
【日本代表】
GK:
1.川口能活(磐田)(cap)
DF:
21.加地亮(G大阪)
6.阿部勇樹(浦和)
■
22.中澤佑二(横浜M)
2.今野泰幸(FC東京)
MF:
13.鈴木啓太(浦和)
14.中村憲剛(川崎)
(82分24.橋本英郎(G大阪))
10.中村俊輔(セルティック)
7.遠藤保仁(G大阪)
9.山岸智(千葉)
(74分8.羽生直剛(千葉))
FW:
19.高原直泰(フランクフルト)
ベンチ:
GK:
18.楢崎正剛(名古屋)
23.川島永嗣(川崎)
DF:
5.坪井慶介(浦和)
MF:
15.水野晃樹(水野)
28.太田吉彰(磐田)
29.伊野波雅彦(FC東京)
FW:
11.佐藤寿人(広島)
12.巻誠一郎(千葉)
20.矢野貴章(新潟)
フォーメーション
(4-5-1)
19
9 10
7
14 13
2 22 6 21
1
アジアカップの
日本代表メンバー23名
【カタール代表】
GK:
1.M・サクル
DF:
2.マサド
■
(46分5.マジディ)
21.A・オバイド
13.モスタファ
6.メシャル
MF:
17.ウェサム
(75分12.マジド・M)
18.ワリード
(66分20.アデル)
8.S・アルシャマリ(cap)
■
15.タラル
10.H・ヤセル
■
FW:
23.セバスチャン
ベンチ:
24.ラハブ
4.イブラヒム
7.アリ
19.I・マジェド
9.サイド
11.A・アフェフ
14.ユーネス
16.モハメド
フォーメーション
(4-5-1)
23
15
10 8
18 17
6 13 21 2
1
≪各種データ≫
ボール支配率:
日本…60%
カタール…40%
シュート数:
日本…10
カタール…3
PK数:
日本…0
カタール…0
CK数:
日本…4
カタール…0
直接FK数:
日本…22
カタール…7
間接FK数:
日本…3
カタール…2
OS数:
日本…3
カタール…2
アジアカップ第3日は9日、ハノイ(ベトナム)のミーディンスタジアムでグループリーグ・グループBの1試合が行われ、3連覇と史上最多となる4度目の優勝を狙う日本はカタールと1−1で引き分け、初戦を白星で飾ることはできなかった。グループBは各国とも1試合を終え、ベトナムが勝ち点3で首位に立ち、日本はカタールとともに勝ち点1で続いた。
序盤から優位に試合を進めた日本は後半16分、高原(フランクフルト)が先制ゴールを決めたが、逃げ切り寸前の同43分にセバスティアンにFKを直接決められて追い付かれた。
カタール戦の対戦成績は3分け2敗で、オシム監督就任以来の成績は通算7勝2分け2敗。日本はハノイで13日にアラブ首長国連邦(UAE)と第2戦、16日にベトナムと第3戦を行う。
【日本、王者の貫録示せず】
勝利が目前に迫った後半43分、カタールの直接FKがゴールに突き刺さった。がっくりと膝に手をついた中村俊。これが一筋縄ではいかないアジアの厳しさか。日本は王者の貫録を示せなかった。「どうやって勝つかは常に最も難しい問いだ」とのオシム監督の言葉通り、すんなりと勝ち点3は手に入らなかった。
気温33度、湿度70%の難条件。湿気のある暑苦しい空気と同様に試合も重苦しかった。守備的なカタールに対し、パスの出しどころが見つからない。深い芝でボールの扱いにも戸惑い、前半は人もボールも動かなかった。
それでも後半16分にゴール前まで押し込み、中村憲がスルーパス。攻め上がった今野がクロスを上げ、中央の高原が左足で合わせた。待望の先制点。後半は徐々に連動性も生まれ、日本がペースを掴んだ。それだけにショックの大きい痛恨の失点となった。
「内容はともかく、最初に勝って弾みをつけたい」と、遠藤ら多くの選手が口を揃えていた。しかし、結果も内容も消化不良。オーストラリアなど強豪も苦しむ今大会で、日本も3連覇へ向けた景気の良いスタートは切れなかった。
【シナリオ狂った日本】
残り2分でFKを直接決められて勝ち点3を逃したことが、日本の今後の戦いに大きな影響を与えるかもしれない。
