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2008.06.29.SUN
本日の超最新情報
INDEX
★11大会ぶり王者★
ユーロ2008決勝
ドイツ0−1
スペイン
スペインが自国開催の1964年大会以来、44年ぶり2度目の欧州王者!
★4位浮上★
J1第14節最終日
大分1−0
神戸
FC東京1−1
千葉
G大阪4−2
札幌
G大阪は得意の打ち合いを制して3連勝で4位浮上!
J2第23節最終日
草津1−0
鳥栖
山形2−1
広島
甲府0−4
湘南
愛媛1−1
福岡
1位vs2位対決は山形が長谷川悠の2ゴールで逆転勝利!
★明日発表★
24歳以上のオーバーエージ選手を初めて招集する北京五輪の男子日本代表候補メンバー20名前後が明日30日に発表!
★再び拒否★
北京五輪日本代表へのFW大久保嘉人のオーバーエージ枠での招集を巡り、神戸の安達貞至社長が反町康治監督らと会談するも、変わらず招集拒否!
★ユーロ展望★
ユーロ2008決勝、3大会ぶり最多4度目の優勝を狙うドイツと、11大会ぶり2度目の頂点を目指すスペインが激突!ドイツは主将バラックが右ふくらはぎ負傷で出場が微妙!
★24チームに拡大★
4年に1度開催されるユーロ(欧州選手権)の出場国が2016年大会から現行の16チームから24チームに拡大!
★首位&2位が敗れる★J1第14節第1日
大宮2−0
東京V
清水2−1
京都
新潟2−1
川崎
柏2−1
浦和
横浜M0−1
磐田
名古屋0−4
鹿島首位浦和、2位名古屋がともに敗れる!
J2第23節第1日
水戸3−4
仙台
熊本3−2
C大阪
徳島0−1
岐阜
仙台は打ち合いを制して暫定4位浮上!
本日の超サカFLASH
VVVの練習に合流したMF本田圭佑が練習試合で2ゴール2アシストの活躍ほか
本文
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★11大会ぶり王者★
ユーロ2008(欧州選手権)決勝結果
ドイツ0−1
スペイン
会場:エルンスト・ハッペル・シュタディオン(ウィーン)
観衆:51428人
主審:ロゼッティ(イタリア)
天気:晴れ
気温:27℃
湿度:44%
ピッチ:全面良芝
≪得点者≫
スペイン:トーレス33
≪出場メンバー≫
【
ドイツ】
GK:
1.レーマン
DF:
3.フリードリヒ
17.メルテザッカー
21.メッツェルダー
16.ラーム
(46分2.ヤンセン)
MF:
7.シュバインシュタイガー
8.フリンクス
13.バラック(cap)
■
15.ヒツルスペルガー
(58分22.クラニー
■)
20.ポドルスキ
FW:
11.クローゼ
(78分9.ゴメス)
【
スペイン】
GK:
1.カシージャス(cap)
■
DF:
15.セルヒオ・ラモス
5.プジョル
4.マルチョナ
11.カプデビラ
MF:
6.イニエスタ
19.セナ
10.セスク
(63分14.シャビ・アロンソ)
8.シャビ・エルナンデス
21.シルバ
(66分12.サンティ・カソルラ)
FW:
9.フェルナンド・トーレス
■
(78分17.グイサ)
超ユーロ2008特集
オーストリアとスイスで共催のサッカーのユーロ2008(欧州選手権)は29日、ウィーン(オーストリア)で5万1428人の観客を集めて決勝が行われ、スペインがドイツを1−0で破り、自国開催の1964年大会以来、44年ぶり2度目の欧州王者に輝いた。強豪ながらワールドカップ(W杯)優勝経験がないスペインにとっては、久しぶりの大舞台での栄冠となった。
サパテロ首相も観客席で見守る中、スペインは華麗なパス回しでリズムを掴んだ。前半33分、MFシャビのスルーパスに抜け出したFWフェルナンド・トーレスがGKをかわし、決勝点を決めた。ドイツは武器のスピードを抑えられ、後半にクラニー、ゴメスの両FWを相次いで投入したが実らず、大会最多となる4度目の優勝を逃した
4点を挙げたスペインのFWビシャが大会得点王になった。
次回2012年大会はウクライナとポーランドの共催で実施される。
スペイン・アラゴネス監督
「ボールキープとパスに長けた選手を集め、相手に止められにくいチームをつくり上げた。この優勝で今後の代表に対する期待感も上がるだろう」
スペイン主将GKカシージャス
「長年プレーしてきた代表でタイトルを手にするのは大きな目標だった。この達成感は言葉にできない」
ドイツ・レーヴ監督
「スペインは大会を通して質が高く、今日は特に素晴らしかった。今日のドイツは思ったほどチャンスに恵まれなかった。ここまでの歩みにはとても満足している」
【「永遠の優勝候補」を返上】
「永遠の優勝候補」といわれたスペインからついに「候補」の2文字が消えた。攻守に完成度の高さを示して、欧州の頂点に立った。
前半33分、ハーフウエー付近からセナ−シャビ−トーレスと一気に縦に結び、悲願の優勝を引き寄せるゴールが生まれた。エースは10分前にヘディングでポストを叩いていた。後半にもセルヒオ・ラモスやイニエスタらが次々にゴールを襲った。ボール支配率では下回ったが、それは無駄な横パスを省いて前へと素早くつないだからだ。シュート数は13−4と圧倒。アラゴネス監督は「手本となる攻撃を見せられた。誰もが認める優勝のはずだ」と目尻を下げた。
スペインの名門レアル・マドリードは、最多9度の欧州制覇を誇る。バルセロナの2度と合わせた国別優勝回数でも首位に並ぶ。だが、代表は今回がわずか3度目の決勝進出。ワールドカップは4強が最高だ。
各地域の民族意識が強く、バルセロナのあるカタルーニャ州は自治拡大を求め続ける。1つの旗の下にまとまりにくい国民性が代表不振の要因とされた。
