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本日の超最新情報
2004.06.13.SUN

☆大波乱★
ユーロ2004グループリーグ・グループA結果

ポルトガル1−2ギリシャ
≪得点者≫
ポルトガル:C・ロナウド90
ギリシャ:カラグーニス7、バシナス51=PK
≪出場メンバー≫
ポルトガル
GK:リカルド
DF:フェレイラ、ルイ・ジョルジュ、アンドラーデ、コウト
MF:コスティーニャ(66分ヌーノ・ゴメス)、マニシェ、フィーゴ、
  シモン(46分C・ロナウド)、ルイ・コスタ(46分デコ)
FW:パウレタ

ユーロ2004が12日に開幕、グループAの2試合が行われ、ホスト国のポルトガルがいきなり敗れる大波乱が起こった!ポルトのエスタディオ・ド・ドラゴンでの開幕戦に臨んだポルトガルは、堅守速攻を武器にするギリシャに2点を先行される苦しい展開を強いられると、後半ロスタイムに途中出場のクリスティアーノ・ロナウドのゴールで1点を返すのがやっと。ホームの大観衆をバックにボール支配率ではギリシャを圧倒したものの、決定力が乏しく1−2と敗れた。大方の予想通り1トップのパウレタの下に、右からフィーゴ、ルイ・コスタ、シモンと攻撃的な選手を並べたポルトガルだったが、序盤から精彩を欠いたルイ・コスタとシモンは前半のみの出場。ハーフタイムには、それぞれデコ、C・ロナウドと交代した。ギリシャの先制ゴールは7分、ポルトガルのミスから生まれた。カラグーニスが右DFパウロ・フェレイラの軽率なパスをカットすると、自ら持ち込みグラウンダーのシュートをゴール左スミに決めてみせた。2点目は51分。ギリシャは右サイドのセイタリディスがオーバーラップからエリア内に侵入すると、後半から出場したばかりのC・ロナウドに倒されPKを獲得。このチャンスをバシナスが確実に活かして、ギリシャがその差を2点に広げた。一方、まさかの2失点に浮き足立つポルトガルは、フィーゴ、デコらを起点に反撃を試みるが、肝心のシュートが決まらず。66分にはボランチのコスティーニャに代えて、FWヌーノ・ゴメスを投入したが、得点にはつながらなかった。それでも後半ロスタイム、フィーゴの左CKにC・ロナウドがヘッドで合わせて、なんとか1点を返したポルトガルだが、反撃はそこまで。終始したたかな戦いを見せたギリシャの前に敗れ、開幕黒星スタートとなった。敗れたポルトガルのスコラリ監督は「負けてしまって申し訳ない。今日のパフォーマンスは、サポーターの大声援に報いるものじゃなかった。私も動揺しているし悲しい。プレーヤーたちもガッカリだ。3試合しかないから1敗が限度。今日負けたせいで、次のロシア戦が運命の分かれ目になる」と残念そうにコメント。また、「開始早々のミスで相手に先制のチャンスを与えてしまって。あれで戦い方が変わってしまった」とミス絡みの失点を悔やんだ。優勝候補の一角であるポルトガルに見事勝利したギリシャのレーハーゲル監督は「ギリシャにとって、史上最大の1勝。この1週間練習してきた戦術が、大成功だった。ただ今日は喜んでも、16日には次のゲームがあるし、明日からはまた集中しなければ」と嬉しそうにコメントした。

スペイン1−0ロシア
≪得点者≫
スペイン:バレロン60
≪出場メンバー≫
スペイン
GK:カシージャス
DF:プジョル、マルチェナ、エルゲラ、ラウル・ブラボ
MF:エチェベリア、アルベルダ、バラハ(59分シャビ・アロンソ)、ビセンテ
FW:ラウル(78分トーレス)、モリエンテス(59分バレロン)