グループBは各国が1試合を終え、アラブ首長国連邦(UAE)に2−0で快勝した地元ベトナムが勝ち点3でトップ。日本とカタールが勝ち点1で追う。実力的に見て日本の優位は動かないが、13日に対戦するUAEは後がなくなり捨て身の戦いを仕掛けてくるだろう。16日のベトナムも準々決勝進出を目指し、ホームでの圧倒的な大歓声を味方にできる。
カタール戦は試合開始時の気温が33度、湿度は70%。高温多湿の気候も、日本には不利に働く。初戦引き分けに「大きなショックはない」と言ったオシム監督だが、「問題はこの天気が続くことだ。UAEの方が慣れている」と懸念を示した。
最終的にグループリーグを1位で突破できれば、準決勝までは移動なしで済む。だが、2位通過となれば、準々決勝がバンコク、準決勝はクアラルンプールと日程的に厳しい。さらに、準々決勝ではグループA・1との対戦で、昨年のワールドカップ(W杯)で惨敗したオーストラリアが相手となる可能性もある。
【3連覇へ早くも正念場】
手痛い終盤の失点でカタールと引き分けた日本は、次戦で再び中東勢のアラブ首長国連邦(UAE)と戦う。UAEはベトナム戦で0−2と、まさかの敗北を喫している。初戦の思惑が外れた両者は、グループリーグ突破のために絶対に勝ち点3が欲しい。崖っぷちの激戦は必至だ。
2連覇した前回、前々回大会とも、日本は初戦で白星を挙げた。カタール戦後の控室でオシム監督は「積み木を積んだが、最後に倒してしまった」と嘆いたという。手塩にかけた山岸や羽生(ともに千葉)は決定機を逃し、阿部(浦和)は失点の引き金となる反則。「オシム・チルドレン」が精彩を欠いたのも気掛かりだ。
UAEのメツ監督は、2002年ワールドカップ(W杯)でセネガルを8強に導いた名将。その開幕戦では前回優勝国のフランスを破る大番狂わせも演じた。「ベトナム戦の結果には驚いていない。サッカーとは、こういうものだ。ただし、次は絶対に勝つ」と強い決意をにじませる。両監督が、どうチームを立て直すかも勝負の鍵になる。
前回の優勝を知るDF加地(G大阪)は「やっているサッカーは悪くない。次に勝てば雰囲気はガラっと変わるはず」と話す。3連覇への上昇気流に乗れるのか。日本は早くも正念場を迎えている。
【チームに喝入れた老将】
老将には相当に不満が募った初戦だったようだ。9日、アジアカップのカタール戦で日本は終盤に失点して引き分けスタート。試合を支配しながら勝ち切れない展開に、控室でオシム監督は怒りをぶちまけたという。通訳は泣きだし、まともに監督の言葉を訳せなかったようだ。
「おまえたちはアマチュア。オレは死ぬ気でこの試合に懸けていたが、おまえたちはそこまでいってない」「ボクシングで言えば3階級の実力差を見せつけた。6−1で勝ってもおかしくない試合だった」。身ぶり手ぶりを交え、ふがいない結果に激高した。
最近は準備不足を理由に、戦う前から負ける言い訳を並べている印象すらあったが、内に秘めた闘志は並大抵ではない。その熱意を意図的に示し、選手を叱りつけることで危機感と意欲、逆境での反発力を引き出すオシム一流の手法という見方もできる。
千葉でも指導を受けた山岸は「監督は厳しい条件を乗り越える気持ちを持てと話している。それに応えないといけない」と話す。指揮官の激しい闘志を目の当たりにした23名の選手達に、何かが芽生えるだろうか。
【強豪国が波乱の滑り出し】
東南アジア4カ国が共催するアジアカップは、3連覇を狙う日本を含め、強豪とみられたチームが思うように勝ち点を挙げられない波乱の滑り出しとなった。下馬評が高くなかった地元ベトナム、タイが健闘、東南アジア特有の高温多湿の気候が有力国から力を奪っているようだ。
昨年のワールドカップ(W杯)ドイツ大会で16強のオーストラリアは初戦でオマーンと引き分けた。ビドゥカら欧州でプレーするトップ選手が実力を出せず、終了間際に追い付くのが精一杯。オーストラリアのアーノルド監督は「厳しい気候に慣れるのに時間がかかった。これがアジアの難しさだ」と嘆いた。