この日は国中が一体感に包まれただろう。カタルーニャ出身の司令塔の絶妙なパスから決勝点を奪ったマドリード生まれのエースは「代表でプレーできるのは光栄なこと。優勝で国民を喜ばせることができて誇りに思う」と弾けるような笑顔で言った。
【面目躍如のエース】
スペインは長身FWフェルナンド・トーレスが執念のゴールを決めた。
前半33分、シャビが出した縦パスに走り込み、相手DFを後ろから追い越してGKと1対1に。足元に飛び込まれたが、横に倒れた相手の上を抜く浮き球シュートを左隅に流し込んだ。
今季、イングランドプレミアリーグの名門リバプールに移籍し、24得点でランキング2位と活躍。今大会は得点王候補の筆頭だったが、ここまでわずか1点だった。
大一番で結果を出し、面目躍如。「ニーニョ(少年)」の愛称を持つ24歳は「最も面白いサッカーをしたチームが優勝した。見る人に夢を与えられた」と喜んだ。
【決勝欠場の得点王ビジャ】
スペインのビジャは4ゴールで得点王に輝いたが、決勝は故障で欠場した。「残念だけど、チームメートが優勝カップをプレゼントしてくれると信じている」と話していた26歳はベンチから戦況を見詰めたが、優勝セレモニーではチームの中央に立って優勝杯を掲げた。
グループリーグ初戦でロシア相手にハットトリックを決め、プラティニ(フランス)が保持する大会記録の9点に届くかと期待された。だが準決勝でのFKで右脚を痛め、不完全燃焼で大会を終えた。
【アラゴネス監督、辞意撤回し続行?】
アラゴネス監督の記者会見で、同監督の去就に関する質問をチーム広報が遮った。スペイン記者の間では、69歳の指揮官は表明していた辞意を撤回するだろうとの見方が強い。
今大会は負けなしで、同監督の指揮の下で2006年11月から続く無敗記録は22試合に伸びた。決勝点のフェルナンド・トーレスは、かつて所属クラブでも指導を受けた。「父のような存在で、辞めてしまうのは残念」と話した。
【ドイツ、また頂点逃がす】
0−1で残り時間は15分になろうとした時に、サポーター席からドイツ国歌が流れた。だが、逆境でこそ強さを発揮してきたチームは奮い立つこともできなかった。
「思ったほど好機に恵まれなかった」とレーヴ監督は言う。シュート数がわずか4本だから当然だ。攻勢だったのは立ち上がりだけ。中盤を支配されると、リズムが狂いミスを連発した。
高さで上回るため、セットプレーに活路を見い出そうとした。だが正確性を誇るシュバインシュタイガーのFKは味方に合わず、ゴールラインを割った。
後半にクラニー、ゴメスと長身FWを投入しても、相手の堅守を崩すことはできなかった。レーヴ監督は「スペインの選手の資質を認めなければならない。技術的に素晴らしかった」と、完敗を認めた。
最多3度の優勝を誇るも1996年大会以来、あと一歩のところで大舞台の頂点を逃し続けている。W杯でも2002年日韓大会は2位、自国開催の2006年大会は3位、そして今大会は2位。常勝軍団の復活はならなかった。
【大不振に終わったゴメス】
ドイツのFWゴメスは父親の母国相手に思うような仕事ができなかった。後半途中から出場したものの、シュートすら打てず、全く存在感を示せなかった。
今季はシュツットガルト(ドイツ)で活躍し、ブレークが期待されたが大不振。ドイツ、スペインの両国籍を持ち「闘牛士」とも称されるストライカーは、1得点もできないまま大会を終えた。
【ユーロ2008総括】
サッカーのユーロ2008(欧州選手権)は29日、スペインが44年ぶり、2度目の優勝を遂げて終了した。「無敵艦隊」の愛称とは裏腹に、期待外れが続いてきたスペインだが、躍進の背景には今回主力となった若手がハイレベルな経験を積んだ成果がある。
2季前にシャビ、イニエスタが所属するバルセロナが欧州を制覇し、トーレス、セスクは最高峰イングランドプレミアリーグで結果を出している。もともと、ユース年代の世界大会ではアルゼンチン、ブラジルと並ぶ好成績を残しており、ようやく結果に結び付いた。17歳のボジャン(バルセロナ)ら新鋭も控えており、優勝を機に上昇傾向に弾みが付きそうだ。
準優勝ドイツはスピードや連係を生かす方向性は示したが、要所では力任せの部分が多い。今後の強化継続が待たれる。
大会全体では、スペインを筆頭に攻撃的チームが増え、劇的な試合も多かった。だが、堅守速攻という新境地を見せたオランダ、クリスティアーノ・ロナウドを擁したポルトガルは、内容に反して8強止まり。イタリアは守備の要、カンナバーロ主将を直前の負傷で欠いた不運はあったが、フランスとともに世代交代の必要性を感じさせた。
ヒディンク監督の手腕にも導かれ、若きロシアは4強入り。中盤に有能な人材が揃うクロアチアも魅力的だった。2大会連続の8強は2チームのみで、初めてベスト4入りしたトルコがドイツと互角以上に戦うなど、実力差は全体的に縮まった印象だ。
新シーズンに入ってすぐに、2010年ワールドカップ予選が始まる。今回、予選敗退したイングランドの巻き返しなど、新たな戦いも注目される。
【ユーロの拡大路線は継続】
サッカーのユーロ2008(欧州選手権)は29日、スペインの44年ぶりとなる優勝で閉幕した。オーストリアとスイスが舞台となった祭典は、史上2度目の共催大会。欧州サッカー連盟(UEFA)のプラティニ会長は決勝前の28日に「最高の大会になった」と自賛した。
UEFAによると、前回のポルトガル大会に比べ、テレビの放送権料やスポンサーからの収入は約56%増。経費を差し引いた最終的な利益も約5%上回った。五輪、ワールドカップ(W杯)に次ぐ巨大スポーツイベントとなった現状では、設備やサッカーを取り巻く環境が整った国・地域以外での単独開催は容易ではないが、2カ国なら可能との一例を示した。
