☆衝撃★
ユーロ2004決勝結果
ポルトガル0−1ギリシャ
≪得点者≫
ギリシャ:ハリステアス57
≪出場メンバー≫
ポルトガル
GK:リカルド
DF:ミゲル(43分フェレイラ)、ジョルジュ・アンドラーデ、リカルド・カルバーリョ、ヌーノ・バレンテ
MF:C・ロナウド、マニシェ、コスティーニャ(60分ルイ・コスタ)、デコ、フィーゴ
FW:パウレタ(74分ヌーノ・ゴメス)
ギリシャ
GK:ニコポリディス
DF:セイタリディス、カプシス、デラス、フィサス
MF:ザゴラキス、カツラニス、バシナス、ヤナコプーロス(77分ベネティディス)、ハリステアス
FW:ブリーザス(81分パパドプーロス)
ユーロ2004は4日にルス(リスボン)で決勝戦が行われ、ギリシャがホスト国のポルトガルを1−0で下し、衝撃的な初のヨーロッパ王者に輝いた!57分にバシナスのCKからハリステアスのヘッドで先制すると、持ち前の粘り強いディフェンスでポルトガルの反撃を抑えた。来月、五輪のホスト国を務めるギリシャにとっては、最高のタイミングでの栄冠となった。開幕戦でポルトガル、準々決勝でフランスを下し、ホスト国と前回優勝国の両方から勝利を挙げた大会史上初のチームとなったギリシャ。準決勝でも最高のチームプレーで、チェコを退けたが、その試合が延長戦までもつれたことで、疲労が残っているとみられていた。しかし、この日も規律と運動量で乗り切った。これに対し、開幕戦から5人のメンバーが入れ替わっていたポルトガルは、序盤から自信に溢れた攻撃を見せたが、ゴールは遠かった。前半は双方とも決定的なチャンスはほとんどなかったが、ギリシャ・サポーターはポルトガルの地の利を打ち消すような大声援を送り続けた。そして迎えた57分、ギリシャが最初のCKのチャンスをものにする。チェコ戦でのデッラスのシルバーゴールを彷彿とさせるヘッドを決めたのは、ハリステアスだった。先制されたポルトガルも反撃に転じたが、C・ロナウドのシュートはバーの上。途中出場のルイ・コスタも攻撃に力を加えたものの、ギリシャの厚い壁を崩すには至らなかった。また、代表キャップでポルトガル史上トップタイとなる110試合を記録したフィーゴの左足シュートもわずかに枠を外れた。W杯でもユーロでも本大会では1勝もしたことがなかったチームを、就任から3年足らずでヨーロッパの頂点に導いたドイツ人のレーハーゲル監督は「今日、ギリシャは歴史を作った。本当に驚くべきこと。ギリシャサッカーにとって、大きな成果だし、ヨーロッパサッカーにとってもそうだと思う。選手たちは最高のプレーをしてくれた。テクニックではポルトガルの方が上だったけど、私たちはチャンスをものにできた」と喜んだ。また、決勝弾を決めたハリステアスは「ギリシャでは今ごろ、みんな外に飛び出して、大騒ぎしてるだろう。僕らの国がヨーロッパの頂点に立ったんだ。ギリシャ人であることを誇りに思う。この場に立ててうれしい」とコメント。キャプテンでこの日のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたザゴラキスは「この勝利を世界中にいるギリシャの人たちに捧げたい。この喜びを分かち合って、未来への希望にしてもらえたらいい」と話した。一方、同じく初の決勝進出で、ユーロ1984のフランス以来となる開催国優勝を目指したポルトガルだが、悲願は叶わず。開幕戦で1−2と敗れたギリシャ相手に、決勝という最高の舞台でリベンジを果たせなかった。また、14試合連続得点の攻撃力も、この日は見せることができなかった。スコラリ監督は「全てのポルトガルの人たちに『許してくれ』って言わないといけない。みんなが望んでいた目標まで到達できなかった。こんな風に負けてしまうなんて辛い。ゴールを奪えないままで…。ギリシャの守り勝ちだ。彼らは守備的な戦いを心得てたから、ゲームをものにできたんだ」と悔しそうだった。なお、今大会の得点王には、5得点を挙げたバロシュ(チェコ)が輝いた。
☆熱狂の渦★
ユーロ2004(欧州選手権)でギリシャが初優勝を遂げた4日、ギリシャは熱狂の渦と化した!中心部のオモニア広場には、国旗を身に着けた群衆が詰め掛け、勝利の瞬間には花火が打ち上げられ、歴史的な快挙を祝うと、クラクションを鳴らした車が深夜まで通りを埋めた。宝石販売業のコンスタンディノス・ビリスさんは「駄目なチームと言われていたが、頑張って自らの価値を証明した。こんなにうれしいことはない」と喜びを表した。アテネ五輪が目前に迫っている当地では、市内で道路や路面電車の建設工事が最後の追い込み。しかし、ギリシャの快進撃で話題は持ちきりとなり、五輪はすっかり影の薄い存在となっている。
☆歓喜★
ユーロ2004(欧州選手権)でギリシャが初優勝し、ギリシャ国内だけでなく、在外のギリシャ人らも4日夜、その快挙を大いに喜んだ!2006年にW杯が開催される当地では、中心部のソニーセンターに2万人以上が集結。ギリシャの勝利が決まると、ドイツ在住のギリシャ人らが「我々は勝者だ」と叫び、大きなクラクションを鳴らしながら走る車に駆け寄って大騒ぎとなり、交通が遮断されるなど一時混乱した。ソニーセンターで決勝を観戦したドイツ人女性(31)は「ギリシャの勝利を祝福したい」と語り、家路に。熱狂の大会が終わり、人々はこれで通常の生活を取り戻すことになりそうだ。
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