3大会連続8強のイラクはタイと引き分け。雨期特有の激しい雨の中で苦戦したイラクのビエイラ監督は「我々は戦術的なチームだが、こんな状況では良いプレーなんかできない」と悔しがった。アラブ首長国連邦もベトナムに0−2で敗れた。
日本も9日のカタール戦で引き分け。引いて守る相手を攻めあぐねたことも原因だが、蒸し暑さで力を出し切れたとは言えない。「問題はここの気候だ」とオシム監督。今後、有力各国は特有の気候に順応して、実力を発揮できるか。
≪各選手コメント≫
川口能活(ジュビロ磐田)
「FKは壁の中の敵に当たって入った。相手にいいキッカーがいることは知っていたし、ファウルを与えてはいけないことも分かっていた。(試合終了間際の失点は)これが国際試合の怖さ。まだそれを知らない選手もいる。もっと修羅場をくぐらなければいけない。(主審の判定に関しては)結構適当なジャッジが多い。でも、そんなことに苛立っていては、自分達のプレーができない。ファウルをせずに止められるようにしなければならない」
加地亮(ガンバ大阪)
「何もかも失ったわけではない。やっているサッカーはこのまま続けていけばいい。最後の締めのところを注意して、次からは同じことを繰り返さないようにしたい。アジアのチームは引いているだけで、ゴール前だけ守っていればいいというやり方で来る。それに対して決められるか、決められないかがずっと続いている。
(失点は)勝てるという気持ちの余裕から出たミス。集中力が欠けていた。だからFKから失点した。そこはもうひと踏ん張りしないといけない。結果は1−1だが、やっているサッカーは悪くない。次の試合に勝てば、流れは変わる」
中澤佑二(横浜F・マリノス)
「(次の試合に向けて)同じこと(試合終盤での失点)は繰り返さないようにしなければならない。あとは決めるところをしっかり決める。こういう国際大会では、そう何度もチャンスを作ることはできない。少ないチャンスの中で、いかに得点を決められるかが、勝ち抜いていく鍵になる」
今野泰幸(FC東京)
「思ったよりも相手は引いてきた。いい形ができていたので、いつか点は取れると思っていた。相手の守備は雑だったので、早く取れればよかったが…。(右足アウトサイドで高原のゴールをアシスト)相手が来たので少しでも早くボールに触ろうと、右足で蹴った。引き分けでは満足できない。今日の引き分けはガッカリだし、ショックも大きいけど、次もまたある。まだチャンスはあるし、次の試合に向けて切り替えたい」
中村俊輔(セルティック)
「オシム監督からは『アマチュアじゃないんだから、最後はきっちりと抑えろ』と言われた。今日は6−1くらいのゲームなのに、1−1という結果に終わった。点を決めなければいけないところで決められずに、与えてはいけないところでファウルしてしまった。
前回のアジアカップと比べて、カタールはそれほど弱くなかったけれど、そういう相手にボールを回せた。相手ボールになってもすぐにチェックに行くこともできた。あと少しのプラスアルファがあればいい。例えば、誰かがスペースへのランニングを増やしたりとか。
オシム監督は『積み木を積んでいって、最後になって倒れた』と、最後は締めないといけないと言った。『オレは死ぬ気で試合に臨んでいるから、お前たちも同じ気持ちで行け』と。最後はだんだん熱くなって、顔も真っ赤になって、通訳も訳していなかった」
山岸智(ジェフユナイテッド市原・千葉)
「選手は勝ち点3を取れなかったと思わなければいけない。あと2試合勝つしかない。今日はもう終わってしまったので、次に修正できる部分は修正したい。ああいうところで、失点してしまうのはもったいない。(個人的に)動き出しはそこそこ良かったと思うが、今日のようなポジションではしっかり点に絡まなければ…。そこの部分は納得いっていない。もう少しチャンスで落ち着きがあればよかった。最後までは考えていなかったので、最初から飛ばしてやった。前半は相手が引いた状態でなかなかチャンスがなかったが、後半はスペースもできていい形ができてきた。