UEFAのテーラー事務局長は「W杯同様、サッカーのために収益を生み出す一大イベントだ」とあらためて大会の位置付けを示した。
4年後の次回大会もポーランドとウクライナの共催。参加チーム数は16から20〜24に増やす案が出ており、拡大路線が継続される見通しだ。
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★4位浮上★
J1第14節最終日結果
大分1−0
神戸
(九石ド・18733人)
≪得点者≫
大分:森重41
FC東京1−1
千葉
(味スタ・27976人)
≪得点者≫
FC東京:佐原39
千葉:レイナウド68
G大阪4−2
札幌
(万博・14039人)
≪得点者≫
G大阪:バレー5、36、ルーカス67、山口84
札幌:西嶋23、柴田76
Jリーグディビジョン1
順位表&得点ランキング
J1第14節最終日は本日29日、万博記念競技場などで残りの3試合が行われ、ガンバ大阪はバレーの前半の2得点などでコンサドーレ札幌に4−2と快勝、3連勝で勝ち点を25として4位に浮上した。札幌は17位。
FC東京はジェフ千葉に追い付かれて1−1で引き分け、同24で5位に後退した。千葉は最下位で変わらず。
大分トリニータは前半41分の森重の得点を守り、1−0でヴィッセル神戸に勝って勝ち点20の8位となった。神戸は16位に転落した。
【大分・森重が決勝弾で五輪代表へ手応え】
大分1−0
神戸
(九石ド・18733人)
≪得点者≫
大分:森重41
≪出場メンバー≫
【
大分】
GK:
1.西川周作
DF:
4.深谷友基
6.森重真人
22.上本大海
■
MF:
2.小林亮
(62分33.藤田義明)
3.ホベルト
5.エジミウソン
8.金崎夢生
(88分25.小林宏之)
11.鈴木慎吾
FW:
10.ウェズレイ
■
19.前田俊介
(70分20.高橋大輔)
【
神戸】
GK:
1.榎本達也
DF:
25.石櫃洋祐
2.小林久晃
4.北本久仁衛
20.鈴木規郎
MF:
8.栗原圭介
(80分11.松橋章太)
18.田中英雄
6.金南一
(46分26.松岡亮輔)
10.ボッティ
(46分17.吉田孝行)
FW:
9.レアンドロ
■
13.大久保嘉人
北京五輪代表候補発表前の最後の試合でアピールに成功した。決勝ゴールに加え、チームの無失点勝利に貢献。大分の森重は「自信になった。(五輪代表入りへの)アピールとしては良かった」。
前半41分、FKから上本のヘッドがバーに弾かれたところに詰めて先制点を奪った。「(ボールが)うまくこっちに来てくれた」と話したが、打点の高いヘッドによるゴールは、セットプレーでの攻撃力を武器にする森重らしさが発揮された場面だった。守っても日本代表の大久保にシュートを打たせず、ほぼ完璧に抑え込んだ。
大分では守備ラインの中央で構えるセンターバックだが、五輪代表の試合では守備的MFやサイドバックとしても起用され、柔軟性を見せた。「後悔しないようにできた。あとは待つだけ」。五輪代表入りへ、手応えを掴んだようだった。
★神戸・大久保は「完敗」
神戸は攻撃が不調で、6試合ぶり(ナビスコ杯を含む)の敗北を喫した。松田監督は「勝ちたかったが、残念な結果に終わった」と力なく話した。
序盤からボールはキープするものの、大分守備陣を崩せず、前半終了間際にセットプレーから失点。後半は選手を入れ替えて攻勢に出たが、FW陣までなかなかボールが回らず、決定機は少なかった。前線で孤立したエース大久保は「攻撃は全くできていない。完敗」と肩を落とした。
【千葉は引き分けで最下位変わらず】
FC東京1−1
千葉
(味スタ・27976人)
≪得点者≫
FC東京:佐原39
千葉:レイナウド68
≪出場メンバー≫
【
FC東京】
GK:
1.塩田仁史
DF:
25.徳永悠平
3.佐原秀樹
8.藤山竜仁
17.金沢浄
MF:
6.今野泰幸
■=7分一発退場
10.梶山陽平
15.エメルソン
22.羽生直剛
(74分30.大竹洋平)
FW:
13.平山相太
(82分24.赤嶺真吾)
9.カボレ
(79分32.近藤祐介)
【
千葉】
GK:
1.立石智紀
DF:
2.坂本將貴
14.池田昇平
■
41.戸田和幸
(57分18.巻誠一郎)
4.ボスナー
31.青木良太
MF:
7.工藤浩平
3.斎藤大輔
(67分16.谷澤達也)
6.下村東美
FW:
10.レイナウド
(89分20.苔口卓也)
11.新居辰基
■
最下位の千葉は、試合のほとんどを1人多い状態で戦いながら勝ち点3を得られなかった。
コンディション面を考慮され、ベンチスタートだった巻は「あれだけ後ろに人が余っていたのに、リスクを冒せていなかった」と歯がゆい思いで見つめていたという。1点を追う後半に途中出場すると攻撃にリズムをもたらし同点に。しかし、勝利にはつながらず「勝ち点3を取れるチャンスがあったのに…」と悔しがった。
★FC東京・佐原がJ1初ゴール
FC東京のDF佐原がJ1で初ゴール。前半39分、羽生の左CKを頭で合わせた。
粘り強い守備でも奮闘していたが、後半23分の失点時には左まぶたを負傷し、ピッチ外で治療していた。佐原は「自分が(ピッチに)いたら守れた」と悔しがった。
【今季初の4得点で4位浮上】
G大阪4−2
札幌
(万博・14039人)
≪得点者≫
G大阪:バレー5、36、ルーカス67、山口84
札幌:西嶋23、柴田76
≪出場メンバー≫
【
G大阪】
GK:
22.藤ヶ谷陽介
■
DF:
21.加地亮
2.中澤聡太
5.山口智
13.安田理大
MF:
27.橋本英郎
17.明神智和
(86分20.倉田秋)
7.遠藤保仁
10.二川孝広
(72分30.山崎雅人)
