☆大金星★
ユーロ2004準決勝結果
ギリシャ1−0チェコ
(ポルト)
≪得点者≫
ギリシャ:デッラス105
ユーロ2004は1日、準決勝のもう1試合がドラゴン(ポルト)で行われ、ギリシャが延長戦の末、チェコを1−0で下す大金星を挙げ、初の決勝進出を決めた!4日の決勝では、ルス(リスボン)でホスト国のポルトガルと対戦する。これで決勝は、奇しくも開幕戦と同じカードに。その時はギリシャがポルトガルを2−1で下している。ギリシャの決勝弾が生まれたのは、延長前半終了間際。途中出場のMFツァルタスのCKにDFデッラスがヘッドで合わせた。今大会の延長戦はシルバーゴール方式だったが、もはやチェコに反撃の時間は残されていなかった。年齢制限で、この試合が主要大会での最後のジャッジとなったコッリーナ・レフェリーは、即座に試合終了のホイッスルを吹いた。大会前には全くノーマークだったギリシャ。実際、ユーロでは過去2度の出場で1勝もしていなかった。このため、ポルトガル、スペイン、ロシアが顔を揃えるグループAでも、さほど有力視されていなかった。ところが開幕戦でホスト国のポルトガルを破って波に乗ると、グループ2位で決勝トーナメントに駒を進め、準々決勝では前回優勝国のフランスを退けて、ベスト4入り。そして、この日は大会随一の安定感を誇ったチェコを下しての決勝進出となった。守備一辺倒だったギリシャだが、延長戦突入と同時にツァルタスを投入すると、攻撃に転じた。その切り替えが歴史的な勝利につながった。ギリシャのレーハーゲル監督は「夢物語はまだ終わらない。プレーヤーたちの成し遂げたことは素晴らしい。本当にすごいこと。テクニックではチェコが上だったけど、私たちには情熱と勝利への執念があった。失うものは何もなかったから、リスクも冒せたし」と喜んだ。また、キャプテンのザゴラキスは「ベストを尽くすことだけを考えてポルトガルに来たんだ。それが気付けば決勝だからね。開幕したときに『決勝まで行けるかも』なんて言ったら、『クレイジーだ』ってバカにされたはず」と胸のうちを明かした。ギリシャにとって唯一心残りなのが、チェコ戦でイエローカードを受けたMFカラグーニスが累積警告で決勝の舞台に立てなくなったことである。一方、最激戦区と称されたグループDを3連勝で切り抜けたチェコ。準々決勝でもデンマークに3−0と快勝し、3度目の決勝進出は堅いと思われていた。しかし、キャプテンでチームの精神的支柱であるMFネドベドが40分に負傷退場したこともあり、常に数的優位を保っているギリシャの堅守を崩せず。長身のコラーと、5得点で得点ランキングトップのバロシュの2トップも相手DFのマンマークに苦しんだ。チェコのブルックナー監督は「私が監督になって3年、30試合でCKから失点したのは初めてだ。それも土壇場で…。終了間際は、やはり危険な時間帯なんだよ…」と悔やんだ。
☆初物づくし★
ユーロ2004でともに初優勝を狙うポルトガルとギリシャの決勝は初物づくしになった!開幕戦と決勝のカードが同一なのは、ユーロ(欧州選手権)、W杯を通じて初めて。ギリシャのレーハーゲル監督はドイツ人、ポルトガルのスコラリ監督はブラジル人。どちらが勝っても、ユーロ初の外国人監督チームの優勝となる。ポルトガルの優勝なら、スコラリ監督は異なる2チームを率いて初めてのW杯、欧州選手権両制覇。65歳のレーハーゲル監督は決勝進出最年長監督となる。
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