(得点は左サイド今野のクロスから生まれたが?)ああいう形でサイドを使えればいい。どのチームも中央の守備は堅いので、両サイドを使えれば。
(出し手のタイプである中村俊と遠藤と並び2列目に入ってみて、特に意識したことは?)タカさん(高原)が落として、俊さん(中村俊)に入った時などに、自分が一番早い動き出しができるように考えていた」
高原直泰(フランクフルト)
「前半から相手が引いてきた。途中まで崩せても、最後の精度が不正確だった。ただしサイドは崩せていたので、後半も続けていくことが大事だった。得点シーンはようやくラストパスが合った。だけど、もっと試合を決めるゴールを奪わないといけない。1点を取って相手が前に来たのに、そこをうまく利用できずに、逆にこちらが引いてしまった。
とにかく、勝ち点1という結果が出てしまったのだから、次の試合は勝ち点3が取れるようにいくしかない。これだけ引かれる中で、どう崩すか。そして1点をリードした後に、どういうゲームをするか。今日は中途半端な形になった。失点のFKにつながったファウルだけじゃなくて、その前から全て連動していた」
カタール代表・ムソビッチ監督
「後半の30分まで日本は危険なチームだったが、残りの15分は我々の方が危険だった。結果には満足だが、まだ1試合を終えただけだ」
【日本代表・オシム監督Q&A】
引き分けという結果になったが、ショックはある?
「ここに来て、それほどショックはない。(引き分けは)フットボールの要素である。今日の結果がグループリーグの終わりを意味するものではない」
次の試合に向けては?
「問題はここの気候だ。次のゲーム(UAE戦)の方がカタール戦よりも、よく戦えるだろう。今日の試合とは戦い方が異なる。我々のサッカーは常に変化する。今日のゲームは終わった。次のことを考えなければならない」
日本の試合になるとシナリオを描いていただろうが、選手のパフォーマンスをどう考える?
「正直なところ、(選手のパフォーマンスには)驚いている。問題は、日本がまだ美しいことを効果的な結果に結び付けるところまでのレベルに達していなかったということだ」
大会前の準備期間の短さと、今日のパフォーマンスについては?
「(大会が)終わるまで待てば分かること」
(第3戦で対戦する)ベトナムについては?
「良い点が3つある。良いプレー、良い走り、そしてチームが何をすべきか理解していること。彼らはグループリーグを突破するための特別なモチベーションを持っている。我々はチャレンジャーだが、ベトナムもまたチャレンジャーだ」
先ほど「美しいことを効果的な結果に結び付けるところまでのレベルに達していなかった」と言ったが、それはメンタリティーの問題か、それともテクニックの問題?
「たくさんの理由がある。メンタリティーとテクニック、2つしか理由がなければ、ことは簡単だ」
≪超サカ採点表≫
【日本代表】
GK:
1.川口能活 5.5
DF:
21.加地亮 5.5
6.阿部勇樹 5.0
22.中澤佑二 6.0
2.今野泰幸 5.5
MF:
13.鈴木啓太 6.0
14.中村憲剛 5.5
(82分24.橋本英郎 --)
10.中村俊輔 5.5
7.遠藤保仁 5.5
9.山岸智(千葉)
(74分8.羽生直剛 5.5)
FW:
19.高原直泰 6.5
【カタール代表】
GK:
1.M・サクル 5.0
DF:
2.マサド 5.0
(46分5.マジディ 5.0)
21.A・オバイド 5.0
13.モスタファ 5.5
6.メシャル 5.5
MF:
17.ウェサム 5.5
(75分12.マジド・M 5.0)
18.ワリード 5.0
(66分20.アデル 5.0)
8.S・アルシャマリ 5.5
15.タラル5.5
10.H・ヤセル 4.5
FW:
23.セバスチャン 6.0
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