FW:
9.ルーカス
18.バレー
(83分6.福元洋平)
【
札幌】
GK:
28.高木貴弘
DF:
19.坪内秀介
■
35.箕輪義信
32.柴田慎吾
6.西嶋弘之
MF:
7.藤田征也
(70分13.中山元気)
15.クライトン
18.芳賀博信
22.西大伍
(61分8.砂川誠)
FW:
10.ダヴィ
11.アンデルソン
■
(81分24.西谷正也)
G大阪はバレーの前半の2得点などで札幌に4−2と快勝、3連勝で勝ち点を25として4位に浮上した。
G大阪にとってはホームで格下相手。西野監督は「非常にネガティブにとらえている」と試合後はすっきりしない表情だったが、今季リーグ戦では初めての4ゴールで快勝。これで首位の浦和と勝ち点1差に迫った。
前半はバレーが強引に、泥臭く2得点を決め、2−1でハーフタイムを迎えた。だが、西野監督は「このままでは危険」と攻撃のギアをさらに上げるように指示した。
それに応えた。後半22分に遠藤が相手をあざ笑うかのような切り返しからのパスでルーカスのゴールを演出。1点差とされた39分には、遠藤が蹴ったFKを山口が頭で合わせて勝負を決めた。
久々にG大阪らしい点の取り合いを制したが、不安材料も少なくない。遠藤や安田理が北京五輪代表に選ばれれば、夏場を主軸抜きで戦うことになる。さらに、肝機能の数値が高まっている播戸は検査入院し、復帰のめども立っていない。
それでもチームの調子は着実に上向いてきた。遠藤は「入院生活は苦しいと思うけど、これが少しでも励みになればいい」と病床のチームメートに勝利を捧げた。
☆くいだおれ太郎が観戦
7月に閉店する大阪・道頓堀の食堂「大阪名物くいだおれ」の看板人形「くいだおれ太郎」がG大阪vs札幌戦を、G大阪のユニホームを着て観戦した。
G大阪側が招待した。試合前にはキックインのセレモニーを行うためにピッチに登場したが、タッチラインからボールを蹴ろうとして失敗。尻もちをついてしまうハプニングが起きた。おかみの柿木道子会長は「太鼓を叩くことは教えていたけれど、ボールを蹴ることまでは教えていなかったんで…」と苦笑いしながら釈明した。
★札幌・箕輪、ほろ苦デビューも高評価
中断期間中に川崎から札幌に移籍した元日本代表の32歳、箕輪がセンターバックでフル出場した。
4失点のほろ苦いデビュー戦となったが、三浦監督は「箕輪のレベルの選手を4人揃えれば、そう簡単に失点しないのでは」と高評価を与えた。本人は「今日は仕方ない。でもこのチームはもっとできると思う」と話した。
J2第23節最終日結果
草津1−0
鳥栖
(正田スタ・2451人)
≪得点者≫
草津:後藤44
山形2−1
広島
(NDスタ・4948人)
≪得点者≫
山形:長谷川44、84
広島:ストヤノフ5
甲府0−4
湘南
(小瀬・7267人)
≪得点者≫
湘南:阿部6、田村32、リンコン83、85
愛媛1−1
福岡
(ニンスタ・2916人)
≪得点者≫
愛媛:金守36
福岡:ハーフナー・マイク28
Jリーグディビジョン2
順位表&得点ランキング
J2第23節最終日は本日29日、NDソフトスタジアム山形などで残りの4試合が行われ、2位モンテディオ山形が長谷川の2得点で首位サンフレッチェ広島に2−1で逆転勝ちし、勝ち点を広島と7差の41とした。
ザスパ草津がサガン鳥栖を1−0で破って5位浮上、鳥栖は6位となった。湘南ベルマーレはヴァンフォーレ甲府に4−0で圧勝した。アビスパ福岡と愛媛FCは1−1で引き分けた。
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★明日発表★
日本サッカー協会は原則23歳以下で争う北京五輪の男子日本代表候補を明日30日に発表する。24歳以上のオーバーエージ(OA)選手も含め、20名前後の招集が見込まれる。7月7日から国内合宿で最終の絞り込みを行い、登録18選手を7月中旬に発表する予定。
OA枠では遠藤保仁(G大阪)が初招集される方向だが、反町監督が招集を希望している大久保嘉人(神戸)はクラブが拒んでいるため現段階での候補入りは難しいとみられる。チームは合宿最終日の7月9日に練習試合を行う予定。
日本の五輪代表はオーストラリア(24日・ホームズスタジアム神戸)アルゼンチン(29日・国立競技場)の両五輪代表と壮行試合を行い、北京五輪開会式前日の8月7日に天津でグループリーグ・グループB初戦のアメリカ戦を迎える。
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★再び拒否★
サッカー男子の北京五輪代表へのFW大久保嘉人(神戸)の24歳以上のオーバーエージ(OA)枠での招集を巡り、J1ヴィッセル神戸の安達貞至社長は本日29日、反町康治・五輪代表監督らと会談し、あらためて拒否する意向を示した。
安達社長によると、大分市内で反町監督と日本サッカー協会の小野剛技術委員長との3人で約1時間半にわたって会談したが、結論は出なかったという。安達社長は「明日の(代表候補の)発表まで時間はある」としながらも「(議論は)平行線のまま進展はありません」と話した。
安達社長は招集拒否の理由として、大久保の右膝の不安を挙げ、その状態に関して、日本協会側からチームに問い合わせがなかったことを指摘。「(拒否の)一番の理由に挙げているのに、協会側からチームドクターにチェックが入っていないのは残念だ」と不快感をあらわにした。
【反町監督「コメントできない」】
J1神戸の安達貞至社長との会談を終え、東京・味の素スタジアムのFC東京vs千葉の視察に訪れた五輪代表の反町康治監督は本日29日、大久保嘉人のオーバーエージ(OA)枠での招集について「申し訳ないが、コメントできない」と繰り返した。招集拒否の姿勢を打ち出している神戸側との交渉状況や今後の見通しなどについてもノーコメントを貫いた。