グループA、スペインvsロシアは、途中出場のバレロンのゴールでスペインが1−0と競り勝ち、ユーロ1988以来16年ぶりに本大会初戦を白星で飾った!開催地のポルトガルはスペインの隣国ということもあって、スタジアムにはスペインの赤いユニフォームを着たサポーターも多く詰めかけていた。そんな準ホームのような雰囲気にも後押しされたスペインは、開始2分、ラウル・ブラボからのロングパスをペナルティエリア内で受けたラウルが左足でシュート。これは枠を外したが、スペイン優勢の展開でゲームは幕を開ける。この日のスペインはサイドアタックが効果的だった。8分には右サイドのエチェベリアのクロスからラウルが惜しいヘッド。36分には左のビセンテのクロスが正確にモリエンテスの頭を捉えるも、シュートはロシアGKオフチンニコフに阻まれる。一方、ロシアもその1分後にはスペインの中途半端なクロスを拾ったアレニチェフがそのままドリブル突破でGKと1対1に。しかし、これはスペインGKカシージャスに止められ、最大のチャンスを活かすことができなかった。チャンスを作りながらも決定力を欠くスペイン。試合は0−0のまま後半に突入すると、59分にスペインのサエス監督が動いた。こう着状態を打ち破るべく、モリエンテスとバラハに代えてバレロンとシャビ・アロンソをピッチに送り込む。直後、プジョルからのクロスがエリア内のバレロンへ。投入後ファーストタッチとなったバレロンがこれをロシアゴールへ押し込み、ついにスペインが均衡を破った。88分にはロシアDFシャロノフがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場となったこともあり、このままスペインがロシアの反撃を退け、1−0で初戦をものにした。「バレロンの途中投入はこれまでに何度も試し、機能していた。そして、今日はとりわけうまくいった」とスペインのサエス監督。さらに「こういう大会の初戦は常にタフな試合になるもの。前半で点を取れればいいと思っていたが、何よりも勝ち点3を奪えたことが重要だ」と続け、16年ぶりの初戦勝利という好スタートに安堵の表情を見せていた。また、登場後すぐに決勝ゴールを決めたバレロンは「本当にラッキーだった。交代して最初に触ったボールだったから。うまくゴールできてよかった。前半は不運にも点が取れなかったが、あの1点でスペインの力を示せたと思う」と話した。一方、オノプコらケガ人が続出し、中盤とサイドが本職のスメルチンをセンターバックに据えて臨まなければならなかったロシアのヤルツェフ監督は「内容にも結果にも満足していない。選手たちは、スペインのスター選手たちの名前に負けてしまったようだ」とコメント。ロシアはこれで、前身の旧ソ連時代のユーロ1988決勝から続く本大会連続未勝利記録を8へと更新してしまった。

☆ユーロ展望★
ユーロ2004は本日13日、グループBの2試合が行われる!注目は何と言ってもリスボンのルスでのフランスvsイングランドの激突。ユーロでの連覇とともに2002年W杯での惨敗のリベンジを目指す、フランス。イングランドのクラブに所属しているメンバーが多いため、シーズン中、苦楽をともにしたチームメイト同士が敵味方に分かれて戦うという意味でも興味深い。例えば、フランスのFWアンリ、MFピレス、ビエラは、アーセナルの同僚であるイングランドのDFキャンベル、A・コールと対戦する。また、フランスの司令塔ジダンとイングランドのキャプテンを務めるベッカムも、レアル・マドリードのチームメイトである。そのベッカムは「フランスは世界屈指のチームだし、メンバーも揃っている。でも、僕らだって全員がいいパフォーマンスをすれば、どこにも負けない。トップ通過も初戦を白星で飾るチャンスも十分ある」と大一番を前に強気な発言をしている。また、エリクソン監督も「みんなすごく自信を持っているし、私が改めて『フランスに勝てる』なんて言う必要がないくらいだ。できるだけ長くポルトガルにいたい」と話した。ただ、ハムストリングを傷めたDFテリーは回復が間に合わず、キャンベルとセンターバックを組むのは、キングかキャラガーとなりそうだ。一方、フランスではケガが心配されたFWトレゼゲが間に合いそうだが、今大会終了後に代表引退を明らかにしているDFデサイーは100%のコンディションでないとして、シルベストルが代わりを務める。サンティニ監督は「テュラムとシルベストルのコンビは、先週のウクライナ戦で良い感じだったから。マルセル(デサイー)も順調に回復しているし、今後のゲームでは全員が揃うこともあるはずだ」と説明。デサイーも「イングランド戦は控えに回るから、出場のチャンスはほとんどない。でも、17日のクロアチア戦まで時間があるし、それまでに間に合わせたい」と抱負を語った。もう1試合では、レイリアでスイスとクロアチアが対戦する。フランス、イングランドと同グループのため、ベスト8進出には両チームとも勝ち点3が欲しいところ。クロアチアの攻撃を支えるのは今シーズン、モナコでコンスタントな活躍を見せ、チャンピオンズリーグ決勝進出に貢献したエースのプルソ。ただ、GKプレティコサがケガで最初の2試合は出られず、DFトゥドールも出場停止である。対するスイスはレギュラーに目立ったケガ人はいないが、MFカバナスが出場停止。また、スーパーサブとして期待されていたMFシュトレラー、ロンファ、GKボーラーが負傷のため登録メンバーから外れ、若手のFWフォンランテン、MFバーネッタらが新たに加わっている。

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