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本日の超最新情報
2004.06.19.SAT

☆ドロー★
ユーロ2004グループリーグ・グループC結果

ブルガリア0−2デンマーク
≪得点者≫
デンマーク:トマソン44、グレンケア90

ユーロ2004は18日、第7日目を迎え、グループCの2試合が行われ、ブルガリアvsデンマークの対戦は、エースのトマソンが先制し、グレンケアが追加点を挙げたデンマークが2−0でブルガリアを下し、今大会初勝利を飾った!予想外に早い出番だった。病気で亡くなった母の葬儀を終え、3日前にチームに合流したばかりのグレンケアは、負傷したロンメダールと代わって23分にピッチに登場。8日間も練習を離れていたとは思えないキレのある突破で、交代直後からブルガリアのライン際を切り裂き続ける。そして、1−0とデンマークのリードで迎えた後半ロスタイム、グロンキアは左サイドを駆け抜けるとトマソンとのワンツーから完璧に相手守備を突破。美しく華麗なゴールを叩き込み、チームの勝利を決定付けた。「デンマークにとっても、そして僕個人にとっても特別なゴールになった。準備は万全というわけではなかったがベストを尽くした。サポーターが僕の名前をコールしてくれた時の気持ちは一生忘れないだろう」とグレンケア。ゴール後には込み上げる涙をユニフォームで拭っていた。試合は、デンマークが両ウィングの活躍で完全にペースを握る。何度も惜しいチャンスをつぶした後の44分、出場停止明けで今大会初出場となったグラベセンのスルーパスからヨルゲンセンの折り返しをトマソンが流し込んで、ようやく先制を果たす。その後、ブルガリアもM・ペトロフらに惜しい場面が訪れたが決められず、後半には劣勢に苛立ったS・ペトロフが2枚目のイエローで退場となるなど自滅。デンマークが終了間際に1点を加え、2−0と勝利を手にした。グループCトップのスウェーデンと勝ち点4で並んだデンマークのオルセン監督は「グレンケアはまだ1試合通してプレーできる状態ではなく、あんなに長く出す予定ではなかった。それなのに素晴らしい活躍でチームを助けてくれた」と勝利の立役者を称えた。ゲーム全体に関しては「前半は集中力も高くハイレベルなゲームができたが、後半は相手の厳しいマークでペースが落ちてしまった」と振り返る。一方、大会2連敗となり敗退の決まったブルガリアのマルコフ監督は、「S・ペトロフが退場になってからはゲームが壊れてしまい、何人かの選手たちの振る舞いはプロとは言えないものだった」と嘆いていた。

イタリア1−1スウェーデン
≪得点者≫
イタリア:カッサーノ37
スウェーデン:イブラヒモビッチ85
≪出場メンバー≫
イタリア
GK:ブッフォン
DF:パヌッチ、カンナバーロ、ネスタ、ザンブロッタ
MF:ガットゥーゾ(76分ファバッリ)、ペッロッタ、ピルロ
FW:デル・ピエロ(82分カモラネージ)、ビエリ、カッサーノ(70分フィオーレ)

グループCのもう1試合、イタリアvsスウェーデンの一戦は、両者譲らず、1−1の引き分けに終わった!イタリアは37分にカッサーノのゴールで先制したものの、1点を守り切ることができず。粘るスウェーデンは終了間際にイブラヒモビッチが同点弾を叩き込み、土壇場で貴重な勝ち点1を手に入れた。試合は序盤から積極的な動きを見せたイタリアがペースを握った。イタリアはエースのトッティを3試合の出場停止処分で欠いたことで、初戦のデンマーク戦からシステムを4−2−3−1から4−3−3に変更。これが功を奏し、この日先発となった中盤のピルロが巧みなボール裁きでリズムをもたらすと、前線ではトッティに代わって起用されたカッサーノが鋭い動きでスウェーデンDFにプレッシャーを与えた。19分には右サイドに流れたカッサーノのセンタリングにビエリがヘッドで合わせたが、わずかにクロスバーの上。直後には、前半何度も見られた左SBザンブロッタの縦への突破から、ラストパスを受けたデルピエロが狙ったが惜しくもゴール左に外れた。しかし37分、イタリアの攻撃がようやく実を結ぶ。右サイド深い位置からパヌッチが左足でセンタリングを上げると、ニアに飛び込んだカッサーノが、ヘッドでうまくゴール左隅に流し込んだ。一方、初戦のブルガリア戦では5得点とゴールラッシュを見せたスウェーデンだが、この日はイタリアの堅守に苦しむ。ラーションとイブラヒモビッチの2トップを軸に、リュングベリが絡んだカウンターでチャンスを窺ったが、前半のチャンスは1度のみ。13分にラーションのヒールパスを受けたイブラヒモビッチが放ったボールはクロスバーを越えた。後半はイタリアが消極的な選手交代を行ない徐々に流れを失っていったのに対して、1点を追うスウェーデンはDFエドマンに代えて、FWオールベックを投入するなど、当然ながら積極的な選手交代でペースを引き寄せる。そして78分にはラーションの中央突破から途中出場のヨンションに決定機が訪れたが、GKブッフォンが片手でシュートを防ぐスーパーセーブを見せ、得点にはつながらず。しかし85分、左CKからのチャンスに、最後はイブラヒモビッチが体勢を崩しながらも、絶妙なボールタッチで同点ゴールを生み出し、スウェーデンが1−1のドローに持ち込んだ。その同点弾を決めたイブラヒモビッチは試合後、「ラッキーな面もあったけど、いいゴールだったと思う。きれいに決まったし、重要な得点だった。ルーズボールになって、一度僕らがシュートしたんだけど、とにかくラッキーだった」と興奮気味にコメント。一方、イタリアの守備の要・ネスタは「途中までは、いいサッカーをしていたんだけど、だんだん下がり過ぎになって、スウェーデンに押し込まれてしまった。まずい失点のせいで、全てが台無し。でも、最終戦も自分たちのプレーを続けて、今度は結果を出したい」と悔しそうに、振り返った。なお、この試合で通算2枚目となる警告を受けたイタリアのガットゥーゾとカンナバーロ、スウェーデンのリンデロースは22日のグループリーグ最終戦で出場停止処分を受ける。これで、大会前にはイタリア有利と言われたグループCは大混戦。勝ち点4としたスウェーデンが、デンマークを得失点差で上回り、首位をキープ。イタリアは勝ち点2で3位となり、グループリーグ突破のためには次戦のブルガリア戦での勝利は絶対不可欠、かつ、スウェーデンvsデンマーク戦の結果次第でグループリーグ突破が決まるという、ややこしい展開に追いやられてしまった。