明日30日には五輪代表候補メンバーの発表があり、7月7日からは合宿が始まる。反町監督は「ケガ人や、試合のあるJ2の選手もいるので20人前後になる」と話した。
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★ユーロ展望★ユーロ2008(欧州選手権)決勝日程
日本時間27:45〜
ドイツvs
スペイン(ウィーン)
超ユーロ2008特集
最新TVスケジュール
ユーロ2008(欧州選手権)は本日29日に決勝が行われ、1996年大会以来4度目の優勝を目指すドイツと1964年大会以来2度目の優勝を狙うスペインが対戦する。セットプレーからの得点力に優れ、屈強な守備を誇るドイツと、華麗なパスサッカーで相手を惑わせるスペイン。勝利の女神はどちらに微笑むのか、いよいよ最後の決戦の幕が上がる。
それぞれの準決勝を振り返ってみると、ドイツは主力の抜けたトルコに苦しめられながらも3−2で勝利。ポドルスキ、シュバインシュタイガーの連携プレーと、クローゼのヘディングが“らしさ”を見せ付けた。一方のスペインはロシアを相手に3−0と完勝。特筆すべきは故障のビジャに代わって途中出場したセスクの輝き。控え選手中心で臨んだギリシャ戦以外はベンチスタートを強いられていたものの、大事なところでピッチに入るとグイサ、シルバのゴールをお膳立てして勝利に貢献した。
アーセナル(イングランド)で定位置を確保しているセスクが代表では先発起用されないことについて、様々なことが言われてきたが、本人は「アーセナルの場合、守備と攻撃の間をつなぐ道筋は1つしかない。それが僕というわけ。だから僕は攻撃シーンのほとんどに絡むことができる。でも、ここ(スペイン代表)では、はるかに攻撃のバラエティがあるからね」とコメント。自分が代表の攻撃パターンに慣れることが重要だと話すと「いい選手ならどんなタイプのフットボールにも適応できなきゃダメ」と語り、自分は代表でのプレーに馴染んできたと自信を見せていた。
ビジャの欠場が確定したことで、先発で起用される可能性が濃厚なセスク。同選手が入ることで、シャビが自由に動けるようになり自慢の中盤勢の活性化につながる。一方、ドイツも中盤にはキャプテンのバラック、トルコ戦途中出場で流れを変えたフリンクス、強烈なミドルを持つヒッツルスペルガーらが揃う。さらにはシュバインシュタイガー、ポドルスキをMFとして使うことも可能だ。バラックはケガにより出場が微妙となっているが、中盤でどれだけ相手を上回ることができるかが鍵となりそうだ。
この試合に先立ち、ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督は「我々には勝者のメンタルが備わっている。この精神を胸に決勝に臨む」とコメント。一方、スペイン代表のアラゴネス監督は「選手達には『どんな大会だって、2位じゃ誰にも覚えてもらえないぞ。だから決勝のピッチに立ったら必ず勝ってみせるんだ』と伝えてある」と語り、こちらも久々のタイトル獲得に力を込めていた。
なお、現時点での得点ランクトップは4ゴールのビジャ。これに3得点のポドルスキが続き、グイサ、シュバインシュタイガー、クローゼが2得点であとに控える。ビジャが欠場ということで、こうした選手にもチャンスがあり、得点王争いの行方にも注目が集まる。
【ドイツはバラックの出場が微妙】
ドイツサッカー連盟は28日、翌日に迎えるスペインとのユーロ2008(欧州選手権)決勝を前にドイツ代表MFミヒャエル・バラックが右ふくらはぎを傷めたと発表した。
ドイツ代表のレーブ監督は同日の記者会見で「バラックはこの2日間、練習に参加できていない。彼は金曜(27日)に右ふくらはぎに違和感を訴えたが、筋肉が固まっていて今日も練習は難しいだろう」と同選手の状態を説明した。
バラックの主要大会における悪夢といえば、累積警告により出場停止となった2002年W杯決勝・ブラジル戦が思い起こされる。さらにドイツは2005年のコンフェデレーションズカップでは準決勝でブラジルに、2006年W杯でも準決勝でイタリアに敗れ、あと一歩のところで敗退。バラックは主要大会で何度も悔しさを味わってきた。
ただ、レーブ監督はバラックがそれほど悲観してはいないようだと語る。夕方に行われた記者会見では「今日の午後彼と話したが、前向きな気持ちを見せていた。メディカルスタッフがまだチャンスはあると言ってくれているから、彼もガッカリはしていないようだ」と、バラックの復帰に向けポジティブなコメントを残していた。
代表でも、クラブレベルでも長年「あと一歩」を味わってきたバラック。2002年には当時在籍していたレバークーゼン(ドイツ)で国内リーグ2位、欧州チャンピオンズリーグ準優勝。現在所属するチェルシー(イングランド)でも、今季は国内リーグ2位と欧州チャンピオンズリーグ準優勝に甘んじている。今度こその「戴冠」を目指して、ドイツのキャプテンがピッチに戻ってこれるか。レーブ監督は「我々にはあと24時間以上、様子をみる時間が残されている」と述べている。
【スペインはセスクのスタメンが濃厚】
右太もも肉離れにより、本日29日のユーロ2008(欧州選手権)決勝・ドイツ戦への出場が絶望的とみられていたスペイン代表FWビジャが、やはりこの大一番を欠場することが決定した。
スペイン代表のアラゴネス監督は記者会見の席上で「ビジャはメンバーに入らない」とコメント。「攻撃面で迫力に欠けてしまうかもしれないが、中盤はもっと支配できるだろう。とはいえ、まだ私の中では何も決定していないし、もしかしたらあと2人ストライカーを入れるかもしれない」と述べており、中盤にセスク・ファブレガスを入れる形が濃厚だが、トップにフェルナンド・トーレスとダニエル・グイサを並べる形も考えているようだ。
今大会ではグループリーグ初戦でのハットトリックを含め、通算4ゴールと得点ランクトップに立っているビジャだが、惜しくも準決勝で太ももを傷めて最終決戦のピッチには立てなくなった。
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★24チームに拡大★
欧州サッカー連盟(UEFA)の加盟協会の代表者による会合が28日、ウィーン(オーストリア)で開かれ、4年に1度のユーロ(欧州選手権)出場国を2016年大会から現行の16チームから24チームに拡大することで基本合意した。9月末に行われるUEFAの理事会で正式決定する見込み。
ロイター通信によると、UEFAのプラティニ会長は大会の拡大について、「出場国が増えても、大会の質が低下する心配はない」と話している。ユーロは1996年から16チームによる決勝大会に変更された。
ポーランドとウクライナで共催されるユーロ2012(2012年欧州選手権)について、決勝会場のキエフのスタジアムの改修工事など、準備の遅れが懸念されている問題で、同会長は、「現時点で代替案はないが、スタジアムがなければ大会も開催されない」と今後の状況次第で開催権を返上させる可能性も示唆した。
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★首位&2位が敗れる★J1第14節第1日結果
大宮2−0
東京V(熊谷陸・8025人)
≪得点者≫
大宮:デニス・マルケス4、56
清水2−1
京都(日本平・17099人)
≪得点者≫
清水:枝村53、オウンゴール83
京都:フェルナンジーニョ48
新潟2−1
川崎(東北電ス・40029人)
≪得点者≫
新潟:永田26、アレッサンドロ52=PK
川崎:我那覇63
柏2−1
浦和(国立・36785人)
≪得点者≫
柏:李29、太田84
浦和:阿部63
横浜M0−1
磐田(日産ス・27549人)
≪得点者≫
磐田:ジウシーニョ64
名古屋0−4
鹿島(瑞穂陸・18215人)
≪得点者≫
鹿島:マルキーニョス4、89、小笠原28、ダニーロ79
Jリーグディビジョン1
順位表&得点ランキング
J1第14節第1日は28日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場などで6試合が行われ、ワールドカップ(W杯)アジア3次予選による中断から本格的に再開。浦和レッズが1−2で柏レイソルに競り負け、名古屋グランパスも0−4と鹿島アントラーズに完敗した。両チームは勝ち点26のままで、得失点差で浦和が暫定首位。鹿島が同25に伸ばして暫定3位に上がった。
大宮アルディージャはデニス・マルケスの2ゴールで東京ヴェルディを2−0で下し、勝ち点を22に伸ばした。ジュビロ磐田は1−0で横浜F・マリノスを破り、連敗を3で止めた。清水エスパルスは京都サンガ、アルビレックス新潟は川崎フロンターレにそれぞれ2−1で勝った。川崎は3連敗。
【デニス・マルケス、日本に慣れて好結果】
大宮2−0
東京V(熊谷陸・8025人)
≪得点者≫
大宮:デニス・マルケス4、56
≪出場メンバー≫
【
大宮】
GK:
21.江角浩司
DF:
22.田中輝和
3.レアンドロ
(87分6.片岡洋介)
5.冨田大介
4.波戸康広
MF:
8.小林大悟
7.佐伯直哉
15.斉藤雅人
11.藤本主税
(71分25.内田智也)
FW:
9.吉原宏太
(60分28.土岐田洸平)
10.デニス・マルケス
【
東京V】
GK:
1.土肥洋一
DF:
14.富澤清太郎
5.那須大亮
17.土屋征夫
22.服部年宏
■MF:
23.福西崇史
(67分33.河野広貴)
6.菅原智
11.大野敏隆
10.ディエゴ
FW:
7.レアンドロ
(76分25.平本一樹)
9.フッキ
(76分16.飯尾一慶)
ブラジル人FW、デニス・マルケスが再開したリーグ戦で2ゴールを挙げ、大宮を白星に導いた。試合後は幼いまな娘を抱きかかえて「本当に良かった。調子をもっともっと上げていきたい」と喜んだ。
試合開始早々に「利き足じゃない左足だったけど、うまく枠に飛んだ」という先制点を決めて勢いに乗った。後半の追加点は藤本とのワンツーから狙い通りにゴール左隅へ放り込んだ。
昨季途中に新戦力として加わり、2部降格の危機を仲間と一緒に乗り越えた。そんなシーズンは2得点に終わったが、今季はこれで6ゴール目で上位をうかがうチームの牽引役となっている。「もう2年目。日本に慣れたことがいい結果につながっている」と言葉に充実感を漂わせた。
★東京V、2トップにキレなし
東京Vの柱谷監督は「試合の入りの悪さは相変わらず治らない」と、怒りの矛先を開始早々に奪われた先制点の場面に向けた。
先発の2トップをフッキ、レアンドロのブラジル人コンビに託したが、働きは今一つ。2人がリーグ戦中断中に一時帰国したことに触れ「練習に参加できなかったのが響いた」とうつむいた。
【清水・原がオウンゴール呼び込む】
清水2−1
京都(日本平・17099人)
≪得点者≫
清水:枝村53、オウンゴール83
京都:フェルナンジーニョ48
≪出場メンバー≫
【
清水】
GK:
21.西部洋平
DF:
11.戸田光洋
(55分14.高木純平)
26.青山直晃
4.高木和道
3.山西尊裕
MF:
6.マルコス・パウロ
(46分13.兵働昭弘)
7.伊東輝悦
10.藤本淳吾
■8.枝村匠馬
FW:
18.マルコス・アウレリオ