グループC順位表

1.スウェーデン
勝ち点4
得点6
失点1
得失点差+5

2.デンマーク
勝ち点4
得点2
失点0
得失点差+2

3.イタリア
勝ち点2
得点1
失点1
得失点差±0

4.ブルガリア
勝ち点0
得点0
失点7
得失点差-7

◆イタリアのグループリーグ突破条件

1.
スウェーデン2−2デンマークの場合、イタリアはブルガリア戦の結果に関係なく無条件でグループリーグ敗退

2.
スウェーデン1−1デンマークの場合、勝ち点係数を適用してイタリアがブルガリアに2点差以上の勝利でグループリーグ突破

3.
スウェーデン0−0デンマークの場合、イタリアはブルガリアに勝てばグループリーグ突破

☆ユーロ展望★
ユーロ2004は本日19日に大会8日目を迎え、アベイロでは、オランダとチェコが激突する!ユーロ2004予選でも、2006年W杯予選でも同じグループの両チーム。互いのことを熟知しているが、ユーロ2004予選で1勝1分けと勝ち越したチェコの方が、気分的には優位に立っている。エース対決も見逃せない。オランダは、初戦のドイツ戦で技ありの同点ゴールを決めたファン・ニステルローイの1トップ。一方、チェコは202cmのコラーと、若いバロシュの2トップとなりそうだ。初戦でラトビアに逆転勝ちを収めたチェコは、オランダに勝てば準々決勝進出が決まる。ただ、チェコはDFボルフが発熱のため、キャンプ地からアベイロへの遠征に帯同できなかった。このため、代わりはヒュブシュマンかロゼフナルが務める見込み。加えて、主力メンバーは暑さに苦しんでいる。ネドベドとロシツキーは頭痛を訴え、ラトビア戦で5キロも痩せたコラーは点滴を打ったほどだ。対するオランダは、ケガで初戦を欠場したセードルフが復帰。オランダのアドフォカート監督は「中盤でのボール支配率で上回り、我々のペースに持ち込めれば、勝機は十分ある」とコメントしている。もう1試合では、ドイツがベッサ(ポルト)でユーロ初出場のラトビアと対戦する。フェラー監督は攻撃的なプレーを求めており、オランダ戦のクラニーの1トップから、ボビッチを加えて2トップにすると思われる。「オランダ戦よりボールを支配できるだろうから、もっと攻撃的な戦いをしなければならない。主導権を握って、ゴール前でもっとチャンスを作る必要がある」とコメントしたフェラー監督。ユーロ優勝経験のある3カ国が同居するグループD。各チームが初出場のラトビア相手に何点取るかによって、グループ突破が決まる可能性もある。しかし、フェラー監督は「彼らは偶然で本大会まで来たわけじゃない。我々が有利なのは分かるが、何点差で勝つかを考えるなんてバカげてる。ともかく勝つこと。それだって簡単じゃない」と慎重である。対するラトビアは初戦同様、統率の取れた守りを軸にカウンターを狙う。スタルコフス監督は、コンディションの関係で、チェコ戦では残り9分からの出場となったエースのパハースに期待を寄せている。終盤までチェコと互角の戦いをしたことで、プレーヤーも手応えを感じている様子。GKコリンコは「ドイツ戦かオランダ戦で勝ち点が取れるかもしれない」と意気込んでいる。

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