(78分19.原一樹
■)
20.西澤明訓
【
京都】
GK:
21.水谷雄一
DF:
26.角田誠
23.大久保裕樹
8.水本裕貴
24.増嶋竜也
MF:
14.佐藤勇人
3.シジクレイ
4.中谷勇介
■(82分2.アタリバ)
FW:
22.渡邉大剛
13.柳沢敦
(66分9.田原豊)
10.フェルナンジーニョ
(66分11.林丈統)
清水は中断期間にチームを離れて京都へ移籍したフェルナンジーニョに先制点を許した。しかし、1−1の後半33分から登場した原の活躍で白星を掴んだ。
原は豊富な運動量で相手ボールにプレッシャーをかけ、38分のFKを獲得。このFKに合わせてゴール前に走り込み、チームのJ1通算800得点となる勝ち越しのオウンゴールを呼び込んだ。原は「800ゴール目がエスパルスの勝利につながってよかった」と満足そうだった。
★京都・水本、移籍初戦は苦い敗戦
G大阪を退団して22日に京都入りした水本の移籍初戦は苦い敗戦となった。北京五輪代表候補で、U-23日本代表主将を務めてきたDFは「特別な思いがあった。勝ち点3を取れなかったことが悔しい」と硬い表情で話した。
1対1の守備で強さを見せるなど、個人としては持ち味も発揮した。加藤監督は「チームプレーの練習を一緒にしたのは1日だけだが、彼の水準の高さは見せてくれた」と評価した。
【新潟は川崎にホーム10連勝】
新潟2−1
川崎(東北電ス・40029人)
≪得点者≫
新潟:永田26、アレッサンドロ52=PK
川崎:我那覇63
≪出場メンバー≫
【
新潟】
GK:
1.北野貴之
DF:
17.内田潤
5.千代反田充
6.永田充
2.中野洋司
■=57分一発退場
MF:
10.マルシオ・リシャルデス
■15.本間勲
3.千葉和彦
7.松下年宏
FW:
9.アレッサンドロ
(67分16.寺川能人)
11.矢野貴章
(89分23.田中亜土夢)
【
川崎】
GK:
1.川島永嗣
DF:
4.井川祐輔
18.横山知伸
(55分24.大橋正博)
2.伊藤宏樹
MF:
26.村上和弘
17.菊地光将
■(66分7.黒津勝)
29.谷口博之
8.山岸智
(79分6.田坂祐介)
14.中村憲剛
FW:
16.鄭大世
9.我那覇和樹
今季初めて4万人以上の観客が集まったホームでの一戦。新潟はGK北野がPKを止める活躍を見せるなどして逃げ切った。後半13分にPKをブロックした北野は「たくさんの声援で(キッカーの)我那覇さんは蹴りづらかったと思う。勝てて良かった」とサポーターに感謝した。
先制点のDF永田は2006年に柏から移籍後、これが初ゴール。「新潟に来てからケガばかりだった。ようやく貢献できた」。チーム一丸の勝利で、川崎相手にはJ2時代を含めてホームで10連勝となった。
★我那覇、PK失敗にうなだれる
川崎の我那覇が2点を追う後半18分にゴールし、ナビスコ杯と合わせて公式戦3試合連続得点となった。
しかし、その直前の同13分には痛恨のPK失敗があり、試合後は沈んだ表情。我那覇は「PKを決めていれば同点だった。勝ちに貢献できずに申し訳ないし、残念」とうなだれた。
【柏の李が“カズダンス”披露】
柏2−1
浦和(国立・36785人)
≪得点者≫
柏:李29、太田84
浦和:阿部63
≪出場メンバー≫
【
柏】
GK:
33.菅野孝憲
DF:
23.藏川洋平
5.古賀正紘
13.小林祐三
7.大谷秀和
■MF:
14.太田圭輔
18.山根巌
2.鎌田次郎
6.アレックス
(70分10.フランサ)
FW:
20.李忠成
11.ポポ
【
浦和】
GK:
23.都築龍太
DF:
22.阿部勇樹
20.堀之内聖
2.坪井慶介
MF:
14.平川忠亮
4.田中マルクス闘莉王
13.鈴木啓太
8.三都主アレサンドロ
(15分16.相馬崇人)
10.ポンテ
(80分21.梅崎司)
FW:
7.高原直泰
(63分9.永井雄一郎)
17.エジミウソン
■
柏は鮮やかな2ゴールで浦和を破った。前半29分、スルーパスを受けた李がGKもかわして先制。北京五輪でも活躍を期待されるFWは「生まれてこの方、国立では点を取ってなかったので本当にうれしい」と喜び、憧れの三浦知良(横浜FC)を真似て“カズダンス”を披露した。
後半39分には途中出場のフランサのパスに抜け出た太田が左足で決勝点。今季の日本選手最多6ゴールに並んだ太田は「狙い通り。もっともっと得点できるように頑張りたい」と気分が良さそうだった。
★レッズは黒星スタート
アジア王者の風格とは程遠く、浦和は再開したリーグの初戦で競り負けた。
エンゲルス監督は「ボールの取られ方が異常に悪い。もっと勝負にこだわらないと」とみけんにしわを寄せた。
ミスが目立ち、完全に走り負け。ポストやクロスバーに救われた場面も多く、大敗でも不思議はない内容だった。
長期離脱していたポンテと三都主が復帰したが、前半早々に三都主は左脚付け根の痛みが再発して15分で交代。29分には相手のスルーパス1本で簡単に崩されて先制を許した。後半は阿部のヘディングで1度は追い付いたが、終盤にはミス絡みで失点。サポーターのブーイングが響いた。
中断前最後のG大阪戦ではサポーター同士の衝突があり、リーグから制裁金2000万円を科された。中断中にはナビスコ杯では3連敗でグループリーグ敗退。公式戦5連敗となり、王座奪還へ向けて首位を快走できるような雰囲気は漂っていない。
闘莉王は「どこもレッズとやる時にはいつも以上に気合いを入れてくる。それに勝っていかないと優勝はできない」と話す。たしかに気迫でも柏に劣っていた。追われる立場の苦しさを味わうリーグ戦が続く。
好材料は昨季のJリーグ最優秀選手に輝いたポンテが右膝の故障からの復帰。後半18分には正確なFKで阿部の同点ゴールをアシストしたが、「試合の入り方が最悪だった。ピッチに立てたのはうれしいが、勝てなかったのが残念」と笑顔はなかった。
ポンテとともに今季初出場だった三都主は古傷を痛めた。エンゲルス監督は「やばいかもしれない」と話し、再び戦線を離脱しそうだ。
【磐田は守備陣が健闘して久々完封勝利】
横浜M0−1
磐田(日産ス・27549人)
≪得点者≫
磐田:ジウシーニョ64
≪出場メンバー≫
【
横浜M】
GK:
1.榎本哲也
DF:
7.田中隼磨
22.中澤佑二
3.松田直樹
■13.小宮山尊信
■(85分16.山瀬幸宏)
MF:
18.清水範久
(80分15.大島秀夫)
8.ロペス
(66分17.兵藤慎剛)
6.河合竜二
10.山瀬功治
FW:
9.ロニー
11.坂田大輔
【
磐田】
GK:
1.川口能活
DF:
15.加賀健一
5.田中誠
3.茶野隆行
25.駒野友一
MF:
10.成岡翔
(46分17.犬塚友輔)
27.上田康太
14.村井慎二
11.西紀寛
(29分32.萬代宏樹)
FW:
8.ジウシーニョ
(84分28.船谷圭祐)
22.カレン・ロバート
磐田は4月29日の京都戦以来の完封勝利。好守を披露したGK川口は「相手に主導権を握られたが、落ち着いて試合を運べた。(完封は)久しぶりなので気持ちがいい」と笑顔で話した。
値千金の決勝点を挙げたジウシーニョも「マークがしっかりできていて、相手に隙を与えなかった。チーム全体の勝利だ」と守備陣を称えた。
★横浜Mはホーム初黒星
横浜Mはホームで今季初黒星を喫した。桑原監督は「点が取れなかったのが全て。内容も悪くなかったが負けた」と悔しがった。
立ち上がりから山瀬功を中心にチャンスをつくったが、生かせなかった。山瀬功は「良かったところもあったので悲観はしない」と気持ちを切り替えていた。
【4得点完勝で試合巧者ぶり発揮】
名古屋0−4
鹿島(瑞穂陸・18215人)
≪得点者≫
鹿島:マルキーニョス4、89、小笠原28、ダニーロ79
≪出場メンバー≫
【
名古屋】
GK:
1.楢崎正剛
DF:
3.バヤリッツァ
■
34.吉田麻也
■16.増川隆洋
■6.阿部翔平
MF:
29.小川佳純
13.山口慶
14.吉村圭司
■(64分10.藤田俊哉)
18.深井正樹
(55分19.杉本恵太)
FW:
11.玉田圭司
9.ヨンセン
(70分17.巻佑樹)
【
鹿島】
GK:
21.曽ヶ端準
DF:
2.内田篤人
■3.岩政大樹
19.伊野波雅彦
■(81分16.中後雅喜)
7.新井場徹
MF:
15.青木剛
40.小笠原満男
10.本山雅志
(46分11.ダニーロ
■)
8.野沢拓也
(72分14.増田誓志)
FW:
18.マルキーニョス
9.田代有三
前半4分にマルキーニョスがこぼれ球を右足で蹴り込んで先手を奪った。同28分には右サイドの内田からパスを受けた小笠原がミドルシュートを決めた。小笠原は「打ってみたら入りました。打ってみるものですね」と振り返った。貴重な追加点でペースを握った。
後半は名古屋の反撃にあったが、堅守で最後まで得点を許さなかった。オリベイラ監督は「守備の効率という点ではある程度できた」と評価した。決めるべきところで確実に決め、守るところは守る。終盤には、攻めに出る相手の隙を突いてダニーロ、マルキーニョスが得点し、ダメ押し。勝負へのしたたかさが際立った。
中断前はアジアチャンピオンズリーグによる過密日程に苦しみ、思うような戦いができなかった。指揮官は「フィジカルの部分で疲労が溜まっている」と心配する。しかし、そんな不安も感じさせないほど、鹿島の強さが光った。
★名古屋、満員の観客の前で完敗
2002年11月30日の磐田戦以来となる前売りでのチケット完売で、1万8000人を超える観客を前に、名古屋は屈辱的な完敗を喫した。ストイコビッチ監督も「今日は我々の日ではなかった。私の描いた絵ではなかった」と話すほど、予想外の展開だった。
リーグ中断前の快進撃の原動力となった、持ち味の攻撃サッカーを見せたが、最後の詰めが甘かった。指揮官は「チャンスはあったが決めることができなかった」と反省点を示した。
J2第23節第1日結果
水戸3−4
仙台(ひたちな・3107人)
≪得点者≫
水戸:荒田55、村松70、大和田73
仙台:梁勇基4、19=PK、田村23、平瀬77
熊本3−2
C大阪(熊本・3074人)
≪得点者≫
熊本:木島22、80=PK、山内89
C大阪:小松20、森島康77
徳島0−1
岐阜(鳴門大塚・2315人)
≪得点者≫
岐阜:小島70
Jリーグディビジョン2
順位表&得点ランキング
J2第23節第1日は28日、熊本県民総合運動公園陸上競技場などで3試合が行われ、前節3位のセレッソ大阪はロアッソ熊本に2−3で競り負けた。勝ち点は38のままで、この日試合がなかった同2位のモンテディオ山形と並んでいる。
ベガルタ仙台は水戸ホーリーホックを4−3で下し、勝ち点37で暫定4位に浮上した。FC岐阜は徳島ヴォルティスを1−0で破った。水戸と徳島は4連敗。
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【超サカFLASH】
★2G2A
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オランダ2部リーグに降格したVVVは28日、地元のアマチュアチームを相手に新シーズンに向けた初の練習試合を行い、左MFで先発出場した本田圭佑は2得点、2アシストを記録した。本田は前半だけで退いた。
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